JP2000042641A - 位置決め用エンボス構造及び位置決め用エンボス構造加工用の金型 - Google Patents

位置決め用エンボス構造及び位置決め用エンボス構造加工用の金型

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JP2000042641A
JP2000042641A JP10229352A JP22935298A JP2000042641A JP 2000042641 A JP2000042641 A JP 2000042641A JP 10229352 A JP10229352 A JP 10229352A JP 22935298 A JP22935298 A JP 22935298A JP 2000042641 A JP2000042641 A JP 2000042641A
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embossed
die
positioning
seat
component
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JP10229352A
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English (en)
Inventor
Daiki Maeda
大樹 前田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合相手部品にバリ等があっても、接合面に
対する設計的配慮が不要で、エンボス座部に膨らみを生
じさせずにエンボス円筒部のストレート部をより高く成
形可能とする。 【解決手段】 エンボス座部4bに形成する環状の凹部
4cに相当する形状の凸部5aを、第1ダイ5の開口7
の外周縁部に設け、その外径(φDd)をエンボス座部
押し出し部9の径(φDp)より大きくする。第2ダイ
6が、第1ダイ5の開口7内に第2部品3の材料となる
板材を押し込んでエンボス円筒部4を形成する。力f1
が部品3のエンボス座部4bを膨らませようとするが、
第1ダイ5の凸部5aの径φDdがエンボス座部押し出
し部9の径φDpより大きいため、エンボス座部押し出
し部9より広い範囲で材料を上方から押圧し、エンボス
座部4bに膨らみを生じさせず、逆に凹部4cを有する
形状に成形できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板金部品等のプレ
ス加工により形成する位置決め用エンボス構造と、この
エンボス突き出し加工によりこの構造を形成するための
金型構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、板金部品等に設けた穴に、別部品のエンボス部を嵌
入させて両部品を位置決めする位置決め用エンボス構造
が知られている。このような公知のエンボス構造は、図
1に示すように、穴1を開けた板金製等の第1部品2
に、第2部品3の一面側に突出形成したエンボス円筒部
4を嵌入させるというものである。
【0003】エンボス円筒部4のストレート部4aをあ
まり高くする必要が無い場合、接合する相手である第1
部品2が板金部品の場合、穴1の接合面側は周縁を含む
面がダレ面(図1で1部品2の上側の面)となるように
設計する必要がある。図示のようにカエリ面(図1で第
1部品2の下側の面)側を接合面に設定した場合、バリ
1aの影響で部品間に隙間xが発生してしまうためであ
る。
【0004】一方、このような構造では第2部品3に形
成するエンボス円筒部4のストレート部4aをより高く
成形すると、よりしっかりした両部品2、3の位置決
め、接合固定が行える。そのための従来公知のエンボス
構造加工用の金型は、エンボス円筒部4のストレート部
4aをできるだけ高く成形するために、図2(A)に示
すように、第2部品3の一面側においてエンボス円筒部
4側を加工するための第1ダイ5と、第1ダイ2と対向
させて第2部品3の他面側で用いる第2ダイ6とからな
り、第2ダイ6が、エンボス円筒部4を加工するため第
1ダイ5が有する開口7内に第2部品3の材料となる板
材を押し込んでエンボス円筒部4を形成するエンボス突
き出し部8と、エンボス円筒部4の外周縁となるエンボ
ス座部4bを押し出すエンボス座部押し出し部9とを有
している。
【0005】そして第2ダイ6により図中矢印で示す力
f1を掛け、エンボス円筒部4を突き出し加工する面と
