JPH11170303A - 射出成形用金型および射出成形方法ならびに射出成形品 - Google Patents

射出成形用金型および射出成形方法ならびに射出成形品

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JPH11170303A
JPH11170303A JP34687497A JP34687497A JPH11170303A JP H11170303 A JPH11170303 A JP H11170303A JP 34687497 A JP34687497 A JP 34687497A JP 34687497 A JP34687497 A JP 34687497A JP H11170303 A JPH11170303 A JP H11170303A
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molding
injection
cavity
flat
rib
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JP34687497A
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Maki Saito
真樹 斎藤
Hajime Asano
一 浅野
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Canon Inc
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Canon Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/174Applying a pressurised fluid to the outer surface of the injected material inside the mould cavity, e.g. for preventing shrinkage marks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 裏面側に存在するリブ部によって、射出成形
品の表面側にひけが発生してしまう。 【解決手段】 平坦な第1の面14aと、この第1の面
14aの裏側に位置する平坦な第2の面14bと、この
第2の面14bから垂直に突出する枠状のリブ14eと
を有する成形品14を射出成形するための金型であっ
て、第2の面14bを成形するための金型16は、第2
の面14bを成形するための成形面17に枠状に開口
し、リブ14eに対応してこれを成形するためのキャビ
ティと、このキャビティで囲まれた成形面17の中央部
に開口し、成形面17に向けて加圧気体を供給するため
の加圧気体供給通路20とを有し、キャビティで囲まれ
た成形面17の中央部からキャビティに向けて加圧気体
を供給し、キャビティ内に射出された樹脂をキャビティ
の外周側に押し付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補強用のリブを有
する射出成形品の外観上の欠陥を改善し得る射出成形用
金型および射出成形方法ならびにこれによって射出成形
される射出成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】金型に形成されたキャビティ内に樹脂を
射出し、このキャビティと対応した形状の樹脂成形品を
得る場合、キャビティ内での樹脂の冷却に伴って体積収
縮が起こるため、得られる樹脂成形品の表面にひけなど
の欠陥が発生する。
【0003】このような樹脂成形品の欠陥を防止するた
め、樹脂成形品の裏面側から加圧気体を供給し、ひけな
どの欠陥が樹脂成形品の裏面側にのみ現れるようにし、
その表面側にひけや、つやむらなどが発生しないように
したものが、特開昭53−47457号公報や、平成4
年特許出願公表第501090号公報などで提案されて
いる。
【0004】上述の特開昭53−47457号公報に開
示された肉厚筒形状成形品の射出成形方法は、厚肉筒形
成形品の内周側を成形する金型成形面と樹脂との間に加
圧気体を圧入するようにしたものである。また、平成4
年特許出願公表第501090号公報に開示された押出
し鋳込み射出成形方法および装置は、キャビティ内の樹
脂とキャビティ形成面との間に加圧気体を圧入するよう
にしたものである。
【0005】加圧気体を供給するこれらの方法は、キャ
ビティ内に射出された樹脂の収縮過程において気体によ
る加圧を樹脂成形品の裏面側から行い、樹脂をその反対
側、つまり樹脂成形品の表面側を成形する金型成形面に
押し付け、樹脂成形品の表面側からの収縮を抑える成形
