JP4925437B2 - 燈体成形用の金型 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設けられるサイドウインカー等の光源を備えた燈体成形用の金型の技術分野に属するものである。
一般に、燈体としては、車両のボディに設けられるサイドウインカーが知られているが、このようなサイドウインカーは、従来、射出成形品であるレンズと、光源が組み込まれるハウジングとを突き合せ状態で一体的に固定することにより形成されている。このものにおいて、ハウジングは、光源が組み込まれる筒状の光源収容部と、該光源収容部の一方の筒端縁から外径方向に延出するフランジ部と、光源収容部の他方の筒端縁に形成され、外部コネクタが接続するカプラ部とを備えて形成されるが、ハウジングの形状は、従来、光源収容部の光源組み込み方向と、カプラ部の外部コネクタの接続方向(組み込み方向)とが、光源収容部の筒軸方向に一直線状となるように形成されている。ところが、このように形成された燈体を車両に取り付けた場合では、前記筒軸方向に大きなスペースが必要となるという問題がある。
この改善策として、光源収容部の一方の筒端部からL字形に折曲する形状としてカプラ部を形成し、光源収容部に組み込まれる光源組み込み方向と、カプラ部の外部コネクタ挿し込み方向とが直交状態となるようにしたものが提唱され、この場合に、ハウジングには、光源収容部からカプラ部に連通状に設けられるL字形に形成された端子部材がインサートモールドすることが提唱される。
実開昭63−187290号公報
しかるに、前記従来のものにおいて、端子部材は、光源支持部と、該光源支持部側に樹脂材が浸入するのを防止する側片とを備え、光源支持部と側片とのあいだに間隙を存して形成されている。そして、ハウジングに端子部材をインサートモールドする場合に、端子部材は、光源収容部とカプラ部に露出する部位を金型で覆った状態で樹脂材を射出することにより、樹脂材と一体化された状態で埋設されるようにしている。このとき、端子部材の前記各側片のうち、樹脂材が一方の面板に隣接して射出される部位については、樹脂材の射出圧が作用して変形、破損の惧れがある。これに対応するには、端子部材の肉厚を厚くする、射出圧を破損が生じない程度に調整する等の手段が考えられるが、端子部材の肉厚を厚くすると小型化が困難になるという問題があり、また、射出圧を破損の生じないものとすると一体化強度が低下する惧れがあって問題があり、何れにしても、端子部材を破損させることなく一体化強度を確保することが難しく、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、燈体を構成するハウジングを、光源が収用される筒状の光源収容部と外部コネクタが嵌着する筒状のカプラ部とが筒軸方向直交状とし、これら光源収容部と外部コネクタとに、L字形に形成された一対の端子部材を連通状にインサートするよう金型を用いて射出成形するにあたり、各端子部材は、光源収容部側に突出して光源を保持する一対の光源保持片と、これら光源保持片側への樹脂材の流入を回避する側片が形成されるものとし、光源収容部側から突き当てられる金型には、一対の光源保持片同士のあいだの間隙に嵌入し、該光源保持片の突出基端側に形成される側片に近接対向する突き当て片が突出形成されている燈体成形用の金型である。
請求項2の発明は、金型に形成される突き当て片は、端子部材の側片との対向面に凹部が形成されている請求項1に記載の燈体成形用の金型である。
請求項3の発明は、金型に形成される突き当て片は、端子部材の側片との対向面に凸部が形成されている請求項1に記載の燈体成形用の金型である。
請求項4の発明は、燈体は、可動型と固定型とを用い、レンズとハウジングとを一次射出により成形し、可動型の移動によりレンズとハウジングとを対向させ、二次射出によりレンズとハウジングとを一体化するものとし、固定型に光源収容部側から突き当てられる金型を配設する一方、前記金型の突き当て片は、一次射出するときに端子部材を保持する保持片に兼用されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の燈体成形用の金型である。
請求項1の発明とすることにより、コンパクト化を損なうことなく、しかも、端子部材と樹脂材との一体化強度を高めることができる。
