JP2012121345A - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原動機と電動機とを駆動源として備える車両のHEV走行中において、プレシフトするときの所謂駆動力抜けを防止できる車両の駆動力制御装置を提供する。
【解決手段】 駆動力制御装置は、HEV走行中における奇数段から偶数段へのアップシフトのイナーシャ相t3〜t6中に、モータトルクTeを0にし、第1噛合機構SM1を、前段を確立させるギア列の駆動ギアと第1駆動軸との連結を断つニュートラル状態に切り替えた後、次段よりも変速比の小さい変速段を確立させるギア列の駆動ギアと第1駆動軸とを連結させる状態に切り替える。そして、第2クラッチトルクTc2をエンジンのイナーシャトルクが伝達されるようにTQ1からTQ4に上昇させ、0となったモータトルクTe分のトルクを補填する。
【選択図】 図3

Description

原動機と電動機と自動変速機とを備える車両の駆動力制御装置に関する。
従来、原動機と電動機とを駆動源として備える車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の車両は、前進4速段の変速が可能な自動変速機を備える。自動変速機は、1速段及び3速段の各駆動ギアが固定される第1駆動軸と、2速段及び4速段の各駆動ギアが固定される第2駆動軸と、1速段〜4速段の各駆動ギアにそれぞれ噛合する4つの従動ギアが回転自在に軸支される従動軸と、原動機の駆動力を第1駆動軸に伝達自在な第1クラッチと、原動機の駆動力を第2駆動軸に伝達自在な第2クラッチとを備える。従動軸には、1速段及び3速段の各従動ギアと従動軸とを選択的に連結する連結自在な第1噛合機構と、2速段及び4速段の各従動ギアと従動軸とを選択的に連結する連結自在な第2噛合機構とが設けられている。電動機は、電動機に連結されたアイドル駆動ギアと該アイドル駆動ギアに噛合し第1駆動軸に固定されたアイドル従動ギアとからなるアイドルギア列を介して、第1駆動軸に連結されている。
また、車両には、原動機、電動機及び自動変速機を制御する駆動力制御装置が設けられている。この駆動力制御装置は、原動機と電動機との駆動力によって走行するHEV(Hybrid Electric Vehicle)走行中のときに、1速段を確立するときには、第1クラッチを伝達状態にすると共に、第1噛合機構を1速段の駆動ギアに噛合する従動ギアを従動軸に連結する連結状態にする。また、2速段を確立するときには、第1クラッチ及び第2クラッチを伝達状態にすると共に、第2噛合機構を2速段の駆動ギアに噛合する従動ギアを従動軸に連結する連結状態にする。このとき、第1クラッチを連結状態にする代わりに、第1噛合機構を1速段又は3速段の駆動ギアに噛合する従動ギアと従動軸とを連結する連結状態にすることで、原動機の駆動力によって回転する回転速度を2速段で変速し、電動機の駆動力によって回転する回転速度を1速段又は3速段で変速するHEV走行を行なうことができる。
また、3速段を確立するときには、第1クラッチを伝達状態にすると共に、第1噛合機構を3速段の駆動ギアに噛合する従動ギアを従動軸に連結する連結状態にする。また、4速段を確立するときには、第1クラッチ及び第2クラッチを伝達状態にすると共に、第2噛合機構を4速段の駆動ギアに噛合する従動ギアを従動軸に連結する連結状態にする。このとき、第1クラッチを連結状態にする代わりに、第1噛合機構を1速段又は3速段の駆動ギアに噛合する従動ギアと従動軸とを連結する連結状態にすることで、原動機の駆動力によって回転する回転速度を4速段で変速し、電動機の駆動力によって回転する回転速度を1速段又は3速段で変速するHEV走行を行なうことができる。
上述した自動変速機においては、変速をスムーズに行なうために、第1と第2の2つの噛合機構のうち原動機の駆動力を伝達していない方の噛合機構を予め、次の変速段で用いられる従動ギアと従動軸とを連結するプレシフト状態としておき、クラッチを切り替えるだけで変速できるようにしている。
特許第3097528号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車両では、電動機が接続されていない駆動軸に固定された駆動ギアを有するギア列によって確立される偶数番目の変速段でHEV走行をしている場合には、奇数番目の変速段に対応する従動ギアには、電動機からの駆動力が伝達される。このため、第1噛合機構をプレシフト状態とするためには、電動機の駆動力を断つ必要があり、所謂駆動力抜けが発生する。
本発明は、原動機と電動機とを駆動源として備える車両のHEV走行中において、プレシフトするときの所謂駆動力抜けを防止できる車両の駆動力制御装置を提供することを目的とする。
[1]本発明は、原動機と電動機と自動変速機とを備える車両の駆動力制御装置であって、自動変速機に、駆動ギアと従動ギアとを有し、変速比の異なる複数の変速段を確立する複数のギア列と、複数のギア列のうち変速比順位で奇数番目又は偶数番目の変速段を確立するギア列の駆動ギアを軸支又は固定する第1駆動軸と、複数のギア列のうち変速比順位で偶数番目又は奇数番目の変速段を確立するギア列の駆動ギアを軸支又は固定する第2駆動軸と、複数のギア列の駆動ギアに噛合する従動ギアを固定又は軸支する従動軸と、原動機の駆動力の第1駆動軸への伝達量を調整自在な第1クラッチと、原動機の駆動力の第2駆動軸への伝達量を調整自在な第2クラッチと、第1駆動軸に軸支又は固定される駆動ギアと該駆動ギアと噛合し従動軸に固定又は軸支される従動ギアとのうち、第1駆動軸又は従動軸に軸支されるギアを当該ギアが軸支される第1駆動軸又は従動軸に連結して、変速比順位で奇数番目又は偶数番目の変速段を確立するギア列のうち何れか1つのギア列を選択的に確立自在な第1噛合機構と、第2駆動軸に軸支又は固定される駆動ギアと該駆動ギアと噛合し従動軸に固定又は軸支される従動ギアとのうち、第2駆動軸又は従動軸に軸支されるギアを当該ギアが軸支される第2駆動軸又は従動軸に連結して、変速比順位で偶数番目又は奇数番目の変速段を確立するギア列のうち何れか1つのギア列を選択的に確立自在な第2噛合機構とを設け、電動機を第1駆動軸に連結し、第2クラッチを介して第2駆動軸へ原動機の駆動力を伝達させる変速段を次段とし、第1クラッチを介して第1駆動軸へ原動機の駆動力を伝達させる変速段であり且つ前段よりも変速比の大きい変速段を前段として、当該車両が、原動機と電動機の両方が出力する駆動力を用いて走行中であり、且つ、前段から次段に変速する場合において、原動機の回転数を変化させるイナーシャ相中において、電動機からの駆動力の出力を断ち、第1噛合機構を、前段を確立させるギア列の駆動ギアと従動ギアとのうち第1駆動軸又は従動軸に軸支されるギアと、当該ギアが軸支される第1駆動軸又は従動軸との連結を断ち、前記次段よりも変速比の小さい変速段を確立させるギア列の駆動ギアと従動ギアとのうち第1駆動軸又は従動軸に軸支されるギアを当該ギアが軸支される第1駆動軸又は従動軸に連結させる状態に切り替えると共に、第2クラッチの伝達量を原動機のイナーシャトルクが伝達されるように上昇させることを特徴とする。
