JPH0149609B2 - - Google Patents

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JPH0149609B2
JPH0149609B2 JP8059482A JP8059482A JPH0149609B2 JP H0149609 B2 JPH0149609 B2 JP H0149609B2 JP 8059482 A JP8059482 A JP 8059482A JP 8059482 A JP8059482 A JP 8059482A JP H0149609 B2 JPH0149609 B2 JP H0149609B2
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JP
Japan
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mold
opening
core
split
fixed
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Application number
JP8059482A
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English (en)
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JPS58197033A (ja
Inventor
Katsunori Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYOTA TETSUKO KK
Original Assignee
TOYOTA TETSUKO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by TOYOTA TETSUKO KK filed Critical TOYOTA TETSUKO KK
Priority to JP8059482A priority Critical patent/JPS58197033A/ja
Publication of JPS58197033A publication Critical patent/JPS58197033A/ja
Publication of JPH0149609B2 publication Critical patent/JPH0149609B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
    • B29C45/44Removing or ejecting moulded articles for undercut articles
    • B29C45/4471Removing or ejecting moulded articles for undercut articles using flexible or pivotable undercut forming elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプラスチツク製品を射出成形するため
の金型に関し、特に製品本体の側面にアンダカツ
トのある製品を射出成形する金型に関する。
射出成形は、開閉可能な一対のおも型(通常、
固定型と可動型)によつて形成される金型キヤビ
テイ内に溶融樹脂を高い圧力下に射出して固化さ
せ、所望のプラスチツク製品を得る成形法の一種
であり、生産性が高いところから雑貨用容器類ば
かりでなく機械機能部品の成形にも今日広く利用
されている。
ところで射出成形品の設計上、いわゆるアンダ
カツトはできる限り避けることが望ましいが、成
形されるべき製品の機能および後加工の非経済性
等の点で、製品本体の側面からおも型の開閉方向
にほぼ直角に突出する側方突起の存在によつてア
ンダカツト部が生じることを避け得ない場合があ
る。
例えば、自動車のパーキングブレーキ操作レバ
ーは多くの場合セクタによつて中間部が回動可能
に支持され、ブレーキケーブルが連結されるべき
連結部がシヤーシの下側に突出する状態とされる
が、レバー連結部の防水・防錆のために樹脂製の