請求項2、3の発明とすることにより、一体化強度の一層の向上を図ることができる。
請求項4の発明とすることにより、部材の兼用化を図ることができて、さらなるコスト低下に寄与できる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1はサイドウインカーランプ(本発明の燈体に相当し、以下、単に「ランプ」という)であって、該ランプ1は、車両のボディBの側部に穿設した取り付け孔B1に着脱自在に取り付けられるように設定されている。前記ランプ1は、バルブ(本発明の光源に相当する)2および該バルブ2と外部電源とのあいだを接続する一対の接続端子(本発明の端子部材に相当する)3とにより構成される光源部材Tが組み込まれるハウジング4と、該ハウジング4を覆うように設けられるレンズ5とにより構成されている。前記ハウジング4は、前記光源部材Tが収容される筒状の光源収容部4aと、該光源収容部4aの一方の筒端縁部から筒軸に直交する方向にL字状に折曲し、光源部材Tの接続端子3の一部が収容されて外部コネクタに接続される筒状のカプラ部4bと、光源組み込み部4aの他方の筒端縁部から外径側に延出し、カプラ部4b突出方向を長手方向とする長円形状の外形を有し、ボディBの表面に沿うよう形成されるフランジ部4cとを備えて構成されている。そして、ハウジング4のフランジ部4cの外周縁と、レンズ5の外周縁とを樹脂材6により一体化することにより、ランプ1が形成されている。
さて、ハウジング4は、フランジ部4cのボディBに対向する側の面となるボディ対向面部4dに、光源収容部4aを挟んで長手方向一方側であって、カプラ部4bが延出する側に位置して弾性係止片4eが一体形成される一方、他端側に位置して固定係止片4fが一体的に突出形成されている。そして、ランプ1は、カプラ部4bおよび光源収容部4aを取り付け孔B1に嵌入した状態とし、弾性係止片4eを取り付け孔B1の一端側に、固定係止片4fを取り付け孔B1の他端側に位置させた状態とし、弾性係止片4eを弾性変形させることにより取り付け孔B1に止着されるように設定されている。このため、フランジ部4cのボディ対向面部4dには、弾性係止片4eの弾性変形を許容するべく反ボディB側に向けて凹設された凹状部4gが形成されている。そして、本実施の形態の凹状部4gは、フランジ部4cの長手方向に直交する幅方向内側において形成され、かつ、その溝底面の形状は、内側ほど溝深となる傾斜面で、かつ、幅方向中央部において最も溝深となるV溝形状に形成されている。
また、ランプ1を構成する一対の接続端子3は、一端がハウジング4の光源収容部4aにおいて露出して、光源収容部4aに収容されるバルブ2に接続し、他端がカプラ部4bにおいて露出して、カプラ部4bに嵌合する外部コネクタに接続されるようL字形に一体形成されており、光源収容部4aからカプラ部4bに連通状に収容されるように構成されている。そして、接続端子3は、後述するように、ハウジング4を射出成形する際にインサートモールドされるように設定されており、光源収容部4aとカプラ部4bとのあいだに形成される中実状のコーナー部4hにインサートされることにより、ハウジング4に一体的に設けられるように設定されている。
前記一対の接続端子3は、導電性金属製板材を折曲形成することにより、左右勝手違いに形成されており、図1(B)に示すように、フランジ部4cの幅方向に隣接する状態で設けられている。ここで、前記図1(B)において左側に位置する接続端子3について、図2(A)の図面に基づいて説明する。
前記接続端子3の上端部には、弾性変形自在となるよう互いに近接する湾曲部を備えた一対のバルブ支持片(本発明の光源支持片に相当する)3aが形成されており、これらバルブ支持片3aのあいだにバルブ2の基端部が弾圧状に挟持され、これによって、バルブ2の支持、および、接続端子3とバルブ2との電気的な接続がなされるように設定されている。このため、接続端子3のバルブ支持片3aの下方部位にはバルブ2の基端部を収容するべく樹脂材が射出されない空隙部を形成する必要があり、バルブ支持片3aの下方には、本発明の側片に相当する三方(左側および前後側、あるいは、右側および前後側)を囲繞する左側片(右側片)3b、前側片3c、後側片3d、および、これら各側片3b、3c、3dの下端縁同士を連結し、一対のバルブ支持片3aの突出基端側に位置して形成され、前光源収容部4aの筒軸方向に直交する面を備えた底側片3eがそれぞれ折曲形成されている。
