JPH0533309Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0533309Y2
JPH0533309Y2 JP13696189U JP13696189U JPH0533309Y2 JP H0533309 Y2 JPH0533309 Y2 JP H0533309Y2 JP 13696189 U JP13696189 U JP 13696189U JP 13696189 U JP13696189 U JP 13696189U JP H0533309 Y2 JPH0533309 Y2 JP H0533309Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
extrusion plate
movable mold
molded body
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP13696189U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0374915U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP13696189U priority Critical patent/JPH0533309Y2/ja
Publication of JPH0374915U publication Critical patent/JPH0374915U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0533309Y2 publication Critical patent/JPH0533309Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は2色成形に用いられる金型に関し、詳
しくはアンダーカツト部の処理機構を改良した金
型に関する。
[従来の技術] アンダーカツト部をもつ成形体を形成する金型
において、アンダーカツト部の処理機構として固
定型から延びる傾斜ピンによる方法が知られてい
る。すなわち、例えば実公昭63−34900号公報に
も開示されているように、傾斜ピンをスライドコ
アと係合させ、型開きの力でスライドコアをスラ
イド移動させてアンダーカツト部を離型する方法
である。
[考案が解決しようとする課題] しかしながらこの方法を2色形成にも適用しよ
うとすると、困つた問題が生じる。すなわち、第
4図に示すように、まずアンダーカツト部201
をもつ一次成形体200を第1固定型100と可
動型110とで形成する。次に第1固定型100
を二次成形体用の第2固定型と交換するのである
が、このとき第1固定型100から延びる傾斜ピ
ン101がスライドコア102に係合しているた
め、第5図に示すように、スライドコア102は
型開きと同時にスライド移動してアンダーカツト
部201が離型される。そして二次成形体用の第
2固定型103が可動型110と型締めされると
きに、傾斜ピン104がスライドコア102と係
合し、第6図に示すようにスライドコア102は
再度アンダーカツト部201に係合する。そして
一次成形体200と第2固定型103との間に溶
融樹脂が注入され二次成形体210が形成され
る。しかしながらこの方法では、一度抜けたスラ
イドコア102が再びアンダーカツト部201に
はいるときに、アンダーカツト部201に傷が付
いたり、破損したりする恐れがある。
このような不具合を回避するためには、(1)第7
図に示すように、アンダーカツト部201の抜き
テーパー角度を大きくする方法、(2)スライドコア
をアンダーカツト部に入れずに二次成形する方
法、(3)第8図に示すように、型開きの力を利用せ
ず押出しの力を利用した傾斜コア300を用いる
方法、(4)第9図に示すように、油圧シリンダ40
0などでスライドコアを独立してスライドさせる
方法、などが考えられる。
しかし(1)の方法は、製品設計上の制約から実施
が困難となる場合がある。(2)の方法では二次成形
時にアンダーカツト部が空洞となるため、射出圧
力により一次成形体が破損する恐れがある。(3)の
方法では傾斜コア300に成形体が付着して離型
が困難となる場合があり、金型構造も複雑とな
る。また多段押出しを実施しても、傾斜コア30
0が再びアンダーカツト部に入る恐れがあり、こ
の場合は金型の破損につながる。(4)の方法では、
2色成形では一般に可動型が回転するため、油圧
の配管などの設計が難しく金型のコストが高くな
る。
本考案はこのような事情に鑑みて案出されたも
のであり、2色成形用金型において、できるだけ
