JP3097528B2 - ハイブリッド駆動装置 - Google Patents

ハイブリッド駆動装置

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JP3097528B2
JP3097528B2 JP07303779A JP30377995A JP3097528B2 JP 3097528 B2 JP3097528 B2 JP 3097528B2 JP 07303779 A JP07303779 A JP 07303779A JP 30377995 A JP30377995 A JP 30377995A JP 3097528 B2 JP3097528 B2 JP 3097528B2
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガソリンエンジ
ンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、電動モータと
の2種類の駆動源を備え、走行時や回生制動時あるいは
アイドリング状態での発電時等に応じて、各駆動源をそ
れぞれ単独もしくは併用して作動させるハイブリッド駆
動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、特開昭50−30223号公報
に記載されている従来のハイブリッド駆動装置の一例と
して、変速機の出力軸の回転を電動モータでアシストす
るタイプの駆動装置を示すもので、電動モータの駆動力
のみで走行するMモードと、電動モータとエンジンとを
併用して走行するM−Eモードと、エンジンの駆動力の
みで走行するEモードとの3つのモードから選択できる
ようになっている。
【0003】そして、エンジン1のクランク軸に連結さ
れた歯車伝動装置の入力軸2は、第1モード切り替えク
ラッチ3を介して中間軸4に結合されている。この入力
軸2にはギヤポンプ等の油圧供給源5があり、エンジン
1の動力の一部で油圧を発生させて、クラッチを係合さ
せる動力源等としている。
【0004】また中間軸4は、遊星歯車機構8の遊星歯
車9を回転自在に軸支するキャリヤ10に一体に結合さ
れている。また、遊星歯車9と噛合するサンギヤ11
は、中空回転軸12の後端に一体的に取付けられてい
る。そして、この中空回転軸12の前端は、多板式変速
用ブレーキを構成する第2モード切替えクラッチ14の
回転可能な摩擦板15に結合されている。一方、クラッ
チ14の固定摩擦板16はケース17に固着されてい
る。
【0005】したがって、油圧によって第2モード切替
えクラッチが係合すると、中空回転軸12は、ケース1
7に対して固定状態となる。また、中空回転軸12には
歯車18がスプライン嵌合されており、この歯車18に
噛合する歯車19の回転軸20は、発電機21の回転軸
となっている。
【0006】また、遊星歯車機構8のリング歯車22
は、出力軸23上に取付けられ、この出力軸23には歯
車24がスプライン嵌合して、これに噛合する歯車25
を介して電動モータ26に連結している。また、前記電
動モータ26と発電機21とは、蓄電池27を介して電
気的に接続されている。なお、図3中において符号28
は電動モータ26の回転速度を制御するコントローラで
ある。
【0007】そして、上記のように構成された従来のハ
イブリッド駆動装置は、その駆動形態を、電動モータ2
6のみで駆動するMモードと、電動モータ26とエンジ
ン1とを併用して駆動するM−Eモードと、エンジン1
のみで駆動するEモードとのうちから選択することがで
きる。また、油圧供給源5から油圧を制御回路(図示せ
ず)を通して供給して第1モード切替えクラッチ3を
合させれば、エンジン1の動力で発電機21を駆動して
発電し、蓄電池27に充電することができる。そして、
Mモードによる走行は、コントローラ28,28による
電動モータ26の回転数制御によって行われる。すなわ
ち、エンジン1の出力軸23の回転速度に応じて電動モ
タ26の回転速度を制御し、歯車25,24を介し前
記出力軸23の回転をアシストしてトルク増大が図られ
るようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のハイブリッド駆動装置においては、アシスト効率ある
いは回生効率の良いギヤ比を選択したくても、出力軸2
3と電動モータ26との間には一組の歯車25,24し
かないため、選択の余地がないという問題があった。ま
た、電動モータ26によるアシスト効率あるいは回生効