車両が、前段から次段に変速(アップシフト)する場合、イナーシャ相中では、原動機の回転数の減少により原動機にイナーシャトルクが発生する。
本発明によれば、原動機の駆動力と電動機の駆動力とを合わせて走行しているHEV走行中のときに、第1噛合機構によって次段より変速比の小さい変速段のギア列を予め確立するプレシフトを、前段から次段にアップシフトするときのイナーシャ相中に行ない、プレシフトにより電動機が出力できなくなった駆動力を原動機のイナーシャトルクで補填することができる。これによって、アップシフトするときの原動機のイナーシャトルクを有効に活用し、自動変速機が出力する駆動力の減少を防止して、所謂駆動力抜けを防止できる。
また、第1駆動軸に軸支又は固定される駆動ギアと第2駆動軸に軸支又は固定される駆動ギアとは、従動軸と従動ギアを介して互いに連れ回るものであり、車両が次段で走行中のときには、変速比の関係で前段の駆動ギアの回転数が大きくなってしまう。本発明では、次段より変速比の小さい変速段の駆動ギアにプレシフトしているため、次段で走行中のときに、電動機の駆動力は、次段より変速比の小さい変速段の駆動ギアを介して出力される。従って、電動機の駆動力が前段の駆動ギアを介して出力される場合と比較して、電動機の回転数を抑えることができる。
[2]ここで、第1駆動軸には、電動機が連結されているため、原動機のイナーシャトルクだけではなく、電動機のイナーシャトルクも作用する。このため、例えば、第1噛合機構を同期機能を備えるシンクロメッシュ機構で構成したとしても、第1噛合機構が差回転を抑えることができず、プレシフトできなくなる虞がある。
この場合、本発明において、第1噛合機構を、次段よりも変速比の小さい変速段を確立させるギア列の駆動ギアと従動ギアとのうち第1駆動軸又は従動軸に軸支されるギアを当該ギアが軸支される第1駆動軸又は従動軸に連結させる状態に切り替えるときに、電動機からの駆動力の出力を断った後、軸支されるギアの回転数と当該ギアを軸支する第1駆動軸又は従動軸の回転数との差が、所定の回転数以下になるように電動機を制御すれば、第1噛合機構のプレシフトをスムーズに行なうことができる。
本発明の車両の駆動力制御装置の実施形態を示す説明図。 駆動力制御装置によって実行されるアップシフトの処理手順を示すフローチャート。 本実施形態のアップシフトするときの、エンジン回転数Ne、電動機等のトルク及び第1と第2の噛合機構SM1,SM2の時間変化を示すタイムチャート。
図1は、ハイブリッド車両に適用される本発明の駆動力制御装置の実施形態を示す図である。図1に示すように、ハイブリッド車両は、原動機としてのエンジンENGと、電動機MGと、電動機MGと電力を授受する二次電池1と、自動変速機31と、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)からなる駆動力制御装置21とを備える。
駆動力制御装置21は、エンジンENG、電動機MG、自動変速機31を制御する。また、駆動力制御装置21は、各種演算処理を実行するCPU21aとこのCPU21aで実行される各種演算プログラム、各種テーブル、演算結果などを記憶するROM及びRAMからなる記憶装置(メモリ)21bとを備え、車両速度、アクセルペダルの操作量、及びエンジンENGの回転数等を表す各種電気信号が入力されると共に、演算結果などに基づいて駆動信号を外部に出力する。
自動変速機31は、エンジンENGの駆動力が伝達されるエンジン出力軸32と、図外のディファレンシャルギアを介して駆動輪としての左右の前輪に動力を出力する出力ギア33と、ギア比の異なる4つのギア列G2〜G5とを備える。
また、自動変速機31は、変速比順位で奇数番目の各変速段を確立する奇数番ギア列G3,G5の駆動ギアG3a,G5aを回転自在に軸支する第1駆動軸34と、変速比順位で偶数番目の変速段を確立する偶数番ギア列G2,G4の駆動ギアG2a,G4aを回転自在に軸支する第2駆動軸35と、リバースギアGRを回転自在に軸支するリバース軸36を備える。尚、第1駆動軸34はエンジン出力軸32と同一軸線上に配置され、第2駆動軸35及びリバース軸36は第1駆動軸34と平行に配置されている。
また、自動変速機31は、第1駆動軸34に回転自在に軸支されたアイドル駆動ギアGiaと、アイドル軸37に固定されアイドル駆動ギアGiaに噛合する第1アイドル従動ギアGibと、第2駆動軸35に固定された第2アイドル従動ギアGicと、リバース軸36に固定され第1アイドル従動ギアGibに噛合する第3アイドル従動ギアGidとで構成されるアイドルギア列Giを備える。尚、アイドル軸37は第1駆動軸34と平行に配置されている。
自動変速機31は、油圧作動型の乾式摩擦クラッチ又は湿式摩擦クラッチからなる第1クラッチC1及び第2クラッチC2を備える。第1クラッチC1は、エンジンENGの駆動力を第1駆動軸34に伝達させることができる伝達状態と、この伝達を断つ開放状態とに切替自在に構成されている。また、第1クラッチC1は、伝達状態において、締結量を変化させることで、伝達することができる駆動力を調整することができる。第2クラッチC2は、エンジンENGの駆動力を第2駆動軸35に伝達させることができる伝達状態と、この伝達を断つ開放状態とに切替自在に構成されている。また、第2クラッチC2は、伝達状態において、締結量を変化させることで、伝達することができる駆動力を調整することができる。エンジン出力軸32は第1アイドル従動ギアGib及び第2アイドル従動ギアGicを介して第2駆動軸35に連結される。
