JPS644501Y2 - - Google Patents

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JPS644501Y2
JPS644501Y2 JP1984120283U JP12028384U JPS644501Y2 JP S644501 Y2 JPS644501 Y2 JP S644501Y2 JP 1984120283 U JP1984120283 U JP 1984120283U JP 12028384 U JP12028384 U JP 12028384U JP S644501 Y2 JPS644501 Y2 JP S644501Y2
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mold
ejector
pin
plate
sleeve body
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JP1984120283U
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、モールド金型の型閉じ工程で迅速
にそのエジエクタプレートをえの位置に戻すため
の金型のエジエクタプレート早戻し装置に関す
る。
従来の技術 射出成形工程では、成形機に取付けた金型内
に、溶融樹脂を注入して成形・固化させた後、金
型を開いて製品を取出す。この際、金型のコア側
にだきついた製品を、成形機の型開き動作と関連
させながらエジエクタピンにより突出し、製品の
取出しを行う。
そして、製品突出しのために金型内に突出した
エジエクタピンは、次の型閉じ工程でエジエクタ
プレートに固定されたリターンピンが固定側型板
の表面に衝当ることによつて押戻され、元の位置
に戻るようにしている。
しかしながら、アンダーカツト部分や鍔部のあ
る製品を成形するために、スライドコアを使用す
る金型にあつては、型閉じ工程においてスライド
コアを移動させるスライドブロツクが元の位置に
戻る前に、エジエクタピンが引込んでいることが
必要である。このため、この種の金型では、一般
にエジエクタプレートの早戻し装置が付設され
る。
すなわち、第4図と第5図に示すように、成形
機(図示せず)に取付けた可動側型板1と固定側
型板2とよりなるキヤビテイ内に、溶融樹脂を注
入して製品3を成形した後、金型を開いて製品3
を取出す際に、金型のコア4側にだきついた製品
3を、成形機の型開き動作と関連させながら、エ
ジエクタピン5により突出し、製品3の取出しを
行う。
具体的には、型開き工程の最終段階で可動側型
板1を下げると、エジエクタピン5を固定してい
る2枚のエジエクタプレート6が、成形機の突出
し棒7により相対的に押されて前進し、エジエク
タピン5の先端がコア4にだきついている製品を
はね出すようになるものである。
そして、突出したエジエクタピン5は、型閉じ
工程でエジエクタプレート6に固定されたリター
ンピン14が固定側型板2の表面に衝当ることに
より、図示下方に押戻され、元の位置に戻るよう
にすることが従来の一般的方法であつた。
しかし、この第4図、第5図に示す例は、外側
にアンダーカツト部9を有する製品を成形する金
型の例であり、スライドコア10により、アンダ
ーカツト部9を形成している。このスライドコア
10は可動側型板1の表面をスライドするスライ
ドブロツク11の一部に形成されており、このス
ライドブロツク11に穿設されたアンギユラ孔に
アンギユラピン13が嵌入することにより、金型
の開閉動作に応じて図示左右方向にスライドす
る。
このようにスライドブロツク11を有する金型
構造においては、リターンピン14を使用する方
法では、エジエクタピン5がスライドブロツク1
1を衝突して、損傷するおそれが多分にあるの
で、第4図に示す型開き状態から第5図に示す型
締め状態に移行する過程で、スライドコア11が
スライドする以前にエジエクタピン5をすばやく
元の位置に向けて戻す必要がある。そのため、前
述したようにこの種の金型構造では、エジエクタ
プレート6の早戻し装置が設けられなければなら
ない。第4図、第5図に示す従来例では、ばね8
により、この早戻し動作を行つている。
すなわち、受け板15とエジエクタプレート6
にそれぞればね保持孔を形成し、両者間にばね8
を介挿させて、金型が型閉じ工程に移行すると同
時に、前記ばね8の弾発力により、エジエクタプ
レート6の早戻しを行つていた。
なお、第4図、第5図において、16,17
は、それぞれ固定側及び可動側取付板であり、1
8はスペーサブロツクである。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、スプリング8を用いる場合に
は、下記の問題がある。
(1) エジエクタピン5にカジリが生じた場合など
は、早戻しが不確実となり、その場合エジエク
タピン5が早戻しせずスライドブロツク12と
エジエクタピン5とが衝突して破損する。