ダストカバーを設けることがしばしばあり、その
カバーにおいては、容器状のカバー本体の開口部
に取付用のフランジが形成され、そのフランジの
下側においてカバー本体の側面から外方に突出す
る円筒状のフード部分が形成されることが多く、
これらフランジとフード部分との間にアンダカツ
トが生ずるのである。
従来、このような製品を射出成形するに当つて
は、例えば第1図乃至第3図に示すような金型が
用いられていた。なお図に示す金型は3段開きで
2個取りのものである。第2図から明らかなよう
に製品の容器状本体を成形すべきキヤビテイ部分
2は、固定側型板4に組付けられたコア6と可動
側型板8に組付けられた型ブロツク10とで主に
形成される一方、上記円筒状の側方突起および開
口フランジの一部を成形するためのキヤビテイ部
分12は、コアピン14およびコアスリーブ16
を含むサイドコア18と一対の割型ブロツク20
とにより形成され、型締め状態においてはサイド
コア18がロツキングブロツク22によつてクラ
ンプされ、また一対の割型ブロツク20は第3図
に示すように一対のロツキングブロツク24によ
つてそれぞれクランプされ、その状態で第2図に
示すように、固定側取付板26とランナストリツ
パプレート28とを貫通して設けられたスプルブ
ツシユ30、および図示しないL形ランナを通じ
て上記キヤビテイに溶融樹脂が射出される。そし
て樹脂が固化したのち、第3図に示す可動側取付
板32、スペーサブロツク34および受け板36
等の移動により、第2図に示す前記コア6と型ブ
ロツク10とが型開きされ、成形品は可動側の型
ブロツク10に保持されることとなる。その型開
きの過程でサイドコア18が戻しスプリング38
によつて成形品から離間する方向に後退させられ
る一方、第1図に示すように一対の割型ブロツク
20が、上記ロツキングブロツク24による締付
けが解除されるのに伴ない、スライドボルト40
と戻しスプリング42の作用により、可動側型板
8に設けられたT溝に案内されて上記サイドコア
18の後退方向に直角な方向にそれぞれ摺動させ
られ、それによつて割型を構成する一対の割型ブ
ロツク20の型開きがなされ、その後第2図およ
び3図にも示すエジエクタピン44等が作動して
成形品の離型・取出しが行なわれる。
ところがこのような従来の金型では、第1図か
ら明らかなように一対の割型ブロツク20を開
閉、摺動させるために、キヤビテイ1個当りかな
りのスペースを金型に確保する必要があり、従つ
て一定の大きさの金型についてキヤビテイの取り
数を多くすることが難しく、生産性を向上させる
上でのネツクとなつている。このことは、上記の
ようなダストカバーの成形に限らず、一般に製品
本体の側面からおも型の開閉方向にほぼ直角に突
出してアンダカツトを生じさせる側方突起を有す
る製品の射出成形全般について言えることであ
る。
本発明は、そのような側方突起を有する製品を
生産性よく射出成形し得る金型を提供することを
目的としてなされたものであり、その要旨とする
ところは、開閉させられる一対のおも型のいずれ
か一方に、その開閉方向に直角な1軸線またはそ
の開閉方向に直角でかつ互いに平行な2軸線のま
わりにそれぞれ回動可能に一対の回動部材を設
け、かつ、それらの自由端部同士を上記おも型の
開閉方向に平行な一平面上において互いに面接触
させ、その閉状態において自由端部間に上記側方
突起を成形するためのキヤビテイが形成されるよ
うにする一方、成形後製品が押出される際には側
方突起の移動に追従して上記自由端部が互いに離
れるように回動することにより開状態となりその
側方突起の離脱が許容されるようにし、そのよう
に開閉する一対の回動部材をもつて割型を構成す
るとともに、その割型を設けた側とは反対側のお
も型にロツキングブロツクを設け、一対のおも型
の型閉じ時にはそのロツキングブロツクを割型に
作用させて割型が開くことを防止するようにした
点にある。
このようにすれば、側方突起の離脱を許容する
回動角度範囲で割型の開閉スペースを確保すれば
よく、しかもそのスペースは一対のおも型の型開
きによつて生じる空間を利用するものに他ならな
いため、おも型の開閉方向に直角な方向には割型
の開閉用スペースを確保する必要が実質的になく
なる。従つてキヤビテイ単位当りの金型面積が小
