JP3500932B2 - カット部を有するシールリングの成形金型及び成形方法 - Google Patents

カット部を有するシールリングの成形金型及び成形方法

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JP3500932B2
JP3500932B2 JP27642797A JP27642797A JP3500932B2 JP 3500932 B2 JP3500932 B2 JP 3500932B2 JP 27642797 A JP27642797 A JP 27642797A JP 27642797 A JP27642797 A JP 27642797A JP 3500932 B2 JP3500932 B2 JP 3500932B2
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カット部を有する
シールリングの成形金型及び成形方法に関し、シールリ
ングのカット部の成形品質を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、軸孔と軸との間の環状隙間を
密封するために、樹脂材料による円環状のシールリング
が使用されている。図6は、この種のシールリング10
1を軸102に設けた溝102aに嵌め込み、ハウジン
グ103の軸孔103aの内周面と軸102の外周面の
間の環状隙間104を密封している状態を説明する要部
断面図(軸方向に切断した図)である。
【0003】このシールリング101は、密封側Mに収
納されている密封流体が大気側Oに漏出することを防止
することを主たる目的とするものであり、この図のよう
にシールリング単体で使用される他に、不図示のOリン
グ等の密封手段や密封装置等と組合せてより高度な密封
性を発揮させる場合もある。
【0004】シールリングを溝102aに嵌め込む際に
は、シールリング101の材料が所定の弾性を備えた樹
脂である場合には、ゴム状弾性体のOリングと同じよう
にある程度の伸縮性があるので、一旦軸102の直径と
同じか多少大きい直径となるように拡径し、軸102の
表面を滑らせて溝102aまで移動させ、その位置で縮
径させることにより嵌め込むことが可能である。
【0005】しかし、弾性の小さい樹脂によるシールリ
ングの場合には、拡径させると割れてしまったり、元の
寸法に戻らず拡径したままとなる等の不具合が発生して
しまう場合があり、図7(a)に示されるようにカット
部101aを設け、シールリングを拡径方向に一旦撓ま
せて嵌め込むことが行なわれている。
【0006】カット部101aの形状は種々提案されて
いるが、図7(b)のものはシールリングの径方向に平
行な切断面となるストレートカット101bであり、図
7(c)のものはシールリングの径方向から斜めの切断
面となるバイアスカット101cである。
【0007】ストレートカットとバイアスカットは、単
にシールリングに直線状の切れ込みを入れるだけで設け
ることが可能であり製作も容易であるが、図7(d)に
示されるようなステップカット101dや図7(e)に
示される特殊ステップカット101fは切断面(接合
面)の形状が複雑であり、機械加工では製作に時間がか
かることから、射出成形によりシールリングを製作して
いる。図7(f)は、図7(e)のD101部の拡大図
である。
【0008】尚、カット形状に関しては、漏れ量の温度
変化及び圧力変化に対する特性がそれぞれ異なるので、
耐久性やコスト等その他のファクターも考慮しつつ要求
特性を満足させる形状を適宜採用することが行なわれて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図8は、カット部に特
殊ステップカット101eを有するシールリング110
の従来の射出成形金型と成形方法を説明する成形品の図
であり、不図示の成形型のキャビィティ形状を理解する
ことができる。
【0010】シールリング110は、カット部をわずか
に開いた状態で成形される。スプール121はシールリ
ング110の中央に位置しており、シールリング110
のカット部の反対側へ向けて延びるランナ122、及び
ランナ122とシールリング110の接続部であるゲー
ト部123が設けられている(型開き面にゲート部の設
けられたサイドゲート方式)。
【0011】しかしながら、このような構成の成形型及
び成形方法によりシールリング110を成形すると、ゲ
ート部123に対してキャビィティの末端部に位置する
特殊ステップカット101eの部位は、モールドフロー