方法である。
【0006】例えば、肉厚の不均一な樹脂成形品の場
合、収縮差によるひけや、つやむらがその表面側に生じ
るのを、その裏面側を加圧することにより防ぐものであ
る。この時、肉厚の厚い部分の方が、より収縮が大きく
なる傾向を有するため、裏面側からの加圧気体による押
圧に伴う凹みが大きくなる傾向を持つ。
【0007】この成形法は、平坦面の補強のためにその
裏面側に格子状のリブを形成した樹脂成形品における平
坦面側のひけなどを抑制する効果も見られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】樹脂成形品の表面側に
ひけや、つやむらなどの欠陥が発生するのを抑制するた
め、加圧気体を供給する従来のものは、樹脂成形品の全
面を押圧しているため、リブ部の存在に伴うひけなどの
欠陥に対し、加圧気体の加圧力を必要な箇所に集中させ
ることができず、予想される効果に限界がある。
【0009】また、従来では樹脂成形品の全面を加圧気
体で押圧しており、加圧気体による加圧力を保持するた
め、加圧気体の漏洩を防止するためのシール材を金型内
に組み込む必要があり、金型構造が複雑となる欠点があ
る。
【0010】例えば、このようなリブ部を有する樹脂成
形品を成形するための金型の断面構造の一例をそれぞれ
表す図10, 図11に示すように、樹脂成形品Wの表面
F側を形成するための成形面1F が形成された金型1
に対し、樹脂成形品Wの裏面WB 側を形成するための成
形面2F がそれぞれ形成された金型2と、これを囲んで
樹脂成形品Wの裏面WB 側に突出するリブ部WR を形成
するための金型3とが別駒で形成されており、金型2の
中央部に形成した通路2P と、この通路2P 内に収容さ
れるピン4との隙間から供給される加圧気体が樹脂成形
品Wの裏面WB側に供給されるようになっているが、こ
の加圧気体は、金型2とこれを囲む金型3との隙間から
漏洩する上、樹脂成形品Wと金型3との間にも漏出して
しまい、リブ部WR の反対側に位置する樹脂成形品Wの
表面WF 側にリブ部WR を押し付けることができず、加
圧気体の漏洩を防止するためのシール材を組み込む必要
がある。
【0011】なお、図11に示した構造のものは、金型
2とリブ部WR の先端部との隙間を介して金型3と金型
2および樹脂成形品Wとの隙間が連通しているため、加
圧気体の漏出は、図10に示した構造のものよりも抑制
させることができる。
【0012】
【発明の目的】本発明の第1の目的は、裏面側に存在す
るリブ部によって、射出成形品の表面側にひけが発生し
ないようにし得る射出成形用金型を提供することにあ
る。
【0013】本発明の第2の目的は、このような射出成
形用金型を用い、裏面側に存在するリブ部によって、射
出成形品の表面側にひけが発生しないようにし得る射出
成形方法を提供することにある。本発明の第3の目的
は、上述した射出成形用金型を用い、上述の如き射出成
形方法によって製造可能な射出成形品を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
平坦な第1の面と、この第1の面の裏側に位置する平坦
な第2の面と、この第2の面から垂直に突出する枠状の
リブとを有する成形品を射出成形するための金型であっ
て、前記第2の面を成形するための金型は、前記第2の
面を成形するための成形面に枠状に開口し、前記リブに
対応してこれを成形するためのキャビティと、このキャ
ビティで囲まれた前記成形面の中央部に開口し、前記成
形面に向けて加圧気体を供給するための加圧気体供給通
路とを有することを特徴とする射出成形用金型にある。
【0015】本発明の第2の形態は、平坦な第1の面
と、この第1の面の裏側に位置する平坦な第2の面と、
この第2の面から垂直に突出する枠状のリブとを有する
成形品を射出成形するに際し、前記第2の面を成形する
ための成形面に枠状に開口し、前記リブに対応してこれ
を成形するためのキャビティが形成された金型を用い、
前記キャビティで囲まれた前記成形面の中央部から前記
キャビティに向けて加圧気体を供給し、前記キャビティ
内に射出された樹脂を前記キャビティの外周側に押し付
けるようにしたことを特徴とする射出成形方法にある。
【0016】本発明の第3の形態は、前記第1の形態の
金型を用い、前記第2の形態の射出成形方法によって得
られる射出成形品であって、平坦な第1の面と、この第
1の面の裏側に位置する平坦な第2の面と、この第2の
面から垂直に突出する枠状のリブとを有することを特徴
とする射出成形品にある。
【0017】本発明の第4の形態は、平坦な第1の面
と、この第1の面に対して直角に折れ曲がる平坦な第2
の面と、これら第1および第2の面の裏側に位置する平
坦な第3および第4の面と、前記第4の面と平行に前記
