JP2006114288A - コネクタ - Google Patents

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Abstract


【課題】 本発明は、電線をコネクタハウジングに固定する際の作業性を向上させたコネクタを提供する。
【解決手段】 コネクタハウジング11の外面に一体に設けられ電線12に沿いつつこれを受け止める電線支持部27と、この電線支持部27に装着される電線押さえ部材28とを備え、電線支持部27と電線押さえ部材28との間に形成される電線通路36内に前記電線12を挟み付けることにより、コネクタハウジング11の外に位置する電線12をコネクタハウジング11に固定するコネクタである。電線支持部27はコネクタハウジング11と一体に形成されているので、電線支持部27に電線12を載置した後、電線押さえ部材28を組み付けるまでの間、コネクタハウジング11、電線12及び電線支持部27が位置ズレしないように保持しておく必要がないから、電線12をコネクタハウジング11に固定する際の作業性を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コネクタに関する。
コネクタとしては、特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、電線の先端部に設けた端子金具をキャビティ内に保持するコネクタハウジングと、電線のうちコネクタハウジングの外に位置する部分をコネクタハウジングに固定するための一対のカバーとを備えてなる。このものは、コネクタハウジングの外に位置する電線を一対のカバーに挟み込んで両カバーをロックし、これにより両カバーがコネクタハウジングに固定されることで、電線をコネクタハウジングに固定するようになっている。
実開平5−53155号公報
しかしながら上記の構成によると、両カバーは互いにロックされることによりコネクタハウジングを挟み付けて固定されるようになっているため、一方のカバーの所定位置に電線を沿わせて他方のカバーを組み付けるまでの間、コネクタハウジング、電線及び一方のカバーが位置ズレしないように保持し続ける必要がある。このため電線とカバーとの組付作業に手間がかかり、作業性に劣るという問題点があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線をコネクタハウジングに固定する際の作業性を向上させたコネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、電線の先端部に設けた端子金具をキャビティ内に保持するコネクタハウジングを備え、前記電線のうち前記コネクタハウジングの外に位置する部分を前記コネクタハウジングに固定するための固定手段を備えたものであって、前記固定手段は、前記コネクタハウジングの一体に設けられ前記電線を受け止める電線支持部と、この電線支持部に装着される電線押さえ部材とからなり、前記電線支持部と前記電線押さえ部材との間に形成される電線通路内に前記電線を挟み付けることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記電線通路のうち前記端子金具から遠い側の端部では、緩衝部材を介して前記電線が挟み付けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記電線支持部は、前記コネクタハウジングのうち前記電線が引き込まれている側の壁面から片持ち状に突出するように設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記電線押さえ部材には、前記電線に接する複数の押さえ突部が、前記電線が延びる方向に沿って間欠的に設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載のものにおいて、前記電線押さえ部材は、前記電線の延びる方向に、複数個に分けて設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4または5記載のものにおいて、前記電線支持部には、前記電線に接する複数の押さえ突部が、前記電線が延びる方向に沿って間欠的に設けられており、前記電線支持部に形成された前記押さえ突部は、前記電線押さえ部材に形成された前記押さえ突部に対して、互い違いに配されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のものにおいて、前記キャビティには、前記電線の外周に嵌着されて前記電線と前記キャビティ内面との間を防水するゴム栓が嵌着されていることを特徴とする。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、電線支持部に電線を沿わせた後、電線押さえ部材を電線支持部に組み付けて、電線支持部と電線押さえ部材との間に形成される電線通路内に電線を挟み付けることにより、電線をコネクタハウジングに固定することができる。このとき、電線支持部はコネクタハウジング一体に設けられているので、電線押さえ部材を組み付けるまでの間、コネクタハウジング、電線及び電線支持部が位置ズレしないように保持し続ける必要がない。これにより、電線をコネクタハウジングに固定する際の作業性を向上させることができる。