さらに、接続端子3は、底側片3eの右端縁から下方に延出する状態でモールド片3fが形成され、該モールド片3fの下端縁から左側に向けて折曲する状態で前方に長く延出するコネクタ接続片3gが形成されている。そして、接続端子3は、底側片3eから下方に延出するモールド片3fとコネクタ接続片3gの基端部とがコーナー部4hにインサートモールドされ、コネクタ接続片3gの先端部がカプラ部4bの筒内に露出するように設定されており、底側片3eの下面に樹脂材が隣接するように設定されされている。
尚、モールド片3fは、板面を貫通する複数の貫通孔3hが形成されており、該貫通孔3hに樹脂材が浸入することにより、樹脂材のカプラ部4b側への流れを円滑にするとともに、コーナー部4hにおける接続端子3の一体化が促進されるように設定されている。
そして、ランプ1は型移動を伴う射出成形装置Dを用い、一次射出でハウジング4とレンズ5とを射出成形し、その後、型移動をしてハウジング4とレンズ5とを突き合せて、二次射出により樹脂材6を射出することにより、ハウジング4とレンズ5とを固着して製造されている。
つぎに、前記射出成形装置Dを構成し、ランプ1(ハウジング4、レンズ5)を射出成形するための各金型について説明するが、説明を容易にするため、ハウジング4についてはフランジ部4cを基準としてボディ対向面部4d側を下側、光源部材Tのバルブ2が臨める側(レンズ4が組込まれる側)を上側、長尺方向一方側である弾性係止片4eが形成される側を紙面の前方、固定係止片4fが形成される側を紙面の後方、フランジ部4cの短尺方向を左右方向とし、レンズ5については膨出する側を上方、長尺方向を前後方向として便宜上の方向付けをして説明するが、本発明はこれに限定されるものでないことは言うまでもない。
前記ハウジング4を射出成形する場合、図2(B)、図3(A)に示すように、レンズ5が組み込まれる側の面であって、フランジ部4cの上側面(反ボディB側の面)を成形する長円形状の第一上金型7、光源収容部4aを形成するべく第一上金型7の中央部から下方に突出して設けられる第二上金型8、カプラ部4bの下側の半部(コーナー部4hよりも下側)を形成する下金型9、カプラ部4bの上側の半部(コーナー部4h)からフランジ部4cのボディ対向面部4dを形成する左右一対の左、右側金型10、11、そしてカプラ部4bの内側面を形成する前金型12とを用いて型成形するように設定されている。そして、これら金型のうち、第一、第二上金型7、8および下金型9は、上下鉛直方向、即ち、フランジ部4cに直交する方向の移動、前金型12は左右水平方向の移動に基づいてそれぞれ型合わせ、脱型するように構成され、左、右側金型10、11については、フランジ部4cを基準とする基準線Pに対して所定の傾斜角度を存した移動に基づいてて型合わせ、脱型するように構成されている。
そして、ハウジング4のボディ対向面部4dを形成する左、右側金型10、11には、図2(B)に示すように、第一上金型7との突き合せ面に位置し、前記弾性係止片4eの弾性変形を許容する凹状部4fを形成するための傾斜状の突部10a、11aが第一上金型7側(上方)に向けて突出形成されている。この場合に、前記突部10a、11aを、左、右側金型10、11の型合わせ、脱型における傾斜角度と同様の傾斜面とすることにより、凹状部4fを、中央側ほど深く左右端側ほど浅くなるよう傾斜面を備えたV溝状に形成することができ、しかも、前記突部10a、11aが逆テーパとなって射出成形体(ハウジング4)から左、右側金型10、11を脱型できなくなるようなことがないように設定されている。
一方、ハウジング4の上側面を形成する第一、第二上金型7、8のうち、光源収容部4aを形成する第二上金型8には、光源収容部4aを成形するのに必要な形状であって、インサートモールドされる一対の接続端子3の各一対を外嵌する形状に形成されている。そして、接続端子3を外嵌する部位には、各接続端子3のバルブ支持片3aのうち、前側のバルブ支持片3aと前側片3cとのあいだに形成される第一空隙部S1に嵌入する第一突き当て片8aと、後側のバルブ支持片3aと後側片3dとのあいだに形成される第二空隙部S2に嵌入する第二突き当て片8bと、前後のバルブ支持片3a同士のあいだに形成される第三空隙部S3に嵌入する第三突き当て片8cとが、それぞれ一対づつ、下方に向けて突出形成されている。ここで、前記各一対づつ形成される第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cは、各接続端子3の左側片(右側片)3b側に延出して左側片(右側片)3bの内側面に近接対向する形状となっている。
