JP3151190B2 - 光コネクター用フェルールの製造法 - Google Patents
光コネクター用フェルールの製造法Info
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- JP3151190B2 JP3151190B2 JP28701398A JP28701398A JP3151190B2 JP 3151190 B2 JP3151190 B2 JP 3151190B2 JP 28701398 A JP28701398 A JP 28701398A JP 28701398 A JP28701398 A JP 28701398A JP 3151190 B2 JP3151190 B2 JP 3151190B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は光コネクターにおけ
る光ファイバーの芯出しと突き合せに用いるフェルール
に関する。
る光ファイバーの芯出しと突き合せに用いるフェルール
に関する。
【０００２】
【従来の技術】特公昭６２−４０６８４号においては、
その第４図に示すように、合成樹脂製フェルール本体の
外周面を金属パイプで被った光コネクター用フェルール
を示している。そして金属パイプの一方開口端において
フェルール本体と一体にバネ受け用フランジを成形し、
同パイプ端末をバネ受け用フランジの基部の途中までイ
ンサートしている。
その第４図に示すように、合成樹脂製フェルール本体の
外周面を金属パイプで被った光コネクター用フェルール
を示している。そして金属パイプの一方開口端において
フェルール本体と一体にバネ受け用フランジを成形し、
同パイプ端末をバネ受け用フランジの基部の途中までイ
ンサートしている。
【０００３】尚上記フランジはフェルール端面を相手方
フェルール端面に突合せるためのコネクター内蔵バネの
バネ受け手段として不可欠なものである。
フェルール端面に突合せるためのコネクター内蔵バネの
バネ受け手段として不可欠なものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記金属パイ
プでカバーした構造のフェルールは合成樹脂製フェルー
ル本体を補強し、且つフェルールの寸法精度の維持に有
効であるが、上記のようにフェルール本体にバネ受け用
フランジを一体成形する構造では、同フランジの配設位
置が金属パイプの開口端以遠に限定され、設計の自由度
を狭める問題を有している。
プでカバーした構造のフェルールは合成樹脂製フェルー
ル本体を補強し、且つフェルールの寸法精度の維持に有
効であるが、上記のようにフェルール本体にバネ受け用
フランジを一体成形する構造では、同フランジの配設位
置が金属パイプの開口端以遠に限定され、設計の自由度
を狭める問題を有している。
【０００５】又バネ受け用フランジの設置位置によって
は金属パイプの長さの縮小が強いられ、加えてフランジ
の一側方（前方）へ突出するフェルール前端部は補強で
きるが、他側方（後方）へ突出するフェルール後端部は
補強できず、金属パイプによる所期の目的を適切に発揮
し難い問題を有している。
は金属パイプの長さの縮小が強いられ、加えてフランジ
の一側方（前方）へ突出するフェルール前端部は補強で
きるが、他側方（後方）へ突出するフェルール後端部は
補強できず、金属パイプによる所期の目的を適切に発揮
し難い問題を有している。
【０００６】又上記先行例の第８図に示すように、金属
パイプの一方の開口端においてフェルール本体と一体に
フランジを成形する関係上、この開口端を成形型のフラ
ンジ成形腔部内にフリー状態に置く必要があり、このた
め金属パイプの一方開口端の止めができず成形圧で金属
パイプが軸線方向に移動し所期仕様のフェルールが製造
し難くなる問題を有している。
パイプの一方の開口端においてフェルール本体と一体に
フランジを成形する関係上、この開口端を成形型のフラ
