JP2822278B2 - 塩化ビニル系単量体の懸濁重合方法 - Google Patents
塩化ビニル系単量体の懸濁重合方法Info
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Description
得る単量体と塩化ビニル単量体との混合物または塩化ビ
ニル単量体(以下塩化ビニル系単量体と称する)の改良
された懸濁重合方法に関するものであり、更に詳しくは
還流凝縮器を付設した大型重合器を用いて、粒子の粗大
化、カサ比重の低下、フィッシュアイの増加を招くこと
なく、塩化ビニル系重合体を高能率て製造する方法に関
するものである。
のためのジャケット、撹拌装置を備えた重合器を用い、
回分式の懸濁重合により生産される。樹脂の生産性を向
上するためには重合器の除熱能力を上げ、除熱能力の限
界まで重合速度を大きくし短時間に重合を完結したり、
重合器を大型化し1バッチ当りの生産量を大きくするこ
とが重要である。
じた高活性の開始剤を選択し(特開昭53−73280
号)、かつその添加量を多くすること、また活性の異な
る開始剤の組合わせにより重合速度の均一化を図ること
により(特開昭56−149407号)、重合器の除熱
能力の限界まで重合速度を大きくすることが可能とな
る。
面積を小さくし、除熱能力を減少させる。このため重合
器の外部に還流凝縮器を付設して反応熱を除去すること
により、大幅な除熱能力の向上が可能で、40m3以上の
大型重合器においても6時間以下の短時間重合が可能に
なる(特公平1−18082号)。しかし還流凝縮器を
用いて短時間重合を行った場合、重合体粒子の粗粒化、
フィッシュアイの増加(特にポリエステル系等の比較的
可塑化能が小さく粘度が高い高分子可塑剤を用いた場
合)、カサ比重の低下等の品質上の問題があるほか、特
に重合の中期以後に発泡現象が生じ、凝縮器への重合体
の付着により凝縮器、重合器の正常な運転が困難になる
問題がある。
装置及び運転方法に関しては種々の方法が提案されてい
る。例えば重合処方に関するものとして、ノニオン界面
活性剤を選択して添加することにより発泡及びフィッシ
ュアイの増加を抑制する(特開昭61−207410
号)、懸濁剤を選択してカサ比重が大きくゲル化の早い
樹脂を得る(特開平1−268702号)、水を添加し
ながら重合してカサ比重が大きくフィッシュアイが少な
い樹脂を得る(特開昭61−111307号)等が挙げ
られる。
て、凝縮器の負荷のかけかたの工夫により発泡を抑制
し、品質への悪影響を低減する(特開昭57−1460
8号)、重合器内の気相部に泡切り羽根を設け、機械的
に破泡する(特開昭58−49710号)等多岐にわた
っているが、未だ完全なものはなく、凝縮器を用いない
場合に比較し品質上、操業上劣っているのが現状であ
る。
凝縮器を付設した内容積40m3以上の大型重合器を用い
て、6時間以内の短時間で、重合体粒子の粗粒化、フィ
ッシュアイの増加およびカサ比重の低下を招くことな
く、塩化ビニル系重合体を製造する方法を提供すること
にある。
塩化ビニルと共重合し得る単量体と塩化ビニル単量体と
の混合物または塩化ビニル単量体を油溶性開始剤の存在
下に水性媒体中で懸濁重合し、6時間以内に重合を完結
させるに際し、外部に還流凝縮器、内部に撹拌機及びバ
ッフルを備えかつ重合器の内側に内包化した加熱・冷却
のための内部ジャケットを有する内容積40m3以上の
大型重合器を用い、該還流凝縮器の負荷率を20%〜4
0%とし、且つ、重合器の内容液1m3当たりの正味攪
拌動力Pv(kW/m3)を1.2〜3.0の範囲に制
御することにより達成される。
おいては、重合器の外部に還流凝縮器を付設した内容積
40m3以上の重合器が用いられる。内容積が40m3以下
の重合器であれば、内容積当りのジャケットの伝熱面積
が大きいため、還流凝縮器は必ずしも必要としない。し
かしこの場合、1バッチ当たりの生産量が少ないため多
数の重合器を必要とし経済的でない。
部に導管で接続して取り付けたものが用いられる。所望
の重合速度に対応した除熱能力を有していれば良く、そ
の構造に特に制限はない。一般的には多管式の還流凝縮
器が用いられる。
2号に記載されたような、加熱・冷却のためのジャケッ
トを重合器本体の内面に内包化して、伝熱性能を向上さ
せた内部ジャケット式重合器を使用する。即ち、通常の
外部ジャケット重合器より除熱能力が大きいため、より
短時間で重合を完結させることが可能となるし、また還
流凝縮器の負荷を低減することも可能になる。
翼としては、ファウドラー翼、ブルマージン翼、タービ
