JPH0724099B2 - 磁気記録テープ - Google Patents
磁気記録テープInfo
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- JPH0724099B2 JPH0724099B2 JP60173757A JP17375785A JPH0724099B2 JP H0724099 B2 JPH0724099 B2 JP H0724099B2 JP 60173757 A JP60173757 A JP 60173757A JP 17375785 A JP17375785 A JP 17375785A JP H0724099 B2 JPH0724099 B2 JP H0724099B2
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- G11B5/62—Record carriers characterised by the selection of the material
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- G11B5/73923—Organic polymer substrates
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- Y10T428/265—1 mil or less
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、磁気記録テープに関する。本発明は特に走行
性能、テープ変形などについて改良されたオーディオテ
ープやビデオテープなどの磁気記録テープに関する。
性能、テープ変形などについて改良されたオーディオテ
ープやビデオテープなどの磁気記録テープに関する。
[従来技術] 従来、磁気記録媒体(たとえば、カセットに装着された
オーディオテープ、ビデオテープ)は室内の如き温度変
化が緩かな環境で使用または保管されていた。しかし近
年、ラジカセ(ラジオ付きテープレコーダー)、カース
テレオ、小型ビデオテープレコーダーなどが広く使用さ
れるようになり、高温、高温・高湿、あるいは低温など
の厳しい環境で使用、保管されることが多くなってきて
いる。
オーディオテープ、ビデオテープ)は室内の如き温度変
化が緩かな環境で使用または保管されていた。しかし近
年、ラジカセ(ラジオ付きテープレコーダー)、カース
テレオ、小型ビデオテープレコーダーなどが広く使用さ
れるようになり、高温、高温・高湿、あるいは低温など
の厳しい環境で使用、保管されることが多くなってきて
いる。
たとえば、自動車部品の高温及び低温試験方法(JIS D
0204)によると、夏期昼間に放置された自動車の内部で
は最高温度で104℃に達すると報告されている。
0204)によると、夏期昼間に放置された自動車の内部で
は最高温度で104℃に達すると報告されている。
この様な高温に曝された磁気記録媒体は収縮してカール
したり、片耳がより大きく収縮して長さ方向の弓状変形
を起し、或いは収縮時の巻き締り力によってハブを変形
させたり押出してしまうとのトラブルが発生しやすい。
また、音楽などを録音したオーディオテープ、ビデオテ
ープなどの磁気記録媒体を高温に曝すと、再生の際に出
力レベルが大きく変動して正常に再生されなくなるだけ
でなく、走行不良が発生する。特に、薄い支持体を使用
した磁気記録媒体(たとえば、オーディオコンパクトカ
セットのC−80、C−90、C−120タイプ等)の場合で
は、オーディオカセットあるいはビデオカセットの如き
カセットハーフ内に収納される磁気テープが長いため、
ハブへ巻き取られる回数が多くなり、このため、収縮に
よる上記の問題が顕著に現れる。
したり、片耳がより大きく収縮して長さ方向の弓状変形
を起し、或いは収縮時の巻き締り力によってハブを変形
させたり押出してしまうとのトラブルが発生しやすい。
また、音楽などを録音したオーディオテープ、ビデオテ
ープなどの磁気記録媒体を高温に曝すと、再生の際に出
力レベルが大きく変動して正常に再生されなくなるだけ
でなく、走行不良が発生する。特に、薄い支持体を使用
した磁気記録媒体(たとえば、オーディオコンパクトカ
セットのC−80、C−90、C−120タイプ等)の場合で
は、オーディオカセットあるいはビデオカセットの如き
カセットハーフ内に収納される磁気テープが長いため、
ハブへ巻き取られる回数が多くなり、このため、収縮に
よる上記の問題が顕著に現れる。
また、特にオーディオカセットテープにおいては、近年
音楽録音用として使用されるため、周波数特性がよく伸
び、原音再生能力のすぐれたテープが要求されている。
音楽録音用として使用されるため、周波数特性がよく伸
び、原音再生能力のすぐれたテープが要求されている。
一方、ビデオカセットテープにおいては記録波長を短か
くしたり、トラック幅を狭くするなどの方法を利用し
て、特に高密度の記録が行なわれるようになってきてい
る。このため、出力が高く、S/N比の高い原画再生能力
のすぐれたテープが要求されている。また長時間記録を
考慮してテープの全厚が20μm以下と薄くされる一方、
ポータブルVTRの普及によって、走行耐久性については
従来と比較にならないほど良いビデオテープが要求され
ている。
くしたり、トラック幅を狭くするなどの方法を利用し
て、特に高密度の記録が行なわれるようになってきてい
る。このため、出力が高く、S/N比の高い原画再生能力
のすぐれたテープが要求されている。また長時間記録を
考慮してテープの全厚が20μm以下と薄くされる一方、
ポータブルVTRの普及によって、走行耐久性については
従来と比較にならないほど良いビデオテープが要求され
ている。
すなわち、オーディオテープ、ビデオテープともに従来
より更にすぐれた電磁変換特性及び走行性、耐久性を有
