JP2000135730A - 射出成形品、その製造装置及びその製造方法 - Google Patents

射出成形品、その製造装置及びその製造方法

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JP2000135730A
JP2000135730A JP31127698A JP31127698A JP2000135730A JP 2000135730 A JP2000135730 A JP 2000135730A JP 31127698 A JP31127698 A JP 31127698A JP 31127698 A JP31127698 A JP 31127698A JP 2000135730 A JP2000135730 A JP 2000135730A
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core
lid
frame
cassette
split
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JP31127698A
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Jan Chan
ジャン チャン
Boi Kia Tan
ボイ キア タン
En Chon Ro
エン チョン ロ
Ro Ho Wai Edmond
ロ ホ ワイ エドモンド
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Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】射出成形品の内側構造の強度を増加できるよう
にすると共に、サイドコアに依存した成形機構を1つ削
減して多数個取りできるようにする。 【解決手段】カセットパネル20の蓋体表面の形状を象
るキャビティ12と、その蓋体裏面の形状を象るコア1
1と、その蓋体裏面で枠体及び収納体のサイド形状を象
るためにコア11に対して所定のスライド方向から入れ
込まれたサイドコア13、14、15と、その枠体2A
の一部で凹部を象るためにサイドコア13、14、15
の移動方向に対してほぼ直交する方向に斜めの分割面を
有し、斜め上下に移動可能な状態で係合された分割コア
30と、これらの金型内部の空間部に溶融樹脂を流し込
む樹脂注入装置とを備え、型開き時に、分割コア30を
分割面に沿って斜め方向に突き出すと、その分割コア3
0の一端が蓋体の裏面の端部方向に移動すると同時に、
枠体2Aの凹部から分割コア30の他端が離型するよう
になされたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カセットレコーダ
やカセットデッキ用の蓋体や各種電子機器のキャビネッ
トなどに適用して好適な射出成形品、その製造装置及び
その製造方法に関する。詳しくは、蓋体やキャビネの裏
面で枠体及び収納体のサイド形状を象るためのサイドコ
アに対して、特定の方向に分割面を有した分割コアを設
け、この分割コアの形状によって射出成形品の内側構造
の強度を増加できるようにすると共に、サイドコアに依
存した成形機構を1つ削減して射出成形品を多数個取り
できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カセットレコーダ用の蓋体や各種
電子機器のキャビネットなどが射出成形装置を使用して
一体化形成される場合が多くなってきた。この種の射出
成形装置によれば、「キャビティ」と呼ばれる雌の金型
と、「コア」と呼ばれる雄の金型とを組み合わせ、その
金型内部に形成された空間に溶融樹脂を流し込むことに
より、カセットレコーダ用の蓋体やキャビネットなどの
射出成形品が作成されている。
【0003】図18は、この種の射出成形装置によって
形成された従来方式のカセットテープ装着用の化粧パネ
ルの構成例を示す斜視図である。このカセットテープ装
着用の化粧パネル(以下単にカセットパネルという)1
0は蓋体1を有しており、カセットレコーダの前面(図
示せず)に取付けられる。蓋体1の中央部にはカセット
テープを覗くための窓部2が設けられ、蓋体1の裏面で
は枠体2Aを成している。従って、蓋体1の裏面右側で
枠体2Aから外側に延びた張り出し部(右)2Bが、そ
の表側でカセット蓋右面となり、その裏面左側で枠体2
Aから延びた張り出し部2Cが同様にカセット蓋左面と
なされている。
【0004】この窓部2の裏面の左右には、1対のカセ
ット箱枠3Aおよび3B(図示せず)が一体的に形成さ
れている。カセット箱枠3Aおよび3Bの上部は開放さ
れており、カセット出入部4を成している。カセットテ
ープはそのカセット出入部4側より挿入されて収納され
る。各々のカセット箱枠3A、3B内にはカセットテー
プの前後の遊びを規定するための板状のバネ体5A、5
B(図示せず)が設けられる。このバネ体5A、5Bは
溶融樹脂でカセット箱枠3A、3Bと共に一体形成され
る場合と、別部品として金属製のバネをネジ止めする場
合がある。この例では樹脂で一体形成する場合が対象と
なる。
【0005】各々のカセット箱枠3A、3Bの下側に
は、それぞれ軸用突起部6Aおよび6Bが一体化して形
成されている。軸用突起部6Aおよび6Bは、カセット
レコーダに設けられた図示しない軸受け部に装着され、
カセットパネル10の開閉時の回転軸となされる。更
に、カセット箱枠3Aの側面には開閉用ギア7が一体化
形成され、カセットレコーダに設けられたダンパ用の歯
車に組み合わされ、カセットパネル10の開閉時の傾斜
角度を制限すると共に、蓋体1の開閉ガイドとなされて
いる。
【0006】次に、従来方式の射出成形装置100の構
成例について説明をする。図19に示す射出成形装置1
00はこの種のカセットパネル10を作成するために、
当該装置のほぼ中央部に配されたコア11、4つのサイ
ドコア13、14、15、16とキャビテイ12とによ
り形成された空間部に溶融樹脂が注入される。その後、
その空間部の溶融樹脂を冷却固化することにより、射出
成形品としての上述のカセットパネル10が成形され
る。
【0007】この射出成形装置100には固定側型板1
7が設けられ、カセットパネル10の表面の形状を象る
キャビティ12が固定されている。固定側型板17の上
部には固定側取付板18が取付けられる。固定側取付板
18と固定側型板17とは六角ボルトなどで固定され、
キャビテイ12と図示しない樹脂射出機とが連結され
る。固定側取付板18内部にはスプルブシュ19が設け
られ、射出成形機からの溶融樹脂がコア11とキャビテ
ィ12とが形成する空間部40に導入される。
【0008】このキャビテイ12に対向する側にはコア
11が設けられ、カセットパネル10の裏面の形状が象
られる。コア11の左側にはスライド方向が直交するよ
うに2つのサイドコア13及び15が設けられ、カセッ
トパネル10の裏面でカセット箱枠3B、バネ体5B及
び軸用突起部6Bの形状が象られる。
【0009】このコア11の右側には同様にサイドコア
14が設けられ、カセットパネル10の裏面でカセット
箱枠3A、開閉用ギヤ7、バネ体5A及び軸用突起部6
Aの形状が象られる。サイドコア14の一端上にはサイ
