JPH0715806A - ハイブリッド車両の駆動伝達装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の駆動伝達装置

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JPH0715806A
JPH0715806A JP18728093A JP18728093A JPH0715806A JP H0715806 A JPH0715806 A JP H0715806A JP 18728093 A JP18728093 A JP 18728093A JP 18728093 A JP18728093 A JP 18728093A JP H0715806 A JPH0715806 A JP H0715806A
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JP
Japan
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electric motor
engine
clutch
output
vehicle
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JP18728093A
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English (en)
Inventor
Shuzo Moroto
脩三 諸戸
Yoshinori Miyaishi
善則 宮石
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Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】動力源としての電気モータにジェネレータ又は
スタータモータとしての機能をもたせる。 【構成】入力クラッチC1をONにした状態で燃焼エン
ジンEを駆動すると、エンジン出力によって電気モータ
Mがジェネレータとして機能してバッテリ(不図示)が
充電される。また、燃焼エンジンEが停止している状態
で入力クラッチC1をONにし電気モータMを作動させ
ると、該電気モータMの出力によってエンジンEが始動
される。このいずれの場合においても、ダイレクトクラ
ッチC2及びブレーキBは解放されているため、エンジ
ン出力及びモータの出力は駆動輪33a,33bに伝達
されず、したがって車輌が走行することもない。また、
このダイレクトクラッチC2等はもともと変速のために
装備されている要素であり、したがって、電気モータM
に上述のような機能をもたせる場合でも大きな設計変更
等の必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガソリンエンジン又は
ディーゼルエンジン等の燃焼エンジンと、バッテリ等の
電気エネルギによる電気モータとを動力源として組合わ
せて用いるハイブリッド車両に係り、詳しくは前記電気
モータを燃焼エンジン始動装置として利用でき、かつ車
両停止時に前記燃焼エンジンによって発電できる駆動伝
達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両は、ガソリンエンジン又は
ディーゼルエンジン等の燃焼エンジンを搭載しており、
該燃焼エンジンの燃焼を動力源として走行している。該
エンジンは、高出力を得られると共に、長距離の走行が
可能であるが、燃焼に伴い、騒音が発生すると共に、N
x ,Co2 等の排気ガスを発生する。
【0003】近時、環境問題の高まりにより、騒音を発
生せず、かつ排気ガスの発生のない電気モータを動力源
とする車両が注目されている。しかし、該電気自動車
は、重くて電気容量に限りのあるバッテリを搭載する必
要があり、エンジンを搭載したものに比し、その出力は
充分でなく、加速性能、高負荷走行及び高速走行等の走
行性能は低く、なによりも1回のバッテリの充電による
航続距離が短く、その使用範囲が制限されている。
【0004】そこで、燃焼エンジンと電気モータとを併
用したハイブリッド車両が提案されている。該ハイブリ
ッド車両は、エンジンを一定状態で回転して発電機を駆
動し、該発電機による電気エネルギに基づく電気モータ
の回転にて車両を駆動するシリーズ(直列)タイプと、
電気モータ及びエンジンの出力をそれぞれ駆動輪に連結
し、電気モータ及びエンジンのいずれか一方を選択的に
用いるパラレル(並列)タイプのものとがある。
【0005】ところで、従来、該ハイブリッド車両にお
ける動力伝達装置は、例えば図1に示すように、燃焼エ
ンジンEと電気モータMとの間には入力クラッチ100
が介装されており、またこの電気モータMと変速装置1
02との間にも、別のクラッチ101が介装されてい
た。さらに、これらのクラッチ100,101には、作
動のためのアクチュエータや機構(ドッグクラッチ)が
接続されており(不図示)、かかるアクチュエータによ
って作動されるようになっていた。
【0006】そして、このような構成の動力伝達装置に
おいて電気モータMにて走行する場合には、クラッチ1
00のみをOFFにして他方のクラッチ101をONに
する。これにより、電気モータMの出力が変速装置10
2に伝達され、適宜変速された上でその出力は駆動車輪
(不図示)に伝達される。また、エンジンEにて走行す
る場合には、両方のクラッチ100,101をONにす
ると共に電気モータMの駆動を停止すると、エンジン出
力は変速装置102を介して駆動車輪に伝達されること
となる。
【0007】一方、車両停止中にクラッチ100をON
としクラッチ101をOFFとしてエンジンEを駆動さ
せると、電動モータMが発電機として作動し、その結果
バッテリ(不図示)が充電されることとなる。なお、こ
のようにクラッチ101が切られて電気モータMと変速
装置102との間の連結が断たれているため、車両の停
止状態は維持されていた。またさらに、この電気モータ
Mはいわゆるスタータモータ(燃焼エンジン始動装置)
としても機能するようになっており、クラッチ101を
OFF、クラッチ100をONにすると共に電気モータ
Mを駆動することによってエンジンEを始動できるよう
になっていた。この場合にも上述と同様にクラッチ10
1が切られているため、電気モータMの駆動(エンジン
の始動)に伴って車両が動くこともない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に電気モータMと変速装置102との間にクラッチ10
1を介装させることは、エンジン始動時における車両の
発進防止や、車両停止時におけるバッテリ充電を可能に
するために必要であるものの、その反面、クラッチ10
1及び作動アクチュエータの追加に伴う重量増加やコス
トアップという問題があった。
【0009】また、電気モータMや変速装置102が配
設されている部分には一般的に余分なスペースないこと
から、このようにスペース的に厳しい部分にクラッチ1
01を搭載するためには電気モータM及び変速装置10
2をも含めた大幅な設計変更が必要となる。その結果、
従来の電気モータMや変速装置102が利用できず、そ
れに伴ってコストがアップしてしまうという問題があっ
