JPH07179517A - ポリビニルアルコール系ポリマー、その製造法及びそのポリマーよりなる紙の加工剤 - Google Patents

ポリビニルアルコール系ポリマー、その製造法及びそのポリマーよりなる紙の加工剤

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JPH07179517A
JPH07179517A JP34780493A JP34780493A JPH07179517A JP H07179517 A JPH07179517 A JP H07179517A JP 34780493 A JP34780493 A JP 34780493A JP 34780493 A JP34780493 A JP 34780493A JP H07179517 A JPH07179517 A JP H07179517A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水溶液の安定性に優れ、該ポリマーの水性溶液
を紙用サイジング用途に供した場合、空気、油或いは有
機溶剤の透過性や吸収に関するバリヤー性能及び印刷適
性が格段に向上した新規な変性ポリビニルアルコール系
ポリマーを提供すること。 【構成】式(1)で示されるN,N−ジ分岐アルキルア
ミド成分を含有するエチレン性不飽和ジカルボン酸モノ
アミド(A)を0.1〜20モル%共重合成分として含
有するポリビニルアルコール系ポリマー。 ここでR0は式(2)で示される。(但し、nは1〜
3、R1〜R3は水素又はアルキル基又はアリル基をそれ
ぞれ示し、同時に2個以上は水素でなく、R1〜R3の炭
素数の合計が4以上である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の構造単位を有す
るエチレン性不飽和ジカルボン酸モノアミドを導入した
新規ポリビニルアルコール系ポリマー、その製造法、及
び該ポリビニルアルコール系ポリマーよりなる紙の加工
剤、特に表面サイズ剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりポリビニルアルコール系ポリマ
ー(以下PVAと略す)は、その製膜特性(造膜性、耐
油性、強度等)、水溶性等を利用して乳化剤、懸濁剤、
界面活性剤、繊維加工剤、各種バインダー、紙用サイジ
ング剤、接着剤等として広く使用されている。
【0003】そして、各種用途に応じて、PVAの変性
が試みられている。即ち、PVAの主鎖に各種の単量体
を共重合させることにより変性を行うことが試みられて
おり、例えばエチレン性不飽和カルボン酸単位、長鎖脂
肪酸ビニルエステル単位、N−スルホアルキルアミド単
位、N−アルキルアクリルアミド単位等の変性基を導入
した数多くの変性PVAが上市されている。そして、そ
の用途としては上記の如く乳化剤、懸濁剤、界面活性
剤、繊維加工剤、各種バインダー、紙用サイジング剤、
接着剤等が挙げられるが、近時の技術革新に於いては、
より特徴ある製品が要求されており、変性PVAの製造
時のケン化反応時に於ける変性基の安定性(脱離しない
こと)や各種溶液として実用に供した時の放置安定性が
重要な問題となったりしている。
【0004】特にPVA水溶液をそのまま処理剤として
用いる紙用サイジング剤用途においては、その影響が顕
著でありPVA樹脂そのものの特性に左右されると言っ
ても過言ではない。このような背景において、PVAを
共重合変性して紙用コーティング剤として用いることが
多く提案されている。
【0005】かかる方法として、特開昭49−8781
1号公報には、紙用コーティング剤用途において、紙層
内部へのPVAを含む紙用コーティング液の紙表面への
歩留りを改善し、紙の表面強度の改善を目的として分子
内に0.1〜15モル%のラクトン環を含有する変性P
VAが開示されている。
【0006】又、空気、油或いは有機溶剤の透過性や透
過性に関するバリヤー性能を紙に付与することを目的と
して、特開昭56−20698号公報には0.1〜15
モル%のエチレン性不飽和カルボン酸を含有する変性P
VAが開示されており、特開昭63−270704号公
報には、高重合度スルホン酸基を含有する変性PVAが
開示されている。更に、上記と同目的で特開昭56−5
8098号公報には、炭素数が6以上の脂肪酸ビニルエ
ステル、炭素数が6以上のアルキルビニルエーテル、炭
素数が6以上のα−オレフィンより選ばれる単量体及び
エチレン性不飽和カルボン酸又はその低級アルキルエス
テル又は酸無水物を含有する変性PVAが開示されおり
特開昭62−119202号公報に於いても、ジアルキ
ルカルビトールやトリアルキルカルビトールからなるエ
チレン性不飽和ジカルボン酸モノエステル単位及び酢酸
ビニル単位を任意単位として含む変性PVAが開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
PVAの水溶液の安定性においては、まだまだ改善の余
