JPH1170991A - ディスク収納ケースの蓋体及びその成形金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソリ等の不具合による機能不良や外観不良の
ないディスク収納ケースの蓋体を得、かつ成形の際にお
ける成形サイクルを短くする。 【解決手段】 ディスク収納ケース蓋体の天板外面部に
おいて、印刷物保持部に対向する領域を除いた領域に、
成形時に溶融樹脂を注入するためのゲート跡を有するよ
うにし、さらには又印刷物保持部のある一短辺と反対側
の他の短辺近傍の天板外面部にゲート跡を設けることに
より、金型構成時における水管配置の自由度が向上し成
形品にソリ等が生じない温度制御が可能となり、成形品
の外観性を損なわない成形品を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク等のディスクを収納するためのディスク収納ケースに
おける蓋体およびその成形金型に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３〜６を用いて従来の技術の説明を行
う。図４はオーディオ、ビデオ、データ等を記録したコ
ンパクトディスク１８を示しており、図３は従来からよ
く用いられている透明な樹脂から成る、コンパクトディ
スク１８を収納するためのディスク収容ケース１であ
り、略正方形の底板４を有するケース本体３と、ヒンジ
部５にてケース本体３に回動自在に軸支されこれを開閉
する矩形状の天板１０を有する蓋体２とから成る。

【０００３】ケース本体３には、その底板４の内面側中
央部にはコンパクトディスク１８の中央穴１９に嵌合し
てコンパクトディスクを係止し保持するための、複数の
突起６が円周上に配列されたディスク係止部７が立設さ
れている。そして一辺８の両端部には蓋体２を回動自在
に軸支するための枢支軸が設けられた枢支片９が前記一
片８と直交する方向に突設されている。

【０００４】一方、蓋体２の天板１０における対向する
一対の長辺の各々には、該各長辺に沿って天板内面側に
側壁１１、１１が立設されている。そして側壁１１に
は、その一部が内方向に円弧状に湾曲突出した印刷物係
止部１２が設けられており、そして上記一対の長辺に直
交する方向に沿った一短辺の近傍における上記側壁１１
にはケース本体３の枢支片９に設けられた枢支軸に嵌合
する枢支孔５’が穿設されている。また、上記一短辺上
には印刷物保持部１３が設けられ、天板１０との間にポ
ケット部１７を形成することにより、前記印刷物係止部
１２と共に印刷物を蓋体２の内面側に保持するようにし
ている。なお図５は図３における蓋体２のＸＸ’断面図
を示しているが、同断面図に示される如く印刷物保持部
１３は天板１０に略垂直な垂直壁部１５と天板１０に略
平行なポケット壁１４とから成る断面Ｌ字状に形成され
ている。

【０００５】なお従来、蓋体２においては、成形時に溶
融樹脂を注入するためのゲート跡が、印刷物保持部１３
の垂直壁部１５の外面部や、天板１０の外面部であっ
て、ポケット壁１４に対向する領域１６に形成されてい
た。そのため蓋体２を成形するための金型主要部は図６
の如く構成される。即ち蓋体２の天板１０の外面部を成
形するための型板２０と天板１０の内面部及びポケット
部１７を成形するためのコアブロック２１及び印刷物保
持部１３の外面部を成形するための型板２２等から樹脂
成形空間３０が形成される。そしてバルブ２４の後退に
より開かれたゲート２９から溶融樹脂２３が樹脂成形空
間３０に射出充填され、成形品が形成される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで蓋体２に設け
られた従来のゲート跡位置では次のような問題があっ
た。即ち、成形の際、成形金型において一般にゲート部
近傍は高温溶融樹脂のために他の部分よりも高温になっ
ているのであるが、図６中の樹脂成形空間３０に充填さ
れた成形樹脂３１においては、特に成形品天板１０のゲ
ート近傍及び印刷物保持部１３の樹脂はゲートに近いた
め相対的に温度が高く、他の部分よりも充填された樹脂
の固化が遅れることになる。さらにポケット部１７は天
板１０とポケット壁１４との間隔が非常に狭いため、当
該箇所を成形するためのコアブロックポケット部２６の
中に水管を配設することが大変難しく、仮に配設できた
としても非常に細い水管となって十分な冷却効果を期待
することができない。そのため金型中上記コアブロック
ポケット部２６は熱がこもり易くなる。その結果、蓋体
成形品における印刷物保持部１３において、特にポケッ
ト壁１４の、十分な冷却効果の得られないその内表面部
２８は外表面部２７に比べて遅れて固化することにな
り、離型後に当該箇所においてソリ等の歪が生じ易くな
り成形品のケースとしての機能や外観を損なうという問
題があった。そしてさらにそれらの歪を軽減させようと
すれば、離型前に金型内にて十分に成形樹脂を冷却固化
させる必要があり、成形サイクルがその分長くなるとい
う問題があった。本発明はかかる従来の問題に鑑み、ポ
ケット部においてソリ等の歪が発生することによる機能
不良、外観不良の無い、また成形時に成形サイクルが長
くなることのなく、さらには又外観的にも良好なゲート
跡位置を有するコンパクトディスク収納ケースの蓋体及
びその成形金型を提供することを目的とするものであ
る。