両クラッチC1,C2は、素早く状態が切り替えられるように電気式アクチュエータにより作動されるものであることが好ましい。尚、両クラッチC1,C2は、油圧式アクチュエータにより作動されるものであってもよい。
また、自動変速機31には、エンジン出力軸32と同軸上に位置させて、遊星歯車機構PGが配置されている。遊星歯車機構PGは、サンギアSaと、リングギアRaと、サンギアSa及びリングギアRaに噛合するピニオンPaを自転及び公転自在に軸支するキャリアCaとからなるシングルピニオン型で構成される。
遊星歯車機構PGのサンギアSa、キャリアCa、リングギアRaからなる3つの要素を、速度線図(各要素の相対的な回転速度の比を直線で表すことができる図)におけるギア比に対応する間隔での並び順にサンギアSa側からそれぞれ第1要素、第2要素、第3要素とすると、第1要素はサンギアSa、第2要素はキャリアCa、第3要素はリングギアRaとなる。
そして、遊星歯車機構PGのギア比(リングギアRaの歯数/サンギアSaの歯数)をgとして、第1要素たるサンギアSaと第2要素たるキャリアCaの間の間隔と、第2要素たるキャリアCaと第3要素たるリングギアRaの間の間隔との比が、g:1となる。
第1要素たるサンギアSaは、第1駆動軸34に固定されている。第2要素たるキャリアCaは、3速ギア列G3の3速駆動ギアG3aに連結されている。第3要素たるリングギアRaは、ロック機構R1により変速機ケース7に解除自在に固定される。
ロック機構R1は、リングギアRaが変速機ケース7に固定される固定状態、又はリングギアRaが回転自在な開放状態の何れかの状態に切替自在なシンクロメッシュ機構で構成されている。
尚、ロック機構R1は、シンクロメッシュ機構に限らず、同期機能がないドグクラッチ、湿式多板ブレーキ、ハブブレーキ、バンドブレーキ、ワンウェイクラッチ、2ウェイクラッチなどで構成してもよい。また、遊星歯車機構PGは、シングルピニオン型に限らず、サンギアと、リングギアと、互いに噛合し一方がサンギア、他方がリングギアに噛合する一対のピニオンPa,Pa’を自転及び公転自在に軸支するキャリアとからなるダブルピニオン型で構成してもよい。この場合、例えば、サンギア(第1要素)を第1駆動軸34に固定し、リングギア(第3要素)を3速ギア列G3の3速駆動ギアG3aに連結し、キャリア(第2要素)をロック機構R1で変速機ケース7に解除自在に固定するように構成すればよい。
遊星歯車機構PGの径方向外方には、中空の電動機MGが配置されている。換言すれば、遊星歯車機構PGは、中空の電動機MGの内方に配置されている。電動機MGは、ステータMGaとロータMGbとを備える。
また、電動機MGは、駆動力制御装置21の指示信号に基づき、パワードライブユニットPDUを介して制御される。駆動力制御装置21は、パワードライブユニットPDUを、二次電池1の電力を消費して電動機MGを駆動させる駆動状態と、ロータMGbの回転力を抑制させて発電し、発電した電力をパワードライブユニットPDUを介して二次電池1に充電する回生状態とに適宜切り替える。
出力ギア33を軸支する従動軸33aには、2速駆動ギアG2a及び3速駆動ギアG3aに噛合する第1従動ギアGo1が固定されている。従動軸33aには、4速駆動ギアG4a及び5速駆動ギアG5aに噛合する第2従動ギアGo2が固定されている。
このように、2速ギア列G2と3速ギア列G3の従動ギア、及び4速ギア列G4と5速ギア列G5の従動ギアとをそれぞれ1つのギアGo1,Go2で構成することにより、自動変速機の軸長を短くすることができ、FF(前輪駆動)方式の車両への搭載性を向上させることができる。
また、第1駆動軸34には、リバースギアGRに噛合するリバース従動ギアGRaが固定されている。
第1駆動軸34には、シンクロメッシュ機構で構成され、3速駆動ギアG3aと第1駆動軸34とを連結した3速側連結状態、5速駆動ギアG5aと第1駆動軸34とを連結した5速側連結状態、3速駆動ギアG3a及び5速駆動ギアG5aと第1駆動軸34との連結を断つニュートラル状態の何れかの状態に切替選択自在な第1噛合機構SM1が設けられている。
第2駆動軸35には、シンクロメッシュ機構で構成され、2速駆動ギアG2aと第2駆動軸35とを連結した2速側連結状態、4速駆動ギアG4aと第2駆動軸35とを連結した4速側連結状態、2速駆動ギアG2a及び4速駆動ギアG4aと第2駆動軸35との連結を断つニュートラル状態の何れかの状態に切替選択自在な第2噛合機構SM2が設けられている。
リバース軸36には、シンクロメッシュ機構で構成され、リバースギアGRとリバース軸36とを連結した連結状態と、この連結を断つニュートラル状態の何れかの状態に切替選択自在な第3噛合機構SM3が設けられている。
次に、上記のように構成された自動変速機31の作動について説明する。
自動変速機31では、第1クラッチC1を係合させることにより、電動機MGの駆動力を用いてエンジンENGを始動させることができる。
エンジンENGの駆動力を用いて1速段を確立する場合には、ロック機構R1により遊星歯車機構PGのリングギアRaを固定状態とし、第1クラッチC1を締結させて伝達状態とする。ここで、エンジンENGの駆動力のみによる走行をENG走行という。
エンジンENGの駆動力は、エンジン出力軸32、第1クラッチC1、第1駆動軸34を介して、遊星歯車機構PGのサンギアSaに入力され、エンジン出力軸32に入力されたエンジンENGの回転数が1/(g+1)に減速されて、キャリアCaを介し3速駆動ギアG3aに伝達される。
3速駆動ギアG3aに伝達された駆動力は、3速駆動ギアG3a及び第1従動ギアGo1で構成される3速ギア列G3のギア比(駆動ギアの歯数/従動ギアの歯数)をiとして、1/{i(g+1)}に変速されて第1従動ギアGo1及び従動軸33aを介し出力ギア33から出力され、1速段が確立される。
このように、自動変速機31では、遊星歯車機構PG及び3速ギア列で1速段を確立できるため、1速段専用の噛合機構が必要なく、これにより、自動変速機の軸長の短縮化を図ることができる。
