JP2007170460A - 2ピースクリップ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付け孔から簡単に取外すことができると共に見栄えもよい2ピースクリップ、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】この2ピースクリップ10は、グロメット30とピン50とを有し、グロメット30は、環状のフランジ部32と、拡径状態で取付け孔4に係合する係合片34とを有し、ピン50は、グロメット30に挿入される軸部60と、軸部60の基部側に連設された傘状の頭部70とを有している。頭部70を押すと、突起71を介してフランジ部32に当接して扁平形状に弾性変形し、その際の頭部70の外径D1をフランジ部32の外径D2よりも大きくしたので、取付け部材1と頭部70周縁との間に大きな隙間を形成することができ、頭部70を摘まみやすく、2ピースクリップ10を取付け孔2,4から簡単に取外すことができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば、自動車の内装部材等の取付け部材を、パネル部材等の被取付け部材に取付けるために用いられる2ピースクリップ及びその製造方法に関する。
従来のこの種の2ピースクリップとして、下記特許文献1には、ピンとグロメットとからなる2ピースクリップが開示されている。グロメットは、環状フランジ部と筒部とからなり、筒部は2つのスリットを介して左右一対の開脚部及びその間に延設された前後一対の柱部に分割され、各柱部の下端は係止バーにより連結されている。また、環状フランジ部の上面には、一定幅のスリットが形成されている。ピンは、前記スリットに挿入される弾性フランジ部と、該弾性フランジ部から延設すると共に、その先端が二股状に分かれた一対の脚部とからなり、更に、各脚部の先端よりやや上側の内側面には、内側突出部が形成されている。そして、被取付け部材及び取付け部材の各取付け孔を整合させて、グロメットを挿入して被取付け部材の裏側に突き出した後、グロメットにピンを押し込んでいくと、係止バーにより脚部の内側突出部が押圧されると共にそれらが係合して開脚部を拡径させ、拡径した開脚部が被取付け部材の取付け孔に係合し、被取付け部材に取付け部材を取付けることができる。また、この状態でピンの弾性フランジ部を更に押し込むと、脚部の内側突出部が係止バーを乗り越えて開脚部が縮径するので、クリップを取外すことができる。
下記特許文献2には、上記特許文献1とほぼ同様な形状の2ピースクリップが開示されている。すなわち、グロメットの環状フランジ部の中央に丸孔が設けられていると共に、これに挿入されるピンの上側部分が円柱状をなし、弾性フランジ部が形成されていない点で、上記特許文献1の2ピースクリップと相異している。この2ピースクリップの場合も、グロメットに対してピンを押し込み、係止バーと内側突出部とを係合させて開脚部を拡径させ、被取付け部材の取付け孔に係合させることにより、被取付け部材に取付け部材を取付けている。このとき、ピンの上端は、グロメットの環状フランジ部上面と同一面上に配置され、環状フランジ部から出っ張らないようになっている。この状態でピンの上端をグロメットの丸孔に押し込むことによって、上記特許文献1と同様に開脚部が閉じるので、クリップを取外すことができる。
また、グロメットとピンとからなる2ピースクリップを製造する場合、生産性や、搬送時の効率等の観点から、予めグロメットとピンとを薄肉の連結部で連結された形状となるように射出成型することが知られている。
特開平6−81822号公報 実開平5−81517号公報
上記特許文献1の場合、グロメットの環状フランジ部のスリットに、ピンの弾性フランジ部が挿入配置されるようになっているので、環状フランジ部と弾性フランジ部との間に、不自然な隙間や分割線が生じ、見栄えが悪くなるという問題がある。
また、上記特許文献2の2ピースクリップを用いた場合、被取付け部材から取付け部材を取外したいときには、ピンをグロメットに対して押し込んで、グロメットの係止バーと内側突出部との係合を解除してから、取付け孔からクリップを抜き出すようにしている。しかしながら、グロメットの開脚部が拡径した状態では、ピンの上端は環状フランジ部上面と同一面上にあるので、ピンのみを深く押し込むのは難しく、更に、グロメットの環状フランジ部が取付け部材の取付け孔周縁に係合しているので、環状フランジ部を掴みにくく、これらの点からクリップを取付け孔から取外しにくいという問題があった。
一方、グロメットとピンとを連結成形した後、型枠内でグロメットとピンとを組付けることができると、生産効率が更に向上するが、ピンとグロメットとの位置がずれることがあり、組付け不良等が生じるという問題があった。