するものが強く要求されている。
より更にすぐれた電磁変換特性及び走行性、耐久性を有
するものが強く要求されている。
[発明の目的] 本発明の目的は、繰返し使用時に良好な走行性能を示す
磁気記録テープを提供することにある。
磁気記録テープを提供することにある。
また本発明は、高温保存によっても変形の発生しにくい
磁気記録テープを提供することもその目的とする。
磁気記録テープを提供することもその目的とする。
また本発明は、録音ヘッドおよび再生ヘッドに対する密
着性の優れた磁気記録テープを提供することもその目的
とする。
着性の優れた磁気記録テープを提供することもその目的
とする。
また本発明は、繰返し使用時にテープ変形もなく、良好
な記録信号の再生ができるオーディオカセットテープ、
ビデオカセットテープなどのテープ状磁気記録テープを
提供することもその目的とする。
な記録信号の再生ができるオーディオカセットテープ、
ビデオカセットテープなどのテープ状磁気記録テープを
提供することもその目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、可撓性支持体の一方の面に磁気記録層を備え
てなる磁気記録媒体において、磁気記録層の厚み(dM)
と支持体の厚み(dB)との合計(dM+dB)が5μm以
上、14μm以下であって、磁気記録層の厚み(dM)と支
持体の厚み(dB)との比(dM/dB)が0.6〜1.0の範囲に
あり、引張り強度(F−3値)が6.0〜8.5kg/mm2の範囲
にあり、可撓性支持体として、110℃、4時間放置後の
長手方向の熱収縮率が2%以下のものを用い、全体とし
て110℃、4時間放置後の長手方向の熱収縮率が0.8%以
下であるようにされていることを特徴とする磁気記録テ
ープにある。
てなる磁気記録媒体において、磁気記録層の厚み(dM)
と支持体の厚み(dB)との合計(dM+dB)が5μm以
上、14μm以下であって、磁気記録層の厚み(dM)と支
持体の厚み(dB)との比(dM/dB)が0.6〜1.0の範囲に
あり、引張り強度(F−3値)が6.0〜8.5kg/mm2の範囲
にあり、可撓性支持体として、110℃、4時間放置後の
長手方向の熱収縮率が2%以下のものを用い、全体とし
て110℃、4時間放置後の長手方向の熱収縮率が0.8%以
下であるようにされていることを特徴とする磁気記録テ
ープにある。
[発明の効果] 本発明の磁気記録テープは、繰返し使用時に良好な走行
性能を示し、また高温保存によっても変形が発生しにく
い。さらに、本発明の磁気記録テープは、録音ヘッドお
よび再生ヘッドに対する密着性が優れ、良好な記録信号
の再生が可能である。従って、本発明の磁気記録テープ
は、オーディオカセットテープ、ビデオカセットテープ
などのテープ状磁気記録テープとして優れた性能を示
す。
性能を示し、また高温保存によっても変形が発生しにく
い。さらに、本発明の磁気記録テープは、録音ヘッドお
よび再生ヘッドに対する密着性が優れ、良好な記録信号
の再生が可能である。従って、本発明の磁気記録テープ
は、オーディオカセットテープ、ビデオカセットテープ
などのテープ状磁気記録テープとして優れた性能を示
す。
[発明の詳細な記述] 本発明の磁気記録テープは、可撓性支持体とその上に設
けられた磁気記録層からなり、磁気記録層の厚み(dM)
と支持体の厚み(dB)との合計(dM+dB)およびdM/dB
がそれぞれ特定の範囲にあり、かつその引張り強度(F
−3値)が特定の範囲にあり、更に110℃、4時間放置
後の長手方向の熱収縮率が非常に小さいことを特徴とす
る磁気記録テープである。
けられた磁気記録層からなり、磁気記録層の厚み(dM)
と支持体の厚み(dB)との合計(dM+dB)およびdM/dB
がそれぞれ特定の範囲にあり、かつその引張り強度(F
−3値)が特定の範囲にあり、更に110℃、4時間放置
後の長手方向の熱収縮率が非常に小さいことを特徴とす
る磁気記録テープである。
可撓性支持体の表面に磁性塗料(磁性粉とバインダーと
を含有する塗布液)を塗布し、配向処理などを施したの
ち乾燥することにより磁気記録層を形成して磁気記録テ
ープを得る技術は既に知られており、本発明の磁気記録
テープの製造に際しても基本的にはそれらの公知技術を
利用することができる。
を含有する塗布液)を塗布し、配向処理などを施したの
ち乾燥することにより磁気記録層を形成して磁気記録テ
ープを得る技術は既に知られており、本発明の磁気記録
テープの製造に際しても基本的にはそれらの公知技術を
利用することができる。
可撓性支持体としては、公知のものを用いることができ
るが、ポリエステルフイルム、ポリカーボネートフイル
ム、ポリアミドフイルム、ポリサルホンフイルム、ポリ
プロピレンフイルム、ポリエーテルサルホンフイルム等
を用いることが好ましい。そして、可撓性支持体は特に
110℃で4時間放置したときの長手方向の熱収縮率が2
%以下であることが必要であり、さらに1.5%以下であ
ることが特に好ましい。このような可撓性支持体は、該
支持体製造時の延伸条件を変えることにより得ることが
できる。特に長手方向のヤング率が450〜650kg/mm2、幅
方向のヤング率が400〜550kg/mm2のように、方向による
ヤング率の差を小さく(差は250kg/mm2以内であること
が好ましい)したポリエステルフイルム、あるいは延伸
したポリエステルフイルムを110℃以上の雰囲気で熱処
理することにより得られる熱収縮率を減少させたポリエ
ステルフイルムが好ましい。
るが、ポリエステルフイルム、ポリカーボネートフイル
ム、ポリアミドフイルム、ポリサルホンフイルム、ポリ
プロピレンフイルム、ポリエーテルサルホンフイルム等
を用いることが好ましい。そして、可撓性支持体は特に
110℃で4時間放置したときの長手方向の熱収縮率が2
%以下であることが必要であり、さらに1.5%以下であ
