JP2009023104A - 射出成形用金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】L字形に折曲したソケット部3cのように第二主金型6、7の離接方向の移動では型抜きできない面3d、3eがある成型品を成形するためのスライド金型8を第一主金型6に設けるにあたり、該スライド金型8を、セット位置に至る直前まで第二主金型7に当接しないようにする。
【解決手段】第一主金型6に、スライド金型8がセット位置に移動するほどダイに主金型側に偏倚移動する傾斜案内面6aを設け、該傾斜案内面6aに沿う状態でスライド金型をセット位置まで移動させるようにしてスライド金型8と第二主金型とのあいだに必要だった円滑摺動を確保するための隙間をなくしてバリ発生がないようにした。
【選択図】図3
【解決手段】第一主金型6に、スライド金型8がセット位置に移動するほどダイに主金型側に偏倚移動する傾斜案内面6aを設け、該傾斜案内面6aに沿う状態でスライド金型をセット位置まで移動させるようにしてスライド金型8と第二主金型とのあいだに必要だった円滑摺動を確保するための隙間をなくしてバリ発生がないようにした。
【選択図】図3
Description
本発明は、射出成形品を射出成形するときに用いられる射出成形用金型の技術分野に属するものである。
一般に、成形品を射出成形により製造する場合、離接方向に相対移動する第一、第二金型同士を突き合わせた型合わせ状態で樹脂材を射出することになるが、このようなものにおいて、成形品に、金型の離接方向の移動では型抜きできない成型面が有った場合、該金型に対し、前記離接移動方向に対して直行する方向に移動(スライド移動)するスライド金型を設けて形成している。これを具体的に説明すると、射出成形品がサイドウインカーランプである場合に、該ランプは、光源が取付けられるランプ本体部と、該ランプ本体部の表面に一体的に取付けられるレンズ部とを用いて構成されるが、ランプ本体部には、外部ソケットを差し込むためのソケット部が形成されるが、該ソケット部をランプ本体部の裏面から後方に向けて直線的に形成した場合、ランプを車両に取付けた場合、ソケット部が車両内に長く没入することになってスペース的な問題になることがある。
そこでソケット部をL字形に折曲させたものとして該ソケット部の没入量を小さくしてスペース的に有利にすることが提唱される。そしてこのようなランプ本体部を射出成型する場合、該ランプ本体部を形成するため離接自在に設けられる第一、第二金型(以下「主金型」という)のうちの一方である第一主金型に、離接方向とは直交する方向にスライド移動するスライド金型を設け、該スライド金型を用いて前記L字形に折曲したソケット部のレンズ部側面部を形成することになる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−46141号公報
そこでソケット部をL字形に折曲させたものとして該ソケット部の没入量を小さくしてスペース的に有利にすることが提唱される。そしてこのようなランプ本体部を射出成型する場合、該ランプ本体部を形成するため離接自在に設けられる第一、第二金型(以下「主金型」という)のうちの一方である第一主金型に、離接方向とは直交する方向にスライド移動するスライド金型を設け、該スライド金型を用いて前記L字形に折曲したソケット部のレンズ部側面部を形成することになる(例えば、特許文献1参照。)。
ところでこのようにした場合、第一主金型に対してスライド金型を先行してセット位置までスライド移動させた後、主金型同士を型合わせした場合、スライド金型は、第二金型とは関係なくセット位置に先行移動することになるため、スライド金型は、第一主金型に対して摺動抵抗が最も少なくなる状態、つまりスライド金型が第一主金型から位置ズレした状態でセットされ、この状態で第二主金型が型合わせされることになるが、第二主金型は第一主金型との型合わせを主目的としているため、第二主金型の型合わせだけで前記スライド金型の位置ズレを完全に解消することは難しく、このためスライド金型に位置ずれが残り、精度良い成型をすることが難しいという問題がある。
そこで第一、第二種金型同士を型合わせした後、スライド金型をセット位置までスライド移動するようにし、これによってスライド金型を、第一主金型だけでなく第二主金型にも対応させた位置ズレがない位置にセットさせるようにしている。ところがこのようにしたものにおいて、第二主金型とスライド金型のスライド面に隙間を全く設けない設定にした場合、摺動抵抗が大きいばかりでなく、スライド金型先端が第二主金型のスライド面に抉り(噛み込みあるいは食い込み)現象が発生する惧れがあり、そこで金型保護のため、スライド面間に僅かな隙間(例えば0.02mm)を設け、これによって円滑なスライド移動を行わせると共に抉り現象の発生がないようにしている。
しかるにこのように隙間を設けた場合、該隙間に樹脂材が浸入し、これがバリ発生の要因になっていた。そしてこのようなバリ発生があると、外観を損なうだけでなく、バリ取り作業を強いられることがあって作業性に劣るという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