地があり、特に特開昭56−58098号公報及び特開
昭62−119202号公報開示技術の変性PVAでは
上記ポリマーを各種溶液とし長期放置した場合増粘、ゲ
ル化、層分離等が起こったり該PVAの製造時には変性
しようとする官能基が脱離し、カルボキシル基又はラク
トンになりやすく、変性の目的が充分果たせないという
問題や充分な重合度を有するPVAが得難いという問題
があり、PVAの製造面及び用途面で一層の改善が望ま
れているのである。
【0008】更に紙用サイジング剤としての特性を見た
場合においても特開昭49−87811号公報の開示技
術では、紙コーティング液を塗被した紙の表面強度の改
善効果は認められるものの、空気、油或いは有機溶剤の
透過性や吸収に関するバリヤー性能を紙に付与すること
は考慮されておらず不十分である。又、特開昭56−2
0698号公報、特開昭63−270704号公報、特
開昭56−58098号公報及び特開昭62−1192
02号公報の開示技術では、油或いは有機溶剤の吸収や
透過性に関するバリヤー性能が考慮されおり透気度、吸
油度、印刷適性の改善が図られているもののまだまだ満
足の出来るものではなく、より一層の改善が求められて
いるのが現状である。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる欠点を解決すべく
鋭意検討した結果、本発明者らは、変性成分として下記
の化1で示されるN,N−ジ分岐アルキルアミド成分を
含有するエチレン性不飽和ジカルボン酸モノアミド
(A)を0.1〜20モル%共重合体成分とする新規な
PVAはケン化反応時に変性基の離脱がなく目的とする
変性PVAが容易に製造出来る上、水溶液とした時の保
存安定性に優れ、特に該ポリマーを紙用サイジング剤用
途に供した場合、塗工加工紙のバリヤー性能及び印刷適
性が顕著に優れていることを見いだし本発明に至った。
【化1】 ここでR0は化2で示される。
【化2】 (但し、nは1〜3、R1〜R3は、水素又はアルキル基
又はアリル基をそれぞれ示し、同時に2個以上は水素で
なく、R1〜R3の炭素数の合計が4以上である。)
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
変性PVA(以下、単に変性PVAと称することがあ
る)は、上記の如く(A)単位を必須成分としており、
(A)単位は上記化1で示されるN,N−ジ分岐アルキ
ルアミド成分を含有するエチレン性不飽和ジカルボン酸
モノアミド単位でR1〜R3の上記官能基を有するもので
1〜R3の官能基の炭素数が、4未満ではケン化時の変
性基の安定性及び水溶液の保存安定性が悪く、又塗工紙
のバリヤー性能、印刷適性の点で不適当であり、該炭素
数は好ましくは4〜16である。該(A)単位を含有す
る共重合可能な単量体としては、N,N−ジイソブチル
マレイン酸モノアミド、N,N−ジイソアミルマレイン
酸モノアミド、N,N−ジ(2−エチルヘキシル)マレ
イン酸モノアミド、N,N−ジイソブチルフマル酸モノ
アミド、N,N−ジイソアミルフマル酸モノアミド、
N,N−ジ(2−エチルヘキシル)フマル酸モノアミ
ド、N,N−ジイソブチルイタコン酸モノアミド、N,
N−ジイソアミルイタコン酸モノアミド、N,N−ジ
(2−エチルヘキシル)イタコン酸モノアミド、N,N
−ジイソブチルシトラコン酸モノアミド、N,N−ジイ
ソアミルシトラコン酸モノアミド、N,N−ジ(2−エ
チルヘキシル)シトラコン酸モノアミドなどが挙げら
れ、好ましくはN,N−ジイソブチルマレイン酸モノア
ミドが好適に使用される。又、本発明の変成PVAの
(A)単位中のカルボン酸成分としては、遊離カルボキ
シル基又はその塩である。
【0011】通常本発明のPVAを製造するには(A)
とビニルエステル(B)を共重合して得られるビニルエ
ステル共重合体をケン化する。(B)としてはギ酸ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル等が
挙げられるが、経済的にみて酢酸ビニルが好ましい。
【0012】上記変性PVAの各単位の割合は、造膜
性、経済性という点から上記化1で示されるN,N−ジ
分岐アルキルアミド成分を含有するエチレン性不飽和ジ
カルボン酸モノアミド単位(A)を0.1〜20モル
%、好ましくは0.1〜10モル%、ビニルエステル単
位(B)及びビニルアルコール単位(C)が合計で80
〜99.9モル%の範囲が適当である。又、ケン化度
(ビニルエステル単位(B)とビニルアルコール単位
(C)との合計量に対するビニルアルコール単位(C)
の割合)は、水溶性を保持するという点より50モル%
以上であることが好ましく、特に好ましい範囲は耐水
性、強度という点から75モル%以上である。
【0013】本発明に用いられる変性PVAの重合度は
その使用目的により適宜選択すべきであるが、300未
満であると塗膜用途等に用いた場合該塗膜強度の低下等
の点で好ましくなく、又4000以上であると水溶液粘
