JP4925437B2 - 燈体成形用の金型 - Google Patents
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Description
請求項2の発明は、金型に形成される突き当て片は、端子部材の側片との対向面に凹部が形成されている請求項1に記載の燈体成形用の金型である。
請求項3の発明は、金型に形成される突き当て片は、端子部材の側片との対向面に凸部が形成されている請求項1に記載の燈体成形用の金型である。
請求項4の発明は、燈体は、可動型と固定型とを用い、レンズとハウジングとを一次射出により成形し、可動型の移動によりレンズとハウジングとを対向させ、二次射出によりレンズとハウジングとを一体化するものとし、固定型に光源収容部側から突き当てられる金型を配設する一方、前記金型の突き当て片は、一次射出するときに端子部材を保持する保持片に兼用されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の燈体成形用の金型である。
請求項2、3の発明とすることにより、一体化強度の一層の向上を図ることができる。
請求項4の発明とすることにより、部材の兼用化を図ることができて、さらなるコスト低下に寄与できる。
図面において、1はサイドウインカーランプ(本発明の燈体に相当し、以下、単に「ランプ」という)であって、該ランプ1は、車両のボディBの側部に穿設した取り付け孔B1に着脱自在に取り付けられるように設定されている。前記ランプ1は、バルブ(本発明の光源に相当する)2および該バルブ2と外部電源とのあいだを接続する一対の接続端子(本発明の端子部材に相当する)3とにより構成される光源部材Tが組み込まれるハウジング4と、該ハウジング4を覆うように設けられるレンズ5とにより構成されている。前記ハウジング4は、前記光源部材Tが収容される筒状の光源収容部4aと、該光源収容部4aの一方の筒端縁部から筒軸に直交する方向にL字状に折曲し、光源部材Tの接続端子3の一部が収容されて外部コネクタに接続される筒状のカプラ部4bと、光源組み込み部4aの他方の筒端縁部から外径側に延出し、カプラ部4b突出方向を長手方向とする長円形状の外形を有し、ボディBの表面に沿うよう形成されるフランジ部4cとを備えて構成されている。そして、ハウジング4のフランジ部4cの外周縁と、レンズ5の外周縁とを樹脂材6により一体化することにより、ランプ1が形成されている。
前記接続端子3の上端部には、弾性変形自在となるよう互いに近接する湾曲部を備えた一対のバルブ支持片(本発明の光源支持片に相当する)3aが形成されており、これらバルブ支持片3aのあいだにバルブ2の基端部が弾圧状に挟持され、これによって、バルブ2の支持、および、接続端子3とバルブ2との電気的な接続がなされるように設定されている。このため、接続端子3のバルブ支持片3aの下方部位にはバルブ2の基端部を収容するべく樹脂材が射出されない空隙部を形成する必要があり、バルブ支持片3aの下方には、本発明の側片に相当する三方(左側および前後側、あるいは、右側および前後側)を囲繞する左側片(右側片)3b、前側片3c、後側片3d、および、これら各側片3b、3c、3dの下端縁同士を連結し、一対のバルブ支持片3aの突出基端側に位置して形成され、前光源収容部4aの筒軸方向に直交する面を備えた底側片3eがそれぞれ折曲形成されている。
尚、モールド片3fは、板面を貫通する複数の貫通孔3hが形成されており、該貫通孔3hに樹脂材が浸入することにより、樹脂材のカプラ部4b側への流れを円滑にするとともに、コーナー部4hにおける接続端子3の一体化が促進されるように設定されている。
つぎに、前記射出成形装置Dを構成し、ランプ1(ハウジング4、レンズ5)を射出成形するための各金型について説明するが、説明を容易にするため、ハウジング4についてはフランジ部4cを基準としてボディ対向面部4d側を下側、光源部材Tのバルブ2が臨める側(レンズ4が組込まれる側)を上側、長尺方向一方側である弾性係止片4eが形成される側を紙面の前方、固定係止片4fが形成される側を紙面の後方、フランジ部4cの短尺方向を左右方向とし、レンズ5については膨出する側を上方、長尺方向を前後方向として便宜上の方向付けをして説明するが、本発明はこれに限定されるものでないことは言うまでもない。
また、カプラ部4bの筒孔を形成するための前金型12は、接続端子3のコネクタ接続片3gの先端部であって、カプラ部4bに露出する部位が嵌入するための嵌合孔12aが形成されている。
尚、17はレンズ5を射出成形するべく樹脂材が充填されるゲート、18はハウジング4を射出成形するべく樹脂材が充填されるゲートである。
まず、図5に示すように、固定架台13に対し、所定の間隙を存して可動架台14を位置させた状態において、固定架台13側の第二上金型8に接続端子3の変形防止用として形成された各一対の第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cを用いて一対の接続端子3をそれぞれセットするが、各接続端子3は、第一空隙部S1に第一突き当て片8aを、第二空隙部S2に第二突き当て片8bを、第三空隙部S3に第三突き当て片8cを嵌入させ、第一、第二突き当て片8c、8bの先端面8d、8eを接続端子3の底側片3eに当接させ、第三突き当て片8cを接続端子3の底側片3eに近接対向するよう挿し込んだ状態にセットする。このとき、接続端子3は、前述したように、一対のバルブ支持片3aにより第一、第二、第三突き当て片8a、8b、8cのうちの第三突き当て片8cに弾圧状に挟持される状態となっており、これによって、接続端子3が第二上金型8に確実に保持されている。