ン翼、ファンタービン翼、パドル翼等があるが、ファウ
ドラー翼においてより好適に実施することができる。ま
たバッフルとしてはパイプ(棒型)バッフル、D型バッ
フル、E型(フィンガー型)バッフルが好ましい。これ
らの攪拌翼およびバッフルは一般に使用されており、例
えば「佐伯康治著:ポリマー製造プロセス、157〜1
59ページ、1971年、工業調査会」に説明されてい
る。
単量体としては、例えば酢酸ビニル等のアルキルビニル
エステル類、セチルビニルエーテル等のアルキルビニル
エーテル類、エチレン、プロピレン等のα−モノオレフ
ィン類、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル等の
(メタ)アクリル酸アルキルエステル類などが例示され
るが、これらに限定されない。
性剤等の分散剤としては、通常塩化ビニルの懸濁重合に
用いられる部分鹸化ポリ酢酸ビニル、メチルセルロー
ズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ヒドロキシプロピル
セルローズ、ヒロドキシプロピルメチルセルローズ等の
水溶性セルローズエーテル、アクリル酸重合体、ゼラチ
ン等の水溶性ポリマー類、ソルビタンモノラウレート、
ソルビタンモノステアレート、グリセリンモノステアレ
ート、エチレンオキサイドプロピレンオキサイドブロッ
クコポリマー等の油溶性乳化剤類、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレングリセ
リンオレート、ラウリン酸ナトリウム等の水溶性乳化剤
類が例示され、これらの1種または2種以上の組合せで
用いられる。これらの全量を重合の最初から用いても良
いし、その一部を重合の途中で添加しても良い。
−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−(2
−エトキシエチル)パーオキシジカーボネート等のパー
オキシジカーボネート系の開始剤、3,5,5−トリメ
チルヘキサノイルパーオキサイド等のジアシルパーオキ
サイド系の開始剤、2,2′−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)等のアゾ化合物系の開始剤、およ
び2,4,4−トリメチルペンチルパーオキシ−2−ネ
オデカノエート、(α,α′−ビス−デカノイルパーオ
キシ)ジイソプロピルベンゼン、ターシャリブチルパー
オキシネオデカノエート、ターシャリヘキシルパーオキ
シピバレート等のパーエステル系の開始剤等が例示され
るが、これらの開始剤に限定されない。これらの開始剤
は所定の重合温度において6時間以下の重合時間となる
ようその種類、量が選択され、1種または2種以上組み
合わせて用いられる。
なわち重合時間とは、仕込終了後加熱・昇温により内温
が所定の重合温度に達した時間から、重合器内の圧力が
反応温度における自然発生圧力下でしばらく推移した
後、未反応単量体の減少に伴って圧力降下を始め、その
降下幅が2kg/cm2になるまでの時間と定義する。本発明
の場合、重合転化率は通常83から86%である。
トアルカノール、チオグリコール酸アルキルエステル等
の連鎖移動剤、ポリリン酸ソーダ等のpH調整剤を添加す
ることができる。
りの正味撹拌動力Pv(kW/m3)を1.2〜3.0、好ま
しくは1.5〜2.5の範囲に制御する必要がある。正
味撹拌動力はPv=(Pt−Pe)/Vで示され、Pt
は重合中の攪拌動力(kW)、Peは無負荷時(重合器が
空)の攪拌動力(kW)であり、Vは重合器の内容液量
(m3)である。
撹拌動力Pvは1(kW/m3)未満でなされてきた。しか
し、この撹拌条件下で還流凝縮器を用いた場合、重合反
応速度を早め、重合時間を短縮するに従ってフィッシュ
アイの増加、粒子径の増大という品質上の問題が生ず
る。また重合の中期以後において、発泡による重合体ス
ラリーの上昇によると考えられる凝縮器への重合体の付
着が生じ、凝縮器の除熱能力が減少するばかりか、ひい
ては重合器の温度制御が不能になる。
結果、重合時間を6時間以下とするに当たって、正味撹
拌動力Pv(kW/m3)の適正な条件を見いだし本発明に到
ったものである。即ち還流凝縮器を付設した40m3以上
の大型重合器を用い、重合時間を短縮してかつ高品質の
重合体を得るにはこの正味撹拌動力を大きくする必要が
あり、Pvが1.2〜3.0の範囲内にあることが造粒
上も問題なく、品質も良くかつ凝縮器への重合体の付着
もないことを見い出した。このPvの値は1.5〜2.