【０００７】

【課題を解決する為の手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明では、ディスク収納領域を有
するケース本体と共に、透明な樹脂から成るディスク収
納ケースを構成し、上記ケース本体の一側辺近傍にて該
ケース本体に回動自在に軸支連結されることにより、こ
れを開閉する蓋体であって、該蓋体は矩形状天板と、該
天板内面上に該天板の一対の長辺各々に沿って立設した
側壁を有し、また上記天板の一方の短辺近傍における前
記側壁には上記ケース本体に軸合する軸支構造を有し、
かつ前記一方の短辺には、前記天板の内面部に面して断
面Ｌ字状の印刷物保持部が設けられ、さらに前記天板の
外面部でかつ前記印刷物保持部と対向する領域を除いた
領域に、成形時に溶融樹脂を注入するためのゲート跡を
有していることを特徴とするものである。当請求項１の
発明では、ゲート跡は天板外面部でかつ印刷物保持部と
対向する領域を除いた領域であればどこであってもよ
い。

【０００８】請求項２に記載の発明では、請求項１に記
載のディスク収納ケースの蓋体であって、上記天板の外
面部でかつそのほぼ中央部に、成形時に溶融樹脂を注入
するためのゲート跡を有していることを特徴としたもの
である。請求項３に記載の発明では、請求項１に記載の
ディスク収納ケースの蓋体であって、上記天板の外面部
で、かつ上記印刷物保持部のある上記一方の短辺と反対
側の他方の短辺近傍に、成形時に溶融樹脂を注入するた
めのゲート跡を有していることを特徴としたものであ
る。

【０００９】請求項４に記載の発明では、請求項３に記
載のディスク収納ケースの蓋体であって、該蓋体の上記
天板外面部で、かつ上記印刷物保持部のある上記一方の
短辺と反対側の他方の短辺の中央部近傍に、成形時に溶
融樹脂を注入するためのゲート跡を有していることを特
徴とするディスク収納ケースの蓋体。請求項５に記載の
発明では、請求項１〜４の内の１つに記載のディスク収
納ケースの蓋体を成形するための樹脂成形空間を有する
蓋体成形金型であって、該蓋体の上記天板外面部を成形
する型板における上記樹脂成形空間に面する部位で、か
つ上記ゲート跡に対向する部分に、上記樹脂成形空間へ
溶融樹脂を注入するためのゲートが設けられていること
を特徴としたものである。

【００１０】

【実施形態】当発明の実施形態を図１、２に基づいて説
明を行う。なお以下の実施形態の説明にて使用するディ
スク収納ケースは図３〜５にて示した従来例のものとゲ
ート跡位置を除いて全く同じ構成を有するものであるの
で、同一箇所は同一符号を付し、重複を避けるため要部
以外の詳細説明を省略し、かつ当実施形態の説明におい
ても必要に応じて図３〜５を参照する。