したがって、本発明の目的は、取付け孔から簡単に取外すことができると共に、見栄えもよい2ピースクリップ、及び、該2ピースクリップを生産性良く製造できるようにした2ピースクリップの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、グロメットとピンとを有し、グロメットにピンを途中まで差し込んだ状態で取付け孔に挿入され、ピンを更に深く差し込むことにより前記グロメットを開かせて前記取付け孔に固定されるように構成された2ピースクリップにおいて、前記グロメットは、取付け孔の周縁に係合する環状のフランジ部と、前記フランジ部の下面から複数に分割されて軸方向に延出され、閉じた状態で前記取付け孔に挿入され、拡径した状態で前記取付け孔に係合する係合片とを有し、前記ピンは、前記グロメットのフランジ部の中心孔を通して前記係合片の間に挿入される軸部と、該軸部の基部側の端部から、該軸部の先端側に向かって斜め下方に傘状に広がる頭部とを有しており、前記軸部には、先端側に前記グロメットの係合片を縮径させた状態でグロメットと嵌合する第1嵌合部、中間部に該係合片を拡径させた状態でグロメットと嵌合する第2嵌合部、基部側に該係合片を再び縮径させた状態でグロメットと嵌合する第3嵌合部がそれぞれ形成されており、前記頭部を押して前記ピンの第3嵌合部により前記係合片が縮径するまで前記ピンを挿入したとき、前記頭部は、前記グロメットのフランジ部に当接して扁平形状に弾性変形し、かつ、その際の外径が前記フランジ部の外径よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする2ピースクリップを提供するものである。
上記発明によれば、グロメットにピンを挿入すると、ピンの先端側に形成された第1嵌合部にグロメットが嵌合して前記係合片が縮径された状態になると共に、グロメットにピンを仮組みすることができる。そして、取付け孔にグロメットの係合片を挿入し、ピンをグロメットに対して更に押し込むことにより、ピンの中間部に形成された第2嵌合部にグロメットが嵌合し、係合片が拡径して取付け孔に係合するため、クリップを取付け孔に固定することができる。
また、その状態から、ピンの頭部を押圧して、グロメットに対し更にピンを押し込むことにより、ピンの基部側に形成された第3嵌合部にグロメットが嵌合して、係合片が再び縮径するので、係合片を取付け孔から引き抜いて、クリップを取外すことができる。
このとき、本発明の2ピースクリップにおいては、傘状の頭部が、扁平形状に弾性変形し、かつ、その外径がフランジ部の外径よりも大きくなるように構成されているので、フランジ部の板厚分、頭部周縁と被取付面との間に大きな隙間を形成することができ、その結果、傘状の頭部を摘まみやすくなり、2ピースクリップを取付け孔から簡単に取外すことが可能となる。
また、グロメットにピンを組付けると、環状のフランジ部を覆うようにして傘型の頭部が配置され、上記特許文献1のようなフランジ部を横切るような不自然な分割線等が生じることがないので、見栄えを良くすることができる。
本発明の第2は、グロメットとピンとを有し、グロメットにピンを途中まで差し込んだ状態で取付け孔に挿入され、ピンを更に深く差し込むことにより前記グロメットを開かせて前記取付け孔に固定されるように構成された2ピースクリップにおいて、前記グロメットは、取付け孔の周縁に係合する環状のフランジ部と、前記フランジ部の下面から複数に分割されて軸方向に延出され、閉じた状態で前記取付け孔に挿入され、拡径した状態で前記取付け孔に係合する係合片とを有し、前記ピンは、前記グロメットのフランジ部の中心孔を通して前記係合片の間に挿入される軸部と、該軸部の基部側の端部から、該軸部の先端側に向かって斜め下方に傘状に広がる頭部とを有しており、前記軸部には、先端側に前記グロメットの係合片を縮径させた状態でグロメットと嵌合する第1嵌合部、中間部に該係合片を拡径させた状態でグロメットと嵌合する第2嵌合部、基部側に該係合片を再び縮径させた状態でグロメットと嵌合する第3嵌合部がそれぞれ形成されており、前記頭部を押して前記ピンの第3嵌合部により前記係合片が縮径するまで前記ピンを挿入したとき、前記頭部は、前記取付け孔周辺に当接して扁平形状に弾性変形し、かつ、その際の外径が前記フランジ部の外径よりも大きくなるように構成されており、前記ピンの頭部の裏面には、少なくとも1つの突起が突設されていて、該突起は前記取付け孔周辺に当接するように構成されていることを特徴とする2ピースクリップを提供するものである。
上記発明によれば、上記第1の発明と同様に、グロメットに対するピンの押し込み操作により、係合片を拡径又は縮径させて、グロメットにピンを仮組みでき、クリップを取付け孔に固定でき又は引き抜くことができ、グロメットにピンを組付けた状態では、フランジ部を覆うように傘型の頭部が配置され、見栄えを良くすることできる。
また、ピンの頭部を押付けたとき、突起がグロメットの外側の被取付面の取付け孔周辺に当接して、頭部の周縁が効果的にまくれ上がるので、頭部の周縁と被取付面との間に隙間を形成しやすくすることができる。更に、突起は、取付け孔周辺に直接当接するようにされているので、環状のフランジ部の外径や板厚等に影響されることなく、頭部の周縁と被取付面との間に隙間を形成できる。
