JPH0715742B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH0715742B2 JPH0715742B2 JP61065315A JP6531586A JPH0715742B2 JP H0715742 B2 JPH0715742 B2 JP H0715742B2 JP 61065315 A JP61065315 A JP 61065315A JP 6531586 A JP6531586 A JP 6531586A JP H0715742 B2 JPH0715742 B2 JP H0715742B2
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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- G11B5/73—Base layers, i.e. all non-magnetic layers lying under a lowermost magnetic recording layer, e.g. including any non-magnetic layer in between a first magnetic recording layer and either an underlying substrate or a soft magnetic underlayer
- G11B5/739—Magnetic recording media substrates
- G11B5/73923—Organic polymer substrates
- G11B5/73927—Polyester substrates, e.g. polyethylene terephthalate
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- Y10T428/31786—Of polyester [e.g., alkyd, etc.]
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、磁気記録媒体に関する。更に詳しくは本発明
は、熱変形の少ないオーディオカセットテープおよびビ
デオカセットテープなどの磁気記録媒体に関する。
は、熱変形の少ないオーディオカセットテープおよびビ
デオカセットテープなどの磁気記録媒体に関する。
[発明の背景] 一般にオーディオ用、ビデオ用などの磁気記録媒体(以
下「磁気テープ」と記載することもある)として、強磁
性粉末が樹脂成分中に分散された磁性層が非磁性支持体
上に設けられた磁気記録媒体が使用されている。そし
て、オーディオテープやビデオテープは、カセットに装
着されて使用されることが多くなってきている。
下「磁気テープ」と記載することもある)として、強磁
性粉末が樹脂成分中に分散された磁性層が非磁性支持体
上に設けられた磁気記録媒体が使用されている。そし
て、オーディオテープやビデオテープは、カセットに装
着されて使用されることが多くなってきている。
一般に、カセットに装着されたオーディオテープやビデ
オテープは、比較的温度変化が緩かな環境で使用および
保管されることが多かったが、カーステレオの発達に伴
ない、オーディオテープが自動車の車内にて使用および
保管されることも多くなっている。自動車の車内は、自
動車が屋外にて直射日光に置かれた場合には非常な高温
になる場合があり、たとえば、自動車部品の高温及び低
温試験方法(JIS−D−0204)によると、夏期昼間の自
動車内部では最高温度が104℃に達する場合があると報
告されている。また、ラジオ付きカセット機器にオーデ
ィオテープが装着されて屋外で使用される場合も、その
テープはかなりの高温にさらされることがある。さら
に、ビデオテープについても、携帯用ビデオテープレコ
ーダあるいはビデオカメラに装着されて屋外で使用され
る場合があり、そのテープはかなりの高温にさらされる
ことがある。
オテープは、比較的温度変化が緩かな環境で使用および
保管されることが多かったが、カーステレオの発達に伴
ない、オーディオテープが自動車の車内にて使用および
保管されることも多くなっている。自動車の車内は、自
動車が屋外にて直射日光に置かれた場合には非常な高温
になる場合があり、たとえば、自動車部品の高温及び低
温試験方法(JIS−D−0204)によると、夏期昼間の自
動車内部では最高温度が104℃に達する場合があると報
告されている。また、ラジオ付きカセット機器にオーデ
ィオテープが装着されて屋外で使用される場合も、その
テープはかなりの高温にさらされることがある。さら
に、ビデオテープについても、携帯用ビデオテープレコ
ーダあるいはビデオカメラに装着されて屋外で使用され
る場合があり、そのテープはかなりの高温にさらされる
ことがある。
従来の磁気記録媒体は、上記のような高温にさらされた
場合、収縮してカールしたり、片耳がより大きく収縮し
て長さ方向の弓状変形を起したり、あるいは収縮時の巻
き締まり力によってハブを押出してしまうことがある。
このような変形等が発生した場合には、再生の際に出力
レベルが大きく変動して正常に再生されなくなるばかり
でなく走行不良が起こる。特に、薄い支持体を使用した
磁気記録媒体(例えば、C−80、C−90、C−120など
長時間用のオーディオコンパクトカセットテープ、およ
び長時間用のビデオカセットテープなど)の場合では、
収容されるテープが長いため、ハブに巻き取られる回数
が多くなり、従って上記のハブの押出しなどのトラブル
が発生しやすい。
場合、収縮してカールしたり、片耳がより大きく収縮し
て長さ方向の弓状変形を起したり、あるいは収縮時の巻
き締まり力によってハブを押出してしまうことがある。
このような変形等が発生した場合には、再生の際に出力
レベルが大きく変動して正常に再生されなくなるばかり
でなく走行不良が起こる。特に、薄い支持体を使用した
磁気記録媒体(例えば、C−80、C−90、C−120など
長時間用のオーディオコンパクトカセットテープ、およ
び長時間用のビデオカセットテープなど)の場合では、
収容されるテープが長いため、ハブに巻き取られる回数
が多くなり、従って上記のハブの押出しなどのトラブル
が発生しやすい。
[従来技術およびその問題点] このような背景から磁気テープの熱収縮率を低減するこ