ンジ成形腔部内にフリー状態に置く必要があり、このた
め金属パイプの一方開口端の止めができず成形圧で金属
パイプが軸線方向に移動し所期仕様のフェルールが製造
し難くなる問題を有している。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は金属パイプでカ
バーするフェルールの補強と精度出し目的を充分に達成
しつつ、上記諸問題を解決する光コネクター用フェルー
ルの製造法を提供するものである。
バーするフェルールの補強と精度出し目的を充分に達成
しつつ、上記諸問題を解決する光コネクター用フェルー
ルの製造法を提供するものである。
【０００８】要述すると、本発明に係る光コネクター用
フェルールは、合成樹脂製のフェルール本体の外周面に
密着して被装された金属パイプを有するフェルールにお
いて、該金属パイプの外周面に密着せる合成樹脂製のバ
ネ受け用フランジを有する。
フェルールは、合成樹脂製のフェルール本体の外周面に
密着して被装された金属パイプを有するフェルールにお
いて、該金属パイプの外周面に密着せる合成樹脂製のバ
ネ受け用フランジを有する。
【０００９】そして該合成樹脂製バネ受け用フランジと
上記合成樹脂製フェルール本体とが上記金属パイプの周
壁に貫設した複数の連結孔を介して一体成形された構造
にしている。
上記合成樹脂製フェルール本体とが上記金属パイプの周
壁に貫設した複数の連結孔を介して一体成形された構造
にしている。
【００１０】本発明は上記金属パイプの周壁にバネ受け
用フランジを合成樹脂成形しつつ、該周壁に周方向へ間
隔を置いて貫設した上記複数の孔を通して金属パイプ内
に合成樹脂を注入し同パイプ内にフェルール本体を成形
する方法を提供する。
用フランジを合成樹脂成形しつつ、該周壁に周方向へ間
隔を置いて貫設した上記複数の孔を通して金属パイプ内
に合成樹脂を注入し同パイプ内にフェルール本体を成形
する方法を提供する。
【００１１】詳述すると、フェルール成形型のフェルー
ル本体成形腔部の内周面に金属パイプの外周面が密接す
るように設置すると共に、上記金属パイプの両端面を上
記フェルール本体成形用腔部の内周面に形成した各環状
段部に係合し、上記金属パイプの延在長の途中の同パイ
プ外周面に接して成形型によるバネ受け用フランジの成
形用腔部を形成し、該フランジ成形用腔部内に流動合成
樹脂を圧入しつつ、該フランジ成形用腔部内の流動合成
樹脂を上記金属パイプの周壁に周方向へ間隔を置いて貫
設した複数の連結孔を通じ金属パイプ内へ注入してバネ
受け用フランジとフェルール本体とを一体成形する。
ル本体成形腔部の内周面に金属パイプの外周面が密接す
るように設置すると共に、上記金属パイプの両端面を上
記フェルール本体成形用腔部の内周面に形成した各環状
段部に係合し、上記金属パイプの延在長の途中の同パイ
プ外周面に接して成形型によるバネ受け用フランジの成
形用腔部を形成し、該フランジ成形用腔部内に流動合成
樹脂を圧入しつつ、該フランジ成形用腔部内の流動合成
樹脂を上記金属パイプの周壁に周方向へ間隔を置いて貫
設した複数の連結孔を通じ金属パイプ内へ注入してバネ
受け用フランジとフェルール本体とを一体成形する。
【００１２】本発明によれば、金属パイプの外周面の任
意の位置にフェルール本体と一体成形されたバネ受け用
フランジを配置することができ、設計の自由度を大巾に
向上する。
意の位置にフェルール本体と一体成形されたバネ受け用
フランジを配置することができ、設計の自由度を大巾に
向上する。
【００１３】又金属パイプは上記フランジの存在に制約
されず、充分な長さに亘ってフェルール本体に被装で
き、同フランジの前後に延出するフェルール本体の周面
を被装する等、所期の補強並びに精度出し目的を遺憾な
く発揮する。
されず、充分な長さに亘ってフェルール本体に被装で
き、同フランジの前後に延出するフェルール本体の周面
を被装する等、所期の補強並びに精度出し目的を遺憾な