<請求項2の発明>
コネクタを、例えばエンジンルーム内のような振動を受け易い場所で使用すると、電線とコネクタとが相対的に振動するという事情がある。
請求項2の発明によれば、電線通路のうち端子金具から遠い側の端部で、緩衝部材を介して電線を挟み付ける構成としたから、電線の振動が緩衝部材により吸収され、電線に無用なストレスが加わることを防止できる。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、電線受け部は片持ち状に形成されているので撓みが許容され、電線の振動をより効果的に吸収することができる。
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、電線が延びる方向に沿って間欠的に複数の押さえ突部が設けられているので、電線を電線支持部に押さえつける際に電線に加わる圧力を、各押さえ突部に分散させることができる。これにより電線に過度のストレスが加わることを防止できる。
<請求項5の発明>
請求項5の発明によれば、電線押さえ部材は、電線の延びる方向に沿って複数個に分けて設けられているので、電線支持部に装着される電線押さえ部材の個数を変更して、押さえ突部の数を調節できる。これにより、振動を受け易い場所でコネクタを使用する場合には押さえ突部の数を多くして振動を吸収するようにし、逆に、振動が少ない場所で使用する場合には押さえ突部の数を少なくすることができる。このように請求項5の発明によれば、電線押さえ部材の個数を調節することにより、コネクタの制振性を容易に調節することができる。
<請求項6の発明>
請求項6の発明によれば、電線押さえ部材及び電線支持部の双方に押さえ突部が設けられているので、短い間隔内に多くの押さえ突部を設けることができる。これにより、コネクタの小型化を図ると共に、制振性も向上させることができる。
<請求項7の発明>
請求項7の発明によれば、電線とキャビティ内面との間を防水することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図3によって説明する。本実施形態に係るコネクタは、例えばエンジンルーム内など頻繁に振動の発生する場所に配置されるものであり、雌端子金具10をコネクタハウジング11の内部に収容してなる。なお以下の説明では、図1における左方を前方とし、右方を後方として説明する。また、上下方向については、図1における上下方向を基準とする。
コネクタハウジング11は、合成樹脂製とされるとともに、図1に示すように、大まかには電線12の先端部に接続された雌端子金具10を収容する端子収容部13と、その周りを取り囲む外筒部14とから構成されている。これら端子収容部13と外筒部14との間には、前方から図示しない相手方コネクタハウジングが嵌合可能とされる嵌合空間15が前方へ開口する形態で確保されている。端子収容部13には、後方から雌端子金具10を挿入可能な2つのキャビティ16が幅方向に並んで設けられており、その内面前端部には、雌端子金具10を抜け止め保持するための片持ち状のランス17がそれぞれ設けられている。
雌端子金具10は、略箱型をなす本体部18と、電線12の端部に圧着接続されるバレル部19とを前後に連結した構成である。本体部18は、前後に開口するとともに内部に弾性接触片(図示せず)を備える。バレル部19は、前後に一対ずつのかしめ片を備えており、このうち前側の両かしめ片が電線12の芯線に、後側の両かしめ片が電線12の被覆に嵌着された防水ゴム栓21(請求項5におけるゴム栓に相当)に対してかしめ付けられるようになっている。防水ゴム栓21の前後方向の中央付近には図示2条のリップ22が形成されており、後半部分には径大部23が形成されている。防水ゴム栓21は、リップ22及び径大部23の外周面がキャビティ16の内周面に弾性的に密着することにより、電線12とキャビティ16内面との間をシールしている。
端子収容部13の外周面には、前方からシールリング24が嵌着されている。このシールリング24は、嵌合時に相手方コネクタハウジングの内周面に対して密着することで、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジングとの間をシールする。端子収容部13の前端部には、前方からキャップ状のフロントリテーナ25が被せ付けられており、このフロントリテーナ25に設けられた撓み規制部26がランス17の撓み空間内に進入してランス17の撓み変形を規制する。また、フロントリテーナ25がシールリング24の前縁に係止することで、シールリング24が抜け止めされている。