そこで第一、第二種金型同士を型合わせした後、スライド金型をセット位置までスライド移動するようにし、これによってスライド金型を、第一主金型だけでなく第二主金型にも対応させた位置ズレがない位置にセットさせるようにしている。ところがこのようにしたものにおいて、第二主金型とスライド金型のスライド面に隙間を全く設けない設定にした場合、摺動抵抗が大きいばかりでなく、スライド金型先端が第二主金型のスライド面に抉り(噛み込みあるいは食い込み)現象が発生する惧れがあり、そこで金型保護のため、スライド面間に僅かな隙間(例えば0.02mm)を設け、これによって円滑なスライド移動を行わせると共に抉り現象の発生がないようにしている。
しかるにこのように隙間を設けた場合、該隙間に樹脂材が浸入し、これがバリ発生の要因になっていた。そしてこのようなバリ発生があると、外観を損なうだけでなく、バリ取り作業を強いられることがあって作業性に劣るという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、離接方向に相対移動する第一、第二の主金型同士を突き合わせた型合わせ状態で成型品を射出成形するための金型であって、前記主金型の少なくとも一方に、離接方向の移動では型抜きできない成型品の型面を成形するためのスライド金型を、該スライド金型が前記型面成形のためのセット位置に位置した状態で他方の主金型の型面に当接するように設けるにあたり、スライド金型は、一方の主金型側に設けられ、セット位置に至るほど他方の主金型側に偏倚移動する傾斜案内面に沿ってスライド移動するように構成されていることを特徴とする射出成形用金型である。
請求項1の発明とすることにより、スライド金型は、傾斜案内面に沿って次第に他方の金型に偏倚する状態でスライド移動してくるため、セット位置に位置する直前までは他方の金型に接触することがなく隙間を有した移動となり、この結果、従来の他方の主金型に摺動する状態でスライド移動させるもののように円滑なスライド移動を確保するための隙間を設ける必要がなく、隙間のない状態での当接ができる。このため隙間に樹脂材が浸入してバリが発生するような不具合がなく、精度の高い成型品を確実に製造することができる。
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は車両のボディに着脱自在に取り付けられる長円状のサイドウインカーランプ(以下、単に「ランプ」という)であって、該ランプ1は、光源2が組込まれるランプ本体部3と、該ランプ本体部3の周縁に接着手段4を介して一体化されたレンズ部5とによって形成されているが、斯かるランプ1は、前記特許文献1に記載されるように型移動を伴う一次射出でランプ本体部3とレンズ部5とをそれぞれ射出成形した後、ランプ本体部3とレンズ部5とを突き合わせ、その突き合わせ部に接着剤である樹脂剤4を二次射出して一体化しすることで連続して製造することができ、このような従来公知の連続成型手法を採用してもよいが、各別に成型したものを突き合わせて適宜の接着手段、例えば前記互いに付き合わせた突き合わせ面に樹脂材を射出するもの、接着剤によるもの、超音波融着によるもの等の手段により接着して一体化しても本発明は実施することができる。
さて前記ランプ本体部3は、平滑状をしたボデイ部3aの略中央部位に、前記光源2を組込むための組込み部3bが後方に向けて突出形成され、該組込み部3bの後端にL字形に折曲してソケット部3cが形成されている。つまりソケット部3cはボデイ部3aの裏面に平行になるよう形成されるが、該L字形に折曲したソケット部3cを有するランプ本体部3は次のようにして型形成される。
6、7はランプ本体部3を形成するための第一、第二主金型であって、本実施の形態では第一主金型6が固定金型、第二主金型7が第一主金型6に対して離接移動をする可動金型であり、これら主金型6、7同志が型合わせされた状態で樹脂材を射出することでランプ本体部3が型成形されることになるが、ソケット部3cのボデイ部3aとの対向面3dおよび組込み部3bのソケット部3c折曲側面3eは第一主金型6に設けられ、第二主金型7の移動方向である図3における上下方向とは異なる左右方向にスライド移動するスライド金型8を用いて型形成される。
つまりランプ本体部3を射出成形するにあたり、前記面3dおよび3eは図3において上下方向の型抜きができず、そこで左右方向に移動するスライド金型8を用いて成形することになるが、スライド金型8は、図3(C)のセット位置に至るほど第二主金型7側に偏倚するよう第一主金型6に形成の傾斜案内面6aに沿ってスライド移動するように設定されている。そしてソランプ本体部3を型形成する場合に、図3(A)に示すように離型している第一、第二主金型6、7が図3(B)に示すように型合わせされることになるが、この型合わせされるまでの段階では、スライド金型8はセット位置から退避した退避位置に位置することになるが、このときスライド金型8は傾斜案内面6aに沿って退避位置に移動しているため、前記型合わせした状態で、スライド金型8の第二主金型対向面8aは第二主金型7の型表面から離間している。