く発揮する。
【００１４】又金属パイプを成形型内に設置する場合
に、同パイプの両端を同成形型に係止して軸線方向への
移動を阻止し、成形型内における設置位置を確実に保持
して仕様に従ったフェルールを適正に成形できる。よっ
て金属パイプの上記目的向上に資することができる。
に、同パイプの両端を同成形型に係止して軸線方向への
移動を阻止し、成形型内における設置位置を確実に保持
して仕様に従ったフェルールを適正に成形できる。よっ
て金属パイプの上記目的向上に資することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】図１乃至図４に示すように、光コ
ネクター用フェルールは、合成樹脂製のフェルール本体
１と、このフェルール本体１の外周面に密着して被装さ
れた金属パイプ２を有すると共に、該金属パイプ２の外
周面に合成樹脂製のバネ受け用フランジ３を有する。
ネクター用フェルールは、合成樹脂製のフェルール本体
１と、このフェルール本体１の外周面に密着して被装さ
れた金属パイプ２を有すると共に、該金属パイプ２の外
周面に合成樹脂製のバネ受け用フランジ３を有する。
【００１６】そして該合成樹脂製のバネ受け用フランジ
３と上記合成樹脂製のフェルール本体１とが上記金属パ
イプ２の周壁に周方向へ間隔を置いて貫設した複数の連
結孔４を介して一体成形されている。
３と上記合成樹脂製のフェルール本体１とが上記金属パ
イプ２の周壁に周方向へ間隔を置いて貫設した複数の連
結孔４を介して一体成形されている。
【００１７】図１Ａ，Ｂ，図４に示すように、上記金属
パイプ２は上記合成樹脂製バネ受け用フランジ３から延
出する部位に同パイプ周壁を貫通する複数の結合孔５を
有する。
パイプ２は上記合成樹脂製バネ受け用フランジ３から延
出する部位に同パイプ周壁を貫通する複数の結合孔５を
有する。
【００１８】この結合孔５はフランジ３から前方へ延出
する金属パイプ部分に設ける。又フランジ３から後方へ
延出する金属パイプ部分にも上記結合孔５を設けること
ができる。上記フェルール本体１を形成する合成樹脂の
一部が上記結合孔５内に充填されている。
する金属パイプ部分に設ける。又フランジ３から後方へ
延出する金属パイプ部分にも上記結合孔５を設けること
ができる。上記フェルール本体１を形成する合成樹脂の
一部が上記結合孔５内に充填されている。
【００１９】又上記合成樹脂製のフェルール本体１と合
成樹脂製のバネ受け用フランジ３とは、両者１，３の合
成樹脂の一部が金属パイプ周壁に設けた連結孔４内に充
填され金属パイプ２の周方向の複数個所において互いに
母材連結された構造である。
成樹脂製のバネ受け用フランジ３とは、両者１，３の合
成樹脂の一部が金属パイプ周壁に設けた連結孔４内に充
填され金属パイプ２の周方向の複数個所において互いに
母材連結された構造である。
【００２０】これにより金属パイプ２の外周面と内周面
におけるフェルール本体１とバネ受け用フランジ３の合
成樹脂一体成形を可能とし、且つ金属パイプ２の外周面
の任意の位置にバネ受け用フランジ３を上記一体成形に
よって配置することを可能にしている。
におけるフェルール本体１とバネ受け用フランジ３の合
成樹脂一体成形を可能とし、且つ金属パイプ２の外周面
の任意の位置にバネ受け用フランジ３を上記一体成形に
よって配置することを可能にしている。
【００２１】上記連結孔４と結合孔５の双方又は何れか
一方は図５Ａに示すように、金属パイプ２の厚みと同等
の深さを有する貫通孔にする。又は図５Ｂに示すよう
に、貫通孔の周縁をバーリングして環状突片６を突成
し、フェルール本体１との結合を強化している。同様に
上記結合孔５の周縁をバーリングして上記環状突片６を
形成しても良い。
一方は図５Ａに示すように、金属パイプ２の厚みと同等
の深さを有する貫通孔にする。又は図５Ｂに示すよう
に、貫通孔の周縁をバーリングして環状突片６を突成