さて、コネクタハウジング11の外面のうち電線12がキャビティ16内に引き込まれている側の壁面からは、後方に片持ち状に突出するようにして、電線12を受け止めるための板状の電線支持部27が形成されている。この電線支持部27の上方からは、下面側が開放された電線押さえ部材28が組みつけられている。これら電線支持部27及び電線押さえ部材28により、電線12のうちコネクタハウジング11の外に位置する部分をコネクタハウジング11に固定するための固定手段が構成されている。
電線支持部27は上方から見て略長方形状をなしている。この電線支持部27の長手方向に平行な2つの側壁の外側面には、後述するロック片29と係合するためのロック突部30が形成されている。一方、電線押さえ部材28も上方から見て略長方形状をなしており、この電線押さえ部材28の長手方向に平行な2つの側壁には、ロック突部30と対応する位置に、ロック片29が形成されている。ロック片29は全体略コの字形状をなし、下方に垂下して形成されており、外方への撓み変形が許容されている。電線支持部27と電線押さえ部材28とは、ロック片29がロック突部30に弾性的に係止することにより抜け止めされるようになっている。
電線支持部27の下側面には、コネクタハウジング11の壁面から電線支持部27の後端縁まで前後方向に延びる2条の補強リブ31が下方に垂下するように形成されており、この補強リブ31は、コネクタハウジング11側から後方へ向かうにつれて上下方向の高さ寸法が小さくなるように形成されている。これにより電線支持部27は、後端部は上下方向に撓み変形可能とされると共に、前端部については補強が図られている。
電線支持部27の上側面には、断面が略半円形状をなして前後方向に延びる2条の溝が平行に並んで、キャビティ16の後端部から電線支持部27の後端部まで形成されており、コネクタハウジング11の外に位置する電線12を受けとめるための電線収容溝32とされている。電線収容溝32の側方には上方に立ち上がる立ち上がり壁部32Aが一体に設けられ、電線収容溝32の内周壁の底部から、前記立ち上がり壁部32Aの上端縁までの高さ寸法H1は電線12の断面の直径Dよりも大きく設定されており、電線12が容易に電線収容溝32から転がり出ないようになっている(図3参照)。
電線押さえ部材28の上壁の内側面には、電線12の延びる方向に沿って間欠的に並ぶ、例えば6つの板状をなす押さえ突部33が形成されている。各押さえ突部33の下端部は、電線収容溝32内に突入するようになっており、電線収容溝32の底部に対応して、略半円形状に切り欠いた凹部35が形成されている。この凹部35の内周壁と、電線収容溝32の内周壁との間の空間が電線12を収容するための電線通路36となっている。電線収容溝32の内周壁の底部から、凹部35の内周壁のうち最も高い部分までの高さ寸法H2は、電線12の直径Dよりもやや小さく設定されている(図3参照)。
電線12のうち、コネクタハウジング11の外に位置する部分には、電線12に伝わる振動を吸収するための緩衝部材37が装着されている。この緩衝部材37はゴム製であり、2つの円板の板面を同じ方向に向けた状態で、円板同士の外縁を連結させたような形状をなす緩衝部38と、各円板の中央付近を貫通するように形成された2つの筒部39とからなる。緩衝部材37のうち、長手方向の両端部には切れ目40が形成されており、この切れ目40を開いて電線12に筒部39を嵌着することにより、電線12に緩衝部材37を装着できるようになっている。
図1に示すように、電線支持部27の後端側の壁面からは、リブ41が後方に突出して形成されており、緩衝部材37の下端縁を下方から支持するようになっている。また、電線押さえ部材28の上壁の内側面には、後端寄りの位置に、緩衝部材37を保持するための緩衝部材保持溝42が形成されている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
コネクタハウジング11のキャビティ16内に電線12の端末に圧着接続した雌端子金具10を後方から挿入する。すると、ランス17が雌端子金具10と係止して、雌端子金具10が抜け止めされる。また、キャビティ16内壁にゴム栓に形成されたリップ22及び径大部23の外周が圧着して、キャビティ16内壁と電線12との間のシールがなされる。次に端子収容部13に対してシールリング24とフロントリテーナ25とを前方から順次組み付ける。
そして、緩衝部材37に形成された切れ目40を開いて、コネクタハウジング11の外に位置する電線12に筒部39を嵌着させて、緩衝部材37を電線12に装着する。ついで、緩衝部材37の緩衝部38の下端縁をリブ41に載置しつつ、電線12を電線支持部27に沿わせる。電線支持部27はコネクタハウジング11と一体に形成されているので、電線支持部27に電線12を沿わせた後、電線押さえ部材28を組み付けるまでの間、コネクタハウジング11、電線12及び電線支持部27が位置ズレしないように保持し続けておく必要がないから、電線12をコネクタハウジング11に固定する際の作業性を向上させることができる。
その後、電線押さえ部材28を電線支持部27に上方から組み付ける。すると、ロック突部30がロック片29と下方から当接し、ロック片29が外方へ開き変形しながらロック突部30に乗り上げる。さらに電線押さえ部材28を押し込むと、ロック片29が内側へ復元変形し、ロック突部30はロック片29の内側に嵌り込んで抜け止めされる。
