JPH07157504A - 塩化ビニル系単量体の重合方法 - Google Patents

塩化ビニル系単量体の重合方法

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JPH07157504A
JPH07157504A JP34083293A JP34083293A JPH07157504A JP H07157504 A JPH07157504 A JP H07157504A JP 34083293 A JP34083293 A JP 34083293A JP 34083293 A JP34083293 A JP 34083293A JP H07157504 A JPH07157504 A JP H07157504A
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JP
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polymerization
blade
polymerization vessel
stirring
vinyl chloride
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JP34083293A
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English (en)
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Yoshio Tomijima
義生 冨島
Minoru Ito
実 伊藤
Kiichi Furukawa
貴一 古川
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 塩化ビニル系単量体を油溶性開始剤の存在下
に水性媒体中で重合するに際し、重合器の内径(D)に
対する直胴部の長さ(H)の比(H/D)が3以上であ
り、重合器の内径(D)に対する攪拌翼の径(d)の比
(d/D)が0.3〜0.5、重合器の内径(D)に対
する攪拌翼の取付間隔(L)の比(L/D)が0.55
〜0.9である多段翼を有する重合器を用いて重合する
ことを特徴とする塩化ビニル系単量体の回分式懸濁重合
方法。 【効果】 除熱能力が改善され、重合体粒子の粗大化、
スケール化が防止され、フィッシュアイが改良される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた品質を有する塩
化ビニル系樹脂を高効率で製造する重合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】汎用の塩化ビニル樹脂は工業的には加
熱、冷却のためのジャケットおよび攪拌装置を備えた重
合器を用い、回分式の懸濁重合により生産される。樹脂
の生産性を向上させるため、除熱能力の限界まで重合速
度を上げ短時間に重合を完結させたり、重合器を大型化
し1バッチ当たりの生産量を大きくしたり、重合器の除
熱能力を上げたりすることが重要である。
【0003】重合時間の短縮に関しては、重合温度に応
じた高活性の開始剤を選択し、且つその添加量を多くす
ること、あるいは活性の異なる開始剤の組み合わせによ
り重合速度の均一化を図ることなどにより、重合器の除
熱能力の限界まで重合速度を大きくすることが可能であ
る。
【0004】また、重合器を大型化すると内容積(V)
当たりのジャケット面積(A)の比(A/V)が小さく
なり、除熱能力を減少させることになる。このため、重
合器の伝熱係数を改良するため、スケール付着防止技術
やジャケットの材質を選定したり冷却水の速度を上げる
方法、バッフルに冷却水を通水する方法、低温の冷却水
を用い除熱能力を向上する方法など知られているが、そ
れらの効果は僅かものである。
【0005】近年、リフラックスコンデンサーを付加し
除熱能力を上げる方法(特公昭53−38311)、伝
熱係数を改良した内部ジャケット付き重合器を用いる方
法(特開平4−154806)などが開発され、除熱能
力の大幅な向上が期待できるようになった。しかしなが
ら前者については、重合中の泡立ちによるコンデンサー
の閉塞、製品中のフィッシュアイの増加、嵩比重の低下
等の操業上および品質上の問題からコンデンサーの除熱
負荷を増加させるには限界があり、また後者については
ジャケットの構造上重合器の製作コストが高くなり、溶
接箇所が増え腐食の懸念があるなどの問題があり、且つ
ジャケットの板厚を薄くする方法、即ち総括伝熱係数
(U)を改良する方法にも限界がある。
【0006】重合器の(A/V)を大きくする方法とし
て、重合器の内径(D)に対する直胴部の長さ(H)の
比(H/D)を大きくした塔式重合器が考えられる。従
来、重合器のスケールアップは、小型の重合器でフロー