さくて済み、上記のように側方突起を有する製品
を射出成形する金型であつても多数個取りの金型
設計が容易となり、ひいては成形能率を飛躍的に
高めることが可能となるのである。
以下、パーキングブレーキ操作レバー用の前記
ダストカバーを射出成形する金型に本発明を適用
した場合の一実施例を図面に基づいて説明する。
第4図乃至第6図に示す金型(ダイセツト)は
キヤビテイの取り数が4個取りで、3段開き構造
のものである。第5図においては50は固定側取付
板であり、その内側にはランナストリツパプレー
ト52を介して固定側型板54が設けられ、固定
側型板54にはコア56が固定されている。それ
ら固定側の取付板50、型板52、コア54等か
ら固定型が構成されている。
一方、固定側取付板50の反対側には可動側取
付板58が配置され、その内側には第6図にも示
すように一対のスペーサブロツク60、さらに受
け板62を介して可動側型板64が設けられ、そ
れら部材は図示しない締結ボルトによつて可動側
取付板58と一体化されている。可動側型板64
には第4図おむび第5図に示すように、コア56
に対応する一対の型ブロツク66が固定され、上
記一体化された部材とともに可動型を構成してい
る。
上記固定型および可動型が一対のおも型をなし
ており、通常、現在主流となつている横形射出成
形機の固定盤に固定側取付板50が取付けられる
一方、型締めラムが連結される成形機の可動盤に
可動側取付板58が取付けられる。実質的な型開
きは固定側型板54と可動側型板64との間でな
され、コア56と型ブロツク66との境界を含む
面がパーテイング面とされ、またそのパーテイン
グ面における第1段の型開きに加えて、固定側型
板54と前記ランナストリツパプレート52との
間で第2の開き(2段開き)がなされるようにな
つており、それら1段開きおよび2段開きの各ス
トロークはそれぞれ図示しない適数のプラボルト
によつて規定されている。さらにランナストリツ
パプレート52と固定側取付板50との間におい
ても一定寸法離間させられるようになつており、
その3段開きストロークは固定取付板50とスト
リツパプレートとの端面にそれぞれ固定された鉤
形の係合金具68,70によつて規定せされてい
る。このような型開きをガイドするために、第1
図に示すサポートピン72が固定側取付板50の
4隅に位置固定に配設され、ダイセツトが3段階
に開かれる際にストリツパプレート52および固
定側型板54の各々のガイド穴と係合してそれら
を保持する役割を果たす。74はガイドブツシユ
である。
第6図から明らかなように、可動型の受け板6
2と可動側取付板58との間に形成されたエジエ
クタボツクスには、エジエクタピン76および2
枚重ねのエジエクタプレート等を含む突出し機構
が組込まれている。エジエクタ内プレート78お
よび外プレート80は、前記一対のスペーサブロ
ツク60の内壁面にそれぞれ形成されたごく浅い
ガイド溝82に案内されて、型開閉方向に摺動可
能に保持されており、それら両プレート78,8
0に頭部が挾まれた状態で適数のエジエクタピン
76と4本のリターンピン84とが、受け板6
2、可動側型板64等を貫通して配置され、かつ
エジエクタピン76の各々にはスプリング86が
装着され、エジエクタプレート78,80を可動
側取付板58の側に付勢している。そして成形機
に固定されているエジエクタロツドにエジエクタ
外プレート80が当接することで、第4図にも示
すように、エジエクタピン76が可動側の前記型
ブロツク66の夫々のキヤビテイ形成面から4本
づつ突き出される一方、リターンピン84は可動
側型板64の両サイド(一方は図示ず)から2本
づつ突き出されることとなる。なおエジエクタピ
ン76の突き出しがエジエクタシリンダによつて
行なわれるように構成されることもある。
第5図に示すように固定型と可動型とが型閉じ
された状態で、目的とする製品(ダストカバー)
のほぼカバー本体部分を成形するためのキヤビテ
イが、前記コア56と型ブロツク66とによつて
金型の対角線上の4個所に2列で対称に形成され
る。そして前記固定側取付板50はその中心部
に、成形機の射出用ノズルを位置決めするための
ロケートリング88およびスプル90が形成され
たスプルブツシユ92を一体的に備えており、ス
