JP3288360B2 - 磁気ディスク用スペーサーリングの形成方法 - Google Patents

磁気ディスク用スペーサーリングの形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の磁気ディ
スク媒体間に介在させるスペーサーリングを金属板から
形成する磁気ディスク用スペーサーリングの形成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、ハードディスクドライブの内部
構成を示し、スピンドルハブ100には複数枚の磁気デ
ィスク媒体101とスペーサーリング102が交互に積
層されている。そして、スピンドルハブ100の上端に
は、クランプ部材104がビス105によって固着さ
れ、上記磁気ディスク媒体101とスペーサーリング1
02をクランプ部材104により押圧することによって
固定されている。
【0003】上記スペーサーリング102は、磁気ディ
スク媒体101が面振れを生じさせないために、図7に
示すスペーサーリング102の上面102a及び下面1
02bの平行度を高精度にすることが重要になる。一般
にスペーサーリング102はセラミックや金属素材が使
用される。セラミックによるスペーサーリングは、周知
のように、セラミック素材を焼成によって所定形状に形
成するが、焼成後に歪みが生ずるため所定の寸法精度や
平行度が得られない。このため、研磨等により追加工及
び仕上げ加工を行っている。
【0004】一方、スペーサーリング102を金属素材
によって形成する場合は、一般にプレスによる打ち抜き
加工が施される。即ち、プレスのダイに所定の板厚の金
属板を載置した後、金属板の一方向からパンチによって
所定形状に打ち抜くことによってスペーサーリング10
2を形成している。金属板を打ち抜き加工した場合に
は、通常、図7に示すように、上面102aの外周縁に
ダレが生ずると共に、下面102bの外周縁にはバリ1
02cが少なからず生ずる。このため、上面102a及
び下面102bの面形状が異なることから、面精度が異
なると共に上下面間の平行度が得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、上述した従来
のスペーサーリング102を使用すると、図8に示すよ
うに、スピンドルハブ100の軸芯に対して直角な平面
に磁気ディスク媒体101を固定できず、また、磁気デ
ィスク媒体101相互の平行度が得られないために面振
れが生ずる。この結果、磁気ディスク媒体101に対し
て浮動ヘッド(図示せず)が従動できないために、エラ
ーを起こす原因となっていた。
【0006】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたもので、磁気ディスク媒体が接合する上下
の面を均一な面に形成でき、しかも高精度な面が形成可
能な磁気ディスク用スペーサーリングの形成方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明にかかる磁気ディスク用スペーサーリング
の形成方法は、所定の板厚を有する金属板から略リング
状の素リングを形成する打ち抜き工程と、上記素リング
の少なくとも外周側の両面から上下一対のコイニング工
具により押圧して同心の環状凹部を形成するコイニング
工程と、上記環状凹部の少なくとも内周側を上下一対の
フォージング工具により両面からさらに押圧して上記環
状凹部を薄肉に形成すると共に板厚のほぼ中央に加工硬
化させた環状舌片を形成するフォージング工程と、上記
環状舌片の基端を剪断工具により剪断してスペーサーリ
ングを形成する剪断工程とを少なくとも具備することを
特徴としている。
【0008】また、請求項2に記載の磁気ディスク用ス
ペーサーリングの形成方法は、素リングと同心の環状凹
部を形成するコイニング工具に、先端内周縁にテーパ面
又は円弧面を形成し、素リングを押圧したとき上記環状
凹部の中心側にテーパ面又は円弧面を形成すると共に、
フォージング工具の先端内周縁を上記テーパ面又は円弧
面に当接して押圧することによりスペーサーリングの外
周縁を面取り状に形成したことを特徴としている。
【0009】さらに、請求項3に記載の磁気ディスク用
スペーサーリングの形成方法は、コイニング工程は、素
リングの内周側及び外周側を上下一対のコイニング工具
により両面から押圧して上記素リングの内周側及び外周
側に同心の環状凹部を形成し、フォージング工程は、内
周側及び外周側の上記環状凹部を上下一対のフォージン
グ工具により両面からさらに押圧して板厚のほぼ中央に
薄肉な加工硬化させた環状舌片を形成し、剪断工程は、
内周側及び外周側に形成した上記環状舌片の基端を剪断
工具により剪断してスペーサーリングを形成することを
特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
かかる磁気ディスク用スペーサーリングの形成方法につ
