JP2001184826A - ディスク類収納ケースの成形用金型装置 - Google Patents
ディスク類収納ケースの成形用金型装置Info
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Abstract
ェルドラインなどの成形不良の発生を確実に防止する。 【解決手段】 リッドの成形用金型装置の可動型52に入
子71を設けることにより、リッドの側壁部の内面に凹状
の肉ぬすみ部を形成する。成形時、肉ぬすみ部により樹
脂の流れが阻害されることにより、リッドの基板部にウ
ェルドラインが生じることが防止される。成形後、肉ぬ
すみ部により側壁部が収縮しようとする力が分断される
ことにより、反りの発生が防止される。入子71は、可動
型52に対して着脱可能とする。これにより、肉ぬすみ部
の大きさや位置の調整を比較的容易にでき、肉ぬすみ部
の大きさや位置を適切なものにできる。
Description
ク(以下、CDという)やデジタルビデオディスク(以
下、DVDという)などのディスク類を収納するための
ディスク類収納ケースの成形用金型装置に関する。
CD収納ケースは、互いに回動開閉自在に連結された底
材としてのボトムと蓋材としてのリッドとにより構成さ
れている。これらボトムおよびリッドは、それぞれ透明
なポリスチレンなどの熱可塑性樹脂の一体成形品であ
る。
いる。CDは図示していないボトムに保持され、リッド
1は、ボトムに保持されたCDを覆うものである。リッ
ド1は、収納されたCDと平行に位置する矩形状の基板
部2と、この基板部2の1辺の端縁からほぼ直角に屈曲
した細長い基端壁部3と、この基端壁部3のある辺を挟
む2辺の端縁から基端壁部3と同じ方向へほぼ直角に屈
曲した一対の細長い側壁部4とを有している。これら側
壁部4における基端壁部3側の一端部は、ボトムに枢着
するための軸受片5になっている。また、側壁部4の内
面には、一対のラベル押え片6がそれぞれ形成されてい
るとともに、これらラベル押え片6と基板部2との間の
部分に通孔7がそれぞれ形成されている。これら通孔7
は、ラベル押え片6の成形のために必要なものである。
そして、従来のリッド1において、側壁部4の厚さは、
ラベル押え片6、通孔7および軸受片5の一部を除け
ば、基本的に全体が均一になっていた。
が、互いに開閉する固定型および可動型を有する金型を
用い、型閉して固定型と可動型との間にリッド1の形状
をしたキャビティを形成し、このキャビティに1点のゲ
ートから溶融した樹脂を充填するようにしている。そし
て、ゲートの位置は、基板部1における基端壁部3と反
対側の端縁部の中央部に相当する位置に設定している。
図13および図14において、8はゲート跡である。
ド1では、次のような問題があった。まず、成形後の樹
脂の収縮、特に側壁部4の収縮により、図13に鎖線で
示すように側壁部4が反りを生じやすい。特に生産性の
向上のために成形サイクルを短縮した場合には、成形さ
れたリッド1が十分に冷却して収縮する前に金型から取
り出されるので、収縮による変形はより大きくなる。例
えば、書き込みが1回のみ可能なCD−R用の収納ケー
スでは、大量生産のために成形サイクルを短縮しなけれ
ばならないので、収縮による変形はいっそう問題にな
る。さらに、CD収納ケースにはフィルム包装が行われ
るが、このフィルム包装に際してはフィルム材が収縮さ
れ、CD収納ケースの外面に密着されるので、リッド1
に反りがあると、フィルム材が収縮する力によって反り
がよりいっそう拡大されやすくなる。そして、リッド1
に反りがあると、販売店などで積み重ねたときの安定性
が悪くなり、また、一般ユーザにとっても収納などに際
して使い勝手の悪いものとなる。
基板部2を厚くして変形が生じにくくすることである。
しかしながら、基板部2を厚くすることは、軽量化の要
求に反する。
3と反対側の端縁部にあるゲートから流入した樹脂は、
図14に矢印Aで示すように、キャビティにおける基板
部2に相当する部分で基端壁部3の方へ広がっていく。
また、一部の樹脂は、側壁部4に相当する部分に流入
し、ここを流れていく。最近のリッド1では、軽量化の
ために基板部1の厚さを例えば1.1mmと薄く設定してあ
るが、製品規格などの関係もあり、側壁部4の厚さは、
例えば1.4〜1.5mmと基板部1よりは厚く設定してある。
したがって、キャビティにおける基板部4に相当する部
分での流動抵抗が大きい。そのため、基端壁部3側で、
基板部2に相当する部分を流れる樹脂が側壁部4に達す