プルブツシユ92がランナストリツパプレート5
2に形成された貫通穴に嵌入させられ、またスプ
ル90に続く4本のL形ランナ94が、ランナス
トリツパプレート52と固定側型板54さらにコ
ア56にわたつて形成され、各ランナ94はピン
ポイントゲートを経て各々のキヤビテイに導かれ
ている。固定側取付板50には4本のランナロツ
クピン96がストリツパプレート52を貫通する
ように固定され、アンダカツトが付けられた先端
突起のそれぞれが各ランナ94に突出するように
されている。
コア56および型ブロツク66の側端に隣接し
て可動側型板64には、割型100ならびにサイ
ドコア102が設けられ、成形されるべきダスト
カバーの円筒状の側方突起であるフード円筒部
と、その近傍の側壁部および本体フランジ部を含
む部分を成形するためのキヤビテイが形成される
ようになつている。
サイドコア102は、コア本体104とその本
体104の前面に押え板106により固定された
コアスリーブ108およびコアピン110とを備
え、ピン110がスリーブ108から一定寸法突
き出た状態にされるとともに、可動側型板64に
形成されたT形溝112(第4図参照)にコア本
体104の突条が係合することにより、型開閉方
向にほぼ直角なコアピン110の軸方向におい
て、前記型ブロツク66等に対し接近・離間可能
に保持されている。そして可動側型板64の端面
に固定されたストツパ114を摺動可能に貫通し
て、スライドボルト116がコア本体104に螺
合され、かつスプリングシート118を介してス
ライドボルト116とストツパ114との間に戻
しスプリング120が設けられ、コア本体104
等を常時型ブロツク66等から離間(後退)させ
る向きに付勢している。サイドコア102の後退
位置はストツパ114によつて規定される。
コア本体104に形成された斜面には、固定側
型板54にボルト122により固定されたロツキ
ングブロツク124のカム面126が接触するよ
うになつており、そのカムの作用によりサイドコ
ア102が前進させられてコアピン110の先端
面が前記コア56の側面に押付けられる。第4図
に示すようにサイドコア102は、可動側型板6
4の両サイドに2個づつ配置されており、上記ロ
ツキングブロツク124もそれに対応する数設け
られている。
前記割型100は、各サイドコア102のコア
ピン110等を挾むように設けられた一対の回動
ブロツク、すなわち回動ブロツク126,128
から成り、サイドコア102に対応して都合4組
設けられている。回動ブロツク126,128の
基端部は、可動側型板64に互いに対向して固定
された一対づつの軸受ブラケツト130および1
32の間にそれぞれ挿入され、各基端部を貫通し
て枢軸ピン134,136がブラケツト130,
132に取付けられている。ピン134,136
は、前記固定型と可動型との開閉方向(以下型開
閉方向という)に直角でかつ互いに平行に、また
サイドコア104の移動方向にほぼ平行になるよ
うに設けられており、第6図にも示すように回動
ブロツク126,128は、それらピン134,
136の軸心まわりに、型開閉方向に平行な平面
に沿つてそれぞれ回動可能に配設されている。こ
の場合ピン136は、隣り合う割型100の各回
動ブロツク128の共通の回動軸となつており、
第4図に示すようにそれら回動ブロツク128の
基端部は、それぞれ他の部分より幅が狭くされて
上記軸受ブラケツト132の間に挿入されてい
る。
回動ブロツク126,128の自由端部は、端
面が平面加工されており、それら端面には相対向
する半円形断面の切欠(第7図参照)が形成され
ている。そして回動ブロツク126,128すな
わち割型100が閉じた状態において、第4図に
示すように各々の自由端部同士が型開閉方向に平
行な一平面上において互いに面接触し、また各々
の内側面が前記型ブロツク66の端面に面接触
し、その閉状態において、第6図に示すようにそ
れら自由端部の間に前記フード円筒部の外周面を
成形するためのキヤビテイ面(成形面)138が
形成されるようになつている。なお回動ブロツク
126,128の回動中心であるピン134,1
36の軸心を含む平面は、両ブロツク126,1
28の自由端側端面が互に面接触した状態におけ