第3の面から垂直に突出する第1のリブと、この第1の
リブの両端部に一体的に接合されて前記第3および前記
第4の面から垂直に突出する一対の第2のリブとを有す
る成形品を射出成形するための金型であって、前記第3
および第4の面を成形するための金型は、前記第2の面
の少なくとも一部を形成するための第1の成形面と、前
記第3および第4の面を成形するための第2および第3
の成形面に開口し、前記第1および第2のリブに対応し
てこれらを成形するためのキャビティと、このキャビテ
ィで囲まれる前記2の成形面の中央部に開口し、前記第
2の成形面に向けて加圧気体を供給するための加圧気体
供給通路とを有することを特徴とする射出成形用金型に
ある。
【0018】本発明の第5の形態は、平坦な第1の面
と、この第1の面に対して直角に折れ曲がる平坦な第2
の面と、これら第1および第2の面の裏側に位置する平
坦な第3および第4の面と、前記第4の面と平行に前記
第3の面から垂直に突出する第1のリブと、この第1の
リブの両端部に一体的に接合されて前記第3および前記
第4の面から垂直に突出する一対の第2のリブとを有す
る成形品を射出成形するに際し、前記第2の面の少なく
とも一部を形成するための第1の成形面と、前記第3お
よび第4の面を成形するための第2および第3の成形面
に開口し、前記第1および第2のリブに対応してこれら
を成形するためのキャビティとを有する前記第3および
第4の面を成形するための金型を用い、前記キャビティ
で囲まれる前記第2の成形面の中央部から前記キャビテ
ィに向けて加圧気体を供給し、前記キャビティ内に射出
された樹脂を前記キャビティの外周側に押し付けるよう
にしたことを特徴とする射出成形方法にある。
【0019】本発明の第6の形態は、前記第5の形態の
金型を用い、前記第6の形態の射出成形方法によって得
られる射出成形品であって、平坦な第1の面と、この第
1の面に対して直角に折れ曲がる平坦な第2の面と、こ
れら第1および第2の面の裏側に位置する平坦な第3お
よび第4の面と、前記第4の面と平行に前記第3の面か
ら垂直に突出する第1のリブと、この第1のリブの両端
部に一体的に接合されて前記第3および前記第4の面か
ら垂直に突出する一対の第2のリブとを有することを特
徴とする射出成形品にある。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第1の形態による射出成
形用金型において、先端が成形面と同一平面上にあるピ
ンを加圧気体供給通路に収容し、このピンの中心から枠
状をなすキャビティまでの距離を当該ピンの直径の1〜
50倍の範囲に設定することが望ましく、これによって
射出成形品の平坦な第1の面に発生するひけの抑制効果
が顕著となる。
【0021】本発明の第3の形態による射出成形品にお
いて、第2の面から垂直に突出する枠状のリブの突出高
さを10mm以上にすることが好ましく、これによってリ
ブの突出方向に沿った加圧気体の移動がより抑制され
る。
【0022】本発明の第4の形態による射出成形用金型
において、先端が第2の成形面と同一平面上にあるピン
を加圧気体供給通路に収容し、このピンの中心からキャ
ビティまでの距離を当該ピンの直径の1〜50倍の範囲
に設定することが望ましい。
【0023】本発明の第6の形態による射出成形品にお
いて、第3の面からの第2のリブの突出高さを第2およ
び第4の面を構成する射出成形品の壁部と同じ高さに設
定しても良い。
【0024】
【実施例】本発明の実施例のいくつかについて、図1〜
図9を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのよ
うな実施例に限らず、これらをさらに組み合わせたり、
同様な課題を内包する他の分野の技術にも応用すること
ができる。
【0025】第1の実施例における射出成形用金型の断
面構造を表す図1およびその主要部を抽出拡大した図2
およびその III−III 矢視断面構造を表す図3および図
2の一部をさらに誇張して描いた図4に示すように、固
定側金型11と可動側金型12との間に形成されるキャ
ビティ13は、これによって形成される射出成形品14
と対応した形状を有している。本実施例における射出成
形品14は、外面側となる第1の面14aと、その反対
側の裏面となる第2の面14bとを有する平坦部14c
と、この平坦部14cを囲むように当該平坦部14cの
外縁から垂直に立ち上がる壁部14dとを具え、さらに
この平坦部14cの中央部に枠状をなす補強用のリブ1
4eが一体的に立設された構造を持つ。
【0026】固定側金型11の中央部に取り付けられた
スプルー15の一端側には、図示しない射出成形装置の
ノズルが連結され、ここから溶融樹脂がスプルー15を
介してキャビティ13内に射出される。
