JP2881285B2 - シンクロナイザリング及びそのシンクロナイザリングの製造方法。 - Google Patents

シンクロナイザリング及びそのシンクロナイザリングの製造方法。

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JP2881285B2
JP2881285B2 JP6288372A JP28837294A JP2881285B2 JP 2881285 B2 JP2881285 B2 JP 2881285B2 JP 6288372 A JP6288372 A JP 6288372A JP 28837294 A JP28837294 A JP 28837294A JP 2881285 B2 JP2881285 B2 JP 2881285B2
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秀樹 高口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製の本体に、その
本体と異種の金属材料で構成されるブッシュが一体的に
設けられたシンクロナイザリング、及びそのシンクロナ
イザリングの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トランスミッションに用いられる
シンクロナイザリングにあっては、軸挿通孔である内周
面に樹脂層をコーティングしたり、銅製のブッシュを嵌
め込んでピンによる固定やかしめ手段によって一体化し
たものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】二種類の部材を合体さ
せて形成される製品は、各部材を各々高い精度で加工し
なければならないし、一体化するための組み付け工程を
必要とするので、製造管理の徹底が要求され、製造工程
も多く煩雑となって、コスト高は避けられない運命にあ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、製品の成型と
同時に一体化を図り、工程の簡略化を目的とするもの
で、第1の発明は、外周面に歯形が形成されたリング状
の金属製本体に異種金属のブッシュを嵌め込んだまま、
両者を所望形状に鍛造成形し、前記ブッシュを金属製本
体の内周面に圧着して成るシンクロナイザリングにあ
り、第2の発明は、中仕切り付きのリング状素材を下型
内にセットし、打ち抜きパンチにより前記中仕切りを打
ち抜いてその打ち抜き跡の内面にバリを周設すると共
に、上型を押し付けて、開口際の内周に複数の切り欠き
を断続的に刻設し、そのようにして形成された本体素材
に、筒状の摺動素材を嵌め込み、嵌め込まれた摺動素材
内にパンチを圧入することによって、本体素材の内周面
に摺動素材を圧着することを特徴としたシンクロナイザ
リングの製造方法にある。
【0005】
【作用】第1の発明によれば、金属製本体とブッシュと
が一工程で一体に結合されるし、本体とブッシュとの相
互間に若干の寸法誤差があったとしても、その誤差は鍛
造成型時に吸収されてしまうので、高い精度の製品が得
られる。又第2の発明によれば、鍛造手段の利用によっ
て、歯形の形成と同時に本体と摺動部材との一体化を図
ることも可能となるし、切り欠きとバリとによって、高
い結合力が発揮される。
【0006】
【実施例】本発明に係るシンクロナイザリング、及びそ
のシンクロナイザリングの製造方法を、図面に基づいて
説明する。先ずシンプル形状のスライダを例に、本発明
の基本原理を説明する。Wはスライダの本体素材であ
り、この本体素材Wは、製品形状に対して二点鎖線で示
す数ミリ深さ分、摺動面側が均一に欠肉していて、その
欠肉面には、荒削りの細かい凹凸起伏1が設けられてい
る。2は、前記本体素材Wと異なる材質で形成されたス
ライダの摺動素材であり、前記欠肉深さLより厚く、欠
肉面の略全域を覆う大きさとなっている(図1のa)。
【0007】このような本体素材Wの欠肉面に摺動素材
2を密着させ、ダイ3内にセットしてパンチ4により押
圧する(図1のb)と、押圧によって、摺動素材2は本
体素材Wの欠肉面に圧着され、外形はダイ3のキャビテ
ィ形状に忠実な形状に成形されると共に、両素材W,2
は一体に結合し、摺動面が摺動素材2で形成された構造
となる(図1のc)。摺動素材2と本体素材Wとの圧着
面は、本体素材Wに設けられた凹凸起伏1にと結合する
ので接触面積が多く、又鍛造過程での変形により複雑に
入り組み合って高い接合効果が発揮される。
【0008】次に前記基本原理をシンクロナイザリング
の成型に実現させた実施例について説明する。図2のa
に示すW1は丸棒を切断した鉄製の素材であり、先ずこ
の素材W1を圧潰することによって、図2のbに示すよ
うな中仕切り5付きのリング状素材W2を成型し、その
リング状素材W2から、図2のcに示す如く、二段リン
グの大径部外周面に所望歯形に満たない突部6,6・・
を有した中間素材W3を成形する。次に前記中間素材W3
を、内周に歯形形成用歯型7,7・・を有した下型8内
にセットし(図3のb)、打ち抜きパンチ9で前記中仕