5の範囲内にあることが一層好ましい。
大化、カサ比重の低下が生じ、得られた重合体の可塑剤
吸収性が悪くフィッシュアイが増加する。これは攪拌強
度が小さいために単量体懸濁油滴の分散・合一の頻度が
少なく、生成した重合体粒子の空隙率が小さくなるこ
と、および凝縮器で液化されたモノマーが還流し重合器
内の重合体粒子に吸収されるに際して、重合懸濁液内に
モノマー滴から発生するガスを内包することにより攪拌
の均一性が低下し、粗大粒子に凝集しやすいこと、モノ
マーが重合体粒子に均一に分散されないため部分的に空
隙率の小さい粒子が生成すること、および特に重合末期
において不均一に付着したモノマーが重合することによ
り粒子の表面平滑性を損なうためと推定される。またP
vが1.2より小さい場合、凝縮器への重合体付着が生
ずる。これは特に重合の中期以後において、重合体粒子
が重合懸濁液上部にクリーム層となって浮き上がる発泡
現象がより顕著になるためと考えられる。
化しフィッシュアイが増加するのみならず凝縮器への重
合体の付着が生ずる。これは懸濁油滴の分散・合一の頻
度が逆に多くなり過ぎ、油滴、重合粒子同士の衝突によ
る凝集が生じ易く粗粒化すること、及び攪拌強度が大き
いため気泡の巻き込みが激しく、重合器内での発泡現象
が増大し、凝縮器への重合体の付着が生じるためと推定
される。このPvは反応の開始から終了まで1.2〜
3.0、好ましくは1.5〜2.5の範囲に制御する必
要がある。
において、その負荷率(全重合発熱量に対する凝縮器で
の除熱の割合)は品質、安定操業の面で大きな影響を与
えることが知られている。即ち負荷率を大きくすると除
熱量は向上しより短時間の重合が可能となるが、前記重
合体粒子の粗粒化、フィッシュアイの増大、カサ比重の
低下、凝縮器への重合体の付着が増大する。本発明によ
れば、負荷率20%〜40%において上記問題点が解決
される。
は、例えば「化学工学協会編、化学工学便覧、第3版、
丸善株式会社、昭和43年」に詳細に記載されているよ
うに、各種形状の攪拌装置についての攪拌系のレイノル
ズ数Reと動力数Npの関係を表す実験式や線図を利用
するか、または動力を実測することによりNpを求め攪
拌動力を調節することができる。すなわち重合器の内容
物の密度をρ(kg/m3)、粘性係数をμ(kg/m・sec)、攪
拌翼の回転数をn(1/sec)、翼長d(m) 、重力換算係数
をgC (kg・m/Kg・sec2) 、減速機構部や軸封部での損
失を含まない正味の攪拌動力をP(Kg・m/sec)とすれ
ば、ReおよびNpはそれぞれ Re=ρnd2 /μ Np=P・gC /ρn3 d5 で定義されるものであり、公知文献または実験により容
易にNpを求めることができる。
採用されている大型重合器の攪拌装置のNpはおよそ
0.3〜1.5の範囲である。Npが求まれば次式から
重合器の単位容積当りの正味撹拌動力Pvが算出でき
る。 Pv=Np・ρn3 d5 /102・V・gC ここでVは重合器内の液量(m3)である。特定の攪拌装
置を用いて動力を調整する場合には動力は回転数の3乗
に比例するので、回転数を変更することにより攪拌動力
を任意に調節することが可能である。通常一定の攪拌回
転数では重合開始後の系の粘度上昇と共にPvは大きく
なり、その後一定となるがその上昇は僅かである。攪拌
回転数は反応期間中一定でも良いし、また途中で変更し
ても良いが、重合開始から終了まで前記Pv(kW/m3)が
1.2〜3.0、好ましくは1.5〜2.5の範囲内で
なければならない。
懸濁剤、開始剤、その他の助剤の仕込み方法として、通
常の懸濁重合において用いられる如何なる方法も採用す