そして、これら第一、第二、第三の各突き当て片8a、8b、8cはそれぞれ先端面が平板状(水平状)に形成されており、ハウジング4の射出成形の際に端子部材3の第一、第二、第三空隙部S1、S2、S3に嵌入したとき、第一、第二突き当て片8c、8bの先端面8d、8eは接続端子3の底側片3eに対して当接する(突き当てられた)状態となり、第三突き当て片8cの先端面8fは接続端子3の底側片3eに近接対向する状態となって、第三突き当て片8cの先端面8fと底側片3eとのあいだに僅かな隙間が形成される状態となるように設定されている。そして、樹脂材の射出時に、各側片3b、3c、3dの一部に作用する射出圧に対して第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cがそれぞれ対向することにより、各側片3b、3c、3dの変形を防止するとともに、接続端子3の位置ズレを防止するように設定されている。
そして、このとき、底側片3eには、前後方向両端部に位置して第一、第二突き当て片8a、8bの先端面8d、8eが当接する状態で突き当てられ、前後方向中央部に位置して第三突き当て片8cの先端面8fが近接して対向する状態となっており、底側片3eは、前後方向両端部については、これら先端面8dにより射出圧を受けて変形することはないが、射出圧が大きく作用すると想定される前後方向中間部については、第三突き当て片8cが隙間を存して近接対向していて底側片3eが先端面8fに当接するまでの変形が許容されるように設定されている。この場合に、底側片3eの前後方向中央部については、図3(B)に示すように、射出圧により変形しようとするのを第三突き当て片8cの先端面8fにより規制され、該先端面8fに突き当たるまでの変形がなされるように設定されている。これによって、先端面8fに当接する部位に隣接する第一と第三突き当て片8a、8c、および、第二と第三突き当て片8b、8cとのあいだに位置してそれぞれ対向する部位は、射出圧と、第三突き当て片先端面8fにより変形規制を受ける部位の変形量の影響を受ける状態で変形することになり、端子部材3の板厚を厚くすることなく、底側片3eを破損させることのない適度の変形がなされて、底側片3e自体の強度を高めることができるとともに、底側片3eの樹脂材との接触面積が大きくなって、一体化強度を高めることができるように設定されている。
そして、このものにおいて、前記第二金型8に形成される第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cは、予め接続端子3を保持する部材に兼用されている。即ち、前記第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cは、接続端子3に形成される一対のバルブ支持片3aと各側片3b、3c、3dとのあいだにそれぞれ入り込むことにより、バルブ支持片3aが第三突き当て片8cに対して僅かに弾性変形せしめられる状態で保持されるように構成されている。これによって、一次射出による樹脂材の射出の前の段階で、図3に示すように、接続端子3を第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cを用いて第二上金型8に確実に保持させることができ、この状態で、前記第二上金型8と第一金型7に対し下金型9、左、右金型10、11、前金型12を突き当て状に組み込んで樹脂材を射出することにより、接続端子3がインサートモールドされたハウジング4を形成できるように設定されている。この結果、第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cは、接続端子3を保持するとともに、接続端子3を射出圧に基づく破損から保護し、かつ、樹脂材との一体化強度を高めることができるように設定されている。
また、カプラ部4bの筒孔を形成するための前金型12は、接続端子3のコネクタ接続片3gの先端部であって、カプラ部4bに露出する部位が嵌入するための嵌合孔12aが形成されている。
