JP2671602B2 - 樹脂成形機の成形品排出装置 - Google Patents

樹脂成形機の成形品排出装置

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JP2671602B2 JP33547990A JP33547990A JP2671602B2 JP 2671602 B2 JP2671602 B2 JP 2671602B2 JP 33547990 A JP33547990 A JP 33547990A JP 33547990 A JP33547990 A JP 33547990A JP 2671602 B2 JP2671602 B2 JP 2671602B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、樹脂成形機の成形品排出装置の改良に関
し、得に、キャビティを形成する形板が熱膨張した状態
でも、成形品排出装置の押出板(エジェクタプレート)
を円滑に作動させるようにしたものである。
(従来の技術) 自動車部品には、インストルメントパネル、計器のハ
ウジング、コンソールボックス、フロントグリル、ホイ
ルカバー、バンパ等の樹脂成形品がある。これらを成形
する成形法には、使用される樹脂の種類や物性、生産
性、経済性等によって多くの方法があり、射出成形法、
圧縮成形法、押出成形法、発泡成形法あるいは、反応射
出成形法等がある。
特に、射出成形は、複雑な形状のものでも一度の成形
工程で得ることができるため、自動車部品を成形する場
合にも広く採用されている。この射出成形は、成形材料
を加熱筒内で可塑化させ、高圧を加えて金型内のキャビ
ティに圧入し、材料を冷却固化させた後、成形品として
取り出す方法である。
射出成形用の金型の要部は、第5図に示す通りであ
り、固定側の金型1と、この固定側の金型1に対して進
退移動自在に設けられた可動側の金型2とから構成され
ている。固定側の金型1は、固定側取付板(図示せず)
に取り付けられた固定側型板3を有している。また、可
動側の金型2は、可動側取付板4にスペーサ5を介して
取り付けられた可動側型板6を有し、この可動側型板6
と前記固定側型板3との間に成形品の外形形状に対応し
たキャビティ7が形成されている。前記固定側型板3に
は、ランナ、ゲート(何れも図示せず)を介して前記キ
ャビティ7に連通するスプルー8が形成されており、こ
のスプルー8を通して、溶融した樹脂材料が射出装置
(図示せず)のノズル9からキャビティ7に射出される
ようになっている。
前記可動側の金型2には、成形品を可動側型板6から
取り出す成形品排出装置10が設けられている。この成形
品排出装置10は、可動側の金型2に設けたガイドピン11
により案内されて移動するエジェクタプレート12を有し
ている。前記ガイドピン11は、エジェクタプレート12を
貫通して設けられおり、その両端部11a、11bは可動側取
付板4と可動側型板6にそれぞれ固定されてりいる。エ
ジェクタプレート12は、第1プレート12aと第2プレー
ト12bとからなり、第1プレート12aにはガイドピン11に
摺動接触するガイドブッシュ13が取り付けられている。
また、エジェクタプレート12には、成形品を可動側型板
6から突き出すためのエジェクタピン14と、両金型12を
閉じるときにエジェクタプレート12を押し戻してエジェ
クタピン14をキャビティ面7aから後退させるリターンピ
ン(図示せず)とが取り付けられている。更に、両金型
1、2が開いて可動側の金型2が後退限の付近まで後退
したとき、エジェクタプレート12の後退移動のみを阻止
してエジェクタピン14をキャビティ面7aから突出させる
エジェクタロッド(図示せず)が成形機に固定されてい
る。このエジェクタロッドに替えて、エジェクタプレー
ト12を押出す油圧シリンダを成形品排出装置10に組み込
み、可動側の金型2の移動とは関係なく適当なタイミン
グで油圧シリンダを駆動するようにした成形機もある。
このように構成した成形品排出装置10は、以下のよう
に作動する。
溶融樹脂材料の射出、及び、キャビティ7内で冷却固
化が終わると、先ず両金型1、2が開き、可動側の金型
2が後退移動する。可動側の金型2が後退限の付近まで
後退すると、エジェクタロッドによりエジェクタプレー
ト12だけが後退を阻止されるため、ガイドブッシュ13が
ガイドピン11に沿って摺動しつつ、エジェクタプレート
12が可動側型板6に対して相対的に前進することにな
