JP3341582B2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP3341582B2 JP15448796A JP15448796A JP3341582B2 JP 3341582 B2 JP3341582 B2 JP 3341582B2 JP 15448796 A JP15448796 A JP 15448796A JP 15448796 A JP15448796 A JP 15448796A JP 3341582 B2 JP3341582 B2 JP 3341582B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出圧縮成形の可
能な射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、キャビティへの溶融樹脂の充填後
に、金型を微駆動して溶融樹脂に圧縮力を作用させなが
ら成形を行う射出圧縮成形という方法が知られている。
従来のこの方法は、雌型と雄型とでできるキャビティ内
に溶融樹脂を充填した後、雄型を雌型に対して押圧摺動
させることにより、余剰樹脂をゲートから外部に流出さ
せると共に、雄型でゲートをカットし、ゲートカットと
同時あるいはその後さらに雄型を微駆動することによ
り、型内樹脂に圧縮力を与えて成形するというものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の射出圧縮成形
は、雄型を雌型に対して嵌合させ、その状態で雄型を雌
型に対してスライドさせることで、キャビティ内の溶融
樹脂に圧縮力を加えているが、型全体を移動させるだけ
では、複雑な形状の高密度成形には対応できない。特
に、成形時の樹脂の収縮により型開きの際にどちらかの
型に抱き付くような形状の成形品を成形する場合、離型
機構を含めて、金型の構成を簡略化する必要があるが、
従来ではそこまで対応したものが見当たらなかった。
【0004】本発明は、上記事情を考慮し、複雑な形状
の高密度成形が可能であり、しかも離型機構を含めて構
造の簡単な射出成形金型を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明は、成形時の樹脂
の収縮によって型開きの際一対の型の一方に抱き付く形
状的特性を有した成形品の射出成形用金型において、前
記成形品の抱き付く型が可動型、他方の型が固定型とな
るようキャビティ形状を設定し、可動型に成形品の抱き
付き部を凹所として有したコアを設けると共に、このコ
アを、キャビティを収縮する方向に沿ってスライド自在
となし、前記コアを成形品の外形より小さくし、成形後
にコアがキャビティを収縮する方向と反対方向にスライ
ドしたとき、成形品の一部が可動型に引っ掛かるよう
に、キャビティの一部が金型分割面上に凸状部分として
形成されていることを特徴とする。
【0006】
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態として
の射出成形用金型を図1〜図3に基づいて説明する。図
1は射出成形金型10の第1の型締め状態を示す断面図
である。この金型10は、それぞれ2枚重ねの固定側支
持板11と可動側支持板21とを有する。可動側支持板
21は、スペーサ41を介して可動側取付板40に固定
されている。
【0008】固定側支持板11及び可動側支持板21の
対向面側には、固定型13及び可動型23が、ボルト1
5、25で連結されている。ボルト15、25の外周に
はスリーブ14、24及びストッパ16、26が嵌めら
れ、固定型13は固定側支持板11に動かないよう固定
され、可動型23は、ストッパ26で定められた移動限
までの範囲で、型締め方向に沿って自由に移動できるよ
うになっている。可動型23と可動側支持板21との間
にはスプリング29が介装され、このスプリング29に
よって、可動型23は、ストッパ26で定められる移動
限に付勢されている。
【0009】また、可動型23には、型締め方向に沿っ
たスライド孔27が貫通形成され、スライド孔27の内
部にコア28の先端側がスライド可能に挿入されてい
る。コア28の基端部は可動側支持板21に固定されて
いる。そして、固定型13の凹所と、スライド孔28の
周壁と、スライド孔28内に挿入されたコア28の先端
面とで、キャビティ30が形成されている。
【0010】この場合の成形品は、図2(e)に示すよ
うな形状のものである。この成形品Sは、外周縁Saが
断面半円状に丸められた円板部Sbと、円板部Sbの外
周縁の一部に折り曲げるように起立形成した円弧状の起
立壁Scとからなり、起立壁Scの基部から円板部Sb
にかけての屈曲部分の内外周が、滑らかな円弧状曲面で
連続化されたものである。
【0011】コア28のスライド孔27は、この成形品
Sの外周縁Saの一部がはみ出る大きさに形成され、そ
の内部にスライド自在に挿入されたコア28も、スライ
ド孔27と略同様の大きさに形成されている。従って、
図2(b)に示すように、成形品Sの形状に対応したキ
ャビティ30の一部は、スライド孔27の径の外側の金
型分割面上に凸状部分Pとして形成されており、図2
(d)、(e)に示すように、型開きした際に、成形品
Sの凸状部分Pが引っ掛かるようになっている。また、
コア28の先端面は、成形品Sの内側形状(起立壁Sc
のある側)を形作るような形に形成され、起立壁Scに
相当する部分が凹所としてへこんでいる。従って、上述
のような形状的特性を有した成形品Sは、成形時の樹脂
の収縮によって、コア28側に抱き付くことになる。
【0012】また、固定側13及び可動型23の分割面