尚、1速段において、車両が減速状態にあり、且つ二次電池1の充電率SOC(State Of Charge)に応じて、駆動力制御装置21は、電動機MGでブレーキをかけることにより発電を行う減速回生運転を行う。また、二次電池1の充電率SOCに応じて、電動機MGを駆動させて、エンジンENGの駆動力を補助するHEV(Hybrid Electric Vehicle)走行、又は電動機MGの駆動力のみで走行するEV(Electric Vehicle)走行を行うことができる。
また、EV走行中であって車両の減速が許容された状態であり且つ車両速度が一定速度以上の場合には、第1クラッチC1を徐々に締結させることにより、電動機MGの駆動力を用いることなく、車両の運動エネルギーを用いてエンジンENGを始動させることができる。
また、1速段で走行中に2速段にアップシフトされることを駆動力制御装置21が車両速度やアクセルペダルの操作量等の各種電気信号から予測した場合には、第2噛合機構SM2を2速駆動ギアG2aと第2駆動軸35とを連結させる2速側連結状態又はこの状態に近付けるプレシフト状態とする。
エンジンENGの駆動力を用いて2速段を確立する場合には、第2噛合機構SM2を2速駆動ギアG2aと第2駆動軸35とを連結させた2速側連結状態とし、第2クラッチC2を締結して伝達状態とする。この場合、エンジンENGの駆動力が、第2クラッチC2、アイドルギア列Gi、第2駆動軸35、2速ギア列G2及び従動軸33aを介して、出力ギア33から出力される。
尚、2速段において、駆動力制御装置21がアップシフトを予測している場合には、第1噛合機構SM1を3速駆動ギアG3aと第1駆動軸34とを連結した3速側連結状態又はこの状態に近付けるプレシフト状態とする。
逆に、駆動力制御装置21がダウンシフトを予測している場合には、第1噛合機構SM1を、第3駆動ギアG3a及び第5駆動ギアG5aと第1駆動軸34との連結を断つニュートラル状態とする。
これにより、アップシフト又はダウンシフトを、第1クラッチC1を伝達状態とし、第2クラッチC2を開放状態とするだけで行うことができ、変速段の切り替えを駆動力が途切れることなくスムーズに行うことができる。
また、2速段においても、車両が減速状態にある場合、二次電池1の充電率SOCに応じて、駆動力制御装置21は、減速回生運転を行う。2速段において減速回生運転を行う場合には、第1噛合機構SM1が3速側連結状態であるか、ニュートラル状態であるかで異なる。
第1噛合機構SM1が3速側連結状態である場合には、第2駆動ギアG2aで回転される第1従動ギアGo1によって回転する第3駆動ギアG3aが第1駆動軸34を介して電動機MGのロータMGbを回転させるため、このロータMGbの回転を抑制しブレーキをかけることにより発電して回生を行う。
第1噛合機構SM1がニュートラル状態である場合には、ロック機構R1を固定状態とすることによりリングギアRaの回転数を「0」とし、第1従動ギアGo1に噛合する3速駆動ギアG3aと共に回転するキャリアCaの回転数を、サンギアSaに連結させた電動機MGにより発電させることによりブレーキをかけて、回生を行う。
また、2速段においてHEV走行する場合には、例えば、第1噛合機構SM1を3速駆動ギアG3aと第1駆動軸34とを連結させた3速側連結状態として、ロック機構R1を開放状態とすることにより遊星歯車機構PGを各要素が相対回転不能な状態とし、電動機MGの駆動力を3速ギア列G3を介して出力ギア33に伝達することにより行うことができる。または、第1噛合機構SM1をニュートラル状態として、ロック機構R1を固定状態としてリングギアRaの回転数を「0」とし、電動機MGの駆動力を1速段の経路で第1従動ギアGo1に伝達することによっても、2速段によるHEV走行を行うことができる。この場合、2速段におけるENG走行時のエンジンENGの駆動力に加えて、電動機MGの駆動力が、第1駆動軸34、3速ギア列G3、従動軸33aを介して出力ギア33に伝達される。
エンジンENGの駆動力を用いて3速段を確立する場合には、第1噛合機構SM1を3速駆動ギアG3aと第1駆動軸34とを連結させた3速側連結状態として、第1クラッチC1を締結させて伝達状態とする。この場合、エンジンENGの駆動力は、エンジン出力軸32、第1クラッチC1、第1駆動軸34、第1噛合機構SM1、3速ギア列G3を介して、出力ギア33に伝達され、1/iの回転数で出力される。
3速段においては、第1噛合機構SM1が3速駆動ギアG3aと第1駆動軸34とを連結させた3速側連結状態となっているため、遊星歯車機構PGのサンギアSaとキャリアCaとが同一回転となる。
従って、遊星歯車機構PGの各要素が相対回転不能な状態となり、電動機MGでサンギアSaにブレーキをかければ減速回生となり、電動機MGでサンギアSaに駆動力を伝達させれば、HEV走行を行うことができる。この場合、3速段におけるENG走行時のエンジンENGの駆動力に加えて、電動機MGの駆動力が、第1駆動軸34、3速ギア列G3、従動軸33aを介して出力ギア33に伝達される。
また、第1クラッチC1を開放して、電動機MGの駆動力のみで走行するEV走行も可能である。
3速段において、駆動力制御装置21は、車両速度やアクセルペダルの操作量等の各種電気信号に基づきダウンシフトが予測される場合には、第2噛合機構SM2を2速駆動ギアG2aと第2駆動軸35とを連結する2速側連結状態、又はこの状態に近付けるプレシフト状態とし、アップシフトが予測される場合には、第2噛合機構SM2を4速駆動ギアG4aと第2駆動軸35とを連結する4速側連結状態、又はこの状態に近付けるプレシフト状態とする。
これにより、第2クラッチC2を締結させて伝達状態とし、第1クラッチC1を開放させて開放状態とするだけで、変速段の切替えを行うことができ、駆動力が途切れることなく変速をスムーズに行うことができる。
エンジンENGの駆動力を用いて4速段を確立する場合には、第2噛合機構SM2を4速駆動ギアG4aと第2駆動軸35とを連結させた4速側連結状態とし、第2クラッチC2を締結させて伝達状態とする。この場合、エンジンENGの駆動力が、第2クラッチC2、アイドルギア列Gi、第2駆動軸35、4速ギア列G4及び従動軸33aを介して、出力ギア33から出力される。
