JP5596361B2 - 防水コネクタ - Google Patents
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Description
そのため、雄型ハウジングと雌型ハウジングとの間に隙間がある場合には、それらの間のガタつきによって雄型ハウジングに設けられるコンタクトと雌型ハウジングに設けられるコンタクトとの接続部分に接触不良等が発生するおそれがある。
これに対しては、ガタつきを抑止するゴムパッキン等の弾性体を雌型ハウジングに設けた防水コネクタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図10に示す防水コネクタ100は、雄型ハウジング121の嵌合突起131の内部に嵌合孔132を形成し、外周にロック用突起133が形成されている。嵌合孔132の内周は嵌合面132aとし、奥部は押圧面132bとしている。雌型ハウジング122の内筒部141には、シール部材150を嵌挿すると共に、ゴムパッキンからなる弾性体152を前端に組み込んだフロントホルダ151が嵌着されている。
これにより、部品点数を増加させることなく、雄ハウジングと雌ハウジングとの嵌合時におけるガタつきを効果的に抑制することができる。その結果、本来ガタつき防止用に必要とされる弾性体を製造する費用や弾性体の金型を作成する費用等を削減することができる。つまり、全体としてのコストダウンを図ることが可能になる。
本発明の実施形態に係る雌コネクタは、不図示の雄コネクタ(相手側コネクタ)に設けられる複数の雄端子(相手側接続端子)に接続される複数の雌端子部(電気接続部)を備える。
6個のワイヤアッセンブリは、雌ハウジング(ハウジング)内に形成された6箇所の端子格納部に格納されており、雌端子部それぞれは、端子格納部の内部で雄端子と接続する。
以下、本実施形態に係る雌コネクタについて具体的に説明する。
まず、本発明の第1実施形態に係る雌コネクタ1について、図1から図4を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る雌コネクタ1の斜視図である。図2は、図1に示す雌コネクタ1のA−A矢視断面図である。図3(a)は、第1実施形態に係るパッキン4の正面図である。図3(b)は、第1実施形態に係るパッキン4の側面図である。図4は、第1実施形態に係るサイドスペーサ5の斜視図である。
接続部20は、電線Wの芯線部をかしめる第1かしめ片(図示せず)と、電線Wの被覆部をかしめる第2かしめ片(図示せず)と、を備える。接続部20は、第1かしめ片で電線Wの芯線をかしめ、第2かしめ片で被覆部をかしめることにより電線Wを接続する。
なお、以下においては、上段側に形成された端子格納部33を用いて説明する。
具体的には、端子格納部33は、嵌合凸部31の前面31aに形成される第1貫通孔33aと、雌端子部21及び係止片22が位置する第1格納部33bと、接続部20が位置する第2格納部33cと、後方側に形成される第2貫通孔33dと、を備える。
第1格納部33bは、前面31aに形成された第1貫通孔33aと連通して形成されている。第1格納部33bでは、第1貫通孔33aから挿入された雄端子と第1格納部33bで固定される雌端子部21とが接続される。
第2貫通孔33dは、第2格納部33cの後方側において、第2格納部33cと連通して形成されている。第2貫通孔33dは、接続部22及びパッキン部23を挿入可能に形成されている。
係止アーム34aは、第1格納部33bの近傍に設けられており、ワイヤアッセンブリ2の挿脱方向と略平行に延びるように配置されている。また、係止アーム34aは、ワイヤアッセンブリ2の挿脱方向と直交する方向(図2に示す「Z1方向」及び「Z2方向」。以下、「Z1方向」を「第1方向Z1」ともいい、「Z2方向」を「第2方向Z2」ともいう。)に弾性変形可能に形成されている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、パッキン4は、液密に封止する封止部40と、係止アーム34a(図2参照)を被覆する被覆部41と、後述の嵌挿部材6(図2参照)を嵌挿可能な嵌挿部としての嵌挿穴部42と、を備える。
一対の第1規制アーム50,50は、互いに平行に延びるように形成さており、それぞれの基端部53が連結部51により連結されている。
突起部52は、第1規制アーム50の基端部53の内面側(一対の第1規制アーム50同士が対面する側)に形成されている。