る。この結果、エジェクタピン14がキャビティ面7aから
突出して、成形品が可動側型板6から突き出される。
一方、型締工程にはいると、可動側の金型2が固定側
の金型1に向けて前進移動する。そして、両金型1、2
が閉じる少し手前でリターンピンの先端が固定側型板3
の表面に当たると、エジェクタプレート12が押し戻さ
れ、エジェクタピン14がキャビティ面7aまで後退する。
(発明が解決しようとする課題) 射出成形を行うときは、第6図に示すように、高温度
の溶融樹脂材料の熱が移動側型板6に伝導されるため、
当該移動側型板6が図中矢印Bで示す方向に熱膨張す
る。このため、ガイドピン11が、本来の軸線位置から図
中Cで示す熱膨張分だけズレてしまうことになる。
このようなガイドピン11の位置ズレが発生すると、第
7図に示すように、エジェクタプレート12が可動側型板
6に対して相対的に前進する際、ガイドブッシュ13とガ
イドピン11との摺動が円滑にならず、エジェクタプレー
ト12の作動不良が発生し、成形品排出装置10が所定の機
能を発揮できないという問題があった。
また、ガイドピン11が2本の場合には、エジェクタプ
レート12の自重や外力により、エジェクタプレート12に
位置ズレが発生する虞もあった。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するために
なされたものであり、樹脂成形機に組み込まれる成形品
排出装置であって、型板が熱膨張した状態でもエジェク
タプレートの円滑に作動させると共に、エジェクタプレ
ートの位置ズレの防止を図った樹脂成形機の成形品排出
装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明は、少なくとも2つ
の金型のそれぞれにキャビティを形成する型板が取り付
けられ前記キャビティ内で樹脂材料からなる成形品を成
形する樹脂成形機に組み込まれ、前記金型のうち一方の
金型に、前記成形品を前記キャビティから突き出すエジ
ェクタピンが取り付けられたエジェクタプレートを前記
型板に対して相対的に進退移動自在に設け、このエジェ
クタプレートに挿通され当該エジェクタプレートを案内
するガイドピンの一端を前記型板に取り付けてなる成形
品排出装置において、前記ガイドピンを少なくとも3本
以上有し、前記型板が熱膨張する方向に沿って延伸する
長溝を当該型板に形成し、この長溝に前記各ガイドピン
の一端を摺動自在に取り付けたことを特徴とする樹脂成
形機の成形品排出装置である。
(作用) ガイドピンに案内されてエジェクタプレートが型板に
相対的に前進すると、エジェクタピンがキャビティから
突出して、成形品が突き出される。
樹脂成形のときに型板が熱膨張しても、各ガイドピン
の一端は長溝内を摺動するため当該ガイドピンの位置が
ずれることはなく、エジェクタプレートの前進移動は円
滑に行われることになる。
また、ガイドピンは少なくとも3本以上取り付けられ
ているため、エジェクタプレート自身の位置がずれるこ
ともない。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係る射出成形用の金型
を示す断面図、第2図は、第1図のA−A線に沿う断面
図であり、第5〜7図に示した部材と共通する部材には
同一の符号を付し、その説明は一部省略する。
図示する射出成形用の金型は、固定側の金型1と、こ
の固定側の金型1に対して進退移動自在に設けられた可
動側の金型2とから構成されており、前記可動側の金型
2には、成形品を可動側型板6から取り出す成形品排出
装置20が設けられている。
この成形品排出装置20は、従来のものと同様に、エジ
ェクタピン14とリターンピン(図示せず)とが取り付け
られたエジェクタプレート12と、このエジェクタプレー
ト12に挿通され当該エジェクタプレート12を案内するガ
イドピン11とを有している。このガイドピン11の一端部
11aが可動側取付板4に形成した通孔15に固定されてい
るのも従来と同じである。
ところが、本実施例のガイドピン11の他端部11bは、
可動側型板6に摺動自在に取り付けられている。すなわ
ち、第2図に示すように、可動側型板6には、ガイドピ
ン11の端部11bが嵌合する長溝21が形成され、一方、ガ
イドピン11の端部11bには、前記長溝21の側壁22に摺動
接触する平坦面23が形成されている。また、前記長溝21
は、その長軸が可動側型板6の熱膨張方向に沿って形成
され、長さは可動側型板6の熱膨張量以上に設定されて
