JP2539993Y2 - 成形型 - Google Patents

成形型

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JP2539993Y2
JP2539993Y2 JP1990405250U JP40525090U JP2539993Y2 JP 2539993 Y2 JP2539993 Y2 JP 2539993Y2 JP 1990405250 U JP1990405250 U JP 1990405250U JP 40525090 U JP40525090 U JP 40525090U JP 2539993 Y2 JP2539993 Y2 JP 2539993Y2
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JP
Japan
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molding
cavity
molding material
concave portion
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JP1990405250U
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JPH0494420U (ja
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和成 立石
孝 波岡
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Nok Corp
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Nok Corp
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、成形型に係り、特に、
ゴムまたは樹脂を成形材料とする射出成形またはトラン
スファ成形に用いられるのに適した成形型の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、図5および図6に示すオイルシ
ールを成形する場合、従来は、図7に示す成形型を使用
して該オイルシールを射出成形している。図5および図
6のオイルシールは金属製の取付環aにゴム製の主リッ
プbおよびダストリップcを取り付け、主リップbに装
着溝dを設けてガータスプリングeを嵌着している。図
7の成形型は複数の分割型1,2,3によってキャビテ
ィ4を画成し、スプル5からディスクランナ6を経て前
記キャビティ4に通じる材料流路を有し、成形材料の射
出に先立ってキャビティ4内の空気を抜き取るための真
空引き流路7を有している。8はこの真空引き流路7を
開閉するための二面幅9を備えたスライドピンである。
1の分割型と2の分割型は締まり嵌めによって一体とな
っている。スプル5からキャビティ4に通じる材料流路
において、ディスクランナ6は、キャビティ4の、前記
主リップbの先端に位置するところに連通し、ここから
キャビティ4の全域に成形材料を注入充填する。
【0003】上記の射出成形において、ディスクランナ
6からキャビティ4に流入した成形材料は高熱に晒され
てガスを発生する。また、これに、キャビティ4の全域
に対して均一な充填を狙っても若干の不均一さを免れ得
ないことが合わさって、成形材料の流れの末端に該当す
るダストリップcの先端の位置するところに、図8に示
すような成形材料が充填されない部分fが生じ、すなわ
ち成形品に流れ不良が生じている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は以上の点に鑑
み、成形品に流れ不良が生じるのを防止することが可能
であり、しかも成形に余分な手間がかかることがない成
形型を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の成形型は、製品を成形するキャビティの内
壁の、成形材料の流れにおける末端部近傍であって前記
製品のシール部からずれた位置に凹部を設けることにし
た。凹部は、断面形状において先細であり、キャビティ
が環状である場合、円周方向に沿って設けられているも
のが好適である。
【0006】
【作用】製品を成形するキャビティの内壁の、成形材料
の流れにおける末端部近傍に凹部を設けると、射出時、
成形材料の射出に伴って発生したガスが成形材料に押さ
れてこの凹部内に逃げ込むため、成形品に流れ不良が生
じるのを防止することができる。凹部を製品のシール部
からずれた位置に設けると、この凹部に対応して製品に
凸部状のバリが付着してもこのバリが製品のシール部の
作用(例えば後記実施例におけるダストリップcの摺動
密封作用)を阻害しないために、わざわざこのバリを製
品から除去する必要がない。凹部を先細にすると該凹部
に成形材料が入ったときに大きな流動抵抗が生じるた
め、キャビティの、他の成形材料が充填していないとこ
ろに先に成形材料を充填することができる。凹部を円周
方向に沿って設けると円周の一部に生じた不良が円周方
向に細長く分散するため、不良を許容限度内のものに止
どめることができる。
【0007】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0008】図2は本考案の実施例に係る成形型を示
し、図1はその要部を拡大して示しており、当該成形型
は、上記従来技術に係る図7の成形型に対して、キャビ
ティ4の内壁の、成形材料の流れにおける末端部に該当
するダストリップcの先端の位置するところに凹部10
を設けたことを特徴とし、凹部10は、断面形状におい
て先細であってかつ環状に形成され、更に、ダストリッ
プcが軸g(図5)に接触したときに問題を生じないよ
うにダストリップcの内周縁(シール部)から所定距離
x,yだけずれたところに配置されている。また当該成
形型による成形品には、凹部10に合わせて凸部が成形
されるため、該凸部を備えた成形品を離型させ易いよう
に1の分割型と2の分割型は所定距離zだけ相対移動可
能となっている。
【0009】上記構成を備える成形型において、射出
時、成形材料の射出に伴ってガスが発生すると、該ガス
は成形材料に押されて凹部10内に逃げ込み、このた
め、成形品に流れ不良が生じるのを未然に防止すること
ができる。
【0010】また凹部10を、製品を成形するキャビテ
ィ4の内壁であってかつダストリップcの内周縁(シー
ル部)から所定距離x,yずれたところに相当する位置