とが要求され、従来は非磁性支持体として熱収縮率の低
いものを使用する方法が利用されていた。
とが要求され、従来は非磁性支持体として熱収縮率の低
いものを使用する方法が利用されていた。
例えば、特開昭59−11531号公報には、100℃以上の雰囲
気に放置したとき最も熱収縮率の大きい方向における熱
収縮率が1%以下である磁気記録媒体に関する発明が開
示されている。
気に放置したとき最も熱収縮率の大きい方向における熱
収縮率が1%以下である磁気記録媒体に関する発明が開
示されている。
この発明においては、例えば可撓性支持体(非磁性支持
体)として広く使用されている延伸したポリエチレンテ
レフタレートフイルムを使用した場合には、これを更に
加熱処理することにより熱収縮率を低下させる方法など
が利用されている。
体)として広く使用されている延伸したポリエチレンテ
レフタレートフイルムを使用した場合には、これを更に
加熱処理することにより熱収縮率を低下させる方法など
が利用されている。
すなわち、例えば通常の方法に従って製造されたポリエ
チレンテレフタレートフイルムの熱収縮率は2.3%程度
であるが、このような加熱処理などを行なうことにより
熱収縮率を1%以下にすることも可能である。
チレンテレフタレートフイルムの熱収縮率は2.3%程度
であるが、このような加熱処理などを行なうことにより
熱収縮率を1%以下にすることも可能である。
しかしながら、上述の方法などを利用して製造された熱
収縮率の低いポリエチレンテレフタレートフイルムは、
熱収縮率の低下と共にヤング率も低下するのが一般的で
あり、ヤング率の低い可撓性支持体を有する磁気記録媒
体は、高温雰囲気下における熱収縮による種々の問題の
発生以前に、得られた磁気テープの強度が不足して通常
の走行により変形がずるとの問題がある。
収縮率の低いポリエチレンテレフタレートフイルムは、
熱収縮率の低下と共にヤング率も低下するのが一般的で
あり、ヤング率の低い可撓性支持体を有する磁気記録媒
体は、高温雰囲気下における熱収縮による種々の問題の
発生以前に、得られた磁気テープの強度が不足して通常
の走行により変形がずるとの問題がある。
従って、従来の技術においては充分な走行性能を保持し
つつ、さらに熱収縮率の低い磁気記録媒体を製造するこ
とは磁気記録媒体の強度との関係から限界があった。
つつ、さらに熱収縮率の低い磁気記録媒体を製造するこ
とは磁気記録媒体の強度との関係から限界があった。
[発明の目的] 本発明は、通常の条件での繰返し走行はもとより、高温
にさらされた場合においても変形が少なく、かつ走行性
能および電磁変換特性の低下が少ない磁気記録媒体を提
供することを目的とする。
にさらされた場合においても変形が少なく、かつ走行性
能および電磁変換特性の低下が少ない磁気記録媒体を提
供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、110℃の雰囲気に4時間放置した後の熱収縮
率が1.8%以下であり、かつ長手方向のヤング率が450〜
650kg/mm2の範囲内、幅方向のヤング率が450〜550kg/mm
2の範囲内にある長尺状の非磁性支持体と、該支持体上
に強磁性粉末が結合剤中に分散されてなる磁性層とを有
する、110℃の雰囲気に4時間放置した後の熱収縮率が
1%以下である磁気記録媒体において、該磁性層の角型
比が0.89以上であることを特徴とする磁気記録媒体にあ
る。
率が1.8%以下であり、かつ長手方向のヤング率が450〜
650kg/mm2の範囲内、幅方向のヤング率が450〜550kg/mm
2の範囲内にある長尺状の非磁性支持体と、該支持体上
に強磁性粉末が結合剤中に分散されてなる磁性層とを有
する、110℃の雰囲気に4時間放置した後の熱収縮率が
1%以下である磁気記録媒体において、該磁性層の角型
比が0.89以上であることを特徴とする磁気記録媒体にあ
る。
ここでいう熱収縮率とは、非磁性支持体の最も熱収縮率
の大きい方向の熱収縮率を意味する。通常磁気テープお
よび非磁性支持体においては長手方向の熱収縮率が最も
大きくなる。
の大きい方向の熱収縮率を意味する。通常磁気テープお
よび非磁性支持体においては長手方向の熱収縮率が最も
大きくなる。
[発明の効果] 本発明の磁気記録媒体は、熱収縮率が非常に低いので高
温条件下に長時間放置した場合であっても熱収縮による
変形が少ない。
温条件下に長時間放置した場合であっても熱収縮による
変形が少ない。
すなわち、本発明の磁気記録媒体は、従来の磁気記録媒
体のように単に熱収縮率の低い支持体にのみに依存して
熱収縮率を低下させるのでなく、角型比の高い磁性層を
支持体上に設けることにより、この磁性層を磁気記録媒
体全体の熱収縮率を低下させる層として作用させるもの
であるから、支持体として熱収縮率が極端に低い特殊な
ものを使用することを要せず、従来から使用されている
支持体のうちの比較的熱収縮率の低しものを使用して、
従来の磁気記録媒体よりもさらに熱収縮率の低い磁気記
録媒体とすることができる。
体のように単に熱収縮率の低い支持体にのみに依存して
熱収縮率を低下させるのでなく、角型比の高い磁性層を
支持体上に設けることにより、この磁性層を磁気記録媒
体全体の熱収縮率を低下させる層として作用させるもの
であるから、支持体として熱収縮率が極端に低い特殊な
ものを使用することを要せず、従来から使用されている
支持体のうちの比較的熱収縮率の低しものを使用して、
従来の磁気記録媒体よりもさらに熱収縮率の低い磁気記
録媒体とすることができる。
従って、支持体の熱収縮率の低下に伴なう支持体の強度
低下、具体的にはヤング率の低下がないので、従来の磁
気記録媒体における熱収縮率の低下に伴なう強度の低下
の問題を克服し、通常の走行においても良好な走行性能
を有すると共にさらに熱収縮率の低い磁気記録媒体とす
ることができるのである。
低下、具体的にはヤング率の低下がないので、従来の磁
気記録媒体における熱収縮率の低下に伴なう強度の低下
の問題を克服し、通常の走行においても良好な走行性能
を有すると共にさらに熱収縮率の低い磁気記録媒体とす
ることができるのである。
特に本発明の磁気記録媒体は、ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムなどのように非磁性支持体として通常使用