簡単な構造で、かつ上記した不具合なくアンダー
カツト部を処理することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の2色成形用金型は、可動型と、可動型
とともに一次成形体を形成する第1固定型と、可
動型とともに一次成形体と隣接する二次成形体を
形成する第2固定型と、型開き方向と交差する方
向へ移動自在に可動型に摺接し一次成形体のアン
ダーカツト部を形成するスライドコアと、可動型
に近接する方向および遠ざかる方向に駆動される
第1押出し板と、第1押出し板と可動型との間に
介在し第1押出し板からの押圧力により可動型に
近接する方向および遠ざかる方向に駆動される第
2押出し板と、一端が第1押出し板に固定され第
1押出し板の駆動方向に延びる軸部と軸部の他端
から軸部の軸方向に対して傾斜して延びる頭部と
よりなるスライドコアと係合してスライド移動さ
せるカムと、一端が第2押出し板に固定され第2
押出し板の駆動により他端が可動型の型面から突
出する押出しピンと、よりなり、 一次成形体および二次成形体が形成され第2固
定型と可動型とが型開きされた後に第1押出し板
が駆動され次いで第2押出し板が駆動される構成
としたことを特徴とする。
[考案の作用および効果] 本考案の2色成形用金型では、スライドコアの
作動を型開き・型締めの力によるのではなく、押
出し板の駆動の力で行なわせている。しかも、押
出し板を2つ設けるとともにカムを用いているの
で、スライドコアの駆動と押出しピンの駆動とに
時間差が生じている。
すなわち、アンダーカツト部をもつ一次成形体
および二次成形体の形成時までは、押出し板は駆
動されないためスライドコアは固定状態で成形が
行なわれる。したがつてアンダーカツト部の傷付
きや破損は生じない。また射出圧力による一次成
形体の破損も生じない。そして2色成形体の離型
時には、まず第2固定型と可動型とが型開きされ
る。次いで第1押出し板の駆動によりスライドコ
アがスライド移動してアンダーカツト部から抜
け、その後第2押出し板の駆動により押出しピン
が上昇して成形体が可動型から離型される。した
がつて成形体がスライドコアに付着して離型が困
難となるような不具合がない。
したがつて本考案の金型によれば、各種不具合
なくアンダーカツト部を確実に処理できるととも
に、構造も単純であり金型コストの上昇も僅かで
安価な金型となる。
[実施例] 以下、実施例により具体的に説明する。
第1図〜第3図に本考案の一実施例の金型を示
す。この金型は、可動型1と、一次成形体20を
形成する図示しない第1固定型と、二次成形体2
2を形成する第2固定型と、可動型1と摺接する
スライドコア10と、第1押出し板3と、第1押
出し板3と可動型1の間に介在する第2押出し板
4と、第1押出し板3に一端が固定されたドツグ
レツグカム5と、第2押出し板4に一端が固定さ
れた押出しピン6と、第2押出し板4に固定され
第1押出し板3に向かつて突出する位置決めカラ
ー7と、第1押出し板3に固定されたリターンピ
ン8とから構成されている。
スライドコア10は型開き・型締め方向と直交
する方向に移動自在に可動型1に摺接し、一次成
形体20のアンダーカツト部21を形成する。こ
のスライドコア10には、ドツグレツグカム5を
案内するガイド溝11が設けられている。
第1押出し板3および第2押出し板4は、とも
に可動型1に近接する方向および遠ざかる方向に
移動自在に構成されている。なお、第1押出し板
3は成形機のエジエクター棒30により押圧され
て移動し、第2押出し板4はエジエクター棒30
により押圧されている第1押出し板3と当接して
押圧されて移動する。
ドツグレツグカム5は、第1押出し板3に一端
が固定された軸部50と、軸部50の他端側で軸
部50の軸方向と傾斜して延びる頭部51とより
なり、軸部50は可動型1の型開き・型締め方向
に延びて第2押出し板4および可動型1を貫通
し、頭部51はスライドコア10のガイド溝11
と係合している。
可動型1と第2押出し板4との間にはスプリン
グ40が設けられ、第2押出し板4を第1押出し
板3に近接する方向へ付勢している。第2押出し
板4の移動は位置決めカラー7が取付け板12に
当接することで規制され、その時点で押出しピン
6の先端が可動型1の型面と一致している。位置
決めカラー7は一端に大径の鍔部70をもち、第
1押出し板3に設けられた貫通孔31に挿通され
て鍔部70が係合することで第1押出し板3と係
止される。またリターンピン8は第2押出し板4
および可動型1を貫通して型割面から突出可能に
構成されている。
上記のように構成された本実施例の金型を用い
て2色成形する方法を説明する。