切り5を打ち抜くと同時、又はそれに続いて中間素材W
3の開口際周面と接する部位に、凸部11,11・・が
断続的に設けられた上型12を押し付けて、中間素材W
3の開口際の内周に、複数の切り欠き13,13・・を
刻設すると共に、前記突部6,6・・が歯形形成用歯型
7,7・・内に押し込まれて外周面に歯形14が張り出
し形成され、これを本体素材W4とする(図3のc)。
前記打ち抜きパンチ9による中仕切り5の打ち抜き工程
では、図示の如く打ち抜きパンチ9の径をリング状素材
2の内径より細くしたり、キャビティの底に、抜き穴
の周囲に沿って凸条15を周設するなどして、図4の如
く意識的に、打ち抜き面にバリ16が残るよう工夫す
る。
【0009】17は筒状の摺動素材であり、内周は製品
の軸挿通孔より小径で、外周は、前記本体素材W4に遊
嵌或は圧入可能な形状となっている。前記下型9と同じ
下型18内に本体素材W4をセットして摺動素材17を
嵌め入れ、或は摺動素材17を嵌め入れることができな
い場合は、本体素材W4のみを下型18内にセットした
まま、その本体素材W4の開口部に摺動素材17を当て
がって、インナーパンチ19を摺動素材17に圧入する
と、摺動素材17は内径の拡がりに伴なって外周が膨ら
み、切り欠き13,13・・内に進入すると共に、本体
素材の内周面に圧着され、更にアウターパンチ20で押
し付けることにより、両者は一層強固に結合されると共
に、歯形14の精度が高められる。本実施例の場合は、
切り欠き13の形成に加え、中仕切り6の打ち抜きによ
り、本体素材W4の内周面にバリ16を残したので、そ
のバリ16によって、本体素材W4と摺動素材17とは
強固に結合され、図6に示すシンクロナイザリングMが
完成される。
【0010】このように本体素材と摺動素材との結合が
一工程で行なわれ、同時に歯形が矯正されて歯車精度が
高まるし、一体化された製品の信頼性は、鍛造の技術力
をもって保証される。
【0011】本発明のシンクロナイザリングは、成型と
同時に異種の金属製材料が一体的に結合される。又、本
発明の方法によれば、工程数が減少され、結合力が強
く、信頼性の高い製品を提供できる。そして製品は一体
感があり、品質、機能的にも、鍛造歯車のメリットを受
け継いた高精度に形成される。
【0012】
【発明の効果】第1の発明によれば、本体とブッシュと
の寸法誤差が大きくても、鍛造成形されることにによっ
て寸法誤差はなくなるし、組み付けの必要もない。第2
の発明によれば、歯形の矯正と同時に摺動面の成型も一
工程で完了し、切る欠きとバリとによって、本体と摺動
部材との結合度は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本原理を示した説明図である。
【図2】 本発明に係るシンクロナイザリングの成型方
法において、中間素材W3を形成する工程の説明図であ
る。
【図3】 本発明に係るシンクロナイザリングの成型方
法において、本体素材W4を成形する工程の説明図であ
る。
【図4】 本体素材W4の説明図である。
【図5】 本発明に係るシンクロナイザリングの成型方
法において、摺動部材を結合させる工程の説明図であ
る。
【図6】 完成したシンクロナイザリングの説明図であ
る。
【符号の説明】
W・・(スライダの)本体素材、W1・・素材、W2・・
リング状素材、W3・・中間素材、W4・・本体素材、M
・・シンクロナイザリング、L・・欠肉深さ、1・・凹
凸起伏、2・・(スライダの)摺動素材、3・・ダイ、
4・・パンチ、5・・中仕切り、6・・凸部、7・・歯
形形成用歯型、8・・下型、9・・打ち抜きパンチ、1
0・・パンチ、11・・凸部、12・・上型、13・・
切り欠き、14・・歯形、15・・凸条、16・・バ
リ、17・・摺動素材、18・・下型、19・・インナ
ーパンチ、20・・アウターパンチ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に歯形が形成されたリング状の金
    属製本体に異種金属のブッシュを嵌め込んだまま、両者
    を所望形状に鍛造成形し、前記ブッシュを金属製本体の
    内周面に圧着して成るシンクロナイザリング。
  2. 【請求項2】 中仕切り付きのリング状素材を下型内に
    セットし、打ち抜きパンチにより前記中仕切りを打ち抜
    いてその打ち抜き跡の内面にバリを周設すると共に、上
    型を押し付けて、開口際の内周に複数の切り欠きを断続
    的に刻設し、そのようにして形成された本体素材に、筒
    状の摺動素材を嵌め込み、嵌め込まれた摺動素材内にパ
    ンチを圧入することによって、本体素材の内周面に摺動
    素材を圧着することを特徴としたシンクロナイザリング
    の製造方法。
JP6288372A 1994-11-22 1994-11-22 シンクロナイザリング及びそのシンクロナイザリングの製造方法。 Expired - Lifetime JP2881285B2 (ja)

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