ドコア16が設けられ、カセットパネル10の裏面で窓
部(枠体2A)2の凹部などのサイド形状が象られる。
いずれのサイドコア13、14及び15も、コア11の
中を横方向にスライドできるようになされている。スラ
イドコア16はスライドコア14上をスライドするよう
になされている。
【0010】この種の射出成形装置100で図19に示
すサイドコア14には斜めにアンギュラピン穴22Aが
開口され、固定側型板17に斜めに固定されたアンギュ
ラピン21が嵌入されている。コア11の型開き時に
は、アンギュラピン21が図20に示すアンギュラピン
穴22Aを横方向に押圧するので、コア11からスライ
ドコア14が離型される。他のサイドコア13も、コア
11の型開き方向と直交する方向にスライドされ、例え
ば、サイドコア14と相互に離反する方向に型開きされ
る。サイドコア15及び16も、図示しないアンギュラ
ピンによって、サイドコア13、14のスライド方向に
直交する方向にスライドされる。例えば、サイドコア1
5とサイド16とは相互に離反する方向に型開きされ
る。
【0011】また、図19に戻ってコア11が可動側型
板23に固定され、更に、可動側型板23には受け板2
4が取付けられ、可動側型板23が補強されている。受
け板24の下部にはスペーサブロック26を介在して可
動取付け板25が設けられ、可動側型板23に対して六
角ボルトなどで固定されている。
【0012】この可動取付け板25上のスペーサブロッ
ク26で挟まれた領域には、突出し板27、28が設け
られる。突出し板28にはエジェクタピン29が固定さ
れ、型開き時に、カセットパネル10を突出すようにな
されている。なお、可動取付け板25には型締め用のシ
リンダ等が連結され、キャビティ12に対してコア11
を上下に押圧できるようになされている。
【0013】次に、従来方式の射出成形装置100の動
作を説明する。例えば、キャビティ12とコア11との
型締め時には、図20に示すサイドコア13、14、1
5などがコア11の中を通ってそれぞれが集合し、各々
のサイドコア13、14、15の互いと、コア11の上
部のスライドコア16と、可動側型板23上のコア11
とにより空間部の一部が形成され、カセットパネル10
の裏面の形状が象られる。そして、これらのサイドコア
13、14、15、16及びコア11とキャビティ12
とにより形成された空間部40に、スプールブッシュ1
9を通して溶融樹脂が射出され、その後、溶融樹脂が冷
却固化されると、その空間部40によってカセットパネ
ル10が成形される。
【0014】また、キャビティ12からコア11を離し
て射出成型品を型抜きする型開き時には、キャビティ1
2を固定した固定側型板17に対して、コア11を固定
した可動側型板23が下方に移動される。このとき、各
々のサイドコア13、14、15、16がコア11から
型抜きされる。例えば、図19に示すコア11の降下と
共に、アンギュラピン21によって押圧された図20に
示すアンギュラピン穴22Aが右方向へ移動することに
よって、サイドコア(右)14が右側へスライドする。
【0015】同様に、図示しない他のアンギュラピンの
押圧によって図20に示すアンギュラピン穴22Bが左
側へ移動するので、サイドコア(左)13が左側へスラ
イドし、アンギュラピン穴22Cがサイドコア13のス
ライド方向と直交する方向に移動することによってサイ
ドコア15(前)が向い側(上)へスライドし、アンギ
ュラピン穴22Dがその相対する方向に移動することに
よってサイドコア(後)16が手前側(下)へスライド
する。
【0016】これらのサイドコア13、14、15、1
6が型抜きされると、サイドコア13によってカセット
パネル10の裏面左側に軸用突起部6Bやバネ体5B等
が象られ、サイドコア14によってその裏面右側に軸用
突起部6A、バネ体5A及び開閉ギヤ7等が象られ、サ
イドコア15によってその裏面の左右側にカセット箱枠
3A、3B等が象られ、サイドコア16によってその裏
面の窓部(枠体2A)25のサイド形状が象られる。そ
の後、図19に示すエジェクタピン29の突き上げによ
ってコア11から射出成形品が離型され、図18に示し
たカセットパネル10を得ることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式の
カセットパネル10によれば、カセット箱枠3Aおよび
3Bは、カセットレコーダやカセットデッキなどの外観
デザインとその内部のテープ駆動機構のレイアウトとの
関係から、図21に示すように裏面の枠体2Aに対して
その中心から左側(又は右側)にずれた位置に配さなけ
ればならない場合がある。
【0018】このような場合は、一方のカセット箱枠3
Bが窓部2の背面から立ち上がった状態で配置され、他
方のカセット箱枠3Aが枠体2Aの背面から脇に張り出
した位置に配置される。従って、窓部2を成す枠体2A
からカセット箱枠3Aの一部が外側に張り出した状態で
成形されることになる。このカセット箱枠3Aの張り出
し部に関してはサイドコア16による成形に依存しなけ
ればならず、しかも、枠体2Aの背面から立設してカセ
ット箱枠3Bを形成する場合に比べて、カセット箱枠3
Aの強度が弱くなるという問題がある。
【0019】また、従来方式の射出成形装置100で
は、図20に示すコア11の周辺部において、サイドコ
ア13、14、15、16が互いに直交するように配置
され、しかも、1回の溶融樹脂の射出成形において、1
個のカセットパネル10が作成されている。従って、カ
セットパネル10を多数個取りする場合に比べて単位時
間当たりの成形数が少なくなるので、射出成形装置10
0のスループットが低下するという問題がある。
【0020】因みに、1個のキャビティ12を共通化し
て2組のコア11、サイドコア13、14、15、16
を並べ、カセットパネル10を2個取りしようとする
と、そのカセットパネル(以下射出成形品ともいう)1
0の裏面のサイド形状を象るサイドコア16による成形
機構が双方で干渉し合うようになる。この干渉を避ける
ためにサイドコア16のスライド機構間に間隔を持たせ
ると、射出成形装置100が大型化するおそれがある。
【0021】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、射出成形品の内側構造の強度
を増加できるようにすると共に、サイドコアに依存した
成形機構を1つ削減して多数個取りできるようにした射
出成形品、その製造装置及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明に係る射出成形品は、蓋体と、その蓋体
の裏面に一体形成された枠体と、その枠体の外周壁面か
ら一部が張り出すように一体形成されて物品を収納する
ための収納体とを備え、枠体から張り出した部分を収納
体の突出面としたときに、枠体の外周壁面と収納体の突
出面との間に一体的に立設形成された補強壁部を有して
いることを特徴とするものである。
【0023】本発明の射出成形品によれば、蓋体の裏面
に一体形成された枠体の外周壁面と、その枠体2Aから
張り出した収納体の突出面との間に、枠体及び収納体と
一体的に補強壁部が立設されるので、収納体を枠体の外