まず第1図に示すように、第1押出し板3が取
付板12に当接した状態で、ドツグレツグカム5
の頭部51はスライドコア10と係合し、アンダ
ーカツト部21の形成が可能となつている。また
位置決めカラー7は取付板12に当接し、押出し
ピン6の先端面は可動型の型面と一致している。
この状態で可動型1は図示しない第1固定型と型
締めされ、射出成形により一次成形体20が形成
される。
次に第1固定型と可動型1とが型開きされる
が、このときドツグレツグカム5などは第1押出
し板3に固定されているので、型開きの力によつ
ては駆動されず第1図の状態を維持する。したが
つてスライドコア10も移動せず、アンダーカツ
ト部21内を満たした状態であり、アンダーカツ
ト部21に傷付きや破損が生じることはない。そ
して第1図に示すように第2固定型2が可動型1
と型締めされ、射出成形により一次成形体20の
表面に二次成形体22が形成される。このときも
アンダーカツト部21内はスライドコア10で満
たされているので、射出の圧力でアンダーカツト
部21が変形したりする不具合はない。
成形体が冷却・固化後、第2固定型2と可動型
1が型開きされると、エジエクター棒30が駆動
され第1押出し板3が押圧される。これにより第
1押出し板3は、第2図に示すように第2押出し
板4に近接する方向へ移動する。この動きに伴な
つてドツグレツグカム5は可動型1より突出する
ように移動し、頭部51とガイド溝11との係合
によりスライドコア10は型開き方向と直交する
方向へスライド移動する。このとき第2押出し板
4は静止状態を維持しているので、押出しピン6
の端面は可動型1の型面に位置している。したが
つて一次成形体20は可動型1に付着した状態を
維持しスライドコア10に付着して取られるのが
防止されるので、アンダーカツト部21から円滑
にスライドコア10が離型される。
そして第1押出し板3が第2押出し板4に当接
すると、エジエクー棒30の押圧力が第2押出し
板4に伝わり、第1押出し板3はスプリング40
の付勢力に抗して第2押出し板4を可動型1に近
接する方向へ押圧する。すると第3図に示すよう
に、押出しピン6が可動型1の型面から突出し、
一次成形体20および二次成形体22を可動型1
から離型する。なお、このときドツグレツグカム
5は軸部50がガイド溝11と係合しているた
め、スライドコア10はその位置から移動するの
が阻止されている。
成形体が取出されると、第1固定型が可動型1
と型締めされる。このときエジエクター棒30が
後退すると、スプリング40の付勢力により第2
押出し板4および第1押出し板3は取付板12に
近接する方向へ移動する。するとドツグレツグカ
ム5の頭部51がスライドコア10と係合し、ス
ライドコア10はアンダーカツト部21の形成位
置に移動する。そして第1固定型によりリターン
ピン8が押圧されて第1押出し板3は取付板12
に当接した所定位置に戻る。なお、第2押出し板
4の移動が不十分であつても位置決めカラー7の
鍔部70が第1押出し板3と係合するため、第2
押出し板4は初期状態まで確実に移動する。これ
により押出しピン6は端面が型面と同一平面とな
り金型の傷付きが防止されている。そして次の成
形工程が行なわれる。
すなわち本実施例の金型によれば、アンダーカ
ツト部の処理を何ら不具合なく円滑に行なうこと
ができる。また従来の金型に比べて押出し板を一
枚増す程度の増設でよく、金型構造が単純であ
る。したがつて金型コストの上昇は最小限に止め
ることができ、コスト面からも有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例の2色成形
用金型に関し、第1図は成形完了時の要部断面
図、第2図は離型初期の要部断面図、第3図は離
型末期の要部断面図である。第4図〜第9図は本
考案とは別のアンダーカツト処理機構を示す参考
図であり、第4図、第5図および第6図は傾斜ピ
ンを利用した場合を示す説明図、第7図はアンダ
ーカツト部の形状を変更した場合を示す説明図、
第8図は傾斜コアを用いた場合を示す説明図、第
9図は油圧シリンダを用いた場合を示す説明図で
ある。 1……可動型、2……第2固定型、3……第1
押出し板、4……第2押出し板、5……ドツグレ
ツグカム、6……押出しピン、7……位置決めカ
ラー、8……リターンピン、10……スライドコ
ア、11……ガイド溝、20……一次成形体、2
2……二次成形体、21……アンダーカツト部、
40……スプリング、50……軸部、51……頭
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 可動型と、該可動型とともに一次成形体を形成
    する第1固定型と、該可動型とともに該一次成形