た。さらに、エンジンEを含めた駆動部分がクラッチの
分だけ長くなってしまうと、エンジンEを横置きにする
FF車にあっては車両全体の大幅な改造を必要とし、該
改造に伴ってコストアップが生じるという問題があっ
た。
【0010】そこで、本発明は、自動変速装置に装備さ
れている係合手段を用いることにより、専用のクラッチ
を設けなくとも上記エンジン始動時における車両の誤発
進や車両停止中におけるバッテリ充電を可能にして、さ
らに上述した重量増加やコストアップの問題を解決し
た、ハイブリッド車両の駆動伝達装置を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、例えば図2にて説明すると、
車両走行のための動力源としての電気モータ(M)及び
燃焼エンジン(E)と、変速ギアユニット(25)及び
該変速ギアユニット(25)の伝達経路を適宜変更する
係合手段(B,C2)を有する自動変速装置(9)と、
前記燃焼エンジン(E)の出力を前記自動変速装置
(9)に選択的に伝達する入力クラッチ(C1)と、を
備え、前記電気モータ(M)又は前記燃焼エンジン
(E)の出力を前記自動変速装置(9)を介して駆動車
輪(33a,33b)に伝達してなる、ハイブリッド車
両の駆動伝達装置において、前記電気モータ(M)が、
前記動力源の外、ジェネレータ及び燃焼エンジン始動装
置の少なくとも一方として機能し、かつ、前記入力クラ
ッチ(C1)を該電気モータ(M)と前記燃焼エンジン
(E)との間に配置して、前記入力クラッチ(C1)を
接続状態にすることにより前記電気モータ(M)と前記
燃焼エンジン(E)とを連動させ、該入力クラッチ(C
1)を解放状態にすることにより前記電気モータ(M)
と前記燃焼エンジン(E)との連動を断つように構成
し、前記係合手段(B,C2)が、その所定複数(B,
C2)を解放することにより前記自動変速装置(9)の
入力部(R)と出力部(CR)とを切り離してなり、前
記所定複数の係合手段(B,C2)を非係合状態として
前記電気モータ(M)及び燃焼エンジン(E)の出力が
駆動車輪(33a,33b)に伝達されないようにする
と共に、前記入力クラッチ(C1)を係合状態にしうる
制御部(7)を設けた、ことを特徴とする。
【0012】
【作用】以上構成に基づき、電気モータ(M)による通
常走行時においては、入力クラッチ(C1)を切って前
記燃焼エンジン(E)の出力が前記自動変速装置(9)
に伝達しないようにし、前記電気モータ(M)のみを駆
動する。この電気モータ(M)の出力は、前記自動変速
装置(9)における係合手段(B,C2)が変速ギアユ
ニット(25)の伝達経路を適宜変更することに基づき
適宜変速されて駆動車輪(33a,33b)に伝達さ
れ、車両が走行する。また、燃焼エンジン(E)による
通常走行時においては、入力クラッチ(C1)を接続し
た上で該燃焼エンジン(E)を駆動する。この燃焼エン
ジン(E)の出力は、上述電気モータの場合と同様、前
記自動変速装置(9)によって適宜変速されて駆動車輪
(33a,33b)に伝達され、車両が走行する。
【0013】一方、前記電気モータ(M)をジェネレー
タとして機能させる場合には、前記制御部(7)が前記
係合手段の所定複数(B,C2)を非係合状態にすると
共に前記入力クラッチ(C1)を係合状態にし、さらに
前記燃焼エンジン(E)を駆動する。すると、該燃焼エ
ンジン(E)の出力は前記入力クラッチ(C1)を介し
て前記電気モータ(M)に伝達されて、該電気モータ
(M)はジェネレータとして機能し、バッテリが充電さ
れる。また、前記電気モータ(M)を燃焼エンジン始動
装置として機能させる場合には、上述と同様に制御部
(7)が前記係合手段の所定複数(B,C2)を非係合
状態にすると共に前記入力クラッチ(C1)を係合状態
にする。この状態で電気モータ(M)を作動させると、
該電気モータ(M)の出力は燃焼エンジン(E)に伝達
されて、該燃焼エンジン(E)は始動される。なお、上
記いずれの場合においても、前記係合手段(B,C2)
が解放されていることから前記自動変速装置(9)の入
力部(R)と出力部(CR)とは切り離されており、し
たがって、前記電気モータ(M)及び燃焼エンジン
(E)の出力が駆動車輪(33a,33b)に伝達され
ることはない。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると動
力源としての電気モータ(M)をジェネレータとして機
能させることによりバッテリを充電できる。したがっ
て、バッテリによる航続距離が伸び、排気ガスを出さな
いクリーン状態での長距離走行が可能となる。なお、バ
ッテリ充電時においては燃焼エンジン(E)は駆動され
て排気ガスが出るものの、通常の走行時と異なってエン
ジン回転数は一定回転であればよいため、排気ガスはク
リーンな状態で維持される。また、ジェネレータを別途
搭載する必要がなく、その分重量を軽減でき、またコス
トダウンが図れる。さらに、動力源としての電気モータ
(M)の出力によって燃焼エンジン(E)を始動でき、
専用の燃焼エンジン始動装置を搭載する必要がない。し
たがって、上述と同様にその分の重量を軽減でき、また
コストダウンが図れる。
【0015】また、上述のようにバッテリの充電及びエ
ンジン始動を行う場合には前記係合手段の所定複数
(B,C2)が非係合状態されているため、前記電気モ
ータ(M)及び燃焼エンジン(E)の出力が駆動車輪
(33a,33b)に伝達されることはなく、したがっ
て車両が走行してしまうこともない。
【0016】さらに、前記係合手段の所定複数(B,C
2)は、もともと変速ギアユニット(25)の伝達経路
を適宜変更して変速を行うためのものであり、上述のよ
うに切り離し用として兼用させたため、別途専用のクラ
ッチや該クラッチを駆動するためのアクチュエータを設
ける必要がない。仮に、これらの専用のクラッチを設け
なければならないとすれば、該クラッチ搭載のための大
幅な設計変更が必要となったり、あるいは駆動伝達装置
の全長が増加してボンネット内に入らず、搭載のために
車両改造が必要となる場合もある。したがって、本発明
によれば専用クラッチを不要とした分の重量を軽減でき
コストダウンが図れるばかりではなく、上述したような
大幅な設計変更も不要であり、また駆動伝達装置の全長
が増加することもなく、さらには車両改造が不要で従来
の車体を利用できて車両全体のコストダウンが可能とな
る。
【0017】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、本発明の構成を何等限定する
ものではない。
【0018】
【実施例】以下、図面に沿って本発明の実施例について
説明する。
【0019】まず、図2(a),(b) に沿って、本発明の第
1の実施例について説明する。
【0020】本実施例において、ガソリン又はディーゼ
ル等の燃焼エンジンEは、ハイブリッド車両のボンネッ
ト部分(不図示)に横向きに搭載されており、このエン
ジンEには、図2(a) に示すように、トランスアクスル
ケース3及びモータケース5が一体に固定されている。
そして、エンジンEは入力クラッチC1を介して2速自
動変速装置9の入力部に連結されており、また、この2
速自動変速装置9の入力部には電気モータMが連結され
