JP2544316Y2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2544316Y2
JP2544316Y2 JP1991106438U JP10643891U JP2544316Y2 JP 2544316 Y2 JP2544316 Y2 JP 2544316Y2 JP 1991106438 U JP1991106438 U JP 1991106438U JP 10643891 U JP10643891 U JP 10643891U JP 2544316 Y2 JP2544316 Y2 JP 2544316Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、磁気ディスクカートリ
ッジの製造に用いる射出成形用金型に関し、特に、ディ
スク状記録媒体を収納するマイクロフロッピィディスク
用のプラスチックシャッターを射出成形する際に使用さ
れる突き出しの構造を改善した射出成形用金型の構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク、光ディスク等のディスク
状記録媒体は、取扱いの簡便さ、塵埃からの保護などの
点から、カートリッジケースに収納されたまま記録再生
装置に装填して所望情報の記録・再生ができるようにし
ており、例えば3.5インチマイクロフロッピィディス
クが知られている。マイクロフロッピィディスクは、A
BS樹脂等により成形された矩形状の上下のハーフシェ
ルの内部に、磁気ディスクを回転可能に収納している。
マイクロフロッピィディスクには、磁気ヘッド挿入用開
口を介して該マイクロフロッピィディスク内に塵埃等が
浸入し、該磁気ディスクに付着するのを防止するため、
該磁気ヘッド挿入用開口を開閉するスライド式シャッタ
ーが取付けられている。
【0003】そして、シャッターは、従来、薄いステン
レス板等の金属板をコ字状に折曲して形成されており、
該シャッターの基部近傍に突出された突起が上下ハーフ
シェルの前方外面の側縁部に沿って設けられたガイド溝
内を案内されて、磁気ヘッド挿入用開口を開閉する方向
に摺動自在に取付けられている。即ち、前記シャッター
は、前記磁気ヘッド挿入用開口の周縁を含み前記マイク
ロフロッピィディスクの一側面に亘る領域に形成された
摺動領域部内をスライドする。そして、該シャッターに
は、使用状態において前記磁気ヘッド挿入用開口と一致
し、前記磁気ディスクを外部に露呈する開口部が形成さ
れており、不使用状態においては、前記磁気ヘッド挿入
用開口が前記シャッターで閉塞され、前記磁気ディスク
は前記シャッターで覆われる。ところで、近年、従来は
薄いステンレス板等の金属板で形成されていた前記シャ
ッターを合成樹脂材料を用いて一体成形したものが提案
されていて、これらは、製造工程が多く、高い精度の加
工を行うことが困難な金属製シャッターに代わって、製
造が容易で安価にできる利点を備える。
【0004】この合成樹脂でシャッターを形成する場
合、製品としての機能を重視して、通常、ポリアセター
ル等の自己潤滑性を持った材料を使用する。しかし、こ
れら結晶性プラスチックでは、結晶成長に充分な高い金
型温度(通常の場合70〜90℃程度)を必要としてお
り、そして、金型を取出す時の成形品の温度は、80〜
100℃程度もあるため、僅かな外力で容易に変形して
しまうので、取出しに極めて繊細な注意が必要とされ難
しい。ここで、射出成形用金型から3.5インチマイク
ロフロッピィディスクのプラスチックシャッターを取出
す工程について具体的に述べる。前記シャッターの成形
形態には、該シャッターを水平に配置する場合と、垂直
に配置する場合とがある。そして、水平に配置する場合
には、金型が開いて突き出しピンによりある程度シャッ
ターが突き出された状態においても、該シャッターはセ
ンターコアにより適宜支持された状態にあるので、シャ
ッター保持の点では優れているものの、スライドコアの
動作性や成形品の取り出し装置の操作性等を考慮した場
合に、水平配置型の方よりも垂直配置型の方が好都合で
あることから、垂直配置型が多く用いられてきている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】図5及び6図は垂直方
向に、夫々成形品であるシャッター1を前記金型に配設
された状態の一例を模式的に示す実体斜視図である。図
5に示すようにスライドコア(図示せず)が開いた状態