反対側の面をエンボス座部押し出し部9の径の範囲を押
し、エンボス座部4bの部位に位置する材料をエンボス
円筒部4をなす部位へ流し込む(図中矢印で示すf2に
よる)ことにより、より高いストレート部4aを形成し
ている。これら各部の寸法関係は、エンボス突き出し部
8は開口7の径に略等しいエンボス径φDeよりももち
ろん小径で、エンボス座部押し出し部9はエンボス径φ
Deよりも大径φDpとなっている。
【0006】しかしながらこのような加工では、エンボ
ス円筒部4へ材料を流し込む加工用に力f2が働くだけ
でなく、力f1がエンボス座部4bを図2(B)に示す
ように膨らませてしまい、この膨らみが部品組み付け時
において両部品2、3の接合面に隙間xを作る原因とな
り、これにより部品組み付け後に接合面の波打ち等が発
生し、組み付け精度の確保を困難にしてしまうことがあ
った。
【0007】そこで本発明は、接合する相手部品が板金
部品であって穴開け加工時にバリが生じているようなも
のであっても、設計時に接合面に対するカエリ面への配
慮が不要な位置決め用エンボス構造を提供すること、及
び、エンボス座部に膨らみを生じさせることなくエンボ
ス円筒部のストレート部をより高く成形可能な位置決め
用エンボス構造加工用の金型を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
位置決め用エンボス構造は、上記目的を達成するため
に、板金部品等の第1の部品に設けた穴に、該第1の部
品とは別部品の第2の部品のエンボス部を嵌入させて上
記第1、第2の両部品を位置決めする位置決め用エンボ
ス構造において、上記第2の部品が、上記エンボス部外
周のエンボス座部に凹部を有することを特徴とする。
【0009】本発明の位置決め用エンボス構造加工用の
金型のうち請求項2に係るものは、上記目的を達成する
ために、上記請求項1の位置決め用エンボス構造を加工
するために用いる金型において、上記第2の部品の一面
側で上記エンボス部側を加工するための第1のダイと、
上記第2の部品に上記エンボス部を形成するために上記
第1のダイと対向させて上記第2の部品の他面側で用い
る第2のダイとからなり、上記第1のダイが、上記エン
ボス部を加工するための開口部の外周であって上記エン
ボス部外周のエンボス座部を形成するための部位に凸部
を有することを特徴とする。
【0010】同請求項3に係る位置決め用エンボス構造
加工用の金型は、上記第2のダイが、上記第1のダイの
上記開口部内に進入して上記エンボス部のエンボス円筒
部を形成するエンボス突き出し部と、上記エンボス部の
エンボス座部を押し出すエンボス座部押し出し部とから
なり、上記第1のダイの上記凸部の外径を、上記エンボ
ス座部押し出し部の外径よりも大きくしてなることを特
徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。なお以下では従来と共通する部分に
は共通する符号を付すにとどめ重複する説明は省略す
る。図3は本発明に係る位置決め用エンボス構造を有す
る部品の断面図である。図示の第2部品3は、図1、図
2に示した従来の第2部品とほぼ同様の構造を有する
が、エンボス座部4bにエンボス円筒部4のストレート
部4aの円筒状外周面に沿う環状の凹部4cを有する形
状となっている。
【0012】図4は、図3に示す第2部品3を成形する
ための金型を示す断面図である。図示の金型は、図2
(A)に示した従来の金型とほぼ同様の構造を有する
が、第1ダイ5の開口7の外周縁部に、第2部品3の凹
部4cに相当する形状の凸部5aを有している。この凸
部5aの外径(φDd)は第2ダイ6のエンボス座部押
し出し部9の径(φDp)より大きくなっている。
【0013】次に図5によりエンボス成形加工における
本実施形態の金型の作用について説明する。第2ダイ6
が、エンボス円筒部4を加工するための第1ダイ5が有
する開口7内に第2部品3の材料となる板材を押し込ん
でエンボス円筒部4を形成する点は従来と同様である。
したがって、エンボス円筒部4へ材料を流し込む加工よ
うに力f2が働くだけでなく、力f1がエンボス座部4
bを膨らませようとするが、第1ダイ5の凸部5aの径
φDdがエンボス座部押し出し部9の径φDpより大き
いため、エンボス座部押し出し部9よりも広い範囲で材
料を上方から押圧し、従来であれば膨らみを形成してい
た材料がエンボス円筒部4側へ流れ、エンボス座部4b
に膨らみを生じさせず、逆に図3に示す凹部4cを有す
る形状に成形できる。