率の良いギヤ比を選択できるようにするためには、電動
モータ26と出力軸23との間に専用の変速機を介設す
ることが考えられるが、この専用の変速機を設けると、
装置が大型化し、構造も複雑化するという問題があっ
た。
【0009】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、装置を大型化することなく、アシスト効率あるい
は回生効率の良いギヤ比を選択可能なハイブリッド駆動
装置を提供することを目的としている。
【0010】エンジン用の変速機を、電動モータの出力
用に兼用し、装置を大型化することなく最適なギヤ比の
選択を可能とすることによって目的を達成する。
【0011】上記の課題を解決するための手段としてこ
のハイブリッド駆動装置は、エンジンまたは電動モータ
の少なくとも一方のトルクを、変速機を介して車輪に伝
達するように構成されているハイブリッド駆動装置にお
いて、前記変速機が、前記エンジンに連結される入力軸
と、この入力軸に接続される第1出力軸および第2出力
軸と、前記車輪にトルク伝達可能に接続される第3出力
軸と、前記入力軸と前記第1出力軸との間におけるトル
クの伝達を制御する第1クラッチと、前記入力軸と前記
第2出力軸との間におけるトルクの伝達を制御する第2
クラッチと、前記第1出力軸および前記第2出力軸にそ
れぞれ軸着されたドライブギヤ列と、各ドライブギヤに
それぞれ噛合され、かつ、前記第3出力軸に回動自在に
支持されたドリブンギヤ列と、各ドリブンギヤと前記第
3出力軸とを選択的に連結する同期連結機構とを備えて
おり、前記電動モータと前記第1出力軸または前記第2
出力軸とがトルク伝達可能に接続されていることを特徴
としている。
【0012】したがって、上記のように、エンジンに
続された入力軸に、第1出力軸と第2出力軸とを、第1
クラッチおよび第2クラッチを介して選択的に結合可能
に配設し、この第1出力軸または第2出力軸と電動モー
タとを接続し、エンジンのトルクを電動モータのトルク
によりアシストす場合、または車両の慣性走行時に電動
モータで回生制動する場合は、同期連結機構の動作によ
り変速機の変速比が制御される。また、一つの変速機が
エンジンと電動モータとで共用されている
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明のハイブリッド駆
動装置を、内燃機関と電動モータとの2種類の駆動源を
備えたフロントエンジン、フロントドライブ型(FF
型)のハイブリッドカー用駆動装置に適用した一実施例
を図1および図2に基づいて説明する。
【0014】図1は、この発明のハイブリッド駆動装置
の一実施例を示すスケルトン図で、ガソリンエンジン等
の内燃機関のクランク軸30に、乾式クラッチ(C/
L)31を介してトルク伝達される入力軸32を有し、
この入力軸32の外周には、円筒状の第2出力軸34
が、前記入力軸32のほぼ全長を覆うように同心状に設
けられている。また、この第2出力軸34の外周には、
そのほぼ中央から先端側(乾式クラッチ31が設けられ
ている側の反対側)を覆うように円筒状の第1出力軸3
3が同心状に設けられている。さらに、前記第2出力軸
34の側方には第3出力軸35が平行に配置されてい
る。
【0015】また前記入力軸32は、その先端において
第1クラッチ(C1 )36を介して前記第1出力軸33
に結合されるとともに、第2クラッチ(C2 )37を介
して前記第2出力軸34に結合されている。そして、第
2出力軸34の第1出力軸33に覆われていない部分に
は、第1速用と第3速用との2種類のドライブギヤ3
9,40が軸着されている。また、第1出力軸33に
は、第2速用と第4速用の2種類のドライブギヤ41,
42が軸着されている。
【0016】一方、入力軸32の側方に平行に設けられ
た前記第3出力軸35には、前記第2出力軸34に軸着
されたドライブギヤ39,40にそれぞれ噛合するよう
に、第1速用と第3速用の2種類のドリブンギヤ43,
44が回動自在に支持されるとともに、前記第1出力軸
33に軸着されたドライブギヤ41,42にそれぞれ噛
合するように、第2速用と第4速用の2種類のドリブン
ギヤ45,46が回動自在に支持されている。
【0017】さらに第3出力軸35には、シンクロナイ
ザーリング(図示せず)とハブスリーブ(S1 )47a
とを有する第1同期連結機構47が設けられ、シンクロ
ナイザーリングによって同期を図りつつハブスリーブ4
7aが、各ドリブンギヤ43,44と選択的に噛合でき