ることが特に好ましい。このような可撓性支持体は、該
支持体製造時の延伸条件を変えることにより得ることが
できる。特に長手方向のヤング率が450〜650kg/mm2、幅
方向のヤング率が400〜550kg/mm2のように、方向による
ヤング率の差を小さく(差は250kg/mm2以内であること
が好ましい)したポリエステルフイルム、あるいは延伸
したポリエステルフイルムを110℃以上の雰囲気で熱処
理することにより得られる熱収縮率を減少させたポリエ
ステルフイルムが好ましい。
支持体面の両面の中心線平均表面粗さ(Ra)は、ともに
0.1〜0.1μmであるものが好ましい。なお、中心線平均
表面粗さ(Ra)とはJIS−B0601の第5項に定義されてい
る値(カットオフ値0.25mm)である。このような表面粗
さを有する可撓性支持体は、支持体の製造に際して、微
細粒子を添加する方法(いわゆる外部粒子を利用する方
法)、内部で粒子を析出させる内部粒子を利用する方
法、および延伸製膜工程条件、延伸倍率または延伸温度
などの調整を行なう方法などを利用して得ることができ
る。
0.1〜0.1μmであるものが好ましい。なお、中心線平均
表面粗さ(Ra)とはJIS−B0601の第5項に定義されてい
る値(カットオフ値0.25mm)である。このような表面粗
さを有する可撓性支持体は、支持体の製造に際して、微
細粒子を添加する方法(いわゆる外部粒子を利用する方
法)、内部で粒子を析出させる内部粒子を利用する方
法、および延伸製膜工程条件、延伸倍率または延伸温度
などの調整を行なう方法などを利用して得ることができ
る。
上述の支持体表面には、磁性粉とバインダー、そして必
要により各種の添加剤を含む磁気記録層が形成される。
なお必要により、磁気記録層と反対側の支持体表面なバ
ックコート層を設けることも可能である。
要により各種の添加剤を含む磁気記録層が形成される。
なお必要により、磁気記録層と反対側の支持体表面なバ
ックコート層を設けることも可能である。
本発明の磁気記録テープに使用される磁性粉に特に制限
はないが、その例としては、γ−酸化鉄粉末、コバルト
変性酸化鉄粉末、鉄粉末、もしくは鉄を主成分とする合
金粉末などを挙げることができる。
はないが、その例としては、γ−酸化鉄粉末、コバルト
変性酸化鉄粉末、鉄粉末、もしくは鉄を主成分とする合
金粉末などを挙げることができる。
本発明の磁気記録テープに使用されるバインダーに特に
制限はないが、塩化ビニル・酢酸ビニル、およびこれら
とビニルアルコール、マレイン酸、アクリル酸との共重
合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニ
ル・アクリロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル
共重合体、ニトロセルロース樹脂、アクリル樹脂、ポリ
ビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等が
適切であり、これらとポリウレタン樹脂との併用、そし
て、イソシアネート系硬化剤の併用もまた好ましい。
制限はないが、塩化ビニル・酢酸ビニル、およびこれら
とビニルアルコール、マレイン酸、アクリル酸との共重
合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニ
ル・アクリロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル
共重合体、ニトロセルロース樹脂、アクリル樹脂、ポリ
ビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等が
適切であり、これらとポリウレタン樹脂との併用、そし
て、イソシアネート系硬化剤の併用もまた好ましい。
本発明の磁気記録テープは、上記の磁性粉とバインダー
の外に、研磨剤(たとえば、α−SiC、α−Al2O3等)お
よびカーボンなどを含んでいても良い。また磁気記録テ
ープは各種の分散剤、潤滑剤等を含んでいてもよい。使
用されるものとしては、好ましくは脂肪酸、脂肪酸エス
テル、シリコーン、アルコール等がある。
の外に、研磨剤(たとえば、α−SiC、α−Al2O3等)お
よびカーボンなどを含んでいても良い。また磁気記録テ
ープは各種の分散剤、潤滑剤等を含んでいてもよい。使
用されるものとしては、好ましくは脂肪酸、脂肪酸エス
テル、シリコーン、アルコール等がある。
磁気記録層は、上記のような成分を揮発性溶媒に溶解分
散させた塗布液(磁気記録層形成用塗布液)を支持体表
面に塗布して塗布層を形成させ、次いで塗布層の乾燥固
化が進まないうちに、これに磁場をかけて配向処理を施
したのち、乾燥した塗布層にスーパーカレンダー処理な
どの表面平滑化処理を行なうことにより得られる。
散させた塗布液(磁気記録層形成用塗布液)を支持体表
面に塗布して塗布層を形成させ、次いで塗布層の乾燥固
化が進まないうちに、これに磁場をかけて配向処理を施
したのち、乾燥した塗布層にスーパーカレンダー処理な
どの表面平滑化処理を行なうことにより得られる。
本発明の磁気記録テープにおいて特徴とされる磁気記録
層の厚み(dM)と支持体の厚み(dB)との合計(5μm
≦dM+dB≦14μm)そして、磁気記録層の厚み(dM)と
支持体の厚み(dB)との比dM/dB=0.6〜1.0は、用いる
支持体の厚みの選択、および形成する磁気記録層の厚み
の調整により可能である。
層の厚み(dM)と支持体の厚み(dB)との合計(5μm
≦dM+dB≦14μm)そして、磁気記録層の厚み(dM)と
支持体の厚み(dB)との比dM/dB=0.6〜1.0は、用いる
支持体の厚みの選択、および形成する磁気記録層の厚み
の調整により可能である。
本発明において、磁気記録層の厚み(dM)と支持体の厚
み(dB)との懸念を添付の第1図に示した。すなわち磁