されているものの優れた特性を保持し、さらにこれに低
熱収縮性との特性が付与された磁気記録媒体であるとい
うことができ、その有用性は極めて高い。
ートフイルムなどのように非磁性支持体として通常使用
されているものの優れた特性を保持し、さらにこれに低
熱収縮性との特性が付与された磁気記録媒体であるとい
うことができ、その有用性は極めて高い。
すなわち、本発明の磁気記録媒体は、たとえば100℃前
後の高温の条件下に長時間放置した場合であっても、熱
収縮による変形が少ないので安定した走行性能を示すと
共に熱収縮に伴なう電磁変換特性の低下も少ない。
後の高温の条件下に長時間放置した場合であっても、熱
収縮による変形が少ないので安定した走行性能を示すと
共に熱収縮に伴なう電磁変換特性の低下も少ない。
特にハブに巻付けられてカセットに収容されたオディオ
用カセットテープの場合には、ハブにテープを巻いた状
態で100℃付近の高温で放置されても、磁気テープの熱
収縮率が小さいので巻き締まりよるハブの押し出し現象
が発生しにくく、従って走行中に磁気テープが停止する
ことがないなどの良好な走行性能を示す。
用カセットテープの場合には、ハブにテープを巻いた状
態で100℃付近の高温で放置されても、磁気テープの熱
収縮率が小さいので巻き締まりよるハブの押し出し現象
が発生しにくく、従って走行中に磁気テープが停止する
ことがないなどの良好な走行性能を示す。
そして、磁性層の角型比が高いので当然に電磁特性も高
くなる。
くなる。
[発明の詳細な記述] 本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体とその上に設け
られた磁性層からなる基本的構造を有している。
られた磁性層からなる基本的構造を有している。
非磁性支持体は、110℃で4時間放置したときの熱収縮
率が1.8%以下であることが必要である。そして、1.5%
以下であることが好ましく、1.3%以下であることが特
に好ましい。
率が1.8%以下であることが必要である。そして、1.5%
以下であることが好ましく、1.3%以下であることが特
に好ましい。
本発明の磁気記録媒体は長尺状をなし、支持体は長尺状
である。従って本発明において熱収縮率とは、熱収縮率
の高い方、すなわち通常は長手方向の熱収縮率をいう。
である。従って本発明において熱収縮率とは、熱収縮率
の高い方、すなわち通常は長手方向の熱収縮率をいう。
熱収縮率が1.8%より高い磁気記録媒体全体の熱収縮率
を有効に低下させることができないので、高温の条件下
に長時間放置した後にも良好な走行性能を有する磁気記
録媒体とはならない。
を有効に低下させることができないので、高温の条件下
に長時間放置した後にも良好な走行性能を有する磁気記
録媒体とはならない。
上記のような熱収縮率を有する非磁性支持体は、非磁性
支持体製造時の延伸条件を変える方法あるいは延伸した
フイルムを加熱処理するなど公知の方法により製造する
ことができる。
支持体製造時の延伸条件を変える方法あるいは延伸した
フイルムを加熱処理するなど公知の方法により製造する
ことができる。
しかしながら、このように公知の方法に従って熱収縮率
を低下させると、フイルムのヤング率が低下するのが一
般的であるので、このようなフイルムを支持体として使
用すると、磁気記録媒体の熱収縮率は低下するが、半面
磁気記録媒体自体の強度が低下するので、通常の条件で
の繰返し走行において磁気記録媒体が変形しやすくな
る。
を低下させると、フイルムのヤング率が低下するのが一
般的であるので、このようなフイルムを支持体として使
用すると、磁気記録媒体の熱収縮率は低下するが、半面
磁気記録媒体自体の強度が低下するので、通常の条件で
の繰返し走行において磁気記録媒体が変形しやすくな
る。
従って、本発明の磁気記録媒体の非磁性支持体は、熱収
縮率が上記の範囲にあると共に長手方向のヤング率が45
0〜650kg/mm2の範囲内、幅方向のヤング率が450〜550kg
/mm2の範囲内にあることが必要となる。さらに、長手方
向のヤング率と幅方向のヤング率との差が250kg/mm2以
内であることが好ましい。
縮率が上記の範囲にあると共に長手方向のヤング率が45
0〜650kg/mm2の範囲内、幅方向のヤング率が450〜550kg
/mm2の範囲内にあることが必要となる。さらに、長手方
向のヤング率と幅方向のヤング率との差が250kg/mm2以
内であることが好ましい。
角型比および支持体の熱収縮率が本発明の範囲内にあ
り、支持体のヤング率が上記の範囲より低い磁気記録媒
体は、熱収縮による磁気テープの変形等の発生は少ない
が、通常の条件で長時間の走行で変形して巻むらなどが
発生して磁気テープの走行停止の原因となる。
り、支持体のヤング率が上記の範囲より低い磁気記録媒
体は、熱収縮による磁気テープの変形等の発生は少ない
が、通常の条件で長時間の走行で変形して巻むらなどが
発生して磁気テープの走行停止の原因となる。
このような非磁性支持体としては、例えばポリエステル
フイルムの場合、ポリエステルフイルムの延伸条件を調
節しながら二軸延伸したポリエステルフイルムを110℃
以上の雰囲気で熱処理すること等により製造することが
できる。
フイルムの場合、ポリエステルフイルムの延伸条件を調
節しながら二軸延伸したポリエステルフイルムを110℃
以上の雰囲気で熱処理すること等により製造することが
できる。
非磁性支持体の例としては、上述のような処理がなされ
たポリエステルフイルム、およびこれと同等の処理が施
されたポリカーボネートフイルム、ポリアミドフイル
ム、ポリサルホンフイルム、ポリプロピレンフイルムお
よびポリエーテルサルホンフイルムを挙げることができ
る。
たポリエステルフイルム、およびこれと同等の処理が施
されたポリカーボネートフイルム、ポリアミドフイル
ム、ポリサルホンフイルム、ポリプロピレンフイルムお
よびポリエーテルサルホンフイルムを挙げることができ
る。
特に非磁性支持体として優れた特性を有し、かつ比較的
安価なポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル
のフイルムを用いることが好ましい。
安価なポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル
のフイルムを用いることが好ましい。
なお、非磁性支持体としては、磁性層が設けられる面の