パターン等を検討し、重合器の形状、攪拌翼やバッフル
などの構造を決め、実際に重合して操作条件と品質との
関係を求め幾何学的相似のものにスケールアップされて
おり、塩化ビニル樹脂の懸濁重合では上下均一攪拌の制
約から重合器の(H/D)は通常1.5〜2程度が採用
されていた。(H/D)の大きな重合器は一般に連続重
合に適用されることは多いが、回分式反応器に用いた例
は極めて少なく、マイクロサスペンジョンあるいは乳化
重合による塩化ビニルペーストの重合に(H/D)が4
以上の重合器を適用したものがある(特開平3−220
210)。
【0007】ペーストのマイクロサスペンジョン重合で
は、重合に先立って予め分散工程で多量の乳化剤を用い
1μm程度の均一で安定な塩化ビニル単量体の分散液滴
を作り、これを重合器に受け入れ重合する方法が用いら
れ、比較的上下混合の弱い攪拌下で重合しても分散液の
相分離などの問題は起こらない。一方、懸濁重合では比
較的少量の分散剤の存在下で強烈な攪拌によって液滴を
分散合一させながら重合するので液滴は不安定で(H/
D)の大きな塔式重合器では上下混合が不足し、気相部
で凝縮した単量体液が反応系に巻き込まれずに容易に相
分離し、粗大粒子やスケールを生成したりフィッシュア
イなどの原因となる。かくして、(H/D)が3以上の
重合器は塩化ビニルの懸濁重合では採用されていなかっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、重合
器を大型化し生産性を上げるために、(H/D)の大き
な重合器を用いて重合体粒子の粗大化、スケール化およ
びフィッシュアイなどの品質面の問題を招くことなく、
高品質の塩化ビニル樹脂を高効率で重合するための重合
器の構造および操作条件を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、塩
化ビニル系単量体を油溶性開始剤の存在下に水性媒体中
で重合するに際し、重合器の内径(D)に対する直胴部
の長さ(H)の比(H/D)が3以上、好ましくは3〜
8であり、重合器の内径(D)に対する攪拌翼の径
(d)の比(d/D)が0.3〜0.5、重合器の内径
(D)に対する攪拌翼の取付間隔(L)の比(L/D)
が0.55〜0.9である多段翼を有する重合器を用い
て重合することにより達成される。
【0010】更に、前記重合方法を多段翼の形状が、パ
ドル(かい型)翼、タービン翼又はブルーマージン翼で
ある重合器に適応し重合することにより、本発明の課題
を一層効果的に達成することができる。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。塩化ビニ
ルの懸濁重合では塩化ビニル系単量体がポリマーに溶解
しないことが特徴で、攪拌による剪断と分散剤の効果に
より適当な大きさの液滴となり、分散合一のバランスを
とりつつ重合が進み、平均粒子径、嵩比重、ポロシテイ
などの品質が決定される。攪拌方式としてはパドル翼、
タービン翼、3枚後退翼、ブルーマージン翼が主に用い
られており、まれにはマリン翼なども採用されている。
【0012】塩化ビニル樹脂の平均粒子径(dp)は反
応液単位容積(V)当たりの攪拌所要動力(P)の比
(P/V)と相関がある。分散支配領域では、(P/
V)の増加と共にdpは減少するが、更に攪拌を強くし
ていくと合一支配領域となり(P/V)の増加と共に
(dp)が増加し、ついには粒子同士が凝集し異常重合
を起こすことが知られている。一般に、塩化ビニルの懸
濁重合では、品質面の要求から分散剤をできるだけ少な
くし、攪拌としては分散支配領域の上限付近で操作され
ることが多く、(P/V)としては1〜2KW/m3で比較
的強い攪拌が採用されている。攪拌が弱いと分散した液
摘が浮上分離した単量体相で重合が起こり塊状重合物
(スケール)を生じたり、浮上分離までいかない場合で
も分散合一効果が不足し重合体粒子のポロシテイが低下
するなどの問題があり、反応器内部の均一攪拌を得るた
めの攪拌翼およびバッフルなどの重合器の構造が重要で
ある。例えば、マリン翼を用いた重合器では翼からの吐
出流は強いが吸い込み流が弱いため、重合中に単量体が
浮上分離しスケールを生成し易いので、重合系を安定化
するために過剰の分散剤を使用する必要があり、品質低
下を招くなどの問題がある。また、3枚後退翼はもとも
と重合器の下部から攪拌する方法で、中心に攪拌軸を有
さないので掃除がしやすいなどの利点から最近大型重合
器で採用されることが多いが、下部に1段だけしか攪拌
翼が設置されていないため液面上部の巻き込みが弱いの
で(H/D)は通常1.5以下が採用されている。
【0013】本発明に用いられる重合器の(H/D)は
3以上である。重合器の(H/D)は大きい方が(A/
V)を大きくできるという点で好ましい。ただし、(H
/D)が大きくなりすぎると振動などの問題から攪拌軸
の強度を上げる必要があり、また建屋構造上設設備費が