気記録テープは、支持体11とその上に設けられた磁気記
録層12とからなり、本発明における磁気記録層厚み(d
M)と支持体の厚み(dB)とは、それぞれの層の上面と
下面との間の距離を意味する。
み(dB)との懸念を添付の第1図に示した。すなわち磁
気記録テープは、支持体11とその上に設けられた磁気記
録層12とからなり、本発明における磁気記録層厚み(d
M)と支持体の厚み(dB)とは、それぞれの層の上面と
下面との間の距離を意味する。
本発明の磁気記録テープは、更に引張り強度(F−3
値)が6.0〜8.5kg/mm2の範囲にあることが必要である。
値)が6.0〜8.5kg/mm2の範囲にあることが必要である。
引張り強度(F−3値)とは、23℃、70%RHの雰囲気下
で、テープ状の試験片を万能引張試験機で長手方向に荷
重を掛けて100mm/分の定速にて伸長し、伸長前の試験片
が3%伸びた時の荷重を試験片の断面積で除した値(下
記の計算式により計算される)を意味し単位kg/mm2にて
表わされる。
で、テープ状の試験片を万能引張試験機で長手方向に荷
重を掛けて100mm/分の定速にて伸長し、伸長前の試験片
が3%伸びた時の荷重を試験片の断面積で除した値(下
記の計算式により計算される)を意味し単位kg/mm2にて
表わされる。
本発明の磁気記録テープはこれまでに知られていないも
のであり、そのような特定の規定を満足する磁気記録テ
ープは、繰返し使用時に良好な走行性能を示し、また高
温保存によっても変形が発生しにくく、さらに録音ヘッ
ドおよび再生ヘッドに対する密着性が優れている。
のであり、そのような特定の規定を満足する磁気記録テ
ープは、繰返し使用時に良好な走行性能を示し、また高
温保存によっても変形が発生しにくく、さらに録音ヘッ
ドおよび再生ヘッドに対する密着性が優れている。
なお本発明の磁気記録テープの磁気記録層の厚みと支持
体の厚みとの比(dM/dB)は0.70〜0.95の範囲にあるこ
とが好ましい。
体の厚みとの比(dM/dB)は0.70〜0.95の範囲にあるこ
とが好ましい。
さらに本発明の磁気記録テープの引張り強度(F−3
値)は6.3〜8.0kg/mm2の範囲にあることが好ましく、ま
た110℃、4時間放置後の長手方向の熱収縮率が0.8%以
下であることが必要である。すなわち、本発明の磁気記
録テープは、高温保存での変形、および記録特性の劣化
を極力避けるように構成されており、そのような高温変
形や劣化の防止の為に、従来では用いられていなかった
前述の熱収縮率の低い可撓性支持体を用いて、磁気記録
テープ全体として上記の測定基準で測定した熱収縮率が
極めて低くなるように調製することが必要である。
値)は6.3〜8.0kg/mm2の範囲にあることが好ましく、ま
た110℃、4時間放置後の長手方向の熱収縮率が0.8%以
下であることが必要である。すなわち、本発明の磁気記
録テープは、高温保存での変形、および記録特性の劣化
を極力避けるように構成されており、そのような高温変
形や劣化の防止の為に、従来では用いられていなかった
前述の熱収縮率の低い可撓性支持体を用いて、磁気記録
テープ全体として上記の測定基準で測定した熱収縮率が
極めて低くなるように調製することが必要である。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。各例において、「部」は「重量部」を示す。
明する。各例において、「部」は「重量部」を示す。
[実施例1] 磁気記録層形成用塗布液 γ−Fe2O3(抗磁力400エルステッド、平均粒子長0.4μ
m、針状比10/1) 100部 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体20
部 (モル比2:3:5、重合度400) ポリエステルポリウレタン(分子量約5万) 5部 オレイン酸 2部 導電性カーボン(粒子サイズ10mμ) 1部 メチルエチルケトン 150部 シクロヘキサノン 50部 上記の各成分をバッチ式サンドグラインダーにて3時間
混練分散した後、1μmの平均孔径を有するフィルター
で濾過して磁気記録層形成用塗布液を得た。
m、針状比10/1) 100部 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体20
部 (モル比2:3:5、重合度400) ポリエステルポリウレタン(分子量約5万) 5部 オレイン酸 2部 導電性カーボン(粒子サイズ10mμ) 1部 メチルエチルケトン 150部 シクロヘキサノン 50部 上記の各成分をバッチ式サンドグラインダーにて3時間
混練分散した後、1μmの平均孔径を有するフィルター
で濾過して磁気記録層形成用塗布液を得た。
厚みが6μmの長尺状ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム支持体(110℃、4時間放置した後の熱収縮率が長
さ方向において1.2%で、中心線平均粗さRa値が0.02μ
m(カットオフ値0.25mm)であるもの)を用意し、この
支持体の表面に上記塗布液を塗布し、塗布層が未乾燥の
内に1000ガウスの電磁石で磁場配向処理を行なった。次
いで塗布層を乾燥した後、80℃、300kg/cmにてスーパー
カレンダロール処理を行ない、表面が平滑な磁気記録層
(厚み4.5μm)を形成した。
ルム支持体(110℃、4時間放置した後の熱収縮率が長
さ方向において1.2%で、中心線平均粗さRa値が0.02μ
m(カットオフ値0.25mm)であるもの)を用意し、この
支持体の表面に上記塗布液を塗布し、塗布層が未乾燥の
内に1000ガウスの電磁石で磁場配向処理を行なった。次
いで塗布層を乾燥した後、80℃、300kg/cmにてスーパー
カレンダロール処理を行ない、表面が平滑な磁気記録層
(厚み4.5μm)を形成した。
上記のようにして磁気記録層が形成されたフィルムを3.
