JP3390233B2 - 成形用金型 - Google Patents
成形用金型Info
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- JP3390233B2 JP3390233B2 JP31645793A JP31645793A JP3390233B2 JP 3390233 B2 JP3390233 B2 JP 3390233B2 JP 31645793 A JP31645793 A JP 31645793A JP 31645793 A JP31645793 A JP 31645793A JP 3390233 B2 JP3390233 B2 JP 3390233B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形用金型に係り、光
磁気ディスク、コンパクトディスク、レーザーディスク
等の光ディスク用基板の成形などに利用できる。
磁気ディスク、コンパクトディスク、レーザーディスク
等の光ディスク用基板の成形などに利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、光磁気ディスク、コンパクトデ
ィスク、レーザーディスク等の光ディスクは、生産性が
高く、低コストであることから、ポリカーボネート(P
C)樹脂等を用いて射出成形された基板を用いている。
図3には、このような光ディスク用基板を成形する従来
の成形用金型80の一部が示されている。成形用金型8
0は、図示されない射出装置に接続された固定型と可動
型82とを備え、これらの固定型と可動型82とが型締
めされてこれらの間に製品である光ディスク用基板の形
状に応じたキャビティ83が形成されるようになってい
る。
ィスク、レーザーディスク等の光ディスクは、生産性が
高く、低コストであることから、ポリカーボネート(P
C)樹脂等を用いて射出成形された基板を用いている。
図3には、このような光ディスク用基板を成形する従来
の成形用金型80の一部が示されている。成形用金型8
0は、図示されない射出装置に接続された固定型と可動
型82とを備え、これらの固定型と可動型82とが型締
めされてこれらの間に製品である光ディスク用基板の形
状に応じたキャビティ83が形成されるようになってい
る。
【0003】可動型82は、成形品側(図3中矢印方
向)に摺動突出する摺動突出部であるエジェクトピン8
4と、この外周側に配置された可動側ブッシュ85とを
備えている。エジェクトピン84は、成形後に成形品を
可動型82から離型させるために図3中二点鎖線のよう
に移動する部材である。そして、エジェクトピン84の
摺動面86(可動側ブッシュ85と接触摺動する面)、
つまりエジェクトピン84と可動側ブッシュ85との分
割面は、この摺動面86に平行に配置された成形面87
と一致している。
向)に摺動突出する摺動突出部であるエジェクトピン8
4と、この外周側に配置された可動側ブッシュ85とを
備えている。エジェクトピン84は、成形後に成形品を
可動型82から離型させるために図3中二点鎖線のよう
に移動する部材である。そして、エジェクトピン84の
摺動面86(可動側ブッシュ85と接触摺動する面)、
つまりエジェクトピン84と可動側ブッシュ85との分
割面は、この摺動面86に平行に配置された成形面87
と一致している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の成形用金型80では、摺動面86と成形面87
とが一致しているため、離型時のエジェクトピン84の
摺動突出動作により、エジェクトピン84と成形面87
とが擦れて成形品である光ディスク用基板の形状に従っ
た成形面87が変形してしまうという問題があった。そ
して、このような成形面87の変形が生じると、成形品
の寸法精度が低下して不良品の発生頻度が増加したり、
あるいはエジェクトピン84がかじってしまい離型動作
が円滑に行われなくなって量産性が低下してしまうとい
う問題があった。特に、成形面87は光ディスク用基板
の中心軸近傍に設けられて光ディスクの駆動装置に装着
される装着部を成形する部分であるため、この成形面8
7が変形すると装着部が所望の形状に成形されず、光デ
ィスクの回転駆動に支障を来すおそれがあった。
た従来の成形用金型80では、摺動面86と成形面87
とが一致しているため、離型時のエジェクトピン84の
摺動突出動作により、エジェクトピン84と成形面87
とが擦れて成形品である光ディスク用基板の形状に従っ
た成形面87が変形してしまうという問題があった。そ
して、このような成形面87の変形が生じると、成形品
の寸法精度が低下して不良品の発生頻度が増加したり、
あるいはエジェクトピン84がかじってしまい離型動作
が円滑に行われなくなって量産性が低下してしまうとい