の圧力損失により充填圧力が低下し易く、特に細い形状
となっている先端突起部は、成形後の収縮が大きくヒケ
(凹み)が発生したり、形状不良(湯廻り不足等)とな
る問題が発生する懸念があった。
【0012】図9は、このような成形時の問題が発生し
たシールリング110の状態を説明する図であり、図9
(a)は両側の特殊ステップカット101eが合わさっ
ている状態を透視図で表わしている。C1,C2は特殊
ステップカット101eの重なり部の断面である。
【0013】図9(b),(c)は、断面C1,C2に
おける先端突起部131a,131bにヒケSが生じた
状態の断面図であり、図9(d),(e)は、断面C
1,C2における先端突起部131c,131dに形状
不良Dが発生した状態の断面図である。
【0014】このような成形不良のシールリングを使用
すると、各断面C1,C2に隙間S1,S2が発生して
流路となってしまい、密封流体の漏れ量が増加してしま
うという問題が発生する。
【0015】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、特殊な
形状のカット部を有するシールリングの、カット部の成
形品質を向上することを可能とする成形金型及び成形方
法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、カット部を有するシールリングを
成形品として成形するためのキャビティと、前記キャビ
ティのカット部近傍の両端部のそれぞれに配置された一
対のゲート部と、前記キャビティ内に射出された溶融材
料のウェルド部に、前記キャビティからウェルド部の溶
融材料を排出させるためのタブと、を設けたことを特徴
とする。
【0017】この構成の成形金型によると、キャビティ
内のカット部へ供給される溶融材料の圧力損失を低減す
ることができ、カット部の成形品質を向上させることが
できる。また、シールリングのカット部の反対側に発生
するウェルド部における溶融材料が、キャビティ内から
排出されることにより、流れの先端部が突き合わさり接
合状態となったウェルド部が成形品に存在することを防
止する。
【0018】また、C形状とした前記キャビティの内側
領域に配置されたスプール部と、前記一対のゲート部と
スプール部とを接続するランナ部と、前記キャビティの
内側領域に配置されたタブと、を備えると共に、前記タ
ブは成形金型の型開き時に成形品を残す側の金型により
保持されるためのアンダーカット形状を備えることも好
適である。
【0019】このような金型構成とすることにより、成
形金型の型開き時に成形品を残す側の金型に成形品を安
定して保持することができる。
【0020】さらに、前記キャビティの内周壁面側のパ
ーティングラインを、該内周壁面の型開き方向の中央部
よりも成形金型の型開き時に成形品を離型させる金型側
に位置させることも好適である。
【0021】これにより、キャビティの内周壁面は成形
金型の型開き時に成形品を残す側の金型に、より多く存
在する。そして、成形に伴いシールリングが収縮してキ
ャビティの内周壁面に張り付くことを利用して、成形金
型の型開き時に成形品を残す側の金型に成形品をより安
定して保持することができる。
【0022】またさらに、前記成形品を離型させる金型
側に位置する第1のパーティングラインは、前記一対の
ゲート部よりもタブ側のキャビティの内周壁面に対して
形成され、前記一対のゲート部に挟まれるカット部側の
キャビティの内周壁面に対して形成される第2のパーテ
ィングラインは、該内周壁面の型開き方向の中央部に位
置し、前記第1のパーティングラインと第2のパーティ
ングラインを接続するステップ部の金型の合わせ面に周
方向の隙間を設け、この隙間を前記ゲート部とすること
も好適である。
【0023】これにより、第1及び第2のパーティング
ラインの段差を解消するステップ部の型開き方向のカジ
リとバリの発生を抑えることができる。
【0024】また、カット部を有するシールリングの成
形方法は、上記記載の成形金型を用いて、該成形金型の
一対のゲート部から溶融材料をキャビティ内に射出する
と共に、前記タブによりキャビティ内のウェルド部の溶
融材料を該キャビティから排出することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は、第1の実施の形態における、
カット部に図7(e),(f)に示されたものと同様の
特殊ステップカットを有するシールリング1を射出成形
するための金型及び成形方法を説明するための成形品W
(ランナやゲート等の製品以外の部分を含む)の図であ