4速段で走行中は、駆動力制御装置21が各種電気信号からダウンシフトを予測している場合には、第1噛合機構SM1を3速駆動ギアG3aと第1駆動軸34とを連結した3速側連結状態、又はこの状態に近付けるプレシフト状態とする。
逆に、駆動力制御装置21が各種電気信号からアップシフトを予測している場合には、第1噛合機構SM1を5速駆動ギアG5aと第1駆動軸34とを連結した5速側連結状態、又は、この状態に近付けるプレシフト状態とする。これにより、第1クラッチC1を締結させて伝達状態とし、第2クラッチC2を開放させて開放状態とするだけで、ダウンシフト又はアップシフトを行うことができ、駆動力が途切れることなく変速をスムーズに行うことができる。
4速段で走行中に減速回生又はHEV走行を行う場合には、駆動力制御装置21がダウンシフトを予測しているときには、第1噛合機構SM1を3速駆動ギアG3aと第1駆動軸34とを連結した3速側連結状態とし、電動機MGでブレーキをかければ減速回生、駆動力を伝達すればHEV走行を行うことができる。この場合、4速段におけるENG走行時のエンジンENGの駆動力に加えて、電動機MGの駆動力が、第1駆動軸34、3速ギア列G3、従動軸33aを介して出力ギア33に伝達される。
駆動力制御装置21がアップシフトを予測しているときには、第1噛合機構SM1を5速駆動ギアG5aと第1駆動軸34とを連結した5速側連結状態とし、電動機MGによりブレーキをかければ減速回生、電動機MGから駆動力を伝達させればHEV走行を行うことができる。この場合、4速段におけるENG走行時のエンジンENGの駆動力に加えて、電動機MGの駆動力が、第1駆動軸34、5速ギア列G5、従動軸33aを介して出力ギア33に伝達される。
エンジンENGの駆動力を用いて5速段を確立する場合には、第1噛合機構SM1を5速駆動ギアG5aと第1駆動軸34とを連結した5速側連結状態とする。5速段においては、第1クラッチC1が伝達状態とされることによりエンジンENGと電動機MGとが直結された状態となるため、電動機MGから駆動力を出力すればHEV走行を行うことができ、電動機MGでブレーキをかけ発電すれば減速回生を行うことができる。
尚、5速段でEV走行を行う場合には、第1クラッチC1を開放状態とすればよい。また、5速段でのEV走行中に、第1クラッチC1を徐々に締結させることにより、エンジンENGの始動を行うこともできる。
駆動力制御装置21は、5速段で走行中に各種電気信号から4速段へのダウンシフトが予測される場合には、第2噛合機構SM2を4速駆動ギアG4aと第2駆動軸35とを連結させた4速側連結状態、又はこの状態に近付けるプレシフト状態とする。これにより、4速段へのダウンシフトを駆動力が途切れることなくスムーズに行うことができる。
エンジンENGの駆動力を用いて後進段を確立する場合には、ロック機構R1を固定状態とし、第3噛合機構SM3をリバースギアGRとリバース軸36とを連結した連結状態として、第2クラッチC2を締結させて伝達状態とする。これにより、エンジン出力軸32の駆動力が、第2クラッチC2、アイドルギア列Gi、リバースギアGR、リバース従動ギアGRa、サンギアSa、キャリアCa、3速ギア列G3及び従動軸33aを介して後進方向の回転として、出力ギア33から出力され、後進段が確立される。
上述したように、1速段を確立する場合には、ロック機構R1を固定状態とし、第1噛合機構SM1をニュートラル状態とし、電動機MGが連結される第1駆動軸34に軸支される3速駆動ギアG3aを介して1速段の変速を行なう。3速段を確立する場合には、ロック機構R1を開放状態とし、第1噛合機構SM1を3速側連結状態とし、電動機MGが連結される第1駆動軸34に軸支される3速駆動ギアG3aを介して3速段の変速を行なう。5速段を確立する場合には、ロック機構R1を開放状態とし、第1噛合機構SM1を5速側連結状態とし、電動機MGが連結される第1駆動軸34に軸支される5速駆動ギアG5aを介して5速段の変速を行なう。従って、本発明の「第1噛合機構」は、第1噛合機構SM1とロック機構R1とで構成される。
次に、図2及び図3を参照して、アップシフトするときの本実施形態の車両の駆動力制御装置21による駆動力制御について説明する。
図2は、アップシフトするときの本実施形態の駆動力制御装置21が実行する駆動力制御の処理手順を示すフローチャートである。駆動力制御装置21の駆動力制御の処理は、所定時間(例えば、10msec)毎に呼び出されて実行される。
また、図3は、3速段から4速段にアップシフトするときのエンジン回転数Ne、駆動側のトルク、従動側のトルク及び第1と第2の2つの噛合機構SM1,SM2の時間変化を示すタイムチャートである。図3の(a)〜(d)の横軸は時間(単位はs(秒))である。また、図3(a)の縦軸はエンジン回転数Ne(単位はrpm)、図3(b)の縦軸は駆動側のトルク(単位はN・m)、図3(c)の縦軸は従動側のトルク(単位はN・m)である。
また、図3(d)は、第1噛合機構SM1及び第2噛合機構SM2の状態を示すものであり、図3(d)の上段側の「SM1」は、「G3」の場合に第1噛合機構SM1が3速側連結状態、「N」の場合に第1噛合機構SM1がニュートラル状態、「G5」の場合に第1噛合機構SM1が5速側連結状態であることを示し、図3(d)の下段側の「SM2」は、「G2」の場合に第2噛合機構SM2が2速側連結状態、「N」の場合に第2噛合機構SM2がニュートラル状態、「G4」の場合に第2噛合機構SM2が4速側連結状態であることを示す。
ここで、エンジン回転数NeはエンジンENGの回転数である。また、駆動側のトルクを、エンジントルクTe(図3(b)の破線)、第1クラッチトルクTc1(図3(b)の二点鎖線)、第2クラッチトルクTc2(図3(b)の一点鎖線)、及びモータトルクTm(図3(b)の実線)とし、エンジントルクTeはエンジンENGの出力するトルク(駆動力)、第1クラッチトルクTc1は第1クラッチC1の締結量によって決定される伝達可能な最大トルク、第2クラッチトルクTc2は第2クラッチC2の締結量によって決定される伝達可能な最大トルク、モータトルクTmは電動機MGの出力するトルク(駆動力)である。