るより早く、この側壁部4を流れてきた樹脂が基板部2
に流れ込む。したがって、基板部2においてこの基板部
2を流れてきた樹脂と側壁部4から回り込んできた樹脂
とが合流し、その結果、側壁部4に沿って基板部2にウ
ェルドライン9が生じる。このウェルドライン9は、ユ
ーザの目に付きやすい基板部2に生じるので、CD収納
ケースの製品としての外観性を損なう。また、ウェルド
ライン9は強度の弱い場所となるが、前述のように基板
部2自体がもとより広いとともに薄くて強度の弱い場所
なので、リッド1の破損を招きやすくなる。
とするもので、ディスク類収納ケースにおける反りやウ
ェルドラインなどの成形不良の発生を確実に防止できる
ディスク類収納ケースの成形用金型装置を提供すること
を目的とする。
目的を達成するために、基板部と、この基板部の端縁か
ら屈曲した細長い壁部とを有しディスク類収納ケースを
構成する蓋材の成形用金型装置において、互いに開閉し
型閉時に相互間に前記蓋材の形状をしたキャビティを形
成する複数の型体を備え、前記型体に、前記蓋材の壁部
にこの壁部の先端縁へ抜ける凹状の肉ぬすみ部を形成す
る肉ぬすみ形成部を設け、この肉ぬすみ形成部は、前記
型体の一つに着脱可能に設けた入子に形成したものであ
る。
ら型体間にキャビティを形成した後、このキャビティに
樹脂を充填することにより蓋体を成形する。このとき、
入子に形成された肉ぬすみ形成部により、蓋材の壁部に
肉ぬすみ部が形成される。
て、金型内のキャビティにおける壁部に相当する部分で
の樹脂の流れが肉ぬすみ部に相当する部分で阻害される
ことにより、キャビティにおける壁部に相当する部分か
ら基板部に相当する部分への樹脂の回り込みが防止さ
れ、樹脂は基板部に相当する部分から壁部に相当する部
分に流入することになる。これにより、蓋材の基板部に
ウェルドラインが生じることが防止される。また、蓋材
が成形後収縮を生じたとしても、壁部において収縮しよ
うとする力が肉ぬすみ部で分断されることにより、収縮
によって壁部に反りなどの変形が生じることが防止され
る。
止の効果を確実に得るとともに、肉ぬすみ部が大き過ぎ
ることによる破損や成形不良の招来を防止するために
は、肉ぬすみ部の大きさや位置を適切に設定することが
必要であるが、肉ぬすみ形成部を有する入子は着脱可能
になっているので、入子をいったん外したり交換したり
することにより、肉ぬすみ部の大きさや位置の調整を比
較的容易にできる。
用金型装置において、前記入子は、他の型体構成部材に
形成した凹溝ないし凹部に嵌合するとともに、前記型体
構成部材とさらに他の型体構成部材とにより挟持して固
定したものである。
に型体に組み込むことができる。
スの成形用金型装置の実施形態について、図面を参照し
ながら説明する。まず、ディスク類収納ケースについて
説明する。本実施形態のディスク類収納ケースは、全て
CD収納ケースである。図6および図7は、収納ケース
の第1例を示している。CD(図示していない)を内部
に収納する収納ケースは、互いに回動開閉自在に連結さ
れた底材としてのボトム11と蓋材としてのリッド12とに
より構成されている。これらボトム11およびリッド12
は、それぞれ透明なポリスチレンなどの熱可塑性樹脂の
一体成形品である。そして、本実施例の収納ケースは、
トレーのないものであり、ボトム11およびリッド12のみ
により構成されている。
るもので、このCDと平行に位置する矩形状の基板部16
と、この基板部16の4辺の端縁から同じ方向(上方向)
へほぼ直角に屈曲した細長い基端壁部17、一対の第1の
側壁部18、一対の第2の側壁部19および先端壁部20とを
有している。基端壁部17はリッド12に連結される1辺部
に位置し、先端壁部20は反対側の1辺部に位置し、側壁
部18,19は残りの2辺部に位置するものである。そのう
ち第1の側壁部18は基端壁部17に、第2の側壁部19は先
端壁部20に繋がっており、これら第1の側壁部18と第2
の側壁部19との間には、収納されたCDに指を掛けやす
くするための大切欠き部21が形成されている。両大切欠
き部21間の寸法Aは、CDの外径(120mm)とほぼ等し
くなっている。なお、基板部16は、側壁部18,19よりも
若干外方まで突出しており、この突出した部分によりリ
ッド受け部22を形成している。また、第1の側壁部18お
よび第2の側壁部19における基板部16と反対側の先端縁
部(上縁部)の中央部には小切欠き部23がそれぞれ形成
されている。また、第1の側壁部18は、基端壁部17側の
端部がこの基端壁部17を越えて突出したアーム部24にな