増大したり、レイアウト上作業性が悪くなるなどの問題
があり、(H/D)としては3〜8の範囲がより好まし
い。
【0014】(H/D)が3以上である場合、攪拌翼と
してはパドル翼(かい型翼)、タービン翼、ブルマージ
ン翼などの多段翼が用いられる。多段翼以外の攪拌翼、
例えばゲート翼、アンカー翼、三枚後退翼などを単段翼
として用いる場合は、上下混合が不足し重合系が不安定
となりやすく、また剪断力が不足するため、粒子形成に
必要な分散合一が不充分となるので好ましくない。翼の
取付位置は、重合器内部の全体流動および液滴の分散合
一に与える剪断力のバランスから重要である。重合器の
内径に対する重合器の底部から最下段の翼の取付位置ま
での距離の比は、0.2〜0.3の範囲が採用されてい
る。重合器の内径(D)に対する翼と翼の間隔(L)の
比(L/D)は0.55〜0.9の範囲が適しており、
0.55未満では翼と翼との間隔が近くなり剪断力が不
足し、逆に0.9を越えると上下混合が悪くなる。
【0015】重合器の仕込量は、生産効率と安全上の理
由から重合器の空間容積に対する重合中の内容液の容積
の割合(充填率)がほぼ90%を越えない範囲で運転さ
れる。重合器の内径に対する最上段翼と液表面との距離
の比は0.3〜0.6が好ましい。0.6を越えると上
部の分離した単量体相の巻き込みが悪くなり異常重合を
起こし易く、0.3未満では攪拌翼による反応液の泡立
ちが激しく飛散した樹脂が重合器の壁面に付着し重合す
るためスケールやフィッシュアイが増加する。従って重
合中反応によって反応液の体積が収縮する分だけ水ある
いは単量体を連続的に追加するなどの方法で液面を調節
することが好ましい。重合器の内径(D)に対する攪拌
翼の径(d)の比(d/D)は0.3〜0.5が好まし
い。0.3未満では部分的に過攪拌の場を生じ全体への
流動が不足して重合系が不安定となり、0.5を越える
と全体流動は良いが剪断力が不足し粒子径分布が広くな
る傾向がある。バッフルの形状は、平板バッフル、円筒
バッフル、楕円形バッフル、その他一般に使われている
ものであれば特に限定されるものではない。
【0016】本発明における塩化ビニル系単量体として
は、塩化ビニルおよび塩化ビニルと共重合し得る単量
体、例えば酢酸ビニル等のアルキルビニルエステル、セ
チルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル、エチ
レン、プロピレン等のα−モノオレフィン、アクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル等が例示され、これらは単独または2種
以上組み合わせて用いられるが、これらに限定されな
い。
【0017】本発明において用いられる懸濁剤、界面活
性剤等の分散剤としては、通常塩化ビニルの懸濁重合に
用いられる部分鹸化ポリ酢酸ビニル、メチルセルロー
ズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ヒドロキシプロピル
セルローズ、ヒドロキシプロピルメチルセルローズ等の
水溶性セルローズエーテル、アクリル酸重合体、ゼラチ
ン等の水溶性ポリマー、ソルビタンモノラウレート、ソ
ルビタンモノステアレート、グリセリンモノステアレー
ト、エチレンオキサイドプロピレンオキサイドブロック
コポリマー等のの油溶性乳化剤、ポリオキシスチレンモ
ノラウレート、ラウリル酸ナトリウム等の水溶性乳化剤
が例示され、これらは単独または2種以上組み合わせて
用いられる。
【0018】本発明に用いられる重合開始剤は、ジ−2
−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ・(2
−エトキシエチル)パーオキシジカボネート等のパーオ
キシジカボネート系の開始剤、3,5,5−トリメチル
ヘキサノイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイ
ド系の開始剤、2,2’アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)等のアゾ化合物系の開始剤、および
(α,α’−ビス−デカノイルパーオキシ)ジイソプロ
ピルベンゼン、ターシャリブチルパーオキシネオデカノ
エート、ターシャリヘキシルパーオキシピバレート等の
パーオキサイド系の開始剤が例示され、これら単独また
は2種以上組み合わせて用いられる。
【0019】本発明における塩化ビニル系単量体、分散
剤、開始剤、その他の添加剤の仕込方法としては、通常
の懸濁重合において用いられるいかなる方法も採用でき
る。例えば、水、分散剤、開始剤、塩化ビニル系単量体
を順次重合器に添加する方法、分散剤水溶液と開始剤を
溶解した塩化ビニル系単量体を順次、あるいは同時に仕
込む方法など何れの方法も可能である。水と塩化ビニル
系単量体の比は一般に水/塩化ビニル単量体で1〜1.