いる。
また、本実施例では、少なくとも3本以上のガイドピ
ン11が設けられている。特に、第3図に示すように、ガ
イドピン11を4本設けた成形品排出装置20の場合には、
各長溝21の長軸21aが可動側型板6の中心Oを向くよう
に形成すると良い。
次に、本実施例の作用を説明する。
射出成形を行うと、第4図に示すように、可動側型板
6は、高温度の溶融樹脂材料の熱が伝導され、図中矢印
Bで示す方向に熱膨張す。このように可動側型板6が熱
膨張する場合、ガイドピン11の両端部11a、11bのうち可
動側型板6に取り付けられる側の端部11bは長溝21に沿
って摺動することから、当該ガイドピン11は熱膨張の影
響を受けず、本来の軸線位置からずれることはない。
従って、仮想線で示すようにエジェクタプレート12が
可動側型板6に対して相対的に前進する際、ガイドブッ
シュ13とガイドピン11との円滑な摺動が阻害されること
はなく、エジェクタプレート12の作動不良は発生しなく
なる。
また、ガイドピン11を少なくとも3本以上設けたた
め、エジェクタプレート12がガイドピン11に直交する方
向に沿ってがたつくことがなくなり、エジェクタプレー
ト12の自重や外力による位置ズレが発生する虞もない。
尚、上述した実施例は、本発明を射出成形機に適用し
た場合を図示したが、本発明はこの場合に限定されるも
のではなく、圧縮成形等の他の成形法を採用した成形機
に適用することができるものである。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の樹脂成形機の成形品排
出装置によれば、型板が熱膨張する方向に沿って延伸す
る長溝を前記型板に形成し、この長溝にガイドピンの一
端を摺動自在に取り付けたので、型板が熱膨張してもガ
イドピンの位置がずれることはなく、エジェクタプレー
トが円滑に進退移動するという効果を奏する。
また、ガイドピンを少なくとも3本以上有するため、
エジェクタプレートの位置がずれることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る成形品排出装置を組
み込んだ射出成形用の金型を示す断面図、第2図は、第
1図のA−A線に沿う断面図、第3図は、可動側型板に
形成される長溝の配置状態の一例を示す要部断面図、第
4図は、本発明の作用の説明に供する要部断面図、第5
図は、一般的な成形品排出装置を組み込んだ射出成形用
の金型を示す断面図、第6、7図は、第5図に示す従来
例の作用の説明に供する要部断面図である。 1……固定側の金型(金型)、 2……可動側の金型(金型)、 3……固定側型板(型板)、 6……可動側型板(型板)、 7……キャビティ、11……ガイドピン、 12……エジェクタプレート、 14……エジェクタピン、20……成形品排出装置、 21……長溝、23……平坦面。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの金型のそれぞれにキャビ
    ティを形成する型板が取り付けられ前記キャビティ内で
    樹脂材料からなる成形品を成形する樹脂成形機に組み込
    まれ、前記金型のうち一方の金型に、前記成形品を前記
    キャビティから突き出すエジェクタピンが取り付けられ
    たエジェクタプレートを前記型板に対して相対的に進退
    移動自在に設け、このエジェクタプレートに挿通され当
    該エジェクタプレートを案内するガイドピンの一端を前
    記型板に取り付けてなる成形品排出装置において、 前記ガイドピンを少なくとも3本以上有し、前記型板が
    熱膨張する方向に沿って延伸する長溝を当該型板に形成
    し、この長溝に前記各ガイドピンの一端を摺動自在に取
    り付けたことを特徴とする樹脂成形機の成形品排出装
    置。
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JP6177695B2 (ja) * 2014-01-08 2017-08-09 株式会社日立産機システム エジェクタガイドブッシュの水平方向への移動を許容するエジェクタガイド構造を備えたモールド樹脂射出成形金型
CN110561690A (zh) * 2019-08-22 2019-12-13 珠海格力精密模具有限公司 一种消除塑料模具热膨胀间隙的方法、结构及设备

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