JPH0719778Y2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH0719778Y2
JPH0719778Y2 JP8633092U JP8633092U JPH0719778Y2 JP H0719778 Y2 JPH0719778 Y2 JP H0719778Y2 JP 8633092 U JP8633092 U JP 8633092U JP 8633092 U JP8633092 U JP 8633092U JP H0719778 Y2 JPH0719778 Y2 JP H0719778Y2
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JP
Japan
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sprue
mold
pin
injection molding
die
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JP8633092U
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JPH0642139U (ja
Inventor
信隆 秋好
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Yazaki Kako Corp
Original Assignee
Yazaki Kako Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、射出成形用金型に関
し、特にガラス繊維等の充填材を混入したエンジニアリ
ングプラスチック、その他の硬質合成樹脂製品の成形に
使用される射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の射出成形用金型として
は、全自動成形を容易にするため、製品部が金型から突
出される際にゲート近くに設けた突出しピンによってゲ
ート部を自動的に切断し得るように、分割面(PL面)
をもぐって可動側又は固定側の型板内に設けられた円錐
形の穴でランナーとキャビティを連絡するようにしたト
ンネル(サブマリン)ゲートを有するものが一般に知ら
れている(実公昭62−32818号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トンネルゲートを有する射出成形用金型においては、構
造が簡単でコスト的にも低い利点があるものの、トンネ
ルゲートが成形条件等を考慮し、分割面に対してほぼ4
5°の角度で傾斜したアンダーカット状を呈しているた
め、硬質合成樹脂製品の成形に際しては、ゲート部分の
抜けが困難であり、途中から折れて残ることが多く、全
自動成形が困難となっている。この抜けを解消するに
は、できるだけアンダーカットを少なくした長いトンネ
ルとすることが考えられるが、キャビティの高さを充分
に確保する必要がある等の形状的な制限を受ける不具合
がある。そこで、本考案は、製品の突出した時に切断さ
れるゲート部の離型を確実に達せられるようにすること
により、硬質合成樹脂製品の成形を全自動的に行い得、
かつキャビティの高さ等の形状的な制限を受けることの
ない射出成形用金型の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案の射出成形用金型は、スプルーを中心として
1又は2以上のキャビティが形成され、かつスプルーと
キャビティを連絡する1又は2以上のランナー及びトン
ネルゲートが形成されている射出成形用金型において、
固定側金型と可動側金型の分割面にスプルーの中心を通
る直線によって分割された半円形状又は扇形状等の互い
に係合可能な凹、凸部を形成し、可動側金型における凸
部の径方向の側面に側方へ開放されたアンダーカット状
のランナー及びトンネルゲートを形成する一方、可動側
金型に挿通された摺動可能なスプルーピンのスプルーに
臨む先端に係止部に形成し、かつエジェクタープレート
に挿入されたスプルーピンの基端部を軸方向の所要範囲
で摺動可能になすと共に、この他端部に軸方の直線部と
その先端部側に連なる螺旋部とを有する案内溝を形成
し、この案内溝に係合されるカムピンをエジェクタープ
レートに植設したものである。
【0005】
【作用】上記手段においては、製品部の突出した時にゲ
ート部の切断が行われ、この切断後にスプルーピンの回
転によってランナー部及びゲート部が回転されてアンダ
ーカット状のランナー及びトンネルゲートから確実に離
型される。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本考案の射出成形用金型の一実施例