【００１１】図１は図３にて示したものと同じ基本構成
を有するディスク収納ケースの蓋体３２であり、同図
（ａ）はそれを天板１０の外面側から見た平面図、同図
（ｂ）は側面図である。当該蓋体３２は矩形状天板１０
の内面上に一対の長辺３３、３３各々に沿って側壁１
１、１１が立設されている。そして側壁１１、１１にお
ける、天板１０の一方の短辺３４近傍には図３にて示し
たケース本体３の側に設けられた枢支軸（図示せず）に
嵌合し、ケース本体３に対して回動開閉するための枢支
孔５’から成る軸支構造を有している。そして上記一方
の短辺３４には同じく天板１０の内面部に面して断面Ｌ
字状（図５参照）の印刷物保持部１３が設けられている
（図１（ａ）では天板１０の同図上裏側になる）。印刷
物保持部１３と側壁１１との間は、図３にて示したケー
ス本体３の枢支片９が挿入軸合され、かつ蓋体２９がケ
ース本体３に対して回動できるべく、図１（ａ）及び
（ｂ）に示されるように、間隙３５が設けられており、
対応する天板部１０も切り欠かれた構成となっている。

【００１２】図１（ａ）において３６は成形時に溶融樹
脂の注入を行ったゲート跡であり、天板１０の外面部で
しかも印刷物保持部１３が設けられている一方の短辺３
４と反対側の他方の短片３７の略中央部の近傍に設けら
れている。図２は図１の蓋体３２を成形するための成形
金型の要部断面図であり、図１の蓋体成形品におけるゲ
ート跡３６を通るＹＹ’断面に対応する樹脂成形空間３
０およびその近傍が描かれている。同図において、天板
１０の外面部を形成するための型板２０と、蓋体内面部
およびポケット部を形成するためのコアブロック２１、
及び印刷物保持部１３の外面部を成形するための型板２
２等により成形空間３０が形成されている。さらに成形
品天板１０の外面部で,かつ印刷物保持部１３のある一
方の短辺３４と反対側の他方の短辺３７近傍部に対応す
る型板２０には、樹脂成形空間３０に開口して樹脂成形
空間３０に溶融樹脂２３を注入するためのゲート３８が
設けられている。そして図２は樹脂成形空間３０に溶融
樹脂２３の充填を完了し、ゲート３８をバルブ２４にて
閉塞した状態を示している。

【００１３】同図において、高温になりやすいゲート３
８の近傍における成形品天板１０の外面部は水管２５ａ
によって、又同じくゲート３８近傍における成形品天板
１０の内面部はコアブロック２１内に設けられた水管２
５ｂによって自由な冷却水管配置が可能であり、従って
十分に温度コントロールをすることが可能であるため、
当該箇所において樹脂充填後の冷却固化時に成形品に冷
却ムラが生じることがなく、従ってソリ等の発生を防止
することができる。一方印刷物保持部１３及びその近傍
は、たとえコアブロックポケット部２６に十分な水管形
成をすることが不可能であっても、その近傍に高温溶融
樹脂の通るゲートが無いため従来ほどの大きな温度差が
発生しない。従って溶融樹脂の充填完了後、樹脂の冷却
固化時に当該印刷物保持部１３及びその近傍においても
冷却ムラが生じず、従って印刷物保持部１３及びその近
傍においてもソリ等の不具合を発生することなく従来よ
りも短い冷却時間にて型開き及び離型を行うことがで
き、成形サイクルを短縮することができる。