雌ハウジング3の端子格納部33(第2貫通孔33d)にワイヤアッセンブリ2を挿入すると、先端側に設けられた雌端子部21は、第2格納部33cから第1格納部33bに挿入される。雌端子部21が第2格納部33cから第1格納部33bに挿入されると、雌端子部21から舌状に延出した係止片22の他端部22bが、第1格納部33bの近傍に位置するコネクタランス34の係止突起34bの先端部34cに接触する。
まず、パッキン4の嵌挿部42に所定の剛性を有する嵌挿部材(詰め物)6を嵌挿させる。パッキン4は、嵌挿部42に嵌挿部材6を嵌挿させることにより、被覆部41の剛性を調整することができる。例えば、剛性の高い嵌挿部材6を嵌挿させると、被覆部41の剛性は高くなる。その結果、係止アーム34aの第1方向Z1(下段に設けられた係止アーム34aの場合は第2方向Z2)における撓みを強固に規制可能となる。一方、剛性の低い嵌挿部材6を嵌挿させると、剛性の高い嵌挿部材6を嵌挿させた場合よりも被覆部41の剛性は低くなる。その結果、係止アーム34aの第1方向Z1(下段に設けられた係止アーム34aの場合は第2方向Z2)における撓みの規制範囲等を広くすることができる。例えば、雌端子部21が第1格納部33bで固定された状態が確保できる程度等の規制や係止アーム34aが第1方向Z1(下段に設けられた係止アーム34aの場合は第2方向Z2)に撓まない程度に押さえられる必要充分な力に規制にすることができる。
これにより、雌ハウジング3は、雄ハウジングとの嵌合時に、封止部40と雄ハウジングとが接触し、雄ハウジングと雌ハウジング3との嵌合部を液密に封止することができる。同時に、第2パッキン固定部36に配置された被覆部41により、係止アーム34aの第1方向Z1(下段に設けられた係止アーム34aの場合は第2方向Z2)における撓みが規制される。
第1実施形態に係る雌コネクタ1は、被覆部41を有するパッキン4を備える。被覆部41は、雌端子部21(ワイヤアッセンブリ2)を固定するコネクタランス34の係止アーム34aが撓む(弾性変形する)ことを規制する(抑制する)。
そのため、例えば、別部材を設けることなく雌端子部21(ワイヤアッセンブリ2)を固定することができる。つまり、別部材を設けることなく雌端子部21(ワイヤアッセンブリ2)のガタつきを抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る雌コネクタ1Aついて、図5から図9(b)を参照しながら説明する。
図5は、本発明の第2実施形態に係る雌コネクタ1Aの斜視図である。図6は、図5に示す雌コネクタ1AのB−B矢視断面図である。図7(a)は、第2実施形態に係るパッキン4Aの正面図である。図7(b)は、第2実施形態に係るパッキン4Aの側面図である。図8は、第2実施形態に係るサイドスペーサ5Aの斜視図である。図9(a)は、半係止状態のワイヤアッセンブリ2を示す断面図である。図9(b)は、図9(a)に示すC部の部分拡大図である。
雌ハウジング3Aは、その内部に雄ハウジングを挿入可能に形成された第1開口部30と、第1開口部30の内部に形成された嵌合凸部31と、雄ハウジングに形成された被係止部(図示せず)に係止可能なロックアーム32と、サイドスペーサ5を挿入可能に形成された第2開口部38と、ロックアーム32を保護するように配置されるカバー部39と、を備える。
第2規制アーム54は、係止アーム34aの第2方向Z2(下段に設けられた係止アーム34aの場合は第1方向Z1)側において、屈折した係止突起34bにより形成される空間(「挿入空間」ともいう)に挿入可能に形成されている。第2規制アーム54は、係止突起34bが係止片22と係止する係止側に配置される。
サイドスペーサ5Aは、雌ハウジング3に形成された第2開口部38から挿入され、一対の第1規制アーム50,50は、第2パッキン固定部36に配置される。一方、一対の第2規制アーム54,54は、上下段それぞれに形成された挿入空間に挿入される。
雌ハウジング3Aの端子格納部33にワイヤアッセンブリ2を差し込み、雌端子部21が第1格納部33bで固定されるまでは第1実施形態と同様である。そのため、ここでは、嵌合凸部31へのパッキン4の装着から説明する。
これにより、雌ハウジング3Aは、雄ハウジングとの嵌合時に、封止部40と雄ハウジングとが接触し、雄ハウジングと雌ハウジング3Aとの嵌合部を液密に封止することができる。