ている。したがって、入力クラッチC1の作動に伴っ
て、エンジンEと、電気モータM及び2速自動変速装置
9とが適宜連結されることとなる。一方、2速自動変速
装置9の出力部は、ディファレンシャル装置11等を介
して駆動輪(駆動車輪)33a,33bに連結されてい
る。
【0021】本実施例においてはこのような構成を取
り、エンジンE及び電気モータMが車両走行のための動
力源として選択的に用いられる(以下、電気モータMを
動力源として走行する状態を“モータ走行モード”と
し、エンジンEを動力源として走行する状態を“エンジ
ン走行モード”とする)。すなわち、入力クラッチC1
をOFFとした状態で電気モータMを駆動すると、2速
自動変速装置9にて変速された電気モータMの出力が駆
動輪33a,33bに伝達されて車両が走行し(モータ
走行モード)、入力クラッチC1をONとした状態でエ
ンジンEを駆動すると、同じく2速自動変速装置9にて
変速されたエンジンEの出力が駆動輪33a,33bに
伝達されて車両が走行することとなる(エンジン走行モ
ード)。なお、電気モータMは、このように動力源とし
て用いられるほか、ジェネレータ及びスタータモータ
(燃焼エンジン始動装置)として機能するように構成さ
れている(詳細は後述)。また、これら各装置は互いに
一体に連結された前記ケース3,5内に収納されてい
る。
【0022】ところで、上述した入力クラッチC1は油
圧湿式多板クラッチからなり、その入力側がダンパ2を
介して前記エンジンEの出力軸Eaに連結されており、
またその出力側は、自動変速装置9に向けて延びている
中間軸21に連結されている。そして、この入力クラッ
チC1は、制御部7に接続されており、エンジン走行モ
ード等の場合にONにされ(図2(b) 参照)、エンジン
出力軸Eaと中間軸21とを連結するように構成されて
いる。一方、該中間軸21にはスリーブ状の出力軸22
が回転自在に被嵌されており、これらの中間軸21及び
出力軸22は、いわゆる2重軸を構成している。また、
該出力軸22の一端部には前記入力クラッチC1に隣接
してカウンタドライブギア23が固定されている。
【0023】また、モータケース5内には、この中間軸
21を囲むようにして電気モータMが配置されている。
この電気モータMは、ブラシレスDCモータ、誘導モー
タ、直流分巻モータ等のホローモータからなり、偏平状
のステータ26及び偏平状のロータ27を有している。
そして、このステータ26は、モータケース5の内壁に
固定されかつコイル28が巻装されて構成されており、
コイル28にはバッテリ(不図示)が接続されている。
また、ロータ27は、ロータリハブ34を介して前記中
間軸21に連結・固定されており、入力クラッチC1を
ONにした状態でエンジンEを駆動させると中間軸21
と共に回転し、前記バッテリはロータ27の回転に基づ
く起電力により充電されるようになっている。つまり、
このようにした場合には、電気モータMがジェネレータ
として機能することとなる。また、エンジンEが停止し
ている場合に、同じく入力クラッチC1をONにした状
態で電気モータMの方を駆動すると、該モータMの出力
が伝達されたエンジンEが始動される。つまり、かかる
場合には電気モータMがスタータモータとして機能する
こととなる。なお、ロータ27の内側には、軸方向に延
びる中空部Aが形成されており、その中空部A内には、
前記アクスルケース3の一部に亘って2速自動変速装置
9が配置されている。
【0024】この2速自動変速装置9は、変速ギアユニ
ットを構成するシングルプラネタリギアユニット25を
備えており、そのリングギアRは中間軸21及びロータ
27に連結されて入力部を構成し、そのキャリヤCRは
出力軸22に連結されて出力部を構成している。また、
キャリヤCRとサンギアSとの間には係合手段を構成す
るダイレクトクラッチC2が介装されており、サンギア
Sとケース3との間には同じく係合手段を構成するブレ
ーキBが介装されている。さらに、これらのダイレクト
クラッチC2及びブレーキBは、上述した入力クラッチ
C1と同様、制御部7に接続されており、適宜ON/O
FFされてシングルプラネタリギアユニット25の伝達
経路を変更するようになっている。すなわち、図2(b)
に示すように、モータ走行モードにおける後退時や1速
状態ではブレーキBのみがONにされ、2速状態ではダ
イレクトクラッチC2のみがONにされるようになって
いる。
【0025】一方、上述した入力クラッチC1の下方、
すなわち、トランスアクスルケース3の下部には、カウ
ンタ軸29及びディファレンシャル装置11が配置され
ており、該カウンタ軸29には前記ドライブギア23に
噛合されるカウンタドリブンギア30及びピニオン31
が固定されている。また、ディファレンシャル装置11
は該ピニオン31に噛合するリングギア32を有してお
り、該ギア32からのトルクがそれぞれ負荷トルクに応
じて左右の駆動輪33a,33bに伝達されるようにな
っている。
【0026】ついで、本実施例の作用について説明す
る。
【0027】まず、電気モータ走行モード時の作用につ
いて説明する。市街地走行時など、車両の発進及び停止
を繰り返す場合には電子制御装置等によって自動的にモ
ータ走行モードに設定され、あるいはモード切換えスイ
ッチによって手動で該モードに設定する。この状態で
は、制御部7によって入力クラッチC1がOFFとされ
てエンジン出力軸Eaと中間軸21との連結が断たれる
と共に、コントローラ(不図示)がコイル28に所定電
流を流すことに基づき電気モータMが駆動される。する
と、電気モータMのロータ27の回転は、2速自動変速
装置9によって1速又は2速に適宜変速された上で出力
軸22に伝達され、更にカウンタドライブギア23、ド
リブンギア30、ピニオン31及びディファレンシャル
装置11を介して左右の駆動輪33a,33bに伝達さ
れる。
【0028】ところで、2速自動変速装置9は、発進
時、加速時及び登坂時等、大きな負荷トルクが作用する
場合には、ダイレクトクラッチC2が切られると共にブ
レーキBのみが作動されて、1速状態となる(図2(b)
参照)。すると、サンギアSがロックされているため、
キャリヤCRは、中間軸21の回転(すなわちリングギ
アRの回転)に基づき、ピニオンPを自転させつつ減速
回転し、該減速回転が出力軸22に伝達される。また、
2速状態にあっては、ブレーキBが切られると共にダイ
レクトクラッチC2のみが作動されて、サンギアSとキ
ャリヤCRとが一体化される。すると、リングギアRの
回転に基づきギアユニット25が一体回転する。従っ
て、中間軸21の回転は、そのまま出力軸22に伝達さ
れる。
【0029】次に、エンジン走行モード時の作用につい
て説明する。郊外及び高速道路等において車両を高速及
び長距離走行させる場合には、電子制御装置によって自
動的にエンジン走行モードに設定され、あるいはモード
切換えスイッチによって手動で該モードに設定する。こ
の状態では、入力クラッチC1が接続されて、エンジン
出力軸Eaと中間軸21とが連結される。そして、エン
ジン出力軸Eaの回転は、ダンパ2及び入力クラッチC
1を介して中間軸21に伝達され、さらに2速自動変速
装置9によって適宜変速された上で出力軸22に伝達さ
れ、上述の電気モータ走行モードの場合と同様に駆動輪