【００１４】上記の如くゲート跡位置を、蓋体３２の天
板１０の外面部において、印刷物保持部１３に対向する
領域（図１（ａ）の斜線部で、図５の１６の領域に相当
する）を避けた位置に設けるようにしたので、成形金型
における冷却水管の配置の自由度が向上し、好適な水管
配置が行えるので樹脂充填後の冷却時に成形品に冷却ム
ラが発生せず、従ってソリ等の発生することのない蓋体
成形品が達成できる。又図１の蓋体３２は、長辺１１に
沿う方向に左右対称形に構成されているため、天板１０
の外面部で、且つ印刷物保持部１３がある一方の短辺３
４と反対側の他方の短辺３７近傍にゲート跡が設けられ
ているのでゲート跡３６が比較的目立ちにくい上、天板
１０の長辺１１近傍に設けるよりも成形の際の溶融樹脂
の流れが均一になり易い。しかもさらに上記他方の短辺
３７のほぼ中央部の近傍にゲート跡が設けられているの
で、目視的なバランス上の外観性が良く、かつ長辺方向
に左右対称な製品形状に対して、成形時における溶融樹
脂の流動バランスもより改善される。

【００１５】また他の実施形態として、ゲート跡を蓋体
３２の天板１０の外面部におけるほぼ中央部に設けるよ
うにしても良い。この場合はゲート跡が天板の中央部で
目立ち易いにもかかわらず、中央という対称性から外観
的な不快感が軽減される上、成形時における流動バラン
スの点からも四方に一様に流れ、均一な樹脂充填が得ら
れ易い。

【００１６】

【発明の効果】請求項１の発明の構成によると、ディス
ク収納ケースの蓋体における天板外面部でかつ印刷物保
持部と対向する領域を除いた領域に、成形時に溶融樹脂
を注入するためのゲート跡を有するようにしたので、成
形時において、他の樹脂部に比して高温となるゲート近
傍の樹脂に対する冷却水管の配置の自由度が向上し、成
形樹脂の冷却ムラがなくなりソリ等の発生を防止するこ
とができる。又水管の配置が難しかった印刷物保持部及
びその近傍においても高温になることがないため当該箇
所においてもソリ等の不具合が発生しなくなるためケー
スとしての機能不良、外観不良がなくなる。

【００１７】請求項２の発明の構成によると、請求項１
のディスク収納ケースの蓋体における天板外面部で、か
つその略中央部に成形時に溶融樹脂を注入するためのゲ
ート跡を有するようにしたので、さらに、天板の中央部
で目立ち易いにもかかわらず、中央という対称性から外
観的な不快感が軽減される上、成形時における流動バラ
ンスの点からも四方に均一な樹脂充填が得られ易い。請
求項３の発明の構成によると、請求項１のディスク収納
ケースの蓋体における天板外面部で、かつ印刷物保持部
が設けられている一方の短辺と反対側の他方の短辺近傍
に、成形時に溶融樹脂を注入するためのゲート跡を有す
るようにしたので、ゲート跡が比較的目立ちにくく、か
つ長辺方向に左右対称な製品形状に対して、天板長辺近
傍に設けるよりも成形の際の溶融樹脂の流れが均一にな
り易い。

【００１８】請求項４の発明の構成によると、請求項３
のディスク収納ケースの蓋体において、該蓋体の天板外
面部でかつ印刷物保持が設けられている一方の短辺と反
対側の他方の短辺の略中央部近傍に、成形時に溶融樹脂
を注入するためのゲート跡を有するようにしたので、さ
らに目視的なバランス上の外観性が良く、かつ長辺方向
に左右対称な製品形状に対して、成形時における溶融樹
脂の流動バランスがより改善される請求項５の発明の構
成によると、相対的に高温となるゲート近傍における冷
却水管の配置構成の自由度が向上するので金型の温度コ
ントロールが行い易くなり、樹脂成形空間への樹脂充填
完了後において成形品に冷却ムラがなくなり、従って請
求項１〜４のディスク収納ケースの蓋体を、ソリ等の不
具合を生じることなく、しかも短成形サイクルでもって
好適に成形することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す蓋体であり、（ａ）
はその外面より見た平面図、（ｂ）はその側面図であ
る。