周壁面で支えるように補強することができる。
【0024】従って、枠体の外周壁面から外側に収納体
の位置をずらして形成した場合でも、補強壁部が無い場
合に比べて収納体を十分に補強することができる。これ
により、カセット用の蓋体などを射出成形する場合に、
その蓋体が係合されるキャビネットとの間で蓋体裏面に
おけるカセット収納体に配置余裕を持たせることができ
る。
【0025】本発明の射出成形品の製造装置は、蓋体の
表面の形状を象るキャビティと、その蓋体の裏面側の形
状を象るためにそのキャビティに対向して配置されるコ
アと、その蓋体の裏面側形状のサイド形状を象るために
そのコアに対して所定のスライド方向から入れ込まれる
サイドコアと、その蓋体の裏面側形状の一部に凹部を象
るためにそのサイドコアの移動範囲に交差する分割面を
有して斜め上下に移動可能な状態で係合される分割コア
とを備えたことを特徴とするものである。
【0026】本発明の射出成形品の製造装置によれば、
蓋体の裏面側の形状を象るコアから、その蓋体の裏面側
形状のサイド形状を象るためのサイドコアが抜き出され
た後に、そのコアを固定して分割コアを分割面に沿って
斜め方向に突き出すと、分割コアの一端が蓋体の裏面側
形状の端部方向に移動すると同時に、裏面側形状のサイ
ド形状を象る凹部から分割コアの他端を離型させること
ができる。
【0027】従って、従来方式に比べてサイドコアによ
る成形機構を1つだけ削減することができるので、1つ
のキャビティに2個の蓋体を象るコアを並べて同時に2
個の射出形成品を作成する製造装置を構成することがで
きる。これにより、射出成形装置のスループットを向上
させることができる。しかも、従来方式では困難であっ
た蓋体裏面の補強壁部を分割コアの構造を利用して枠体
及び収納体と共に一体形成することができる。
【0028】本発明に係る射出成形品の製造方法は、蓋
体の表面の形状を象るキャビティと、その蓋体の裏面の
形状を象るためにキャビティに対向して配置されるコア
と、その蓋体の裏面で枠体及び収納体のサイド形状を象
るためにコアに対して所定のスライド方向から入れ込ま
れるサイドコアと、その蓋体の枠体の一部に凹部を象る
ためにサイドコアの移動方向に対して直交する方向に斜
めの分割面を有して斜め上下に移動可能な状態で係合さ
れる分割コアと、キャビティと、コアと、サイドコア
と、分割コアとを組み合わせて金型を作成する工程と、
その金型の内部に生じた隙間に樹脂部材を流し込む工程
とを有することを特徴とするものである。
【0029】本発明の射出成形品の製造方法によれば、
樹脂注入後に、蓋体の裏面の形状を象るコアから、その
蓋体の裏面側形状のサイド形状を象るサイドコアを抜き
出した後に、そのコアを固定して分割コアを分割面に沿
って斜め方向に突き出すと、分割コアの一端が蓋体の裏
面の端部方向に移動すると同時に、枠体の凹部から分割
コアの他端を離型させることができる。
【0030】従って、分割コアによって蓋体裏面の枠体
の一部に凹部を形成することができるので、従来方式に
比べてサイドコアによる成形機構を1つだけ削減するこ
とができる。これにより、1つのキャビティに2個の蓋
体を象るコアを並べて同時に2つの射出成形品を作成す
る製造装置を構成することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明に係る射出成形品、その製造装置及びその製造方法に
ついて説明をする。 (1)射出成形品 図1は本実施形態としての射出成形品の構成例を示す斜
視図である。この実施形態では、蓋体の裏面に一体形成
された枠体の外周壁面と、その枠体から張り出した収納
体の突出面との間に、枠体及び収納体と一体的に補強壁
部を立設して、その収納体を枠体の外周壁面で支えるよ
うに補強できるようにしたものである。
【0032】この発明に係る射出成形品は、例えば、カ
セットレコーダやカセットデッキなどに適用して好適
な、図1に示すカセットテープ装着用の化粧パネル(以
下単にカセットパネルという)20であり、ABS樹脂
などの溶融樹脂を射出成形したたものである。従来方式
のカセットパネル10に比べて本発明方式のカセットパ
ネル20では蓋体1の裏面を補強できる点が異なってい
る。
【0033】このカセットパネル20は湾曲形状の蓋体
1を有しており、カセットレコーダの前面(図示せず)
に取付けられる。蓋体1は高さが70mm程度で、幅が
165mm程度である。蓋体1の表面中央部にはカセッ
トテープを覗くための段差を有した窓部2が設けられ、
蓋体1の裏面では窓部2が枠体2Aを成して一体形成さ
れている。窓部の高さは40mm程度で、幅が110m
m程度である。窓部2の奥行きは8〜10mm程度であ
り、窓部2内には高さが20mm程度で、幅が70mm
程度の開口部2Dが形成されている。窓部2の前面には
透明の樹脂が別部品で嵌め込まれる。
【0034】この窓部2の枠体2Aの左右には収納体と
して1対のカセット箱枠3A、3Bが一体形成され、カ
セットテープ(物品)を収納するようになされる。この
例ではカセット箱枠3Aの一部が枠体2Aの外周壁面か
ら張り出すように形成される。また、蓋体1の裏面右側
では、カセット蓋右面を成す張り出し部(右)2Bが枠
体2Aと一体形成されており、また蓋体1の裏面左側に
は、カセット蓋左面を成す張り出し部(左)2Cが枠体
2Aと一体形成されている。
【0035】これらのカセット箱枠3Aおよび3Bの上
部は開放されており、カセット出入部4を成している。
カセットテープはそのカセット出入部4側より挿入され
て収納される。ここで、枠体2Aから張り出したカセッ
ト箱枠3Aの部分をその突出面としたときに、その枠体
2Aの外周壁面とカセット箱枠3Aの突出面とが作るL
形の2面に互いに交わるように補強壁部8が立設一体化
形成されている。この補強壁部8はL形部材の折り曲げ
モーメントを補強するような衝立的機能を有するもので
あり、リブやステーとなる。この補強壁部8によって、
カセット箱枠3Aを枠体2Aの外周壁面で吊り下げ支持
するように補強することができる。これと共に、カセッ
ト箱枠3Aの突出面の肉厚を薄くすることができる。
【0036】このカセット箱枠3Aの下側には軸用突起
部6Aが一体化して形成され、同様に、カセット箱枠3
Bの下側には軸用突起部6Bが一体化して形成されてい
る。軸用突起部6Aおよび6Bは、カセットレコーダに
設けられた図示しない軸受け部に装着され、カセットパ
ネル20の開閉時の回転軸とされる。更に、カセット箱
枠3Aの側面には開閉用ギヤ7が一体化形成され、カセ
ットレコーダに設けられたダンパ用の歯車に組み合わさ
れ、カセットパネル20の開閉時の傾斜角度を制限する
と共に、蓋体1の開閉ガイドとなされている。
【0037】図2は、カセットパネル20の正面から見
た構成例を示す図である。図2に示すカセットパネル2
0では窓部2に対してカセット箱枠3A、3Bが中心か
ら右側にずれた位置に配されている。これは、カセット
レコーダの外観デザインからカセットパネル20の窓部
2を中央部に配置した方が好ましいとするデザイン要求
と、その内部のテープ駆動機構では窓部2に対して右側
にカセット箱枠3Aおよび3Bをずらして配置した方が
カセットテープ装着上好ましいとするハード要求とを両
立させるためである。