いて詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明にかかる磁気ディスク用ス
ペーサーリングの形成方法を示している。この方法によ
って形成されるスペーサーリングの素材は、非磁性材か
らなる金属板として、ステンレス、銅、アルミニウム、
或いは真鍮等から選択される。この金属板は、順送加工
に適するように、スペーサーリングとして必要な所定の
板厚を有するフープ材が使用される。
【0012】打ち抜き工程#1において、フープ材から
なる金属板1に透孔2、及び、すて孔3を図示しないパ
ンチにより打ち抜く。その後、上記透孔2の外周側、及
び、すて孔3の外縁を所定寸法隔てて打ち抜き、リング
状の素リング4を形成すると共に、この素リング4に一
端を連結した連結片5を形成し、次のコイニング工程#
2に移送される。
【0013】コイニング工程#2は、素リング4の外周
近傍を上下一対のコイニング工具6により両面からほぼ
均等の押圧力によって押圧し、素リング4に同心の浅い
環状凹部4aを形成する。上記コイニング工具6はリン
グ状に突出したコイニング部6aを有し、平坦な先端面
の内周及び外周は、先端方向に至るに従って先細となる
ようなテーパ面6bを形成している。この結果、コイニ
ング部6aのテーパ面6bによって、素リング4に形成
された環状凹部4aの内周及び外周にはテーパ面が形成
される。
【0014】その後の工程において、素リング4の上記
透孔2に対し、図示しないパンチ等により、図6におい
て説明したスピンドルハブ100の外径寸法よりもやや
小さい内径に打ち抜き加工を施す。更に、スピンドルハ
ブ100に精度良く嵌挿させるために、透孔2に対して
シェービング加工が施される。尚、これらの打ち抜き加
工及びシェービング加工は、必要に応じて施されるもの
であり、前述した打ち抜き工程#1において、上記透孔
2を所定の精度を以て形成するならば省略しても良い。
【0015】続いて、フォージング工程#3において、
素リング4に形成した環状凹部4aに対してフォージン
グ加工が施される。即ち、この工程#3に使用されるフ
ォージング工具7は、環状に形成された凸部7aを有
し、この凸部7aは先端面が平坦に形成され、この先端
面の内周縁をほぼ直角に形成すると共に、先端面から外
周側をテーパ状に形成している。そして、上下一対のフ
ォージング工具7を素リング4の両面から挟持させて押
圧するが、このとき、フォージング工具7の内周縁を、
環状凹部4aの内周側に形成されたテーパ面の斜面に位
置させてフォージング加工を施す。
【0016】この結果、素リング4の環状凹部4aが更
に深く押圧形成され、外周面の板厚方向のほぼ中央に
は、肉薄の環状舌片8が形成される。このとき、円にて
囲んだ拡大図に示すように、フォージング加工後の素リ
ング4の外周縁には、上記テーパ面を残してフォージン
グ加工することにより面取り部9が形成される。また、
フォージング加工によって環状凹部4aを肉薄に押圧形
成することにより、この押圧部分に加工硬化が生じて硬
度が一段と高くなる。
【0017】その後、必要に応じて、フラットニング工
程#4において、素リング4の両面、もしくは平坦なダ
イの上方から平押し工具10を押圧することによってフ
ラットニング加工を施す。このフラットニング加工によ
り、素リング4は、両面の平面度を所定値に形成すると
共に、素リング4の厚さを最終製品としてのスペーサー
リングとして定められた所定の厚さに設定される。尚、
このフラットニング工程#4は、素リング4の平面度、
及び、スペーサーリングとして規定された厚さが得られ
ている場合は省略しても良い。
【0018】しかる後に、剪断工程#5において、素リ
ング4を外周面に突出形成した肉薄の環状舌片8から剪
断して、図2に示すスペーサーリング11を形成する。
この剪断工程#5において使用する工具は、環状舌片8
を両面から挟持して固定する固定具12と、外径寸法が
スペーサーリング11の外径寸法とほぼ等しいパンチ1
3とによって構成されている。そして、パンチ13を固
定具12の内孔12aに嵌挿すると共に矢示の方向に下
降させ、素リング4を下方に押し下げると、素リング4
が環状舌片8の基端、即ち、素リング4の外周面とほぼ
同一面から剪断によって離脱し、スペーサーリング11
が形成される。このスペーサーリング11の外周面に
は、図2に示すように、剪断による痕跡11aが形成さ
れるが、この位置はスペーサーリング11の機能から影
響を及ぼすことがない。また、環状舌片8は外周に連結
片5が連結しているのでフープ状の金属板1に残留す
る。
【0019】この切断工程#5において、素リング4の
環状舌片8は、上述したように、加工硬化によって硬度
が一段と高くなっているため、素リング4の外周面から
剪断するときに、ダレ等の発生が大幅に抑制され、良好
な剪断面を得ることができ、しかも、容易に剪断できる
特徴がある。
【0020】以上のように形成されたスペーサーリング
11は、コイニング工程#2及びフォージング工程#3
において、素リング4の上下両面からほぼ均一な圧力に
よって押圧するので、この形成方法によって得られたス