るように対向配置され、また、シンクロナイザーリング
(図示せず)とハブスリーブ(S2 )48aとを有する
第2同期連結機構48が設けられ、シンクロナイザーリ
ングによって同期を図りつつハブスリーブ48が、各ド
リブンギヤ45,46と選択的に噛合できるように対向
配置されている。そして、第3出力軸35へ伝えられた
トルクは、ドライブギヤ49からディファレンシャルギ
ヤ50に伝達されるようになっている。
【0018】そして、前記入力軸32は、乾式クラッチ
31を介して第1駆動源であるエンジン51のクランク
軸30に結合されている。また前記第2出力軸34のド
ライブギヤ38には副軸ギヤ52が係脱可能に噛合し、
この副軸ギヤ52は、第2駆動源である電動モータ53
のロータ53aの回転軸に軸着された出力ギヤ54に噛
合するようになっており、またこの電動モータ53は、
回生作動時にジェネレータとして働き、発生した電流を
取出し可能な構造となっている。ここで、この実施形態
の構成とこの発明の構成との対応関係を説明する。すな
わち、入力軸32、第1出力軸33、第2出力軸34、
第3出力軸35、各ドライブギヤ39ないし42、各ド
リブンギヤ43ないし46、第1クラッチ36、第2ク
ラッチ37、第1同期連結機構47、第2同期連結機構
48、ドライブギヤ38,49などにより、この発明の
変速機が構成されている。
【0019】したがって、Eモードにおいては、エンジ
ン51の出力は乾式クラッチ31を介して入力軸32に
伝達され、この入力軸32のトルクは、第1クラッチ3
6と第2クラッチ37のうちのいずれか一方もしくは両
方に係合させて第1出力軸33と第2出力軸34のいず
れか一方もしくは両方に伝達されるとともに、これら第
1出力軸33と第2出力軸34のトルクは、さらに第1
同期連結機構47あるいは第2同期連結機構48を介し
て第3出力軸35に所定の回転速度に減速されて伝達さ
れる。さらに、第3出力軸35に設けられたドライブギ
ヤ49からディファレンシャルギヤ50に伝えられ、デ
ィファレンシャルギヤ50により最終減速されて左右の
前輪にそれぞれトルク伝達し、エンジン51の出力のみ
で駆動するようになっている。
【0020】また、Mモードにおいては、電動モータ5
3の出力が、副軸ギヤ52を介して第2出力軸34に伝
達され、この第2出力軸34から第1同期連結機構47
を介して第3出力軸35に伝達されるか、または、乾式
クラッチ31を切った状態で第1クラッチ36と第2ク
ラッチ37との両方を係合させて第2出力軸34から第
1出力軸33に伝達するとともに、第1出力軸33から
第2同期連結機構48を介して第3出力軸35に伝達さ
れ、第3出力軸35に設けられたドライブギヤ49から
ディファレンシャルギヤ50により最終減速されて左右
の前輪にそれぞれトルク伝達し、電動モータ53の出力
のみで駆動するようになっている。
【0021】さらに、M−Eモードにおいては、前記E
モードのうち第1クラッチ36が係合した状態で、第2
クラッチ37をさらに係合させるか、あるいは第2同期
連結機構48が連結している状態で第1同期連結機構4
7を連結することによって、最適なギヤ比で、エンジン
51の出力と電動モータ53の出力とを併合できるよう
になっている。
【0022】上記のように構成されるこの実施例のハイ
ブリッド駆動装置においては、前進4段/後進1段の変
速段を設定することができ、エンジン51と電動モータ
53の各出力軸の回転速度をそれぞれ減速して、単独も
しくは併合して伝達することができる。これらの変速段
を設定するための各クラッチC1 ,C2 および各同期連
結機構のハブスリーブS1 ,S2 の係合状態を図2に作
動表として示してある。なお、図2において、○印は係
合あるいは連結状態、空欄は解放あるいは非連結状態を
示す。以下、各モードにおける変速段について説明す
る。
【0023】先ず、Eモード、すなわちエンジン単独使
用モードについて説明する。このEモードにおける前進
第1速は、乾式クラッチ31を係合させた状態で第1同
期連結機構47のハブスリーブ47aを図において右方
向へスライドさせてドリブンギヤ43に係合させ、この
状態で第2クラッチ37を係合させることによって設定
する。したがって、駆動力は入力軸32から第2クラッ
チ37を経由して第2出力軸34に伝達され、さらに第
2出力軸34に設けられたドライブギヤ39から第3出
力軸35に設けられたドリブンギヤ43を介して第3出
力軸35へと減速伝達される。その結果、この第1速で