度の上昇、塗工性の低下という点で問題があり、通常5
00〜3000の範囲が適当である。
【0014】次に本発明の変性PVAの製造方法につい
て説明する。本発明の変性PVAは、上記化1で示され
るN,N−ジ分岐アルキルアミド成分を含有する上述の
エチレン性不飽和ジカルボン酸モノアミド単量体とビニ
ルエステルの共重合体をケン化することによって得られ
る。
【0015】このようなエチレン性不飽和ジカルボン酸
モノアミド(A)は、マレイン酸、無水マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シトラコン酸、
無水シトラコン酸等のエチレン性不飽和ジカルボン酸又
はその無水物或いは、これらの酸ハロゲン化物を化3で
示される第2アミンと無触媒又は適当な酸触媒(硫酸、
塩酸、P−トルエンスルホン酸等のプロトン酸)の存在
下に反応させることにより得られる。このようなアミン
としては、ジイソブチルアミン、ジイソアミルアミン、
ジ(2−エチルヘキシル)アミンが挙げられる。
【化3】 ここで、R0は化2で示される。
【化2】 (但し、nは1〜3、R1〜R3は、水素又はアルキル基
又はアリル基をそれぞれ示し、同時に2個以上は水素で
なく、R1〜R3の炭素数の合計が4以上である。)
【0016】尚、かかる重合に当たっては、本発明の趣
旨を損なわない限り上記2成分以外にかかる単量体と共
重合可能な他の不飽和単量体、例えばアルキルビニルエ
ーテル、メタアクリルアミド、エチレン、プロピレン、
α−ヘキセン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オク
タドデセン等のオレフィン、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル等のニトリル類、アクリル酸アルキルエス
テル、メタクリル酸アルキルエステル、クロトン酸アル
キルエステル、マレイン酸ジアルキルエステル、イタコ
ン酸ジアルキルエステル、シトラコン酸ジアルキルエス
テル、フマル酸ジアルキルエステル等を少量共重合させ
てもよい。
【0017】該共重合反応は、溶媒不存在下に行うこと
も出来るが、通常は適当な溶媒、特にメタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノールなどの低級アルコー
ルが用いられる。重合時の単量体の仕込み方法としては
特に制限はなく、一括仕込み、分割仕込み、連続仕込み
等任意の方法が採用されるが、エチレン性不飽和ジカル
ボン酸モノアミドをPVA中に均一に導入出来る点で分
割仕込み或いは連続仕込み方法が有利である。
【0018】共重合に当たって触媒としてはアゾイソブ
チルニトリル、過酸化アセチル、過酸化ベンゾイル、過
酸化ラウリル等の公知ラジカル重合触媒及びアゾビスジ
メチルバレロニトリル、アゾビスメトキシジメチルバレ
ロニトリル等の低温活性ラジカル触媒等が用いられる。
又、反応温度は40〜65℃程度とすることが多い。
【0019】かかる方法により得られた共重合体は、次
にケン化される。該ケン化工程においては、必要に応じ
て残存モノマーを追い出してから、常法に従ってケン化
される。即ち、ケン化に当たっては該共重合体をアルコ
ール又は含水アルコールに溶解し、アルカリで中和後酸
触媒又はアルカリ触媒でケン化が行われる。アルコール
としては、メタノール、エタノール、プロパノール、t
−ブタノール等が挙げられるがメタノールが特に好適に
使用される。アルコール中の共重合体の濃度は系内の粘
度で適宜選択され通常は10〜60重量%の範囲から選
ばれる。ケン化に使用される触媒としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、ナト
リウムエチラート、カリウムメチラート等のアルカリ金
属の水酸化物やアルコラートの如きアルカリ触媒、或い
は硫酸、塩酸等の酸触媒が用いられる。
【0020】かかる触媒の使用量は、ケン化方法、目標
ケン化度等により適宜選択されるが、通常ビニルエステ
ルに対して0.1〜10モル%が適当である。又、ケン
化反応温度は特に制限はなく、通常10〜60℃、好ま
しくは20〜50℃の範囲から選ばれ、ケン化反応は5
〜240分にわたって行われる。ケン化反応終了後、必
要に応じて中和し、アルコール等で洗浄し乾燥すること
により目的とする変性PVAが得られる。
【0021】次に本発明の変性PVAを用いた紙の表面
サイズ剤について説明する。上記方法により得られた変
性PVAを紙の表面サイズ剤用途に用いる際には、一般
に水に溶解して用いられるが、溶剤系でも使用可能であ
る。又、サイズ剤中のポリマー濃度は目的に応じて適宜
調製すればよいが、通常0.5〜20重量%程度の範囲
から選択することが出来る。
【0022】本発明の変性PVAを紙用サイジング剤と
して使用する場合には、本発明に支障のない範囲で、所
望に応じて他の添加剤を含有させ或いは併用することが
できる。他の添加剤としては、例えば通常のPVA、コ