33a,33bに伝達される。そして、2速自動変速装
置9においては、スロットル開度及び車速に基づきダイ
レクトクラッチC2及びブレーキBが選択的に作動され
て1速又は2速に変速される。なお、この場合のダイレ
クトクラッチC2及びブレーキBの作動は、上述の電気
モータ走行モードと同様であり、ダイレクトクラッチC
2が切られると共にブレーキBが作動されて1速状態と
され、またブレーキBが切られると共にダイレクトクラ
ッチC2が作動されて2速状態とされる(図2(b) 参
照)。
【0030】ところで、本実施例においては、車両停止
時において電気モータMをジェネレータとして機能させ
てエンジン出力によって発電を行ったり、電気モータM
をスタータモータとして機能させることができるように
なっている。まず、上記発電を行う場合の作用について
説明する。
【0031】この場合には、制御部7はダイレクトクラ
ッチC2及びブレーキBを解放して非係合状態として
(図2(b) 参照)、2速自動変速装置9のリングギア
(入力部)Rとキャリヤ(出力部)CRとを切り離し、
電気モータMの出力やエンジンEの出力が駆動輪33
a,33bに伝達されないようにする。また、該制御部
7は入力クラッチC1をONにして中間軸21とエンジ
ン出力軸Eaとを接続する(図2(b) 参照)。
【0032】そして、電気モータMを駆動させないでエ
ンジンEのみを駆動すると、そのエンジン出力はエンジ
ン出力軸Ea及び入力クラッチC1を介して中間軸21
に伝達され、中間軸21に固定されたロータ27が回転
する。その結果、コイル28に電流が発生し、該コイル
28に接続されているバッテリが充電される。このと
き、中間軸21の回転に伴ってリングギアRは回転する
ものの、上述のように2速自動変速装置9のリングギア
(入力部)Rとキャリヤ(出力部)CRとは切り離され
ているため、その出力が駆動輪33a,33bに伝達さ
れることはなく、該発電中に車両が走行することはな
い。
【0033】次に、電気モータMをスタータモータとし
て使用し、エンジンを始動する場合の作用について説明
する。なお、この場合も、上記発電を行う場合と同様
に、入力クラッチC1を接続すると共にダイレクトクラ
ッチC2及びブレーキBをOFFとする。そして、いま
エンジンEが停止している状態で電気モータMを駆動す
ると、その出力は中間軸21及び入力クラッチC1を介
してエンジンEに伝達され、エンジンEが始動されるこ
ととなる。なお、上述のように2速自動変速装置9のリ
ングギア(入力部)Rとキャリヤ(出力部)CRとは切
り離されているため、その出力が駆動輪33a,33b
に伝達されることはなく、したがってエンジン始動と同
時に車両が発進してしまうこともない。
【0034】これにより、車両停止時においてエンジン
Eを駆動すると共に動力源としての電気モータMをジェ
ネレータとして機能させることによりバッテリを充電で
きる。したがって、バッテリによる航続距離が伸び、排
気ガスを出さないクリーン状態での長距離走行が可能と
なる。なお、バッテリ充電時においてはエンジンEは駆
動されて排気ガスが出るものの、通常の走行時と異なっ
てエンジン回転数は一定回転であればよいため、排気ガ
スはクリーンな状態で維持される。また、動力源として
の電気モータMの出力によってエンジンEを始動でき、
専用のスタータモータを電気モータMの他に搭載する必
要がない。したがって、その分重量を軽減でき、またコ
ストダウンが図れる。さらに、上述のように電気モータ
Mをジェネレータとして利用できるため、別途ジェネレ
ータを搭載する必要がなく、同様に重量軽減及びコスト
ダウンが図れる。
【0035】また、上述のようにバッテリの充電及びエ
ンジン始動を行う場合にはダイレクトクラッチC2及び
ブレーキBがOFFとされているため、駆動力が出力軸
22に伝わることはない。したがって、エンジン始動の
際に車両が動くことを防止でき、また車両停止中におけ
るバッテリの充電を実現できる。
【0036】さらに、これらのダイレクトクラッチC2
及びブレーキBは、もともと変速のために必要な係合手
段であり、それを電動モータMと出力軸22との切り離
し用として兼用させたため、別途専用のクラッチや該ク
ラッチを駆動するためのアクチュエータを設ける必要が
ない。仮に、これらの専用のクラッチを設けなければな
らないとすれば出力軸22上に設ける必要があるが、こ
の部分はもともとスペース的に厳しいことから該クラッ
チ搭載のための大幅な設計変更が必要となったり、ある
いは駆動伝達装置の全長が増加してボンネット内に入ら
ず、搭載のために車両改造が必要となる場合もある。し
たがって、本実施例によれば専用クラッチを不要とした
分の重量を軽減できコストダウンが図れるばかりではな
く、上述したような大幅な設計変更も不要であり、また
駆動伝達装置の全長が増加することもなく、さらには車
両改造が不要で従来の車体を利用できて車両全体のコス
トダウンが可能となる。
【0037】ついで、図3(a),(b) に沿って、本発明の
第2の実施例について説明する。なお、以下に示す実施
例において、上述した第1の実施例と同じ部分は同一符
号を付して重複した説明を極力省略する。
【0038】本実施例においては、2速自動変速装置1
9は、変速ギアユニットを構成するシングルプラネタリ
ギアユニット125を備えており、そのキャリヤCRは
中間軸21及びロータ27に連結されて入力部を構成
し、そのリングギアRは出力軸22に連結されて出力部
を構成している。また、第1実施例と同様に、キャリヤ
CRとサンギアSとの間には係合手段を構成するダイレ
クトクラッチC2が介装されており、サンギアSとケー
ス3との間には同じく係合手段を構成するブレーキBが
介装されている。そして、モータ走行モードにおける後
退時や1速状態では制御部7によってダイレクトクラッ
チC2のみがONにされ、2速状態ではブレーキBのみ
がONにされるようになっている(図3(b) 参照)。
【0039】ついで、本実施例の作用について説明す
る。
【0040】まず、電気モータ走行モード時の作用につ
いて説明する。該モードへの変更は上述実施例と同様に
自動的にあるいは手動で行われるが、その場合には、制
御部7によって入力クラッチC1がOFFとされてエン
ジン出力軸Eaと中間軸21との連結が断たれると共
に、コントローラ(不図示)によって電気モータMが駆
動される。すると、電気モータMの出力は、2速自動変
速装置19によって1速又は2速に適宜変速された上で
駆動輪33a,33bに伝達される。なお、1速状態に
おいてはダイレクトクラッチC2のみが作動されてサン
ギアSとキャリヤCRとが一体化される。したがって、
キャリヤCRの回転に基づきギアユニット125が一体
回転し、中間軸21の回転はそのまま出力軸22に伝達
される。また、2速状態にあっては、ブレーキBのみが
作動されてサンギアSがロックされる。したがって、リ
ングギアRは、中間軸21の回転(すなわちキャリヤC
Rの回転)に基づき増速回転し、該増速回転が出力軸2
2に伝達される。
【0041】次に、エンジン走行モード時の作用につい
て説明する。該モードにおいては、入力クラッチC1が
接続されてエンジン出力軸Eaと中間軸21とが連結さ
れる。したがって、エンジン出力軸Eaの回転は、入力