また、従動側のトルクを、クラッチ足軸トルクToc(図3(c)の一点鎖線)、モータ足軸トルクTom(図3(c)の破線)、及び足軸トルクTo(図3(c)の実線)とする。クラッチ足軸トルクTocは、エンジントルクTe及びエンジンENGのイナーシャトルクTiの合計駆動力が第1クラッチC1及び奇数番目のギア列(3速ギア列G3,5速ギア列G5)を介して出力ギア33に伝達されるトルクと、エンジントルクTe及びエンジンENGのイナーシャトルクTiの合計駆動力が第2クラッチC2及び偶数番目のギア列(2速ギア列G2,4速ギア列G4)を介して出力ギア33に伝達されるトルクとを合わせた合計駆動力である。モータ足軸トルクTomはモータトルクTmが3速ギア列G3及び5速ギア列G5のいずれかを介して出力ギア33に伝達されるトルクである。足軸トルクToは、クラッチ足軸トルクTocとモータ足軸トルクTomとを合わせた合計駆動力である。すなわち、足軸トルクToは、自動変速機31から出力ギア33に伝達されるトルクである。
また、モータトルクTm及びモータ足軸トルクTomが、正の値のときには電動機MGの駆動力が出力ギア33に伝達されている状態であり、負の値のときには電動機MGで発電させて二次電池1を充電する回生をしている状態である。
駆動力制御装置21は、図3(a)の時刻t1に示されるように、エンジン回転数Neが所定の回転数α以上になる等により、車両から入力される各種電気信号に基づいてアップシフトするか否かを判定する。アップシフトが必要であると判定した場合には、伝達状態にあるクラッチトルクをTI1からTI2に減少させる。そして、図2に示されるアップシフトの処理を開始する(図3(a)の時刻t1)。
駆動力制御装置21は、図2の最初のステップST1で、HEV走行中か否かを判定する。HEV走行中ではないと判定した場合には(ステップST1の判定結果がNO)、ステップST2に進み、従来のアップシフト処理を実行する。この従来のアップシフト処理は、第1と第2の2つのクラッチC1,C2の状態の切り替えを行ない、そして、例えば、燃料噴射量の低減(所謂フューエルカット)や点火時期を遅らせる(所謂エンジンリタード)等によってエンジントルクTeを減少させて、エンジンENGのイナーシャトルクにより車両が加速しないようにする処理である。
ステップST1でHEV走行中であると判定した場合には(ステップST1の判定結果がYES)、ステップST3に進み、奇数段から偶数段(「1速段から2速段」又は「3速段から4速段」)へのアップシフトか否かを判定する。ステップST3で、偶数段から奇数段(「2速段から3速段」又は「4速段から5速段」)へのアップシフトであると判定された場合(ステップST3の判定結果がNOの場合)には、上述のステップST2に進み、従来のアップシフト処理を実行する。
ステップST3で、奇数段から偶数段へのアップシフトであると判定された場合(ステップST3の判定結果がYESの場合)には、ステップST4に進み、伝達状態となっている第1クラッチC1を開放状態に切り替えると共に、開放状態となっている第2クラッチC2を伝達状態に切り替えるクラッチ切替制御を行なう。
これによって、図3(b)の時刻t2〜t3に示されるように、第1クラッチトルクTc1をTI2から0に徐々に減少させると共に、第2クラッチトルクTc2を0からTI2に徐々に増加させる。このとき、奇数段の前段よりも偶数段の次段の方が変速比が小さいため、クラッチ足軸トルクTocがTO1からTO2に徐々に減少し(図3(c)の時刻t2〜t3)、足軸トルクToも、TO3からTO4に徐々に減少する。
この時点(図3の時刻t3)以降は、エンジンENGの駆動力の伝達経路が奇数段の前段のギア列から偶数段の次段のギア列になり、エンジンENGの回転数が減少していき、エンジンENGのイナーシャトルクTiが発生する。イナーシャトルクTiは、回転数の減少量と回転数を減少させる時間とに応じて求めることができる。本実施形態では、予め目標時間を設定し(図3では時刻t3〜t6)、駆動力制御装置21は、目標時間内にイナーシャトルクTiを0又は0に近づけるように、エンジンENG及び自動変速機31を制御している。
また、本実施形態では、イナーシャトルクTiが発生する時刻t3〜t6をイナーシャ相としている。すなわち、イナーシャ相の開始時点(図3の時刻t3)は、第2クラッチトルクTc2がエンジントルクTeに到達した時点、換言すれば、エンジン回転数Neの変化が始まった時点となる。イナーシャ相の終了時点(図3の時刻t6)は、変速によるエンジン回転数Neの減少が収まり、イナーシャトルクTiが0になった時点となる。
また、本実施形態では、イナーシャ相t3〜t6の目標時間を予め実験などによって求めておき、この目標時間が、アクセルペダルの操作量などから取得できるようにメモリ21bに記憶されている。
次にステップST5に進み、イナーシャ相t3〜t6の目標時間を取得し、この目標時間と、イナーシャ相t3〜t6の開始時点(図3の時刻t3)でのエンジン回転数Neと、イナーシャ相t3〜t6の終了時点(図3の時刻t6)での予測されるエンジン回転数NeとからエンジントルクTeの減少量ΔTeを求め、エンジントルクTeをTI2からTI3に減少させる。
次にステップST6に進み、プレシフトのときに第1噛合機構SM1をニュートラル状態に切り替えるために、モータトルクTmがTI4から0に減少させる分、第2クラッチトルクTc2で補填するための上乗せトルクΔTc2を算出する。これは、時刻t3以前のモータトルクTm(図3(b)ではTI4)と、前段の変速比と、次段の変速比とに基づいて算出する。そして、第2クラッチC2の伝達量を調整して、第2クラッチトルクTc2を上乗せトルクΔTc2分だけ増加する。これにより、図3(b)のイナーシャ相t3〜t6に示されるように、第2クラッチトルクTc2がTI2からTI5に増加する。このため、図3(c)のイナーシャ相t3〜t6に示されるように、クラッチ足軸トルクTocがTO2からTO4に増加する。本ステップST6の処理が、本発明の「第2クラッチの伝達量を原動機のイナーシャトルクが伝達されるように上昇させる」処理に該当する。