【図２】本発明の一実施形態を示す成形金型の要部断面
図であり、図１（ａ）におけるＹＹ’断面に対応する成
形空間及びその周辺を示している。

【図３】従来から用いられているディスク収納ケースで
あり、蓋体を開いた状態における平面図である。

【図４】ディスク収納ケースに収納されるディスクの斜
視図である。

【図５】図３のディスク収納ケースの蓋体におけるＸ
Ｘ’断面図である。

【図６】従来のディスク収納ケース蓋体成形金型の要部
断面図であり、図５の断面に対応する成形空間及びその
周辺を示している。

【符号の説明】

１ ディスク収納ケース ２ 蓋体 ３ ケース本体 ５’ 軸支構造（枢支孔） １１ 側壁 １３ 印刷物保持部 １７ ポケット部 ３０ 樹脂成形空間 ３２ 蓋体 ３３ 長辺 ３４ 一方の短辺 ３６ ゲート跡 ３７ 他方の短辺 ３８ ゲート

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【手続補正書】

【提出日】平成９年１２月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００９

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００９】請求項４に記載の発明では、請求項３に記
載のディスク収納ケースの蓋体であって、該蓋体の上記
天板外面部で、かつ上記印刷物保持部のある上記一方の
短辺と反対側の他方の短辺の中央部近傍に、成形時に溶
融樹脂を注入するためのゲート跡を有していることを特
徴とするものである。請求項５に記載の発明では、請求
項１〜４の内の１つに記載のディスク収納ケースの蓋体
を成形するための樹脂成形空間を有する蓋体成形金型で
あって、該蓋体の上記天板外面部を成形する型板におけ
る上記樹脂成形空間に面する部位で、かつ上記ゲート跡
に対向する部分に、上記樹脂成形空間へ溶融樹脂を注入
するためのゲートが設けられていることを特徴としたも
のである。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスク収納領域を有するケース本体と
   共に、透明な樹脂から成るディスク収納ケースを構成
   し、上記ケース本体の一側辺近傍にて該ケース本体に回
   動自在に軸支連結されることにより、これを開閉する蓋
   体であって、 該蓋体は矩形状天板と、該天板体内面上に該天板の一対
   の長辺各々に沿って立設した側壁を有し、また上記天板
   の一方の短辺近傍における前記側壁には上記ケース本体
   に軸合する軸支構造を有し、かつ前記一方の短辺には、
   前記天板の内面部に面して断面Ｌ字状の印刷物保持部が
   設けられ、さらに前記天板の外面部でかつ前記印刷物保
   持部と対向する領域を除いた領域に、成形時に溶融樹脂
   を注入するためのゲート跡を有していることを特徴とす
   るディスク収納ケースの蓋体。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のディスク収納ケースの
   蓋体であって、上記天板の外面部でかつその略中央部
   に、成形時に溶融樹脂を注入するためのゲート跡を有し
   ていることを特徴とするディスク収納ケースの蓋体。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のディスク収納ケースの
   蓋体であって、上記天板の外面部で、かつ上記印刷物保
   持部のある上記一方の短辺と反対側の他方の短辺近傍
   に、成形時に溶融樹脂を注入するためのゲート跡を有し
   ていることを特徴とするディスク収納ケースの蓋体。
4. 【請求項４】 請求項３に記載のディスク収納ケースの
   蓋体であって、上記天板の外面部で、かつ上記印刷物保
   持部のある上記一方の短辺と反対側の他方の短辺の略中
   央部近傍に、成形時に溶融樹脂を注入するためのゲート
   跡を有していることを特徴とするディスク収納ケースの
   蓋体。
5. 【請求項５】 請求項１〜４の内の１つに記載のディス
   ク収納ケースの蓋体を成形するための樹脂成形空間を有
   する蓋体成形金型であって、該蓋体の上記天板外面部を
   成形する型板における上記樹脂成形空間に面する部位
   で、かつ上記ゲート跡に対向する部分に、上記樹脂成形
   空間へ溶融樹脂を注入するためのゲートが設けられてい
   ることを特徴とするディスク収納ケースの蓋体成形金
   型。