JPH0628242Y2 - 鬼瓦の成形装置 - Google Patents

鬼瓦の成形装置

Info

Publication number
JPH0628242Y2
JPH0628242Y2 JP913988U JP913988U JPH0628242Y2 JP H0628242 Y2 JPH0628242 Y2 JP H0628242Y2 JP 913988 U JP913988 U JP 913988U JP 913988 U JP913988 U JP 913988U JP H0628242 Y2 JPH0628242 Y2 JP H0628242Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
molding
roof
clay
devil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP913988U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01112908U (ja
Inventor
晋 神谷
Original Assignee
晋 神谷
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 晋 神谷 filed Critical 晋 神谷
Priority to JP913988U priority Critical patent/JPH0628242Y2/ja
Publication of JPH01112908U publication Critical patent/JPH01112908U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0628242Y2 publication Critical patent/JPH0628242Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、前面板部の下縁部を除く周側縁部から後方へ
向く側枠部を有すると共にこの側枠部後縁部から内側へ
向く後枠部を有した鬼瓦を粘土からプレス成形する鬼瓦
の成形装置に関する。
(従来の技術) 従来、鬼瓦には、第7図及び第8図に示すように構成し
たものが供されている。同図に示す鬼瓦1は、前面板部
1aと、この前面板部1aの周縁部から後方に向く側枠
部1bと、後面板部1cとから構成されている。この鬼
瓦1は、周知のように、屋根の大棟とから下り棟等の端
部に設けられる。この場合、取付け状態で該鬼瓦1と棟
瓦2との間に隙間ができると後方からの外観が悪くなる
ので、鬼瓦1にはその隙間を塞ぐための後面板部1cを
設けるようにしている。このような鬼瓦1は、次のよう
にして成形される。即ち、第9図に示すように、鬼瓦1
は、主体部Aと板部Bとを接合して成形される。この場
合、主体部Aは第10図に示す型によって成形され、又
板部Bは適宜の装置で粘土を板状に形成し、この板状粘
度を所定形状にカットして成形する。主体部Aは前面板
部1a及び側枠部1bを有するもので、又、板部Bは後
面板部1cを構成するものであり、この場合、両者の接
合関係にずれが生じないように、主体部Aの側枠部1b
の後縁部を略45度の角度で面取りすると共に、板部B
の周縁部も略45度の角度で面取りし、夫々の面取り部
分で両者を接合する。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来においては、鬼瓦1を成形する
について、主体部A用成形型と板部B用の板状形成装置
といった二つの治具を要し、さらには、その主体部Aと
板部Bとを接合する作業も要する。さらには、その接合
に際しては、両者の接合部を面取りしなければならず、
総じて、製造コストが高く、延いては鬼瓦1のコストの
高騰の原因ともなっていた。
本考案は上記事情に関がみてなされたものであり、その
目的は、成形のための治具を少なくでき、しかも、従来
の接合作業とか面取り作業もなくすことができて、製造
コストの低廉化に寄与できる鬼瓦の成形装置を提供する
にある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案は、次の点に着目してなされたものである。鬼瓦
としては、前面板部と側枠部とを必要とする他に、屋根
の棟との隙間を塞ぐためのいわゆる蓋部分が必要である
が、厳密にいえば、側枠部のうち下側の部分は、棟によ
って隠されるので不要であり、又、蓋部分は少なくとも
棟との隙間を塞ぐ枠状(下側は不要)であればよい。而
して、本考案は、このように形態の鬼瓦を一組の成形型
で成形できるようにすべくしたものである。即ち、本考
案は、前面板部の下縁部を除く周側縁部から後方へ向く
側枠部を有すると共にこの側枠部後縁部から内側へ向く
後枠部を有した鬼瓦を粘土からプレス成形するものであ
って、鬼瓦の全体的外形形状を与える浅底な成形凹部を
有する第1の型と、主体部の下面に根元部を幅狭とした
成形凸部を有して成りプレス時に該成形凸部を前記第1
の型の成形凹部内に進入させる該第2の型とを具備し、
前記成形凸部を周側方向のうちの一方向へ抜きテーパ状
に形成して成るものである。
(作用) 粘土を第1の型と第2の型とでプレスすると、第1の型
と第2の型との間で粘土が鬼瓦としての所定形状に成形
される。この場合、第2の型の成形凸部における幅狭な
根元部によって側枠部が形成される。従って、両型を分
離したときには第2の型に鬼瓦の成形体が残る。この成
形体は、第1の型の成形凸部が周側方向のうちの一方向
へ抜きテーパ状となっているから、その方向へ抜くこと
ができる。このように、成形治具としては一組の型で済
み、又、1回のプレスにて所定形状の鬼瓦を成形でき
る。
(実施例) 以下、本考案の一実施例につき第1図乃至第5図を参照
して説明する。
第1図乃至第3図には成形装置及び成形手順等を示して
おり、又、第4図(a)及び(b)には成形後の鬼瓦1
1を夫々後方及び前方から見て示している。この鬼瓦1
1において、11aはその前面板部、11bは前面板部
11aの下縁部を除く周側縁部から後方へ向く側枠部、
11cはこの側枠部11bから内側へ向く後枠部であ
り、全体として扁平形状である。尚、前面板部11aの
裏面には凸条部11dが形成されている。又、前面板部
11aには装飾性を加味した段条凹部11eが形成され
ている。
さて、第1図において、12は第1の型であり、これは
上面が開放する浅底な成形凹部13を有する。この成形
凹部13は鬼瓦としての全体形状を与えるためのもので
あり、同図左部が半円形状をなす。一方、14は第2の
型であり、これは主体部15の下面に第1図左部を略半
円形状とした成形凸部16を有して構成されており、こ
の成形凸部16の根元部16aは幅狭に形成されてい
る。但し、この根元部16aの右端面は成形凸部16の
右端面と面一である。さらに、この成形凸部16の下面
にはその左端面から右方向に延びる凹条部16bが形成
されている。而して、この第1の型14における成形凸
部16は、その根元部16a及び凹条部16bも含め
て、周側方向(同図の左右方向)のうちの一方向例えば
左方向(矢印X方向)に抜きテーパ条に形成されてい
る。これら両型12,14は夫々図示しないプレス機の
固定側,昇降側に取付けられている。
