JP2646300B2 - 磁気テープカセットの成形方法 - Google Patents

磁気テープカセットの成形方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープカセットの成
形方法に関し、特に識別穴を有する磁気テープカセット
を射出成形するための成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、AV機器やコンピューター機器の
多様化、小型軽量化が進んでおり、これに伴って図4に
示すような形状のデジタルオーディオテープ(DAT)
用カセットや8ミリビデオテープ用カセット等の小型で
高記録密度の磁気記録媒体が開発されている。これらの
磁気テープカセットは、本来、AV機器用の磁気記録媒
体として開発されたものだが、その高記録密度を利用し
てコンピューター機器におけるデータの外部記録媒体と
しても用いられるようになってきた。
【0003】このため、磁気テープカセットのハウジン
グの外観形状や寸法は同一規格によって規格化されてい
るが、磁気テープの種類や厚み及びカセットの用途によ
って機能は多種にわたり、記録再生装置も多様化してい
る。従って、ユーザーが上記の如き磁気テープカセット
の外観を一見しただけでは間違う可能性があり、用途に
合わない前記磁気テープカセットを記録再生装置に装填
した場合には所望の動作が行われない。そこで、前記磁
気テープカセットのハウジング底面に、該磁気テープカ
セットの機能等を識別するための識別穴を形成し、記録
再生装置側において識別し得るようになされている。
【0004】次に、図4〜図8を参照しながらDAT用
カセット1の外観構造とその成形方法とを説明する。先
ず、DAT用カセット1の外観構造について述べると、
該DAT用カセット1は、合成樹脂を射出成形した上ハ
ーフケース2と下ハーフケース3からなるハウジング
4、前面開口部を開閉するリッド5、前記ハウジング4
の底面をスライドするスライダ6等からなり、図示しな
い一対のハブに巻回された磁気テープを収納している。
【0005】前記リッド5は、前記DAT用カセット1
を記録再生装置に装填して記録・再生を行う際に開状態
になるものであり、前記記録再生装置に装填されない場
合は磁気テープの損傷防止や防塵対策のため、図示のよ
うに閉状態にある。また、前記スライダ6は前記DAT
用カセット1を記録再生装置に装填することにより、カ
セット後端側にスライドされ、一対の開口部7と図示さ
れていない前記下ハーフケース3のシャフト挿通孔とを
連通状態になし、磁気テープを走行し得るようになす。
【0006】そして、前記下ハーフケース3の底面後端
には、前記DAT用カセット1の機能を識別するための
複数の識別穴8が形成されている。前記識別穴8は、開
口している識別穴の数と位置の組合せにより、前記記録
再生装置が前記DAT用カセット1の機能の識別を行え
るように形成されている。
【0007】次に、前記識別穴8の成形方法について説
明する。第1の成形方法は、前記下ハーフケース3を射
出成形するために可動金型11と対を成す固定金型13
の前記識別穴8を形成する位置に、図5に示すような円
環状の突部12を予め複数形成しておく。該突部12は
前記下ハーフケース3の肉厚よりも低い高さを有してい
るので、図6に示すように成形された前記下ハーフケー
ス3には円環状の薄肉部9に囲まれた複数のタブ10が
形成される。この段階では前記下ハーフケース3の底面
後端には、前記識別穴8となる開口が形成されていな
い。そこで、後工程として所望箇所のタブ10を打ち抜
き、前記薄肉部9を破断することによって前記識別穴8
を選択的に形成する。
【0008】又、第2の成形方法は、図7に示すように
可動金型16と対を成す固定金型17の前記識別穴8を
形成する位置に、それぞれ高さの異なる入れ子14,1
5を配設する。前記入れ子14は前記下ハーフケース3
の肉厚よりも低い高さを有しており、前記入れ子15は
前記下ハーフケース3の肉厚に等しい高さを有してい
る。そこで、図8に示すように前記入れ子14を配設さ
れた前記下ハーフケース3の位置には非貫通のタブ10
が形成され、前記入れ子15を配設された前記下ハーフ
ケース3の位置には貫通穴である前記識別穴8が形成さ
れる。従って、前記入れ子14,15を適宜入れ換える
ことにより、前記識別穴8を選択的に形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き第1の成形方法では、前記下ハーフケース3の射出
成形工程が終了してから、後工程としてタブ10を打ち