で上下の突出しピン2により、シャッター1が突き出さ
れる。突出し量が小さいときには、突き出された前記シ
ャッター1は図5に示した状態で静止する。しかし、
出し量が多くなると、図6に示すように前記シャッター
1は例えばシャッター上端部分がセンターコア10から
外れる方向(図中の矢印方向)に傾斜し、時として突き
出し中に傾斜したり、最悪の場合には落下する。更にま
た、この傾きにより、前記スライドコアの隅部分に形成
された図示しないガス抜き部に生ずる汚れが付着した
り、該シャッター1の保持位置がずれて該シャッター1
に変形が生じて次工程への排出機構などと干渉する等々
の不都合が生ずる。本考案は敍上の不都合を解消せんと
するもので、その目的とするところは、プラスチックシ
ャッターの突き出しピン2による突き出しの際の落下を
防ぐと共に、該シャッターを安定して取り出すことがで
きる射出成形用金型を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案はの目的は、磁気
ディスクカートリッジの開口部を開閉するプラスチック
製のシャッターの射出成形用金型において、成形後の前
記シャッターを金型から離型させるべく該シャッターの
射出成形空間を形成するセンターコア内に移動可能に配
置された突き出しピンは、その先端が前記シャッターの
背面壁の内面に食い込むように構成されたことを特徴と
する射出成形用金型によって達成することができる。
【0007】
【実施態様】以下、図1,図2を参照して、磁気ディス
クカートリッジの開口部を開閉するプラスチック製のシ
ャッターの射出成形用金型および、該金型からの成形品
(シャッター)の取り出しについて説明する。図1は、
本考案による金型の要部の概略図であり、シャッターの
先端内部への突き出しピン2の食い込みを示すために該
シャッターの一部分を破断した状態を示す。なお、シャ
ッター1は周知のように、広い面積の板部5、6を背面
壁4にてコ字状に連結した形状である。金型内の射出空
間に樹脂を射出してシャッター1が適宜冷却したのち、
図示しない可動側の金型を開き、その後にセンターコア
10内にスライド可能に配置された突き出しピン2を押
し出すことにより、前記シャッター1は図1に示した状
態に保持される。この状態において、前記突き出しピン
2は、その先端2aが前記シャッター1の背面壁4の内
面に食い込むようになっている。前記突き出しピン2の
先端面9は図2の(a)に示すように平坦に構成されて
おり、前記先端部2aの食い込み量tは図2の(b)の
側面図にて示すように前記背面壁4の厚みWとの兼ね合
いで大きくなりすぎないように適宜設定することがで
き、特に限定するものではないが、例えば0.01mm〜0.2m
m 程度に設定することができる。
【0008】このように、前記突き出しピン2の先端部
2aを食い込ませるためには、当然、溶融樹脂の射出空
間において、前記センターコア10の表面から前記突き
出しピン2の先端部2aが食い込み量分だけ突出した状
態になっている。したがって、前記先端部2aが食い込
んだ部分は、凹み4aが形成される。図1に示すような
状態において、前記シャッター1の背面壁4に前記突き
出しピン2が食い込んでいることにより、該シャッター
1はこの食い込み部分において引っ掛かるように保持さ
れる。この結果、従来のように、前記シャッター1はそ
の背面壁4側が垂れ下がるような傾きや金型からの落下
が回避される。したがって、前記シャッター1の金型か
らの突出量を従来よりも大きくすることができ、それだ
け前記シャッター1の取り出しを容易、且つ、安定化さ
せることができる。
【0009】本考案における前記突き出しピン2の先端
部2aの形状は図2に示すような形状に限るものではな
く、種々変更できるものである。例えば図3および図4
に示すように変更できる。図3に示す構成は、前記突き
出しピン2の先端面9にのみ#状に溝7が複数本刻設さ
れた構成である。このように、前記先端部2aに切り込
みや溝等の段部が形成された場合には、図2に示した平
坦な形状に比べてその食い込み量を小さくすることがで
きる。また、図4に示す構成は、前記突き出しピン2の
先端部2aの周側面にアンダーカット8が形成された構
成である。なお、前記アンダーカット8は、当然、食い
込み領域に構成されており、その形態は、先端部2aの
全周を囲むように形成されても、また一部に形成されて
も、また複数形成されてもよい。さらに、図3と図4に