【0038】このような場合は、一方のカセット箱枠3
Bが窓部2の枠体背面から立設して配置され、他方のカ
セット箱枠3Aはその枠体2Aの外周壁部から外側に張
り出した位置に配置される。従って、窓部2を成す枠体
2Aからカセット箱枠3Aの一部を外側に張り出して一
体化形成されることになる。
【0039】図3はカセットパネル20の底面から見た
構成例を示す図である。図3に示すカセットパネル20
ではカセットテープ50がカセット箱枠3A、3Bに挟
まれ、それらの底部で止まるように収納される。そのた
めに、枠体2Aの底部からカセット箱枠3Aの底部に至
る部位に補強壁部8としての仕切壁8Aが一体形成さ
れ、しかも、蓋体1の右面裏の張り出し部から枠体2A
の外周壁部を経てカセット箱枠3Aの突出面に至る部位
にも補強壁部8としてリブ(ステー)8Bが一体形成さ
れている。
【0040】従って、仕切壁8Aと枠体2Aとの間に凹
部8Cが形成される。これらの仕切壁8A及びリブ8B
を成す凹部8Cは型開き方向と直交するスライド方向に
壁面を有するために、従来方式のサイドコア16では型
抜き形成することができない。この例では上述の凹部8
Cを形成するために後述する分割コア30を備えた射出
成形装置200が使用される。
【0041】また、カセット箱枠3Aの突出面の端部に
は、第1のアンダーカット部9Aが形成され、その端部
が面取り形状を成している。蓋体1の左右面の裏側に形
成された張り出し部2Bおよび張り出し部2Cの先端に
も、第2のアンダーカット部9B、9Cがそれぞれ形成
され、その端部が面取り形状を成している。これらアン
ダーカット部9A〜9Cは、射出成形品の離型時の型抜
きを容易にするために設けられる。例えばコア11から
分割コア30を型抜きする際に、アンダーカット部9
A、9Bが分割コア30を円滑に型抜きするように交わ
される。
【0042】図4は、カセットパネル20の側面から見
た構成例を示す図である。図4に示すカセットパネル2
0ではそのカセット箱枠3A内に板状のバネ体5Aが一
体形成され、カセット箱枠3A内のカセットテープの前
後の遊びを規制するようになされる。もちろん、反対側
のカセット箱枠3B内にもバネ体5Bが設けられる。こ
の例でバネ体5A、5Bはカセット箱枠3A、3Bと共
に溶融樹脂により一体形成される。これにより、バネ体
5A、5Bを後工程で別部品としてビスなどで取付ける
場合に比べて組み立て工程が軽減かつ削減できる。
【0043】このようにして本実施形態に係る射出成形
品としてのカセットパネル20によれば、蓋体1の裏面
に一体形成された枠体2Aの外周壁面と、その枠体2A
から張り出したカセット箱枠3Aの突出面との間に、枠
体2A及びカセット箱枠3Aと一体的に仕切壁8Aやリ
ブ8Bなどの補強壁部8が形成されるので、カセット箱
枠3Aを枠体2Aの外周壁面で支えるように補強するこ
とができる。
【0044】従って、枠体2Aの外周壁面から外側にカ
セット箱枠3Aの配置位置をずらして形成した場合で
も、補強壁部8が無い場合に比べてカセット箱枠3Aを
十分に補強することができる。これにより、カセットレ
コーダやカセットデッキ用の化粧パネルなどを射出成形
する場合に、その蓋体1が係合されるキャビネットとの
間で蓋体裏面におけるカセット箱枠3Aなどの配置に余
裕を持たせることができる。
【0045】(2)実施形態としての射出成形品の製造
装置及びその製造方法 図5は第1の実施形態としての射出成形品の製造装置
(以下射出成形装置200という)の構成例を示す概念
図である。この実施形態では、カセットパネル20の裏
面で枠体2A及びカセット箱枠3Aのサイド形状を象る
ためのサイドコア14に対して、特定の方向に分割面を
有した分割コア30を設け、この分割コア30の形状に
よってカセットパネル20の内側構造の強度を増加でき
るようにすると共に、従来方式のサイドコア16に依存
した成形機構を1つ削減できるようにしたものである。
【0046】この発明の射出成形装置200は図1に示
したカセットパネル20を射出成形するものである。図
5に示す射出成形装置200では、当該装置のほぼ中央
部に配されたコア11、分割コア30、3つのサイドコ
ア13、14、15、及び、キャビテイ12とが作る空
間部40に溶融樹脂が注入され、その溶融樹脂を冷却固
化することにより、射出成形品としての上述したカセッ
トパネル20が成形される。
【0047】この射出成形装置200には固定側型板1
7が設けられ、カセットパネル20の表面の形状を象る
キャビティ12が固定されている。キャビテイ12の内
面は、カセットパネル20の外観の光沢を出すために研
磨され、例えばクロムメッキが施される。そして、型開
き時に、カセットパネル20が離型し易くなるようにキ
ャビテイ12にはテーパがつけられる。
【0048】この固定側型板17の上部にはランナスト
リッパプレート41を介して固定側取付板18が取付け
られる。固定側取付板18と固定側型板17とは六角ボ
ルトなどで固定され、キャビテイ12と図示しない樹脂
注入装置としての樹脂射出機とが連結される。固定側取
付板18の内部にはスプルブシュ19が設けられ、射出
成形機からの溶融樹脂が、キャビティ12と、コア11
と、サイドコア13、14、15と、分割コア30とを
組み合わせた金型の内部に生じた空間部40に流し込ま
れる。このランナストリッパプレート41にはランナが
設けられ、スプルブシュ19からキャビティ12のゲー
トに至る樹脂の通路となされている。
【0049】このキャビテイ12に対向する側にはコア
11が設けられ、カセットパネル20の裏面の形状が象
られる。コア11は、型開き時にカセットパネル20が
コア付着しないように、さらには容易に離型できるよう
にされている。コア11の左側には第1のサイドコア1
5及び第2のサイドコア13が設けられ、カセットパネ
ル20の裏面でカセット箱枠3B、バネ体5B及び軸用
突起部6Bの形状が象られる。
【0050】そのサイドコア15の両端には左右のバネ
体5A、5Bの一方の面の形状を象るための突起部が設
けられ、型抜き方向と直交するスライド方向からコア1
1へ入れ込まれる。サイドコア13は左側のバネ体5B
の他方の面の形状を象るために、サイドコア15のスラ
イド方向と直交する方向からそのサイドコア15に組み
合わされる。
【0051】上述のコア11の右側にはサイドコア15
の他方の突起部及び第3のサイドコア14が設けられ、
カセットパネル20の裏面でカセット箱枠3A、開閉用
ギヤ7、バネ体5A及び軸用突起部6Aの形状が象られ
る。サイドコア14は型抜き方向と直交するスライド方
向からコア11へ入れ込まれる。いずれのサイドコア1
3、14及び15も、コア11の中を横方向にスライド
できるようになされている。サイドコア13、14及び
15の配置例については図6で説明する。
【0052】このサイドコア14の一端の上部領域には
分割コア30が設けられ、カセットパネル20の裏面で
窓部(枠体2A)2の仕切壁8A、リブ8B及び凹部8
Cなどの補強壁部8の形状が象られる。分割コア30は
サイドコア14上を跨ぐように配置され、サイドコア1
4の移動方向に対して直交する方向に斜めの分割面を有
しており、コア11に対して斜め上下に移動可能な状態