るその端面の可動側型板64側の端(以下単に下
端という)と同一レベルになるようにされてい
る。ただし割型100を開閉可能にする観点から
すれば、ピン134,136の軸心を含む平面
を、上記自由端側端面の下端の位置またはそれよ
り下方(可動側型板64の側)に設定すればよい
のである。
閉状態における回動ブロツク126,128の
回動位置は、もつぱら自由端部同士の面接触によ
り規定されるが、前記可動側型板64の側の各ブ
ロツク面(回動ブロツク126,128の面)も
その型板64の板面に軽く接触して位置決め作用
をなす。それらブロツク面の反対側のブロツク面
には、ダストカバーの本体(開口)フランジ部の
一部を成形するためのキヤビテイ面が形成されて
いる。
そして第5図に示すように、上記のような割型
100と、サイドコア102のコアピン110と
の間にフード円筒部を成形するキヤビテイが形成
される一方、前記コア56との間に本体フランジ
部および側壁部の一部を成形するキヤビテイが形
成され、またフード円筒部の開口縁部(小フラン
ジ)となるべき部分はコアスリーブ108と割型
100とで形成される。コアスリーブ108の外
周面との干渉を避けるために、第6図に示すよう
に回動ブロツク126,128の各自由端部に
は、上記半円形の切欠に連続して、閉じた状態で
逆U字形状をなす切欠がそれぞれ形成されてい
る。
回動ブロツク126,128と可動側型板64
とには、型開閉方向にほぼ平行な方向で相対向す
る有底穴がそれぞれ設けられ、それによつて形成
される各空所には、適切な圧縮荷重を付与された
コイルスプリング140,142が配設されてい
る。従つてそれらのばね力により回動ブロツク1
26,128は、各自由端部が互いに離れる向
き、言い換れば割型100が開かれる向きに付勢
されているのである。回動ブロツク126,12
8の有底穴は、可動側型板64のそれに比べて前
記ピン134,136の側にある程度奥行きをも
つて形成されているが、その理由は、第7図に示
すようにスプリング140,142が伸長して割
型100が開かれる際に、それらが有底穴の内周
面と干渉することを回避するためである。
第6図から明らかなように回動ブロツク12
6,128の前記基端部は、ピン134,136
の軸心を曲率中心線とする円筒面をそれぞれ備え
ており、前記軸受ブラケツト130,132の
各々の間に形成された断面形状が矩形の凹部14
4,146に、それら基端部のほぼ半周面が嵌入
して内壁面および底面に内接することにより、ピ
ン134,136に過度の負荷が集中しないよう
にされている。そして各基端部の円筒面からほぼ
半径方向に突出するようにストツパ突起148,
150が突設され、第7図に示すように、ストツ
パ突起148が凹部144の開口端面に当接する
こと、およびストツパ突起150が凹部146の
内壁面に当接することで、回動ブロツク126,
128の拡開方向の回動角度すなわち割型100
の開き限度が規定されている。この限度は、回動
ブロツク126,128の自由端部の拡開寸法d
が、第6図に示す前記キヤビテイ面138の内径
よりも大きくなるように設定されている。
回動ブロツク126,128の各基端部に近接
して、前記固定型の側にはロツキングブロツク1
52,154が設けられている。ロツキングブロ
ツク152は、後端側の部分が前記固定側型板5
4に形成された有底の角穴156に型開閉方向に
平行な方向に摺動可能に嵌合され、先端側の部分
が回動ブロツク126の側に突出している。そし
て前記ランナストリツパプレート52の側から、
角穴156と同心にかつ摺動可能に固定側型板6
4を貫通してスライドボルト158がロツキング
ブロツク152に螺合され、ボルト158の円形
状の頭部がランナストリツパプレート52に形成
された貫通穴160に嵌入するようにされてお
り、その頭部の下面と固定側型板54の板面との
距離に相当するストロークの分だけ、ロツキング
ブロツク152の摺動が許容されている。さらに
上記角穴156の底面とロツキングブロツク15
2の後端部に形成された円穴の底面との間には、
スプリング162が所定の予荷重をもつて装着さ
れ、ロツキングブロツク152を回動ブロツク1
26の側に付勢している。このスプリング162
のばね力は、回動ブロツク126に設けられた前
