JPH11198173A - 射出溶着用1次成形品 - Google Patents
射出溶着用1次成形品Info
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
るような形状の部品の成形においても、型抜き性を確保
することができ、しかも大きな駄肉部分が発生せず、成
形不良のない優れた品質の樹脂製品を良好な生産性のも
とに射出溶着成形することができる射出溶着成形用の1
次成形品を提供する。 【解決手段】 一方の分割ピース2の反中空部側外面2
fを平面状に形成すると共に、溶着用の樹脂が射出され
る樹脂流路4,5,6を分割ピース2,3の分割位置か
ら平面状に形成された反中空部側外面2f寄りの位置に
形成する。
Description
以上に分割されたピース(1次成形品)の接合部を型内
において突き合わせ、接合部の周縁に形成した樹脂流路
内に溶着用樹脂を射出して接合部を溶着させることによ
って分割ピース同士を接合し、例えば中空部を有する樹
脂製品を成形する射出溶着成形に係わり、さらに詳しく
は中空円筒部が並列する形状の樹脂製品を成形するのに
用いられる分割ピースの形状、すなわち1次成形品の分
割構造に関するものである。
ジンの吸気パイプ部品のように中空円筒部が並列する形
状の部品を射出溶着工法によって製造するに際しては、
図4(a)に示すように円筒部の中心C,Cを通る面P
で2分割した分割ピース101,102からなる1次成
形品100を用い、図示しない金型内において分割ピー
ス101,102を突き合わせ、各分割ピース101,
102の分割位置近傍に設けた溶着フランジ101a,
101b,101cと溶着フランジ102a,102
b,102cの間に形成される樹脂流路103a,10
3b,103cに溶着用の樹脂を射出することによって
流路103a,103b,103cの周辺部を溶着し、
分割ピース101,102を互いに接合するようにして
いた。
分割面Pに直行する方向に限定されることから、エンジ
ンのインテークマニホールドのようにねじれを伴うパイ
プ形状が隣接する形状の部品においては、例えば図5に
示すように、型抜き性を考慮して一方の分割ピース10
2の底面を平面とする必要がある。
の自由度が増すものの、分割ピース102に大きな駄肉
が発生して生産性が劣化すると共に、分割ピース102
の成形(1次成形)に際して引け巣が発生しやすくなる
という問題点があり、このような問題点を解決すること
が上記のような形状を備えた樹脂製部品を射出溶着工法
によって成形する場合の課題となっていた。
上記課題に着目してなされたものであって、3次元的な
ねじれを伴う中空円筒部が並列するような形状の部品の
成形においても、型抜き性を確保することができ、しか
も駄肉部分が発生せず、良好な品質と生産性を得ること
ができる射出溶着用1次成形品を提供することを目的と
している。
る射出溶着用1次成形品は、型内において分割ピース同
士を溶着して円形ないし略円形の中空部を有する円筒部
が並列する形状の樹脂製部品を成形するための射出溶着
用1次成形品であって、一方の分割ピースの反中空部側
外面が平面であると共に、分割ピースの分割位置から前
記分割ピースの反中空部側外面寄りの位置に溶着用の樹
脂が射出される樹脂流路が形成してある構成としたこと
を特徴としており、このような射出溶着用1次成形品の
構成を前述した従来の課題を解決するための手段として
いる。
として請求項2に係わる1次成形品においては、一方の
分割ピースの並列する中空部の間に溝が設けてあると共
に、当該溝内に他方の分割ピースに形成した突出部が挿
入されており、両者の間に溶着用の樹脂が射出される樹
脂流路が形成されている構成とし、同じく実施態様とし
て請求項3に係わる射出溶着用1次成形品においては、
他方の分割ピースに形成した突出部の先端が斜めに切断
してある構成とし、請求項4に係わる射出溶着用1次成
形品においては、中空部内面における分割ピース同士の
当接部に分割ピースが互いに噛み合う係合部が設けてあ
る構成とし、請求項5に係わる射出溶着用1次成形品に
おいては、一方の分割ピースの平面状をなす前記反中空
部側外面の一端側に、型締め状態において分割ピースの
型離れを防止する一方、型開き状態においては分割ピー
スの型抜き方向への移動に伴って変位し分割ピースの型
抜きを許容する保持タグを備えている構成としたことを
それぞれ特徴としている。
次成形品においては、1次成形品を構成する一方の分割
ピースの外側面が平面に形成されているので型抜き方向
の自由度が増すと共に、分割ピース同士を溶着するため