    体と隣接する二次成形体を形成する第2固定型
    と、型開き方向と交差する方向へ移動自在に該可
    動型に摺接し該一次成形体のアンダーカツト部を
    形成するスライドコアと、該可動型に近接する方
    向および遠ざかる方向に駆動される第1押出し板
    と、該第1押出し板と該可動型との間に介在し該
    第1押出し板からの押圧力により該可動型に近接
    する方向および遠ざかる方向に駆動される第2押
    出し板と、一端が該第1押出し板に固定され該第
    1押出し板の駆動方向に延びる軸部と該軸部の他
    端から該軸部の軸方向に対して傾斜して延びる頭
    部とよりなり該スライドコアと係合してスライド
    移動させるカムと、一端が該第2押出し板に固定
    され該第2押出し板の駆動により他端が該可動型
    の型面から突出する押出しピンと、よりなり、 前記一次成形体および前記二次成形体が形成さ
    れ前記第2固定型と前記可動型とが型開きされた
    後に前記第1押出し板が駆動され次いで前記第2
    押出し板が駆動される構成としたことを特徴とす
    る2色成形用金型。
JP13696189U 1989-11-27 1989-11-27 Expired - Lifetime JPH0533309Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13696189U JPH0533309Y2 (ja) 1989-11-27 1989-11-27

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13696189U JPH0533309Y2 (ja) 1989-11-27 1989-11-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0374915U JPH0374915U (ja) 1991-07-26
JPH0533309Y2 true JPH0533309Y2 (ja) 1993-08-25

Family

ID=31684140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13696189U Expired - Lifetime JPH0533309Y2 (ja) 1989-11-27 1989-11-27

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0533309Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4659286B2 (ja) * 2001-07-13 2011-03-30 オリンパス株式会社 円筒成形品の射出成形型および射出成形方法
JP7049957B2 (ja) * 2018-08-01 2022-04-07 日立Astemo株式会社 電子制御装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0374915U (ja) 1991-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH081680A (ja) 成形用金型装置
JPH0533309Y2 (ja)
JP2007331248A (ja) 射出成形金型
JP2003025389A (ja) 円筒成形品の射出成形型および射出成形方法
JP2001212851A (ja) 射出成形用金型
JP2958052B2 (ja) 複合成形用金型
JPH09225969A (ja) 射出成形金型
JP2671356B2 (ja) 成形装置
JPH0443489B2 (ja)
JPH04189521A (ja) プラスチック成形用型構造
JP3312209B2 (ja) インサート成形用金型装置
JP2929693B2 (ja) インサート成形用金型装置
JPH0545449Y2 (ja)
JPH09104038A (ja) 射出成形用金型
JP3114161B2 (ja) 金型装置
JP2987150B1 (ja) 型構造
JPS6347462Y2 (ja)
JPS6242773B2 (ja)
JPH0671702A (ja) 樹脂成形用金型のエジェクト装置
JPH0756183Y2 (ja) 射出成形金型
JPS5931389Y2 (ja) 射出成形用金型
JP2600597Y2 (ja) 射出成形金型
JPH0515534B2 (ja)
JP3238293B2 (ja) 射出成形方法および射出成形機
JPH042030Y2 (ja)