し、フェルール本体１との結合を強化している。同様に
上記結合孔５の周縁をバーリングして上記環状突片６を
形成しても良い。
【００２２】図２Ａ，Ｂ，Ｃは上記金属パイプ周壁を貫
通する結合孔５に代え、バネ受け用フランジ３から前方
へ延出する金属パイプ部分の周壁の外周面に有底の凹所
７を形成しつつ、該凹所７とは反対側のパイプ内周面に
該凹所形成による複数の突起８を形成し、該突起８を金
属パイプ２の周方向に複数バランス配置し、この突起８
をフェルール本体１の母材内へ突入し結合を強化する。
通する結合孔５に代え、バネ受け用フランジ３から前方
へ延出する金属パイプ部分の周壁の外周面に有底の凹所
７を形成しつつ、該凹所７とは反対側のパイプ内周面に
該凹所形成による複数の突起８を形成し、該突起８を金
属パイプ２の周方向に複数バランス配置し、この突起８
をフェルール本体１の母材内へ突入し結合を強化する。
【００２３】更に図３Ａ，Ｂ，Ｃに示すように、上記貫
通孔にて形成した結合孔５及び有底の凹所７により形成
した突起８に代え、バネ受け用フランジ３から前方へ延
出する金属パイプ部分の周壁の外周面に周方向の有底環
状凹所９を形成しつつ、該凹所９とは反対側のパイプ内
周面に該凹所形成による環状リブ１０を形成し該環状リ
ブ１０を一条又は金属パイプ２の軸線方向に間隔を置い
て複数条配し、この環状リブ１０をフェルール本体１の
母材内へ突入し結合を強化する。
通孔にて形成した結合孔５及び有底の凹所７により形成
した突起８に代え、バネ受け用フランジ３から前方へ延
出する金属パイプ部分の周壁の外周面に周方向の有底環
状凹所９を形成しつつ、該凹所９とは反対側のパイプ内
周面に該凹所形成による環状リブ１０を形成し該環状リ
ブ１０を一条又は金属パイプ２の軸線方向に間隔を置い
て複数条配し、この環状リブ１０をフェルール本体１の
母材内へ突入し結合を強化する。
【００２４】図６に示すように、上記フランジ３の前後
へ延出する金属パイプ２は該金属パイプ２の厚みの範囲
内において合成樹脂製フェルール本体１の外層部母材内
へ埋込み構造とする。この場合、金属パイプ２の両端面
の上部、即ちパイプ厚みの上部をフェルール外周面から
突出するように埋込む。
へ延出する金属パイプ２は該金属パイプ２の厚みの範囲
内において合成樹脂製フェルール本体１の外層部母材内
へ埋込み構造とする。この場合、金属パイプ２の両端面
の上部、即ちパイプ厚みの上部をフェルール外周面から
突出するように埋込む。
【００２５】上記フェルール本体１はその軸線上に貫通
する光ファイバー挿通孔１１を有し、この挿通孔１１の
開口するフェルール本体１の前端は上記金属パイプ２の
端部より突出させる。
する光ファイバー挿通孔１１を有し、この挿通孔１１の
開口するフェルール本体１の前端は上記金属パイプ２の
端部より突出させる。
【００２６】この前端突出部１２は図６Ａ，Ｂに示すよ
うに、前方へ向け収劍せる傾斜形態にするか、又は図６
Ｄに示すように、端面周囲の環状角部を弧形にした形態
にする。
うに、前方へ向け収劍せる傾斜形態にするか、又は図６
Ｄに示すように、端面周囲の環状角部を弧形にした形態
にする。
【００２７】図１１に示すように、上記構造のフェルー
ルはフェルール本体１の前端突出部１２の端面が相手側
フェルールの同本体１′の端面と直接又は間接的に突き
合せられ、光ファイバー間接続がなされる。この突き合
わせ力を得るために、光コネクター１３に内蔵のコイル
バネ１４を上記フランジ３でバネ受けしフェルールを前
方へ向け付勢する。
ルはフェルール本体１の前端突出部１２の端面が相手側
フェルールの同本体１′の端面と直接又は間接的に突き
合せられ、光ファイバー間接続がなされる。この突き合
わせ力を得るために、光コネクター１３に内蔵のコイル
バネ１４を上記フランジ３でバネ受けしフェルールを前
方へ向け付勢する。
【００２８】次に、図７乃至図１０に基き、上記金属パ
イプ２に対し合成樹脂製フェルール本体１を成形する方