で係合されている。この例で分割コア30はその両端に
脚部31A、31Bを有し、サイドコア14を跨ぐブリ
ッジ状を成している。分割コア30の構造例及び機能例
については図7及び図8で説明する。
【0053】また、コア11は可動側型板23に固定さ
れ、更に、可動側型板23には受け板24が取付けられ
る。受け板24は可動側型板23を補強するもので、可
動側型板23を薄くすることができ、その加工を容易し
たり、コア11を別加工して組み入れることが可能とな
る。受け板24の下部にはスペーサブロック26を介在
して可動取付け板25が設けられ、可動側型板23に対
して六角ボルトなどで固定されている。
【0054】この可動取付け板25上のスペーサブロッ
ク26で挟まれた領域には、突出し板27、28が設け
られる。スペーサブロック26の高さは、突出し板27
および突出し板28の板厚と突出し距離とを足した長さ
である。その突出し距離を保つため、スペーサブロック
26は突出し板27、28を重ねた高さよりも高かくさ
れる。突出し板27はコア11とキャビテイ12とを閉
じた型締め時には、可動側取付板25に接触し、型開き
時にはその突出しの長さ分だけ移動される。
【0055】この突出し板27には複数のエジェクタピ
ン29が固定され、型開き時に、カセットパネル20を
突出すようになされている。なお、エジェクタピン29
は図示しないがその複数がコア11の中を通過し、先端
がカセットパネル20に接触するように配されている。
可動取付け板25には型締め用のシリンダ等が連結さ
れ、キャビティ12に対してコア11を上下動できるよ
うになされている。
【0056】この例では、上述の分割コア30の脚部3
1A、31Bの下端には、エジェクタピン29が突き当
たるようになされている。したがって、分割コア30は
エジェクタピン29の突出しに連動するようになる。金
型の型開きに際しては、コア11から3つのサイドコア
13、14、15が抜き出された後に、コア11を固定
して分割コア30を分割面に沿って、エジェクタピン2
9によって斜め上方向に突き出すと、分割コア30の一
端が蓋体1の裏面の端部方向に移動すると同時に、枠体
2Aの凹部8Cから分割コア30の他端が離型するよう
になされる。
【0057】続いて、射出成形装置200のサイドコア
13、14、15の配置例について説明する。図6に示
す射出成形装置200には3つのスライド方向にそれそ
れぞれサイドコア13、14、15が配置され、サイド
コア14上には分割コア30が配置されている。例え
ば、図6に示すサイドコア15を基準にすると、そのサ
イドコア15のスライド方向と直交する方向で左側には
サイドコア13が配置され、サイドコア15の右側には
サイドコア14が配置されている。いずれのサイドコア
13、14、15でもコア11の中に配される。分割コ
ア30はコア11に対し斜めの分割面を有してコア11
と可動自在に係合されている。
【0058】この例の射出成形装置200でも、従来方
式と同様にサイドコア14には斜めにアンギュラピン穴
22Aが開口され、図示しない固定側型板17に斜めに
固定されたアンギュラピン21が嵌入されている。コア
11の型開き時には、アンギュラピン21がアンギュラ
ピン穴22Aを右方向に押圧するので、コア11からサ
イドコア14がスライドして離型される。他のサイドコ
ア13も、コア11の型開き方向と直交する方向に、図
示しないアンギュラピンによって、アンギュラピン穴2
2Bが押圧され、例えば、サイドコア14と相互に離反
する方向に型開きされる。サイドコア15でも、アンギ
ュラピン穴22Cが押圧され、サイドコア13、14の
スライド方向と直交する方向にスライドされる。
【0059】したがって、型締め時にはコア11の中に
サイドコア13、14、15があっても、型開き時に
は、コア11の下方向への移動に連動して、各々のサイ
ドコア13、14、15が横方向へ離れるようにスライ
ドするため、コア11の下降の妨げとならない。また、
アンギュラピン穴22A、22B、22Cなどによるサ
イドコア13、14、15の移動距離はそれぞれ対応す
るアンギュラピンの長さ及び取付け角度等によって決め
られる。
【0060】この例で第1段階での型開き時には、コア
11と分割コア30とに射出成形品であるカセットパネ
ル20が付着したままである。第2の段階での型開きに
よって、射出成形品(カセットパネル20)の凹部8C
から分割コア30が型抜きされるものである。
【0061】続いて、図7及び図8を参照して、分割コ
ア30の構成例について説明する。図7に示すコア11
にはコア傾斜部11Aが形成され、カセットパネル20
の裏面右側の湾曲形状の張り出し部11Aが象られる。
このコア傾斜部11Aに隣接して分割コア30が配置さ
れている。この例では分割コア30はブリッジ状
(「コ」字状)を成しており、鉄などの金属から成る。
このブリッジ部位には放電加工や切削加工によって凸部
や溝部などが施されている。そのブリッジに相当する分
割コア30の上面は、コア傾斜部11Aと共にカセット
パネル20の裏面の張り出し部分の形状を象るものであ
る。
【0062】そのブリッジ部分の一側面の中央やや左寄
りには、第1の分割コア凸部33が放電加工等によって
形成され、カセットパネル20の凹部8Cが象られる。
この例ではコア11に対向する分割コア凸部33に、所
定間隔を置いて溝部32A、32Bが、金型の型抜き方
向に沿って形成されている。この溝部32A、32Bに
より、蓋体1の裏面に一体形成した枠体2Aの外周壁面
と、その枠体2Aから張り出したカセット箱枠3Aの突
出面との間で、枠体2A及びカセット箱枠3Aと一体的
にリブ8Bを形成することができる。
【0063】この分割コア30のブリッジ上部には第2
の分割コア凸部34が形成され、蓋体裏面の外周縁部の
テーパ形状が象られる(図3参照)。この例では分割コ
ア凸部33の下端部にはアンダーカット部9Aを象る放
電加工が施され、同様にして、コア傾斜部11Aの端部
にはアンダーカット部9Bを象る放電加工が施されてい
る。
【0064】また、分割コア30の両端には脚部31
A、31Bが形成され、この脚部31A、31Bが、コ
ア11に開口された各々のコア穴35A、35Bに嵌入
される。この例では第2段階の型開き時に、エジェクタ
ピン29によって、コア穴35A、35Bから傾めに脚
部31A、31Bを介して分割コア30が突き上げられ
る。
【0065】この突き上げによって、コア11は固定さ
れたままで、カセットパネル20がコア傾斜部11Aの
面から徐々に離れて真上にリフトアップされると共に、
分割コア凸部33が蓋体裏面の凹部8Cから徐々に抜け
始める。この際に分割コア30の先端部は上昇しつつ、
サイドコア14側へスライドするようになる。すなわ
ち、分割コア30の端部がコア傾斜部11A上に覆い被
さる方向に移動する。
【0066】この例では、カセットパネル20のアンダ
ーカット部9A、9Bが分割コア30のブリッジ部分を
交わした時点で、コア11からカセットパネル20が完
全に離型するようになされる。
【0067】図8はサイドコア14側から見た分割コア
30の構成例を示す斜視図である。この例では、図8に
示すコア11にはコア穴35A、35Bの他に分割コア
穴36が設けられ、分割コア30のブリッジ部分が型締