の変速比は、第2出力軸34のドライブギヤ39と、第
3出力軸35のドリブンギヤ43との歯数の比(ギヤ
比)となる。
【0024】また、前進第2速は、乾式クラッチ31を
係合させた状態で第2同期連結機構48のハブスリーブ
48aを図において右方向へスライドさせてドリブンギ
ヤ45に係合させ、この状態で第1クラッチ36を係合
させることによって設定する。したがって、駆動力は入
力軸32から第1クラッチ36を経由して第1出力軸3
3に伝達され、さらに第1出力軸33に設けられたドラ
イブギヤ41から第3出力軸35に設けられたドリブン
ギヤ45を介して第3出力軸35へと減速伝達される。
その結果、この第2速での変速比は、第1出力軸33の
ドライブギヤ41と、第3出力軸35のドリブンギヤ4
5とのギヤ比となる。
【0025】さらに、前進第3速は、乾式クラッチ31
を係合させた状態で第1同期連結機構47のハブスリー
ブ47aを図において左方向へスライドさせてドリブン
ギヤ44に係合させ、この状態で第2クラッチ37を係
合させることによって設定する。したがって、駆動力は
入力軸32から第2クラッチ37を経由して第2出力軸
34に伝達される。さらに第2出力軸34に設けられた
ドライブギヤ40から第3出力軸35に設けられたドリ
ブンギヤ44を介して第3出力軸35へと減速伝達され
る。その結果、この第3速での変速比は、第2出力軸3
4のドライブギヤ40と、第3出力軸35のドリブンギ
ヤ44とのギヤ比となる。
【0026】そして、前進第4速は、乾式クラッチ31
を係合させた状態で第2同期連結機構48のハブスリー
ブ48aを図において左方向へスライドさせてドリブン
ギヤ46に係合させ、この状態で第1クラッチ36を係
合させることによって設定する。したがって、駆動力は
入力軸32から第1クラッチ36を経由して第1出力軸
33に伝達され、さらに第1出力軸33に設けられたド
ライブギヤ42から第3出力軸35に設けられたドリブ
ンギヤ46を介して第3出力軸35へと減速伝達され
る。その結果、この第4速での変速比は、第1出力軸3
3のドライブギヤ42と、第3出力軸35のドリブンギ
ヤ46とのギヤ比となる。なお、Eモードには後進段が
設定されていない。
【0027】次にMモード、すなわち電動モータ単独使
用モードについて説明する。Mモードにおける前進第1
速は、乾式クラッチ31を解放した状態で、第1同期連
結機構47のハブスリーブ47aを図において右方向へ
スライドさせて、第3出力軸35に設けられたドリブン
ギヤ43に係合させることによって設定される。したが
って、駆動力は電動モータ53から副軸ギヤ52を介し
て第2出力軸34に伝達され、さらに第2出力軸34に
設けられたドライブギヤ39から第3出力軸35に設け
られたドリブンギヤ43を介して第3出力軸35へと減
速伝達される。その結果、この第1速での変速比は、前
述したEモードの場合と同様に、第2出力軸34のドラ
イブギヤ39と、第3出力軸35のドリブンギヤ43と
のギヤ比となる。なお、この前進第1速の状態で電動モ
ータ53を逆回転させることにより後進段が設定され
る。
【0028】また、前進第2速は、乾式クラッチ31を
解放した状態で第2同期連結機構48のハブスリーブ4
8aを図において右方向へスライドさせてドリブンギヤ
45に係合させ、この状態で第1クラッチ36と第2ク
ラッチ37とを共に係合させることによって設定する。
したがって、駆動力は電動モータ53から副軸ギヤ52
を介して第2出力軸34に伝達され、第2クラッチ37
を介して入力軸32に伝わり、入力軸32からさらに第
1クラッチ36を介して第1出力軸33に伝達され、第
1出力軸33に設けられたドライブギヤ41から第3出
力軸35に設けられたドリブンギヤ45を経由して第3
出力軸35へと減速伝達される。その結果、この第2速
での変速比もEモードの場合と同一となる。
【0029】さらに、前進第3速は、乾式クラッチ31
を解放した状態で第1同期連結機構47のハブスリーブ
47aを図に左方向へスライドさせてドリブンギヤ44
に係合させことによって設定する。したがって、駆動力
は電動モータ53から副軸ギヤ52を介して第2出力軸
34に伝達され、この第2出力軸34に設けられたドラ
イブギヤ40から第3出力軸35に設けられたドリブン
ギヤ44を介して第3出力軸35へと減速伝達される。
その結果、この第3速においてもMモードの場合と同じ
変速比となる。
【0030】そして、Mモードにおける前進第4速は、
乾式クラッチ31を解放した状態で第2同期連結機構4