中心線表面粗さ(Ra)が通常0.01〜0.1μmの範囲内に
あるものを用いる。
中心線表面粗さ(Ra)が通常0.01〜0.1μmの範囲内に
あるものを用いる。
このような表面粗さを有する非磁性支持体を使用するこ
とにより磁性層の表面が過度に平滑にならないため磁性
層表面の摩擦係数が高くなり過ぎることがなく走行性能
が確保されると共に、過度に粗くならないので磁気ヘッ
ドとのスペーシングロスによる電磁変換特性の低下も少
なくなる。
とにより磁性層の表面が過度に平滑にならないため磁性
層表面の摩擦係数が高くなり過ぎることがなく走行性能
が確保されると共に、過度に粗くならないので磁気ヘッ
ドとのスペーシングロスによる電磁変換特性の低下も少
なくなる。
支持体の厚さは、通常は、5〜30μm(好ましくは5〜
20μm)の範囲内にある。
20μm)の範囲内にある。
なお、必要により、磁性層と反対側の支持体表面にバッ
ク層を設けることも可能であり、さらに、支持体上に接
着剤層を介して磁性層あるいはバック層を設けこともで
きる。
ク層を設けることも可能であり、さらに、支持体上に接
着剤層を介して磁性層あるいはバック層を設けこともで
きる。
上述の支持体上には強磁性粉末が結合剤中に分散されて
いる磁性層が設けられている。
いる磁性層が設けられている。
本発明の磁気記録媒体に使用される結合剤は通常磁性層
の結合剤として使用されているもののなかから選択され
る。結合剤の例としては、塩化ビニル・酢酸ビニルと、
ビニルアルコール、マレイン酸およびアクリル酸との共
重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン系共重合体、塩化
ビニル・アクリロニトリル系共重合体、エチレン・酢酸
ビニル系共重合体、ニトロセルロースなどのセルロース
誘導体、アクリル系樹脂、ポリビニアセタール系樹脂、
ポリビニルブチラール系樹脂およびポリウレタン系樹脂
を挙げることができる。特にマレイン酸あるいはビニル
アルコールなどの第三の繰返し単位を含む塩化ビニル・
酢酸ビニル系共重合体とポリウレタン系樹脂とを組合わ
せて使用することが好ましい。さらに、硬化剤としてポ
リイソシアネート化合物を併用することもできる。
の結合剤として使用されているもののなかから選択され
る。結合剤の例としては、塩化ビニル・酢酸ビニルと、
ビニルアルコール、マレイン酸およびアクリル酸との共
重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン系共重合体、塩化
ビニル・アクリロニトリル系共重合体、エチレン・酢酸
ビニル系共重合体、ニトロセルロースなどのセルロース
誘導体、アクリル系樹脂、ポリビニアセタール系樹脂、
ポリビニルブチラール系樹脂およびポリウレタン系樹脂
を挙げることができる。特にマレイン酸あるいはビニル
アルコールなどの第三の繰返し単位を含む塩化ビニル・
酢酸ビニル系共重合体とポリウレタン系樹脂とを組合わ
せて使用することが好ましい。さらに、硬化剤としてポ
リイソシアネート化合物を併用することもできる。
結合剤は共磁性粉末100重量部に対して通常は10〜100重
量部の範囲内で用いられる。
量部の範囲内で用いられる。
強磁性粉末は通常使用されているものを用いることがで
きる。
きる。
強磁性粉末の例としては、γ−Fe2O3のような酸化鉄系
強磁性粉末、コバルトなどの異種金属を含有する異種金
属・酸化鉄系強磁性粉末およびコバルト、ニッケルまた
は鉄を主成分とする強磁性金属微粉末を挙げることがで
きる。
強磁性粉末、コバルトなどの異種金属を含有する異種金
属・酸化鉄系強磁性粉末およびコバルト、ニッケルまた
は鉄を主成分とする強磁性金属微粉末を挙げることがで
きる。
強磁性粉末は、通常使用されている形状を有するものが
あれば形状に特に制限はないが、針状の強磁性粉末は磁
場配向処理により磁気記録媒体の長さ方向に平行に配向
するのが一般的であるから、特に針状の強磁性粉末の使
用は、磁気記録媒体の熱収縮率を有効に低減することが
できるとの利点があり有利である。
あれば形状に特に制限はないが、針状の強磁性粉末は磁
場配向処理により磁気記録媒体の長さ方向に平行に配向
するのが一般的であるから、特に針状の強磁性粉末の使
用は、磁気記録媒体の熱収縮率を有効に低減することが
できるとの利点があり有利である。
上述の非磁性支持体上に設けられている磁性層は、特定
の値以上の角型比を有するものである。
の値以上の角型比を有するものである。
磁性層の角型比は、従来は、電磁変換特性の向上のみを
目的として改善がなされていた。
目的として改善がなされていた。
しかしながら、本発明者の検討の結果、上述の非磁性支
持体上に特定の値以上の角型比を有する磁性層を設ける
ことにより、この層が信号を記録する本来的な意味での
磁性層として作用するだけでなく、非磁性支持体の熱収
縮性を低減する層として作用することが判明した。
持体上に特定の値以上の角型比を有する磁性層を設ける
ことにより、この層が信号を記録する本来的な意味での
磁性層として作用するだけでなく、非磁性支持体の熱収
縮性を低減する層として作用することが判明した。
すなわち、一般に磁性層の角型比(最大残留磁束密度/
最大磁束密度)は、磁性層中の強磁性粉末を配向性を向
上させることにより高くすることができる。
最大磁束密度)は、磁性層中の強磁性粉末を配向性を向
上させることにより高くすることができる。
そして、強磁性粉末自体の熱収縮率は非磁性支持体の熱
収縮率と比較する非常に低いのが一般的である。このよ
うな磁性層において、磁性層中に強磁性粉末を整然と配
向させて角型比を上げることにより、磁性層の熱収縮率
が強磁性粉末の熱収縮率に近い値になり、非磁性支持体
を補強して熱収縮を低減する層として作用するのであ
る。
収縮率と比較する非常に低いのが一般的である。このよ
うな磁性層において、磁性層中に強磁性粉末を整然と配
向させて角型比を上げることにより、磁性層の熱収縮率
が強磁性粉末の熱収縮率に近い値になり、非磁性支持体
を補強して熱収縮を低減する層として作用するのであ
る。
即ち、本発明の磁気記録媒体は、上述した非磁性支持体
上に角型比が0.89以上の磁性層が設けられている磁気記
録媒体である。そして角型比が0.90以上であることが好
ましく、0.91以上であることが特に好ましい。
上に角型比が0.89以上の磁性層が設けられている磁気記