っており、このアーム部24の外面に支軸部25が突出形成
されている。また、第1の側壁部18の外面における大切
欠き部21近傍の位置には、凹状のリッド係止部26が形成
されている。さらに、前記基板部16の内面には、CDの
中央孔に係脱自在に係合するCD保持部27が形成されて
いるとともに、収納されたCDの外周側に位置する円弧
状の複数の突条28が形成されている。
位置する矩形状の基板部31と、この基板部31の1辺の端
縁からほぼ直角に屈曲した細長い基端壁部32と、この基
端壁部32のある辺を挟む2辺の端縁から基端壁部32と同
じ方向へほぼ直角に屈曲した一対の細長い側壁部33とを
有している。また、基板部31における基端壁部32側の端
部には側壁部33にそれぞれ沿って切溝部34が形成されて
おり、これにより、側壁部33における基端壁部32側の端
部が軸受片部35になっている。そして、これら軸受片部
35に、前記ボトム11の支軸部25が回動自在に枢着される
軸受孔36が形成されている。また、側壁部33の長手方向
中央部は、隣接する部分よりも高さ寸法が大きい突片部
37になっている。つまり、側壁部33における基板部31と
反対側の先端縁部(上縁部)の中央部が、前記ボトム11
の両大切欠き部21にそれぞれ挿入される突片部37となっ
ている。なお、前記軸受片部35の一部も、突片部37と同
じ高さになっている。また、側壁部4の内面には、一対
のラベル押え片38が突片部37の両側位置にそれぞれ形成
されているとともに、これらラベル押え片38と基板部31
との間の部分に通孔39がそれぞれ形成されている。ま
た、基板部31の内面には、基端壁部32と反対側の端縁部
にラベル押え突条40が形成されている。さらに、側壁部
4の内面で突片部37における基端壁部32側の位置には、
前記ボトム11の両リッド係止部26にそれぞれ係合される
係合突部41がそれぞれ形成されている。
記突片部37の両側近傍であってこの突片部37から外れた
位置に凹状の肉ぬすみ部46がそれぞれ形成されている。
これら肉ぬすみ部46は、図7に詳しく示すように、前記
基板部31の内面に沿う位置から側壁部33の先端縁まで延
びており、この先端縁へ抜けている。また、側壁部33の
厚さt1が1.4〜1.5mmであるのに対して、この厚さt1の方
向における肉ぬすみ部46の最大深さt2は0.8〜0.9mm程度
になっており、側壁部33の厚さt1の1/2以下になって
いる。
させて閉じた状態では、リッド12の側壁部33の先端縁が
ボトム11のリッド受け部22に突き当たり、リッド12の側
壁部33の突片部37がボトム11の大切欠き部21に入り、リ
ッド12の側壁部33のラベル押え片38がボトム11の側壁部
18,19の小切欠き部23に入り、リッド12の側壁部33の係
合突部41がボトム11の側壁部18のリッド係止部26に係合
する。
の金型装置の構成を図1から図5に基づいて説明する。
51は固定型、52は可動型で、型体であるこれら固定型51
および可動型52は、図1における図示上下方向(以下、
型開閉方向という)に移動して開閉し、型閉時に相互間
にリッド12の形状をしたキャビティ53を形成するもので
ある。前記型開閉方向は、リッド12の基板部31と直交す
る方向に設定されており、基本的に固定型51はリッド12
の外面を形成するものであり、可動型52はリッド12の内
面を形成するものである。
定側型板56に固定されキャビティ53を形成するキャビテ
ィ部材57とを備えている。また、固定型51は、キャビテ
ィ53へ成形材料である樹脂を注入するためのゲート58を
有している。このゲート58は、1つのキャビティ53に対
して1つのみあり、リッド12の基板部31における基端壁
部32と反対側の端縁部の中央に相当する位置へ開口して
いる。なお、図6において58aはゲート跡である。
動側型板61と、この可動側型板61に着脱可能に固定され
キャビティ53を形成する型体構成部材としてのコア部材
62とを備えている。これら可動側型板61およびコア部材
62は可動側受け板63に固定されている。また、可動側受
け板63には、スライドコア64がリッド12の側壁部33と直
交する方向へ移動自在に組み込まれている。このスライ
ドコア64は、側壁部33の外側面を含めて側壁部33の軸受
孔36、ラベル押え片38および通孔39を形成するものであ
る。また、スライドコア64には傾斜孔65および傾斜面66
が形成されている。一方、前記固定型51には、スライド
コア64の傾斜孔65に挿脱自在に挿入される傾斜ピン67が