【0014】図6は、上述のように形成した図3に示す
断面形状の第2部品3を第1部品2と接合させた状態を
示す断面図である。第2部品3には膨らみがないので第
1部品2の穴1の周縁が平坦面であれば図6(A)に示
すように両部品2、3間に隙間を生じさせずにきっちり
と接合できる。また図6(B)のように第1部品2をカ
エリ面側を接合面に設定した場合であっても、バリ1a
が凹部4c内に納まってしまうので、部品2、3間に隙
間が発生することはない。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る位置決め用エンボス構造は
以上説明してきたようなものなので、接合相手となる部
品が板金部品等のように穴開け加工時にバリが生じてい
るようなものであっても、設計時に接合面に対するカエ
リ面への配慮が不要で、隙間なく二つの部品をエンボス
によって接合でき、部品組み付け精度が向上するという
効果がある。
【0016】本発明に係る位置決め用エンボス構造加工
用の金型は以上説明してきたようなものなので、エンボ
ス円筒部のストレート部を高くする必要がある部品にエ
ンボス部を形成する際にエンボス座部に膨らみが生じる
ことを防止でき、またエンボス座部に凹部を形成できる
ので、エンボス部を形成した部品との接合相手となる部
品が板金部品等のように穴開け加工時にバリが生じてい
るようなものであっても、設計時に接合面に対するカエ
リ面への配慮が不要で、隙間なく二つの部品をエンボス
によって接合でき、部品組み付け精度が向上するという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のエンボス構造による板金部品の組み付け
状態を示す断面図である。
【図2】従来の位置決め用エンボス構造加工用の金型を
示す断面図(A)と板金部品の組み付け状態を示す断面
図(B)である。
【図3】本発明に係る位置決め用エンボス構造を有する
部品の断面図である。
【図4】図3に示す第2部品を成形するための金型を示
す断面図である。
【図5】本発明の位置決め用エンボス構造加工用の金型
のエンボス成形加工おける作用を示す断面図である。
【図6】本発明に係る位置決め用エンボス構造を有する
部品の組み付け状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 穴 1a バリ 2 第1部品 3 第2部品 4 エンボス円筒部 4a エンボス円筒部のストレート部 4b 同エンボス座部 4c 同凹部 5 第1ダイ 5a 第1ダイの凸部 6 第2ダイ 7 第2ダイの開口 8 エンボス突き出し部 9 エンボス座部押し出し部 x 部品間の隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板金部品等の第1の部品に設けた穴に、
    該第1の部品とは別部品の第2の部品のエンボス部を嵌
    入させて上記第1、第2の両部品を位置決めする位置決
    め用エンボス構造において、上記第2の部品が、上記エ
    ンボス部外周のエンボス座部に凹部を有することを特徴
    とする位置決め用エンボス構造。
  2. 【請求項2】 請求項1の位置決め用エンボス構造を加
    工するために用いる金型において、上記第2の部品の一
    面側で上記エンボス部側を加工するための第1のダイ
    と、上記第2の部品に上記エンボス部を形成するために
    上記第1のダイと対向させて上記第2の部品の他面側で
    用いる第2のダイとからなり、上記第1のダイが、上記
    エンボス部を加工するための開口部の外周であって上記
    エンボス部外周のエンボス座部を形成するための部位に
    凸部を有することを特徴とするエンボス構造加工用の金
    型。
  3. 【請求項3】 上記第2のダイが、上記第1のダイの上
    記開口部内に進入して上記エンボス部のエンボス円筒部
    を形成するエンボス突き出し部と、上記エンボス部のエ
    ンボス座部を押し出すエンボス座部押し出し部とからな
    り、上記第1のダイの上記凸部の外径を、上記エンボス
    座部押し出し部の外径よりも大きくしてなることを特徴
    とする請求項2のエンボス構造加工用の金型。
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Cited By (3)

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