クラッチC1等を介して中間軸21に伝達され、さらに
2速自動変速装置19によって適宜変速された上で出力
軸22に伝達され、上述の電気モータ走行モードの場合
と同様に駆動輪33a,33bに伝達される。そして、
2速自動変速装置19においては、上述の電気モータ走
行モードと同様にダイレクトクラッチC2及びブレーキ
Bが選択的に作動されて1速又は2速に変速される(図
3(b) 参照)。
【0042】さらに、車両停止時において電気モータM
をジェネレータとして機能させてエンジン出力によって
発電を行う場合の作用について説明する。
【0043】この場合には、制御部7はダイレクトクラ
ッチC2及びブレーキBを解放して非係合状態として
(図3(b) 参照)、2速自動変速装置19のリングギア
(出力部)Rとキャリヤ(入力部)CRとを切り離し、
電気モータMの出力やエンジンEの出力が駆動輪33
a,33bに伝達されないようにする。また、該制御部
7は入力クラッチC1をONにして中間軸21とエンジ
ン出力軸Eaとを接続する(図3(b) 参照)。そして、
上述実施例と同様にエンジンEのみを駆動すると、その
エンジン出力はエンジン出力軸Ea等を介して伝達され
てロータ27が回転し、その結果バッテリが充電され
る。このとき、上述のように2速自動変速装置19のリ
ングギア(出力部)Rとキャリヤ(入力部)CRとは切
り離されているため車両が走行することはない。
【0044】次に、電気モータMをスタータモータとし
て使用し、エンジンEを始動させる場合の作用について
説明する。なお、この場合も、上記発電を行う場合と同
様に、入力クラッチC1を接続すると共にダイレクトク
ラッチC2及びブレーキBをOFFとする。そして、い
まエンジンEが停止している状態で電気モータMを駆動
すると、その出力は中間軸21及び入力クラッチC1を
介してエンジンEに伝達され、エンジンEが始動される
こととなる。なお、上述のように2速自動変速装置19
のリングギア(出力部)Rとキャリヤ(入力部)CRと
は切り離されているため、エンジン始動と同時に車両が
発進してしまうこともない。
【0045】これにより、車両停止時においてエンジン
Eを駆動すると共に動力源としての電気モータMをジェ
ネレータとして機能させることによりバッテリを充電で
きる。したがって、バッテリによる航続距離が伸び、排
気ガスを出さないクリーン状態での長距離走行が可能と
なる。なお、バッテリ充電時においてはエンジンEは駆
動されて排気ガスが出るものの、通常の走行時と異なっ
てエンジン回転数は一定回転であればよいため、排気ガ
スはクリーンな状態で維持される。また、動力源として
の電気モータMの出力によってエンジンEを始動でき、
専用のスタータモータを電気モータMの他に搭載する必
要がない。したがって、その分重量を軽減でき、またコ
ストダウンが図れる。さらに、上述のように電気モータ
Mをジェネレータとして利用できるため、別途ジェネレ
ータを搭載する必要がなく、同様に重量軽減及びコスト
ダウンが図れる。
【0046】また、上述のようにバッテリの充電及びエ
ンジン始動を行う場合にはダイレクトクラッチC2及び
ブレーキBがOFFとされているため、駆動力が出力軸
22に伝わることはない。したがって、エンジン始動の
際に車両が動くことを防止でき、また車両停止中におけ
るバッテリの充電を実現できる。
【0047】さらに、これらのダイレクトクラッチC2
及びブレーキBは、もともと変速のために必要な係合手
段であり、それを電動モータMと出力軸22との切り離
し用として兼用させたため、別途専用のクラッチや該ク
ラッチを駆動するためのアクチュエータを設ける必要が
ない。したがって、上述実施例と同様に、専用クラッチ
を不要とした分の重量を軽減できコストダウンが図れる
ばかりではなく、上述したような大幅な設計変更も不要
であり、また駆動伝達装置の全長が増加することもな
く、さらには車両改造が不要で従来の車体を利用できて
車両全体のコストダウンが可能となる。
【0048】ついで、図4(a),(b) に沿って、本発明の
第3の実施例について説明する。なお、以下に示す実施
例において、上述した各実施例と同じ部分は同一符号を
付して重複した説明を極力省略する。
【0049】本実施例においては、2速自動変速装置2
9は、変速ギアユニットを構成するシングルプラネタリ
ギアユニット225を備えており、そのサンギアSは中
間軸21及びロータ27に連結されて入力部を構成し、
そのキャリヤCRは出力軸22に連結されて出力部を構
成している。また、リングギアRと出力軸22との間に
は係合手段を構成するダイレクトクラッチC2が介装さ
れており、リングギアRとケース3との間には同じく係
合手段を構成するブレーキBが介装されている。そし
て、モータ走行モードにおける後退時や1速状態では制
御部7によってブレーキBのみがONにされ、2速状態
ではダイレクトクラッチC2のみがONにされるように
なっている(図4(b) 参照)。
【0050】ついで、本実施例の作用について説明す
る。
【0051】電気モータ走行モードの場合には、上述各
実施例と同様に、入力クラッチC1がOFFとされてエ
ンジン出力軸Eaと中間軸21との連結が断たれると共
に電気モータMが駆動される。すると、電気モータMの
出力は、2速自動変速装置29によって1速又は2速に
適宜変速された上で駆動輪33a,33bに伝達され
る。なお、1速状態においてはブレーキBのみが作動さ
れてリングギアRがロックされる。したがって、キャリ
ヤCRは、中間軸21の回転(すなわちサンギアSの回
転)に基づき、ピニオンPを自転させつつ減速回転し、
該減速回転が出力軸22に伝達される。また、2速状態
にあっては、ダイレクトクラッチC2のみが作動されて
リングギアRとキャリヤCRとが一体化される。したが
って、サンギアSの回転に基づきギアユニット225が
一体回転し、中間軸21の回転はそのまま出力軸22に
伝達される。
【0052】また、エンジン走行モードにおいては、入
力クラッチC1が接続されてエンジン出力軸Eaと中間
軸21とが連結される。そして、エンジン出力軸Eaの
回転は、ダンパ2及び入力クラッチC1を介して中間軸
21に伝達され、さらに2速自動変速装置29によって
適宜変速された上で駆動輪33a,33bに伝達され
る。そして、2速自動変速装置29においては、上述の
電気モータ走行モードと同様にダイレクトクラッチC2
及びブレーキBが選択的に作動されて1速又は2速に変
速される(図4(b) 参照)。
【0053】さらに、車両停止時において電気モータM
をジェネレータとして機能させてエンジン出力によって
発電を行う場合の作用について説明する。
【0054】この場合には、制御部7はダイレクトクラ
ッチC2及びブレーキBを解放して非係合状態として
(図4(b) 参照)、2速自動変速装置29のサンギア
(入力部)Sとキャリヤ(出力部)CRとを切り離し、
電気モータMの出力やエンジンEの出力が駆動輪33
a,33bに伝達されないようにする。また、該制御部
7は入力クラッチC1をONにして中間軸21とエンジ
ン出力軸Eaとを接続する(図4(b) 参照)。そして、
上述実施例と同様にエンジンEのみを駆動すると、その
エンジン出力はエンジン出力軸Ea等を介して伝達され
