JPH0890611A - ケース部材の成形用金型装置 - Google Patents

ケース部材の成形用金型装置

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JPH0890611A
JPH0890611A JP23552994A JP23552994A JPH0890611A JP H0890611 A JPH0890611 A JP H0890611A JP 23552994 A JP23552994 A JP 23552994A JP 23552994 A JP23552994 A JP 23552994A JP H0890611 A JPH0890611 A JP H0890611A
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JP
Japan
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mold
case member
surface portion
main surface
slide core
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JP23552994A
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Mitsuhiro Obara
光博 小原
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 離型抵抗によるケース部材32の破損を防ぐ。 【構成】 ケース部材32は、側面部の突片部57に軸受孔
59を有する。突片部57は、軸受孔59よりも反主面部51側
に凸部58を有する。突片部57を含めた側面部の外面およ
び軸受孔59は、可動型72に対しX方向へ移動するスライ
ドコア74により形成する。可動型72に、凸部58の外面を
形成する突片部形成部76を形成する。 【効果】 型開時、スライドコア74がケース部材32から
離れるとき、凸部58の外面を可動型72が押さえているの
で、突片部57がスライドコア74についていかない。した
がって、突片部57付近に亀裂が生じたりしない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂製のコンパクトデ
ィスク収納ケースなどのケース部材の成形用金型装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えばコンパクトディスク(CD)など
の収納ケースは、合成樹脂の一体成形品からなる一対の
ケース部材を互いに枢着してなっている。図7は、一方
のケース部材のヒンジ部を示している。同図において、
1はケース部材の平面状の主面部で、この主面部1の左
右両側縁からそれぞれ側面部2が垂直に屈曲している。
また、主面部1の後縁から前記側面部2と同方向へ屈曲
した後面部3があり、さらに、この後面部3の先端縁か
ら主面部1と対向する対面部4が垂直に屈曲している。
こうして、主面部1と対面部4との間にポケット部5が
形成されている。また、このポケット部5と前記両側面
部2との間にはそれぞれスリット部6が形成されてお
り、これにより、両側面部2の後端側は突片部7となっ
ている。さらに、これら突片部7には、主面部1と反対
側に突出した凸部8が形成されているとともに、軸受孔
9が貫通形成されている。なお、突片部7の先端部外面
は、主面部1側が円弧状部10になっているが、反対側は
四角くなっている。
【0003】前述のようなケース部材の成形用金型装置
においては、固定型と可動型との型開方向は、主面部1
と直交する方向(Z方向)に設定するのが自然である。
ところが、Z方向に対してポケット部5および軸受孔9
などはアンダーカット形状になるので、後面部3と直交
する方向(Y方向)に移動するスライドコアや側面部2
と直交する方向(X方向)に移動するスライドコアが必
要である。図6は、従来の金型装置の一例を示してい
る。同図において、16は固定型、17は可動型である。固
定型16は、主に主面部1の外面や後面部3の外面を形成
するもので、可動型17は、主に対面部4の外面を形成す
るものである。また、可動型17には、前記ポケット部
5、主面部1および側面部2の内面を形成する第1のス
ライドコア18がY方向へ摺動自在に支持されているとと
もに、前記突片部7の外面全体を含めた両側面部2の外
面を形成する一対の第2のスライドコア19がX方向へ摺
動自在に支持されている。これら第2のスライドコア19
には、軸受孔9を形成するピン20が固定されている。各
スライドコア18,19は、固定型16に固定されたアンギュ
ラーピン21により型開閉に伴って駆動されるものであ
る。このアンギュラーピン21は、Z方向に対して若干傾
斜しており、スライドコア18,19に形成された同じ傾斜
を有する傾斜孔22に挿脱自在に挿入されるものである。