81mm幅にスリットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込ん
でフィリップス型コンパクトカセットテープを得た。
81mm幅にスリットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込ん
でフィリップス型コンパクトカセットテープを得た。
このテープの支持体厚み(dB)と磁気記録層厚み(dM)
の合計(dB+dM)は10.5μmであり、dM/dBは0.75であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は7.3kg/mm2
であった。
の合計(dB+dM)は10.5μmであり、dM/dBは0.75であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は7.3kg/mm2
であった。
[実施例2] 支持体表面への磁気記録層形成用塗布液の塗布量を、形
成される磁気記録層の厚みが5.5μmとなるように調整
した以外は実施例1と同様にして、磁気記録層が形成さ
れたフィルムを得た。次に、これを実施例1と同様にス
リットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込んでフィリッ
プス型コンパクトカセットテープを得た。
成される磁気記録層の厚みが5.5μmとなるように調整
した以外は実施例1と同様にして、磁気記録層が形成さ
れたフィルムを得た。次に、これを実施例1と同様にス
リットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込んでフィリッ
プス型コンパクトカセットテープを得た。
このテープの支持体厚み(dB)と磁気記録層厚み(dM)
の合計(dB+dM)は11.5μmであり、dM/dBは0.92であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は6.5kg/mm2
であった。
の合計(dB+dM)は11.5μmであり、dM/dBは0.92であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は6.5kg/mm2
であった。
[比較例1] 支持体表面への磁気記録層形成用塗布液の塗布量を、形
成される磁気記録層の厚みが3.5μmとなるように調整
した以外は実施例1と同様にして、磁気記録層が形成さ
れたフィルムを得た。次に、これを実施例1と同様にス
リットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込んでフィリッ
プス型コンパクトカセットテープを得た。
成される磁気記録層の厚みが3.5μmとなるように調整
した以外は実施例1と同様にして、磁気記録層が形成さ
れたフィルムを得た。次に、これを実施例1と同様にス
リットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込んでフィリッ
プス型コンパクトカセットテープを得た。
このテープの支持体厚み(dB)と磁気記録層厚み(dM)
の合計(dB+dM)は9.5μmであり、dM/dBは0.58であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は8.2kg/mm2
であった。
の合計(dB+dM)は9.5μmであり、dM/dBは0.58であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は8.2kg/mm2
であった。
[比較例2] 支持体表面への磁気記録層形成用塗布液の塗布量を、形
成される磁気記録層の厚みが6.5μmとなるように調整
した以外は実施例1と同様にして、磁気記録層が形成さ
れたフィルムを得た。次に、これを実施例1と同様にス
リットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込んでフィリッ
プス型コンパクトカセットテープを得た。
成される磁気記録層の厚みが6.5μmとなるように調整
した以外は実施例1と同様にして、磁気記録層が形成さ
れたフィルムを得た。次に、これを実施例1と同様にス
リットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込んでフィリッ
プス型コンパクトカセットテープを得た。
このテープの支持体厚み(dB)と磁気記録層厚み(dM)
の合計(dB+dM)は12.5μmであり、dM/dBは1.08であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は5.8kg/mm2
であった。
の合計(dB+dM)は12.5μmであり、dM/dBは1.08であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は5.8kg/mm2
であった。
[コンパクトカセットテープの評価] 上記の各例にて得られたカセットテープの電磁変換特
性、走行性、磁気ヘッドへの密着性、磁気ヘッド汚れの
発生、そして110℃にて4時間保存した後におけるカセ
ットテープの熱収縮率、走行性およびテープ変形を調べ
た。各評価項目の詳細は次の通りである。
性、走行性、磁気ヘッドへの密着性、磁気ヘッド汚れの
発生、そして110℃にて4時間保存した後におけるカセ
ットテープの熱収縮率、走行性およびテープ変形を調べ
た。各評価項目の詳細は次の通りである。
(1)電磁変換特性 M315(周波数315Hz、歪率の出力レベル)は富士写真フ
ィルム(株)製のコンパクトカセットテープFRI・C−6
0の出力レベルを0dBとした時の相対値(測定機器:ナカ
ミチ(株)製ZX−9型)で表わした。
ィルム(株)製のコンパクトカセットテープFRI・C−6
0の出力レベルを0dBとした時の相対値(測定機器:ナカ
ミチ(株)製ZX−9型)で表わした。