次にステップST7に進み、図3(b)のイナーシャ相t3〜t6に示されるように、第1噛合機構SM1をニュートラル状態に切り替えるために、モータトルクTmが0になるように、電動機MGを制御する。尚、ステップST5〜ST7の処理は、図3(b)に示される各トルクの変化が時刻t3から始まっていることから分かるように、並列処理されている。
次にステップST8に進み、モータトルクTmが0か否かを判定し、0ではない場合には(ステップST8の判定結果がNO)、再度本ステップの判定をする。ステップST8の判定によってモータトルクTmが0であると判定された場合には(ステップST8の判定結果がYES)、ステップST9に進み、前段が1速段の場合にはロック機構R1を開放状態に切り替え、前段が3速段の場合には第1噛合機構SM1をニュートラル状態に切り替える(図3(d)の時刻t4のSM1)。
次にステップST10に進み、第1駆動軸34の回転数と次段より変速比の小さい奇数段の駆動ギアの回転数との差である差回転Drが、所定の回転数ΔR以下であるか否かを判定する。所定の回転数ΔRは、第1噛合機構SM1によって、第1駆動軸34と次段より変速比の小さい奇数段の駆動ギア(3速駆動ギアG3a又は5速駆動ギアG5a)とを連結可能な差回転Drとなるように、予め実験などによって決定され、メモリ21bに記憶されている。
ステップST10で、差回転Drが所定の回転数ΔRより大きいと判定された場合には(ステップST10の判定結果がNO)、ステップST11に進み、電動機MGの回転数(以下、「モータ回転数」という)Nmを制御する。このモータ回転数Nmの制御は、例えば、3速段から4速段へのアップシフトの場合では、エンジンENGの駆動力の伝達経路が3速ギア列G3を介しているときに3速駆動ギアG3aと同じ回転数で回転していた第1駆動軸34の回転数は、エンジンENGの駆動力の伝達経路が4速ギア列G4を介しているときに第2従動ギア列Go2を介して空転する5速駆動ギアG5aの回転数より大きい。このため、電動機MGで発電させて二次電池1を充電する回生をして、第1駆動軸34の回転数を減少させる。このとき、ステップST9で、ロック機構R1を開放状態に切り替えたか、又は第1噛合機構SM1をニュートラル状態に切り替えたため、第1駆動軸34は空転する状態となっており、従動軸33aには影響を与えずにモータ回転数Nmを制御することができる。ここで、ステップST10の判定結果がYESになるときは、図3では時刻t5の時点に該当する。
ステップST10で、差回転Drが所定の回転数ΔR以下であると判定された場合には(ステップST10の判定結果がYES)、ステップST12に進み、1速段から2速段へのアップシフトのときは、第1噛合機構SM1を3速側連結状態に切り替え、3速段から4速段へのアップシフトのときは、第1噛合機構SM1を5速側連結状態に切り替える(図3(d)の時刻t5のSM1)。また、本ステップでは、第1噛合機構の状態の切り替え後に、モータトルクTmを0に設定する(図3(b)の時刻t5のモータトルクTm)。
このように、第1駆動軸34の回転数と次段より変速比の小さい奇数段の駆動ギアの回転数との差回転Drが所定の回転数ΔR以下になるように電動機MGを制御してから第1噛合機構SM1を3速側連結状態又は5速側連結状態にすることで、原動機のイナーシャトルクに加え、電動機のイナーシャトルクも作用する第1噛合機構のプレシフトをスムーズに行なうことができる。
ステップST8の判定結果がYESになった後に、ステップST9の処理をし、ステップST10の判定結果がYESになるまでステップST11の処理をすることが、本発明の「電動機からの駆動力の出力を断った後、軸支されるギアの回転数と当該ギアを軸支する第1駆動軸又は従動軸の回転数との差が、所定の回転数以下になるように電動機を制御する」処理に該当する。
また、ステップST7〜ST12の処理が、本発明の「原動機の回転数を変化させるイナーシャ相中において、電動機からの駆動力の出力を断ち、第1噛合機構を、前段を確立させるギア列の駆動ギアと従動ギアとのうち第1駆動軸又は従動軸に軸支されるギアと、当該ギアが軸支される第1駆動軸又は従動軸との連結を断ち、次段よりも変速比の小さい変速段を確立させるギア列の駆動ギアと従動ギアとのうち第1駆動軸又は従動軸に軸支されるギアを当該ギアが軸支される第1駆動軸又は従動軸に連結させる状態に切り替える」処理に該当する。
ステップST12の処理が終了すると、ステップST13に進み、イナーシャ相t3〜t6が終了したか否かを判定する。この判定は、時刻t3になってから、イナーシャ相t3〜t6の目標時間が経過したか否かで判定し、目標時間が経過した場合には、イナーシャ相t3〜t6が終了したと判定し、目標時間が経過していない場合には、イナーシャ相t3〜t6が終了していないと判定する。ステップST13で、終了していないと判定される場合には(ステップST13の判定結果がNO)、再度本ステップST13の判定をする。ステップST13で、終了していると判定される場合には(ステップST13の判定結果がYES)、ステップST14に進み、前段から次段への変速の終了処理を実行する。この終了処理では、モータトルクTmを0から増加させ、第2クラッチトルクTc2をTI1から減少させる(図3(b)の時刻t6)。これにより、モータ足軸トルクTomが0から増加し、クラッチ足軸トルクTocがTO1から減少する。その後(図3(b)の時刻t6以降)、第2クラッチトルクTc2を増加させた後、変速が終了した旨を通知する電気信号を外部機器に送信する。終了処理が終了すると、駆動力制御装置21は、変速処理を終了する。
以上、説明してきたように、本実施形態の車両の駆動力制御装置によって、エンジントルクTeとモータトルクTmとを合わせて走行しているHEV走行中のときに、第1噛合機構SM1によって次段より変速比の小さい変速段のギア列を確立するプレシフトを、前段から次段にアップシフトするときのイナーシャ相t3〜t6に行なう。プレシフトのためにモータトルクTmをTI4から0に減少させた場合であっても、原動機としてのエンジンENGのイナーシャトルクTiを上乗せトルクΔTc2として第2クラッチトルクTc2に上乗せしてTI2からTI5に増加させることで、イナーシャ相t3〜t6において、足軸トルクToをTO4に維持できる。このため、プレシフトするときに発生していた所謂駆動力抜けを防止できる。