次に、この第1の型12及び第2の型14によって鬼瓦
11を成形する場合を述べる。まず、第2図(a)及び
(b)と(c)とでは第1の型12及び第2の型14を
異なる断面で示している。而して、この第2図(a)に
示すように、第1の型12の成形凹部13に所定量のブ
ロック状の粘土Dを配置し、第2の型14を降下させ、
もって第2の型14の成形凸部16を第1の型12の成
形凹部13内に進入させる。この場合、第1の型12の
成形凹部13の後端面に対して第2の型14の成形凸部
16の後端面がほとんど隙間なく入り込む位置関係とし
ている(第2図(c)参照)。上述の第2の型14の成
形凸部16の進入過程において、粘土Dはこの成形凸部
16によって押しつぶされて、成形凸部16の根元部1
6a側の空間部にも廻り込むようになり、最終的には第
2図(b),(c)で示すように、粘土Dは、第1の型
12の成形凹部13と第1の型14の成形凸部16との
間の空間部に隙間なく廻り込む。これにて、粘土Dが鬼
瓦の形状に成形される。この後、第2の型14を第1の
型12から上方へ分離する(第3図参照)。この場合、
粘土Dが成形凸部16の幅狭な根元部16aに廻り込ん
でいることから、換言すれば後枠部11cが形成されて
いることから、粘土D成形体は、第2の型14側に付い
たままで、該第2の型14と共に第1の型12から分離
される。ここで、第2の型14の成形凸部16は既述し
たようにこれの周側方向の左方向(矢印X方向)へ抜き
テーパ状をなすから、該成形凸部16に残った粘土Dを
その左方向へ抜き出す。この結果、鬼瓦11としての成
形体である粘土Dを取出す。斯様にして成形された鬼瓦
11は、第4図に示したように、前面板部11aの下縁
部を除く周側縁部から後方へ向く側縁部11bを有する
と共にこの側縁部11b後側縁部から内側へ向く後枠部
11cを有する形状とされている。又、前面板部11a
の裏面には凸条部11dが形成されている。この凸条部
11dは鬼瓦11を取付ける銅線E(第5図参照)を挿
通させるためのものである。この後、焼成処理とか塗装
処理が行なわれて製品化される。製品化された鬼瓦1
は、第5図に示すように、例えば大棟の端部に配置さ
れ、凸条部11dを挿通した銅線Eを屋根下地Fに固定
することにより、取付け固定されている。この場合、鬼
瓦11の後枠部11cによって、大棟との隙間を塞いで
いる。
このように本実施例によれば、鬼瓦の全体形状を与える
浅底な成形凹部13を有する第1型12と、主体部15
の下面に根元部16aを幅狭とした成形凸部16を有し
て成りプレス時に該成形凸部16を前記成形凹部13内
に進入させる第2の型14とにより、粘土Dをプレスす
るので、成形治具としては一組の型で済み、しかも1回
のプレスにて所定形状の鬼瓦11を成形できる。
ここで、仮に、成形すべき鬼瓦11に対して第6図に示
すようにその長手方向に型抜きする第1の型G及び第2
の型Hを用いれば、本実施例の第2の型14から粘土D
成形体を取外す工程を不要ならしめ得るものであるが、
しかし、この場合には、第1の型Gの成形凹部Gが深
底となると共に、第2の型Hの成形凸部H,H(H
は段状凹部11e成形用)も縦長な形状となってしま
い、この結果、粘土をプレスする場合に、粘土をいわゆ
る深絞りすることになって、粘土の上方への廻り込みが
おもうようにいかずに欠損等が生じた不完全形状となっ
てしまう問題が生じ、又、第2の型Hの構造も複雑とな
る。この点、本実施例によれば、第1の型12における
成形凹部13を浅底な形状とし、第2の型14における
成形凸部16もこの成形凹部13に対応させて形成して
いるから、粘土Dプレス時における該粘土の上方への廻
り込みを良好に行なうようにしているから、鬼瓦として
欠損等のない完全な形状に成形できるものであり、又、
型構造も簡単となる。この場合、粘土D成形体の型抜き
が困難となるが、本実施例では、成形凸部16を周側方
向のうちの一方向に抜きテーパ状に形成しているから、
型分離後に粘土成形体の第2の型14から容易に取外す
ことができる。
[考案の効果] 本考案は以上の記述にて明らかなように、前面板部の下
縁部を除く周側縁部から後方へ向く側枠部を有すると共
にこの側枠部後縁部から内側へ向く後枠部を有した鬼瓦
を粘土からプレス成形するものであって、鬼瓦の全体的
外形形状を与える浅底な成形凹部を有する第1の型と、
主体部の下面に根元部を幅狭とした成形凸部を有して成
りプレス時に該成形凸部を前記第1の型の成形凹部内に
進入させる該第2の型とを具備し、前記成形凸部を周側
方向のうちの一方向へ抜きテーパ状に形成して成るもの
であり、これにて、成形治具としては一組の型で済み、
又、1回のプレスにて鬼瓦を成形でき、この結果、鬼瓦
の製造コストを大いに低廉でき、しかも欠損等のない完
全形状の鬼瓦を成形できて成形不良をなくすことができ
る等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の一実施例を示し、第1図は
型を分離状態で示す斜視図、第2図(a),(b),
(c)は成形手順を説明するための型の縦断面図、第3
図は粘土成形体の抜き出しを説明するための斜視図、第
4図(a)及び(b)は鬼瓦を夫々後方及び前方から見
た斜視図、第5図は屋根における鬼瓦部分の縦断面図で
ある。第6図は本考案とは別の改良案として考えられる
型を示す斜視図、第7図乃至第10図は従来例を示し、
第7図は第5図相当図、第8図は第4図(a)相当図、
第9図は成形手順を説明するための鬼瓦の分解斜視図、
第10図は型を示す縦断面図である。 図中、11は鬼瓦、12は第1の型、13は成形凹部、
14は第2の型、15は主体部、16は成形凸部、16
aは根元部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面板部の下縁部を除く周側縁部から後方
    へ向く側枠部を有すると共にこの側枠部後縁部から内側
    へ向く後枠部を有した鬼瓦を粘土からプレス成形するも
    のであって、鬼瓦の全体的外形形状を与える浅底な成形
    凹部を有する第1の型と、主体部の下面に根元部を幅狭
    とした成形凸部を有して成りプレス時に該成形凸部を前
    記第1の型の成形凹部内に進入させる該第2の型とを具
    備し、前記成形凸部を周側方向のうちの一方向へ抜きテ
    ーパ状に形成して成る鬼瓦の成形装置。
JP913988U 1988-01-27 1988-01-27 鬼瓦の成形装置 Expired - Lifetime JPH0628242Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP913988U JPH0628242Y2 (ja) 1988-01-27 1988-01-27 鬼瓦の成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP913988U JPH0628242Y2 (ja) 1988-01-27 1988-01-27 鬼瓦の成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01112908U JPH01112908U (ja) 1989-07-28
JPH0628242Y2 true JPH0628242Y2 (ja) 1994-08-03