そして、本実施の形態の射出成形装置Dは、ハウジング4の上面を形成する第一、第二上金型7、8が固定架台13に設けられ、ハウジング4の下面を形成する下金型9、左、右側金型10、11、前金型12とが可動架台14に設けられる構成となっている。さらに、固定架台13にはレンズ5を射出成形するためのレンズ用上金型15が設けられ、可動架台14にはレンズ5を射出成形するためのレンズ用下金型16がそれぞれ設けられている。
尚、17はレンズ5を射出成形するべく樹脂材が充填されるゲート、18はハウジング4を射出成形するべく樹脂材が充填されるゲートである。
また、可動架台14側に配される下金型9、左、右側金型10、11、そして、前金型12のうち、左、右側金型10、11、前金型12は、図5〜8に示すように、上下方向に突出する傾斜ガイド面19aを備えた作動アーム19にそれぞれ移動自在に(変位自在)設けられている。これによって、これら左、右金型10、11は、作動アーム19の傾斜ガイド面19aを上下方向に移動することに伴い、基準線Pに対して前記所定の角度を存して型合わせ、脱型の移動をするように構成され、また、前金型12は、作動アーム19の傾斜ガイド面19aを上下方向に移動することに伴い、前後方向の型合わせ、脱型の移動をするように構成されている。
つぎに、ランプ1の射出成形の手順について説明する。
まず、図5に示すように、固定架台13に対し、所定の間隙を存して可動架台14を位置させた状態において、固定架台13側の第二上金型8に接続端子3の変形防止用として形成された各一対の第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cを用いて一対の接続端子3をそれぞれセットするが、各接続端子3は、第一空隙部S1に第一突き当て片8aを、第二空隙部S2に第二突き当て片8bを、第三空隙部S3に第三突き当て片8cを嵌入させ、第一、第二突き当て片8c、8bの先端面8d、8eを接続端子3の底側片3eに当接させ、第三突き当て片8cを接続端子3の底側片3eに近接対向するよう挿し込んだ状態にセットする。このとき、接続端子3は、前述したように、一対のバルブ支持片3aにより第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cのうちの第三突き当て片8cに弾圧状に挟持される状態となっており、これによって、接続端子3が第二上金型8に確実に保持されている。
続いて、可動架台14を固定架台13側(上方)に移動(変位)させ、図6、7に示すように、レンズ用上金型15とレンズ用下金型16とを突き当てた状態として型合わせするとともに、第一、第二上金型7、8に対して下金型9、左、右側金型10、11、前金型12とをそれぞれ前述したように所定の姿勢で突き当てた状態として型合わせする。そして、前記型合せ状態において、第一、第二ゲート17、18からそれぞれ樹脂材を射出することにより、一次射出成形品として、接続端子3がインサートモールドされた状態のハウジング4とともにレンズ5が同時に形成される。
このように、成形品であるハウジング4とレンズ5とが、互いに突き当てられた各金型7、8、9、10、11、12、15、16同士のあいだに位置する状態から可動架台13を下動させて、固定架台13側の第一、第二金型7、8と可動架台14側の各金型9、10、11、12とを離間させるが、このとき、成形品であるハウジング4は可動架台13側に、レンズ5は固定架台14側にそれぞれ残すように設定されている。
前記状態から、光源収容部4aに露出する一対の接続端子3のバルブ支持片3aにバルブ2を組み込み、可動架台13を左方に移動せしめて、可動架台13に残るハウジング4が、固定架台に残るレンズ5に対向する位置関係となるようにする。そして、図8に示すように、再度、可動架台13を上方移動せしめ、ハウジング4をレンズ5に突き当てて、図示しないゲートから前記突き当て部の外周に樹脂材6を射出(二次射出)することにより、ハウジング4とレンズ5とが一体化されてランプ1が形成されるように設定されている。この状態となると、可動架台13を下動させてランプ1を取り出すが、このとき、ランプ1は、可動架台13側に保持され、その後、脱ガタされるように設定されている。