法について説明する。
イプ２に対し合成樹脂製フェルール本体１を成形する方
法について説明する。
【００２９】この方法は金属パイプ２の周壁に周方向へ
間隔を置いて貫設した複数の連結孔４を通して金属パイ
プ２内に合成樹脂を注入し同パイプ２内にフェルール本
体１を成形する方法である。
間隔を置いて貫設した複数の連結孔４を通して金属パイ
プ２内に合成樹脂を注入し同パイプ２内にフェルール本
体１を成形する方法である。
【００３０】詳述すると、図７Ａ，Ｂに示すように、成
形型１５のフェルール本体成形腔部１６内周面に金属パ
イプ２の外周面が密接するように設置すると共に、該金
属パイプ２の軸線上に光ファイバー挿通孔１１成形用の
中子１７を設置する。
形型１５のフェルール本体成形腔部１６内周面に金属パ
イプ２の外周面が密接するように設置すると共に、該金
属パイプ２の軸線上に光ファイバー挿通孔１１成形用の
中子１７を設置する。
【００３１】更に成形型１５により金属パイプ２の延在
長の途中の同パイプ外周面に接してバネ受け用フランジ
３の成形用腔部１８を形成し、即ち金属パイプ２の設置
前においてはフェルール本体成形用腔部１６の延在長の
途中に該腔部１６の周面と連通するフランジ成形用腔部
１８を形成し、前記孔４を該フランジ成形用腔部１８内
に開口せしめる。
長の途中の同パイプ外周面に接してバネ受け用フランジ
３の成形用腔部１８を形成し、即ち金属パイプ２の設置
前においてはフェルール本体成形用腔部１６の延在長の
途中に該腔部１６の周面と連通するフランジ成形用腔部
１８を形成し、前記孔４を該フランジ成形用腔部１８内
に開口せしめる。
【００３２】そして図８Ａ，Ｂに示すように、上記フラ
ンジ成形用腔部１８に連通するランナー１９を金型内に
設けて、該ランナー１９を通じフランジ成形用腔部１８
内に流動合成樹脂２０を圧入する。
ンジ成形用腔部１８に連通するランナー１９を金型内に
設けて、該ランナー１９を通じフランジ成形用腔部１８
内に流動合成樹脂２０を圧入する。
【００３３】流動合成樹脂２０はフランジ成形用腔部１
８内を満たしつつ、図９Ａ，Ｂ，図１０Ａ，Ｂに示すよ
うに、孔４を通じて金属パイプ２内（フェルール本体成
形用腔部１６内）へ注入され、同腔部１６を満たし、バ
ネ受け用フランジ３とフェルール本体１とを成形する。
８内を満たしつつ、図９Ａ，Ｂ，図１０Ａ，Ｂに示すよ
うに、孔４を通じて金属パイプ２内（フェルール本体成
形用腔部１６内）へ注入され、同腔部１６を満たし、バ
ネ受け用フランジ３とフェルール本体１とを成形する。
【００３４】同時に、パイプ２内を満たした流動合成樹
脂２０は金属パイプ２両端開口部から成形用腔部１６の
両端に溢出し、フェルール本体１の金属パイプ２両端か
ら突出する部位を成形する。
脂２０は金属パイプ２両端開口部から成形用腔部１６の
両端に溢出し、フェルール本体１の金属パイプ２両端か
ら突出する部位を成形する。
【００３５】図７Ａに示すように、金属パイプ２の両端
面はその外周部分を成形用腔部１６の内周面に形成した
環状段部２１，２２に係合し、内周部分を成形用腔部１
６内に突出し前記樹脂注入を行なう。この結果、図１０
Ａ，Ｂに示すように、金属パイプ２の内周部分がフェル
ール本体１内に埋込まれた構造となる。
面はその外周部分を成形用腔部１６の内周面に形成した
環状段部２１，２２に係合し、内周部分を成形用腔部１
６内に突出し前記樹脂注入を行なう。この結果、図１０
Ａ，Ｂに示すように、金属パイプ２の内周部分がフェル
ール本体１内に埋込まれた構造となる。
【００３６】上記製造法によって成形されたフェルール
は合成樹脂製のフェルール本体１の外周面に密着して被
装された金属パイプ２を有し、該金属パイプ２の外周面
に合成樹脂製のバネ受け用フランジ３を有し、該合成樹
脂製のバネ受け用フランジ３と上記合成樹脂製のフェル
ール本体１とが上記金属パイプ２の周壁に周方向へ間隔
を置いて貫設した複数の連結孔４を介して一体成形され