(2) 突出しのストロークが大きいほど、スプリン
グ8の圧縮比が大きくなつて、収納スペースが
長く必要になつたり、相当強いスプリング8を
使つてもエジエクタプレート6が途中までしか
戻らないことが起る。
(3) スプリング8の弾擦力によりエジエクタプレ
ート6が反つてエジエクタピン5の動きがスム
ースでなくなる。
(4) スプリングの折損やへたりの事故が起り易
い。
さらに、この種の早戻し装置として、従来より
カムやリンク機構を用いたものも実用化されてい
るが、機構が複雑になつたり、装置が大形化する
問題点があつた。
考案の目的 この考案は、上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、エジエクタプレートの早戻し
が、たとえストロークが相当大きくても確実に行
え、破損などのおそれが全くなく、さらに簡単な
機構で場所をとらず取付けが容易である、金型の
エジエクタプレート早戻し装置を提供することを
目的とする。
問題点を解決するための手段 したがつて、上述の目的を達成するために、こ
の考案は、以下の構成を要旨とするものである。
まずエジエクタピンが取付け固定されたエジエ
クタプレートにスリーブ体を植設し、このスリー
ブ体の先端部近傍に円周状に複数個のボールを遊
嵌する。一方、前記スリーブ体と相対する金型の
固定側型板部に、プツシヤピンを植設し、さらに
金型の可動側型板部に前記スリーブ体のガイドと
なるブツシユ部を配設し、このブツシユ部には、
スリーブ体の先端部に遊嵌配設されたボールがス
リーブ体内で拡開方向に移動し得る内径大部及び
ボールがスリーブ体内で閉塞方向に移動する内径
小部を形成した構成になるものである。
作 用 上述した構成において、金型の型開き時は、ス
リーブ体がブツシユ部の内径小部に嵌入し、スリ
ーブ体の先端部近傍に配設されたボールは、ブツ
シユ部内壁に押されて半径方向を中心に向つて移
動する。そして、型閉じ工程の最初の段階におい
てプツシヤピンがこのボールに当接し、スリーブ
体自体を押すようになるのでエジエクタプレート
が元の位置に向つて戻され、エジエクタピンの早
戻しが行われる。このエジエクタプレートの戻り
に応じスリーブ体がブツシユ部内をスライドし、
ボールがブツシユ部の内径大部に至ると、ボール
が半径方向に沿つて開いてプツシヤピンのガイド
通路が確保され、プツシヤピンがスリーブ体内に
嵌入して金型の型締めが行われるようになるもの
である。
実施例 以下、第1図から第3図に示す実施例によりこ
の考案を説明する。
第1図と第2図は、この考案の要部を示す断面
図で、第1図は金型の型締め状態を、第2図は金
型の型開き状態を示している。
第1図と第2図に示す金型は、固定側型部20
と可動側型部21よりなる。固定側型部20は、
固定側取付板22に固定側型板23を固定したも
ので、可動側型部21は、可動側取付板24にス
ペーサブロツク25を介して受け板26と可動側
型板27を固定したものである。
前記固定側型部20には、第4図と第5図で示
したと同様のスライドブロツク42のスライド機
構を構成するアンギユラピン43が設けられ、前
記可動側型部21には、スライドブロツク42が
設けてあり、さらに、エジエクタプレート32に
はエジエクタピン50が設けてあることは従来と
同じである。また、7は、成形機の突出し棒であ
る。成形する製品3は、従来例の場合と同様のも
のを作るものとする。
固定側型板23には、1本のプツシヤピン28
が下方に向けて突出して設けてある。
可動側型板27には上記プツシヤピン28に対
向してブツシユ29が配設してある。第3図に示
すように、このブツシユ29の上端には、プツシ
ヤピン28の通し穴29aが、それに続く部分
は、内径小部29cとなつており下端には後述す
る内径大部29bが設けてある。
また、受け板26には、前記ブツシユ29の真
下に貫通孔30が形成してある。この貫通孔30
には、エジエクタプレート31,32に上方に向
けて植設されたスリーブ33がエジエクタプレー
ト31,32と一体に上下動可能に挿入してあ
る。
このスリーブ33は、第3図に示すように、ブ
ツシユ29に内挿される上端開口33cの周囲に
ボール34を遊嵌して位置決めできる小孔35が
たとえば3つ以上円周等配に形成してある。この
小孔35は、たとえばスチール製のボール34が
スリーブ穴33a側に落ちないように、完全には
貫通しないで内周面側にひつかかり部33bを残
した形を有している。
実施例の作用 次に、以上の構成における作用を説明する。
一回の成形工程及び製品の突出し工程が終了し
た時点では、金型は第2図に示すように型開き状
態にある。この状態から、次の成形工程を行べ
く、第2図の矢印で示すように可動側型部21を
固定側型部20に向けて上昇させる。
すなわち、プツシヤピン28は、相対的に下降
しブツシユ29の通し穴29aとスリーブ33の
上端開口33cを通る。しかしながら、スリーブ
33は、ブツシユ29の内径小部に位置している
ので、ボール34が閉じた状態にあり、プツシヤ
ピン28の下端はボール34,34間を通らずに
