JP4569448B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタの振動に伴って電線が大きく振れるのを抑えることのできるコネクタを提供することを目的とする。
請求項1の発明によれば、ハウジングには、端子金具の挿入方向に対し交差方向に屈曲してハウジングから導出される電線に対し、この電線が復元変形する側から当接する受け部が備えられている。このような構成によれば、電線の復元力を利用して受け部が電線を受け止めるようになっているから、コネクタの振動に伴って電線が大きく振れるのを抑えることができる。
また、請求項1の発明によれば、電線は、端子挿入口から導出された状態から連絡路を通って開口部から導出された状態に移行できるようになっている。このような構成によれば、比較的振動を受けにくい環境下でコネクタを使用する場合には、電線の導出方向を選択することができる。
請求項2の発明によれば、カバーには、連絡路を狭めて電線の戻り止めを行う戻り止め部が設けられている。このような構成によれば、カバーが被せられると、開口部から導出されている電線が、連絡路を通って端子挿入口から導出された状態に戻ってしまうことを防ぐことができる。
請求項3の発明によれば、カバーの切欠き凹部とハウジングの受け部とによって電線導出口が形成されるようになっており、この電線導出口における電線まわりのクリアランスが、端子挿入口における電線まわりのクリアランスよりも小さくされている。このような構成によれば、電線導出口における電線の振れは、端子挿入口における電線の振れよりも小さく抑えられる。
請求項4の発明によれば、カバーには、キャビティに挿入された端子金具に係止してこの端子金具の抜け止めを行う抜止め部が設けられている。このような構成によれば、カバーがリテーナを兼ねているから、リテーナが別部品とされている場合に比べて部品点数が少なくて済む。
請求項5の発明によれば、開口部から導出されている状態の電線は、持上り規制部によって持ち上がりを規制されている。ここで、端子金具における本体部とバレル部との境目部分は一般的に強度が低いため、電線の持ち上げに伴ってバレル部側が持ち上げられると、端子金具が変形してしまうおそれがある。しかし、本発明の構成によれば、持上り規制部によって、本体部よりも後方の部分が持ち上がらないようにされているから、端子金具が変形してしまうことを回避できる。
請求項6の発明によれば、持上り規制部の端部がカバーを閉じた状態で係止させるロック突起となっているから、持上り規制部とロック突起とが1箇所に設けられる。これにより、持上り規制部とロック突起とを離れた位置に分けて設けるのに比べて設計の自由度が高まる。
請求項7の発明によれば、カバーがヒンジを介してハウジングに連結されている。このような構成によれば、メンテナンス等によりカバーを外してもカバーを紛失するおそれがなく、またハウジングに対するカバーの組み付け経路がヒンジによって規定されるから、組み付けの際にカバーがハウジングに対して位置ずれしにくく、組み付け作業性がよい。
以下、本発明の実施形態1を図1〜図6によって説明する。本実施形態のコネクタは、ハウジング10とカバー30とを一体成型した合成樹脂部品である。このコネクタは、電線40の端末部に接続された端子金具41を2本収容できるようになっている。
次に、本発明の実施形態2に係るコネクタを図7および図8によって説明する。図7には、第2実施形態におけるコネクタの斜視図を、図8には、第2実施形態におけるコネクタの上面カバー70Aおよび下面カバー70Bを被せる前の様子を示す斜視図を示した。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
11…キャビティ
13…端子挿入口
16…上面開口部(開口部)
16A…上面開口部の開口縁部
20…リブ(持上り規制部)
21…受け部
22…連絡路
30…カバー
31A…高位部(カバーの後縁部)
35…抜止め突起(抜止め部)
36…ヒンジ
37…切欠き凹部
38…電線導出口
39…戻り止め部
40…電線
41…端子金具
42…本体部
43…バレル部
Claims (7)
- 電線の端末部に接続された端子金具を挿入可能なキャビティが形成されたハウジングを備えたコネクタであって、
前記ハウジングには、前記端子金具の挿入方向に対し交差方向に屈曲して前記ハウジングから導出される前記電線に対し、この電線が復元変形する側から当接する受け部が備えられ、
また、前記キャビティの軸方向における後端部には前記端子金具を挿入するための端子挿入口が開口され、前記ハウジングの側部には前記キャビティを外部に開放する開口部が形成され、この開口部と前記端子挿入口とは前記電線が通過可能な連絡路を介して連通され、
さらに、前記開口部の後側縁部が前記受け部とされており、
前記電線は、前記端子挿入口から導出された状態から前記連絡路を通って前記開口部から導出された状態に移行できるようになっていることを特徴とするコネクタ。 - 前記ハウジングには前記開口部を覆うカバーが備えられ、
前記カバーには、このカバーを被せると、前記連絡路内に進出してこの連絡路を狭めて前記電線の戻り止めを行う戻り止め部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。 - 前記カバーの後縁部には切欠き凹部が形成され、前記カバーを被せると、この切欠き凹部と前記受け部とによって電線導出口が形成されるようになっており、
この電線導出口における前記電線まわりのクリアランスが、前記端子挿入口における前記電線まわりのクリアランスよりも小さくされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。 - 前記カバーには、このカバーを被せると、前記端子金具に係止してこの端子金具の抜け止めを行う抜止め部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
- 前記端子金具は、前記電線の端末部に接続するバレル部とその前方に配されて相手側端子金具に接続する本体部とを備え、前記開口部はこの端子金具の本体部よりもほぼ後方の部分を開放させる範囲に形成されたものであって、
前記開口部の開口縁部には、前記キャビティの軸方向に対し交差する方向に持上り規制部が設けられ、この持上り規制部は前記開口部から導出されている状態の電線が持ち上げられるのを規制していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のコネクタ。 - 前記持上り規制部の端部が前記カバーを閉じた状態で係止させるロック突起となっていることを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
- 前記カバーがヒンジを介して前記ハウジングに回動可能に連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のコネクタ。
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