また、固定型16には、型閉時にスライドコア18,19を押
さえ付けるロッキングブロック23が固定されている。そ
して、アンギュラーピン21と傾斜孔22との間には隙間が
あるが、型閉時において、固定型16側の隙間24は、第2
のスライドコア19よりも第1のスライドコア18の方が大
きくなる。
【0004】成形時には、図6(a)に示すように、型
閉して固定型16、可動型17およびスライドコア18,19間
に製品すなわちケース部材の形状をしたキャビティ26を
形成し、固定型16にあるゲートからキャビティ26内に、
加熱により溶融した熱可塑性樹脂を充填する。キャビテ
ィ26内に充填された樹脂すなわちケース部材が冷却して
固化した後、型開となり、固定型16および可動型17がZ
方向において互いに離れる。この型開に伴い、まず固定
型16が成形されたケース部材から離れる。ついで、図6
(b)に示すように、アンギュラーピン21が第2のスラ
イドコア19の傾斜孔22の周面に当たり、固定型16の移動
に連動して第2のスライドコア19が移動し、ケース部材
の側面部2の外面から離れるとともに、ピン20が軸受孔
9から抜ける。その後、図示していないアンギュラーピ
ンが第1のスライドコア18の傾斜孔の周面に当たり、固
定型16の移動に連動して第1のスライドコア18が移動
し、ポケット部5から抜ける。さらにその後、図示して
いない突き出しピンにより突き出されて、ケース部材が
可動型17から離れる。なお、ケース部材の離型性を高め
るために、離型剤が用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の金
型装置では、次のような問題があった。すなわち、型開
に際して第2のスライドコア19が移動するとき、突片部
7を含めた側面部2は可動型17に止まらなければならな
いが、特に突出した形状の突片部7は、その外面全体が
第2のスライドコア19により形成されることもあり、離
型抵抗のために、第2のスライドコア19についていきや
すい。そのため、図7に示すように、突片部7の基部に
亀裂27が生じるおそれがある。第2のスライドコア19と
突片部7との間の離型抵抗を大きくしているのは、一つ
には、ピン20と軸受孔9との嵌合である。この嵌合は、
樹脂の冷却に伴う収縮によりきついものとなる。そこ
で、軸受孔9のテーパーの角度αを3°から10°へ大き
くすることも試みられたが、あまり効果はなかった。ま
た、応力集中を防ぐために、スリット部6の奥の角部6a
を円弧状にしてはいるが、これも不十分である。
【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、軸受孔のある突片部を有するケース部材
の成形用金型装置において、離型時に突片部付近に亀裂
などの破損が生じるのを防止することを目的とする。さ
らに、金型装置の構造を簡単にし、パーティングライン
跡も自然なものとすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
前者の目的を達成するために、主面部と、この主面部の
側縁から屈曲した側面部と、この側面部が延長する形で
突出した突片部とを有するとともに、この突片部に軸受
孔を有するケース部材の成形用金型装置において、前記
主面部の外面を形成する第1の金型部材と、前記主面部
と交わる第1の方向へ移動して前記第1の金型部材に対
し開閉する第2の金型部材と、この第2の金型部材に前
記主面部に沿い前記側面部と交わる第2の方向へ移動自
在に支持され前記側面部の外面および軸受孔を形成する
第3の金型部材とを備え、前記第2の金型部材に、前記
突片部の外面の一部を形成する突片部形成部を設けたも
のである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明のケー
ス部材の成形用金型装置において、前記後者の目的をも
達成するために、前記ケース部材の突片部が、主面部と
反対側に突出した凸部を有するのに対して、前記第2の
金型部材の突片部形成部は、前記凸部の外面を形成する
ものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明のケース部材の成形用金型装置
では、型閉した金型部材間に樹脂を充填し、この充填さ
れた樹脂すなわちケース部材が固化した後、型開する
が、このとき、まず第1の金型部材がケース部材の主面
部と交わる第1の方向へ移動してこの主面部の外面から
離れ、ついで、第2の金型部材に対し第3の金型部材が
主面部に沿い側面部と交わる第2の方向へ移動して突片
部を含めた側面部の外面から離れ、さらに、第1の方向
においてケース部材が第2の金型部材から離れる。前述
のように第3の金型部材が側面部から離れるとき、第2
の金型部材の突片部形成部が突片部の外面の一部を押さ
えており、これにより、突片部が第3の金型部材につい
ていくことが防止される。これにより、突片部の基部な