ることができる。例えば、水、懸濁剤、開始剤、塩化ビ
ニル系単量体を順次重合器に添加する方法、あるいはこ
れらを同時に連続的に仕込む方法、懸濁剤水溶液と開始
剤を溶解した塩化ビニル系単量体を順次、あるいは同時
に仕込む方法等の何れの方法も可能である。
般に1:1〜2:1程度で行われる。また重合は通常3
0〜80℃の温度で行われる。
凝縮器を付設した内部ジャケット付きで内容積40m3以
上の大型重合器を用いて、重合体粒子の粗大化、フィッ
シュアイの増加、カサ比重の低下を招くことなく、6時
間以下の短時間で重合を完結させることができるので、
重合器の稼動率が大巾に向上し、工業的に極めて有用で
ある。
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限
定されるわけではない。なお、実施例、比較例、参考例
の中の%、部数は特に断わりのない限り重量基準であ
る。また各実施例、比較例、参考例で示した塩化ビニル
系重合体の物性値は次の方法により測定した。
ュの金網に残留する割合をもって示した。 (2) 平均粒径(Dp50) JIS基準の金網を使用した篩分析により、50%通過
径とした。 (3) カサ比重 JIS K6721−1977で定める方法に準じて測
定した。 (4) フィッシュアイ 塩化ビニル系重合体100g、鉛ステアレート1.0
g、バリウムステアレート1.0g、二塩基性ステアリ
ン酸鉛0.5g、ポリエステル可塑剤(三菱化成ビニル
製、D−409)50gおよびカーボンブラック0.8
gを配合し、150℃のロール上で7.5分間混練した
後、約0.6mmのシートを引き出す。そのシートより1
5cm×30cmのテストピース2枚を切取り、同じロール
上に重ねて載せ30秒間予熱し、次に20秒間混練して
1枚厚さ0.6mmのシートとする。そのシートの裏面か
ら光を当て、5cm角5箇所で観察されるフィッシュアイ
の全数を5で割った個数を示した。
mのファウドラー型4枚後退翼および外径0.22mの
パイプバッフル4本を装着した直径3.2m、内容積4
5m3の内部ジャケット付きステンレス製重合器を脱気し
た後、塩化ビニル単量体100部(16.5トン)、水
130部、鹸化度が80モル%で平均重合度が2500
の部分鹸化ポリ酢酸ビニル0.055部、鹸化度が33
モル%で平均重合度が300の部分鹸化ポリ酢酸ビニル
0.03部、ジ−(2−エトキシエチル)パーオキシジ
カーボネート(EEP)0.015部、2,4,4−ト
リメチルぺンチル−2−パーオキシネオデカノエート
(TMPND)0.050部を仕込んだ。
Pvが1.5kW/m3 となるよう回転数112rpm で攪拌
し、次いで内温を57℃に昇温し重合を開始させるとと
もに還流凝縮器に通水し、その除熱量を全発熱量の40
%となるよう負荷率を調節をして重合を進行させた。内
部の圧力が2.0kg/cm2低下した時点で未反応モノマー
を回収し、内容物を脱水乾燥した。Pvは昇温後時間経
過とともに徐々に上昇し、重合終了時1.9kW/m3 であ
った。重合反応時間は3.1時間であった。重合終了
後、還流凝縮器、導管への重合体の付着は見られなかっ
た。
ート(OPD)0.055部とし、還流凝縮器の負荷率
を30%とした以外は、全て実施例1と同一の条件で重
合した。正味撹拌動力Pvは重合開始時1.5kW/m
3 で、重合終了時1.9kW/m3 であった。反応時間は
3.9時間であった。重合終了後、還流凝縮器、導管へ
の重合体の付着は見られなかった。
荷率を20%とした以外は、全て実施例2と同一の条件
で重合した。正味撹拌動力Pvは重合開始時1.5kW/m