本発明の第3は、前記第1の発明において、前記ピンの頭部の裏面には、少なくとも1つの突起が突設されていて、該突起は、前記グロメットのフランジ部に当接するように構成されている2ピースクリップを提供するものである。
上記発明によれば、ピンの頭部を押付けたとき、突起がグロメットのフランジ部上に当接するため、頭部の周縁が効果的にまくれ上がることとなり、頭部の周縁と被取付面との間により大きな隙間を形成することができる
本発明の第4は、前記第1〜3の発明のいずれか1つにおいて、前記軸部の基部側の端部は縮径しており、この縮径した部分を介して前記軸部と前記頭部とが連結されている2ピースクリップを提供するものである。
上記発明によれば、軸部の基部側の端部が縮径しているので、傘状の頭部を撓ませやすくすることができ、その結果、頭部を扁平形状に弾性変形させやすくすることが可能となる。
本発明の第5は、前記第1〜4の発明のいずれか1つの2ピースクリップを、そのグロメットとピンとを連結した状態で成形し、前記グロメットに前記ピンを挿入して、前記ピンの先端側の第1嵌合部に前記グロメットを嵌合させて組付けるようにした製造方法であって、前記ピンの頭部の裏面、前記ピンの軸部、及び、前記グロメットの外面を成形するキャビティを有すると共に、軸方向に対して直交方向に開閉可能な第1型枠と、前記ピンの頭部の外面を成形するキャビティを有すると共に、該キャビティの中央から、前記第1型枠の前記軸部を成形するキャビティまで伸びるピン状の突起が形成された第2型枠と、前記第1型枠の前記グロメットの外面を成形するキャビティ内に配置されて、前記グロメットの内面を成形する第3型枠と、前記第1型枠が閉じたときに、その外側に配置され、前記第1型枠が開いたときに、その内側に挿入されるプッシャとを備えた型枠を用い、前記第1型枠が閉じ、その軸方向の一方に前記第2型枠が密接し、かつ、前記第1型枠の前記グロメットの外面を成形するキャビティ内に前記第3型枠が配置された状態とし、こうして各型枠を閉じることにより形成されたキャビティ内に樹脂材料を射出して、前記グロメットと前記ピンとを前記連結部を介して連結された状態で成形し、前記ピンの頭部が前記第2型枠から完全に抜き出されると共に、前記第2型枠に形成されたピン状の突起が、成形された前記ピンの頭部から所定長さ挿入された状態となる位置まで、前記第2型枠を前記第1型枠に対して軸方向に移動し、前記第1型枠を軸方向に対して直交方向に開き、開いた前記第1型枠内に前記プッシャを挿入して、成形された前記グロメットのフランジ部を押圧して前記連結部を切断させ、更に、前記ピンの先端側の第1嵌合部に前記グロメットの係合片を嵌合させるまで、前記プッシャを押し込むように構成したことを特徴とする2ピースクリップの製造方法を提供するものである。
上記発明によれば、射出成型後、プッシャによってグロメットのフランジ部を押圧して、ピンの先端側の第1嵌合部に係合片を嵌合させる際に、ピンの頭部又は軸部は、第2型枠に形成されたピン状の突起によって支持されているので、グロメットに対するピンの姿勢や位置を規制して、グロメットにピンを正確に嵌合させることができ、組付け不良等を抑制して生産安定性を向上させることができる。また、型枠内でグロメットとピンとを組付けることができるので、工数を低減させてコスト低下を図れる。
本発明の2ピースクリップによれば、グロメットにピンを挿入すると、グロメットにピンを仮組みでき、グロメットの係合片を取付け孔に挿入し、更にピンをグロメットに押し込むと、係合片が拡径して取付け孔に係合するため、クリップを取付け孔に固定できる。その状態で、グロメットに対しピンを更に深く押し込むと、係合片が再び縮径するため、取付け孔からクリップを引き抜いて取外すことができる。このとき、傘状の頭部が扁平形状に弾性変形し、この頭部の外径をフランジ部の外径よりも大きくしたので、頭部周縁と被取付面との間に大きな隙間が形成され、頭部を摘まみやすく、2ピースクリップを簡単に取付け孔から取外すことができる。また、クリップを取付けた状態では、グロメットのフランジ部がピンの頭部で覆われるので、見栄えが良好となる。
また、本発明の2ピースクリップの製造方法によれば、ピンの頭部又は軸部は、第2型枠のピン状の突起によって支持されているので、グロメットに対するピンの姿勢や位置を規制して、グロメットにピンを正確に嵌合させることができ、組付け不良等を抑制して生産安定性を向上させることができる。
以下、図1〜11を参照して、本発明の2ピースクリップ及びその製造方法の一実施形態について説明する。
この2ピースクリップ10(以下、単に「クリップ10」という)は、例えば、図6,7に示す、自動車の内装部品等の取付け部材1を、パネル部材等の被取付け部材3に取付けるために用いられる。
図1に示すように、このクリップ10は、グロメット30と、ピン50とから構成されている。この実施形態のクリップ10の場合、図2に示すように、連結部80を介してグロメット30とピン50とが連結した状態で一体成形される。