どに亀裂などの破損が生じることが防止される。
【0010】さらに、請求項2の発明のケース部材の成
形用金型装置では、第3の金型部材が側面部から離れる
とき、第2の金型部材の突片部形成部が突片部において
主面部と反対側に突出した凸部の外面を押さえる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1から
図5を参照しながら説明する。まず、ケース部材が用い
られるCD収納ケースの構成を図4に基づいて説明す
る。このCD収納ケースは、本体側ケース部材31と蓋側
ケース部材32を互いに回動開閉自在に枢着してなるもの
であり、トレーのないスリムタイプである。両ケース部
材31,32は、いずれも透明な熱可塑性樹脂の一体成形品
である。
【0012】本体側ケース部材31は、平らなほぼ正方形
状の主面部33の内面の左右両側縁部および前側縁部に、
それぞれ低い側面部34および前面部35が垂直に突出形成
されている。また、主面部33の後縁両端部からそれぞれ
後方へ突出させてアーム部36が形成されているととも
に、これらアーム部36からさらに後方へ突出する突片部
37が前記側面部34を延長する形で形成されており、これ
ら側面部34の外面にそれぞれ支軸部38が突出形成されて
いる。前記両側面部34は中央部がそれぞれ欠けていて、
そこで主面部33の左右両側縁部に切欠き部39が形成され
ている。また、この切欠き部39の前後に位置して各側面
部34には、内側へ窪んだ凹部41,42がそれぞれ形成され
ている。特に、前側の凹部41には、係止孔43が貫通形成
されている。また、前記前面部35の外面中央部には、凹
状の指掛け部44が形成されている。さらに、前記主面部
33の内面には、内側にCD収納部を形成する円弧状凸条
45が4隅部に形成されているとともに、CDの中央孔に
着脱自在に嵌合するCD保持部46が中央部に形成されて
いる。
【0013】蓋側ケース部材32は、平らなほぼ長方形状
の主面部51の左右両側縁からそれぞれ側面部52が垂直に
屈曲している。また、主面部51の後縁から側面部52と同
方向へ垂直に屈曲した後面部53があり、さらに、この後
面部53の先端縁から主面部51と対向する対面部54が
垂直に屈曲している。こうして、主面部51と対面部54と
の間に、前方へ開口したポケット部55が形成されてい
る。また、このポケット部55と前記両側面部52との間に
それぞれ位置して主面部51にはスリット部56が形成され
ており、これにより、両側面部52の後端側は、これら側
面部52が延長する形で後方へ突出した突片部57となって
いる。さらに、これら突片部57には、主面部51と反対側
に突出した凸部58が形成されているとともに、軸受孔59
が貫通形成されている。この軸受孔59は、全体が凸部58
よりも主面部51側に位置している。なお、両突片部57の
先端部外面は、図5に詳しく示すように、主面部51側か
ら反対側に至るまで、曲率の大きな円弧状部61になって
いる。また、両側面部52の前後部には、主面部51に沿う
貫通溝62,63がそれぞれ形成されており、これら貫通溝
62,63よりも先端縁側が内側へ膨出したラベル押さえ部
64,65になっている。特に、前側のラベル押さえ部64の
内面中央部には、係止突起66がそれぞれ形成されてい
る。さらに、前後のラベル押さえ部64,65間に位置して
両側面部52の先端縁にはそれぞれ凸部67が形成されてい
る。
【0014】そして、本体側ケース部材31の両支軸部38
が蓋側ケース部材32の軸受孔59にそれぞれ嵌合されて、
両ケース部材31,32が互いに枢着されている。本体側ケ
ース部材31の突片部37は、蓋側ケース部材32のスリット
部56に位置している。また、両ケース部材31,32を突き
合わせて閉じた状態では、本体側ケース部材31の主面部
33と蓋側ケース部材32の対面部54および凸部58,67とが
同一平面上に位置する。特に、蓋側ケース部材32の側面
部52の中央の凸部67は、本体側ケース部材31の切欠き部
39に位置する。さらに、蓋側ケース部材32のラベル押さ
え部64,65が本体側ケース部材31の凹部41,42内にそれ
ぞれ収まるが、前側の凹部41の係止孔43に前側のラベル
押さえ部64の係止突起66がそれぞれ係合して、両ケース
部材31,32が閉じた状態に保持される。
【0015】つぎに、前記蓋側ケース部材32の成形用金
型の構成を図1から図3に基づいて説明する。71は第1
の金型部材である固定型、72は第2の金型部材である可
動型で、これら固定型71および可動型72は、主面部51と
直交する第1の方向(Z方向)へ移動して互いに開閉す
るものである。そして、固定型71は、主に主面部51の外
面や後面部53の外面を形成するもので、可動型72は、主
に対面部54の外面を形成するものである。また、可動型
72には、第1のスライドコア73が後面部53と直交する方
向(Y方向)へ摺動自在に支持されているとともに、第