叙述の如く構成された本形態において、ハウジング4は、型移動を伴う射出成形の一次射出においてレンズ5とともに形成されるが、このとき、ハウジング4にはL字形に形成された接続端子3がインサートモールドされている。この場合に、接続端子3は、バルブ保持部3aと、該バルブ保持部3aを囲繞するように配される各側片3b、3c、3d、3eとのあいだに形成される第一、第二、第三空隙部S1、S2、S3に、第二上金型8に形成された第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cが嵌入した状態で射出成形されるので、接続端子3の一方のプレート面に樹脂材が射出されるような箇所、即ち、左側片3b、前側片3c、後側片3dの下端側の一部、および、底側片3eの下面が樹脂材の射出圧を受けたとしても、第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cにより前記射出圧を受けることができて、各側片3b、3c、3d、3eの変形や、接続端子3の位置ズレを防止することができる。しかもこの場合に、底側片3eには、第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cの先端面8d、8e、8fが底側片3eの前後方向に間隙を存して対向しており、底側片3eのこれら間隙は射出圧を受けて大きく変形しようとするが、該変形を、第三突き当て片8cの先端面8fに変形を規制されている底側片3eの前後方向中間部により規制されるため、端子部材3の板厚を殊更厚くしてコンパクト化を損なうことなく、底側片3eを破損させることのない変形をさせることができて、底側片3e自体の強度が高められるとともに、底側片3eと樹脂材との接触面積が大きくなって一体化強度を高めることができる。
しかも、本発明が実施されたものにあっては、第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cを、一次射出をする際に第二上金型8に接続端子3を保持する保持片として機能するので、部材の兼用化を図ることができて、さらなるコスト低下を実現できる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、図8に示す第二の実施の形態のようにすることもできる。
前記第二の実施の形態において、第二上金型20以外の構成は前記第一の実施の形態と同様の構成であり、同様の符号を付すことにより説明を省略する。
前記第二上金型20には、一対の端子部材3の第一、第二、第三空隙部S1、S2、S3にそれぞれ嵌入する一対の第一、第二、第三突き当て片20a、20b、20cが形成され、これら第一、第二、第三突き当て片20a、20b、20cのうち、各第三突き当て片20cの先端面20dは、各端子部材3の底側片3eとのあいだに間隙を存して近接対向するように設定されるとともに、該先端面20dに、左右方向に長く、上方に退避する形状の凹部20eがそれぞれ形成されている。
これによって、一対の端子部材3をハウジング4にインサートモールドする場合に、底側片3eを、第三突き当て片先端面20dの凹部20eに沿って変形させることにより、底側片3eと樹脂材の接触面積を一層増加させることができて、樹脂材との一体化強度を一層高めることができる。
また、図9に示す第三の実施の形態のようにすることも可能である。
前記第三の実施の形態において、第二上金型21以外の構成は前記第一、第二の実施の形態と同様の構成であり、同様の符号を付すことにより説明を省略する。
前記第三上金型21には、一対の端子部材3の第一、第二、第三空隙部S1、S21、S3にそれぞれ嵌入する一対の第一、第二、第三突き当て片21a、21b、21cが形成され、これら第一、第二、第三突き当て片21a、21b、21cのうち、各第三突き当て片21cの先端面21dは、各端子部材3の底側片3eとのあいだに間隙を存して近接対向するように設定されるとともに、該先端面21dに、前後方向に長く、上方に退避する形状の凹部21eがそれぞれ複数(本実施の形態では三つ)形成されている。
これによって、一対の端子部材3をハウジング4にインサートモールドする場合に、底側片3eを、第三突き当て片先端面21dの凹部21eに沿って変形させることにより、底側片3eと樹脂材の接触面積を一層増加させることができて、樹脂材との一体化強度を一層高めることができる。