S10K(周波数10KHzの飽和出力レベル)は富士写真フィ
ルム(株)製のコンパクトカセットテープFRI・C−60
の出力レベルを0dBとした時の相対値(測定機器:ナカ
ミチ(株)製ZX−9型)で表わした。
ルム(株)製のコンパクトカセットテープFRI・C−60
の出力レベルを0dBとした時の相対値(測定機器:ナカ
ミチ(株)製ZX−9型)で表わした。
(2)走行性 同一のテープを用いて市販のオーディオカセットデッキ
40台による走行テストを行ない、巻き姿の良否と走行停
止の有無を観察した。
40台による走行テストを行ない、巻き姿の良否と走行停
止の有無を観察した。
A…走行停止、巻乱れが共にない。
B…走行停止はないが、巻乱れが1〜3台で発生する。
C…巻乱れが4〜6台で発生し、その内走行ストップが
1〜2台で発生する。
1〜2台で発生する。
(3)密着性 市販の粘着テープを試料カセットテープの磁気記録層表
面に貼り付けたのち、カセットテープの一端を固定し、
粘着テープの一端を180度方向に引っ張り、磁気記録層
が支持体から剥離する時の荷重を測定した。評価は以下
の基準により行なった。
面に貼り付けたのち、カセットテープの一端を固定し、
粘着テープの一端を180度方向に引っ張り、磁気記録層
が支持体から剥離する時の荷重を測定した。評価は以下
の基準により行なった。
荷重41g以上:A 荷重21g〜40g:B 荷重20g以下:C (4)磁気ヘッド汚れ 走行試験後に磁気ヘッドの表面を観察し、下記の基準に
従って評価した。
従って評価した。
汚れが全くない:A 汚れが多少あるが実用性能に影響なし:B 汚れが多い:C (5)熱収縮率測定法 23℃、60%RH雰囲気下にて予め試料テープに約10cm間隔
でマークを付け、マイクロメーターにてそのマークの間
隔(L)を測定する。その後、試料テープに0.4g/10mm
幅の荷重を掛けて110℃雰囲気下に4時間放置する。次
いで、荷重を外した状態で同じ雰囲気下に1時間放置し
たのち、マークの間隔(L′)を測定する。これらの測
定値から下記の式により熱収縮率を得る。
でマークを付け、マイクロメーターにてそのマークの間
隔(L)を測定する。その後、試料テープに0.4g/10mm
幅の荷重を掛けて110℃雰囲気下に4時間放置する。次
いで、荷重を外した状態で同じ雰囲気下に1時間放置し
たのち、マークの間隔(L′)を測定する。これらの測
定値から下記の式により熱収縮率を得る。
熱収縮率= [(L−L′)/L]×100(%) (6)テープ変形 市販のオーディオカセットデッキを用いて試料カセット
テープを100回往復走行させたのち、テープの状態を目
視観察した。
テープを100回往復走行させたのち、テープの状態を目
視観察した。
テープに変形が見られない:A テープのエッジが若干伸ばされている:B テープのエッジが伸ばされ、テープがわかめ状となって
いる:C 第1表に評価結果を示す。
いる:C 第1表に評価結果を示す。
[実施例3] 支持体として厚みが7μmの長尺状ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(110℃、4時間放置した後の熱収縮
率が長さ方向において1.2%で、中心線平均粗さRa値が
0.02μmであるもの)を用い、磁気記録層形成用塗布液
の塗布量を、形成される磁気記録層の厚みが5.5μmと
なるように調整した以外は実施例1と同様にして、磁気
記録層が形成されたフィルムを得た。次に、これを実施
例1と同様にスリットし、それぞれを耐熱性ハーフに組
込んでフィリップス型コンパクトカセットテープを得
た。
タレートフィルム(110℃、4時間放置した後の熱収縮
率が長さ方向において1.2%で、中心線平均粗さRa値が
0.02μmであるもの)を用い、磁気記録層形成用塗布液
の塗布量を、形成される磁気記録層の厚みが5.5μmと
なるように調整した以外は実施例1と同様にして、磁気
記録層が形成されたフィルムを得た。次に、これを実施
例1と同様にスリットし、それぞれを耐熱性ハーフに組
込んでフィリップス型コンパクトカセットテープを得
た。
このテープの支持体厚み(dB)と磁気記録層厚み(dM)
の合計(dB+dM)は12.5μmであり、dM/dBは0.79であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は8.0kg/mm2
であった。
の合計(dB+dM)は12.5μmであり、dM/dBは0.79であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は8.0kg/mm2
であった。
[実施例4] 支持体表面への磁気記録層形成用塗布液の塗布量を、形
成される磁気記録層の厚みが6.5μmとなるように調整
した以外は実施例3と同様にして、磁気記録層が形成さ
れたフィルムを得た。次に、これを実施例1と同様にス
リットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込んでフィリッ
プス型コンパクトカセットテープを得た。
成される磁気記録層の厚みが6.5μmとなるように調整
した以外は実施例3と同様にして、磁気記録層が形成さ
れたフィルムを得た。次に、これを実施例1と同様にス
リットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込んでフィリッ
プス型コンパクトカセットテープを得た。
このテープの支持体厚み(dB)と磁気記録層厚み(dM)
の合計(dB+dM)は13.5μmであり、dM/dBは0.93であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は7.5kg/mm2
であった。
の合計(dB+dM)は13.5μmであり、dM/dBは0.93であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は7.5kg/mm2
であった。