5である。本発明は、リフラックスコンデンサあるいは
内部ジャケットなど従来の技術と組み合わせることによ
りさらに効果を上げることが可能である。
【0020】
【実施例】以下実施例、比較例により本発明を更に具体
的に説明するが、これらは本発明を何ら制限するもので
はない。重合器の反応液単位容積当たりの攪拌動力(P
/V)はP/V=(Pt−Po)/Vで示さる。Ptは
重合中の攪拌動力(kw),Poは無負荷(重合器が
空)の時の攪拌動力(kw),Vは重合器の内容量
(m3)である。(P/V)は重合の進行により系の粘度
の上昇にともない徐々に大きくなるが、その変化は僅か
であり実質的には純水による実側値で代表して差し支え
ない。重合の攪拌回転数(N)は重合器の空間容積の9
0%の水(V)を重合器に仕込み、回転数を変えて攪拌
しつつその時の攪拌動力(Pt)をワットメータで測定
し、無負荷(重合器が空)の時の攪拌動力(Po)から
(P/V)とNとの関係を予め求めておき決定した。
【0021】なお、塩化ビニル系樹脂の物性値は、次の
方法により測定した。 (1)平均粒子径 JIS基準の金網を使用した篩い分析により、50%通
過径として示した。 (2)フィッシュアイ 塩化ビニル系樹脂100gにジオクチルフタレート45
g、ステアリン酸カドミウム2g、ステアリン酸バリウ
ム1gおよびグリーントナー1gを加えて混合した後、
145℃の6インチロールで6分間混練して厚さ0.4
mmのシートに引出し、そのシートの表面100cm2 に観
察される透明粒子の数をもって示した。
【0022】実施例1 巾2.8cm、長さ130cmの平板バッフル2本および翼
の外径(d)14cmのパドル(かい型)翼を翼の取付間
隔(L)28cmの位置に取り付けた、内径(D)40c
m、直胴部の長さ(H)140cm、内容積190リット
ルのステンレス製重合器に純水100Kg、鹸化度80モ
ル%、平均重合度2500の部分鹸化ポリ酢酸ビニルの
4%水溶液900ccおよびジ−2−エチルヘキシルパー
オキシジカボネートの70%溶液43gを仕込み、重合
中の攪拌動力(P/V)が1.5kw/m3となるような回
転数で攪拌しつつ重合器を15分間脱気した後、60Kg
の塩化ビニル単量体を仕込み、57℃まで昇温して重合
を開始させた。重合中は450cc/hrの水を重合器に
追加しつつ重合し、重合器の圧力が2.0Kg/cm2 低下
した時点で未反応単量体を回収し内容物を脱水乾燥し
た。重合時間は5.0時間であり、転化率は83%であ
った。
【0023】実施例2〜4 攪拌翼およびその取付位置を表1に記載した条件に変更
する以外は実施例1と同一の条件で重合した。
【0024】実施例5 巾2.8cm、長さ130cmの平板バッフル2本および翼
の外径(d)14cmのパドル(かい型)翼を翼の取付け
間隔(L)28cmの位置に取り付けた、内径(D)40
cm、直胴部の長さ(H)280cm、内容積360リット
ルのステンレス製重合器に純水180Kg、鹸化度80モ
ル%、平均重合度2500の部分鹸化ポリ酢酸ビニルの
4%水溶液1800ccおよびジ−2−エチルヘキシルパ
ーオキシジカボネートの70%溶液86gを仕込み、重
合中の攪拌動力(P/V)が1.5kw/m3となるような
回転数で攪拌しつつ重合器を15分間脱気した後、60
Kgの塩化ビニル単量体を仕込み、57℃まで昇温して重
合を開始させた。重合中は900cc/hrの水を重合器
に追加しつつ重合し、重合器の圧力が2.0Kg/cm2
下した時点で未反応単量体を回収し内容物を脱水乾燥し
た。
【0025】実施例6〜7 攪拌翼およびその取付位置を表1に記載した条件に変更
する以外は実施例5と同一の条件で重合した。
【0026】比較例1〜2 攪拌翼およびその取付位置を表1に記載した条件に変更
する以外は実施例1と同一の条件で重合した。上記実施
例1〜7、比較例1〜2のようにして得られた塩化ビニ
ル重合体の物性値は、表1に示すとおりであった。
【0027】
【表1】
【0028】本発明によれは、(H/D)の大きな重合
器、即ち単位容積当たりの伝熱面積の大きな重合器を用
いて重合するので除熱能力が改善され、重合体粒子の粗
大化、スケール化およびフィッシュアイなどの品質面の
問題を生じることなく短時間で重合できるので、重合器
の大型化や生産性の向上が可能となり、工業的に極めて
有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系単量体を油溶性開始剤の存
    在下に水性媒体中で重合するに際し、重合器の内径
    (D)に対する直胴部の長さ(H)の比(H/D)が3
    以上であり、重合器の内径(D)に対する攪拌翼の径
    (d)の比(d/D)が0.3〜0.5、重合器の内径
    (D)に対する攪拌翼の取付間隔(L)の比(L/D)
    が0.55〜0.9である多段翼を有する重合器を用い
    て重合することを特徴とする塩化ビニル系単量体の回分
    式懸濁重合方法。
  2. 【請求項2】 重合器の内径(D)に対する直胴部の長
    さ(H)の比(H/D)が3〜8である請求項1記載の
    重合方法。
  3. 【請求項3】 多段翼が、パドル翼、タービン翼又はブ
    ルーマージン翼である請求項1又は2記載の重合方法。
JP34083293A 1993-12-08 1993-12-08 塩化ビニル系単量体の重合方法 Withdrawn JPH07157504A (ja)

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