さらに、図10に示す第四の実施の形態のようにすることもできる。
前記第四の実施の形態において、第二上金型22以外の構成は前記第一の実施の形態と同様の構成であり、同様の符号を付すことにより説明を省略する。
前記第二上金型22には、一対の端子部材3の第一、第二、第三空隙部S1、S2、S3にそれぞれ嵌入する一対の第一、第二、第三突き当て片22a、22b、22cが形成され、これら第一、第二、第三突き当て片22a、22b、22cのうち、各第三突き当て片22cの先端面22dは、各端子部材3の底側片3eとのあいだに間隙を存して近接対向するように設定されるとともに、該先端面22dに、左右方向に長く、下方に突出する形状の凸部22eがそれぞれ形成されている。
これによって、一対の端子部材3をハウジング4にインサートモールドする場合に、底側片3eを、第三突き当て片先端面22dの凸部22eに沿って変形させることにより、端子部材底側片3eと樹脂材との接触面積を一層増加させることができて、樹脂材との一体化強度を一層高めることができる。
尚、第三突き当て片先端面に形成される凸部は、前記第三の実施の形態のように、前後方向に長い形状のものを複数形成するようにしても勿論よい。
図1(A)、(B)はそれぞれランプの車両取り付け状態を説明する断面図、ハウジングの平面図である。 図2(A)、(B)はそれぞれ接続端子の斜視図、金型の型合せ状態を説明する断面図である。 図3(A)、(B)、(C)はそれぞれハウジングの射出成形時における端子部材の保持状態を説明する要部拡大断面図、図3(A)の一部拡大図、ハウジングの端子部材に対する第二金型の型合わせ状態を説明する横断面図である。 ランプの射出成形の手順を説明する断面図である。 ランプの射出成形の手順を説明する断面図である。 ランプの射出成形の手順を説明する断面図である。 ランプの射出成形の手順を説明する断面図である。 図8(A)、(B)はそれぞれ第二の実施の形態のハウジングの端子部材に対する第二金型の型合わせ状態を説明する横断面図、図8(A)のX−X断面図である。 図9(A)、(B)はそれぞれ第三の実施の形態のハウジングの端子部材に対する第二金型の型合わせ状態を説明する横断面図、図9(A)のX−X断面図である。 第四の実施の形態のハウジングの端子部材に対する第二金型の型合わせ状態を説明する縦面図である。
符号の説明
1 ランプ
2 バルブ
3 接続端子
3a バルブ支持片
3e 底側片
4 ハウジング
4a 光源収容部
4b カプラ部
4c フランジ部
5 レンズ
8 第二上金型
8a 第一突き当て片
8c 第三突き当て片
9 下金型
10 左側金型
12 前金型
13 固定架台

Claims (4)

  1. 燈体を構成するハウジングを、光源が収用される筒状の光源収容部と外部コネクタが嵌着する筒状のカプラ部とが筒軸方向直交状とし、これら光源収容部と外部コネクタとに、L字形に形成された一対の端子部材を連通状にインサートするよう金型を用いて射出成形するにあたり、各端子部材は、光源収容部側に突出して光源を保持する一対の光源保持片と、これら光源保持片側への樹脂材の流入を回避する側片が形成されるものとし、光源収容部側から突き当てられる金型には、一対の光源保持片同士のあいだの間隙に嵌入し、該光源保持片の突出基端側に形成される側片に近接対向する突き当て片が突出形成されている燈体成形用の金型。
  2. 金型に形成される突き当て片は、端子部材の側片との対向面に凹部が形成されている請求項1に記載の燈体成形用の金型。
  3. 金型に形成される突き当て片は、端子部材の側片との対向面に凸部が形成されている請求項1に記載の燈体成形用の金型。
  4. 燈体は、可動型と固定型とを用い、レンズとハウジングとを一次射出により成形し、可動型の移動によりレンズとハウジングとを対向させ、二次射出によりレンズとハウジングとを一体化するものとし、固定型に光源収容部側から突き当てられる金型を配設する一方、前記金型の突き当て片は、一次射出するときに端子部材を保持する保持片に兼用されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の燈体成形用の金型。
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