3 で、重合終了時1.9kW/m3 であった。反応時間は
5.2時間であった。重合終了後、還流凝縮器、導管へ
の重合体の付着は見られなかった。
力Pvを1.8kW/m3とした以外は全て、実施例2と同
一の条件で重合した。重合終了時のPvは2.3kW/
m3、反応時間は4.0時間であった。重合終了後、還流
凝縮器、導管への付着は見られなかった。
力Pvを2.1kW/m3とした以外は、全て実施例2と同
一の条件で重合した。重合終了時のPvは2.6kW/
m3、反応時間は4.1時間であった。重合終了後、還流
凝縮器、導管への重合体の付着は見られなかった。
Pvを0.8kW/m3とした以外は、全て実施例2と同一
の条件で重合した。重合終了時のPvは1.1kW/m3、
反応時間は4.0時間であった。重合終了後、還流凝縮
器、導管に発泡による重合体の付着が多く見られた。
力Pvを3.3kW/m3とした以外は、全て実施例2と同
一の条件で重合した。重合終了時のPvは4.0kW/
m3、反応時間は4.0時間であった。重合終了後、還流
凝縮器、導管に発泡による重合体付着が多く見られた。
Pvを0.8kW/m3としたほか、開始剤はジ−(2−エ
トキシエチル)パーオキシジカーボネート(EEP)
0.022部とし、還流凝縮器の通水を行わない以外
は、全て実施例1と同一条件で重合した。重合終了時の
Pvは1.1kW/m3、反応時間は9.0時間であった。
合条件のまとめ、および得られた重合体の性状、還流凝
縮器への重合体の付着状況を表1に示す。本発明による
塩化ビニル系重合体は、比較例に比べ粒度が適度に小さ
く、粗粒分がなく、フィッシュアイが少なく、カサ比重
の低下がない。また参考例の長時間重合による塩化ビニ
ル系重合体と較べて遜色のない品質の重合体が短時間の
重合で得られ、更に還流凝縮器への重合体付着も観察さ
れず、安定した運転が可能であった。
Claims (2)
- 【請求項1】 塩化ビニルと共重合し得る単量体と塩化
ビニル単量体との混合物または塩化ビニル単量体を油溶
性開始剤の存在下に水性媒体中で重合して6時間以内に
重合を完結させるに際し、外部に還流凝縮器、内部に撹
拌機及びバッフルを備えかつ重合器の内側に内包化した
加熱・冷却のための内部ジャケットを有する内容積40
m3以上の大型重合器を用い、該還流凝縮器の負荷率を
20%〜40%とし、且つ、重合器の内容液1m3当た
りの正味攪拌動力Pv(kW/m3)を1.2〜3.0
の範囲に制御することを特徴とする塩化ビニル系単量体
の懸濁重合方法。 - 【請求項2】 重合器に装着された攪拌機がファウドラ
ー型後退翼であり、且つバッフルがパイプバッフル、E
型バッフルもしくはD型バッフルであることを特徴とす
る、請求項1記載の塩化ビニル系単量体の懸濁重合方
法。
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-
1991
- 1991-03-05 JP JP3038687A patent/JP2822278B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
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化学工学協会(社)編「化学工学便覧」,改訂五版,丸善,(昭和63年3月18日)p.1158,1159 |
古谷正之著「プラスチック材料講座[18]塩化ビニル樹脂」5版(昭和52年9月10日)日刊工業新聞社 p.58,59 |
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