ーンスターチ、酸化澱粉などの澱粉類、カルボキシメチ
ルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシアルキル
セルロースなどのセルロース化合物、スチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックス、スチレン−ブタジエン−メタ
クリル酸エステル共重合体ラテックスなどの合成ゴム系
ラテックス、グリオキザール、尿素樹脂、エポキシ樹
脂、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂等の耐水化剤、硼
砂、硼酸、硫酸アルミニュウム、酢酸マグネシウム等の
架橋剤、及び消泡剤、離型剤、防腐剤、防虫剤、防錆
剤、増粘剤、グリセリン、ジエチレングリコール、エチ
レングリコール等の可塑剤などが挙げられる。又、該サ
イジング剤は上記以外の公知の添加剤を加えてもよい。
【0023】本発明の紙加工剤は、紙のクリアコーティ
ングに好適に用いられるが、酸化チタン、クレー、炭酸
カルシウム、サチンホワイトなどの無機系顔料、微粉末
状熱可塑性樹脂(塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル系
樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体系樹脂など)の合
成樹脂系顔料などの顔料を含む顔料コーティングにも好
適に用いることが出来る。
【0024】サイズ剤を塗被する紙としては、例えばマ
ニラボール、白ボール、ライナー等の板紙、一般上質
紙、中質紙、コート紙、軽量コート紙、包装用紙、グラ
ビア用紙などの印刷用紙などが好適に用いられるが、特
にバリヤー性能を必要とする剥離紙、感圧記録紙、感熱
記録紙等の加工用原紙、耐油紙、撥水紙の如き特殊紙に
適用して顕著な効果を発揮しうるが、これらに限定され
るものではない。
【0025】紙に塗被するに当たっては、サイズプレス
コート、ロールコーター法、エヤードクター法、ブレー
ドコート法等従来公知の任意の方法が採用できる。塗布
量は、所望する紙の性状に応じて任意に選ぶことが出来
るが、通常0.1〜5g/m2 程度(本発明の変性PV
Aの固形分換算)が適当である。又、塗布後の乾燥条件
は、紙の性状に応じて任意に選ぶことが出来るが、通常
80〜250℃で3〜60秒程度の条件で行われる。
【0026】本発明の変性PVAは上述した紙用サイジ
ング剤としての用途の他、乳化剤、懸濁剤、高分子界面
活性剤、繊維加工剤、フィルム、シート、顔料バインダ
ー、不織布バインダー、石膏ボードや繊維板等の各建材
用バインダー、各種粉体造粒用バインダー、木材、紙、
アルミ箔などの接着剤、ホットメルト型接着剤、感圧接
着剤、感熱オーバーコート剤、紙力増強剤、さらには繊
維用糊料などの分野にその有用性が期待されるものであ
る。
【0027】
【作 用】本発明の変性PVAは、N,N−ジ分岐アル
キルアミド成分を含有するエチレン性不飽和ジカルボン
酸モノアミドを導入することにより製造時の安定性に優
れ、該ポリマーの水性溶液を紙サイジング用途に供した
場合、空気、油或いは有機溶剤の透過性や吸収に関する
バリヤー性能及び印刷適性が格段に向上し大変有用であ
る。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例によって具体
的に説明する。なお,実施例中「%」とあるのは、断り
のない限り重量基準を意味する。 実施例1 無水マレイン酸500部、ジイソブチルアミン65.9
部をフラスコに仕込み、撹拌下に60℃で2時間反応を
行った。反応終了後、反応物を再結晶することにより化
4で示される化合物が得られた。
【化4】 0は、化5で示される。
【化5】 収率は、95%であった。
【0029】還流冷却器、滴下漏斗、攪拌機を備えた重
合缶に酢酸ビニル1000部、メタノール150部を仕
込み攪拌しながら窒素気流下で温度を上昇させ62℃に
おいてアゾビスイソブチロニトリル0.6部をメタノー
ル19.4部に溶解した溶液を投入し重合を開始した。
重合開始点より上記で得た化合物N,N−ジイソブチル
マレイン酸モノアミド27.2部を溶解したメタノール
溶液272部を5時間にわたって連続的に滴下しながら
重合を行い、酢酸ビニルエステルの重合率が50%にな
った時点で重合を終了した。続いてメタノール蒸気を吹
き込む方法により未反応の酢酸ビニルモノマーを系外に
除去し共重合体のメタノール溶液を得た。次いで、該溶
液をメタノールで希釈して濃度を30%に調製してニー
ダーに仕込み、溶液温度を35℃に保ちながら水酸化ナ
トリウムを加えて中和した。これに更に水酸化ナトリウ
ムをポリマー中の酢酸ビニル単位に対して30ミリモル
加えて混練りした。ケン化反応進行と共にケン化物が析
出し、遂には粒子状となった。生成した変性PVAを濾
過し、メタノールでよく洗浄して熱風乾燥器中で乾燥
し、目的物を得た。得られた変成PVAをソックスレー