3の金型部材である一対の第2のスライドコア74が側面
部52と直交する第2の方向(X方向)へ摺動自在に支持
されている。第1のスライドコア73は、Z方向およびX
方向についてアンダーカット形状をなすポケット部55、
主面部51および側面部52の内面を形成するものである。
両第2のスライドコア74は、それぞれ突片部57を含めた
両側面部52の外面と、Z方向およびY方向についてアン
ダーカット形状をなす貫通溝62,63と、突片部57の円弧
状部61とを形成するものである。これとともに、両第2
のスライドコア74には、軸受孔59を形成するピン75が固
定されている。
【0016】また、前記可動型72には、突片部57の凸部
58の外面(図2にクロスハッチングで示す部分)を形成
する突片部形成部76が突出形成されているとともに、凸
部58の内面とこれに対向する対面部54の側面を形成する
スリット形成部77が突出形成されている。
【0017】前記両第2のスライドコア74は、それぞ
れ、固定型71の移動に連動して駆動されるようになって
いる。そのために、固定型71にアンギュラーピン81が固
定されているが、このアンギュラーピン81は、X−Z平
面上に位置しており、Z方向に対して若干傾斜してい
る。その傾斜は、可動型72へ向かってケース部材32から
離れる方向である。また、第2のスライドコア74には、
前記アンギュラーピン81と平行でこれが挿脱自在に挿入
される傾斜孔82が形成されている。また、固定型71に
は、型閉時に第2のスライドコア74を押さえ付けるロッ
キングブロック83が固定されている。これら第2のスラ
イドコア74およびロッキングブロック83には、アンギュ
ラーピン81および傾斜孔82と平行で型閉時に互いに突き
当たる傾斜面84,85がそれぞれ形成されている。なお、
型閉状態で、アンギュラーピン81と傾斜孔82の周面との
間には隙間86が生じるようになっている。
【0018】また、図示していないが、前記第1のスラ
イドコア73も、同様にアンギュラーピンやロッキングブ
ロックからなる駆動機構により、固定型71の移動に連動
して駆動されるようになっている。ただし、型閉状態
で、アンギュラーピン81と傾斜孔82の周面との間におけ
る固定型71側に生じる隙間86は、第2のスライドコア74
よりも第1のスライドコア73の方が大きくなっている。
【0019】そして、成形時には、図1(a)に示すよ
うに、型閉して固定型71、可動型72およびスライドコア
73,74間に製品すなわち蓋側ケース部材32の形状をした
キャビティ91を形成する。この状態で、固定型71にある
ゲート(図示していない)からキャビティ91内に、加熱
により溶融した熱可塑性樹脂を充填する。このとき、ロ
ッキングブロック83の押さえ付けにより、樹脂圧に抗し
て、スライドコア73,74が所定位置に保持される。
【0020】キャビティ91内に充填された樹脂すなわち
蓋側ケース部材32が冷却して固化した後、型開となり、
固定型71および可動型72がZ方向において互いに離れ
る。この型開に伴い、図1(b)に示すように、まず固
定型71が成形された蓋側ケース部材32から離れる。つい
で、アンギュラーピン81により押されて、第2のスライ
ドコア75がX方向に移動し始め、突片部57を含めた側面
部52から離れる。さらに、第2のスライドコア75が移動
して蓋側ケース部材32の軸受孔59および貫通溝62,63か
ら抜けた後、第1のスライドコア73がY方向に移動を始
め、蓋側ケース部材32のポケット部55から抜ける。な
お、蓋側ケース部材32のラベル押さえ部64,65は、自身
の弾性により無理抜きされる。その後、蓋側ケース部材
32は、図示していない突き出しピンによりZ方向におい
て突き出されて、可動型72から離れ、取り出される。
【0021】さらにその後、再び型閉となり、以上の成
形サイクルが繰り返される。なお、型閉に伴い、最初、
アンギュラーピン81により固定型71に連動して第1のス
ライドコア73および第2のスライドコア74が逆に移動す
るが、最終的には、ロッキングブロック83により押さえ
付けられてスライドコア73,74の位置が規制され、アン
ギュラーピン81と傾斜孔82の周面との間における固定型
71側に隙間86ができる。
【0022】前述のように第2のスライドコア74が蓋側
ケース部材32の側面部52から離れるとき、可動型72の突
片部形成部76が突片部57の凸部58の外面を第2のスライ
ドコア74側から押さえていることにより、突片部57が第
2のスライドコア74についていくことが防止される。し
たがって、突片部57の基部などに亀裂などの破損が生じ
ることが防止される。
【0023】さらに、製品形状において、突片部57の先
端部外面は、主面部51側から反対側に至るまで、曲率の
大きな円弧状部61にしたので、第2のスライドコア74が
突片部57を含めた側面部52から離れる際の離型抵抗がい
っそう小さくなる。したがって、離型抵抗による突片部