このとき、電線収容溝32の内周壁の底部から、凹部35の内周壁のうち最も高い部分までの高さ寸法H2は、電線12の直径Dよりもやや小さく設定されているから、電線12は、電線収容溝32の内周壁と、各押さえ突部33の凹部35の内周壁との間に挟みこまれた状態になっている。これにより電線12は電線支持部27と電線押さえ部材28との間に固定される。そして電線支持部27はコネクタハウジング11に一体に形成されているので、電線12はコネクタハウジング11に固定された状態になっている。
また、緩衝部材37は、リブ41及び緩衝部材保持溝42に保持されつつ、電線支持部27と、電線押さえ部材28の後端部に形成された緩衝部材保持溝42を構成する壁面とに挟み付けられており、これにより緩衝部材37を介して電線12が挟み付けられた状態になっている。
以上説明したように、本実施形態によれば、電線支持部27はコネクタハウジング11と一体に形成されているので、電線支持部27に電線12を沿わせた後、電線押さえ部材28を組み付けるまでの間、コネクタハウジング11、電線12及び電線支持部27が位置ズレしないように保持し続けておく必要がないから、電線12をコネクタハウジング11に固定する際の作業性を向上させることができる。
さらに、電線収容溝32の内周壁の底部から、立ち上がり壁部32Aの上端縁までの高さ寸法H1は電線12の断面の直径Dよりも大きく設定されているので、電線12が電線収容溝32から容易には転がり出ないようになっている。これにより、電線12が位置ズレしないように電線支持部27と電線12とを保持し続ける必要がないから、電線12をコネクタハウジング11に固定する際の作業性を向上させることができる。
また本実施形態では、電線支持部27及び電線押さえ部材28の後端部において、緩衝部材37を介して電線12が挟み付けられる構成としたから、電線12の振動が緩衝部材37により吸収される。これにより電線12に無用のストレスが加わるのを防止できる。さらに、電線12が延びる方向に沿って間欠的に6つの押さえ突部33が設けられているので、電線12に加わる圧力を各押さえ突部33に分散させることができる。これにより電線12に過度のストレスが加わるのを防止できる。
また、電線支持部27は、コネクタハウジング11の壁面から片持ち状に後方に突出するように形成されているので、電線支持部27が上下方向に撓み変形することにより、電線12の振動をより効果的に吸収できる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2について、図4ないし図6を用いて説明する。本実施形態2は、電線押さえ部材28を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
図5に示すように、実施形態2に係る電線押さえ部材28は、電線支持部27の前側に配設される第1の電線押さえ部材28Aと、後ろ側に配設される第2の電線押さえ部材28Bとからなる。
図6に示すように、第1の電線押さえ部材28Aには、電線の延びる方向と平行な2つの側壁の前端寄りの位置に、ロック片29が形成されている。また、第2の押さえ部材28Bには、電線の延びる方向と平行な2つの側壁のうち、略中央付近に、ロック片29が形成されている。一方、電線支持部27の側壁の外側面には、前端寄りの位置及び後端寄りの位置に、ロック突部30が形成されている。上記の第1及び第2の電線押さえ部材28A,28Bに形成されたロック片29は、それぞれ、電線支持部27の前端寄りの位置及び後端寄りの位置に形成されたロック突部30と対応する位置に形成されている。これにより、第1及び第2の電線押さえ部材28A,28Bは、それぞれ独立して、電線支持部27に組みつけられるようになっている。
図5に示すように、第1の電線押さえ部材28Aの上壁の内側面には、電線12の延びる方向に沿って間欠的に並ぶ、例えば3つの板状をなす押さえ突部33が形成されている。一方、第2の電線押さえ部材28Bの上壁の内側面には、電線12の延びる方向に沿って間欠的に並ぶ、例えば3つの板状をなす押さえ突部33が形成されている。
第2の電線押さえ部材28Bの上壁の内側面には、後端寄りの位置に、緩衝部材37を保持するための緩衝部材保持溝42が形成されている。
次に、実施形態2の作用、効果について説明する。
まず、コネクタを振動が少ない場所で使用する場合には、図4に示すように、第1の電線押さえ部材28Aのみを電線支持部27の前半部に上方から組み付ける。すると、第1の電線押さえ部材28Aのロック片29が、電線支持部27の前端寄りのロック突部30と係合して、第1の電線押さえ部材28Aが電線支持部27に抜け止め状態に組みつけられる。これにより、電線12は、電線収容溝32と3つの押さえ突部33との間に挟み付けられて、コネクタハウジング11に固定された状態になる。