の樹脂が射出される樹脂流路がピースの分割位置から離
れた分割ピースの外側面寄りの位置に形成されているの
で、円形ないし略円形状の中空部を形成するための駄肉
部のボリュームが小さくなって、材料の無駄がなくなり
生産性が向上すると共に、引け巣などの成形不良を避け
ることができ成形歩留が向上する。さらに、溶着樹脂を
射出するための樹脂流路を一定断面で設定することがで
き、しかも樹脂流路が分割位置から離れた外側面寄りの
位置にあって中空部との間に十分な肉部が介在すること
になるので、溶着用樹脂の高圧力での射出が可能になり
溶着強度を向上させることができ、高圧力射出によって
も中空部内に樹脂漏れすることがないという極めて優れ
た効果がもたらされる。
射出溶着用1次成形品においては、一方の分割ピースの
並列する中空部の間に溝が形成してあり、この溝内に他
方の分割ピースに形成した突出部を挿入することによっ
て、溝と突出部の間に溶着用樹脂を射出するための樹脂
流路が形成されるようになっているので、分割ピース同
士を中空部の中間位置でも溶着することができ、成形品
の強度を向上させることができ、同じく実施態様として
請求項3に係わる射出溶着用1次成形品においては、他
方の分割ピースに形成した突出部の先端が斜めに切断し
てあるので、溶着用の樹脂との接触面積が増加し、一方
の分割ピースに形成した溝の幅が小さくても溶着強度を
向上させることができ、並列する中空円筒部間の距離を
小さくして無駄なスペースを無くすことができるという
優れた効果がもたらされる。
出溶着用1次成形品においては、中空部内面における分
割ピース同士の当接部に係合部が形成してあって分割ピ
ースの先端同士が互いに噛み合うようになっているの
で、当該部分が溶着されていなくても分割ピース同士が
分離するようなことがなく、所定の中空部形状を維持す
ることができ、さらに実施態様として請求項5に係わる
射出溶着用1次成形品においては、一方の分割ピースに
保持タグが設けてあり、このタグが型締め状態において
分割ピースを型に保持する一方で、型開き状態において
は分割ピースの型抜き方向への移動と共に変位して分割
ピースの型抜きを可能にしているので、分割ピースをそ
の溶着が完了するまで型内にしっかりと保持して製品の
寸法精度を向上させることができ、しかも型開きに際し
ては容易に型抜きすることができるというさらに優れた
効果がもたらされる。
する。
品の分割構造を示す断面である。
次成形品1は、円形の中空部1b,1bを備えた円筒部
1a,1aの中心を通る面で2個の分割ピース2および
3に分割されている。
系樹脂からなり、その図中上面側に、円筒部1a,1a
の内面となる半円形凹面を形成するための増肉部2a,
2b,2c,2dを備え、中央側の増肉部2bおよび2
cの間には溝2eが形成されていると共に、その底面部
2fは型抜き方向に制約のない平面となっており、任意
の方向への型抜きが可能になるようにしてある。さらに
当該分割ピース2の両端部には、分割位置から離れた底
面部2f寄りの位置に溶着フランジ2g,2hが形成さ
れている。
いては、図4(b)に示した従来の分割ピース102の
駄肉部に較べて、その増肉部2a,2b,2c,2dの
体積を大幅に縮小することができるので、材料の無駄や
引け巣などの成形不良が解消され生産性を大幅に向上さ
せることができる。
くポリアミド系樹脂からなり二つの半円部が連続する数
字の「3」のような断面形状を有し、その両端部には、
分割位置から図中の下方側に離れた位置、すなわち一方
の分割ピース2の側に延出した位置に溶着フランジ3
a,3bを備えると共に、中央部、すなわち二つの半円
部の中間位置には、前記分割ピース2に形成された溝2
eに嵌合する突出部3cが形成されている。
割ピース3とは、図示しない金型内で突き合わされ、両
者の間に中空部1b,1bが形成されると共に、溶着フ
ランジ3aと2gとの間、および溶着フランジ3bと2
hとの間に、溶着用の射出樹脂の通路となる樹脂流路4
および5が形成され、さらに分割ピース2の溝2eとこ
の溝2e内に嵌合された分割ピース3の突出部3cとの
間に、同じく溶着用樹脂の射出通路となる樹脂流路6が
形成されるようになっている。
ら溶着用樹脂を樹脂流路4,5および6内に射出するこ
とにより、樹脂流路4,5,6の周縁部において分割ピ
ース2および3が互いに溶着され、中空円筒部1a,1
aを備えた目的の樹脂製品Gを得ることができ、図2に
示すように自動車用ガソリンエンジンのインテークマニ
ホールドに適用される。
ース2の増肉部2a,2b,2c,2dに隣接する部位