対向する各ボール34を押してスリーブ33とエ
ジエクタプレート31,32を押下げる。
そして、このプツシヤピン28に押されて、ス
リーブ33の先端部がブツシユ29の内径大部ま
で移動するとボール34は、小孔35内を動いて
互いに広がり、スリーブ33内の通路が拡開する
ことにより、プツシヤピン28がゆるく通り得
る。この状態でストリツパプレート31は元の位
置にもどることになる。かくして、固定側型板2
7と可動側型板23とは、第1図のように密着し
て金型は型締め状態となり、射出成形機のノズル
から図示しないスプルー、ランナー、ゲートを介
して溶融樹脂が注入され、製品3が成形される。
すなわち、この両型板23,27が密着してス
ライドブロツク42が元の位置に戻り製品3に対
して密着するまでの型開き工程から型閉じ工程に
移る過程において、プツシヤピン28をを僅かに
ブツシユ29に挿入した時点で、エジエクタピン
50が立設されたエジエクタプレート31,32
を元の位置(下限位置)にスライドブロツク42
が元の位置に集合する前に確実に早戻しすること
ができる。
ところで、型閉じ工程(第1図)から型開き工
程(第2図)に移る場合には、エジエクタプレー
ト31,32は可動側型部21の下降に伴い、相
対的に成形機の突出し棒7により押されてスリー
ブ33はブツシユ29に挿入されるとともに、プ
ツシヤピン28はスリーブ33とブツシユ29か
ら抜かれて第2図に示す状態にもどすことがで
き、スライドブロツク42は広がり製品3はエジ
エクタプレート31,32のエジエクタピン50
により押上げられる。
考案の効果 以上説明したようにこの考案によれば、金型の
型開き工程から型閉じ工程に、固定側型部のプツ
シヤピンによりスリーブを押下げてエジエクタピ
ンをエジエクタプレートとともに早戻しし、早戻
し後はエジエクタピンをスリーブ内に内挿できる
ようにしたので、エジエクタピンがたとえそのス
トロークが相当大きくても確実にスライドブロツ
ク等に衝突することなく早戻しでき、破損などの
おそれが全くなく、取付けが容易で場所をとらず
デリケートな調節を必要とせず、球、円柱、円筒
部品のみで構成できるので作り易く精度よくで
き、耐久性が向上できる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の要部を示し金型の型閉じ
工程の状態を示す断面図、第2図は、同金型の型
開き工程の状態を示す断面図、第3図は、スリー
ブとブツシユおよびボールを示す分解断面図、第
4図と第5図は、従来の金型を示す断面図であ
る。 20……固定側型部、21……可動側型部、2
8……プツシヤピン、29……ブツシユ、29b
……内径大部、29c……内径小部、33……ス
リーブ、31,32……エジエクタプレート、3
4……ボール、35……小孔、50……エジエク
タピン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エジエクタプレートに取付け固定されて金型内
    に突出したエジエクタピンを、金型の型閉じ動作
    に関連させて早戻しする金型のエジエクタプレー
    ト早戻し装置において、 前記エジエクタプレートに植設されたスリーブ
    体と、このスリーブ体の先端近傍に円周状に遊嵌
    された複数個のボールと、金型の固定側型板部の
    前記スリーブ体と相対する位置に植設されて、前
    記スリーブ体内に挿通するプツシヤピンと、金型
    の可動側型板部に配設されて前記スリーブ体が挿
    通されるとともに、前記プツシヤピンの挿通路を
    確保すべく前記ボールが拡開方向に移動し得る内
    径大部及び前記プツシヤピンの挿通を阻止すべく
    前記ボールが閉塞方向に移動する内径小部が形成
    されたブツシユ部とを備えた構成になる金型のエ
    ジエクタプレート早戻し装置。
JP12028384U 1984-08-06 1984-08-06 金型のエジエクタプレ−ト早戻し装置 Granted JPS6135820U (ja)

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JPS6135820U JPS6135820U (ja) 1986-03-05
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6119324A (ja) * 1984-07-05 1986-01-28 Gifu Tada Seiki:Kk 成形機におけるエジエクタ−プレ−トの早戻し装置

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JPS6119324A (ja) * 1984-07-05 1986-01-28 Gifu Tada Seiki:Kk 成形機におけるエジエクタ−プレ−トの早戻し装置

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