尚、本実施形態では、従動軸33aを1つで構成しているがこれに限らない。例えば、第1駆動軸34の駆動ギアG3a,G5aに噛合う従動ギアを軸支する従動軸と、第2駆動軸35の駆動ギアG2a,G4aに噛合う従動ギアを軸支する従動軸との2つの従動軸を設けてもよい。
また、2つの従動軸を設ける場合には、電動機が接続されていない方の駆動軸に駆動ギアを固定し、該駆動ギアに噛合する従動ギアを従動軸に回転自在に軸支することもできる。この場合には、噛合機構を、該従動ギアと該従動軸と連結した連結状態とこの連結状態を断つニュートラル状態に切替自在に設ければよい。
また、本実施形態では、2速ギア列G2〜5速ギア列G5の駆動ギアG2a〜G5aを第1駆動軸34又は第2駆動軸35に軸支し、該駆動ギアG2a〜G5aに噛合する従動ギアGo1,Go2を従動軸33aに固定しているがこれに限らない。例えば、3速ギア列G3及び5速ギア列G5の駆動ギアG3a,G5aを第1駆動軸34に固定し、2速ギア列G2及び4速ギア列G4の駆動ギアG2a,G4aを第2駆動軸35に固定し、2速ギア列G2〜5速ギア列G5の駆動ギアG2a〜G5aに噛合する4つの従動ギアを従動軸33aに軸支してもよい。
この場合には、第1噛合機構SM1を、3速駆動ギアG3aに噛合する従動ギアと従動軸33aとを連結する3速側連結状態、5速駆動ギアG5aに噛合する従動ギアと従動軸33aとを連結する5速側連結状態、連結を断つニュートラル状態の何れかの状態に切替選択自在に設ける。また、第2噛合機構SM2を、2速駆動ギアG2aに噛合する従動ギアと従動軸33aとを連結する2速側連結状態、4速駆動ギアG4aに噛合する従動ギアと従動軸33aとを連結する4速側連結状態、連結を断つニュートラル状態の何れかの状態に切替選択自在に設ける。
また、本実施形態の自動変速機31は、5速段まで変速可能であるが、これに限らず、例えば、6速段以上まで変速可能な自動変速機にも、本発明を適用することができる。この場合、変速段に対応させてギア列の駆動ギア及び噛合機構を駆動ギア軸34,35に追加し、追加された駆動ギアに噛合する従動ギアを従動軸33aに追加すればよい。
21…駆動力制御装置、21a…CPU、21b…メモリ、31…自動変速機、33…出力ギア、33a…従動軸、34…第1駆動軸、35…第2駆動軸、ENG…エンジン(原動機)、MG…電動機、C1…第1クラッチ、C2…第2クラッチ、SM1…第1噛合機構、SM2…第2噛合機構、G2a,G3a,G4a,G5a…駆動ギア、Go1,Go2…従動ギア、R1…ロック機構(第1噛合機構)。

Claims (2)

  1. 原動機と電動機と自動変速機とを備える車両の駆動力制御装置であって、
    前記自動変速機は、
    駆動ギアと従動ギアとを有し、変速比の異なる複数の変速段を確立する複数のギア列と、
    前記複数のギア列のうち変速比順位で奇数番目又は偶数番目の変速段を確立するギア列の駆動ギアを軸支又は固定する第1駆動軸と、
    前記複数のギア列のうち変速比順位で偶数番目又は奇数番目の変速段を確立するギア列の駆動ギアを軸支又は固定する第2駆動軸と、
    前記複数のギア列の駆動ギアに噛合する従動ギアを固定又は軸支する従動軸と、
    前記原動機の駆動力の前記第1駆動軸への伝達量を調整自在な第1クラッチと、
    前記原動機の駆動力の前記第2駆動軸への伝達量を調整自在な第2クラッチと、
    前記第1駆動軸に軸支又は固定される駆動ギアと該駆動ギアと噛合し前記従動軸に固定又は軸支される従動ギアとのうち、前記第1駆動軸又は前記従動軸に軸支されるギアを当該ギアが軸支される前記第1駆動軸又は前記従動軸に連結して、前記変速比順位で奇数番目又は偶数番目の変速段を確立するギア列のうち何れか1つのギア列を選択的に確立自在な第1噛合機構と、
    前記第2駆動軸に軸支又は固定される駆動ギアと該駆動ギアと噛合し前記従動軸に固定又は軸支される従動ギアとのうち、前記第2駆動軸又は前記従動軸に軸支されるギアを当該ギアが軸支される前記第2駆動軸又は前記従動軸に連結して、前記変速比順位で偶数番目又は奇数番目の変速段を確立するギア列のうち何れか1つのギア列を選択的に確立自在な第2噛合機構とを備えるものであり、
    前記電動機は前記第1駆動軸に連結され、
    前記第2クラッチを介して前記第2駆動軸へ前記原動機の駆動力を伝達させる変速段を次段とし、前記第1クラッチを介して前記第1駆動軸へ前記原動機の駆動力を伝達させる変速段であり且つ前記前段よりも変速比の大きい変速段を前段として、
    当該車両が、前記原動機と前記電動機の両方が出力する駆動力を用いて走行中であり、且つ、前記前段から前記次段に変速する場合において、
    前記原動機の回転数を変化させるイナーシャ相中において、前記電動機からの駆動力の出力を断ち、前記第1噛合機構を、前記前段を確立させるギア列の駆動ギアと従動ギアとのうち前記第1駆動軸又は前記従動軸に軸支されるギアと、当該ギアが軸支される前記第1駆動軸又は前記従動軸との連結を断ち、前記次段よりも変速比の小さい変速段を確立させるギア列の駆動ギアと従動ギアとのうち前記第1駆動軸又は前記従動軸に軸支されるギアを当該ギアが軸支される前記第1駆動軸又は前記従動軸に連結させる状態に切り替えると共に、前記第2クラッチの伝達量を前記原動機のイナーシャトルクが伝達されるように上昇させることを特徴とする車両の駆動力制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両の駆動力制御装置において、
    前記次段よりも変速比の小さい変速段を確立させるギア列の駆動ギアと従動ギアとのうち前記第1駆動軸又は前記従動軸に軸支されるギアを当該ギアが軸支される前記第1駆動軸又は前記従動軸に連結させる状態に切り替えるときに、前記電動機からの駆動力の出力を断った後、前記軸支されるギアの回転数と当該ギアを軸支する前記第1駆動軸又は前記従動軸の回転数との差が、所定の回転数以下になるように前記電動機を制御することを特徴とする車両の駆動力制御装置。
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