抽出器を用いてメタノールで抽出洗浄しジイソブチルマ
レイン酸モノアミドによる変成度を1H−NMRで分析
した結果、変性度は2.0モル%であった。又、変性P
VAのケン化度は、残存酢酸ビニル単位の加水分解に要
するアルカリ消費量の定量により分析を行ったところ9
8モル%であった。尚、この変成PVAのB型粘度計に
よる4%水溶液の粘度は、30cps/20℃であっ
た。
【0030】更に、得られた変性PVAのIRスペクト
ル及び1H−NMR(D2O)スペクトルの帰属を以下に
示す。 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH(CH32のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンピロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │ 実施例1で得られた変性PVAのケン化前後の(A)単
量体の含有量の評価、変性PVA水溶液の放置安定性の
評価及びサイズ剤としての適性評価を以下の如く行っ
た。評価結果は表4〜5に示す。
【0031】ケン化前後の(A)単量体の含有量の評
価:1H−NMR(D2O)により分析を行い、(A)単
量体の変性度の評価を行った。
【0032】水溶液の放置安定性評価:実施例1で得ら
れた変性PVAの4%水溶液を80℃で2時間にわたっ
て溶解を行うことにより調製し、40℃で1週間放置後
のジイソブチルマレイン酸モノアミド変性度を1H−N
MRにより分析を行い、放置テスト後の変性度の評価を
行った。
【0033】サイズ剤としての適正評価:実施例1で得
られた変性PVAの4%水溶液を調製し、秤量60g/
2 上質紙に試験用サイズプレス装置(熊谷理機(株)
製)を用いて着量1.0g/m2 になるよう塗布し、乾
燥温度110℃、乾燥時間1分の条件で乾燥後、スーパ
ーカレンダー(80℃、40Kg/cm )で2回処理
し、20℃、65%RHで24時間以上調湿した後、以
下の種々の物性測定に供した。
【0034】(物性測定項目) ステキヒトサイズ度:JIS P−8122により測定
を行った。 透気度 :JIS P−8117により測定
を行った。 吸油度 :JIS P−8130により測定
を行った。 IGTピック :IGT印刷試験機(熊谷理機
(株)製)によりインキにFINE INK TV−2
0(大日本インキ製)を用いて測定を行った。 実施例1で得られた変性PVAの4%水溶液を40℃で
1週間放置後においても上記と同様にサイズ剤としての
適性評価を行った。
【0035】実施例2〜7、比較例1〜6 表1に示した成分及び条件でエチレン性不飽和ジカルボ
ン酸モノアミドの合成を行い、得られた各種エチレン性
不飽和ジカルボン酸モノアミドと酢酸ビニルとの共重合
及びケン化を表2の成分及び仕込み量で実施例1と同様
の手順により種々の変性PVAを調製し、実施例1と同
様の評価を行った。尚、変性PVAの4%水溶液を40
℃で1週間放置後のサイズ剤としての適性評価は比較例
1〜4で行った。得られた種々の変性PVAを表3に示
し、評価結果は表4〜5に示す。実施例1の場合につい
ても再度表1〜3に示す。
【0036】又、上記実施例2〜7で得られた変性PV
AのIRスペクトル及び1H−NMRスペクトルの帰属
を以下に示す。 実施例2 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH(CH32のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンピロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │
【0037】実施例3 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH(CH32のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンピロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │
【0038】実施例4 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH(CH32のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンピロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │
【0039】実施例5 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH2−CH3のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンピロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │
【0040】実施例6 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH2−CH3のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンピロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │
【0041】実施例7 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH(CH32のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンピロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │
【0042】
【表1】 エチレン性不飽和ジカルボン酸モノアミドの合成条件 合成モノアミド 酸 アミン 温度 時間 収率 (部) (部) (℃) (hr) (%) D-i-BMMAm 無水マレイン酸 ジイソブチルアミン 60 2 95 D-i-BIMAm 無水イタコン酸 ジイソブチルアミン 60 2 95 D-i-AMMAm 無水マレイン酸 ジイソアミルアミン 60 2 97 D-EHMMAm 無水マレイン酸 ジ(2エチルヘキシル)アミン 60 2 92 D-n-DMMAm 無水マレイン酸 ジ-n-プロピルアミン 60 2 95N-n-OMMAm 無水マレイン酸 n-オクチルアミン 60 2 90 D−i−BMMAmは、N,N−ジイソブチルマレイン
酸モノアミド。D−i−BIMAmは、N,N−ジイソ
ブチルイタコン酸モノアミド。D−i−AMMAmは、
N,N−ジイソアミルマレイン酸モノアミド。D−EH
MMAmは、N,N−ジ(2エチルヘキシル)マレイン
酸モノアミド。D−n−DMMAmは、N,N−ジ−n
−プロピルマレイン酸モノアミド。N−n−OMMAm
は、N−n−オクチルマレイン酸モノアミド。
【0043】
【表2】
【0044】注) ( ) 内の数値はモノマーの総仕込み
量に対するを単量体(A)の仕込みモル分率を表す。略
語は以下の通り。D−i−BMMAmは、N,N−ジイ
ソブチルマレイン酸モノアミド。D−i−BIMAm
は、N,N−ジイソブチルイタコン酸モノアミド。D−
i−AMMAmは、N,N−ジイソアミルマレイン酸モ
ノアミド。D−EHMMAmは、N,N−ジ(2エチル
ヘキシル)マレイン酸モノアミド。D−n−DMMAm
は、N,N−ジ−n−プロピルマレイン酸モノアミド。
N−n−OMMAmは、N−n−オクチルマレイン酸モ
ノアミド。3Mは、マレイン酸モノメチル。MRMは、
モノ(ジイソプロピルメチル)マレート。VeoVa−
10は、下記化6で示される単量体。
【化6】 1、R2、R3は水素又はアルキル基。R1、R2、R3
炭素数の合計は平均で10。AMPSは、N−スルホイ
ソブチレンアクリルアミドナトリウム。
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】 注)( )内の数値は、変性PVAの4%水溶液を40
℃で1週間放置した後のサイズ剤としての適性評価結果
を示す。
【0048】
【発明の効果】本発明の変性PVAは、N,N−ジ分岐
アルキルアミド成分を含有するエチレン性不飽和ジカル
ボン酸モノアミドを導入することにより水溶液の安定性
に優れ、該ポリマーの水性溶液を紙サイジング用途に供
した場合、空気、油或いは有機溶剤の透過性や吸収に関
するバリヤー性能及び印刷適性が格段に向上し大変有用
である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】更に、得られた変性PVAのIRスペクト
ル及び1H−NMR(D2O)スペクトルの帰属を以下に
示す。 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH(CH32のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンプロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │ 実施例1で得られた変性PVAのケン化前後の(A)単
量体の含有量の評価、変性PVA水溶液の放置安定性の
評価及びサイズ剤としての適性評価を以下の如く行っ
た。評価結果は表4〜5に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】又、上記実施例2〜7で得られた変性PV
AのIRスペクトル及び1H−NMRスペクトルの帰属