に形成されており、溶着用樹脂の射出圧力を剛性の高い
増肉部2a,2b,2c,2dで受けることになること
から、射出圧力を高くしても分割ピース2および3が破
損するようなことがなく、射出圧力の増加によってより
高強度の接合が可能になる。また、一方の分割ピース2
の底面部2fが平面となっているので、型抜き方向に対
する自由度が増す。
ールが必要なく、接合強度もさほど必要でない場合に
は、分割ピース2の溝2eと分割ピース3の突出部3c
との間に樹脂流路6を設けることなく、突出部3cを溝
2e内に嵌合させるだけにしてもよい。また、中空部1
b,1bの形状については、円形のみに限定されず、略
円形、すなわち楕円形や長円形断面とすることもでき
る。
1次成形品の第2の実施例を示すものである。
1は、図に示すように細部を除いて、図1に示した第1
の実施例と基本的に同様な形状を有しており、ここでは
第1の実施例との相違部分について重点的に説明する。
1は、同様に2個の分割ピース2および3に分割され、
一方の分割ピース2は、その図中上面側に増肉部2a,
2b,2c,2dを備え、増肉部2bおよび2cの間に
は、第1の実施例の場合よりも幅の狭い溝2eが形成さ
れている。
が、図中右側の端部に内側を向いた鉤状の係止片2iを
備え、この係止片2iが金型に係止することによって当
該分割ピース2が型締め状態において金型から離れない
ようになっており、型開きに際しては分割ピース2に対
して下型を図中の左方向に相対移動させることによって
型抜きするようになっている。さらに、底面部2fの図
中左側の端部には、略逆梯形断面を有する保持タグ2j
が薄肉部2kを介して連設されており、金型に形成した
図示しない凹部に嵌合するようになっている。
「3」の字状の断面を有し、その両端部に溶着フランジ
3a,3bを同様に備えると共に、中央部に分割ピース
2に形成された溝2eに嵌合する突出部3cを備え、こ
の突出部3cの先端部は、図3(c)に拡大して示すよ
うに、斜めに削ぎ落したくさび形状となっている。
分割ピース2および3の当接部には、図3(b)および
(c)に拡大して示すように、一方の分割ピース2の側
の先端部がナイフエッジ状に斜め切断されていると共
に、他方の分割ピース3には分割ピース2のナイフエッ
ジ状先端部を受け入れるV字状溝が形成されており、係
合部7となっている。
割ピース3とは、図示しない金型内で突き合わされ、溶
着フランジ3aと2gとの間、溶着フランジ3bと2h
との間に樹脂流路4,5が形成され、さらに分割ピース
2の溝2eと分割ピース3の突出部3cとの間に樹脂流
路6が形成される。
ら溶着用樹脂を樹脂流路4,5および6内に射出するこ
とにより、樹脂流路4,5,6の周縁部において分割ピ
ース2および3が互いに溶着され、同様に中空円筒部1
a,1aを備えた目的の樹脂製品Gを得ることができ
る。
ス2に設けた鉤状の係止片2iが金型の下型に係止する
と共に、保持タグ2jが同じく下型に形成した図示しな
い凹部に嵌合することから、溶着用樹脂が射出されて溶
着が完了するまでの間、分割ピース2が金型に確実に保
持され、第1の実施例と同様な効果に加えて、製品の寸
法精度を向上させることができるという優れた効果を得
ることができる。そして、溶着完了後の型開きに際して
は分割ピース2に対して下型を図中の左方向に相対移動
させることにより、保持タグ2jが薄肉部2kの変形に
よって図中に仮想線で示す位置に変位することから、係
止片2iが下型から外れ、容易に型抜きすることができ
る。
部が斜めに切断されてくさび状となっていることから溶
射された溶着用樹脂との接触面積が増大し、分割ピース
2の溝2eの幅が狭い場合でも接合強度を損なうことが
なく、中空円筒部1a,1aの間の距離を縮小すること
も可能となり、スペース的に有利なものとなる。加え
て、中空部1b,1bの内面における分割ピース2およ
び3の当接部には、係合部7が形成されて分割ピース2
および3が噛み合うようになっているので、当接部を溶
着しなくても分割ピース2の先端部が中空部1b,1b
の内側に倒れ込むようなことがない。
成形品の分割構造を示す断面図である。
を自動車用エンジンのインテークマニホールドに適用し
た状態を示す斜視図である。
着用1次成形品の分割構造を示す断面図である。 (b) 図3(a)に示した1次成形品の中空部内面に
おける分割ピース同士の噛み合い形状を示す拡大断面図
である。 (c) 図3(a)に示した1次成形品の並列する中空
部の間に形成した樹脂流路の形状を示す拡大断面図であ
る。
出溶着成形するための従来の1次成形品の分割構造を示