固定されているとともに、型閉時にスライドコア64の傾
斜面66に突き当たるロッキングブロック68が固定されて
いる。なお、可動型52には、成形されたリッド12を離型
させるための突き出しピン69が設けられている。これら
突き出しピン69は、その跡が外観性を損なわないよう
に、リッド12の側壁部33に相当する位置に設けられてい
る。
部33の肉ぬすみ部46をそれぞれ形成する複数の入子71が
着脱可能に固定されている。これら入子71は、ほぼ細長
い角棒状になっており、コア部材62の側面に形成された
前記型開閉方向に延びる凹溝72に一側部が嵌合されてい
る。また、可動側受け板63に突き当てられる入子71の基
端部には鍔部73が形成されている。そして、入子71は、
前記可動側型板61により可動側受け板63およびコア部材
62に対して固定されている。そのために可動側型板61
は、入子71の鍔部73に嵌合する凹部76を有している。さ
らに、可動側型板61自体は、ボルト77により可動側受け
板63に着脱可能に固定されるようになっており、入子71
はコア部材62と可動側型板61とにより挟持されて固定さ
れることになる。そして、可動側型板61を可動側受け板
63から外すことにより、入子71も外せるようになってい
る。
における肉ぬすみ部46を形成する肉ぬすみ形成部78には
適度の抜き勾配が設定されている。また、この肉ぬすみ
形成部78の角部には適度の曲率が設定されている。
射出成形について説明する。まず固定型51と可動型52と
を型閉して、これら固定型51と可動型52との間にキャビ
ティ53を形成する。この型閉に伴い、固定型51の傾斜ピ
ン67が可動型52のスライドコア64の傾斜孔65に挿入さ
れ、これにより、スライドコア64がコア部材62に近付く
方向に移動する。最終的には、固定型51のロッキングブ
ロック68がスライドコア64の傾斜面66に突き当たること
により、スライドコア64が所定位置に保持される。
融した樹脂を注入する。この樹脂は、キャビティ53にお
いて、まずリッド12の基板部31に相当する部分を広がっ
ていき、さらに側壁部33に相当する部分、基端壁部32に
相当する部分に流入してキャビティ53全体に充填され
る。前記側壁部33に相当する部分を樹脂が流れるとき、
入子71の肉ぬすみ形成部78は、側壁部33に相当する部分
内で凸部をなしているため、樹脂の流れを阻害する。そ
のため、ゲート58から離れた基端壁部32側でも、側壁部
33に相当する部分を流れる樹脂が基板部31に相当する部
分へ回り込む前に、この基板部31に相当する部分を流れ
てきた樹脂が側壁部33に相当する部分へ回り込む。すな
わち、基板部31に相当する部分を流れてきた樹脂と側壁
部33に相当する部分を流れてきた樹脂とは、基板部31で
はなく、この基板部31と側壁部33との間の角部あるいは
この側壁部33で合流する。したがって、ウェルドライン
が生じるにしても、このウェルドラインは、基板部31と
側壁部33との間の角部あるいはこの側壁部33に生じる。
すなわちリッド12がある程度冷却して固化した後、固定
型51と可動型52とを型開する。この型開開始時、離型抵
抗の相違のために、成形されたリッド12は、まず固定型
51から離れ、可動型52に止まる。また、型開に伴い、固
定型51の傾斜ピン67が可動型52側のスライドコア64の傾
斜孔65を摺動することにより、このスライドコア64がリ
ッド12の側壁部33から外側へ離れる方向へ移動し、この
側壁部33の軸受孔36および通孔39から抜ける。その後、
突き出しピン69がリッド12を突き出すことにより、この
リッド12がコア部材62から離れ、さらに、リッド12が金
型外へ取り出される。
サイクルが繰り返される。
に伴って収縮するが、型閉状態であれば、保圧により収
縮分の樹脂を補うことも可能であり、また、リッド12の
形状が金型により規制されるので、リッド12の変形を防
止できる。しかしながら、特に生産性向上のために成形
サイクルを短縮した場合には、十分に冷却する前にリッ
ド12が取り出されるので、収縮による変形が生じやす
い。さらに、軽量化のために基板部31を薄肉にした場合
には、基板部31による保形力が弱くなるため、収縮によ
ってリッド12の側壁部33に反りが生じやすい。
壁部33に凹状の肉ぬすみ部46を形成したことにより、成
形後金型から取り出されたリッド12が収縮を生じたとし
ても、側壁部33において収縮しようとする力が肉ぬすみ
部46で分断されることにより、収縮によって側壁部33に
変形、特に反りが生じることが防止される。