う問題があった。特に、成形面87は光ディスク用基板
の中心軸近傍に設けられて光ディスクの駆動装置に装着
される装着部を成形する部分であるため、この成形面8
7が変形すると装着部が所望の形状に成形されず、光デ
ィスクの回転駆動に支障を来すおそれがあった。
【0005】本発明の目的は、成形品の寸法精度を向上
でき、離型動作を円滑に行うことができる成形用金型を
提供することにある。
でき、離型動作を円滑に行うことができる成形用金型を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、摺動突出部の
摺動面と成形品を成形する成形面とが一致しない配置と
して前記目的を達成しようとするものである。具体的に
は、本発明の成形用金型は、離型時に成形品側に摺動突
出する摺動突出部と、この摺動突出部の摺動面と接触し
て摺動突出部を案内する案内面と、この案内面に平行
に、かつ前記案内面よりも外周側に配置された成形面と
を備え、前記案内面と前記成形面との間に微小段差を設
けて前記摺動突出部の摺動突出時の前記摺動面と前記成
形面との間に所定の隙間を形成したことを特徴とする。
また、本発明の成形用金型は、前記成形品は駆動装置に
装着される装着部を有する光ディスク用基板とされ、前
記摺動突出部は前記装着部の形状に対応した凹状の成形
面の底面部分の少なくとも一部を形成するように設けら
れ、前記所定の隙間は前記凹状の成形面の側面部分と前
記摺動突出部の摺動突出時の前記摺動面との間に形成さ
れることを特徴とする。さらに、本発明の成形用金型
は、前記所定の隙間が0.5mm以下であることを特徴
とする。
摺動面と成形品を成形する成形面とが一致しない配置と
して前記目的を達成しようとするものである。具体的に
は、本発明の成形用金型は、離型時に成形品側に摺動突
出する摺動突出部と、この摺動突出部の摺動面と接触し
て摺動突出部を案内する案内面と、この案内面に平行
に、かつ前記案内面よりも外周側に配置された成形面と
を備え、前記案内面と前記成形面との間に微小段差を設
けて前記摺動突出部の摺動突出時の前記摺動面と前記成
形面との間に所定の隙間を形成したことを特徴とする。
また、本発明の成形用金型は、前記成形品は駆動装置に
装着される装着部を有する光ディスク用基板とされ、前
記摺動突出部は前記装着部の形状に対応した凹状の成形
面の底面部分の少なくとも一部を形成するように設けら
れ、前記所定の隙間は前記凹状の成形面の側面部分と前
記摺動突出部の摺動突出時の前記摺動面との間に形成さ
れることを特徴とする。さらに、本発明の成形用金型
は、前記所定の隙間が0.5mm以下であることを特徴
とする。
【0007】
【作用】このような本発明においては、成形用金型を型
締めした状態で成形用金型の内部に形成されたキャビテ
ィ内に溶融樹脂を供給して成形品を成形した後、成形用
金型を型開きし、成形用金型から成形品側に摺動突出部
を突出させて成形品の離型を行う。この際、摺動突出部
を案内する案内面とこの案内面に平行に、かつ前記案内
面よりも外周側に配置された成形面との間に微小段差を
設けて摺動突出部の摺動突出時の摺動面と成形面との間
に所定の隙間を形成するようにしたので、摺動突出部と
成形面との擦れは回避され、摺動突出部の摺動突出動作
による成形面の変形は防止される。このため、成形品の
寸法精度が向上して成形品の品質が向上されるうえ、離
型時における摺動突出部のかじりの発生が防止されて量
産性の向上が図られ、これらにより前記目的が達成され
る。
締めした状態で成形用金型の内部に形成されたキャビテ
ィ内に溶融樹脂を供給して成形品を成形した後、成形用
金型を型開きし、成形用金型から成形品側に摺動突出部
を突出させて成形品の離型を行う。この際、摺動突出部
を案内する案内面とこの案内面に平行に、かつ前記案内
面よりも外周側に配置された成形面との間に微小段差を
設けて摺動突出部の摺動突出時の摺動面と成形面との間
に所定の隙間を形成するようにしたので、摺動突出部と
成形面との擦れは回避され、摺動突出部の摺動突出動作
による成形面の変形は防止される。このため、成形品の
寸法精度が向上して成形品の品質が向上されるうえ、離
型時における摺動突出部のかじりの発生が防止されて量
産性の向上が図られ、これらにより前記目的が達成され
る。
【0008】また、成形品が駆動装置に装着される装着
部を有する光ディスク用基板である場合には、摺動突出
部を装着部の形状に対応した凹状の成形面の底面部分の
少なくとも一部を形成するように設け、凹状の成形面の
側面部分と摺動突出部の摺動突出時の摺動面との間に所
定の隙間を形成することで、装着部の寸法精度が向上さ
れ、装着部を駆動装置に確実に所望の状態で装着するこ
とが可能となり、光ディスクの回転駆動は支障なく行わ
れるようになる。