に設けたことに伴って、この凹部10に対応して製品に
凸部状のバリが付着してもこのバリが製品のシール部の
作用(具体的には上記ダストリップcの摺動密封作用)
を阻害しないために、わざわざこのバリを製品から除去
する必要がない。したがって成形後におけるバリ除去作
業が増えることがなく、他に除去しなければならないバ
リがなければバリ除去作業を一切行なう必要がない。し
たがって上記したように凹部10を設けたことにより成
形品に流れ不良が生じるのを防止することができるにも
拘らず、成形に余分な手間が一切かからない。
【0011】また凹部10を先細にしたことに伴って該
凹部10に成形材料が入ったときに大きな流動抵抗が生
じるため、キャビティ4の、他の成形材料が充填してい
ないところに先に成形材料を充填することができ、これ
によっても成形品に流れ不良が生じるのを防止すること
ができる。図3および図4はこの作用効果を説明するも
ので、すなわち、図3のように円周の一部(図の左半
分)で凹部10以外のキャビティ4に成形材料の充填が
完了し、円周の他の一部(図の右半分)で成形材料の充
填が完了していない状態から、射出が更に進むと、図4
のように円周の一部(図の左半分)で凹部10に成形材
料の充填が完了するのに先だって円周の他の一部(図の
右半分)で凹部10以外のキャビティ4に成形材料の充
填が完了するようになり、これによりキャビティ4の製
品部の全てに成形材料を充填することができる。
【0012】また凹部10をキャビティ4に合わせて環
状にしたことに伴って円周の一部に生じた不良を円周方
向に細長く分散させるため、不良を図9に例示するよう
に許容限度内のものに止どめることができる。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように本考案の成形型によ
れば、射出時、成形材料の射出に伴って発生したガスが
成形材料に押されて凹部内に逃げ込むため、成形品に流
れ不良が生じるのを防止することができる。
【0014】また凹部を、成形材料の流れにおける末端
部近傍であって製品のシール部からずれた位置に設けた
ことにより、この凹部に対応して製品に凸部状のバリが
付着してもこのバリが製品のシール部の作用(例えば上
記実施例におけるダストリップcの摺動密封作用)を
害しないために、わざわざこのバリを製品から除去する
必要がない。したがって成形後におけるバリ除去作業が
増えることがなく、他に除去しなければならないバリが
なければバリ除去作業を一切行なう必要がない。したが
って上記したように凹部を設けたことにより成形品に流
れ不良が生じるのを防止することができるにも拘らず、
成形に余分な手間が一切かからない。
【0015】また凹部を先細にすることにより該凹部に
成形材料が入ったときに大きな流動抵抗が生じるため、
キャビティの、他の成形材料が充填していないところに
先に成形材料を充填することができ、これによっても成
形品に流れ不良が生じるのを防止することができる。
【0016】また凹部を円周方向に沿って設けることに
より円周の一部に生じた不良が円周方向に細長く分散す
るため、不良を許容限度内のものに止どめることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る成形型の要部拡大断面図
【図2】同成形型の全体構造を示す半裁断面図
【図3】同成形型における成形材料の流れを示す断面図
【図4】同成形型における成形材料の流れを示す断面図
【図5】オイルシールの半裁断面図
【図6】オイルシールを裁断した状態の斜視図
【図7】従来例に係る成形型の半裁断面図
【図8】オイルシールを裁断した状態の斜視図
【図9】オイルシールを裁断した状態の斜視図
【符号の説明】
1,2,3 分割型 4 キャビティ 5 スプル 6 ディスクランナ 7 真空引き流路 8 ピン 9 二面幅 10 凹部 a 取付環 b 主リップ c ダストリップ d 装着溝 e ガータスプリング f 成形材料が充填されない部分 g 軸

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品を成形するキャビティ(4)の内壁
    の、成形材料の流れにおける末端部近傍であって前記製
    品のシール部からずれた位置に凹部(10)を設けた
    とを特徴とする成形型。
  2. 【請求項2】 前記凹部(10)が断面形状において先
    細であり、前記キャビティ4が環状である場合、前記凹
    部(10)が円周方向に沿って設けられていることを特
    徴とする成形型。
JP1990405250U 1990-12-28 1990-12-28 成形型 Expired - Lifetime JP2539993Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990405250U JP2539993Y2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990405250U JP2539993Y2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 成形型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0494420U JPH0494420U (ja) 1992-08-17
JP2539993Y2 true JP2539993Y2 (ja) 1997-07-02

Family

ID=31882721

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JP1990405250U Expired - Lifetime JP2539993Y2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 成形型

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60105125U (ja) * 1983-12-23 1985-07-18 松下電工株式会社 サンドイツチ成形用金型
JPH0525864Y2 (ja) * 1988-12-26 1993-06-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0494420U (ja) 1992-08-17

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