り、不図示の成形金型の構成を理解することができる。
【0026】シールリング1は、カット部1a,1bを
わずかに開いた状態で成形される。溶融樹脂材料を金型
のキャビィティへと導くスプール21は略C形状のシー
ルリング1の内側領域に位置しており、シールリング1
のカット部1a,1bの近傍へ向けて延びるランナ2
2,23、及びランナ22,23とシールリング1の接
続部であるゲート部24,25が設けられている。
【0027】また、ゲート部24,25から射出された
溶融樹脂材料の流れの先端部が突き合わさるウェルド部
26には、キャビィティからウェルド部26の溶融樹脂
材料を排出させるためのタブ27(キャビィティに連結
された空洞部)がシールリング1の内側領域に配置され
ている。
【0028】図2は、図1のC3断面図であり、ウェル
ド部26の断面構成を説明する図である。成形金型は型
開き面PL(パーティングライン)を境界として図にお
いて上側が固定型31であり、下側が可動型32であ
る。
【0029】シールリング1は、成形金型が型開きした
状態で可動型32側に保持される必要があり、シールリ
ング1自体の形状や型開き面PLの位置にかかわらず、
タブ27に設けたアンダーカットとなる側面27a,2
7bがタブ27を可動型32に保持することでシールリ
ング1のウェルド部26も可動型32に保持することが
可能となり、固定型31からの離型性を向上してシール
リング1の変形を抑える。
【0030】尚、ランナ22,23にも同じようなアン
ダーカットを設けることで、シールリング1のカット部
1a,1b側の変形を抑えることも可能である。
【0031】また、図示されない押し出しピンは、成形
品のみならずタブ27やランナ22,23の所定部位を
に当接するように配置することも適宜行なわれる。
【0032】図3は、ウェルド部の溶融樹脂材料の流動
状態を示し、図3(a)は本発明の実施の形態のタブ2
7を設けたウェルド部26を示す図であり、図3(b)
はタブ27を備えない構成におけるウェルド部を示した
図である。
【0033】一般的に、ウェルドの種類としては、流動
が止まるブットウェルド(Butt-Weld )と連続的にウェ
ルドラインの形成されるストリーミングウェルド(stre
aming-Weld)の2種類があり、図3においては、(a)
がストリーミングウェルドであり、(b)がブットウェ
ルドとなっている。
【0034】図3(b)のブットウェルドは、ウェルド
ラインL2(合流面)の周囲に向かう流れや圧力集中に
より、窪みや盛り上がりの発生により形状寸法が変化し
たり、また、ウェルドラインL2の部分の強度の低下が
予想される。
【0035】これに対して、図3(a)のストリーミン
グウェルドでは、ウェルドラインL1がタブ27に向か
って連続的に形成されるのでブットウェルドのウェルド
ラインL2よりも強度的に優れ、形状寸法の変化もブッ
トウェルドよりも減少させることが可能となる。
【0036】従って、シールリング1のカット部1a,
1b近傍の両端部に対して1対のゲート部24,25を
備えることにより、キャビティ内のカット部1a,1b
へ供給される溶融材料の圧力損失を低減することがで
き、カット部1a,1bの成形品質を向上させることが
できる。
【0037】また、シールリング1のカット部1a,1
bの反対側に発生するウェルド部26の位置にタブ27
を備えることにより、ウェルド部26をストリーミング
ウェルドとすることができ、ウェルド部26の形状寸法
の安定化と強度アップを達成することが可能となる。
尚、タブ27が備えられていない、単に多点ゲート方式
の成形方法では、ウェルド部26の成形品質の向上は望
めない。
【0038】尚、特殊ステップカットの形状は、図7
(e),(f)の形状に限定するものではなく、その他
の形状にも本願発明を適用することは可能である。シー
ルリングの材料に関しては、特に言及しなかったが、例
えば熱可塑性のポリアミド樹脂を用いることができる。
【0039】また、成形金型は本実施の形態では、射出
成形を対象として説明をおこなったが、本願発明による
ゲート部及びタブの配置構成を、他の成形方法の成形金
型に適用することも可能である。
【0040】(実施の形態2)第1の実施の形態では、
シールリング1の内周壁面1c側のパーティングライン
PLを、図2に示されるように型開き方向の中央部に位
置させている。これは、カット部1a,1bの部分にお
いて型開き方向の中央部に位置する面があることより
(図9参照)、この面の位置をパーティングラインとす
ることが一般的な型構成の形態となり、金型の製作も簡