部を有する光ディスク用基板である場合には、摺動突出
部を装着部の形状に対応した凹状の成形面の底面部分の
少なくとも一部を形成するように設け、凹状の成形面の
側面部分と摺動突出部の摺動突出時の摺動面との間に所
定の隙間を形成することで、装着部の寸法精度が向上さ
れ、装着部を駆動装置に確実に所望の状態で装着するこ
とが可能となり、光ディスクの回転駆動は支障なく行わ
れるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本実施例に係る光ディスク用基板を
成形する成形用金型10の型開き状態が示されている。
成形用金型10は、図中右側の固定型20と図中左側の
可動型30とを備え、これらの固定型20と可動型30
とが型締めされた状態で、これらの間に光ディスク用基
板の形状に応じたキャビティ11が形成されるようにな
っている。
明する。図1には、本実施例に係る光ディスク用基板を
成形する成形用金型10の型開き状態が示されている。
成形用金型10は、図中右側の固定型20と図中左側の
可動型30とを備え、これらの固定型20と可動型30
とが型締めされた状態で、これらの間に光ディスク用基
板の形状に応じたキャビティ11が形成されるようにな
っている。
【0010】固定型20は、固定側ミラープレート22
を備え、この固定側ミラープレート22の中心軸部分に
は、射出装置から射出された溶融樹脂をキャビティ11
内に供給するスプルー23が中心軸に形成されたスプル
ーブッシュ24が取り付けられ、このスプルーブッシュ
24の外周には、固定側ブッシュ25が嵌挿されてい
る。また、固定側ブッシュ25の外周には、内周スタン
パ押え26が嵌挿されており、この内周スタンパ押え2
6により、固定側ミラープレート22に密着配置された
スタンパ27の内周側が固定されている。
を備え、この固定側ミラープレート22の中心軸部分に
は、射出装置から射出された溶融樹脂をキャビティ11
内に供給するスプルー23が中心軸に形成されたスプル
ーブッシュ24が取り付けられ、このスプルーブッシュ
24の外周には、固定側ブッシュ25が嵌挿されてい
る。また、固定側ブッシュ25の外周には、内周スタン
パ押え26が嵌挿されており、この内周スタンパ押え2
6により、固定側ミラープレート22に密着配置された
スタンパ27の内周側が固定されている。
【0011】一方、可動型30は、可動側ミラープレー
ト32を備え、この可動側ミラープレート32の中心軸
部分には、中心から外周側に向かってスプルー突出しピ
ン33、スプルーカットピン34、摺動突出部であるエ
ジェクトピン35、可動側ブッシュ36が順次同心円状
に配置されている。そして、可動型30の中心軸部分の
キャビティ11に面する部分には、光ディスク用基板に
設けられる装着部(光ディスクの駆動装置に装着される
部分)の形状に応じた凹状の成形面41が形成されてい
る。
ト32を備え、この可動側ミラープレート32の中心軸
部分には、中心から外周側に向かってスプルー突出しピ
ン33、スプルーカットピン34、摺動突出部であるエ
ジェクトピン35、可動側ブッシュ36が順次同心円状
に配置されている。そして、可動型30の中心軸部分の
キャビティ11に面する部分には、光ディスク用基板に
設けられる装着部(光ディスクの駆動装置に装着される
部分)の形状に応じた凹状の成形面41が形成されてい
る。
【0012】図2には、可動型30のエジェクトピン3
5と可動側ブッシュ36との分割面のキャビティ11側
近傍の拡大状態が示されている。エジェクトピン35
は、図中矢印方向に摺動突出可能に構成されており、可
動型30から成形品を離型させる際に図2中二点鎖線の
ように摺動突出するようになっている。そして、エジェ
クトピン35と可動側ブッシュ36との分割面上に位置
するエジェクトピン35の側面部分は、エジェクトピン
35が可動側ブッシュ36に対して摺動する摺動面40
となっている。一方、前記分割面上における可動側ブッ
シュ36側には、摺動面40と接触してエジェクトピン
35を案内する案内面43が形成されている。
5と可動側ブッシュ36との分割面のキャビティ11側
近傍の拡大状態が示されている。エジェクトピン35
は、図中矢印方向に摺動突出可能に構成されており、可
動型30から成形品を離型させる際に図2中二点鎖線の
ように摺動突出するようになっている。そして、エジェ
クトピン35と可動側ブッシュ36との分割面上に位置
するエジェクトピン35の側面部分は、エジェクトピン
35が可動側ブッシュ36に対して摺動する摺動面40
となっている。一方、前記分割面上における可動側ブッ
シュ36側には、摺動面40と接触してエジェクトピン
35を案内する案内面43が形成されている。
【0013】エジェクトピン35のエジェクト面35A
は、成形時(図2中実線の位置にある時)においては凹