[比較例3] 支持体表面への磁気記録層形成用塗布液の塗布量を、形
成される磁気記録層の厚みが4.5μmとなるように調整
した以外は実施例3と同様にして、磁気記録層が形成さ
れたフィルムを得た。次に、これを実施例1と同様にス
リットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込んでフィリッ
プス型コンパクトカセットテープを得た。
成される磁気記録層の厚みが4.5μmとなるように調整
した以外は実施例3と同様にして、磁気記録層が形成さ
れたフィルムを得た。次に、これを実施例1と同様にス
リットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込んでフィリッ
プス型コンパクトカセットテープを得た。
このテープの支持体厚み(dB)と磁気記録層厚み(dM)
の合計(dB+dM)は11.5μmであり、dM/dBは0.64であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は8.7kg/mm2
であった。
の合計(dB+dM)は11.5μmであり、dM/dBは0.64であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は8.7kg/mm2
であった。
[比較例4] 支持体表面への磁気記録層形成用塗布液の塗布量を、形
成される磁気記録層の厚みが7.5μmとなるように調整
した以外は実施例3と同様にして、磁気記録層が形成さ
れたフィルムを得た。次に、これを実施例1と同様にス
リットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込んでフィリッ
プス型コンパクトカセットテープを得た。
成される磁気記録層の厚みが7.5μmとなるように調整
した以外は実施例3と同様にして、磁気記録層が形成さ
れたフィルムを得た。次に、これを実施例1と同様にス
リットし、それぞれを耐熱性ハーフに組込んでフィリッ
プス型コンパクトカセットテープを得た。
このテープの支持体厚み(dB)と磁気記録層厚み(dM)
の合計(dB+dM)は14.5μmであり、dM/dBは1.07であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は6.9kg/mm2
であった。
の合計(dB+dM)は14.5μmであり、dM/dBは1.07であ
る。このテープの引張り強度(F−3値)は6.9kg/mm2
であった。
[コンパクトカセットテープの評価] 上記の各例にて得られたカセットテープの電磁変換特
性、走行性、磁気ヘッドへの密着性、磁気ヘッド汚れの
発生、そして110℃にて4時間保存した後におけるカセ
ットテープの熱収縮率、走行性およびテープ変形を調べ
た。各評価項目の詳細は前記の通りである。
性、走行性、磁気ヘッドへの密着性、磁気ヘッド汚れの
発生、そして110℃にて4時間保存した後におけるカセ
ットテープの熱収縮率、走行性およびテープ変形を調べ
た。各評価項目の詳細は前記の通りである。
第2表に評価結果を示す。
[比較例5] 実施例1において使用した厚みが6μmで、110℃で4
時間放置した後の熱収縮率が長さ方向で1.2%で、中心
線平均粗さRa値が0.02μmの長尺状ポリエチレンテレフ
タレートフィルム支持体を、厚みが同じで、110℃で4
時間放置した後の熱収縮率が長さ方向で4.3%で、中心
線平均粗さRa値が同一のの長尺状ポリエチレンテレフタ
レートフィルム支持体に替えた以外は実施例1と同じ操
作にて、dB+dMが10.5μmでdM/dBが0.75のフィリップ
ス型コンパクトカセットテープを作製した。
時間放置した後の熱収縮率が長さ方向で1.2%で、中心
線平均粗さRa値が0.02μmの長尺状ポリエチレンテレフ
タレートフィルム支持体を、厚みが同じで、110℃で4
時間放置した後の熱収縮率が長さ方向で4.3%で、中心
線平均粗さRa値が同一のの長尺状ポリエチレンテレフタ
レートフィルム支持体に替えた以外は実施例1と同じ操
作にて、dB+dMが10.5μmでdM/dBが0.75のフィリップ
ス型コンパクトカセットテープを作製した。
[比較例6] 実施例2において使用した厚みが6μmで、110℃で4
時間放置した後の熱収縮率が長さ方向で1.2%で、中心
線平均粗さRa値が0.02μmの長尺状ポリエチレンテレフ
タレートフィルム支持体を、厚みが同じで、110℃で4
時間放置した後の熱収縮率が長さ方向で4.3%で、中心
線平均粗さRa値が同一のの長尺状ポリエチレンテレフタ
レートフィルム支持体に替えた以外は実施例1と同じ操
作にて、dB+dMが11.5μmでdM/dBが0.92のフィリップ
ス型コンパクトカセットテープを作製した。
時間放置した後の熱収縮率が長さ方向で1.2%で、中心
線平均粗さRa値が0.02μmの長尺状ポリエチレンテレフ
タレートフィルム支持体を、厚みが同じで、110℃で4
時間放置した後の熱収縮率が長さ方向で4.3%で、中心
線平均粗さRa値が同一のの長尺状ポリエチレンテレフタ
レートフィルム支持体に替えた以外は実施例1と同じ操
作にて、dB+dMが11.5μmでdM/dBが0.92のフィリップ
ス型コンパクトカセットテープを作製した。
[コンパクトカセットテープの評価] 上記の比較例5と6とで得られたカセットテープを110
℃で4時間放置して、その熱収縮率(長さ方向)を調
べ、ついでその高温状態で保存した後のカセットテープ
について、その走行性とテープ変形を前述の方法で調べ
た。その結果発議の通りであった。
℃で4時間放置して、その熱収縮率(長さ方向)を調
べ、ついでその高温状態で保存した後のカセットテープ
について、その走行性とテープ変形を前述の方法で調べ
た。その結果発議の通りであった。
1)比較例5のカセットテープ 110℃で4時間放置した後の熱収縮率(長さ方向):2.6
% 走行性:走行テストを行なった40台のカセットデッキの
うち、巻き乱れが36台発生し、その内走行ストップが17