単となるので都合が良いことを理由としていた。
【0041】図4は第1の実施の形態で説明した金型の
パーティングラインPLの状態を詳細に説明する図であ
り、図4(a)は成形品Wの図、図4(b)は成形品W
のC4−C4切断面に対応する金型の端面形状を説明す
る図、図4(c)は成形品WのD1部の切断面C5〜C
10に対応する金型の断面を説明する図、図4(d)は
図4(c)のC11−C11切断面に対応する金型の断
面図である。
【0042】図4(b)及び図4(c)のC5,C10
断面で示されるように、タブ27からゲート部24,2
5までの領域(カット部1a,1b除く領域)における
パーティングラインPLは、シールリング1の外周側で
は可動型32側の端面位置にあり、シールリング1の内
周側では型開き方向の中央部に位置している。
【0043】また、カット部の領域では、図4(c)の
C6〜C9断面で示されるように、シールリング1の内
周側では型開き方向の中央部に位置しており、カット部
1aの外周側では型開き方向の中央部(C6,C7)、
カット部1bの外周側では可動型32側の端面位置(C
8,C9)となっている。
【0044】図4(d)はゲート部24とパーティング
ラインPLの位置関係を示しており、パーティングライ
ンPLはちょうどゲート部24の開き方向の中央に位置
している。
【0045】従って、キャビィティ内に射出成形された
シールリング1は、樹脂が型内で固化する際の収縮挙動
によりシールリング1の内周壁面1c(図4(a)参
照)が、固定型31及び可動型32の両方のキャビィテ
ィの内周に張り付いてしまうことになる。
【0046】このような状態で型開きを行なうと、その
際に可動型32と共に型開き方向に移動すべきシールリ
ング1に対して、固定型31に張り付いている部分が固
定型31に残ろうとする力が働き、シールリング1を変
形させてしまうという問題が懸念される。
【0047】この問題を解消するために、第2の実施の
形態における成形金型は、キャビィティの内周壁面のパ
ーティングラインを図5に示されるような位置に設定し
ている。
【0048】図5(a)は、図4(b)と同じように図
4(a)の成形品WのC4−C4切断面に対応する第2
の実施の形態の成形金型の端面形状を説明する図、図5
(b)は同様に成形品WのD1部の切断面C12〜C1
7に対応する第2の実施の形態の成形金型の断面を説明
する図、図5(c)は図5(b)のC18−C18切断
面に対応する第2の実施の形態の成形金型の断面図であ
る。
【0049】図5において、第1の実施の形態と同様の
構成には同じ符号が付されいる。
【0050】第2の実施の形態の成形金型においては、
シールリング1の外周側のパーティングラインPLは、
第1の実施の形態のものと同じ位置に設けられている。
【0051】しかし、シールリング1の内周壁面1c側
のパーティングラインPL1(第1のパーティングライ
ン)は、図5(a)及び図5(b)のC12,C17断
面で示されるように、シールリング1の内周壁面1cの
中央部よりも型開き時にシールリング1を離型させる固
定型31側に位置している。
【0052】パーティングラインPL1の周方向領域
は、タブ27からゲート部24,25までの領域(斜線
で示される領域)に形成されている。
【0053】また、カット部におけるシールリング1の
内周側のパーティングラインPL2は、図5(b)のC
13〜C17断面で示されるように、シールリング1の
型開き方向の中央部に位置している。尚、この位置は第
1の実施の形態と同じ位置であり、型開き面における周
方向の領域は網目の斜線で示される領域に形成されてい
る。
【0054】従って、パーティングラインPL1とPL
2は、型開き方向に段差が存在することになり、段差を
解消するためにステップ部を設ける必要があるが、図5
(c)に示されるように、固定型31と可動型32のス
テップ部STの金型の合わせ面に周方向の隙間G1を設
け、この隙間G1をゲート部24としている。
【0055】このような構成とすることにより、キャビ
ティの内周壁面は可動型32に、より多く存在すること
になり、成形に伴いシールリング1が収縮してキャビテ
ィの内周壁面に張り付くことを利用して、型開き時にシ
ールリング1を可動型32により安定して保持すること
が可能となり、シールリング1の変形を防止している。
【0056】また、ゲート部24,25にパーティング
ラインのステップ部STを位置させることにより、ステ
ップ部STの型開き方向のカジリとバリの発生を抑える
ことができる。
【0057】
【発明の効果】本発明によると、キャビティ内のカット