このように、振動が少ない場所でコネクタを使用する場合には、電線12をコネクタハウジング12に固定するための力が小さくてすむので、第1の電線押さえ部材28Aに設けられた3つの押さえ突部33で電線12を電線支持部27に挟み付けて固定すればよい。
一方、コネクタを振動が頻繁に発生する場所で使用する場合には、図5及び図6に示すように、第1電線押さえ部材28Aを電線支持部27の前半部に上方から組み付けると共に、第2の電線押さえ部材28Bを電線支持部27の後半部に上方から組み付ける。すると、電線12は第1及び第2の電線押さえ部材28A,28Bに設けられた合計6つの押さえ突部28と、電線収容溝32との間に挟み付けられることにより、コネクタハウジング11に固定された状態になる。また、緩衝部材37は、リブ41及び緩衝部材保持溝42に保持されつつ、電線支持部27と、第2の電線押さえ部材28Bの後端部に形成された緩衝部材保持溝42を構成する壁面とに挟み付けられており、これにより緩衝部材37を介して電線12が挟み付けられた状態になっている。
第1及び第2の電線押さえ部材28A,28Bを電線支持部27に組み付けることにより、6つの押さえ突部33で電線を電線支持部27に強固に固定できるから、コネクタの制振性を向上させることができる。さらに、緩衝部材37により電線12の振動を吸収できるから、コネクタの制振性を一層向上させることができる。
このように、実施形態2によれば、電線支持部27に組み付ける電線押さえ部材28の個数を調節することにより、コネクタの制振性を容易に調節することができる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3について、図7を用いて説明する。本実施形態3に係るコネクタは、頻繁に振動の発生する場所に配置されるものである。本実施形態3は、電線押さえ部材28及び電線支持部27を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
コネクタハウジング11の外面のうち電線12がキャビティ16内に引き込まれている側の壁面からは、後方に突出するようにして、電線12を受け止めるための電線支持部27が形成されている。この電線支持部27は、キャビティ16の底壁よりも下方に形成された底壁と、この底壁の両側端縁から立ち上がる側壁とからなる。なお、電線支持部の底壁がキャビティ16の底壁よりも下方に形成されているのは、キャビティ16を成型する際に型抜きできるようにすると共に、後に説明する電線支持部27側の押さえ突部33を成型するためである。
一方、電線押さえ部材28は、上壁と、上壁の両側端縁から下方に垂下する側壁とからなり、下面側が開放された形状をなしている。電線押さえ部材28の上壁の後半部は前半部よりも低くなっており、前半部と後半部との間には段差部43が形成されている。この段差部43の内側面の下端縁には、電線を案内するための板状の案内リブ44が下方に垂下して形成されている。
電線支持部27の底壁の内側面のうち、後半部分には、電線12の延びる方向に沿って間欠的に並ぶ、例えば3つの板状をなす押さえ突部33が形成されている。一方、電線押さえ部材28の上壁の内側面のうち、後半部分には、電線12の延びる方向に沿って間欠的に並ぶ、例えば3つの板状をなす押さえ突部33が形成されている。これら、電線支持部27側に形成された押さえ突部33と、電線押さえ部材28側に形成された押さえ突部33とは、互い違いに配置されている。
電線支持部27の底壁の内側面の後端縁及び、電線押さえ部材28の上壁の内側面の後端縁には、緩衝部材37を保持するための緩衝部材保持溝42が形成されている。
次に、実施形態3の作用、効果について説明する。
緩衝部材37の緩衝部38の下端縁を電線支持部27に形成された緩衝部材保持溝42に載置しつつ、電線12を電線支持部27の底壁に沿わせる。その後、電線押さえ部材28を電線支持部27に上方から組み付ける。
このとき、電線12は、案内リブ44の下端縁が電線12に上方から当接すると共に、電線支持部27の底壁が電線12に下方から当接することにより、電線押さえ部材28及び電線支持部27の前半部に囲まれた空間内では、側方から見て略S字状に屈曲して配される。
電線押さえ部材28及び電線支持部27の後半部に囲まれた空間内においては、電線12は、電線押さえ部材28側の押さえ突部33の内周壁により上方から押圧されると共に、電線支持部27側の押さえ突部33の内周壁により、下方から押圧されている。これにより電線12はコネクタハウジング11に固定される。
本実施形態3によれば、押さえ突部33は電線押さえ部材28及び電線支持部27の双方に、互い違いに配されているから、短い間隔内に多くの押さえ突部33を設けることができる。上記の押さえ突部33により、電線12は電線支持部27と電線押さえ部材28との間に強固に固定されるから、電線12の振動を抑制することができる。このように実施形態3によれば、コネクタの小型化を図ると共に、制振性をも向上させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1においては、電線支持部27には、電線12を載置するための電線収容溝32が形成される構成としたが、電線支持部27と電線押さえ部材28との間で電線12を挟み込み可能な構成であれば、電線収容溝32を省略する構成としてもよい。