状の成形面41の底面部分41Aの一部を形成するよう
になっている。そして、凹状の成形面41の側面部分4
1Bは、可動側ブッシュ36により形成され、案内面4
3と平行に配置されている。従って、側面部分41B
は、摺動面40とも平行に配置されている。凹状の成形
面41の側面部分41Bと案内面43との間には、微小
段差を形成する段差面42が設けられ、側面部分41B
と摺動突出時(図2中二点鎖線)における摺動面40と
の間には、所定の隙間Sが形成されている。所定の隙間
Sの値は、0.5mm以下が好ましい。また、エジェク
トピン35のエジェクト面35Aは、成形時においては
段差面42よりも図2中下側に位置するようになってい
る。
は、成形時(図2中実線の位置にある時)においては凹
状の成形面41の底面部分41Aの一部を形成するよう
になっている。そして、凹状の成形面41の側面部分4
1Bは、可動側ブッシュ36により形成され、案内面4
3と平行に配置されている。従って、側面部分41B
は、摺動面40とも平行に配置されている。凹状の成形
面41の側面部分41Bと案内面43との間には、微小
段差を形成する段差面42が設けられ、側面部分41B
と摺動突出時(図2中二点鎖線)における摺動面40と
の間には、所定の隙間Sが形成されている。所定の隙間
Sの値は、0.5mm以下が好ましい。また、エジェク
トピン35のエジェクト面35Aは、成形時においては
段差面42よりも図2中下側に位置するようになってい
る。
【0014】このような本実施例においては、以下のよ
うに光ディスク用基板の成形および成形後の取り出しが
行われる。先ず、固定型20と可動型30とを型締めし
た状態でスプルー23から溶融樹脂をキャビティ11内
に供給し、光ディスク用基板の成形を行う。次に、成形
品である光ディスク用基板を可動型30に追随させなが
ら固定型20と可動型30との型開きを行い、光ディス
ク用基板を固定型20に設けられたスタンパ27から離
型させる。
うに光ディスク用基板の成形および成形後の取り出しが
行われる。先ず、固定型20と可動型30とを型締めし
た状態でスプルー23から溶融樹脂をキャビティ11内
に供給し、光ディスク用基板の成形を行う。次に、成形
品である光ディスク用基板を可動型30に追随させなが
ら固定型20と可動型30との型開きを行い、光ディス
ク用基板を固定型20に設けられたスタンパ27から離
型させる。
【0015】その後、可動型30からエジェクトピン3
5を固定型20側(キャビティ11側)に摺動突出させ
て光ディスク用基板を可動型30から離型させ、光ディ
スク用基板の取り出しを完了する。このエジェクトピン
35の摺動突出動作の際には、エジェクトピン35は凹
状の成形面41の側面部分41Bと接触することなく円
滑に突出される。
5を固定型20側(キャビティ11側)に摺動突出させ
て光ディスク用基板を可動型30から離型させ、光ディ
スク用基板の取り出しを完了する。このエジェクトピン
35の摺動突出動作の際には、エジェクトピン35は凹
状の成形面41の側面部分41Bと接触することなく円
滑に突出される。
【0016】このような本実施例によれば、次のような
効果がある。すなわち、案内面43と凹状の成形面41
の側面部分41Bとの間に段差面42を設けて摺動突出
時における摺動面40と側面部分41Bとの間に所定の
隙間Sを形成したので、エジェクトピン35と側面部分
41Bとの擦れを回避することができ、エジェクトピン
35の摺動突出動作による凹状の成形面41の側面部分
41Bの変形を防止することができる。このため、成形
品の寸法精度を向上でき、成形品の品質向上を図ること
ができるうえ、離型時におけるエジェクトピン35のか
じりの発生を防止でき、量産性の向上を図ることができ
る。
効果がある。すなわち、案内面43と凹状の成形面41
の側面部分41Bとの間に段差面42を設けて摺動突出
時における摺動面40と側面部分41Bとの間に所定の
隙間Sを形成したので、エジェクトピン35と側面部分
41Bとの擦れを回避することができ、エジェクトピン
35の摺動突出動作による凹状の成形面41の側面部分
41Bの変形を防止することができる。このため、成形
品の寸法精度を向上でき、成形品の品質向上を図ること
ができるうえ、離型時におけるエジェクトピン35のか
じりの発生を防止でき、量産性の向上を図ることができ
る。
【0017】また、凹状の成形面41の側面部分41B
の変形が防止されるので、光ディスク用基板の装着部の
寸法精度を向上でき、光ディスクを駆動装置に確実に所
望の状態で装着することができる。このため、光ディス
クの安定かつ確実な回転駆動を得ることができる。
の変形が防止されるので、光ディスク用基板の装着部の
寸法精度を向上でき、光ディスクを駆動装置に確実に所
望の状態で装着することができる。このため、光ディス