図6(a),(b)及び図7(a)を併せて参照すると、グロメット30は、取付け部材1の取付け孔2周縁に係合すると共に、中心に形成された中心孔31を有する環状のフランジ部32と、このフランジ部32の下面の中心孔31の周縁から、複数のスリット33を介して分割されて、軸方向に延設された係合片34とを有している。係合片34は、スリット33により弾性変形可能とされ、前記中心孔31の周縁に沿って90度ずつずれた角度で4つ配設されている。なお、グロメット30のフランジ部32は、外径D2の大きさで形成されている(図7(a)参照)。
また、図3,4に示すように、各係合片34の内側面は、先端側に向かうほど徐々に厚肉となって、下方から見て狭まった形状をなしており、その先端部には、後述するピン50の第1嵌合部65b、第2嵌合部67、第3嵌合部66bのそれぞれに嵌合する嵌合突部35が内方に向けて突設されている。この嵌合突部35は、軸方向に垂直な平坦面をなしているが(図3,4参照)、ピン50の各嵌合部65b,67,66bに実質的に点接触又は線接触可能な形状であればよく、特に限定されるものではない。また、係合片34の外径は、縮径状態では、取付け部材1及び被取付け部材3の各取付け孔2,4よりも若干小さく形成され、取付け孔2,4を通過可能となっている。
ピン50は、グロメット30に挿入される軸部60と、軸部60の基部側に連設された傘状の頭部70とを有している。図4を併せて参照すると、軸部60には、軸方向に所定間隔をあけて3つの環状突部61,62,63が配設されている。先端側の環状突部61は、その外周面にテーパ面61aが形成されていて、先細テーパ形状をなしている。この環状突部61及びその上方の中間の環状突部62の間、更に、前記環状突部62及びその上方の基部側の環状突部63の間には、周方向に沿って等間隔で軸方向に伸びる4つの隔壁64が連結されている。これにより環状突部61,62の間に4つの凹部65が形成され、同様に環状突部62,63の間にも4つの凹部66が形成されている。
各凹部65,66の内面には、先端側に向かって次第に縮径するテーパ壁部65a,66aが形成され、その底部は、図6(a)及び図7(a),(b)に示すように、グロメット30の嵌合突部35が嵌合して、グロメット30の係合片34を縮径した状態に保持する第1嵌合部65b及び第3嵌合部66bとなっている。また、軸部60中間の環状突部62の外周には、図6(b)に示すように、グロメット30の係合片34を拡径した状態で保持する、溝状の第2嵌合部67が形成されている。
軸部60の基部側の端部には縮径部68が形成されており、この縮径部68を介して、頭部70が連結されている。頭部70は、軸部60の先端側に向かって斜め下方に傘状に広がる形状をなしている。この頭部70の裏面には、一対の突起71が対向して突設されている。また、この突起71は、ピン50をグロメット30に挿入するときに、グロメット30のフランジ部32の上面に当接する位置で形成されている。なお、突起71の下端面は、グロメット30のフランジ部32との接触面積の向上のため、平坦面をなしている。
上記傘状の頭部70は、図7(a)に示すように、ピン50をグロメット30に差し込んで、ピン50の第3嵌合部66bにグロメット30の係合片34が嵌合し、該係合片34が縮径した状態となったときに、グロメット30のフランジ部32上面の外周縁に突起71を介して当接して、扁平形状に弾性変形するようになっている。このときの扁平化した頭部70の外径D1は、グロメット30のフランジ部32の外径D2よりも大きくなるように構成されている。
なお、この実施形態においては、突起71をフランジ部32の上面に当接するような位置に形成したが、例えば、頭部70自体の外径を大きくするか、フランジ部32を小さく形成して、フランジ部32の外側に位置する頭部70の裏面に突起71を形成してもよい。すなわち、頭部70を押圧して、グロメット30にピン50を深く押し込んだときに、突起71が、フランジ部32に当接するのではなく、取付け部材1の取付け孔孔2周辺に当接するように構成してもよい。
また、頭部70の中心から前記軸部60の基部側の途中まで、後述する第2型枠のピン状の突起122が挿入される支持孔72が形成されている。なお、ピン50の先端側の環状突部61のテーパ面61aには、その外周に沿って等間隔で4つの連結部80が突設されており、この連結部80が、グロメット30の中心孔31内周に連結することにより、図2〜4に示すように、グロメット30とピン50とが連結されたクリップ10が一体成形されるようになっている。
上述したクリップ10は、図8〜11に示す型枠100をセットした樹脂成形機により、射出成形されることにより製造される。型枠100は、グロメット30及びピン50を連結部80を介して一体成形するためのキャビティを形成する複数の型枠(第1型枠110、第2型枠120、第3型枠130)と、一体成形されたクリップ10を、図4に示すように仮組みさせるためのプッシャ140とで構成されている。