録媒体である。そして角型比が0.90以上であることが好
ましく、0.91以上であることが特に好ましい。
上記のような非磁性支持体と磁性層とを有する本発明の
磁気記録媒体の110℃の雰囲気で4時間放置したとき熱
収縮率は1%以下である。特に非磁性支持体としてポリ
エチレンテレフタレートフイルムを使用した場合であっ
ても、110℃の雰囲気で4時間放置したとき熱収縮率
が、通常0.5%以下の磁気記録媒体を得ることができ
る。
磁気記録媒体の110℃の雰囲気で4時間放置したとき熱
収縮率は1%以下である。特に非磁性支持体としてポリ
エチレンテレフタレートフイルムを使用した場合であっ
ても、110℃の雰囲気で4時間放置したとき熱収縮率
が、通常0.5%以下の磁気記録媒体を得ることができ
る。
さらに、角型比を0.94以上にすることにより非磁性支持
体の熱収縮率が比較的高い場合であっても熱収縮率を一
定レベル以下にすることができる。すなわち、例えば熱
収縮率が1.3%の支持体を使用した場合であっても磁気
記録媒体の熱収縮率を0.4%以下と非常に低くすること
ができる。
体の熱収縮率が比較的高い場合であっても熱収縮率を一
定レベル以下にすることができる。すなわち、例えば熱
収縮率が1.3%の支持体を使用した場合であっても磁気
記録媒体の熱収縮率を0.4%以下と非常に低くすること
ができる。
磁性層の厚さは通常は0.5〜10μmの範囲内にある。そ
して、上述の非磁性支持体と磁性層との厚さの比が、1
0:5〜10:9の範囲内にあることが好ましい。
して、上述の非磁性支持体と磁性層との厚さの比が、1
0:5〜10:9の範囲内にあることが好ましい。
磁性層が非磁性支持体に対して過度に薄いと非磁性支持
体の熱収縮率が支配的になり、磁気記録媒体における熱
収縮率が低下しにくくなる。また、磁性層が過度に厚い
と磁気記録媒体自体の強度が低下することがある。
体の熱収縮率が支配的になり、磁気記録媒体における熱
収縮率が低下しにくくなる。また、磁性層が過度に厚い
と磁気記録媒体自体の強度が低下することがある。
磁性層の角型比は、磁気記録媒体の製造の際に従来から
行なわれていた磁場配向処理などを行なうだけでは通常
上記の値にまでは向上せず、本発明の磁気記録媒体を製
造するに際しては、以下に例示する方法などの特殊な方
法を利用することが必要となる。
行なわれていた磁場配向処理などを行なうだけでは通常
上記の値にまでは向上せず、本発明の磁気記録媒体を製
造するに際しては、以下に例示する方法などの特殊な方
法を利用することが必要となる。
すなわち、たとえば、磁性層の角型比を向上させる方法
としては、磁性塗料の塗布直前に磁性塗料をディスパー
および高速ホモミキサーなどの高性能の分散装置を用い
て再撹拌を行なって強磁性粉末の分散性を向上させる方
法がある。
としては、磁性塗料の塗布直前に磁性塗料をディスパー
および高速ホモミキサーなどの高性能の分散装置を用い
て再撹拌を行なって強磁性粉末の分散性を向上させる方
法がある。
また、磁性塗料の塗布層が未乾燥の状態で磁場配向処理
を行なったのち、乾燥装置内にソレノイドあるいはコバ
ルト磁石からなる磁場配向装置を配置し、磁場をかけな
がら乾燥を行なうことにより角型比が向上する。このよ
うな磁場配向には特開昭54−149606号公報に記載されて
いるような磁場配向装置を利用することができる。
を行なったのち、乾燥装置内にソレノイドあるいはコバ
ルト磁石からなる磁場配向装置を配置し、磁場をかけな
がら乾燥を行なうことにより角型比が向上する。このよ
うな磁場配向には特開昭54−149606号公報に記載されて
いるような磁場配向装置を利用することができる。
さらにまた、特開昭51−77303号、特公昭56−856号およ
び同57−13051号の各公報に記載されているように磁性
塗料の塗布層の表面にフレキシブルなシートを接触させ
ながら(以下単に、「スムージングブランケット処理」
と記載することもある。磁場配向処理を行なうことによ
り角型比を向上させることができる。
び同57−13051号の各公報に記載されているように磁性
塗料の塗布層の表面にフレキシブルなシートを接触させ
ながら(以下単に、「スムージングブランケット処理」
と記載することもある。磁場配向処理を行なうことによ
り角型比を向上させることができる。
上述の方法等を適宜組合わせて実施することにより角型
比を0.89以上にすることができる。
比を0.89以上にすることができる。
本発明の磁気記録媒体の磁性層には、上記の強磁性粉末
及び結合剤の外に、通常は研磨材(例、Cr2O3、SiC、α
−Al2O3)、導電性カーボン及び潤滑剤(例、脂肪酸、
脂肪酸エステル、シリコーン化合物)等が含まれてい
る。
及び結合剤の外に、通常は研磨材(例、Cr2O3、SiC、α
−Al2O3)、導電性カーボン及び潤滑剤(例、脂肪酸、
脂肪酸エステル、シリコーン化合物)等が含まれてい
る。
次の本発明の磁気記録媒体の製造方法について説明す
る。
る。
本発明の磁気記録媒体の製造に際してはまず上記の磁性
層を形成する成分と有機溶媒とを通常の方法に従って混
合分散して磁性塗料を調製し、これを通常の方法に従っ
て前記の支持体上に塗布する。なお、塗布する直前まで
前述の再撹拌を行なった磁性塗料を使用することが好ま
しい。
層を形成する成分と有機溶媒とを通常の方法に従って混
合分散して磁性塗料を調製し、これを通常の方法に従っ
て前記の支持体上に塗布する。なお、塗布する直前まで
前述の再撹拌を行なった磁性塗料を使用することが好ま
しい。
次に塗布した磁性塗料の乾燥固化が進まないうちに磁場
配向処理を行なう。上述のスムージングブランケット処
理を行ないながら磁場配向処理をすることが好ましい。
配向処理を行なう。上述のスムージングブランケット処
理を行ないながら磁場配向処理をすることが好ましい。
さらに、このようにして磁場配向したのち、上述のよう
にして磁場をかけながら乾燥を行なうことが好ましい。
にして磁場をかけながら乾燥を行なうことが好ましい。
そして、乾燥した磁性塗料の塗布層にスーパーカレンダ
ー処理などの表面平滑化処理を行ない、所望の形状に裁
断する。
ー処理などの表面平滑化処理を行ない、所望の形状に裁
断する。
このようにして得られた磁気記録媒体は、熱収縮率が低
いのでカセット内に収容して用いられるオーディオカセ