てロータ27が回転し、その結果バッテリが充電され
る。このとき、上述のように2速自動変速装置29のサ
ンギア(入力部)Sとキャリヤ(出力部)CRとは切り
離されているため車両が走行することはない。
【0055】次に、電気モータMをスタータモータとし
て使用し、エンジンを始動させる場合の作用について説
明する。なお、この場合も、上記発電を行う場合と同様
に、入力クラッチC1を接続すると共にダイレクトクラ
ッチC2及びブレーキBをOFFとする。そして、いま
エンジンEが停止している状態で電気モータMを駆動す
ると、その出力は中間軸21及び入力クラッチC1を介
してエンジンEに伝達され、エンジンEが始動されるこ
ととなる。なお、上述のように2速自動変速装置29の
サンギア(入力部)Sとキャリヤ(出力部)CRとは切
り離されているため、エンジン始動と同時に車両が発進
してしまうこともない。
【0056】これにより、車両停止時においてエンジン
Eを駆動すると共に動力源としての電気モータMをジェ
ネレータとして機能させることによりバッテリを充電で
きる。したがって、バッテリによる航続距離が伸び、排
気ガスを出さないクリーン状態での長距離走行が可能と
なる。なお、バッテリ充電時においてはエンジンEは駆
動されて排気ガスが出るものの、通常の走行時と異なっ
てエンジン回転数は一定回転であればよいため、排気ガ
スはクリーンな状態で維持される。また、動力源として
の電気モータMの出力によってエンジンEを始動でき、
専用のスタータモータを電気モータMの他に搭載する必
要がない。したがって、その分重量を軽減でき、またコ
ストダウンが図れる。さらに、上述のように電気モータ
Mをジェネレータとして利用できるため、別途ジェネレ
ータを搭載する必要がなく、同様に重量軽減及びコスト
ダウンが図れる。
【0057】また、上述のようにバッテリの充電及びエ
ンジン始動を行う場合にはダイレクトクラッチC2及び
ブレーキBがOFFとされているため、駆動力が出力軸
22に伝わることはない。したがって、エンジン始動の
際に車両が動くことを防止でき、また車両停止中におけ
るバッテリの充電を実現できる。
【0058】さらに、これらのダイレクトクラッチC2
及びブレーキBは、もともと変速のために必要な係合手
段であり、それを電動モータMと出力軸22との切り離
し用として兼用させたため、別途専用のクラッチや該ク
ラッチを駆動するためのアクチュエータを設ける必要が
ない。したがって、上述実施例と同様に、専用クラッチ
を不要とした分の重量を軽減できコストダウンが図れる
ばかりではなく、上述したような大幅な設計変更も不要
であり、また駆動伝達装置の全長が増加することもな
く、さらには車両改造が不要で従来の車体を利用できて
車両全体のコストダウンが可能となる。
【0059】ついで、図5(a),(b) に沿って、本発明の
第3の実施例について説明する。なお、以下に示す実施
例において、上述した各実施例と同じ部分は同一符号を
付して重複した説明を極力省略する。
【0060】本実施例においては、2速自動変速装置3
9は、変速ギアユニットを構成するシングルプラネタリ
ギアユニット325を備えており、そのキャリヤCRは
中間軸21及びロータ27に連結されて入力部を構成
し、そのサンギアSは出力軸22に連結されて出力部を
構成している。また、キャリヤCRとリングギアRとの
間には係合手段を構成するダイレクトクラッチC2が介
装されており、リングギアRとケース3との間には同じ
く係合手段を構成するブレーキBが介装されている。そ
して、モータ走行モードにおける後退時や1速状態では
制御部7によってダイレクトクラッチC2のみがONに
され、2速状態ではブレーキBのみがONにされるよう
になっている(図5(b) 参照)。
【0061】ついで、本実施例の作用について説明す
る。
【0062】電気モータ走行モードの場合には、入力ク
ラッチC1がOFFとされてエンジン出力軸Eaと中間
軸21との連結が断たれると共に電気モータMが駆動さ
れる。すると、電気モータMの出力は、2速自動変速装
置39によって1速又は2速に適宜変速された上で駆動
輪33a,33bに伝達される。なお、1速状態におい
てはダイレクトクラッチC2のみが作動されてリングギ
アRとキャリヤCRとが一体化され、キャリヤCRの回
転に基づきギアユニット325が一体回転し、中間軸2
1の回転はそのまま出力軸22に伝達される。また、2
速状態にあっては、ブレーキBのみが作動されてリング
ギアRがロックされ、サンギアSは、中間軸21の回転
(すなわちキャリヤCRの回転)に基づいた増速回転
し、該増速回転が出力軸22に伝達される。
【0063】また、エンジン走行モードにおいては、入
力クラッチC1が接続されてエンジン出力軸Eaと中間
軸21とが連結される。そして、エンジン出力軸Eaの
回転は、ダンパ2及び入力クラッチC1を介して中間軸
21に伝達され、さらに2速自動変速装置39によって
適宜変速された上で駆動輪33a,33bに伝達され
る。そして、2速自動変速装置39においては、上述の
電気モータ走行モードと同様にダイレクトクラッチC2
及びブレーキBが選択的に作動されて1速又は2速に変
速される(図5(b) 参照)。
【0064】さらに、車両停止時において電気モータM
をジェネレータとして機能させてエンジン出力によって
発電を行う場合の作用について説明する。
【0065】この場合には、制御部7はダイレクトクラ
ッチC2及びブレーキBを解放して非係合状態として
(図5(b) 参照)、2速自動変速装置39のサンギア
(出力部)Sとキャリヤ(入力部)CRとを切り離し、
電気モータMの出力やエンジンEの出力が駆動輪33
a,33bに伝達されないようにする。また、該制御部
7は入力クラッチC1をONにして中間軸21とエンジ
ン出力軸Eaとを接続する(図5(b) 参照)。そして、
上述実施例と同様にエンジンEのみを駆動すると、その
エンジン出力はエンジン出力軸Ea等を介して伝達され
てロータ27が回転し、その結果バッテリが充電され
る。このとき、上述のように2速自動変速装置39のサ
ンギア(出力部)Sとキャリヤ(入力部)CRとは切り
離されているため車両が走行することはない。
【0066】次に、電気モータMをスタータモータとし
て使用し、エンジンEを始動させる場合の作用について
説明する。なお、この場合も、上記発電を行う場合と同
様に、入力クラッチC1を接続すると共にダイレクトク
ラッチC2及びブレーキBをOFFとする。そして、い
まエンジンEが停止している状態で電気モータMを駆動
すると、その出力は中間軸21及び入力クラッチC1を
介してエンジンEに伝達され、エンジンEが始動される
こととなる。なお、上述のように2速自動変速装置39
のサンギア(出力部)Sとキャリヤ(入力部)CRとは
切り離されているため、エンジン始動と同時に車両が発
進してしまうこともない。
【0067】これにより、車両停止時においてエンジン
Eを駆動すると共に動力源としての電気モータMをジェ
ネレータとして機能させることによりバッテリを充電で
きる。したがって、バッテリによる航続距離が伸び、排
気ガスを出さないクリーン状態での長距離走行が可能と
なる。なお、バッテリ充電時においてはエンジンEは駆
動されて排気ガスが出るものの、通常の走行時と異なっ