め時に全体的に収まるようになされている。従って、分
割コア穴36に分割コア30が完全に収まった状態にお
いては、コア11のコア傾斜部11Aの形状と分割コア
30のブリッジ上面の形状とが連続性(連続面)を成す
ようになされている。型開き時には、エジェクタピン2
9の突き上げにより、脚部31A、31Bを介して分割
コア30が分割コア穴36から上部へ突き出される。な
お、コア傾斜部11Aの下方のコア11には、コア窓3
7が開口され、サイドコア14(図示せず)がこのコア
窓37を通してスライドされる。
【0068】続いて、図9〜図15を参照しながら本実
施の形態としての射出成形装置200の動作を説明す
る。図9はカセットパネル20を象る空間部40とサイ
ドコア13、14、15のスライド方向例を示す概念図
である。この例では図1に示したカセットパネル20を
1個取りする場合であって、その射出成型品となったカ
セットパネル20を2段階で型抜きをする場合について
説明する。
【0069】例えば、キャビティ12とコア11との型
締め時には、図9に示すサイドコア13、14、15な
どがコア11の中を通って実線に示す矢印の方向にそれ
ぞれが集合し、各々のサイドコア13、14、15の互
いと、分割コア30と、コア11とにより、カセットパ
ネル20の裏面の形状を象る隙間が形成される。それら
のサイドコア13、14及び15、分割コア30と図示
しないキャビティ12とにより2点鎖線に示したカセッ
トパネル20の全体を象る空間部40が形成される。
【0070】この際に、分割コア凸部33によって、カ
セットパネル20の裏面の凹部8Cの隙間が形成され、
分割コア凸部34によって、カセットパネル20の蓋体
裏面の周縁部を象るための隙間が形成される。コア傾斜
部11Aによってカセットパネル20の張り出し部
(右)11Aを象る隙間が形成される。ブリッジ部の側
面に形成された溝部32A、32Bによってリブ8Bを
象るための隙間が形成される。
【0071】その後、図示しない樹脂射出機からスプー
ルブッシュ19を通して溶融樹脂が図10に示す空間部
40に導入される。その後、空間部40の溶融樹脂が冷
却固化されると、その空間部40によってカセットパネ
ル20が成形される。図10は、型締め時の射出成形装
置200を側面から見た概念図であり、図11は、その
樹脂注入後の射出成形装置200のサイドコア14側か
ら見た概念図である。
【0072】また、カセットパネル20の第1段階の型
開き時には、図10に示すキャビティ12を固定した固
定側型板17に対して、コア11を固定した可動側型板
23が下方に移動される。これにより、カセットパネル
20の上部からキャビティ12が型抜きされると共に、
各々のサイドコア13、14、15がコア11から型抜
きされる。例えば、図10に示すコア11の降下と共
に、図11に示すアンギュラピン21によって押圧され
た図9に示すアンギュラピン穴22Aが破線の矢印方向
へ移動することによって、サイドコア14が右側へスラ
イドする。
【0073】同様にして、図示しない他のアンギュラピ
ンの押圧によって図9に示すアンギュラピン穴22Bが
破線の矢印方向(左側)へ移動するので、サイドコア1
3が左側へスライドし、アンギュラピン穴22Cが破線
の矢印方向に移動することによってサイドコア15が向
い側(上)へスライドする。
【0074】図12は、第1段階の型開き時の射出成形
装置のサイドコア14側から見た概念図であり、図13
は、その側面から見た概念図である。これらのサイドコ
ア13、14、15が第1段階の型開きによて型抜きさ
れると、サイドコア13によってカセットパネル20の
裏面左側に軸用突起部6Bやバネ体5B等が象られ、サ
イドコア14によって図12に示すカセットパネル20
の裏面右側に軸用突起部6A、バネ体5A及び開閉ギヤ
7等が象られ、サイドコア15によって、図13に示す
カセットパネル20の裏面の左右側にカセット箱枠3
A、3B等が象られる。
【0075】次に、第2段階の型開きとして、図13に
示すエジェクタピン29を突き上げてコア11や分割コ
ア30からカセットパネル20を型抜きする。この際
に、エジェクタピン29の突き上げによって、図示しな
いコア穴35A、35Bから傾め上部方向へ脚部31
A、31Bを介して分割コア30が突き上げられる。
【0076】この突き上げによって、コア11は固定さ
れたままで、カセットパネル20がコア傾斜部11Aの
面から徐々に離れて真上にリフトアップされると共に、
分割コア凸部33が蓋体裏面の凹部8Cから徐々に抜け
始める。この際に分割コア30が上昇すると、その端部
がサイドコア14側へスライドするような軌跡をとるす
なわち、分割コア30の端部がコア傾斜部11A上に覆
い被さる方向に移動する。
【0077】その後、図14に示すカセットパネル20
のアンダーカット部9A、9Bが分割コア30のブリッ
ジ部分を交わした時点で、コア11からカセットパネル
20が完全に離型するようになされる。なお、図14
は、第2段階の型開き時の射出成形装置の側面から見た
概念図であり、図15は、そのサイドコア14側から見
た概念図である。図15に示す分割コア30が型抜きさ
れることによって、カセットパネル20の裏面の窓部
(枠体2A)25に仕切壁8A及び凹部8Cが形成さ
れ、そのカセット箱枠3Aの突出面と枠体2Aの外周壁
部とにリブ8Bなどの補強壁部8が形成され、図1に示
したカセットパネル20を得ることができる。
【0078】このように本実施の形態に係る射出成形品
の製造装置及び製造方法によれば、樹脂注入後に、蓋体
1の裏面の形状を象るコア11から、その蓋体1の裏面
で枠体2A及びカセット箱枠3A、3Bのサイド形状な
どを象るサイドコア13、14、15を抜き出した後
に、そのコア11を固定して分割コア30を分割面に沿
って斜め方向に突き出すと、分割コア30の一端が蓋体
1の裏面の端部方向に移動すると同時に、枠体2Aの凹
部8Cから分割コア30の他端を離型させることができ
る。
【0079】従って、分割コア30によって蓋体裏面の
枠体2Aの一部に凹部8Cを形成することができるの
で、従来方式に比べてサイドコア16による成形機構を
削減することができる。これにより、1つのキャビティ
12に2個の蓋体1を象るコア11を並べて同時に2つ
のカセットパネル20を作成する製造装置などが構成で
きる。
【0080】しかも、従来方式のサイドコア16では型
抜き方向が当たって困難であった蓋体裏面の補強壁部8
を、分割コア凸部33に形成した溝部32A、32Bな
どを利用して、枠体2A及びカセット箱枠3Aと共に一
体形成することができた。これにより、枠体2Aの外周
壁面から外側にカセット箱枠3Aの位置をずらした場合
に、補強壁部8が無い場合に比べてカセット箱枠3Aな
どを十分に補強することができた。
【0081】(3)他の製造装置 図16は第2の実施形態として射出成形装置300の構
成例を示す概念図であり、図17は射出成形装置300
を側面から見た図である。この実施形態では、上述した
ように従来方式のサイドコア16による成形機構が削減
されることから、その削減された成形機構の間を詰め、
1つのキャビティの下に、2つのカセットパネル20を
象る空間部を並設するようにして、同時に2個のカセッ