第1型枠110は、図示しないエアシリンダ等で左右に開閉可能な一対の枠体からなり、その内面には、ピン50の頭部70の裏面を成形するためのキャビティ111と、ピン50の軸部60を成形するためのキャビティ112と、グロメット30の外面を成形するためのキャビティ113と、第3型枠130が配置される開口部114とが形成されている。
上記第1型枠110の上方には、ピン50の頭部70の外面(裏面とは反対側の上面)を成形するためのキャビティ121が、内面に形成された第2型枠120が配設されている。この第2型枠120は、図示しないエアシリンダ等で軸方向に移動可能とされ、閉じた状態の第1型枠110の上面に密接するようになっている。また、第2型枠120のキャビティ121の中央からは、第1型枠110の軸部60を成形するキャビティ112まで伸びるピン状の突起122が突設されている。この突起122により、前述した支持孔72が形成される。
なお、第2型枠120のキャビティ121、又は、上記第1型枠110のキャビティ111,112,113の少なくとも一つには、図示しないゲートが連通して設けられており、このゲートに図示しない樹脂成形機の射出ノズルが挿入されて、樹脂材料がキャビティ内に射出されるようになっている。
一方、第1型枠110の下面には、第1型枠110のグロメット30の外面を成形するキャビティ113内に挿入されて、グロメット30の内面を成形する第3型枠130が配設されている。この第3型枠130も、図示しないエアシリンダ等で軸方向に移動可能とされ、第1型枠110が閉じたときに、開口部114を通してキャビティ113内に、その先端が挿入されるようになっている。
また、上記第1型枠110の下面であって、第3型枠130の外周には、図示しないエアシリンダ等で軸方向に移動可能とされたプッシャ140が配設されている。このプッシャ140は、略円柱状の本体141と、この本体141上面の外周端部から突設された環状の押圧部材142とからなり、本体141の中心には、前記第3型枠130が挿通可能な挿通孔143が形成されている。このプッシャ140は、第1型枠110が閉じているときは第1型枠110の下方に配置され、射出成形後、第1型枠110が開くと、図示しないエアシリンダ等で上昇して、フランジ部32の下面に当接して、嵌合突部35が第1嵌合部65bに嵌合するまでグロメット30を押し上げるようになっている。
なお、この実施形態の場合、第2型枠120及び第3型枠130、更にプッシャ140が、図示しないエアシリンダにより軸方向に昇降可能となっているが、第1型枠110を軸方向に昇降可能にさせてもよく、第1型枠110に対して、第2型枠120、第3型枠130、プッシャ140の各部材が相互に相対移動可能であればよい。
次に、図8〜11に示す型枠100を用いて、図5に示すグロメット30とピン50とが仮組みされたクリップ10を製造するまでの工程について説明する。
まず、図8に示すように、プッシャ140の挿通孔143を通して、第3型枠130の先端部を第1型枠110のキャビティ113に位置する高さまで、エアシリンダ等で上昇させ、その状態で第1型枠110を閉じて、第3型枠130の先端部をキャビティ113内に配置しておく。そして、閉じられた第1型枠110の上面に、エアシリンダ等により第2型枠120を密接するように下降させる。こうして形成されたキャビティ内に、図示しない射出成形機のノズルからゲートを通して樹脂材料が射出されて、図2〜4に示すように、グロメット30とピン50とが連結部80を介して連結された状態で一体成形される。
次いで、第2型枠120をエアシリンダ等により所定距離上昇させる。すなわち、図9に示すように、キャビティ121から傘状の頭部70が完全に抜き出されると共に、ピン状の突起122が、成形されたクリップ10の支持孔72に所定長さ挿入された状態となるまで、第2型枠120を第1型枠110に対して軸方向上方に移動させる。
次いで、図10に示すように、第1型枠110をエアシリンダ等により左右に分割させる。すなわち、第1型枠110の一対の枠体を軸方向に対して直交する方向に開かせる。このとき、前工程で頭部70の外面を成形する第1型枠110が完全に抜き出されているので、頭部70を若干めくり上げるように弾性変形させることによって、頭部70の裏面の突起71等を破損させることなく、第1型枠110を開かせることができる。
次いで、図11に示すように、プッシャ140を、エアシリンダ等で軸方向上方に移動させて、成形されたグロメット30のフランジ部32の下面側の外周縁に、環状の押圧部材142を当接させ、その状態のままプッシャ140を更に押し上げる。すると、グロメット30とピン50とを連結する連結部80が切断されると共に、第3型枠130がグロメット30の内面から徐々に抜出され、この第3型枠130に押圧されて各係合片34が外側に撓み、第3型枠130が係合片34から抜出される。そして、各係合片34が環状突部61のテーパ面61aに位置すると、該テーパ面61aに押圧されて更に外側に撓み、嵌合突部35が凹部65に至ると、係合片34が弾性復帰して第1嵌合部65bに嵌合して、図5に示すように、グロメット30にピン50を仮組みさせた状態にすることができる。