クの安定かつ確実な回転駆動を得ることができる。
【0018】さらに、エジェクトピン35のエジェクト
面35Aは、成形時においては段差面42よりも図2中
下側に位置するようになっているので、成形後の光ディ
スク用基板の装着部に所定の隙間Sに相当する厚みの
「ばり」が発生することを防止できる。そして、これに
より光ディスクの駆動装置への装着をより確実に行うこ
とができる。
面35Aは、成形時においては段差面42よりも図2中
下側に位置するようになっているので、成形後の光ディ
スク用基板の装着部に所定の隙間Sに相当する厚みの
「ばり」が発生することを防止できる。そして、これに
より光ディスクの駆動装置への装着をより確実に行うこ
とができる。
【0019】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる他の構成も含
み、例えば以下に示すような変形等も本発明に含まれる
ものである。すなわち、前記実施例では、成形品は光デ
ィスク用基板となっていたが、本発明は、光ディスク用
基板以外の成形品を成形する成形用金型に適用してもよ
く、要するに、離型時に成形品側に摺動突出する摺動突
出部と、摺動突出部の摺動面と接触して摺動突出部を案
内する案内面と、案内面に平行に配置された成形面とを
備えた成形用金型であれば本発明を適用することができ
る。
のではなく、本発明の目的を達成できる他の構成も含
み、例えば以下に示すような変形等も本発明に含まれる
ものである。すなわち、前記実施例では、成形品は光デ
ィスク用基板となっていたが、本発明は、光ディスク用
基板以外の成形品を成形する成形用金型に適用してもよ
く、要するに、離型時に成形品側に摺動突出する摺動突
出部と、摺動突出部の摺動面と接触して摺動突出部を案
内する案内面と、案内面に平行に配置された成形面とを
備えた成形用金型であれば本発明を適用することができ
る。
【0020】また、前記実施例では、所定の隙間Sの値
は、0.5mm以下が好ましいとされているが、この数
値に限定されるものではなく、成形品が光ディスク用基
板ではない場合においてもこの数値に限定されるもので
はなく、成形品の大きさや用途等に応じた適宜な値とす
ればよい。
は、0.5mm以下が好ましいとされているが、この数
値に限定されるものではなく、成形品が光ディスク用基
板ではない場合においてもこの数値に限定されるもので
はなく、成形品の大きさや用途等に応じた適宜な値とす
ればよい。
【0021】さらに、前記実施例では、エジェクトピン
35のエジェクト面35Aは、成形時において段差面4
2よりも図2中下側に位置するようになっていたが、段
差面42と同じ位置であってもよい。そして、摺動突出
部の設置位置によっては摺動突出部の突出面(エジェク
ト面35Aに相当する面)の位置は、成形時において段
差面よりも成形品側(キャビティ側)に突出していても
よい。例えば、前記実施例の凹状の成形面41の底面部
分41Aから成形品側に突出した形状の成形面を形成す
るような場合には、このような形状の成形面を形成する
ためにエジェクトピン35のエジェクト面35Aを成形
時において段差面42よりも成形品側に突出させておい
てもよい。あるいは、前記実施例の光ディスク用基板の
装着部を成形する場合には、「ばり」の発生が好ましく
なかったが、このような「ばり」の発生が問題とはなら
ない成形品を成形する場合には、摺動突出部の突出面を
成形時において段差面よりも成形品側に突出させておい
てもよい。
35のエジェクト面35Aは、成形時において段差面4
2よりも図2中下側に位置するようになっていたが、段
差面42と同じ位置であってもよい。そして、摺動突出
部の設置位置によっては摺動突出部の突出面(エジェク
ト面35Aに相当する面)の位置は、成形時において段
差面よりも成形品側(キャビティ側)に突出していても
よい。例えば、前記実施例の凹状の成形面41の底面部
分41Aから成形品側に突出した形状の成形面を形成す
るような場合には、このような形状の成形面を形成する
ためにエジェクトピン35のエジェクト面35Aを成形
時において段差面42よりも成形品側に突出させておい
てもよい。あるいは、前記実施例の光ディスク用基板の
装着部を成形する場合には、「ばり」の発生が好ましく
なかったが、このような「ばり」の発生が問題とはなら
ない成形品を成形する場合には、摺動突出部の突出面を
成形時において段差面よりも成形品側に突出させておい
てもよい。
【0022】また、前記実施例では、段差面42と凹状
の成形面41の側面部分41Bとの交差部には、R処理
が施されているが、この交差部近傍の断面形状は任意で
あり、段差面42と凹状の成形面41の側面部分41B
とが鋭角的に交差していてもよい。
の成形面41の側面部分41Bとの交差部には、R処理
が施されているが、この交差部近傍の断面形状は任意で