ペーサーリング11は、図6に示した磁気ディスク媒体
101に接合する上面及び下面の面積と面精度をほぼ均
一に形成できる。このため、磁気ディスク媒体101の
間にスペーサーリング11を介在させたとき、磁気ディ
スク媒体101の傾斜を大幅に抑制できるので、面振れ
等を未然に防止できる。
【0021】しかも、剪断による痕跡11aをスペーサ
ーリング11の外周面に形成されるので、スペーサーリ
ング11に要求される上面及び下面の面精度とは無関係
となり、機能上の影響を及ぼすことがない。また、フォ
ージング工具7の先端内周縁をテーパ面に当接して押圧
すると、スペーサーリング11の外周縁を面取り状に形
成できるので、外周縁が磁気ディスク媒体101に対し
て悪影響を及ぼすことがない。
【0022】図3は、コイニング工程#2におけるコイ
ニング工具の変形例を示している。即ち、コイニング工
具20のリング状に突出したコイニング部20aは、平
坦な先端面から内周及び外周面に至る部分を凹状の円弧
面20bとしている。この結果、図3に示すように、素
リング4に形成された環状凹部4aの内周及び外周が凸
状の円弧面4bに形成される。従って、次のフォージン
グ工程#3において、上下一対のフォージング工具7の
内周側角部を環状凹部4aの内周側に形成された円弧面
4bの範囲内に位置させて両面から押圧する。この結
果、フォージング加工を施した後の素リング4の外周縁
は、やや丸みを有する面取り状に形成される。
【0023】図4は、フォージング工程#3における、
フォージング工具の変形例を示している。即ち、フォー
ジング工具21は、環状の凸部21aを有し、この凸部
21aは、内周面を先端に至るに従って内径が大きくな
るように軸心に対して角度θを以て傾斜させている。そ
して、このように形成した上下一対のフォージング工具
21を用いて素リング4の両面から挟持させて押圧し、
フォージング工具21の先端の内周縁を環状凹部4aの
テーパ面の斜面に位置させてフォージング加工すること
は前述した形成方法と同様である。
【0024】以上のように、フォージング工具21の内
周面を傾斜させることによって、フォージング加工後に
素リング4からフォージング工具21を容易に離脱させ
ることができる。内周面を直角に形成した場合は、素リ
ング4からフォージング工具7を離脱させ難いため、素
リング4を変形させてしまう危惧がある。しかし、上記
フォージング工具21をこの例のように形成することに
よって型離れが良好になるため、素リング4に対して変
形させることがなくなり、加工精度を高めることができ
る。
【0025】図5は、本発明の第2の実施例を示し、素
リング4の内周側及び外周側にコイニング加工、及び、
フォージング加工を施し、スペーサーリング11を形成
するようにしている。この例において、打ち抜き工程#
1は図1に示した例と同じであるので、その説明は省略
する。この打ち抜き工程の後段で行うコイニング工程#
12は、素リング4の内周側及び外周側をコイニング工
具22により両面から押圧し、素リング4の内周側及び
外周側に同心の環状凹部23、24を形成する。
【0026】ここで使用するコイニング工具22は、基
本的には図1で示したコイニング工具6と同じである。
図5に示すコイニング工具22には、平坦な先端面の内
周及び外周に、先端方向に至るに従って先細となるよう
なテーパ面22bを形成した2個のリング状のコイニン
グ部22aが、素リング4の内周側及び外周側に個々に
対応させるように、各々を同心円にして二重に突出形成
している。このコイニング工具22を使用して素リング
4にコイニング加工を施すと、素リング4の内周側及び
外周側には環状凹部4a、4bが同時に形成される。ま
た、このとき、双方の環状凹部23、24の内周面及び
外周面には、図1の例と同様にテーパ面が形成される。
尚、この例においても、図3で示した構成のコイニング
工具が使用可能である。
【0027】次のフォージング工程は、素リング4の内
周側及び外周側に形成された環状凹部23、24をフォ
ージング工具25により、両面から押圧して薄肉に形成
し、内外周に環状舌片26、27を形成する。上記フォ
ージング工具25は、基本的に図1で示したフォージン
グ工具7と同様であり、上記内外周の環状凹部23、2
4に対応するように、2個の環状の凸部25a、25b
を有し、これら凸部25a、25bは、先端面を平坦に
形成すると共に、中央の素リング4に対向する先端の内
周縁もしくは外周縁をほぼ直角に形成すると共に、他方
の周面をテーパ状に形成している。
【0028】そして、このように構成した上下一対のフ
ォージング工具25を素リング4に対して両面から挟持
させて押圧するが、各々の凸部25a、25bの上記内
周縁もしくは外周縁を、環状凹部23、24に形成され
たテーパ面の斜面に位置させてフォージング加工を施す
ことは、図1で示した例と同様である。尚、この例にお
いても、図4で示した構成のフォージング工具を使用可
能である。
【0029】フォージング工程の後に剪断工程に移行