部へ供給される溶融材料の圧力損失を低減することがで
き、カット部の成形品質を向上させることができる。
【0058】また、シールリングのカット部の反対側に
発生するウェルド部の形状寸法の安定化と強度アップを
達成することが可能となる。
【0059】タブにアンダーカット形状を備えること、
あるいはパーティングラインの位置を特定することによ
り、成形金型の型開き時の成形品の保持及び離型が確実
に行なわれ、シールリングの変形を抑えることができ
る。
【0060】ゲート部にパーティングラインのステップ
部を位置させることにより、ステップ部の型開き方向の
カジリとバリの発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施の形態に係るシールリングの成形品
の図。
【図2】図2は図1のC3断面図であり、タブ近傍の断
面形状を示す図。
【図3】図3はウェルド部の溶融樹脂材料の流動状態を
示す図。
【図4】図4は第1の実施の形態の成形型のパーティン
グラインを説明する図
【図5】図5は第2の実施の形態の成形型のパーティン
グラインを説明する図
【図6】図6はシールリングの使用形態を示す断面構成
説明図。
【図7】図7はシールリングの図。
【図8】図8はカット部を備えたシールリングの従来の
成形方法を説明する図。
【図9】図9は従来の成形方法における特殊ステップカ
ットを備えたシールリングの成形不良を説明する図。
【符号の説明】
1 シールリング 1a,1b カット部 1c 内周壁面 21 スプール 22,23 ランナ 24,25 ゲート部 26 ウェルド部 27 タブ 27a,27b 側面 31 固定型 32 可動型 W 成形品 PL,PL1,PL2 パーティングライン(型開き
面)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カット部を有するシールリングを成形品
    として成形するためのキャビティと、 前記キャビティのカット部近傍の両端部のそれぞれに配
    置された一対のゲート部と、 前記キャビティ内に射出された溶融材料のウェルド部
    に、前記キャビティからウェルド部の溶融材料を排出さ
    せるためのタブと、 を設けたことを特徴とするカット部を有するシールリン
    グの成形金型。
  2. 【請求項2】 C形状とした前記キャビティの内側領域
    に配置されたスプール部と、 前記一対のゲート部とスプール部とを接続するランナ部
    と、 前記キャビティの内側領域に配置されたタブと、 を備えると共に、前記タブは成形金型の型開き時に成形
    品を残す側の金型により保持されるためのアンダーカッ
    ト形状を備えることを特徴とする請求項1に記載のカッ
    ト部を有するシールリングの成形金型。
  3. 【請求項3】 前記キャビティの内周壁面側のパーティ
    ングラインを、該内周壁面の型開き方向の中央部よりも
    成形金型の型開き時に成形品を離型させる金型側に位置
    させることを特徴とする請求項1または2に記載のカッ
    ト部を有するシールリングの成形金型。
  4. 【請求項4】 前記成形品を離型させる金型側に位置す
    る第1のパーティングラインは、前記一対のゲート部よ
    りもタブ側のキャビティの内周壁面に対して形成され、 前記一対のゲート部に挟まれるカット部側のキャビティ
    の内周壁面に対して形成される第2のパーティングライ
    ンは、該内周壁面の型開き方向の中央部に位置し、 前記第1のパーティングラインと第2のパーティングラ
    インを接続するステップ部の金型の合わせ面に周方向の
    隙間を設け、この隙間を前記ゲート部とすることを特徴
    とする請求項3に記載のカット部を有するシールリング
    の成形金型。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4のいずれかに
    記載の成形金型を用いて、該成形金型の一対のゲート部
    から溶融材料をキャビティ内に射出すると共に、前記タ
    ブによりキャビティ内のウェルド部の溶融材料を該キャ
    ビティから排出することを特徴とするカット部を有する
    シールリングの成形方法。
JP27642797A 1997-09-24 1997-09-24 カット部を有するシールリングの成形金型及び成形方法 Expired - Lifetime JP3500932B2 (ja)

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