トパネル20A、20Bを成形できるようにしたもので
ある。なお、第1の実施形態と同じ符号のものは同じ機
能を有するため、その説明を省略する。
【0082】この射出成形装置300には図16に示す
コア51が設けられ、2個のカセットパネル20A、2
0Bの蓋体1の各々裏面の形状が象られる。このコア5
1に対して所定のスライド方向から図16に示す6個の
サイドコア13A、13B、14A、14B、15A、
15Bが入れ込まれ、その2つの蓋体1となる各々裏面
で図17に示す枠体2A及びカセット箱枠3A、3Bの
サイド形状が象られる。
【0083】この例でも、サイドコア13A〜15Aに
それぞれアンギュラピン穴22A〜22Cが設けられ、
サイドコア13B〜15Bにそれぞれアンギュラピン穴
22D〜22Fが設けられる。そして、型締め時には実
線の矢印方向に6個のサイドコア13A、13B、14
A、14B、15A、15Bがスライドされ、型開き時
には破線の矢印方向にサイドコア13A、13B、14
A、14B、15A、15Bがスライドされる。
【0084】また、図16に示すコア51の左下には斜
め上下に移動可能な状態で分割コア30Aが配置され、
図17に示すカセットパネル20Aとなる蓋体1の各々
の枠体2Aの一部で図示しない仕切壁8A、リブ8Bや
凹部8Cなどの補強壁部8が象られる。分割コア30A
はサイドコア14Aのスライド方向に対してほぼ直交す
る方向に斜めの分割面を有している。
【0085】更に、図16に示すコア51の右上には斜
め上下に移動可能な状態で分割コア30Bが配置され、
図17に示すカセットパネル20Bとなる蓋体1の各々
の枠体2Aの一部で図示しない仕切壁8A、リブ8Bや
凹部8Cなどの補強壁部8が象られる。分割コア30B
はサイドコア14Bのスライド方向に対してほぼ直交す
る方向に斜めの分割面を有している。
【0086】もちろん、各々の分割コア30A、30B
には第1の実施形態で説明した分割コア30が適用され
る。従って、その説明は省略する。これらのコア51、
サイドコア13A、13B、14A、14B、15A、
15B及び分割コア30A、30Bの上部には、図17
に示すキャビティ52が対向して配置され、カセットパ
ネル20A、20Bの表面形状が象られるようになされ
ている。
【0087】この例では、図示しない樹脂注入装置が設
けられ、1個のキャビティ52と、コア51と、6個の
サイドコア13A、13B、14A、14B、15A、
15B及び2個の分割コア30A、30Bとを組み合わ
せた金型の各々の空間部に溶融樹脂が流し込まれる。こ
の結果により、図17に示す2個のカセットパネル20
を同時に成形することができる。従って、第1の実施形
態の射出成形装置200に比べて第2の実施形態の射出
成形装置300では数段にスループットを向上させるこ
とができる。
【0088】なお、各実施形態では両端に脚部31A、
31Bを有したブリッジ状の分割コア30の場合につい
て説明したが、これに限られることはなく、片側のみに
脚部31を有したL字構造の分割コア30であっても、
同様な効果を得ることができる。また、本実施形態では
射出成形品に関してカセットパネルの場合について説明
したが、これに限られることはなく、蓋体裏面に収納体
を有した空気清浄装置のフロントパネルや、ゲーム機な
どのフロントパネルなどにも適用することができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の射出成形
品によれば、蓋体の裏面に一体形成された枠体の外周壁
面と、その枠体から張り出した収納体の突出面との間に
補強壁部が枠体及び収納体と一体的に立設されたもので
ある。
【0090】この構成によって、収納体を枠体の外周壁
面で支えるように補強することができるので、枠体の外
周壁面から外側に収納体の形成位置をずらした場合で
も、補強壁部が無い場合に比べて収納体を十分に補強す
ることができる。
【0091】本発明の射出成形品の製造装置及び製造方
法によれば、射出成形品となる蓋体の裏面側形状のサイ
ド形状を象るためのサイドコアの移動範囲に交差する分
割面を有して斜め上下に移動可能な状態で係合された分
割コアが設けられ、そのコアからサイドコアが抜き出さ
れた後に、コアを固定して分割コアが分割面に沿って斜
め方向に突き出されるものである。
【0092】この構成によって、分割コアの一端が蓋体
の裏面の端部方向に移動すると同時に、枠体の凹部から
分割コアの他端を離型させることができる。従って、従
来方式に比べてサイドコアによる成形機構を1つだけ削
減することができるので、1つのキャビティに2個の蓋
体を象るコアを並べて同時に2個の射出形成品を作成す
る製造装置を構成することができる。これにより、射出
成形装置のスループットを向上させることができる。
【0093】この発明は、カセットレコーダやカセット
デッキ用の蓋体や各種電子機器のキャビネットなどに適
用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態としての射出成形品20の構成例を
示す斜視図である。
【図2】射出成形品としてのカセットパネル20の構成
例を示す正面図である。
【図3】そのカセットパネル20の構成例を示す底面図
である。
【図4】そのカセットパネル20の構成例を示す側面図
である。
【図5】本実施形態としての射出成形装置200の構成
例示す概念図である。
【図6】その射出成形装置200のサイドコア13、1
4、15の配置例を示す概念図である。
【図7】分割コア30をコア側から見た構成例を示す斜
視図である。
【図8】分割コア30をサイドコア側から見た構成例を
示す斜視図である。
【図9】カセットパネル20とサイドコアのスライド方
向例を示す概念図である。
【図10】射出成形装置200の動作例(型締時)を示
す側面から見た概念図である。
【図11】射出成形装置200の動作例(樹脂注入後)
を示すサイドコア14側から見た概念図である。
【図12】射出成形装置200の第1段階の型開き時の
側面の動作例を示すサイドコア14側から見た概念図で
ある。
【図13】射出成形装置200の動作例(第1段階の型
開き時)を示す正面から見た概念図である。
【図14】射出成形装置200の動作例(第2段階の型
開き時)を示す正面から見た概念図である。
【図15】射出成形装置200の第2段階の型開き時の
側面の動作例を示すサイドコア14側から見た概念図で
ある。
【図16】第2の実施形態としての2個取り用の射出成
形装置300の構成例を示す概念図である。
【図17】その射出成形装置300の側面の構成例を示
す概念図である。
【図18】従来方式の射出成形装置100により形成さ
れたカセットパネル10の構成例を示す斜視図である。
【図19】従来方式の射出成形装置100の構成例を示
す側面から見た概念図である。
【図20】その射出成形装置100のサイドコア13、
14、15、16の配置例を示す上面から見た概念図で
ある。
【図21】そのカセットパネル10の裏面の構成例を示
す背面から見た概念図である。
【符号の説明】