に成形されたボトム11と組み合わされてCD収納ケース
とされる。さらに、必要ならばラベルを組み込み、ボト
ム11にCDを収納し、さらにCD収納ケースの外面にフ
ィルム包装が施されて製品とされる。
る。このフィルム包装に際しては、図8に示すように、
CD収納ケースにフィルム材81を被せ、重ね合わせたフ
ィルム材81の端縁部に外側からヒーター82を押し当てる
ことにより、前記重ね合わせたフィルム材81の端縁部を
溶着させる。この溶着部83は、通常ボトム11およびリッ
ド12の壁部20,32,33の外面になる。場合によっては、
加熱することによりフィルム材81を収縮させてCD収納
ケースの外面に密着させる。
肉ぬすみ部46により、反りなどの変形やウェルドライン
などの成形不良の発生を防止でき、品質の優れたリッド
12、ひいてはCD収納ケースを提供できる。反りの防止
は、販売店などでCD収納ケースを積み重ねたときの安
定性の向上、一般ユーザの使用時の使い勝手の向上など
の利点をもたらす。さらに、前述のようにフィルム材81
を収縮させてCD収納ケースをフィルム包装する場合
に、反りが拡大することも防止できる。また、基板部31
にウェルドラインが発生することを防止できることは、
外観性の向上やリッド12の破損防止などの効果をもたら
す。
において基板部31の内面に沿う位置から側壁部33の先端
縁まで延びており、また、肉ぬすみ部46の深さt2は、側
壁部33の厚さt1の1/2以上にしたので、成形後に側壁
部33が収縮しようとする力を肉ぬすみ部46により確実に
分断できるとともに、キャビティ53における側壁部33に
相当する部分での樹脂の流れを阻害して基板部31にウェ
ルドラインが生じることを防止する効果もより確実に得
られる。
けたことには、次のような利点がある。前述のようにC
D収納ケースをフィルム包装する場合、CD収納ケース
の外面に凹部があり、この凹部がフィルム材81の溶着部
83に位置していると、包装時、フィルム材81に外側から
ヒーター82を当てたとき、フィルム材81が凹部内へ逃げ
て、溶着が確実に行われなかったり、フィルム材81が破
損したりするおそれがあるが、凹状の肉ぬすみ部46を側
壁部33の内面に形成すれば、そのような問題を回避でき
る。
肉ぬすみ部46がかりに側壁部33の中央部の突片部37に位
置していたとすると、この突片部37は、ボトム11とリッ
ド12とを閉じた状態でボトム11の大切欠き部21に入るも
のであるため、肉ぬすみ部46がCD収納ケースの内外を
連通させてしまい、肉ぬすみ部46を介してCD収納ケー
ス内に塵埃が侵入するおそれがある。これに対して、前
記実施例では突片部37から外れた位置に肉ぬすみ部46を
設けたので、ボトム11とリッド12とを閉じた状態で肉ぬ
すみ部46の先端開口がボトム12のリッド受け部22により
閉塞されるため、CD収納ケース内に塵埃が侵入するこ
とを防止できる。
防止する効果を高めるには、肉ぬすみ部46がなるべく側
壁部33の長手方向中央寄りの位置にあった方がよいが、
突片部37の両側近傍に肉ぬすみ部46を位置させることに
より、肉ぬすみ部46を可及的に側壁部33の長手方向中央
寄りに位置させられる。
における基板部31と反対側の先端縁へ開口しているの
で、成形に際して肉ぬすみ部46がアンダーカットをなさ
ず、支障なく肉ぬすみ部46を形成できる。
ば、可動型52に着脱可能に設けた入子71により肉ぬすみ
部46を形成するようにしたので、入子71をいったん外し
たり、寸法の異なるものに交換したりすることにより、
肉ぬすみ部46の大きさや位置の調整を比較的容易にでき
る。つまり、前述のように反りやウェルドラインの発生
防止の効果を確実に得るとともに、肉ぬすみ部46が大き
過ぎることによる破損や成形不良の招来を防止するため
には、肉ぬすみ部46の大きさや位置を適切に設定するこ
とが必要であるが、着脱可能な入子71によって肉ぬすみ
部46を形成することにより、肉ぬすみ部46の大きさや位
置の調整が容易になる。
溝72および可動側型板61に形成した凹部76にそれぞれ嵌
合するとともに、これらコア部材62と可動側型板61とに
より挟持して固定したので、入子71を比較的容易にかつ
確実に可動型52に組み込むことができる。
ボトム11とは別体のトレーを用いずに、ボトム11自体に
CDを保持するものなので、CD収納ケース全体を薄く
構成できる。
のである。この第2例のリッド12では、やはり側壁部33
の内面に肉ぬすみ部46を設けているが、肉ぬすみ部46の
基端部を基板部31の内面よりも奥の位置まで延ばしてい