記スプリング140のばね力より大きく設定され
ており、このようにロツキングブロツク152が
スプリング162を介して固定側型板54に移動
可能に保持されているのは、前記サイドコア10
2に作用するロツキングブロツク124との関係
で、その作用時期を変えるためであり、この点に
ついては後に詳しく説明する。ロツキングブロツ
ク152の先端側の部分にはカム面164が形成
され、回動ブロツク126に形成されたカム接触
面(傾斜面)に面接触するようにされている。
同様にして他方のロツキングブロツク154
も、スライドボルト168、スプリング170等
により上記ストロークと同じだけ摺動可能に固定
側型板54に保持されているが、角穴171から
突出する先端側部分の両側にそれぞれカム面17
2を有して楔状をなし、回動軸を共有する各回動
ブロツク128に共通のものとして、それらに形
成されたカム接触面の双方に同時に面接触するよ
うにされている。なお上記スプリング170のば
ね力は、各回動ブロツク128に作用する両スプ
リング142のばね力の合力より大きく設定され
ている。
そのようなロツキングブロツク152,154
のカムの作用により、回動ブロツク126128
の自由端部が互いに十分な面圧で接触させられ、
割型100としての閉状態が維持されるのであ
る。
以上のように構成されたダイセツトにおいて、
固定型と可動型とが型閉めされていない状態にあ
つては、ロツキングブロツク152,154と回
動ブロツク126,128とが一定寸法離間して
おり、従つてロツキングブロツク152,154
は、スライドボルト158,168の頭部がそれ
ぞれ固定側型板54に当接するまで、スプリング
162,170によつてその型板54の角穴15
6,171から一定量突出した状態に保持され、
他方、回動ブロツク126,128は、スプリン
グ140,142により開かれている。
成形機のラムまたはトグル機構等により、可動
盤を介して可動側取付板58をはじめ割型100
等が固定型に接近させられると、上記突出した状
態にあるロツキングブロツク152,154のカ
ム面164,172が、サイドコア102のそれ
に先んじて回動ブロツク126,128のカム接
触面の夫々に接触し、スプリング140,142
のばね力に抗してそれらの自由端部同士を面接触
させ、それによつて割型100が閉状態とされて
前述のような円筒面状のキヤビテイ面138が形
成される。この過程でスプリング162,170
は撓むことなくロツキングブロツク152,15
4を上記突出状態に保つ。
その後、さらに固定型と可動型とが接近させら
れると、第5図に示す前記ロツキングブロツク1
24のカム面がサイドコア本体104の傾斜面に
接触し、そのカム作用によりサイドコア102が
戻しスプリング120の圧縮を伴なつて前進させ
られ、割型100の上記キヤビテイ面138の内
側にコアピン110が嵌入させられるとともに、
押え板106が割型100の側面に当接する寸前
に、コアピン110の先端面がコア56に、また
コアスリーブ108の開口端面が割型100のキ
ヤビテイ面138の端部にそれぞれ押付けられ、
割型100が前記型ブロツク66の端面に密着さ
せられる。
このような固定型と可動型との型閉じの後半に
おけるサイドコア102の前進過程で、第6図に
示すロツキングブロツク152,154は、型締
め力によつてスプリング162,170が圧縮さ
れるのに伴ない、割型100を閉状態に維持しつ
つ固定側型板54の角穴156,171に押込ま
れ、上記型閉じの終期においては角穴156,1
71の底面に各後端が当接し、またスライドボル
ト158,168の頭部もそれぞれ固定側取付板
50に当接し、その状態で割型100が閉状態に
クランプされて開くことが防止される。
このように、割型100、サイドコア102さ
らに型締めされたコア56および型ブロツク66
によつて、目的とするダストカバーを成形すべき
全体のキヤビテイが形成されることとなるが、割
型100に作用するロツキングブロツク152、、
154の作用時期がサイドコア102に作用する
ロツキングブロツク124の時期より早くなるよ
うにされているため、閉じきらない状態の割型1
00にコアピン110等が干渉することが回避さ
れる。