抜かねばならず、作業工程が増加してしまう。又、上記
第2の成形方法においても、前記下ハーフケース3の射
出成形作業に先立って、入れ子14,15の入れ換え作
業が必要になる。従って、従来の成形方法は、何れも作
業性が悪く、生産性が低い、という問題点を有してい
る。
【0010】一方、磁気テープカセットのメーカーとし
ては、磁気テープカセットの外観構造や形状が規格化さ
れているのであるから、製造工程をできるだけ共通化
し、一部の工程において簡単に前記識別穴8を選択的に
成形することが望ましい。即ち、本発明の目的は上記課
題を解消することにあり、磁気テープカセットの識別穴
を効率よく形成し得る磁気テープカセットの成形方法を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記目的
は、磁気テープカセットを構成するハウジング本体に、
該磁気テープカセットの種別、機能等を開口の有無の組
合せによって識別するための複数の識別穴を有する磁気
テープカセットの成形方法において、一対の金型の前記
識別穴を形成する位置にそれぞれ金型内空間を挟んで互
いに対向する複数対の摺動孔を形成すると共に、対向す
る各摺動孔内に振動可能な各々一対のパンチを配設する
ことによって、前記ハウジング本体と同時に前記識別穴
を閉塞する閉塞部を一体成形した後に、前記各々一対の
パンチにそれぞれ選択的に振動を加えながら前記閉塞部
を一方向に押し出すことにより開口を形成して任意の組
合せの識別穴を形成することを特徴とする磁気テープカ
セットの成形方法により達成される。
【0012】
【実施態様】以下、図1〜図3を参照して本発明の一実
施態様を詳細に説明する。図1はDAT用カセットの下
ハーフケース3を射出成形するための可動金型21と固
定金型22の要部断面図である。前記可動金型21と固
定金型22との型合わせ面には前記下ハーフケース3を
射出成形するための金型内空間23が形成されている。
前記下ハーフケース3の識別穴8を形成する位置に対応
する前記可動金型21及び固定金型22には、それぞれ
前記金型内空間23を挟んで互いに対向する複数対の摺
動孔24,25が形成されており、該摺動孔24,25
には各々一対の可動側パンチ26と固定側パンチ27が
突出して当接するように配設されている。
【0013】又、前記可動側パンチ26と固定側パンチ
27との当接面には、前記識別穴8を閉塞するタブ10
を形成するための空間29と、該空間29と前記金型内
空間23とを連通する溝28とが設けられている。
【0014】更に、前記摺動孔24,25内に摺動可能
に配設された前記可動側パンチ26と固定側パンチ27
は、それぞれ図示しない複数の加振器に接続されてお
り、各加振器はそれぞれ制御装置によって別個に駆動す
ることができる。そこで、前記下ハーフケース3を成形
するには、前記可動金型21と固定金型22とを合わせ
て形成した前記金型内空間23内に、図示しないゲート
より溶融樹脂を射出注入する。射出された前記溶融樹脂
は、前記可動金型21と固定金型22とにより画成され
た形状に成形されて、下ハーフケース3となる。この
際、前記可動側パンチ26と固定側パンチ27とにより
画成された前記空間29にも前記溝28を通じて前記溶
融樹脂が注入され、図2に示すように前記識別穴8を閉
塞する閉塞部であるタブ10及び連結部3aが成形され
る。
【0015】次に、前記溶融樹脂が概ね固化した後、所
望の前記可動側パンチ26と固定側パンチ27との対の
みを前記加振器によりハーフケース厚み方向に振動させ
る。すると、この可動側パンチ26と固定側パンチ27
との当接部に形成された前記タブ10と前記識別穴8の
内周壁面との間の前記連結部3aに熱が発生し、樹脂が
熱軟化する。この時点で、図3に示すように振動を加え
ながら前記可動側パンチ26と固定側パンチ27とを一
方向に移動させると、軟化した樹脂が容易に切断され
る。また、樹脂の切断面は、前記可動側パンチ26及び
固定側パンチ27の往復運動により仕上げられると共に
冷却されるので、バリが無く、光沢のある高精度な加工
面になる。
【0016】そして、移動した前記可動側パンチ26と
固定側パンチ27とが初期位置まで戻ると、前記可動金
型21が開き、ハーフケース成形品は上記成形金型から
取り出される。この時、振動させられなかった対の可動
側パンチ26と固定側パンチ27の当接部に形成された
前記タブ10は、前記連結部3aが前記識別穴8の内周
壁面と繋がったままであり、該識別穴8を閉塞してい
る。
【0017】即ち、前記制御装置の操作によって前記識