そして前記型合わせした状態でスライド金型8が図3(C)に示すセット位置にスライド移動することになるが、該移動するスライド金型8は、セット位置に至る直前まで第二主金型対向面8aが第二主金型7の型面7aに当接することがないように設定されている。
叙述のごとく構成された本発明の実施の形態において、ランプ本体部3を第一、第二の主金型6、7を用いて射出成形するにあたり、該ランプ本体部3には、L字形に折曲したソケット部3cがあり、この結果、ソケット部3cのボデイ部3aとの対向面3dおよび組込み部3bのソケット部折曲側面3eは、図3において第二主金型7の上下離接移動方向では型抜きできないことになり、そのため、左右方向に移動してこれら型抜きできない面3d、3eを形成するため左右方向に移動するスライド金型8を第一主金型6に設けたものであるが、該スライド金型8は、第一主金型6側に形成される傾斜案内面6aに沿ってセット位置に移動するほど第二主金型7に近づいていく偏倚移動を伴うことになり、この結果、スライド金型8は、セット位置に至る直前まで、第二主金型7から離間したスライド移動になる。
このように本発明が実施されたものにおいては、セット位置に位置した場合に第二主金型7に当接することになるスライド金型8は、スライド移動しているときには第二主金型7からは離間した移動となる結果、従来の第二主金型7に摺接する移動とする必要がなくなって、摺接移動を円滑にするための隙間を設けなくても良くなる。このためスライド金型8はセット位置に位置した場合、第二主金型との間に隙間のないものになって樹脂材が隙間に浸入してバリとなってしまうようなことがなく、精度の良い成型品を製造することができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものでないことは勿論であって、スライド金型は少なくとも一方の主金型に設けられれば良く、主金型の離接移動方向では型抜きできない製品としてランプ本体部に限定されるものでないことも勿論である。
1 ランプ
3 ランプ本体部
3c ソケット部
3d、e 型抜きできない面
6 第一主金型
6a 傾斜案内面
7 第二主金型
8 スライド金型
3 ランプ本体部
3c ソケット部
3d、e 型抜きできない面
6 第一主金型
6a 傾斜案内面
7 第二主金型
8 スライド金型
Claims (1)
- 離接方向に相対移動する第一、第二の主金型同士を突き合わせた型合わせ状態で成型品を射出成形するための金型であって、前記主金型の少なくとも一方に、離接方向の移動では型抜きできない成型品の型面を成形するためのスライド金型を、該スライド金型が前記型面成形のためのセット位置に位置した状態で他方の主金型の型面に当接するように設けるにあたり、スライド金型は、一方の主金型側に設けられ、セット位置に至るほど他方の主金型側に偏倚移動する傾斜案内面に沿ってスライド移動するように構成されていることを特徴とする射出成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007185501A JP2009023104A (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007185501A JP2009023104A (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | 射出成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009023104A true JP2009023104A (ja) | 2009-02-05 |
Family
ID=40395419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007185501A Pending JP2009023104A (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009023104A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2213443A2 (en) | 2009-02-03 | 2010-08-04 | Sony Corporation | Optical shaping apparatus and shaping base |
-
2007
- 2007-07-17 JP JP2007185501A patent/JP2009023104A/ja active Pending
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EP2213443A2 (en) | 2009-02-03 | 2010-08-04 | Sony Corporation | Optical shaping apparatus and shaping base |
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