上記キヤビテイが形成された後、第5図に示す
スプルブツシユ92に成形機のノズルが押付けら
れ、そのノズルから、例えば6−ナイロンなど加
熱によつて流動化された所望の樹脂が射出され、
スプル90、ランナ94およびピンポイントゲー
トを経て上記各々のキヤビテイ内に充てんされ、
固定側型板54、可動側型板64等の内部に形成
された図示しない水孔を流通する冷却水などによ
つて、射出された樹脂が固化させられた後、可動
型の移動により型開きがなされる。
前述のように、まずコア56と型ブロツク66
との間で型開きがなされ、ピンポイントゲート部
が切断されるとともに成形されたダストブーツ
(製品)が可動型の側に離型され、さらに固定側
型板54とランナストリツパプレート52とが離
間させられる際に、ランナロツクピン96によつ
て各L形ランナ94の部分がコア56等から引き
離されてストリツパプレート52に付き、そのプ
レート52が固定側取付板50から離間するとき
に、スプル90の部分がスプルブツシユ92か
ら、またランナ部分がロツクピン96からそれぞ
れ離型させられる。
このような型開きがなされる過程で、ロツキン
グブロツク124のカム面126の作用が解除さ
れるために、サイドコア102は戻しスプリング
120によつてストツパ114に当接するまで後
退させられ、コアピン110およびコアスリーブ
108が製品のフード円筒部から引き離される一
方、このサイドコア102の後退の際に第6図に
示すロツキングブロツク152,154は、スプ
リング162,170のばね力によつて固定側型
板54から突出し、割型100に依然として作用
してそれを閉状態に保つ。サイドコア102の後
退が完了した後、それにやや遅れてロツキングブ
ロツク152,154が割型100から離間して
それらの型締めが解かれた状態にされる。
サイドコア102および割型100の拘束が解
かれた後、前記エジエクタ外プレート80がその
後退移動(型開き)の過程で成形機に固定の図示
しないエジエクタロツドに当接して、あるいは専
用のシリンダ等によりエジエクタロツドが作動す
ることによつて、前記エジエクタピン76等が突
き出され、製品が押出されることとなる。そのと
き割型100を構成する各回動ブロツク126,
128は、互いに回動可能な状態となつているた
め、製品が押出される際の上記フード円筒部の移
動に追従して、その押出される際の力と前記コイ
ルスプリング140,142のばね力とによつ
て、第7図に示すように各々のストツパ突起14
8,150により規定される角度範囲で各自由端
部が互いに離れるように回動させられ、その結
果、割型100が開状態とされて、製品の側方突
起に相当するフード円筒部の割型100からの離
脱が許容される。そして、以上のようなダイセツ
トが横形成形機に組付けられた場合であれば、製
品たるダストカバーを自重によて落下させること
が容易であり、縦形成形機に組付けられる場合に
は、適宜の払出し装置によつて払い出されること
となり、以下同様のサイクルで次々に製品が成形
されるのである。
以上のように、割型100が回動ブロツク12
6,128から構成されているために、限られた
小スペースにも配設することが可能であり、従つ
て大きさが同じ金型であれば、従来2個取りであ
つたものを前述のように4個取りにすることが容
易となる。
以上説明した実施例においては、割型をなす一
対の回動ブロツクが枢軸ピン134,136の2
軸線のまわりにそれぞれ回動可能に設けられてい
たが、第8図に示すように、可動側型板64に設
けられた型開閉方向に直角な1軸線である枢軸ピ
ン178の軸心のまわりに一対の回動ブロツク1
76を回動可能に設けて割型180を構成するこ
とも可能であり、また第8図において各回動ブロ
ツク176の互いに対向する中間部の間に所定の
圧縮荷重が付与されたスプリング182を設け
て、割型180を開く方向に付勢することも可能
である。184はロツキングブロツクであり、そ
の他の部分についてはほぼ前記実施例と同様であ
るため説明を省略する。
他方、これまでの説明では、割型をなす回動ブ
ロツクが可動型の側に設けられていたが、場合に
よつてはサイドコアとともに固定型の側に設ける
ことも可能であり、その場合には割型のロツキン
グブロツクが可動型の側に設けられることとな