台発生した。
% 走行性:走行テストを行なった40台のカセットデッキの
うち、巻き乱れが36台発生し、その内走行ストップが17
台発生した。
テープ変形:殆どのテストにおいて途中で走行停止が発
生した。その状態のテープを観察したところエッジが伸
び、テープがわかめ状となっているのが確認された。
生した。その状態のテープを観察したところエッジが伸
び、テープがわかめ状となっているのが確認された。
2)比較例6のカセットテープ 110℃で4時間放置した後の熱収縮率(長さ方向):1.9
% 走行性:走行テストを行なった40台のカセットデッキの
うち、巻き乱れが19台発生し、その内走行ストップが8
台発生した。
% 走行性:走行テストを行なった40台のカセットデッキの
うち、巻き乱れが19台発生し、その内走行ストップが8
台発生した。
テープ変形:殆どのテストにおいて途中で走行停止が発
生した。その状態のテープを観察したところエッジが伸
び、テープがわかめ状となっているのが確認された。
生した。その状態のテープを観察したところエッジが伸
び、テープがわかめ状となっているのが確認された。
第1図は、本発明の磁気記録テープにおける磁気記録層
の厚み(dM)と支持体の厚み(dB)との概念を示す模式
図である。 11:可撓性支持体、12:磁気記録層
の厚み(dM)と支持体の厚み(dB)との概念を示す模式
図である。 11:可撓性支持体、12:磁気記録層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 博 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 斉藤 真二 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−66202(JP,A)
Claims (7)
- 【請求項1】可撓性支持体の一方の面に磁気記録層を備
えてなる磁気記録媒体において、磁気記録層の厚み(d
M)と支持体の厚み(dB)との合計(dM+dB)が5μm
以上、14μm以下であって、磁気記録層の厚み(dM)と
支持体の厚み(dB)との比(dM/dB)が0.6〜1.0の範囲
にあり、引張り強度(F−3値)が6.0〜8.5kg/mm2の範
囲にあり、可撓性支持体として、110℃、4時間放置後
の長手方向の熱収縮率が2%以下のものを用い、全体と
して110℃、4時間放置後の長手方向の熱収縮率が0.8%
以下であるようにされていることを特徴とする磁気記録
テープ。 - 【請求項2】磁気記録層の厚み(dM)と支持体の厚み
(dB)との比(dM+dB)が0.70〜0.95の範囲にある特許
請求の範囲第1項記載の磁気記録テープ。 - 【請求項3】引張り強度(F−3)値が6.3〜8.0kg/mm2
の範囲にある特許請求の範囲第1項記載の磁気記録テー
プ。 - 【請求項4】可撓性支持体の表面粗さ(中心線平均表面
粗さ:Ra)が0.01〜0.1μmの範囲にある特許請求の範囲
第1項記載の磁気記録テープ。 - 【請求項5】可撓性支持体の110℃、4時間放置後の長
手方向の熱収縮率が1.5%以下である特許請求の範囲第
1項記載の磁気記録テープ。 - 【請求項6】オーディオカセットテープである特許請求
の範囲第1項乃至第5項のいずれかの項記載の磁気記録
テープ。 - 【請求項7】ビデオカセットテープである特許請求の範
囲第1項乃至第5項記載のいずれかの項記載の磁気記録
テープ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60173757A JPH0724099B2 (ja) | 1985-08-06 | 1985-08-06 | 磁気記録テープ |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60173757A JPH0724099B2 (ja) | 1985-08-06 | 1985-08-06 | 磁気記録テープ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60173757A Expired - Fee Related JPH0724099B2 (ja) | 1985-08-06 | 1985-08-06 | 磁気記録テープ |
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JP (1) | JPH0724099B2 (ja) |
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US7027644B1 (en) | 1999-02-01 | 2006-04-11 | Lg Electronics Inc. | Multilevel image grid data structure and image search method using the same |
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JPS5366202A (en) * | 1976-11-26 | 1978-06-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | Magnetic recording tape |
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- 1986-07-29 US US06/890,342 patent/US4728558A/en not_active Expired - Lifetime
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DE3626216A1 (de) | 1987-02-12 |
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