あり、段差面42と凹状の成形面41の側面部分41B
とが鋭角的に交差していてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、摺
動突出部を案内する案内面に平行に、かつ前記案内面よ
りも外周側に配置された成形面との間に微小段差を設け
て摺動突出時における摺動突出部の摺動面と成形面との
間に所定の隙間を形成したので、成形面の変形を防止す
ることができ、成形品の寸法精度を向上できるうえ、摺
動突出部のかじりを防止して離型動作を円滑に行うこと
ができるという効果がある。
動突出部を案内する案内面に平行に、かつ前記案内面よ
りも外周側に配置された成形面との間に微小段差を設け
て摺動突出時における摺動突出部の摺動面と成形面との
間に所定の隙間を形成したので、成形面の変形を防止す
ることができ、成形品の寸法精度を向上できるうえ、摺
動突出部のかじりを防止して離型動作を円滑に行うこと
ができるという効果がある。
【図1】本発明の一実施例を示す全体断面図。
【図2】前記実施例の要部の拡大断面図。
【図3】従来例を示す断面図。
10 成形用金型
20 固定型
30 可動型
35 摺動突出部であるエジェクトピン
40 摺動面
41 凹状の成形面
41A 凹状の成形面の底面部分
41B 凹状の成形面の側面部分
42 微小段差を形成する段差面
43 案内面
S 所定の隙間
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
// B29L 17:00 B29L 17:00
(56)参考文献 特開 平2−34308(JP,A)
特開 平5−285997(JP,A)
特開 平3−278339(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B29C 45/40
B29C 33/44
B29C 45/26
G11B 3/70
G11B 7/26 511
Claims (3)
- 【請求項1】 離型時に成形品側に摺動突出する摺動突
出部と、この摺動突出部の摺動面と接触して摺動突出部
を案内する案内面と、この案内面に平行に、かつ前記案
内面よりも外周側に配置された成形面とを備え、前記案
内面と前記成形面との間に微小段差を設けて前記摺動突
出部の摺動突出時の前記摺動面と前記成形面との間に所
定の隙間を形成したことを特徴とする成形用金型。 - 【請求項2】 請求項1に記載した成形用金型におい
て、前記成形品は駆動装置に装着される装着部を有する
光ディスク用基板とされ、前記摺動突出部は前記装着部
の形状に対応した凹状の成形面の底面部分の少なくとも
一部を形成するように設けられ、前記所定の隙間は前記
凹状の成形面の側面部分と前記摺動突出部の摺動突出時
の前記摺動面との間に形成されることを特徴とする成形
用金型。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した成形
用金型において、前記所定の隙間は0.5mm以下であ
ることを特徴とする成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31645793A JP3390233B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31645793A JP3390233B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 成形用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07164489A JPH07164489A (ja) | 1995-06-27 |
JP3390233B2 true JP3390233B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=18077312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31645793A Expired - Fee Related JP3390233B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3390233B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-16 JP JP31645793A patent/JP3390233B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07164489A (ja) | 1995-06-27 |
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