別穴8を開口すべき位置の可動側パンチ26と固定側パ
ンチ27とに接続された加振器を駆動するだけで、前記
下ハーフケース3の成形工程で複数の前記識別穴8を任
意に開口することが可能となる。従って、後工程として
前記タブ10を打ち抜いたり、入れ子の入れ換え作業を
行う必要がなくなるので、作業性が向上し、生産性が高
くなる。
【0018】また、本実施態様によれば、前記識別穴8
を閉塞する閉塞部である前記タブ10を敢えて打ち抜き
易くしておく必要はないので、成形品に樹脂の充填不良
が生じ易い薄肉部を形成する必要がなく、成形品の不良
品発生率を抑えることができる。尚、上記実施態様にお
いてはDAT用カセットの識別穴について述べたが、本
発明はこれに限定するものではなく、例えば、8ミリビ
デオテープ用カセット等の他の磁気テープカセットの成
形方法についても同様である。又、識別穴の形状も種々
の形状を採りうることは勿論である。
【0019】
【発明の効果】本発明の磁気テープカセットの成形方法
は、磁気テープカセットを構成するハウジング本体に、
該磁気テープカセットの種別、機能等を開口の有無の組
合せによって識別するための複数の識別穴を有する磁気
テープカセットの成形方法において、一対の金型の前記
識別穴を形成する位置にそれぞれ金型内空間を挟んで互
いに対向する複数対の摺動孔を形成すると共に、対向す
る各摺動孔内に振動可能な各々一対のパンチを配設する
ことによって、前記ハウジング本体と同時に前記識別穴
を閉塞する閉塞部を一体成形した後に、前記各々一対の
パンチにそれぞれ選択的に振動を加えながら前記閉塞部
を一方向に押し出すことにより開口を形成して任意の組
合せの識別穴を形成するものである。
【0020】そこで、前記各々一対のパンチをそれぞれ
選択的に振動させることにより前記識別穴の組合せを容
易に変更することができ、異なった識別穴を有するハウ
ジング本体の製造工程を共通化することができる。又、
前記識別穴を形成するために後工程として前記閉塞部を
打ち抜いたり、金型内の入れ子の入れ換え作業を行う必
要がなくなるので、作業性が向上し、生産性が高くな
る。従って、磁気テープカセットの識別穴を効率よく形
成し得る良好な磁気テープカセットの成形方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に基づく磁気テープカセッ
トの成形方法を説明する金型の要部断面図である。
【図2】図1に示した金型により成形される磁気テープ
カセットの要部拡大底面図である。
【図3】図1に示した金型のA−A断面矢視図である。
【図4】従来の磁気テープカセットの斜視図である。
【図5】従来の磁気テープカセットの成形方法を説明す
る金型の要部断面図である。
【図6】図5に示した金型により成形される磁気テープ
カセットの要部断面斜視図である。
【図7】従来の他の磁気テープカセットの成形方法を説
明する金型の要部断面図である。
【図8】図7に示した金型により成形される磁気テープ
カセットの要部断面斜視図である。
【符号の説明】
1 DAT用カセット 2 上ハーフケース 3 下ハーフケース 3a 連結部 4 ハウジング 5 リッド 6 スライダ 7 開口部 8 識別穴 9 薄肉部 10 タブ 11 可動金型 12 突部 13 固定金型 14 入れ子 15 入れ子 16 可動金型 17 固定金型 21 可動金型 22 固定金型 23 金型内空間 24 摺動孔 25 摺動孔 26 可動側パンチ 27 固定側パンチ 28 溝 29 空間 30 基準穴(副) 31 誤消去表示穴

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープカセットを構成するハウジン
    グ本体に、該磁気テープカセットの種別、機能等を開口
    の有無の組合せによって識別するための複数の識別穴を
    有する磁気テープカセットの成形方法において、一対の
    金型の前記識別穴を形成する位置にそれぞれ金型内空間
    を挟んで互いに対向する複数対の摺動孔を形成すると共
    に、対向する各摺動孔内に振動可能な各々一対のパンチ
    を配設することによって、前記ハウジング本体と同時に
    前記識別穴を閉塞する閉塞部を一体成形した後に、前記
    各々一対のパンチにそれぞれ選択的に振動を加えながら
    前記閉塞部を一方向に押し出すことにより開口を形成し
    て任意の組合せの識別穴を形成することを特徴とする磁
    気テープカセットの成形方法。
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