ットテープあるいはビデオテープとしての使用に好適で
ある。
いのでカセット内に収容して用いられるオーディオカセ
ットテープあるいはビデオテープとしての使用に好適で
ある。
次に本発明の実施例および比較例を示す。なお、実施例
中「部」は「重量部」を示す。
中「部」は「重量部」を示す。
実施例および比較例で行なった各種特性の測定法は以下
の通りである。
の通りである。
熱収縮率測定法 測定サンプルを23℃、60%RHの雰囲気に置き、予め約10
cmの間隔で印を付けて、マイクロメーターにてその間隔
(A)を測定した。その後、測定サンプルに0.4g/10mm
幅のテンションをかけ、110℃雰囲気中に4時間放置し
た後、上記の雰囲気内に取り出し、1時間後その間隔
(A′)を測定した。
cmの間隔で印を付けて、マイクロメーターにてその間隔
(A)を測定した。その後、測定サンプルに0.4g/10mm
幅のテンションをかけ、110℃雰囲気中に4時間放置し
た後、上記の雰囲気内に取り出し、1時間後その間隔
(A′)を測定した。
角型比 振動試験磁束計(東英工業(株)製)を用いてHm5kOeに
おけるBr/Bmを測定した。
おけるBr/Bmを測定した。
出力レベル変動I テープに予め3KHz、−10dBの信号を記録した後、テープ
をハブに巻いた状態で110℃雰囲気中に4時間放置し、
その後室温雰囲気に取り出し、1時間後、信号の再生を
行ないその出力レベルの変動を読み取った。
をハブに巻いた状態で110℃雰囲気中に4時間放置し、
その後室温雰囲気に取り出し、1時間後、信号の再生を
行ないその出力レベルの変動を読み取った。
試験サンプルは一種類について20巻とし、出力レベルの
変動値が6dB以上を示すケースの発生率(%)を求め
た。
変動値が6dB以上を示すケースの発生率(%)を求め
た。
出力レベル変動II テープに予め10kHz、−10dBの信号を記録した後、テー
プをハブに巻いた状態で110℃雰囲気中に4時間放置
し、その後室温雰囲気に取り出し、1時間後、信号の再
生を行ないその出力レベルの変動を読み取った。
プをハブに巻いた状態で110℃雰囲気中に4時間放置
し、その後室温雰囲気に取り出し、1時間後、信号の再
生を行ないその出力レベルの変動を読み取った。
試験サンプルは一種類について20巻とし、出力レベルの
変動値が6dB以上を示すケースの発生率(%)を求め
た。
変動値が6dB以上を示すケースの発生率(%)を求め
た。
周波数シフト テープに予め3kHz、−10dBの信号を記録した後、テープ
をハブに巻いた状態で110℃雰囲気中に4時間放置し、
その後室温雰囲気に取り出し、1時間後、信号の再生を
行ない再生信号の周波数を調べ、記録信号3kHzに対する
シフト率(%)を求めた。
をハブに巻いた状態で110℃雰囲気中に4時間放置し、
その後室温雰囲気に取り出し、1時間後、信号の再生を
行ない再生信号の周波数を調べ、記録信号3kHzに対する
シフト率(%)を求めた。
走行停止率 同一のカセットテープを110℃雰囲気に4時間放置した
後、室温にてそれぞれを市販のカーステレオカセットデ
ッキ20台にかけて24時間繰返し走行させその時の走行停
止率を求めた。
後、室温にてそれぞれを市販のカーステレオカセットデ
ッキ20台にかけて24時間繰返し走行させその時の走行停
止率を求めた。
ハブ内径の収縮率 テープをハブに巻き付けた状態でハブの内径を測定し、
その後その状態で110℃雰囲気中に4時間放置した後、
室温雰囲気内に取り出し、次いで1時間後にハブの内径
を測定してその収縮率(%)を求めた。
その後その状態で110℃雰囲気中に4時間放置した後、
室温雰囲気内に取り出し、次いで1時間後にハブの内径
を測定してその収縮率(%)を求めた。
ハブ押出し発生率 ハブにテープを巻き付け、その状態で110℃雰囲気中に
4時間放置した後、ハブが押し出されているかどうかを
目視で観察し、判定した。
4時間放置した後、ハブが押し出されているかどうかを
目視で観察し、判定した。
試験サンプル数は一種につき20巻とした。表示単位:
%。
%。
[実施例1] 磁性塗料組成 γ−Fe2O3 (抗磁力400Oe、針状比10/1、平均粒子長0.4μm) 100
部 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニル アルコール共重合体(重量比90:3:7、積水化学工業
(株)製) 15部 ポリウレタン樹脂 (大日本インキ化学工業(株)製、クリスボン6199)3
部 オレイン酸 1部 ジメチルポリシロキサン(重合度60) 0.1部 α−オレフィオキシド(炭素数18) 1部 カーボンブラック 0.5部 酢酸ブチル 250部 上記の各成分をボールミルで48時間混練分散したのち、
3μmの平均孔径を有するフィルターで濾過して磁性塗
料を調製した。
部 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニル アルコール共重合体(重量比90:3:7、積水化学工業
(株)製) 15部 ポリウレタン樹脂 (大日本インキ化学工業(株)製、クリスボン6199)3
部 オレイン酸 1部 ジメチルポリシロキサン(重合度60) 0.1部 α−オレフィオキシド(炭素数18) 1部 カーボンブラック 0.5部 酢酸ブチル 250部 上記の各成分をボールミルで48時間混練分散したのち、
3μmの平均孔径を有するフィルターで濾過して磁性塗
料を調製した。
上記磁性塗料を7μmのポリエチレンテレフタレート
(PET)フイルム(二軸延伸したのち、長手方向に僅か
に延伸する処理を施して得られたもの、熱収縮率1.3
%、ヤング率、MD620kg/m m2、TD450kg/m m2)表面に、
乾燥膜厚が5μmになるようにリバースロールで塗布し
た。但し、磁性塗料は、塗布直前まで60分間ホモミキサ
ーを用いて高速撹拌を行なったものである。
(PET)フイルム(二軸延伸したのち、長手方向に僅か
に延伸する処理を施して得られたもの、熱収縮率1.3
%、ヤング率、MD620kg/m m2、TD450kg/m m2)表面に、
乾燥膜厚が5μmになるようにリバースロールで塗布し
た。但し、磁性塗料は、塗布直前まで60分間ホモミキサ
ーを用いて高速撹拌を行なったものである。
塗膜が未乾燥の内に磁性塗料の塗布層表面と、厚さ25μ
mのポリエチレンテレフタレートフイルム18cmとを接触