てエンジン回転数は一定回転であればよいため、排気ガ
スはクリーンな状態で維持される。また、動力源として
の電気モータMの出力によってエンジンEを始動でき、
専用のスタータモータを電気モータMの他に搭載する必
要がない。したがって、その分重量を軽減でき、またコ
ストダウンが図れる。さらに、上述のように電気モータ
Mをジェネレータとして利用できるため、別途ジェネレ
ータを搭載する必要がなく、同様に重量軽減及びコスト
ダウンが図れる。
【0068】また、上述のようにバッテリの充電及びエ
ンジン始動を行う場合にはダイレクトクラッチC2及び
ブレーキBがOFFとされているため、駆動力が出力軸
22に伝わることはない。したがって、エンジン始動の
際に車両が動くことを防止でき、また車両停止中におけ
るバッテリの充電を実現できる。
【0069】さらに、これらのダイレクトクラッチC2
及びブレーキBは、もともと変速のために必要な係合手
段であり、それを電動モータMと出力軸22との切り離
し用として兼用させたため、別途専用のクラッチや該ク
ラッチを駆動するためのアクチュエータを設ける必要が
ない。したがって、上述した各実施例と同様に専用クラ
ッチを不要とした分の重量を軽減できコストダウンが図
れるばかりではなく、上述したような大幅な設計変更も
不要であり、また駆動伝達装置の全長が増加することも
なく、さらには車両改造が不要で従来の車体を利用でき
て車両全体のコストダウンが可能となる。
【0070】ついで、図6(a),(b) に沿って、本発明の
第5の実施例について説明する。なお、以下に示す実施
例において、上述した各実施例と同じ部分は同一符号を
付して重複した説明を省略する。
【0071】本実施例においては、燃焼エンジンEに
は、モータケース5及びギアケース10が連設されてお
り、これらのケース5,10内には、エンジンEに連結
された電気モータM及び3速自動変速装置49がそれぞ
れ配設されている。また、これらのエンジンEと電気モ
ータMとの間には入力クラッチC1が介装されており、
この入力クラッチC1の作動に伴って、エンジンEと、
電気モータM及び3速自動変速装置49とが適宜連結さ
れるようになっている。なお、3速自動変速装置49の
出力部は、上記各実施例と同様にディファレンシャル装
置等を介して駆動輪に連結されている(不図示)。
【0072】入力クラッチC1の出力側は、モータケー
ス5内にて回転自在に支持されている中間軸210に連
結されており、モータケース5内には、この中間軸21
0を囲むようにして電気モータMが配置されている。そ
して、ロータ27は前記中間軸210に連結・固定され
ており、入力クラッチC1をONにした状態でエンジン
Eを駆動させると、上述各実施例と同様に、バッテリ
(不図示)が充電されるようになっている。また、エン
ジンEが停止している場合に、同じく入力クラッチC1
をONにした状態で電気モータMの方を駆動すると、該
モータMの出力が伝達されたエンジンEが始動されるよ
うになっている。
【0073】また、上記電気モータMに隣接して配設さ
れている3速自動変速装置49は、2つのシングルプラ
ネタリギアユニット(変速ギアユニット)425A,4
25Bを備えており、一方のシングルプラネタリギアユ
ニット425AのリングギアR1は中間軸210及びロ
ータ27に連結されて入力部を構成し、そのキャリヤC
R1及び他方のシングルプラネタリギアユニット425
BのリングギアR2は出力軸220に連結されて出力部
を構成している。また、プラネタリギアユニット49に
おいて、リングギアR1とサンギアS1との間には係合
手段を構成するダイレクトクラッチC2が介装されてお
り、該ダイレクトクラッチC2が係合した状態では、サ
ンギアS1がリングギアR1と共に上記入力部を構成す
るようになっている。さらに、サンギアS1とケース1
0との間には、同じく係合手段を構成するブレーキB1
が介装されており、またワンウェイクラッチFを介して
ブレーキ(係合手段)B2が介装されている。またさら
に、他方のキャリヤCR2とケース10との間にはブレ
ーキ(係合手段)B3が介装されている。そして、これ
らのダイレクトクラッチC2及びブレーキB1,B2,
B3は、制御部7に接続されており、適宜ON/OFF
されて、シングルプラネタリギアユニット425A,4
25Bの伝達経路を変更するようになっている。すなわ
ち、図6(b)に示すように、モータ走行モードにおける
後退時や1速状態ではブレーキB3のみがONにされ、
2速状態ではブレーキB1及びB2がONにされ、さら
に3速状態ではダイレクトクラッチC2及びブレーキB
2がONにされるようになっている。なお、上述したサ
ンギアS1は、他方のサンギアS2に固設されて一体的
に回転するように構成されており、キャリヤCR1は、
リングギアR1及び出力軸220と共に一体的に回転す
るようになっている。
【0074】ついで、本実施例の作用について説明す
る。
【0075】電気モータ走行モードの場合には、上述各
実施例と同様に、入力クラッチC1がOFFとされてエ
ンジン出力軸Eaと中間軸210との連結が断たれると
共に電気モータMが駆動される。すると、電気モータM
の出力は、3速自動変速装置49によって1速、2速又
は3速に適宜変速された上で出力軸220等を介して駆
動輪(不図示)に伝達される。
【0076】ところで、1速状態の場合には3速自動変
速装置49においてブレーキB3のみがONにされ、キ
ャリヤCR2がロックされる。そして、電気モータMの
駆動によってリングギアR1が回転すると、キャリアC
R1及びサンギアS1が回転し、その回転はサンギアS
2に伝達される。このときの出力軸220の回転速度
は、キャリアCR1及びリングギアR2の回転速度と等
しいものとなる。一方、2速状態の場合にはブレーキB
2,B3がONにされる。これによってサンギアS1,
S2がロックされた状態となり、リングギアR1の回転
に伴って、ピニオンP1が自転すると共にキャリアCR
1は回転する。そして、該キャリアCR1の回転は出力
軸220に伝達される。また、3速状態の場合にはダイ
レクトクラッチC2及びブレーキB2がONにされる。
したがって、リングギアR1とサンギアS1とはロック
されてプラネタリギア425Aは一体的に回転し、それ
に伴ってリングギアR2は中間軸210と同じ速度で回
転して、その回転を出力軸220に伝達するようになっ
ている。
【0077】また、エンジン走行モードにおいては、入
力クラッチC1が接続されてエンジン出力軸Eaと中間
軸210とが連結される。そして、エンジン出力軸Ea
の回転は、ダンパ2及び入力クラッチC1を介して中間
軸210に伝達され、さらに3速自動変速装置49によ
って適宜変速された上で出力軸220に伝達される。そ
して、3速自動変速装置49においては、上述の電気モ
ータ走行モードと同様にダイレクトクラッチC2及びブ
レーキB1,B2,B3が選択的に作動されて1速,2
速又は3速に変速される(図6(b) 参照)。
【0078】さらに、車両停止時において電気モータM
をジェネレータとして機能させてエンジン出力によって
発電を行う場合の作用について説明する。
【0079】この場合には、制御部7はダイレクトクラ
ッチC2及びブレーキB1,B2,B3を解放して非係