には、キャビティ30に連通するゲート33が設けら
れ、ゲート33の基端側はランナ−32を介して、固定
型13に嵌合されたスプルーブッシュ38のスプルー3
1に通じている。また、固定型13には、可動型23の
ガイド孔にスライド嵌合することで、案内作用をなすガ
イド34が設けられている。更に、可動側23には、ラ
ンナー32と共に成形品を突き出す突き出しピン43が
設けられ、突き出しピン43の基端が突き出し板42に
支持されている。
【0013】次に、この金型10を用いて射出成形する
場合の動作を説明する。型締め前の状態では、可動型2
3は可動側支持板21に対して型締め方向の移動限に位
置している。つまり、可動側支持板21と可動型23と
の間にスプリング29によって隙間Hが確保されてい
る。また、図2(a)に示すように、コア28は、キャ
ビティ30に対して後退した位置にある。
【0014】この状態から第1段階の型締めを行った状
態が図1に示されている。第1段階の型締め(弱い力で
の型締め)を行うと、固定型13と可動型23の分割面
が密着し、図2(b)に示すように、固定型13と可動
型23の間にキャビティ30が形成される。この段階で
は、型締め力とスプリング29の釣り合い条件に応じた
隙間Hがまだある。
【0015】この状態で、スプリング29を介して所定
の型締め力を保ったまま、ゲート33からキャビティ3
0内に溶融樹脂を充填する。そして、次の段階として更
に強い力で型締めを行う。そうすると、スプリング29
に抗して、固定側及び可動側支持板11、21が相互に
押圧接近させられることにより、スプリング29の収縮
により、固定型13及び可動型23に徐々に増大する型
締め力が作用すると同時に、コア28が支持板11に押
されて、図2(c)に示すように、キャビティ30を収
縮する方向に移動する。
【0016】そして、コア28によって、キャビティ3
0が収縮させられることにより、キャビティ30内の樹
脂に圧縮力が作用する。その際、コア28の移動によ
り、ゲート33が閉じられ、ゲート33が閉じられた状
態で更に圧縮力が作用することにより、キャビティ30
内の樹脂が高圧縮状態で成形される。
【0017】成形後、図2(d)に示すように型開きを
行うと、成形品Sがコア28に抱き付くが、図2(e)
に示すように型開きが進行して、コア28が可動型23
に対して相対的に後退すると、成形品Sの一部(符号P
で示す部分)がコア28の外側で可動型23の先端に引
っ掛かるので、成形品Sがコア28から離れる。よっ
て、抱き付き形状ではあるが、離型が確実に行われる。
この場合、成形品Sを突き出すための突き出しピン式の
離型機構を用いないので、小さなコア28の場合にも、
離型のための機構を簡単な構造、つまりキャビティ30
の一部をコア28の外径よりも外側に突出させただけの
構造にすることができる。
【0018】なお、上記実施形態では、ある特定の形状
の成形品Sを例にとったが、樹脂の収縮によってコア2
8に抱き付く形状であれば、どのような形状の成形品の
場合にも本発明は適用できる。
【0019】また、上記実施形態では、コア28をスプ
リング29と型締め力を利用して移動するようにした
が、コア28を独立した駆動機構を用いて移動するよう
にしてもよい。
【0020】さらに、上記実施形態では、キャビティ3
0の一部をコア28より外側に突出させることで、コア
の後退に伴って成形品の離型を行うようにしたが、可動
型に成形品の抱き付く形状のコアを設けているので、そ
の他の簡易な構造の離型機構を設けることも可能であ
る。つまり、固定型側にコアがある場合と比べると、ス
ペース的な余裕があるので、簡単に離型手段を設けるこ
とでき、金型の構造を複雑にせずに済む。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、発明によれば、
コアを動かすことで、キャビティ内の樹脂に圧縮力を作
用させるようにしたので、複雑な形状の成形品を高密度
で圧縮成形することができる。また、可動型に設けたコ
アに成形品を抱き付かせるようにしたので、離型手段を
含めて、金型全体の構造を簡易化することができる。ま
型開きしてコアを後退させた際に成形品の一部が可
動型に引っ掛かるようにしたので、突き出しピン等を設
けない簡単な構造で、確実に成形品を金型から外すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての射出成形用金型の
断面図である。
【図2】成形時の前記金型の要部の動作を順を追って示
す断面図である。
【符号の説明】
13 固定型 23 可動型 28 コア 30 キャビティ S 成形品

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形時の樹脂の収縮によって型開きの際
    一対の型の一方に抱き付く形状的特性を有した成形品の
    射出成形用金型において、前記成形品の抱き付く型が可
    動型、他方の型が固定型となるようキャビティ形状を設
    定し、可動型に成形品の抱き付き部を凹所として有した
    コアを設けると共に、このコアを、キャビティを収縮す
    る方向に沿ってスライド自在となし 前記コアを成形品の外形より小さくし、成形後にコアが
    キャビティを収縮する方向と反対方向にスライドしたと
    き、成形品の一部が可動型に引っ掛かるように、キャビ
    ティの一部が金型分割面上に凸状部分として形成されて
    いることを特徴とする射出成形用金型。
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