させながら磁場配向処理装置内に送り込みスムージング
ブランケット処理を伴なう磁場配向処理を行なった。
mのポリエチレンテレフタレートフイルム18cmとを接触
させながら磁場配向処理装置内に送り込みスムージング
ブランケット処理を伴なう磁場配向処理を行なった。
スムージングブランケット処理を伴なう磁場配向処理し
たのち、内部に1000ガウスの磁束密度の磁場を作用させ
得るソレノイドからなる磁場配向装置が組込まれた乾燥
装置を用いて磁場配向を行ないながら乾燥を行なった。
たのち、内部に1000ガウスの磁束密度の磁場を作用させ
得るソレノイドからなる磁場配向装置が組込まれた乾燥
装置を用いて磁場配向を行ないながら乾燥を行なった。
乾燥工程終了後、上記乾燥物にスーパーカレンダー処理
(処理条件:温度70℃、線圧300kg/cm)を行ったのち、
これを3.81mm幅にスリットして得られた磁気テープを13
5mに切断し、これをカートリッジに収容してオーディオ
カセットテープ(フィリップス型コンパクトカセットテ
ープ)を得た。
(処理条件:温度70℃、線圧300kg/cm)を行ったのち、
これを3.81mm幅にスリットして得られた磁気テープを13
5mに切断し、これをカートリッジに収容してオーディオ
カセットテープ(フィリップス型コンパクトカセットテ
ープ)を得た。
各種の測定値等を第1表に示す。
[実施例2] 実施例1において、スムージングブランケット処理を伴
なう磁場配向処理を行なわずに通常の方法により磁場配
向処理を行ない、乾燥装置内のソレノイドからなる磁場
配向装置の磁束密度を2000ガウスにした以外は、同様に
して磁気テープを製造し、同様にしてオーディオカセッ
トテープを得た。
なう磁場配向処理を行なわずに通常の方法により磁場配
向処理を行ない、乾燥装置内のソレノイドからなる磁場
配向装置の磁束密度を2000ガウスにした以外は、同様に
して磁気テープを製造し、同様にしてオーディオカセッ
トテープを得た。
各種の測定値等を第1表に示す。
[実施例3] 実施例2において、乾燥装置内のソレノイドからなる磁
場配向装置の磁束密度を1000ガウスにした以外は、同様
にして磁気テープを製造し、同様にしてオーディオカセ
ットテープを得た。
場配向装置の磁束密度を1000ガウスにした以外は、同様
にして磁気テープを製造し、同様にしてオーディオカセ
ットテープを得た。
各種の測定値等を第1表に示す。
[比較例1] 実施例1において、60分間ホモミキサーを用いた高速撹
拌、スムージングブランケット処理を伴なう磁場配向処
理および磁場配向装置が組込まれた乾燥装置を用いた乾
燥を行なわずに、通常の方法により磁場配向処理および
乾燥を行なった以外は、同様にして磁気テープを製造
し、同様にしてオーディオカセットテープを得た。
拌、スムージングブランケット処理を伴なう磁場配向処
理および磁場配向装置が組込まれた乾燥装置を用いた乾
燥を行なわずに、通常の方法により磁場配向処理および
乾燥を行なった以外は、同様にして磁気テープを製造
し、同様にしてオーディオカセットテープを得た。
各種の測定値等を第1表に示す。
[比較例2] 実施例2において、非磁性支持体として熱収縮率0.7
%、ヤング率、MD430kg/m m2、TD430kg/m m2のPETを使
用した以外は同様にして磁気テープを製造し、同様にし
てオーディオカセットテープを得た。
%、ヤング率、MD430kg/m m2、TD430kg/m m2のPETを使
用した以外は同様にして磁気テープを製造し、同様にし
てオーディオカセットテープを得た。
各種の測定値等を第1表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 博 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 斉藤 真二 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】110℃の雰囲気に4時間放置した後の熱収
縮率が1.8%以下であり、かつ長手方向のヤング率が450
〜650kg/mm2の範囲内、幅方向のヤング率が450〜550kg/
mm2の範囲内にある長尺状の非磁性支持体と、該支持体
上に強磁性粉末が結合剤中に分散されてなる磁性層とを
有する、110℃の雰囲気に4時間放置した後の熱収縮率
が1%以下である磁気記録媒体において、該磁性層の角
型比が0.89以上であることを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】上記角型比が0.91以上であることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】上記非磁性支持体がポリエチレンテレフタ
レートフイルムからなり、かつ磁気記録媒体の110℃の
雰囲気に4時間放置した後の熱収縮率が0.5%以下であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記
録媒体。 - 【請求項4】磁性層の厚さが0.5〜10μmの範囲内にあ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記
録媒体。 - 【請求項5】非磁性支持体の厚さが5〜30μmの範囲内
にあることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁
気記録媒体。 - 【請求項6】非磁性支持体の厚さと磁性層の厚さとの比
が10:5〜10:9の範囲内にあることを特徴とする特許請求
の範囲第1項記載の磁気記録媒体。 - 【請求項7】非磁性支持体の110℃の雰囲気に4時間放
置した後の熱収縮率が1.5%以下であることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61065315A JPH0715742B2 (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | 磁気記録媒体 |
US07/029,557 US4710421A (en) | 1986-03-24 | 1987-03-24 | Magnetic recording medium |