8のハブスリーブ48aを図に左方向へスライドさせて
ドリブンギヤ46に係合させ、この状態で第1クラッチ
36と第2クラッチ37とを共に係合させることによっ
て設定する。したがって、駆動力は電動モータ53から
副軸ギヤ52を介して第2出力軸34に伝達され、第2
出力軸34から第2クラッチ37、入力軸32、第1ク
ラッチ36を経由して第1出力軸33に伝達され、第1
出力軸33に設けられたドライブギヤ42から第3出力
軸35に設けられたドリブンギヤ46を介して第3出力
軸35へと減速伝達される。その結果、この第4速での
変速比もEモードの場合と同様に、第1出力軸33のド
ライブギヤ42と、第3出力軸35のドリブンギヤ46
とのギヤ比となる。
【0031】そして次にM−Eモード、すなわち、電動
モータ53の出力とエンジン51の出力とを併用するモ
ードについて説明する。このM−Eモードにおいては、
乾式クラッチ31を係合させた状態で第1同期連結機構
47のハブスリーブ47aおよび第2同期連結機構48
のハブスリーブ48aをそれぞれギヤに係合させない中
立状態とし、この状態で第2クラッチ37を係合させる
と、エンジン51の駆動力は、入力軸32から第2クラ
ッチ37を介して第2出力軸34に伝わり、さらに副軸
ギヤ52を介して電動モータ53に伝達される。したが
って、パーキングとニュートラルにおいては、電動モー
タ53のロータ53aが回転駆動されることによって電
動モータ53が発電機として作動し、発生した電力は図
示していないバッテリーに充電され、モータ出力とエン
ジン出力との併用時等に電動モータ53を駆動する電源
として使用される。
【0032】そして、M−Eモードにおいては、前進第
1速および第3速を設定する場合の各クラッチおよび各
同期連結機構の作動状態が、前述したEモードにおける
前進第1速および第3速の場合と同じである。また、M
−Eモードでは、前進第2速と第4速において、モータ
出力を併用するように構成されている。
【0033】すなわち、M−Eモードの前進第2速は、
乾式クラッチ31を係合し、第2同期連結機構48のハ
ブスリーブ48aを図において右方向にスライドさせて
ドリブンギヤ45に係合させ、さらに、第1同期連結機
構47のハブスリーブ47aを、2つのドリブンギヤ4
3,44のいずれか一方に係合させるか、あるいは第2
クラッチ37を係合させた後、第1クラッチ36を係合
させることによって設定される。
【0034】したがって、エンジン51の出力が、入力
軸32から第1クラッチ36を経由して第1出力軸34
に伝達され、さらに第1出力軸34に設けられたドライ
ブギヤ41からドリブンギヤ45を介して第3出力軸3
5へと減速伝達される。また、これと同時に第1同期連
結機構48のハブスリーブ48aをドリブンギヤ43ま
たはドリブンギヤ44に係合させるれば、電動モータ5
3の出力が、第2出力軸34からドリブンギヤ43また
はドリブンギヤ44を介して第3出力軸35に伝達され
る。
【0035】また、第2同期連結機構48のハブスリー
ブ48aを中立に保持した状態で第2クラッチ37を係
合させると、第2出力軸34と第1出力軸33とが結合
され、電動モータ53の出力が第2出力軸34から第1
出力軸33に伝達される。その結果、この第3速での変
速比は、ドライブギヤ40とドリブンギヤ44とのギヤ
比となり、また、第3出力軸35は、エンジン51の出
力と電動モータ53の出力とを合わせたトルクで駆動さ
れる。
【0036】同様に、M−Eモードの前進第4速は、乾
式クラッチ31を係合し、第2同期連結機構48のハブ
スリーブ48aを図において左方向にスライドさせてド
リブンギヤ46に係合させ、さらに、第1同期連結機構
47のハブスリーブ47aを、2つのドリブンギヤ4
3,44のいずれか一方に係合させるか、あるいは第2
クラッチ37を係合させた後、第1クラッチ36を係合
させることによって設定される。したがって、エンジン
51の出力が、入力軸32から第1クラッチ36を経由
して第1出力軸34に伝達され、さらに第1出力軸34
に設けられたドライブギヤ41からドリブンギヤ45を
介して第3出力軸35へと減速伝達される。
【0037】また、これと同時に第1同期連結機構48
のハブスリーブ48aをドリブンギヤ43またはドリブ
ンギヤ44のいずれか一方に係合させれば、電動モータ
53の出力が、第2出力軸34からドリブンギヤ43ま
たはドリブンギヤ44を介して第3出力軸35に伝達さ
れる。また、第2同期連結機構48のハブスリーブ48