る。すなわち、肉ぬすみ部46の基端部が基板部31におい
て凹部86をなしている。
うとする力を肉ぬすみ部46によりいっそう確実に分断で
きるとともに、キャビティ53における側壁部33に相当す
る部分での樹脂の流れを阻害して基板部31にウェルドラ
インが生じることを防止する効果もよりいっそう確実に
得られる。
例を示すものである。この第3例のリッド12では、側壁
部33の内面においてその両端部を除く広い範囲に凹状の
肉ぬすみ部87を形成したものである。側壁部33の内面
は、ボトム11の側壁部18,19の外側に被さるものなの
で、製品機能上、強度が弱くなるとともにボトム11との
隙間が大きくなってがたつきが大きくなるなどの理由
で、側壁部33全体を薄くすることはできず、特に軸受片
部35ではその内面に肉ぬすみ部を形成することは好まし
くない。しかも、CD収納ケースの外形寸法は半ば規格
化されている。そこで、肉ぬすみ部87はあくまでも側壁
部33の内面に形成し、側壁部33の内面の両端部には肉ぬ
すみ部87を形成しない構造としている。
例を示すものである。この第4例のリッド12は、側壁部
33の外面に凹状の肉ぬすみ部88を形成したものである。
この肉ぬすみ部88は、やはり側壁部33における基板部31
と反対側の先端縁へ開口しており、これにより、リッド
12の成形に際して肉ぬすみ部88の形成が容易にできる。
このように側壁部33の外面に肉ぬすみ部88を設ければ、
この肉ぬすみ部88を突片部37に設けたとしても、肉ぬす
み部88を介してCD収納ケース内に塵埃が侵入する問題
は生じない。
例を示すものである。この第5例のリッド12は、側壁部
33における基板部31と反対側の部分に、その内面から外
面へ貫通する凹状の肉ぬすみ部90を形成したものであ
る。この場合、ボトム11のリッド受け部22には、このボ
トム11とリッド12とを互いに閉じたときに肉ぬすみ部90
に入る凸部91を形成することが好ましい。
12も、前記第1例のリッド12と同様に、可動型において
コア入子と可動側型板との間に着脱可能に固定した入子
により肉ぬすみ部46,87,90を形成することができる。
また、前記第4例のリッド12の場合は、肉ぬすみ形成部
を有する入子をスライドコアの本体部に対して着脱可能
な構成にするとよい。
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
肉ぬすみ部の位置や大きさや数は、前記各実施例以外に
も適宜設定できる。一般的には、肉ぬすみ部をあまりゲ
ートから離れた位置つまり軸受片部側の位置に設ける
と、特に基板部におけるウェルドラインの発生を防止す
る効果が弱くなるので、肉ぬすみ部は、ある程度側壁部
の中央部寄りの位置に設けた方がよい。前記実施例のデ
ィスク類収納ケースはCD収納ケースであったが、本発
明は、DVDの収納ケースなどにも適用できる。
の基板部の端縁から屈曲した細長い壁部とを有しディス
ク類収納ケースを構成する蓋材の成形用金型装置におい
て、互いに開閉し型閉時に相互間に前記蓋材の形状をし
たキャビティを形成する複数の型体を備え、前記型体
に、前記蓋材の壁部にこの壁部の先端縁へ抜ける凹状の
肉ぬすみ部を形成する肉ぬすみ形成部を設けたので、反
りやウェルドラインなどの成形不良の発生を防止でき、
品質の優れたディスク類収納ケースを提供できる。ま
た、肉ぬすみ形成部は、型体の一つに着脱可能に設けた
入子に形成したので、肉ぬすみ部の大きさや位置の調整
を比較的容易にでき、肉ぬすみ部による反りやウェルド
ラインの発生防止の効果を的確に得ることができる。
成形用金型装置によれば、請求項1の発明の効果に加え
て、前記入子は、他の型体構成部材に形成した凹溝ない
し凹部に嵌合するとともに、前記型体構成部材とさらに
他の型体構成部材とにより挟持して固定したので、入子
を比較的容易にかつ確実に型体に組み込むことができ
る。
置の一実施例を示す断面図である。
ケースの斜視図である。
装を示す断面図である。
ある。
である。
である。
である。
ッドの斜視図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 基板部と、この基板部の端縁から屈曲し
た細長い壁部とを有しディスク類収納ケースを構成する
蓋材の成形用金型装置において、互いに開閉し型閉時に
相互間に前記蓋材の形状をしたキャビティを形成する複
数の型体を備え、前記型体に、前記蓋材の壁部にこの壁
部の先端縁へ抜ける凹状の肉ぬすみ部を形成する肉ぬす
み形成部を設け、この肉ぬすみ形成部は、前記型体の一