このとき、本発明においては、ピン50の支持孔72に第2型枠120のピン状の突起122が挿入されて、この突起122によりピン50が支持された状態となっているので、ピン50を傾かせたり、ぐらつかせたりすることなく、グロメット30に対するピンの姿勢や位置をしっかりと規制した状態で、グロメット30にピン50を正確に嵌合させることができ、組付け不良等を抑制して生産安定性を向上させることが可能となる。また、型枠100内でグロメット30とピン50とを組付けることができるので、工数を低減させてコスト低下を図れる。
なお、グロメット30内から押出された第3型枠130は、その後、エアシリンダ等により軸方向下方に移動させ、第2型枠120及び第3型枠130も移動させて、型枠100から仮組みされたクリップ10が取り出される。
次に、本発明のクリップ10の使用方法、及び、その作用効果について説明する。
まず、図6(a)に示すように、取付け部材1の取付け孔2と、被取付け部材3の取付け孔4とを整合させて、被取付け部材3に取付け部材1を重ね合わせ、上記工程により仮組みされたクリップ10のグロメット30を各取付け孔2,4に挿入して、取付け部材1上面にフランジ部32下面を当接させると共に取付け孔2周縁に係合させ、被取付け部材2の裏側にグロメット30の係合片34を突き出しておく。
この状態で、ピン50の頭部70を押圧して、グロメット30に対してピン50を押し込むと、凹部65内面のテーパ壁部65aに係合片34の嵌合突部35が内側から押圧され、各係合片34がテーパ壁部65aに沿って外側に撓み、嵌合突部35が第2嵌合部67に至ると弾性復帰して第2嵌合部67に嵌合し、各係合片34が拡径して被取付け部材3の取付け孔4周縁に係合する。その結果、図6(b)に示すように、取付け部材1及び被取付け部材3は、グロメット30のフランジ部32及び係合片34の間に挟まれて、被取付け部材3に取付け部材1を強固に取付けることができる。
一方、メンテナンス等のため、取付け部材1を被取付け部材3から取外したい場合には、ピン50の頭部70を更に押圧して、グロメット30に対してピン50をより深く押し込むことにより、頭部70が扁平形状に弾性変形すると共に、嵌合突部35が内側から押圧されて各係合片34が外側に撓み、嵌合突部35が環状突部62を乗り越えて第3嵌合部66bに至ると、図7(a)に示すように、各係合片34が弾性復帰して第3嵌合部66bに嵌合して、各係合片34を再び縮径させることができる。その結果、図7(b)に示すように、取付け孔2,4からクリップ10を引き抜いて、被取付け部材3から取付け部材1を取外すことができる。
このとき、本発明のクリップ10においては、ピン50の傘状の頭部70が、扁平形状に弾性変形し、かつ、その外径D1がフランジ部32の外径D2よりも大きくなるように構成されているので、フランジ部32の板厚分、頭部70周縁と取付け部材1上面との間に大きな隙間を形成することができる。その結果、傘状の頭部70を摘まみやすくなるので、クリップ10を取付け孔2,4から簡単に取外すことができる。
また、グロメット30にピン50を組付けると、環状のフランジ部32を覆うようにして、傘型の頭部70が配置されるので、上記特許文献1のようなフランジ部を横切るような不自然な分割線等が生じることがなく、見栄えを良くすることができる。
また、本発明のクリップ10においては、ピン50の頭部70の裏面に、突起71が突設されている。これによれば、ピン50の頭部70を押付けたとき、突起71がグロメット30のフランジ部32又はその外側の取付け部材1に当接して、頭部70の周縁が効果的にまくれ上がるので、頭部70の周縁と取付け部材1上面との間に隙間を形成しやすくすることができる。
更に、本発明のクリップ10においては、突起71は、グロメット30のフランジ部32に当接するように構成されている。これによれば、ピン50の頭部70を押付けたとき、突起71がグロメット30のフランジ部32上に当接するため、頭部70の周縁が更に効果的にまくれ上がることとなり、頭部70の周縁と取付け部材1との間により大きな隙間を形成することができる。
なお、前述したように、頭部70を押し込むときに、突起71をフランジ部32の上面に当接させず、取付け部材1の取付け孔2周辺に当接させるように構成した場合は、突起71が取付け孔2周辺に直接当接するようになるので、グロメット30のフランジ部32の外径D2や、その板厚等に影響されることなく、頭部70の周縁と取付け部材1との間に隙間を形成することができる。
また、本発明のクリップ10においては、軸部60の基部側の端部は縮径した縮径部68をなしており、この縮径部68を介して軸部60と頭部70とが連結されている。これによれば、傘状の頭部70を撓ませやすくすることができるので、その結果、頭部70を扁平形状に弾性変形させやすくすることが可能となる。