を示す型閉じ状態の縦断面図である。固定側金型1は、
固定側型板2に設けた丸穴3に固定側型板2及び後述す
るコアブロックと相俟ってキャビティ4を形成するコア
5を嵌挿し、かつコア5をその中心部に圧入されたスプ
ルーブッシュ6と共に取付板7を介して固定側型板2に
固定して構成されている。固定側金型1の分割面8にお
けるコア5と対応する位置には、図2、図3に示すよう
に、スプルー9の中心を通る互いに直交する2直線によ
って分割された扇形状の凹部10がスプルー9の中心を
対称点として形成されており、両凹部10の径方向の側
面11は、後述する可動側金型の凸部との係合を確実に
するため、分割面8に近づくにつれて円弧が長くなるよ
うに、軸方向の面に対して3〜5°の角度をなすように
傾斜させて設けられている。
【0007】固定側金型1に対して対接離反される可動
側金型12は、図1に示すように、その分割面13とな
る可動側型板14の片面に、前記コア5等と相俟ってキ
ャビティ4を形成するコアブロック15を埋設して構成
されている。コアブロック15には、図2、図3、図4
に示すように、前記固定側金型1の各凹部10と係合可
能な扇形状の凸部16がそれぞれ形成されている。両凸
部16の径方向の側面17は、分割面13に近づくにつ
れて円弧が長くなるように、凹部10の径方向の側面1
1と同様に、軸方向の面に対して3〜5°の対応する角
度をなすように傾斜させて設けられている。又、両凸部
16の径方向の側面17には、側方へ開放された断面半
円形をなすアンダーカット状のランナー18及び同様に
側方へ開放され、かつ後述する製品部の突出し方向と対
向する楔形のカッター部19を有するトンネルゲート2
0が形成されている。
【0008】一方、エジェクタープレート21に立設さ
れ、可動側金型12に摺動可能に挿入されたエジェクタ
ーピン22は、先端をトンネルゲート20近傍のキャビ
ティ4に臨ませて設けられている。又、可動側金型12
に摺動可能に挿通されたスプルーピン23のスプルー9
に臨む先端には、後述するランナー部を係止する係止部
24が形成されている。スプルーピン23の基端部は、
フランジ25を中間部に形成した大径部26に形成され
ており、この大径部26におけるフランジ25より基端
部を介してエジェクタープレート21を摺動可能に挿通
すると共に、取付盤27に摺動可能に挿入され、かつそ
の外周に形成した周溝28と係合するボールロック29
により取付盤27にロック可能に設けられている。又、
大径部26のフランジ25は、エジェクタープレート2
1に取り付けた有底円筒状のブッシュ30内に軸方向の
所要範囲で摺動可能に嵌挿され、かつ大径部26のフラ
ンジ25より先端側は、ブッシュ30の底部を摺動可能
に挿通されている。そして、大径部26のフランジ25
より先端側には、軸方向の直線部311と、その先端部
側へ連なる螺旋部312とを有する案内溝31が形成さ
れており、この案内溝31には、ブッシュ30の底部に
植設したカムピン32が移動可能に係合されている。な
お、案内溝31は、大径部26と共にカムを形成するも
ので、径方向へ貫通して設けられている共に、カムピン
32は、案内溝31を径方向へ貫通してこれと係合され
ているものである。又、図1においては33は成形機
(図示せず)の突出しバーである。
【0009】上記構成の射出成形用金型は、図1に示す
型閉じ状態において、図示しない射出シリンダーから溶
融樹脂がスプルー9、ランナー18及びトンネルゲート
20を経てキャビティ4内に射出され、凝固されると、
可動側金型12が固定側金型1から離反して型開きが行
われると共に、図5に示すように、成形機の突出しバー
33がエジェクタープレート21に当接し、かつエジェ
クターピン22が製品部34を突出すると同時にゲート
部35がトンネルゲート20のカッター部19によって
切断される。この突出しバー33によるエジェクタープ
レート21の移動の間、スプルーピン23は、ボールロ
ック29によって取付盤27にロックされ、かつカムピ
ン32が案内溝31の直線部311内を移動するので、
停止した状態にある。
【0010】そして、突出しバー33によるエジェクタ
ープレート21の突出し動作が進行し、カムピン32が
案内溝31の螺旋部312に係合し始めるとスプルーピ
ン23が回転され、その係止部24によって係止された
ランナー部36、ゲート部35及びスプルー部37がス
プルーピン23と一緒に回転されて凸部16のアンダー
カット状のランナー18及びトンネルゲート20から離
型される(図6参照)。更にエジェクタープレート21
の突出し動作が進行し、カムピン32が案内溝31の螺
旋部312の終端部に至り、かつスプルーピン23のフ
ランジ25がエジェクタープレート21に当接すると、