このように、成形品であるハウジング4とレンズ5とが、互いに突き当てられた各金型7、8、9、10、11、12、15、16同士のあいだに位置する状態から可動架台13を下動させて、固定架台13側の第一、第二金型7、8と可動架台14側の各金型9、10、11、12とを離間させるが、このとき、成形品であるハウジング4は可動架台13側に、レンズ5は固定架台14側にそれぞれ残すように設定されている。
前記第二の実施の形態において、第二上金型20以外の構成は前記第一の実施の形態と同様の構成であり、同様の符号を付すことにより説明を省略する。
前記第二上金型20には、一対の端子部材3の第一、第二、第三空隙部S1、S2、S3にそれぞれ嵌入する一対の第一、第二、第三突き当て片20a、20b、20cが形成され、これら第一、第二、第三突き当て片20a、20b、20cのうち、各第三突き当て片20cの先端面20dは、各端子部材3の底側片3eとのあいだに間隙を存して近接対向するように設定されるとともに、該先端面20dに、左右方向に長く、上方に退避する形状の凹部20eがそれぞれ形成されている。
これによって、一対の端子部材3をハウジング4にインサートモールドする場合に、底側片3eを、第三突き当て片先端面20dの凹部20eに沿って変形させることにより、底側片3eと樹脂材の接触面積を一層増加させることができて、樹脂材との一体化強度を一層高めることができる。
前記第三の実施の形態において、第二上金型21以外の構成は前記第一、第二の実施の形態と同様の構成であり、同様の符号を付すことにより説明を省略する。
前記第三上金型21には、一対の端子部材3の第一、第二、第三空隙部S1、S21、S3にそれぞれ嵌入する一対の第一、第二、第三突き当て片21a、21b、21cが形成され、これら第一、第二、第三突き当て片21a、21b、21cのうち、各第三突き当て片21cの先端面21dは、各端子部材3の底側片3eとのあいだに間隙を存して近接対向するように設定されるとともに、該先端面21dに、前後方向に長く、上方に退避する形状の凹部21eがそれぞれ複数(本実施の形態では三つ)形成されている。
これによって、一対の端子部材3をハウジング4にインサートモールドする場合に、底側片3eを、第三突き当て片先端面21dの凹部21eに沿って変形させることにより、底側片3eと樹脂材の接触面積を一層増加させることができて、樹脂材との一体化強度を一層高めることができる。
前記第四の実施の形態において、第二上金型22以外の構成は前記第一の実施の形態と同様の構成であり、同様の符号を付すことにより説明を省略する。
前記第二上金型22には、一対の端子部材3の第一、第二、第三空隙部S1、S2、S3にそれぞれ嵌入する一対の第一、第二、第三突き当て片22a、22b、22cが形成され、これら第一、第二、第三突き当て片22a、22b、22cのうち、各第三突き当て片22cの先端面22dは、各端子部材3の底側片3eとのあいだに間隙を存して近接対向するように設定されるとともに、該先端面22dに、左右方向に長く、下方に突出する形状の凸部22eがそれぞれ形成されている。
これによって、一対の端子部材3をハウジング4にインサートモールドする場合に、底側片3eを、第三突き当て片先端面22dの凸部22eに沿って変形させることにより、端子部材底側片3eと樹脂材との接触面積を一層増加させることができて、樹脂材との一体化強度を一層高めることができる。
尚、第三突き当て片先端面に形成される凸部は、前記第三の実施の形態のように、前後方向に長い形状のものを複数形成するようにしても勿論よい。
2 バルブ
3 接続端子
3a バルブ支持片
3e 底側片
4 ハウジング
4a 光源収容部
4b カプラ部
4c フランジ部
5 レンズ
8 第二上金型
8a 第一突き当て片
8c 第三突き当て片
9 下金型
10 左側金型
12 前金型
13 固定架台
Claims (4)
- 燈体を構成するハウジングを、光源が収用される筒状の光源収容部と外部コネクタが嵌着する筒状のカプラ部とが筒軸方向直交状とし、これら光源収容部と外部コネクタとに、L字形に形成された一対の端子部材を連通状にインサートするよう金型を用いて射出成形するにあたり、各端子部材は、光源収容部側に突出して光源を保持する一対の光源保持片と、これら光源保持片側への樹脂材の流入を回避する側片が形成されるものとし、光源収容部側から突き当てられる金型には、一対の光源保持片同士のあいだの間隙に嵌入し、該光源保持片の突出基端側に形成される側片に近接対向する突き当て片が突出形成されている燈体成形用の金型。
- 金型に形成される突き当て片は、端子部材の側片との対向面に凹部が形成されている請求項1に記載の燈体成形用の金型。
- 金型に形成される突き当て片は、端子部材の側片との対向面に凸部が形成されている請求項1に記載の燈体成形用の金型。
- 燈体は、可動型と固定型とを用い、レンズとハウジングとを一次射出により成形し、可動型の移動によりレンズとハウジングとを対向させ、二次射出によりレンズとハウジングとを一体化するものとし、固定型に光源収容部側から突き当てられる金型を配設する一方、前記金型の突き当て片は、一次射出するときに端子部材を保持する保持片に兼用されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の燈体成形用の金型。
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JP2007006045A JP4925437B2 (ja) | 2007-01-15 | 2007-01-15 | 燈体成形用の金型 |
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