た構造を有する。
は合成樹脂製のフェルール本体１の外周面に密着して被
装された金属パイプ２を有し、該金属パイプ２の外周面
に合成樹脂製のバネ受け用フランジ３を有し、該合成樹
脂製のバネ受け用フランジ３と上記合成樹脂製のフェル
ール本体１とが上記金属パイプ２の周壁に周方向へ間隔
を置いて貫設した複数の連結孔４を介して一体成形され
た構造を有する。
【００３７】上記バネ受け用フランジ３は周方向に間隔
的に凹欠され、放射状にフランジ片２３が突出してい
る。この場合、前記ランナー１９のゲートはフランジ片
２３の頂部に開口せしめる。
的に凹欠され、放射状にフランジ片２３が突出してい
る。この場合、前記ランナー１９のゲートはフランジ片
２３の頂部に開口せしめる。
【００３８】尚成形型１５は複数の分割金型から形成さ
れ、金属パイプ２と中子１７の設置と脱型を可能にする
ことは勿論である。
れ、金属パイプ２と中子１７の設置と脱型を可能にする
ことは勿論である。
【００３９】
【発明の効果】本発明によれば、金属パイプの外周面の
任意の位置にフェルール本体と一体成形されたバネ用フ
ランジを配置することができるので、設計の自由度を大
巾に向上できる。
任意の位置にフェルール本体と一体成形されたバネ用フ
ランジを配置することができるので、設計の自由度を大
巾に向上できる。
【００４０】又金属パイプは上記フランジの存在に制約
されず、充分な長さに亘ってフェルール本体に被装で
き、同フランジの前後に延出するフェルール本体の周面
を被装する等、所期の補強並びに精度出し目的を遺憾な
く発揮することができる。
されず、充分な長さに亘ってフェルール本体に被装で
き、同フランジの前後に延出するフェルール本体の周面
を被装する等、所期の補強並びに精度出し目的を遺憾な
く発揮することができる。
【００４１】又金属パイプを成形型内に設置する場合
に、同パイプの両端面を同成形型に係止して軸線方向へ
の移動を阻止し、成形型内における設置位置を確実に保
持して仕様に従ったフェルールを適正に成形できる。よ
って金属パイプの上記目的向上に資することができる。
に、同パイプの両端面を同成形型に係止して軸線方向へ
の移動を阻止し、成形型内における設置位置を確実に保
持して仕様に従ったフェルールを適正に成形できる。よ
って金属パイプの上記目的向上に資することができる。
【図１】Ａは光コネクター用フェルールの第１例を示す
斜視図、Ｂは同半截斜視図。
斜視図、Ｂは同半截斜視図。
【図２】Ａは光コネクター用フェルールの第２例を示す
斜視図、Ｂは同半截斜視図、Ｃは金属パイプとフェルー
ル本体の結合部の拡大断面図。
斜視図、Ｂは同半截斜視図、Ｃは金属パイプとフェルー
ル本体の結合部の拡大断面図。
【図３】Ａは光コネクター用フェルールの第３例を示す
斜視図、Ｂは同半截斜視図、Ｃは金属パイプとフェルー
ル本体の結合部の拡大断面図。
斜視図、Ｂは同半截斜視図、Ｃは金属パイプとフェルー
ル本体の結合部の拡大断面図。
【図４】上記第１乃至第３例におけるバネ受け用フラン
ジ部を直径方向に断面せるフェルール横断面図。
ジ部を直径方向に断面せるフェルール横断面図。
【図５】Ａ，Ｂは連結孔と結合孔の形状例を夫々例示す
る金属パイプの横断面図。
る金属パイプの横断面図。
【図６】Ａは上記フェルールの軸線を通る縦断面図であ
り、金属パイプ両端を埋込みした場合を例示し、Ｂ，Ｃ
はＡにおけるａ，ｂ部の拡大図、Ｄはフェルール本体の
前端突出部の形状例を示す。
り、金属パイプ両端を埋込みした場合を例示し、Ｂ，Ｃ
はＡにおけるａ，ｂ部の拡大図、Ｄはフェルール本体の
前端突出部の形状例を示す。
【図７】図７乃至図１０は光コネクター用フェルールの
製造法を説明する図であり、図７Ａは成形型内に金属パ
イプと中子を設置した状態を示す縦断面図、Ｂは同横断
面図。
製造法を説明する図であり、図７Ａは成形型内に金属パ
イプと中子を設置した状態を示す縦断面図、Ｂは同横断
面図。