つに着脱可能に設けた入子に形成したことを特徴とする
ディスク類収納ケースの成形用金型装置。 - 【請求項2】 前記入子は、他の型体構成部材に形成し
た凹溝ないし凹部に嵌合するとともに、前記型体構成部
材とさらに他の型体構成部材とにより挟持して固定した
ことを特徴とする請求項1記載のディスク類収納ケース
の成形用金型装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37296899A JP2001184826A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | ディスク類収納ケースの成形用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37296899A JP2001184826A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | ディスク類収納ケースの成形用金型装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001184826A true JP2001184826A (ja) | 2001-07-06 |
Family
ID=18501350
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP37296899A Ceased JP2001184826A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | ディスク類収納ケースの成形用金型装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001184826A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010211872A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Fujifilm Corp | 記録テープカートリッジ |
| WO2019093401A1 (ja) | 2017-11-09 | 2019-05-16 | 関東電化工業株式会社 | 1,2-ジクロロ-1-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)エチレン、その製造方法及びその用途 |
| CN116787697A (zh) * | 2023-07-12 | 2023-09-22 | 深圳乐新模塑有限公司 | 一种能够消除塑件表面流纹的注塑模具 |
-
1999
- 1999-12-28 JP JP37296899A patent/JP2001184826A/ja not_active Ceased
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010211872A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Fujifilm Corp | 記録テープカートリッジ |
| WO2019093401A1 (ja) | 2017-11-09 | 2019-05-16 | 関東電化工業株式会社 | 1,2-ジクロロ-1-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)エチレン、その製造方法及びその用途 |
| CN116787697A (zh) * | 2023-07-12 | 2023-09-22 | 深圳乐新模塑有限公司 | 一种能够消除塑件表面流纹的注塑模具 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061005 |
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| RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20070214 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090915 |
|
| A045 | Written measure of dismissal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045 Effective date: 20100126 |