1 蓋体 2 窓部(枠体) 3A,3B カセット箱枠(収納体) 5A,5B バネ体 8 補強壁部 8A 仕切壁 8B リブ 8C 凹部 9A〜9C アンダーカット部 11 コア 12 キャビテイ 13〜15 サイドコア 17 固定側型板 18 固定側取付板 23 可動側型板 25 可動側取付板 29 エジェクタピン 30,30A,30B 分割コア 31A,31B 脚部 32A,32B 溝部 33,34 分割コア凸部 200,300 射出成形装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロ エン チョン シンガポール共和国 シンガポール 0316 ローワー デルタロード 1094 アイワ シンガポールリミテッド内 (72)発明者 エドモンド ロ ホ ワイ シンガポール共和国 シンガポール ジェ ンティン レーン 119 エルアンドダブ リュ モールド マニュファクチャリング プライベートリミテッド内 Fターム(参考) 4F202 AG21 AG28 AH42 CA11 CB01 CK32 CK42 CK54 CK89

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋体と、 前記蓋体の裏面に一体形成された枠体と、 前記枠体の外周壁面から一部が張り出すように一体形成
    されて物品を収納するための収納体とを備え、 前記枠体から張り出した部分を前記収納体の天板面とし
    たときに、 前記枠体の外周壁面と前記収納体の天板面との間に一体
    的に立設形成された補強壁部を有していることを特徴と
    する射出成形品。
  2. 【請求項2】 前記収納体内の物品を規制するために該
    収納体内に一体形成された板状のバネ体を有しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の射出成形品。
  3. 【請求項3】 前記収納体の天板面の端部を面取り形状
    とするための第1のアンダーカット部を有し、かつ、 前記蓋体裏面の端部を面取り形状とするための第2のア
    ンダーカット部を有していることを特徴とする請求項1
    記載の射出成形品。
  4. 【請求項4】 蓋体の表面の形状を象るキャビティと、 前記蓋体の裏面側の形状を象るために前記キャビティに
    対向して配置されるコアと、 前記蓋体の裏面側形状のサイド形状を象るために前記コ
    アに対して所定のスライド方向から入れ込まれるサイド
    コアと、 前記蓋体の裏面側形状の一部に凹部を象るために前記サ
    イドコアの移動範囲に交差する分割面を有して斜め上下
    に移動可能な状態で係合される分割コアとを備えたこと
    を特徴とする射出成形品の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記キャビティと、コアと、サイドコア
    と、分割コアとが設けられる場合であって、 樹脂部材を流し込む樹脂注入装置が設けられ、 前記キャビティと、コアと、サイドコアと、分割コアと
    を組み合わせた金型内部に、前記樹脂注入装置によって
    前記樹脂部材が流し込まれた後の前記金型の型開きに際
    して、 前記コアからサイドコアが抜き出された後に、 前記コアを固定して前記分割コアを分割面に沿って斜め
    方向に突き出すと、 前記分割コアの一端が前記蓋体の裏面の端部方向に移動
    すると同時に、前記枠体の凹部から前記分割コアの他端
    が離型するようになされたことを特徴とする請求項4に
    記載の射出成形品の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記サイドコア及び分割コアが設けられ
    る場合であって、 前記分割コアは、その両端に脚部を有して前記サイドコ
    アを跨ぐブリッジ状を成すことを特徴とする請求項4記
    載の射出成形品の製造装置。
  7. 【請求項7】 前記蓋体裏面の収納体内に板状のバネ体
    を形成するために前記コアに対して少なくとも第1及び
    第2のサイドコアが設けられ、 前記第1のサイドコアは、 前記バネ体の一方の面の形状を象るために、所定のスラ
    イド方向から前記コアに入れ込まれ、 前記第2のサイドコアは、 前記バネ体の他方の面の形状を象るために、第1のサイ
    ドコアと直交する方向から該第1のサイドコアに入れ込
    まれることを特徴とする請求項4記載の射出成形品の製
    造装置。
  8. 【請求項8】 前記蓋体の2個の表面の形状を象るキャ
    ビティと、 前記蓋体の各々裏面の形状を象るために前記キャビティ
    に対向して配置されたコアと、 前記蓋体の各々裏面で枠体及び収納体のサイド形状を象
    るために前記コアに対して所定のスライド方向から入れ
    込まれた複数のサイドコアと、 前記蓋体の各々の枠体の一部で凹部を象るために前記サ
    イドコアの移動方向に対してほぼ直交する方向に斜めの
    分割面を有して斜め上下に移動可能な状態で係合された
    1組の分割コアと、 前記キャビティと、コアと、サイドコアと、分割コアと
    を組み合わせた金型内部に樹脂部材を流し込む樹脂注入
    装置とを備え、 前記蓋体と、該蓋体の裏面に一体成形された枠体と、該
    枠体の外周壁面から一部が張り出すように一体形成され
    た収納体とを有した2個の射出成形品を同時に作成する
    ことを特徴とする請求項4記載の射出成形品の製造装
    置。
  9. 【請求項9】 蓋体の表面の形状を象るキャビティと、 前記蓋体の裏面の形状を象るために前記キャビティに対
    向して配置されるコアと、 前記蓋体の裏面で枠体及び収納体のサイド形状を象るた
    めに前記コアに対して所定のスライド方向から入れ込ま
    れるサイドコアと、 前記蓋体の枠体の一部に凹部を象るために前記サイドコ
    アの移動方向に対して直交する方向に斜めの分割面を有
    して斜め上下に移動可能な状態で係合される分割コア
    と、 前記キャビティと、コアと、サイドコアと、分割コアと
    を組み合わせて金型を作成する工程と、 前記金型の内部に生じた隙間に樹脂部材を流し込む工程
    とを有することを特徴とする射出成形品の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記コアに対向させる分割コアの一方
    の面に一定間隔を有して所定幅の溝を金型の型抜き方向
    に沿って形成することを特徴とする請求項9記載の射出
    成形品の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002234059A (ja) * 2001-02-13 2002-08-20 Nok Corp 金 型
CN112776281A (zh) * 2021-02-07 2021-05-11 台州职业技术学院 一种注塑模具的联动抽芯机构

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JP2002234059A (ja) * 2001-02-13 2002-08-20 Nok Corp 金 型
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