る。
また、先のようなダストカバー以外の製品を成
形する場合であつて、中実の側方突起の存在によ
りアンダカツトが生じる製品を成形する際には、
サイドコアは省略され、もつぱら一対の回動ブロ
ツクの自由端部間だけで当該側方突起を成形する
ためのキヤビテイが形成されることとなる。
さらに、割型を開かせる方向に付勢する前記ス
プリングのばね力を大きく設定して、主にそれら
スプリングによつて一対の回動ブロツクを回動さ
せて側方突起の離脱が許容されるようにしてもよ
いし、逆に前記スプリングを設けることなく、製
品に加えられる押出し力により回動ブロツク等一
対の回動部材が側方突起の移動に追従して回動す
るように構成することも可能である。またエジエ
クタピン等突き出し機構の一部を一対の回動部材
に作用させ、製品の押出しに伴せて回動部材を開
方向に回動させるようにすることも可能である。
なお、先の説明では熱可塑性樹脂を成形材料と
する場合を前提にしていたが、それに限らず熱硬
化性樹脂の場合であつても本発明を同様に適用で
きる。
その他特許請求の範囲を逸脱することなく、
種々なる変更を加えて態様で本発明を実施し得る
ことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の金型を示す部分平面図(便宜的
に平面図とするが正面図と見ることもできる。以
下同じ)であり、第2図はその−断面図であ
り、第3図は同じく−断面図である。第4図
は本発明の一実施例である金の一部切欠平面図で
あり、第5図はその−断面図である。第6図
は同じく−断面図であり、第7図は割型の開
状態を示す部分断面図である。第8図は本発明の
別の実施例の要部を示す部分正面図である。 54:固定側型板、56:コア、64:可動側
型板、66:型ブロツク、76:エジエクタピ
ン、100:割型、102:サイドコア、10
4:コア本体、108:コアスリーブ、110:
コアピン、120:戻しスプリング、124:ロ
ツキングブロツク、126,128:回動ブロツ
ク、130,132:軸受ブラケツト、134,
136:枢軸ピン、138:キヤビテイ面、14
0,142:コイルスプリング、144,14
6:凹部、148,150:ストツパ、152,
154,184:ロツキングブロツク、158,
168:スライドボルト、162,170,18
2:スプリング、164,172:カム面、17
8:枢軸ピン、176:回動ブロツク、180:
割型。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一対のおも型によつて成形されるべき製品本
    体の側面の該おも型のパーテイング面から外れた
    部分から該おも型の開閉方向にほぼ直角に突出し
    た側方突起を有する製品を射出成形するための金
    型であつて、 前記一対のおも型のいずれか一方の側に、該お
    も型の開閉方向に直角な1軸線または該開閉方向
    に直角でかつ互に平行な2軸線のまわりにそれぞ
    れ回動可能に設けられた一対の回動部材であつ
    て、それらの自由端部同士が前記おも型の開閉方
    向に平行な一平面上において互に面接触し、その
    閉状態においてて該自由端部間に前記側方突起を
    成形するためのキヤビテイを形成する一方、成形
    後製品が押出される際の前記側方突起の移動に追
    従して前記自由端部が互に離れるように回動する
    ことにより開状態となつて該側方突起の離脱を許
    容する割型と、 前記おも型の該割型が設けられている側とは反
    対の側に設けられ、該おも型の型閉じ時に前記割
    型に作用して該割型が開くことを防止するロツキ
    ングブロツクと を含むことを特徴とする射出成形用金型。
JP8059482A 1982-05-13 1982-05-13 射出成形用金型 Granted JPS58197033A (ja)

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JPS58197033A JPS58197033A (ja) 1983-11-16
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