し、素リング4の内周側及び外周側に形成した環状舌片
26、27を基端から図示しない剪断工具により同時に
剪断し、スペーサーリング11を形成する。ここで使用
する剪断工具も図1で示した工具と基本的には同様の機
能を有しているが、順送加工の場合は、予め素リング4
の内周側の環状舌片27を剪断し、次のステージで、図
1で示した例と同様に、素リング4の外周側の環状舌片
26を剪断することが望ましい。
【0030】以上、本発明を実施態様に基づき具体的に
説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である
ことは言うまでもない。例えば、コイニング工具、フォ
ージング工具の構成は、工程上から適宜変更しても良
い。また、コイニング工具、フォージング工具の先端面
を平坦に形成した例で説明したが、平坦以外に凹面また
は凸面等、適宜変更可能である。更に、より高精度に形
成することを目的として、サイジング加工やフラットニ
ング加工等の追加工を施しても良い。
【0031】以上述べたように、本発明による磁気ディ
スク用スペーサーリングの形成方法によれば、コイニン
グ工程及びフォージング工程において、素リングの上下
両面から上下一対のコイニング工具及びフォージング工
具により押圧していることから、素リングの両面から加
えられる押圧力をほぼ均一にすることができ、この結
果、磁気ディスク媒体に接合するスペーサーリングの上
面及び下面の面積と面精度をほぼ均一に形成することが
できる。このため、磁気ディスク媒体を平行な状態で交
互に積層するので、面振れ等を未然に防止できる。しか
も、剪断による痕跡がスペーサーリングの板厚方向のほ
ぼ中央部分に形成されるので、スペーサーリングの精度
とは無関係にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ディスク用スペーサーリング
の形成方法を示す工程図である。
【図2】本発明による磁気ディスク用スペーサーリング
を示す斜視図である。
【図3】コイニング工具の変形例を示す要部断面図であ
る。
【図4】フォージング工具の変形例を示す要部断面図で
ある。
【図5】本発明による磁気ディスク用スペーサーリング
の形成方法の他の方法を示す要部工程図である。
【図6】ハードディスクドライブの内部構成を示す断面
図である。
【図7】従来のスペーサーリングを示す断面図である。
【図8】磁気ディスク媒体の積層状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】 1 金板材 4 素リング 4a 環状凹部 6 コイニング工具 7 フォージング工具 8 環状舌片 10 平押し工具 11 スペーサーリング 11a 剪断の痕跡 #1 打ち抜き工程 #2 コイニング工程工程 #3 フォージング工程 #4 フラットニング工程 #5 剪断工程

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の板厚を有する金属板から略リング
    状の素リングを形成する打ち抜き工程と、上記素リング
    の少なくとも外周側の両面から上下一対のコイニング工
    具により押圧して同心の環状凹部を形成するコイニング
    工程と、上記環状凹部の少なくとも内周側を上下一対の
    フォージング工具により両面からさらに押圧して上記環
    状凹部を薄肉に形成すると共に板厚のほぼ中央に加工硬
    化させた環状舌片を形成するフォージング工程と、上記
    環状舌片の基端を剪断工具により剪断してスペーサーリ
    ングを形成する剪断工程とを少なくとも具備することを
    特徴とする磁気ディスク用スペーサーリングの形成方
    法。
  2. 【請求項2】 素リングと同心の環状凹部を形成するコ
    イニング工具に、先端内周縁にテーパ面又は円弧面を形
    成し、素リングを押圧したとき上記環状凹部の中心側に
    テーパ面又は円弧面を形成すると共に、フォージング工
    具の先端内周縁を上記テーパ面又は円弧面に当接して押
    圧することによりスペーサーリングの外周縁を面取り状
    に形成した請求項1に記載の磁気ディスク用スペーサー
    リングの形成方法。
  3. 【請求項3】 コイニング工程は、素リングの内周側及
    び外周側を上下一対のコイニング工具により両面から押
    圧して上記素リングの内周側及び外周側に同心の環状凹
    部を形成し、フォージング工程は、内周側及び外周側の
    上記環状凹部を上下一対のフォージング工具により両面
    からさらに押圧して板厚のほぼ中央に薄肉な加工硬化さ
    せた環状舌片を形成し、剪断工程は、内周側及び外周側
    に形成した上記環状舌片の基端を剪断工具により剪断し
    てスペーサーリングを形成する請求項1に記載の磁気デ
    ィスク用スペーサーリングの形成方法。
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