57付近の破損をいっそう確実に防止できる。
【0024】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
本発明は、前記実施例のようなCD収納ケースの蓋側ケ
ース部材に限らず、各種ケース部材に適用できる。
【0025】また、前記実施例では、突片部57の反主面
部51側の凸部58の外面を可動型72の突片部形成部76によ
り形成するようにしたが、可動型の突片部形成部により
形成する部分はそれに限るものではない。例えば、突片
部57の外面において反主面部51側から主面部51側までの
帯状の部分を可動型により形成するようにしてもよい。
しかし、前記実施例のように、凸部58の外面を可動型72
により形成するようにすれば、各金型部材の形状も簡単
でよく、金型製作も容易になる。また、蓋側ケース部材
32の外面にできるパーティングライン跡PLも自然なもの
となる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、側面部が延長
する形で突出した突片部を有するとともに、この突片部
に軸受孔を有するケース部材の成形用金型装置におい
て、第1の方向へ開閉する第1の金型部材および第2の
金型部材の他に、この第2の金型部材に第2の方向へ移
動自在に支持され側面部の外面および軸受孔を形成する
第3の金型部材があるのに対して、第2の金型部材に、
突片部の外面の一部を形成する突片部形成部を設けたの
で、第3の金型部材が側面部から離れるとき、第2の金
型部材の突片部形成部が突片部の外面の一部を押さえる
ことにより、突片部が第3の金型部材についていくこと
を防止でき、したがって、突片部の基部などに亀裂など
の破損が生じることを防止できる。
【0027】さらに、請求項2の発明によれば、ケース
部材の突片部が主面部と反対側に突出した凸部を有する
のに対して、第2の金型部材の突片部形成部は凸部の外
面を形成するものとしたので、金型装置の構造を簡単に
できるとともに、ケース部材にできるパーティングライ
ン跡も自然なものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケース部材の成形用金型装置の一実施
例を示す断面図で、(a)は型閉時、(b)は型開時を
示している。
【図2】同上成形されるケース部材の突片部付近の側面
図である。
【図3】同上ケース部材の底面図である。
【図4】前記ケース部材を用いたCD収納ケースの斜視
図である。
【図5】同上突片部付近の拡大斜視図である。
【図6】従来のケース部材の成形用金型装置の一例を示
す断面図で、(a)は型閉時、(b)は型開時を示して
いる。
【図7】同上成形されるケース部材の突片部付近の拡大
斜視図である。
【符号の説明】
32 蓋側ケース部材(ケース部材) 51 主面部 52 側面部 57 突片部 58 凸部 59 軸受孔 71 固定型(第1の金型部材) 72 可動型(第2の金型部材) 74 第2のスライドコア(第3の金型部材) 76 突片部形成部 X 第2の方向 Z 第1の方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面部と、この主面部の側縁から屈曲し
    た側面部と、この側面部が延長する形で突出した突片部
    とを有するとともに、この突片部に軸受孔を有するケー
    ス部材の成形用金型装置において、前記主面部の外面を
    形成する第1の金型部材と、前記主面部と交わる第1の
    方向へ移動して前記第1の金型部材に対し開閉する第2
    の金型部材と、この第2の金型部材に前記主面部に沿い
    前記側面部と交わる第2の方向へ移動自在に支持され前
    記側面部の外面および軸受孔を形成する第3の金型部材
    とを備え、前記第2の金型部材に、前記突片部の外面の
    一部を形成する突片部形成部を設けたことを特徴とする
    ケース部材の成形用金型装置。
  2. 【請求項2】 前記ケース部材の突片部は、主面部と反
    対側に突出した凸部を有し、前記第2の金型部材の突片
    部形成部は、前記凸部の外面を形成することを特徴とす
    る請求項1記載のケース部材の成形用金型装置。
JP23552994A 1994-09-29 1994-09-29 ケース部材の成形用金型装置 Withdrawn JPH0890611A (ja)

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JP23552994A Withdrawn JPH0890611A (ja) 1994-09-29 1994-09-29 ケース部材の成形用金型装置

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JP (1) JPH0890611A (ja)

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