なお、この実施形態においては、被取付け部材3に取付け部材1を取付けるためのクリップとして用いたが、開口した孔が目立たぬよう閉塞するようなホールプラグ等として用いてもよく、特に限定されるものではない。
図12〜15には、本発明のクリップ10の他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には、同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態のクリップ10aのグロメット30aには、図12に示すように、フランジ部32の下面側の中心孔31周縁から円筒部36が突設している。この円筒部36は、径方向を横切る2つのスリット37,37によって、左右一対の係合片38、38と、その間に配設された前後一対の柱部39とに分割されている。また、各柱部39,39の下端は、嵌合壁部40によって連結されている。
ピン50aは、前記実施形態に比べて軸部60の形状が異なっている。すなわち、頭部70の裏面から縮径部68を介して、二股状をなした一対の弾性脚部90,90が延設されている。各弾性脚部90の先端からやや上側の内側面には、突出部91,91が対向して設けられている。各突出部91には、前記嵌合壁部40に嵌合して各係合片38を拡径させる溝状の第2嵌合部92が設けられ(図14参照)、各突出部91の下方には、嵌合壁部40に嵌合して各係合片38を縮径させる溝状の第1嵌合部93が設けられ(図13参照)、更に各突出部91の上端面は、嵌合壁部40に嵌合して各係合片38を縮径させる第3嵌合部94となっている(図15参照)。
このクリップ10aの場合、グロメット30aにピン50aを挿入すると、嵌合壁部40により二股状の弾性脚部90,90が押圧されて弾性変形し、嵌合壁部40両側を第1嵌合部93が挟み込むようにして嵌合して、図13に示すようにグロメット30aにピン50aが仮組みされる。
この状態で、図14に示すように、取付け部材1及び被取付け部材3の各取付け孔2,4に、グロメット30aを挿入してピン50aを押し込み、第2嵌合部92が嵌合壁部40に嵌合すると、係合片38が拡径して取付け孔4内周に係合し、被取付け部材3に取付け部材1が取付けられる。
更に、クリップ10を取外したい場合には、図15に示すように、ピン50aをグロメット30aに更に押し込んで、第3嵌合部94を嵌合壁部40に嵌合させることにより、係合片38を縮径させて、取付け孔2,4から取外すことができる。
本発明の2ピースクリップの一実施形態を示す斜視図である。 同2ピースクリップのグロメットとピンとが連結された状態を示す斜視図である。 図2のA−A矢視線における断面図である。 図2のB−B矢視線における断面図である。 グロメットにピンが仮組みされた状態を示す正面図である。 本発明の2ピースクリップの使用状態を示しており、(a)は取付け孔に挿入された状態を示す断面図、(b)は取付け孔に係合させた状態を示す断面図である。 同2ピースクリップの使用状態を示しており、(a)は図6(b)の状態からピンを更に押し込んだ状態を示す断面図、(b)は取付け孔から取外した状態を示す断面図である。 同2ピースクリップを成形する型枠の動作状態を示しており、全型枠が閉じた状態を示す説明図である。 同2ピースクリップを成形する型枠の動作状態を示しており、第2型枠が上昇した状態を示す説明図である。 同2ピースクリップを成形する型枠の動作状態を示しており、第1型枠が開いた状態を示す説明図である。 同2ピースクリップを成形する型枠の動作状態を示しており、プッシャが上昇した状態を示す説明図である。 本発明の2ピースクリップの他の実施形態を示しており、その構成部品であるグロメットを示す斜視図である。 同2ピースクリップの使用状態を示しており、ピンを仮組みしたグロメットが取付け孔に挿入された状態を示す断面図である。 同2ピースクリップの使用状態を示しており、取付け孔に係合させた状態を示す断面図である。 同2ピースクリップの使用状態を示しており、図14の状態からピンを更に押し込んだ状態を示す断面図である。
符号の説明
2、4 取付け孔
10 2ピース クリップ(クリップ)
30 グロメット
31 中心孔
32 フランジ部
34 係合片
35 嵌合突部
50 ピン
60 軸部
65b 第1嵌合部
66b 第3嵌合部
67 第2嵌合部
68 縮径部
70 頭部
71 突起
72 支持孔
80 連結部
100 型枠
110 第1型枠
120 第2型枠
130 第3型枠
140 プッシャ

Claims (5)

  1. グロメットとピンとを有し、グロメットにピンを途中まで差し込んだ状態で取付け孔に挿入され、ピンを更に深く差し込むことにより前記グロメットを開かせて前記取付け孔に固定されるように構成された2ピースクリップにおいて、
    前記グロメットは、取付け孔の周縁に係合する環状のフランジ部と、前記フランジ部の下面から複数に分割されて軸方向に延出され、閉じた状態で前記取付け孔に挿入され、拡径した状態で前記取付け孔に係合する係合片とを有し、