示した形態を組み合わせた構造でもよく、前記先端部2
aの断面形状も、図示のように円形でなく、多角形や半
円など適宜段つき形状にすることができる。
【0010】ここに、従来の突き出しピンと、本考案に
よる突き出しピン2の前記食い込み量(食い込み長)の
大きさ及び前記先端部2aの形状変化における、シャッ
ターの落下との関連性についてテストした。この結果、
従来のもの、すなわち食い込み量が0mm の場合には、突
き出し量が平均で5mm までは落下しなかった。これに対
して、図2に示した前記突き出しピン2の場合、食い込
み量0.01mmのときに7mm まで、食い込み量0.1mm のとき
に10mmまで、食い込み量0.2mm のときには12mmまで落下
しない状態であった。また、図3に示した前記突き出し
ピン2の場合は、食い込み量0.1mm のときには12mmまで
落下しない状態であった。図4に示した前記突き出しピ
ン2の場合は、食い込み量0.1mm のときには14mmまで落
下しない状態であった。以上に示すとおり、食込量を
0.01〜0.2〔mm〕、樹脂の流れを考慮した場合
に好ましくは0.01〜0.1〔mm〕とすることによ
り、また、前記突き出しピン2の先端または食込量内の
周側面に溝やアンダーカットを刻設することにより、前
記シャッター1と該突き出しピン2との接触面積を大と
すると共に引っ掛かり力を大きくすることができる。
【0011】
【考案の効果】以上の述べたように、本考案は、シャッ
ター突き出ピンの先端部がシャッター背面壁の背面に食
い込むように構成されている。したがって、前記シャッ
ターが金型から突き出された状態において、前記シャッ
ターの背面壁に前記付き出しピンが食い込んでいるの
で、該シャッターはこの食い込み部分において引っ掛か
るように保持される。この結果、従来のように前記シャ
ッターはその背面壁側が垂れ下がるような傾きや金型か
らの落下が回避される。そして、前記シャッターの金型
からの突出量を従来よりも大きくすることができ、前記
シャッターの、ロボット等の排出機構による取り出し
が、容易、かつ、安定に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施態様における射出成形金型の要
部及びシャッターの保持状態を示す要部概略図である。
【図2】本考案による突き出しピンの先端面と周側面の
拡大図である。
【図3】本考案による突き出しピンの変形例における先
端面および先端周側面の拡大図である。
【図4】本考案による突き出しピンの変形例における先
端面および先端周側面の拡大図である。
【図5】シャッターが金型に水平方向に配設された従来
例を模式的に示す実体斜視図である。
【図6】図5に示すシャッターが傾いた状態を示した従
来例を模式的に示す実体側面図である。
【符号の説明】
1 シャッター 2 突き出しピン 2a 先端部 4 背面壁 4a 凹部 5、6 平板部 7 溝 8 アンダーカット 9 先端面 10 センターコア t 食込量

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクカートリッジの開口部を開
    閉するプラスチック製のシャッターの射出成形用金型に
    おいて、成形後の前記シャッターを金型から離型させる
    べく該シャッターの射出成形空間を形成するセンターコ
    ア内に移動可能に配置された突き出しピンは、その先端
    が前記シャッターの背面の内壁に食い込むように構成さ
    れたことを特徴とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記突き出しピンの先端面に凹凸が形成
    されたことを特徴とする請求項1の射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記突き出しピンの先端の周囲部分で、
    かつ前記内壁への食込量内にアンダーカット部分を付加
    したことを特徴とする請求項1の射出成形用金型。
JP1991106438U 1991-12-02 1991-12-02 射出成形用金型 Expired - Fee Related JP2544316Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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