す断面図である。 (b) 図4(a)に示した1次成形品の型抜き性を改
良した従来の1次成形品の分割構造を示す断面図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 型内において分割ピース同士を溶着して
円形ないし略円形の中空部を有する円筒部が並列する形
状の樹脂製部品を成形するための射出溶着用1次成形品
であって、 一方の分割ピースの反中空部側外面が平面であると共
に、分割ピースの分割位置から前記分割ピースの反中空
部側外面寄りの位置に溶着用の樹脂が射出される樹脂流
路が形成してあることを特徴とする射出溶着用1次成形
品。 - 【請求項2】 一方の分割ピースの並列する中空部の間
に溝が設けてあると共に、当該溝内に他方の分割ピース
に形成した突出部が挿入されており、両者の間に溶着用
の樹脂が射出される樹脂流路が形成されていることを特
徴とする請求項1記載の射出溶着用1次成形品。 - 【請求項3】 他方の分割ピースに形成した突出部の先
端が斜めに切断してあることを特徴とする請求項2記載
の射出溶着用1次成形品。 - 【請求項4】 中空部内面における分割ピース同士の当
接部に分割ピースが互いに噛み合う係合部が設けてある
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに
記載の射出溶着用1次成形品。 - 【請求項5】 一方の分割ピースの平面状をなす前記反
中空部側外面の一端側に、型締め状態において分割ピー
スの型離れを防止する一方、型開き状態においては分割
ピースの型抜き方向への移動に伴って変位し分割ピース
の型抜きを許容する保持タグを備えていることを特徴と
する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の射出溶
着用1次成形品。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP338598A JP3714446B2 (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | 射出溶着用1次成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11198173A true JPH11198173A (ja) | 1999-07-27 |
JP3714446B2 JP3714446B2 (ja) | 2005-11-09 |
Family
ID=11555904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3714446B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001277284A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-09 | Aisin Seiki Co Ltd | 異種材からなる中空体の成形方法 |
JP2002086573A (ja) * | 2000-09-12 | 2002-03-26 | Canon Inc | 部品結合体及びプロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 |
US6568550B2 (en) | 2000-08-15 | 2003-05-27 | Unisia Jecs Corporation | Plastic container and method for producing the same |
JP2003285349A (ja) * | 2002-03-27 | 2003-10-07 | Oshima Denki Seisakusho:Kk | 射出成型体の製造方法および製造装置 |
JP2007276496A (ja) * | 2007-08-02 | 2007-10-25 | Oshima Denki Seisakusho:Kk | ランプの製造方法、ランプの筐体の製造方法、射出成型体の製造方法および製造装置 |
-
1998
- 1998-01-09 JP JP338598A patent/JP3714446B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4541386B2 (ja) * | 2007-08-02 | 2010-09-08 | 株式会社ミツバ | 射出成型体の製造装置 |
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