合状態として(図6(b) 参照)、3速自動変速装置49
のリングギア(入力部)R1とリングギア(出力部)R
2とを切り離し、電気モータMの出力やエンジンEの出
力が出力軸220に伝達されないようにする。また、該
制御部7は入力クラッチC1をONにして中間軸210
とエンジン出力軸Eaとを接続する(図6(b) 参照)。
そして、上述各実施例と同様にエンジンEのみを駆動す
ると、そのエンジン出力はエンジン出力軸Ea等を介し
て伝達されてロータ27が回転し、その結果バッテリが
充電される。このとき、上述のように3速自動変速装置
49のリングギア(入力部)R1とリングギア(出力
部)R2とは切り離されているため車両が走行すること
はない。
【0080】次に、電気モータMをスタータモータとし
て使用し、エンジンEを始動させる場合の作用について
説明する。なお、この場合も、上記発電を行う場合と同
様に、入力クラッチC1を接続すると共にダイレクトク
ラッチC2及びブレーキB1,B2,B3をOFFとす
る。そして、いまエンジンEが停止している状態で電気
モータMを駆動すると、その出力は中間軸210及び入
力クラッチC1を介してエンジンEに伝達されてエンジ
ンEが始動されることとなる。なお、この場合も、上述
のように3速自動変速装置49のリングギア(入力部)
R1とリングギア(出力部)R2とは切り離されている
ため、エンジン始動と同時に車両が発進してしまうこと
もない。
【0081】これにより、車両停止時においてエンジン
Eを駆動すると共に動力源としての電気モータMをジェ
ネレータとして機能させることによりバッテリを充電で
きる。したがって、バッテリによる航続距離が伸び、排
気ガスを出さないクリーン状態での長距離走行が可能と
なる。なお、バッテリ充電時においてはエンジンEは駆
動されて排気ガスが出るものの、通常の走行時と異なっ
てエンジン回転数は一定回転であればよいため、排気ガ
スはクリーンな状態で維持される。また、動力源として
の電気モータMの出力によってエンジンEを始動でき、
専用のスタータモータを電気モータMの他に搭載する必
要がない。したがって、その分重量を軽減でき、またコ
ストダウンが図れる。さらに、上述のように電気モータ
Mをジェネレータとして利用できるため、別途ジェネレ
ータを搭載する必要がなく、同様に重量軽減及びコスト
ダウンが図れる。
【0082】また、上述のようにバッテリの充電及びエ
ンジン始動を行う場合にはダイレクトクラッチC2及び
ブレーキBがOFFとされているため、駆動力が出力軸
22に伝わることはない。したがって、エンジン始動の
際に車両が動くことを防止でき、また車両停止中におけ
るバッテリの充電を実現できる。
【0083】さらに、これらのダイレクトクラッチC2
及びブレーキBは、もともと変速のために必要な係合手
段であり、それを電動モータMと出力軸22との切り離
し用として兼用させたため、別途専用のクラッチや該ク
ラッチを駆動するためのアクチュエータを設ける必要が
ない。したがって、上述した各実施例と同様に専用クラ
ッチを不要とした分の重量を軽減できコストダウンが図
れるばかりではなく、上述したような大幅な設計変更も
不要であり、また駆動伝達装置の全長が増加することも
なく、さらには車両改造が不要で従来の車体を利用でき
て車両全体のコストダウンが可能となる。
【0084】なお、上述各実施例においては、動力源と
しての電気モータMにジェネレータ及びスタータモータ
両方の機能を持たせているが、もちろんこれに限るもの
ではなく、いずれか一方のみの機能を持たせるようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の動力伝達装置の一例を示すブロック図。
【図2】(a) は本発明の第1の実施例に係る動力伝達装
置を示す図、(b) はその作動状態を説明するための図。
【図3】(a) は本発明の第2の実施例に係る動力伝達装
置を示す図、(b) はその作動状態を説明するための図。
【図4】(a) は本発明の第3の実施例に係る動力伝達装
置を示す図、(b) はその作動状態を説明するための図。
【図5】(a) は本発明の第4の実施例に係る動力伝達装
置を示す図、(b) はその作動状態を説明するための図。
【図6】(a) は本発明の第5の実施例に係る動力伝達装
置を示す図、(b) はその作動状態を説明するための図。
【符号の説明】
7 制御部 9 自動変速装置 11 ディファレンシャル装置 19 自動変速装置 21 中間軸 22 出力軸 25 変速ギアユニット(シングルプラネタリギアユ
ニット) 29 自動変速装置 33a,33b 駆動車輪(駆動輪) 39 自動変速装置 49 自動変速装置 125 変速ギアユニット(シングルプラネタリギア
ユニット) 225 変速ギアユニット(シングルプラネタリギア
ユニット) 325 変速ギアユニット(シングルプラネタリギア
ユニット) 425A,425B 変速ギアユニット(シングルプラ
ネタリギアユニット) R リングギア(入力部又は出力部) R1 (入力部) R2 リングギア(出力部) CR キャリヤ(出力部又は入力部) CR1 キャリヤ(出力部) CR2 キャリヤ S サンギア(出力部又は入力部) S1 サンギア(入力部) S2 サンギア(入力部) C1 入力クラッチ C2 係合手段(ダイレクトクラッチ) B 係合手段(ブレーキ) B1,B2,B3 係合手段(ブレーキ) F ワンウェイクラッチ E 燃焼エンジン M 電気モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両走行のための動力源としての電気モ
    ータ及び燃焼エンジンと、変速ギアユニット及び該変速
    ギアユニットの伝達経路を適宜変更する係合手段を有す
    る自動変速装置と、前記燃焼エンジンの出力を前記自動
    変速装置に選択的に伝達する入力クラッチと、を備え、
    前記電気モータ又は前記燃焼エンジンの出力を前記自動
    変速装置を介して駆動車輪に伝達してなる、ハイブリッ
    ド車両の駆動伝達装置において、 前記電気モータが、前記動力源の外、ジェネレータ及び
    燃焼エンジン始動装置の少なくとも一方として機能し、
    かつ、 前記入力クラッチを該電気モータと前記燃焼エンジンと
    の間に配置して、前記入力クラッチを接続状態にするこ
    とにより前記電気モータと前記燃焼エンジンとを連動さ
    せ、該入力クラッチを解放状態にすることにより前記電
    気モータと前記燃焼エンジンとの連動を断つように構成
    し、 前記係合手段が、その所定複数を解放することにより前
    記自動変速装置の入力部と出力部とを切り離してなり、 前記所定複数の係合手段を非係合状態として前記電気モ
    ータ及び燃焼エンジンの出力が駆動車輪に伝達されない
    ようにすると共に、前記入力クラッチを係合状態にしう
    る制御部を設けた、 ことを特徴とするハイブリッド車両の駆動伝達装置。
JP18728093A 1993-06-29 1993-06-29 ハイブリッド車両の駆動伝達装置 Pending JPH0715806A (ja)

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