    前記ピンは、前記グロメットのフランジ部の中心孔を通して前記係合片の間に挿入される軸部と、該軸部の基部側の端部から、該軸部の先端側に向かって斜め下方に傘状に広がる頭部とを有しており、
    前記軸部には、先端側に前記グロメットの係合片を縮径させた状態でグロメットと嵌合する第1嵌合部、中間部に該係合片を拡径させた状態でグロメットと嵌合する第2嵌合部、基部側に該係合片を再び縮径させた状態でグロメットと嵌合する第3嵌合部がそれぞれ形成されており、
    前記頭部を押して前記ピンの第3嵌合部により前記係合片が縮径するまで前記ピンを挿入したとき、前記頭部は、前記グロメットのフランジ部に当接して扁平形状に弾性変形し、かつ、その際の外径が前記フランジ部の外径よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする2ピースクリップ。
  2. グロメットとピンとを有し、グロメットにピンを途中まで差し込んだ状態で取付け孔に挿入され、ピンを更に深く差し込むことにより前記グロメットを開かせて前記取付け孔に固定されるように構成された2ピースクリップにおいて、
    前記グロメットは、取付け孔の周縁に係合する環状のフランジ部と、前記フランジ部の下面から複数に分割されて軸方向に延出され、閉じた状態で前記取付け孔に挿入され、拡径した状態で前記取付け孔に係合する係合片とを有し、
    前記ピンは、前記グロメットのフランジ部の中心孔を通して前記係合片の間に挿入される軸部と、該軸部の基部側の端部から、該軸部の先端側に向かって斜め下方に傘状に広がる頭部とを有しており、
    前記軸部には、先端側に前記グロメットの係合片を縮径させた状態でグロメットと嵌合する第1嵌合部、中間部に該係合片を拡径させた状態でグロメットと嵌合する第2嵌合部、基部側に該係合片を再び縮径させた状態でグロメットと嵌合する第3嵌合部がそれぞれ形成されており、
    前記頭部を押して前記ピンの第3嵌合部により前記係合片が縮径するまで前記ピンを挿入したとき、前記頭部は、前記取付け孔周辺に当接して扁平形状に弾性変形し、かつ、その際の外径が前記フランジ部の外径よりも大きくなるように構成されており、
    前記ピンの頭部の裏面には、少なくとも1つの突起が突設されていて、該突起は前記取付け孔周辺に当接するように構成されていることを特徴とする2ピースクリップ。
  3. 前記ピンの頭部の裏面には、少なくとも1つの突起が突設されていて、該突起は、前記グロメットのフランジ部に当接するように構成されている請求項1記載の2ピースクリップ。
  4. 前記軸部の基部側の端部は縮径しており、この縮径した部分を介して前記軸部と前記頭部とが連結されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の2ピースクリップ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載された2ピースクリップを、そのグロメットとピンとを連結した状態で成形し、前記グロメットに前記ピンを挿入して、前記ピンの先端側の第1嵌合部に前記グロメットを嵌合させて組付けるようにした製造方法であって、
    前記ピンの頭部の裏面、前記ピンの軸部、及び、前記グロメットの外面を成形するキャビティを有すると共に、軸方向に対して直交方向に開閉可能な第1型枠と、
    前記ピンの頭部の外面を成形するキャビティを有すると共に、該キャビティの中央から、前記第1型枠の前記軸部を成形するキャビティまで伸びるピン状の突起が形成された第2型枠と、
    前記第1型枠の前記グロメットの外面を成形するキャビティ内に配置されて、前記グロメットの内面を成形する第3型枠と、
    前記第1型枠が閉じたときに、その外側に配置され、前記第1型枠が開いたときに、その内側に挿入されるプッシャとを備えた型枠を用い、
    前記第1型枠が閉じ、その軸方向の一方に前記第2型枠が密接し、かつ、前記第1型枠の前記グロメットの外面を成形するキャビティ内に前記第3型枠が配置された状態とし、
    こうして各型枠を閉じることにより形成されたキャビティ内に樹脂材料を射出して、前記グロメットと前記ピンとを前記連結部を介して連結された状態で成形し、
    前記ピンの頭部が前記第2型枠から完全に抜き出されると共に、前記第2型枠に形成されたピン状の突起が、成形された前記ピンの頭部から所定長さ挿入された状態となる位置まで、前記第2型枠を前記第1型枠に対して軸方向に移動し、
    前記第1型枠を軸方向に対して直交方向に開き、
    開いた前記第1型枠内に前記プッシャを挿入して、成形された前記グロメットのフランジ部を押圧して前記連結部を切断させ、更に、前記ピンの先端側の第1嵌合部に前記グロメットの係合片を嵌合させるまで、前記プッシャを押し込むように構成したことを特徴とする2ピースクリップの製造方法。
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