【図８】Ａは図７Ａにおいて樹脂の圧入を開始した状態
を示す縦断面図、Ｂは同横断面図。
を示す縦断面図、Ｂは同横断面図。
【図９】Ａは図８Ａにおける樹脂が孔を通じて金属パイ
プ内へ注入されている初期状態を示す縦断面図、Ｂは同
横断面図。
プ内へ注入されている初期状態を示す縦断面図、Ｂは同
横断面図。
【図１０】Ａは図９Ａにおける孔を通じての金属パイプ
内への樹脂注入が完了した状態を示す縦断面図、Ｂは同
横断面図。
内への樹脂注入が完了した状態を示す縦断面図、Ｂは同
横断面図。
【図１１】光コネクター内に上記フェルールを組み込ん
だ状態を示す縦断面図。
だ状態を示す縦断面図。
１ 合成樹脂製フェルール本体 １′ 相手側フェルール本体 ２ 金属パイプ ３ バネ受け用フランジ ４ 連結孔 ５ 結合孔 ６ 環状突片 ７ 有底の凹所 ８ 突起 ９ 有底環状凹所 １０ 環状リブ １１ 光ファイバー挿入孔 １２ 前端突出部 １３ 光コネクター １４ コイルバネ １５ 成形型 １６ フェルール本体成形用腔部 １７ ファイバー挿通孔成形用中子 １８ フランジ成形用腔部 １９ ランナー ２０ 流動合成樹脂 ２１ 環状段部 ２２ 環状段部 ２３ フランジ片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平５−29009（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭62−40684（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平４−49086（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G02B 6/36 - 6/40
Claims (1)
- 【請求項１】合成樹脂製のフェルール本体の外周面に密
着して被装された金属パイプを有し、該金属パイプの外
周面に合成樹脂製のバネ受け用フランジを有し、該合成
樹脂製のバネ受け用フランジと上記合成樹脂製のフェル
ール本体とが上記金属パイプの周壁に貫設した連結孔を
介して一体成形された光コネクター用フェルールの製造
法において、フェルール成形型のフェルール本体成形腔
部の内周面に金属パイプの外周面が密接するように設置
すると共に、上記金属パイプの両端面を上記フェルール
本体成形用腔部の内周面に形成した各環状段部に係合
し、上記金属パイプの延在長の途中の同パイプ外周面に
接して成形型によるバネ受け用フランジの成形用腔部を
形成し、該フランジ成形用腔部内に流動合成樹脂を圧入
しつつ、該フランジ成形用腔部内の流動合成樹脂を上記
金属パイプの周壁に周方向へ間隔を置いて貫設した複数
の連結孔を通じ金属パイプ内へ注入してバネ受け用フラ
ンジとフェルール本体とを一体成形することを特徴とす
る光コネクター用フェルールの製造法。
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| Country | Link |
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| JP (1) | JP3151190B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017035955A1 (zh) * | 2015-08-28 | 2017-03-09 | 深圳市普瑞昇科技有限公司 | 整体式插芯及其加工方法 |
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-
1998
- 1998-10-08 JP JP28701398A patent/JP3151190B2/ja not_active Expired - Fee Related
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