を以下に示す。 実施例2 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH(CH32のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンプロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】実施例3 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH(CH32のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンプロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】実施例4 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH(CH32のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンプロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】実施例5 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH2−CH3のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンプロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】実施例6 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH2−CH3のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンプロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】実施例7 IR : 3350cm-1、1100cm-1 −OH 2950cm-1、1420cm-1 −CH 1650cm-1 −C=O 1585cm-1 COONa1 H−NMR: 0.9ppm −CH(CH32のメチルプロトン 1.6ppm −CH2−CH−のメチレンプロトン │ 2.1ppm −O−CO−CH3のメチルプロトン 4.0ppm −CH2−CH−のメチンプロトン │ ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】本発明の変性PVAは、上述した紙用サイ
ジング剤としての用途の他、乳化剤、懸濁剤、高分子界
面活性剤、繊維加工剤、フィルム、シート、顔料バイン
ダー、徐放性薬剤(殺虫剤、農薬、肥料、湿布薬、飲み
薬、芳香剤)用バインダー、不織布バインダー、石膏ボ
ードや繊維板等の各建材用バインダー、各種粉体造粒用
バインダー、木材、紙、アルミ泊などの接着剤、ホット
メルト型接着剤、感圧接着剤、感熱オーバーコート剤、
紙力増強剤、さらには繊維用糊剤、土壌や化粧品用の保
水(安定)剤、化粧品用クリーム,練り歯磨き,各種水
溶液等の粘度調整剤、シャンプー,石鹸,洗剤等の添加
剤、曇り・結露防止用暫定皮膜や(マイクロ)カプセル
皮膜、プラスチックス用可塑剤、剥離・雛型紙用塗布
剤、船底防汚塗料、感光性樹脂、酸素固定用ゲル、セメ
ント混和剤、水処理用凝集剤、インクジェットプリンタ
ー用シートの表面処理剤、衣服等の静電気防止剤、洗濯
糊、魚釣用疑似餌、変性ビニロンや変性ブチラール樹脂
の原料などの分野にその有用性が期待されるものであ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン性不飽和ジカルボン酸モノアミ
    ド(A)を0.1〜20モル%共重合成分として含有す
    るポリビニルアルコール系ポリマーであって、前記エチ
    レン性不飽和ジカルボン酸モノアミド(A)のアミド成
    分が、下記化1で示されることを特徴とするポリビニル
    アルコール系ポリマー。 【化1】 ここでR0は化2で示される。 【化2】 (但し、nは1〜3、R1〜R3は水素又はアルキル基又
    はアリル基をそれぞれ示し、同時に2個以上は水素でな
    く、R1〜R3の炭素数の合計が4以上である。)
  2. 【請求項2】 (A)の単量体とビニルエステルを共重
    合した後、得られるビニルエステル共重合体をケン化
    し、請求項1記載のポリビニルアルコール系ポリマーを
    得ることを特徴とするポリビニルアルコール系ポリマー
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のポリビニルアルコール系
    ポリマーを用いることを特徴とした紙の加工剤。
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EP3604672A4 (en) * 2017-03-30 2021-01-06 Kuraray Co., Ltd. RELEASE PAPER TUBE PAPER AND METHOD FOR MANUFACTURING THEREOF AND RELEASE PAPER

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