Family

ID=31215629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP913988U Expired - Lifetime JPH0628242Y2 (ja) 1988-01-27 1988-01-27 鬼瓦の成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0628242Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01112908U (ja) 1989-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0628242Y2 (ja) 鬼瓦の成形装置
JP2802721B2 (ja) プレス成形方法及び装置
JP3803986B2 (ja) 中空パネル状製品素材の二枚同時絞り方法およびそれに使用するプレス装置並びに中空インシュレータの製造方法
JP2702530B2 (ja) 板金プレス加工品の製造方法
JPS595459Y2 (ja) プレス打抜装置
KR100575028B1 (ko) 펀치 프레스용 금형
JP4058953B2 (ja) 薄肉部品の製造方法
JPH0671117A (ja) オイルストレーナとその製造方法
JP3814355B2 (ja) インサート成形品製造装置
JPS62256621A (ja) 樹脂成形品の製造方法
JP4907811B2 (ja) クラッチギヤの面取り加工方法
JP3848592B2 (ja) 集合ブランク材のプレス成形方法
JPH09260013A (ja) ターミナル部材の製造方法
JPH08300084A (ja) プレス成形部品とその加工方法
JPS6317531Y2 (ja)
JPH0356345Y2 (ja)
JPS5950922A (ja) 時計用バンドの駒形成部材製造方法
JP2797246B2 (ja) プレス金型装置およびその製造方法
JPS5916628A (ja) プレス加工方法
JPH03254136A (ja) 半導体封止金型
JPS6068150A (ja) 金型構造
JPS6323859B2 (ja)
JPS6015026A (ja) 角パイプの接合用端部及びその成形法
JPH0195830A (ja) 簡易絞り型の製造方法
JPS5929337B2 (ja) オ−トバイガソリンタンク部材の加工方法