【0027】可動側金型12の中央部に取り付けられる
コア部16には、射出成形品14のリブ14eと対応し
た形状の枠状をなすキャビティが形成され、このキャビ
ティの開口端の内側および外側は、射出成形品14の第
2の面14bの一部を成形するための成形面17で共に
囲まれている。
【0028】このコア部16の中央部で一端が成形面1
7に開口する穴の他端部は、可動側金型12に設けられ
た加圧空気通路18に連通しており、この加圧空気通路
18には、図示しない加圧空気供給源に接続している。
前記穴内には、外周面の一部をその長手方向に沿って切
り欠いたピン19が嵌着されており、このピン19と穴
との隙間に形成された加圧空気供給通路20からキャビ
ティ13内に向けて所定圧の空気が供給されるようにな
っている。
【0029】この加圧空気は、キャビティ13内に溶融
樹脂が充填されて型締めしつつ、これを金型内で冷却す
る間、供給される結果、コア部16の成形面17からキ
ャビティの開口端に沿って加圧空気が流れ込み、他の部
分よりも高温となって冷却が遅れる傾向にあるリブ14
eの付け根の部分が固定側金型11の成形面11a側に
押圧され、リブ14eと反対側の第1の面14a側の樹
脂のひけを防止することができる。換言すると、上述し
たような加圧空気を供給しない場合、リブ14eの存在
によって、その付け根部分の冷却が遅れる結果、リブ1
4eと反対側の射出成形品14の第1の面14aにひけ
が発生し、その外観を損なうこととなる。
【0030】この場合、加圧空気がリブ14eの内周側
から供給されるため、キャビティ内に充填されたリブ1
4eをその外周側に押圧し、リブ14eの外周側がコア
部16のリブ外側成形面16eに密着する結果、ここで
加圧空気の漏出が防止され、リブ14eの付け根の部分
の内周側を固定側金型11の成形面11a側に押圧する
ことができる。なお、リブ14eの高さをその全周に亙
って等しくする必要はないが、加圧空気供給通路20か
らの加圧空気の漏洩を防止するため、この加圧空気供給
通路20の周囲を完全に囲むようにリブ14eを形成す
る必要がある。
【0031】上述した実施例では、リブ14eを樹脂成
形品の平坦部14cの中央部分に一箇所だけ形成したも
のについて説明したが、平坦部14cに対して格子状に
形成することも可能である。
【0032】このような本発明の他の実施例の外観を図
5に示し、その射出成形用金型の主要部の断面構造を図
6に示すが、先に説明した実施例と同一機能の部分に
は、これと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略
するものとする。すなわち、平坦部14cが壁部14d
で囲まれた射出成形品14の裏面側には、格子状をなす
リブ14eが一体的に形成されている。本実施例におけ
るリブ14eの高さは、壁部14dの高さよりも低く設
定されているが、10mm以上であることが望ましい。
【0033】この場合、コア部16は、壁部14dの先
端部全域を囲む構造となっており、固定側金型11と1
つのコア部16とでのみキャビティ13が成形される。
つまり、コア部16は、すべてのリブ14eおよび壁部
14dの内周側の他に、この壁部14dの先端側の外周
部も形成するようになっている。加圧空気供給通路20
は、それぞれリブ14eで囲まれた成形面17の中央部
および壁部14dとリブ14eとで囲まれた成形面17
の中央部にそれぞれ開口しており、これら加圧空気供給
通路20から供給される加圧空気の漏洩は、最終的にリ
ブ14eの先端部の外周側とコア部16との接触面で防
止され、他の部分よりも高温となって冷却が遅れる傾向
にあるリブ14eの付け根の部分が固定側金型11側に
押圧され、リブ14eと反対側にある平坦部14cの第
1の面14aのひけを防止することができる。
【0034】本実施例では、射出成形品14の壁部14
dの外周側を固定側金型11とコア部16とで形成する
ようにしているが、コア部16のみで壁部14dを成形
し、パーティングライン全体が成形面11aと同一平面
上にあるように設定するようにしても良い。この場合、
固定側金型11とコア部16との対向部分にシール材を
組み込むことが望ましい。
【0035】上述した実施例では、平坦部14cの補強
のためのリブ14eを形成した例について説明したが、
平坦部14cから直角に折れ曲がる壁部14dの補強の
ためのリブを形成した実施例について、その外観の一部
を表す図7およびその平面形状を表す図8およびそのIX
−IX矢視断面構造を表す図9を参照して説明するが、先
の実施例と同一機能の部材には、これと同一符号を記し
て重複する説明を省略するものとする。
【0036】すなわち、本実施例における射出成形品1
4は、壁部14dと平行に平坦部14cに突設される第