(2)実施形態1においては、電線通路36のうち端子金具から遠い側の端部で、緩衝部材37を介して電線12が挟み付けられる構成としたが、これに限られず、緩衝部材37を設けない構成としてもよい。
(3)実施形態1においては、電線支持部27は、コネクタハウジング11のうち電線12が引き込まれている側の壁面に設けられていたが、これに限られず、電線支持部27は、例えばコネクタハウジング11のうち電線12が引き込まれている側の壁面と交差する壁面に設けられる構成としてもよい。
(4)実施形態1においては、電線押さえ部材28には6つの押さえ突部33が設けられていたが、これに限られず、1つ又は2つ以上の任意の個数の押さえ突部33を設けてもよい。
(5)実施形態1においては、キャビティ16には、電線12とキャビティ16内面との間を防水するための防水ゴム栓21が嵌着される構成としたが、これに限られず、防水ゴム栓21を設けない構成としてもよい。
(6)実施形態1においては、緩衝部材37はゴム製としたが、これに限られず、電線12の振動を吸収可能であれば、例えば合成樹脂材で形成されていてもよい。
(7)実施形態2においては、電線押さえ部材28は、第1及び第2の電線押さえ部材28A,28Bの2つに分けて設けられる構成としたが、これに限られず、3つ以上の任意の個数に分けて設けられる構成としてもよい。
(8)実施形態2においては、第1の電線押さえ部材28Aと、第2の電線押さえ部材28Bとは、異なる形状としたが、これに限られず、同じ形状の電線押さえ部材28を複数個形成し、コネクタを使用する場所が振動を受け易いか否かによって、電線支持部27に組み付ける電線押さえ部材28の個数を調節するようにしてもよい。これにより、電線押さえ部材28の大量生産が可能となるので製造コストを下げることができる。
本発明の実施形態1に係るコネクタの断面図 同じくコネクタの一部拡大分解斜視図 図1におけるA−A線断面図 本発明の実施形態2に係るコネクタにおいて、第1の電線押さえ部材を装着した状態を示す断面図 本発明の実施形態2に係るコネクタにおいて、第1及び第2の電線押さえ部材を装着した状態を示す断面図 本発明の実施形態2に係るコネクタにおいて、第1及び第2の電線押さえ部材を装着した状態を示す一部拡大側面図 本発明に実施形態3に係るコネクタの断面図
符号の説明
12…電線
10…雌端子金具
16…キャビティ
11…コネクタハウジング
27…電線支持部(固定手段)
28…電線押さえ部材(固定手段)
28A…第1の電線押さえ部材(固定手段)
28B…第2の電線押さえ部材(固定手段)
36…電線通路
37…緩衝部材
33…押さえ突部
21…防水ゴム栓(ゴム栓)

Claims (7)

  1. 電線の先端部に設けた端子金具をキャビティ内に保持するコネクタハウジングを備え、前記電線のうち前記コネクタハウジングの外に位置する部分を前記コネクタハウジングに固定するための固定手段を備えたものであって、
    前記固定手段は、前記コネクタハウジングの一体に設けられ前記電線を受け止める電線支持部と、この電線支持部に装着される電線押さえ部材とからなり、前記電線支持部と前記電線押さえ部材との間に形成される電線通路内に前記電線を挟み付けることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記電線通路のうち前記端子金具から遠い側の端部では、緩衝部材を介して前記電線が挟み付けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記電線支持部は、前記コネクタハウジングのうち前記電線が引き込まれている側の壁面から片持ち状に突出するように設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のコネクタ。
  4. 前記電線押さえ部材には、前記電線に接する複数の押さえ突部が、前記電線が延びる方向に沿って間欠的に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記電線押さえ部材は、前記電線の延びる方向に、複数個に分けて設けられていることを特徴とする請求項4記載のコネクタ。
  6. 前記電線支持部には、前記電線に接する複数の押さえ突部が、前記電線が延びる方向に沿って間欠的に設けられており、
    前記電線支持部に形成された前記押さえ突部は、前記電線押さえ部材に形成された前記押さえ突部に対して、互い違いに配されていることを特徴とする前記請求項4または5記載のコネクタ。
  7. 前記キャビティには、前記電線の外周に嵌着されて前記電線と前記キャビティ内面との間を防水するゴム栓が嵌着されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のコネクタ。
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