サイドスペーサ5Aを雌ハウジング3Aの第2開口部38から挿入した後、一対の第1規制アーム50,50を、上下段に設けられる第2パッキン固定部36に配置する。これと同時に、一対の第2規制アーム54,54を上下段に設けられる挿入空間に挿入する。
サイドスペーサ5は、一対の第2規制アーム54,54を上下段に設けられる挿入空間に挿入することにより、パッキン4Aの装着方向における動作、第1方向Z1及び第2方向Z2の動作が規制される。
第2実施形態に係る雌コネクタ1Aは、係止アーム34aの第1方向Z1(下段に設けられた係止アーム34aの場合は第2方向Z2)側に配置される第1規制アーム50と、係止アーム34aの第2方向Z2(下段に設けられた係止アーム34aの場合は第1方向Z1)側に配置される第2規制アーム54とを有するサイドスペーサ5Aを備える。そのため、係止アーム34aの第1方向Z1側及び第2方向Z2側への撓みを抑制することができる。また、第1方向Z1側及び第2方向Z2側の両側で規制することにより、係止アーム34aの保持力を向上させることができる。これにより、別部材を設けることなく雌端子部21(ワイヤアッセンブリ2)を固定することができる。つまり、雌端子部21(ワイヤアッセンブリ2)のガタつきを抑制することができる。
2 ワイヤアッセンブリ(接続端子)
3,3A 雌ハウジング(ハウジング)
4,4A パッキン(シール部材)
5,5A サイドスペーサ(固定部材)
6 嵌挿部材
21 雌端子部(電気接続部)
22 係止片(被係止部)
33 端子格納部
34 コネクタランス(係止部)
40 封止部
41 被覆部
42 嵌挿部
Claims (3)
- 相手側コネクタの相手側接続端子に接続可能な電気接続部と、被係止部と、を有する接続端子と、
前記接続端子を格納可能な端子格納部と、前記端子格納部に格納された前記接続端子の前記被係止部を係止して前記電気接続部を所定の位置で固定可能な係止部と、を有するハウジングと、
前記相手側コネクタに接触することにより前記ハウジングを液密に封止可能なシール部材と、
前記シール部材を所定の位置で固定可能な固定部材と、を備え、
前記係止部は、前記シール部材及び/又は前記固定部材により弾性変形が規制され、
前記シール部材は、前記係止部の少なくとも一部を直接的又は間接的に被覆する被覆部を有し、
前記被覆部は、合成樹脂又は金属材料により形成された嵌挿部材を嵌挿可能な嵌挿部を有することを特徴とする防水コネクタ。 - 相手側コネクタの相手側接続端子に接続可能な電気接続部と、被係止部と、を有する接続端子と、
前記接続端子を格納可能な端子格納部と、前記端子格納部に格納された前記接続端子の前記被係止部を係止して前記電気接続部を所定の位置で固定可能な係止部と、を有するハウジングと、
前記相手側コネクタに接触することにより前記ハウジングを液密に封止可能なシール部材と、
前記シール部材を所定の位置で固定可能な固定部材と、を備え、
前記係止部は、前記端子格納部に対する前記接続端子の挿脱方向と直交する方向に弾性変形可能な係止アームを有し、
前記シール部材は、前記係止アームを直接的又は間接的に被覆し、前記接続端子の挿脱方向と直交する方向に前記係止アームが弾性変形することを規制する被覆部を有することを特徴とする防水コネクタ。 - 相手側コネクタの相手側接続端子に接続可能な電気接続部と、被係止部と、を有する接続端子と、
前記接続端子を格納可能な端子格納部と、前記端子格納部に格納された前記接続端子の前記被係止部を係止して前記電気接続部を所定の位置で固定可能な係止部と、を有するハウジングと、
前記相手側コネクタに接触することにより前記ハウジングを液密に封止可能なシール部材と、
前記シール部材を所定の位置で固定可能な固定部材と、を備え、
前記係止部は、前記端子格納部に対する前記接続端子の挿脱方向と直交する方向に弾性変形可能な係止アームと、前記係止アームの一端側に形成され、前記被係止部が係止する係止突起とを有し、
前記固定部材は、前記係止部と前記被係止部とが係止する係止側に対して反対側の反係止側に配置され、前記係止アームにおける前記接続端子の挿脱方向と直交する方向の一方の面に当接する第1規制アームと、前記係止側に配置され、前記係止アームにおける前記一方の面の裏面に当接する第2規制アームと、を備えることを特徴とする防水コネクタ。
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