DE3709635A DE3709635C2 (de) | 1986-03-24 | 1987-03-24 | Magnetaufzeichnungsmedium |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61065315A JPH0715742B2 (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | 磁気記録媒体 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62222428A JPS62222428A (ja) | 1987-09-30 |
JPH0715742B2 true JPH0715742B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=13283350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61065315A Expired - Fee Related JPH0715742B2 (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | 磁気記録媒体 |
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---|---|
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JP (1) | JPH0715742B2 (ja) |
DE (1) | DE3709635C2 (ja) |
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JP2519066B2 (ja) * | 1987-08-31 | 1996-07-31 | 富士写真フイルム株式会社 | 磁気記録媒体 |
JPH0256721A (ja) * | 1988-07-14 | 1990-02-26 | Konica Corp | 磁気記録媒体 |
DE4000038A1 (de) * | 1990-01-03 | 1991-07-04 | Hoechst Ag | Polyesterfolie mit verbesserten hafteigenschaften |
JPH04146518A (ja) * | 1990-10-08 | 1992-05-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
US5645917A (en) * | 1991-04-25 | 1997-07-08 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Magnetic recording medium |
JPH04265514A (ja) * | 1991-02-21 | 1992-09-21 | Teijin Ltd | 磁気テープ |
JP3052447B2 (ja) * | 1991-07-12 | 2000-06-12 | 三菱化学ポリエステルフィルム株式会社 | 高密度磁気記録媒体用ポリエチレンナフタレートフィルム |
JP2821055B2 (ja) * | 1992-04-21 | 1998-11-05 | 富士写真フイルム株式会社 | 磁気記録媒体 |
JPH06176345A (ja) * | 1992-12-07 | 1994-06-24 | Konica Corp | 磁気記録媒体及び磁気記録方法 |
US6171758B1 (en) | 1994-11-08 | 2001-01-09 | Dupont Operations Worldwide, Inc. | Dimensionally stable flexographic printing plates |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS54107313A (en) * | 1978-02-09 | 1979-08-23 | Sony Corp | Magnetic recording medium |
US4275107A (en) * | 1980-05-19 | 1981-06-23 | International Business Machines Corporation | Polyester stabilization process and product |
US4497865A (en) * | 1982-02-17 | 1985-02-05 | Toray Industries, Inc. | Polyethylene terephthalate film, process for the production thereof and magnetic recording medium therefrom |
JPS5911531A (ja) * | 1982-07-12 | 1984-01-21 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS59107424A (ja) * | 1982-12-08 | 1984-06-21 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体の製法 |
-
1986
- 1986-03-24 JP JP61065315A patent/JPH0715742B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1987
- 1987-03-24 US US07/029,557 patent/US4710421A/en not_active Expired - Lifetime
- 1987-03-24 DE DE3709635A patent/DE3709635C2/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE3709635C2 (de) | 1998-09-17 |
JPS62222428A (ja) | 1987-09-30 |
DE3709635A1 (de) | 1987-10-01 |
US4710421A (en) | 1987-12-01 |
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