aを中立に保持した状態で第2クラッチ37を係合させ
ると、第2出力軸34と第1出力軸33とが結合され、
電動モータ53の出力が第2出力軸34から第1出力軸
33に伝達される。その結果、この第4速での変速比
は、ドライブギヤ42とドリブンギヤ46とのギヤ比と
なり、また、第3出力軸35は、エンジン51の出力と
電動モータ53の出力とを合わせたトルクで駆動され
る。
【0038】なお、上記M−Eモードにおいては、前進
第2速あるいは第4速で走行中に、乾式クラッチ31を
解放すれば、慣性走行する車両の前輪の回転力が、ディ
ファレンシャルギヤ50から第3出力軸35、第2出力
軸34および副軸ギヤ52を経由して電動モータ53に
伝達され、回転エネルギをロータ53aを回転駆動する
ことによって消費して制動すると同時に発電する、いわ
ゆる回生制動を行うことができる。また、この実施例に
おいては、第2駆動源である電動モータ53の出力を、
先ず第2出力軸34に伝達する場合について説明した
が、第1出力軸33に伝達するように構成しても同様の
作用効果が得られる。
【0039】また上記実施例においては、ハイブリッド
駆動装置として前進4段/後進1段の変速機を備えた一
例について説明したが、この発明は上記実施例に限定さ
れるものではない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のハイブリ
ット駆動装置においては、エンジンに接続された入力軸
に、第1出力軸と第2出力軸とを、第1クラッチおよび
第2クラッチを介して選択的に結合可能に配設し、この
第1出力軸または第2出力軸と電動モータとを接続した
ので、同期連結機構の動作により変速機の変速比を制御
することにより、エンジンのトルクを電動モータでアシ
ストする場合はアシスト効率が向上するとともに、車両
の慣性走行時に電動モータで回生制動を行う場合は回生
効率が向上する。また、一つの変速機をエンジンおよび
電動モータで共用するようにしたので、電動モータ専
の変速機が不要となり、装置の小型化および軽量化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するためのスケルト
ン図である。
【図2】各変速段を設定するためのクラッチおよび同期
連結機構の係合状態を示す図である。
【図3】従来のハイブリッド駆動装置の一例を示すスケ
ルトン図である。
【図4】ハイブリッド駆動装置におけるモータ回転速度
と車速との関係を示す線図である。
【符号の説明】
31 乾式クラッチ 32 入力軸 33 第1出力軸 34 第2出力軸 35 第3出力軸 36 第1クラッチ 37 第2クラッチ 47 第1同期連結機構 48 第2同期連結機構 50 ディファレンシャルギヤ 51 エンジン 53 電動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−183356(JP,A) 特開 平1−95944(JP,A) 特開 平6−169504(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/04 B60K 6/02 B60L 11/14 B60L 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンまたは電動モータの少なくとも
    一方のトルクを、変速機を介して車輪に伝達するように
    構成されているハイブリッド駆動装置において、 前記変速機が、前記エンジンに連結される入力軸と、こ
    の入力軸に接続される第1出力軸および第2出力軸と、
    前記車輪にトルク伝達可能に接続される第3出力軸と、
    前記入力軸と前記第1出力軸との間におけるトルクの伝
    達を制御する第1クラッチと、前記入力軸と前記第2出
    力軸との間におけるトルクの伝達を制御する第2クラッ
    チと、前記第1出力軸および前記第2出力軸にそれぞれ
    軸着されたドライブギヤ列と、各ドライブギヤにそれぞ
    れ噛合され、かつ、前記第3出力軸に回動自在に支持さ
    れたドリブンギヤ列と、各ドリブンギヤと前記第3出力
    軸とを選択的に連結する同期連結機構とを備えており、
    前記電動モータと前記第1出力軸または前記第2出力軸
    とがトルク伝達可能に接続されている ことを特徴とする
    ハイブリッド駆動装置。
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