1のリブ21と、この第1のリブ21の両端から平坦部
14cと壁部14dとにまたがって形成される一対の第
2のリブ22とを有し、これらリブ21, 22と壁部1
4dとで囲まれるコア部16の成形面17の中央部に加
圧空気供給通路20が開口した構造となっている。コア
部16は、これらリブ21, 22の内側および外側の成
形面17と壁部14dの内周側および壁部14dの外周
側の先端部を成形するものであり、このコア部16とリ
ブ21, 22および壁部14dの外周側との接触面で加
圧空気の漏出が防止される。
【0037】従って、加圧空気供給通路20から供給さ
れる加圧空気は、先の2つの実施例と同様にリブ21,
22の付け根部分を集中的に押圧する結果、他の部分よ
りも高温となって冷却が遅れる傾向にあるリブ21, 2
2の付け根の部分が図示しない固定側金型に向けて押圧
され、リブ21, 22と反対側にある平坦面14cおよ
び壁部14dのひけを防止することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によると、平坦な第1の面と、こ
の第1の面の裏側に位置する平坦な第2の面と、この第
2の面から垂直に突出する枠状のリブとを有する成形品
を射出成形する場合、平坦な第1の面にひけなどの欠陥
が発生するのを未然に防止することができ、成形品の見
栄えを良くすることができる。
【0039】同様に、平坦な第1の面と、この第1の面
に対して直角に折れ曲がる平坦な第2の面と、これら第
1および第2の面の裏側に位置する平坦な第3および第
4の面と、第4の面と平行に第3の面から垂直に突出す
る第1のリブと、この第1のリブの両端部に一体的に接
合されて第3および第4の面から垂直に突出する一対の
第2のリブとを有する成形品を射出成形する場合、平坦
な第1および第2の面にひけなどの欠陥が発生するのを
未然に防止することができ、成形品の見栄えを良くする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による射出成形用金型の一実施例の概略
構造を表す断面図である。
【図2】図1に示した実施例の主要部の構造を抽出拡大
した断面図である。
【図3】図2中の III−III 矢視断面図である。
【図4】図2に示した主要部を誇張して描いた断面構造
の概念図である。
【図5】本発明による射出成形品の一例の外観を表す斜
視図である。
【図6】図5に示した射出成形品を射出成形するための
本発明による射出成形用金型の他の実施例の主要部の概
略構造を表す断面図である。
【図7】本発明による射出成形品の他の一例の主要部の
外観を抽出して表す斜視図である。
【図8】図7に示した射出成形品の平面図である。
【図9】図8中のIX−IX矢視断面図である。
【図10】本発明の対象となった射出成形用金型の一例
の主要部の概略構造を表す断面図である。
【図11】本発明の対象となった射出成形用金型の他の
一例の主要部の概略構造を表す断面図である。
【符号の説明】
11 固定側金型 11a 成形面 12 可動側金型 13 キャビティ 14 射出成形品 14a 第1の面 14b 第2の面 14c 平坦部 14d 壁部 14e リブ 15 スプルー 16 コア部 17 成形面 18 加圧空気通路 19 ピン 20 加圧空気供給通路 21, 22 リブ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な第1の面と、この第1の面の裏側
    に位置する平坦な第2の面と、この第2の面から垂直に
    突出する枠状のリブとを有する成形品を射出成形するた
    めの金型であって、 前記第2の面を成形するための金型は、 前記第2の面を成形するための成形面に枠状に開口し、
    前記リブに対応してこれを成形するためのキャビティ
    と、 このキャビティで囲まれた前記成形面の中央部に開口
    し、前記成形面に向けて加圧気体を供給するための加圧
    気体供給通路とを有することを特徴とする射出成形用金
    型。
  2. 【請求項2】 前記加圧気体供給通路には、先端が前記
    成形面と同一平面上にあるピンが収容され、このピンの
    中心から枠状をなす前記キャビティまでの距離は、当該
    ピンの直径の1〜50倍の範囲に設定されていることを
    特徴とする請求項1に記載の射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 平坦な第1の面と、この第1の面の裏側
    に位置する平坦な第2の面と、この第2の面から垂直に
    突出する枠状のリブとを有する成形品を射出成形するに
    際し、 前記第2の面を成形するための成形面に枠状に開口し、
    前記リブに対応してこれを成形するためのキャビティが