図7に示すように、ボールロック29のロック解除され
てスプルーピン23の基端が取付盤27から離脱し、ス
プルーピン23がエジェクタープレート21と一緒に上
昇してランナー部36等が可動側金型12から突出され
るものであり、突出されたランナー部36等は、図示し
ない取出機によって確実に掴み取られて取り除かれるも
のである。
【0011】なお、上記実施例においては、固定側金型
1と可動側金型12の分割面8,13に形成される凹、
凸部10,16を扇形状とする場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、例えばスプルー9
の中心を通る直線によって分割された半円形状、方形状
又は三角形状等の互いに係合可能な凹、凸部としてもよ
い。又、キャビティ4は、1個取りの場合に限らず、2
個取り以上としてもよい。更に、上記金型は、硬質合成
樹脂製品の成形に限らず、軟質合成樹脂製品の成形にも
応用できるのは勿論である。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の射出成形
用金型によれば、製品部の突出し時にゲート部の切断が
行われ、この切断後にスプルーピンの回転によってラン
ナー部及びゲート部が回転されてアンダーカット状のラ
ンナー及びトンネルゲートから確実に離型されるので、
硬質合成樹脂製品の成形を全自動的に行うことができる
と共に、キャビティの高さ等の形状的な制限を受けるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の射出成形用金型の一実施例を示す型閉
じ状態の縦断面図である。
【図2】図1に示す射出成形用金型の要部の側面図であ
る。
【図3】図2における III−III 線断面図である。
【図4】図1に示す射出成形用金型の要部の斜視図であ
る。
【図5】図1に示す射出成形用金型の型開き後における
製品部の突出し状態の可動側金型の縦断面図である。
【図6】図1に示す射出成形用金型の型開き後における
ランナー部等の離型状態の可動側金型の縦断面図であ
る。
【図7】図1に示す射出成形用金型の型開き後における
突出し完了状態の可動側金型の縦断面図である。
【符号の説明】
1 固定側金型 4 キャビティ 8 分割面 9 スプルー 10 凹部 12 可動側金型 13 分割面 16 凸部 18 ランナー 20 トンネルゲート 21 エジェクタープレート 23 スプルーピン 24 係止部 25 フランジ 30 ブッシュ 31 案内溝 32 カムピン 311 直線部 312 螺旋部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプルーを中心として1又は2以上のキ
    ャビティが形成され、かつスプルーとキャビティを連絡
    する1又は2以上のランナー及びトンネルゲートが形成
    されている射出成形用金型において、固定側金型と可動
    側金型の分割面にスプルーの中心を通る直線によって分
    割された半円形状又は扇形状等の互いに係合可能な凹、
    凸部を形成し、可動側金型における凸部の径方向の側面
    に側方へ開放されたアンダーカット状のランナー及びト
    ンネルゲートを形成するー方、可動側金型に挿通された
    摺動可能なスプルーピンのスプルーに臨む先端に係止部
    を形成し、かつエジェクタープレートに挿入されたスプ
    ルーピンの基端部を軸方向の所要範囲で摺動可能になす
    と共に、この基端部に軸方向の直線部とその先端部側に
    連なる螺旋部とを有する案内溝を形成し、この案内溝に
    係合されるカムピンをエジェクタープレートに植設した
    ことを特徴とする射出成形用金型。
JP8633092U 1992-11-20 1992-11-20 射出成形用金型 Expired - Lifetime JPH0719778Y2 (ja)

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JP8633092U JPH0719778Y2 (ja) 1992-11-20 1992-11-20 射出成形用金型

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JPH0642139U JPH0642139U (ja) 1994-06-03
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JP7006555B2 (ja) * 2018-09-27 2022-01-24 日本電産株式会社 射出成形用金型

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