    形成された金型を用い、 前記キャビティで囲まれた前記成形面の中央部から前記
    キャビティに向けて加圧気体を供給し、前記キャビティ
    内に射出された樹脂を前記キャビティの外周側に押し付
    けるようにしたことを特徴とする射出成形方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の金型を用い、請求項3
    に記載の射出成形方法によって得られる射出成形品であ
    って、 平坦な第1の面と、この第1の面の裏側に位置する平坦
    な第2の面と、この第2の面から垂直に突出する枠状の
    リブとを有することを特徴とする射出成形品。
  5. 【請求項5】 前記第2の面から垂直に突出する前記枠
    状のリブの突出高さが10mm以上であることを特徴とす
    る請求項4に記載の射出成形品。
  6. 【請求項6】 平坦な第1の面と、この第1の面に対し
    て直角に折れ曲がる平坦な第2の面と、これら第1およ
    び第2の面の裏側に位置する平坦な第3および第4の面
    と、前記第4の面と平行に前記第3の面から垂直に突出
    する第1のリブと、この第1のリブの両端部に一体的に
    接合されて前記第3および前記第4の面から垂直に突出
    する一対の第2のリブとを有する成形品を射出成形する
    ための金型であって、 前記第3および第4の面を成形するための金型は、 前記第2の面の少なくとも一部を形成するための第1の
    成形面と、 前記第3および第4の面を成形するための第2および第
    3の成形面に開口し、前記第1および第2のリブに対応
    してこれらを成形するためのキャビティと、 このキャビティで囲まれる前記2の成形面の中央部に開
    口し、前記第2の成形面に向けて加圧気体を供給するた
    めの加圧気体供給通路とを有することを特徴とする射出
    成形用金型。
  7. 【請求項7】 前記加圧気体供給通路には、先端が前記
    第2の成形面と同一平面上にあるピンが収容され、この
    ピンの中心から前記キャビティまでの距離は、当該ピン
    の直径の1〜50倍の範囲に設定されていることを特徴
    とする請求項6に記載の射出成形用金型。
  8. 【請求項8】 平坦な第1の面と、この第1の面に対し
    て直角に折れ曲がる平坦な第2の面と、これら第1およ
    び第2の面の裏側に位置する平坦な第3および第4の面
    と、前記第4の面と平行に前記第3の面から垂直に突出
    する第1のリブと、この第1のリブの両端部に一体的に
    接合されて前記第3および前記第4の面から垂直に突出
    する一対の第2のリブとを有する成形品を射出成形する
    に際し、 前記第2の面の少なくとも一部を形成するための第1の
    成形面と、前記第3および第4の面を成形するための第
    2および第3の成形面に開口し、前記第1および第2の
    リブに対応してこれらを成形するためのキャビティとを
    有する前記第3および第4の面を成形するための金型を
    用い、 前記キャビティで囲まれる前記第2の成形面の中央部か
    ら前記キャビティに向けて加圧気体を供給し、前記キャ
    ビティ内に射出された樹脂を前記キャビティの外周側に
    押し付けるようにしたことを特徴とする射出成形方法。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の金型を用い、請求項8
    に記載の射出成形方法によって得られる射出成形品であ
    って、 平坦な第1の面と、この第1の面に対して直角に折れ曲
    がる平坦な第2の面と、これら第1および第2の面の裏
    側に位置する平坦な第3および第4の面と、前記第4の
    面と平行に前記第3の面から垂直に突出する第1のリブ
    と、この第1のリブの両端部に一体的に接合されて前記
    第3および前記第4の面から垂直に突出する一対の第2
    のリブとを有することを特徴とする射出成形品。
  10. 【請求項10】 前記第3の面からの前記第2のリブの
    突出高さが前記第2および第4の面を構成する前記射出
    成形品の壁部と同じ高さであることを特徴とする請求項
    9に記載の射出成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008139868A1 (ja) 2007-05-07 2008-11-20 Central Glass Company, Limited 射出成形用金型
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