JPH03141018A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH03141018A
JPH03141018A JP20995189A JP20995189A JPH03141018A JP H03141018 A JPH03141018 A JP H03141018A JP 20995189 A JP20995189 A JP 20995189A JP 20995189 A JP20995189 A JP 20995189A JP H03141018 A JPH03141018 A JP H03141018A
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JP
Japan
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magnetic layer
magnetic
vinyl chloride
resin
recording medium
Prior art date
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Pending
Application number
JP20995189A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ogawa
博 小川
Shinji Saito
真二 斉藤
Hitoshi Noguchi
仁 野口
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、非磁性支持体と磁性層からなる磁気記録媒体
に関するものであり、さらに詳しくは、少なくとも二層
の磁性層を有する磁気記録媒体に関するものである。
(従来の技術) 磁気記録媒体は、録音用テープ、ビデオテープあるいは
フロッピーデスクなどとして広く用いられている。磁気
記録媒体は、基本的には、強磁性粉末が結合剤(バイン
ダ)中に分散された磁性層が非磁性支持体上に積層され
てなるものである。
磁気記録媒体は、電磁変換特性、走行耐久性および走行
性能などの諸特性において高いレベルにあることが必要
とされる。すなわち、音楽録音再生用のオーディオテー
プにおいては、より高度の原音再生能力が要求されてい
る。また、ビデオテープについては、原画再生能力が優
れているなど電磁変換特性が優れているものであること
が要求されている。この要求は特に8ミリビデオテープ
レコーダーなどについて高い。
強磁性粉末を用いた磁気記録媒体の電磁変換特性は、磁
性層における強磁性粉末の分散状態により相当変動する
ことが知られている。すなわち、電磁変換特性の向上を
目的として優れた磁気特性を有する強磁性粉末を用いて
も、分散状態が悪いと、その優れた磁気特性が電磁変換
特性の向上に反映されない。
磁性層における強磁性粉末の分散状態を改善する方法と
して、従来は、磁性層調製用の磁性塗料の製造に際し長
時間混線分散を行なう方法などが利用されていたが、こ
うした長時間の混線分散により強磁性粉末の磁気特性が
低下するとの問題があるので、最近は、磁性層の結合剤
が強磁性粉末と良好な親和性を有するように、結合剤を
形成する樹脂成分に極性基を導入する方法が提案されて
いる。
例えば、特開昭59−5424号公報には、磁性層の結
合剤としてスルホン酸金属塩基などの特定の磁性基を有
する樹脂を50重量%以上使用する磁気記録媒体の発明
が開示されている。
このように結合剤の形成樹脂成分として磁性基を有する
樹脂を用いることにより強磁性金属微粉末が良好に分散
した磁性層を有する磁気記録媒体を得ることができ、電
磁変換特性が向上する。
また、結合剤に使用する樹脂の分子量の面からは、例え
ば上記のような磁性基を有する樹脂であっても、低分子
量の樹脂を用いた方が強磁性金属微粉末との分散が良好
であり電磁変換特性が向上することも知られている。
しかしながら、上記のような電磁変換特性がある程度良
好な磁気記録媒体であっても、同時に耐久性においても
優れていると言えるものは得られていない。
このような問題を解決するために特開昭63−2615
29号公報には非磁性支持体の表面に第一磁性層および
第二磁性層をこの順に設けてなる磁気記録媒体において
、第一磁性層および第二磁性層に含まれる結合剤が共に
共重合体からなり第二磁性層に含まれる重合体の重合度
が250以上であって、且つ第一磁性層に含まれる重合
体の重合度より20以上大きいことを特徴とする磁気記
録媒体が提案されている。すなわち第二磁性層は重合度
の高い分子量の大きい重合体を用いることによって耐久
性を確保すると共に、第一磁性層には重合度の低い重合
体を用いることによって分散性とカレンダー成型性を改
良したものである。
しかしながら、特に塩化ビニル共重合体のような硬くて
伸びのない結合剤の分子量を低くした時には、磁性層の
柔軟性が低下するためか、磁性層の乾燥時に収縮のため
磁性層表面に長手方向に微細なりラックが生じることが
あった。このため磁性層の光透過率が高くなりすぎて、
VTR等の光検出器の誤動作を生じたり、磁性層が支持
体から脱落してドロップアウトになるなどの問題が生じ
やすかった。
又、第一磁性層の強磁性粉末の比表面積が大(すなわち
平均粒子サイズが小)になったり、強磁性粉末の充填度
が大きくなると、磁性層の強度が低下し、前記のヒビ割
れや脱落を生じやすくなることがわかった。また第二磁
性層に重合度が高く、分散性の低い結合剤を使用するた
め磁性層表面の平滑性を得に<<、特に短波長領域での
電磁変換特性が劣ることがあった。
そこでビデオ出力やY S/Nの磁気特性向上、スチル
の耐久性向上、ヒビ割れ、誤動作の減少の観点より磁性
層結合剤組成について鋭意検討した結果、特定の種類、
重合度の結合剤を組合わせて用いることによりこれらの
問題が顕著に改良されることを見出し本発明に至った。
(発明の目的) 本発明は電磁変換特性と耐久性を改良すると共にヒビ割
れや、誤動作等の問題を生じない磁気記録媒体を提供す
ることにある。
(発明の構成) すなわち本発明の上記目的は、非磁性支持体の表面に第
一磁性層及び第二磁性層をこの順に設けてなる磁気記録
媒体において、前記第一磁性層及び第二磁性層に含まれ
る結合剤が少なくとも塩化ビニル系樹脂とポリウレタン
樹脂であり、前記第一磁性層に含まれる塩化ビニル系樹
脂の重合度が350以上であって、かつ第二磁性層に含
まれる塩化ビニル系樹脂の重合度より20以上大きく、
第二磁性層に含まれる塩化ビニル系樹脂及び/又はポリ
ウレタン樹脂は水酸基、エポキシ基、−C00M。
505M、  O3O*M 、  POsMt 、OP
OsMt (ここでMは水素、アルカリ金属、アンモニ
ウムを示す。)より選ばれた少なくとも1種の極性基を
有するここを特徴とする磁気記録媒体によって達成する
ことができる。
本発明の磁気記録媒体は、基本的には、結合剤中に分散
された強磁性粉末を含む少なくとも二層の磁性層が非磁
性支持体上に設けられた構成を有する。
本発明に使用することができる非磁性支持体としては、
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン
ナフタレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン類、セルローストリアセテート、セルロ
ースジアセテート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミドな
どの合成樹脂からなるフィルムもしくはシート;アルミ
ニウム、銅等の非磁性金属箔;ステンレス箔などの金属
箔;紙、セラミックシート等から選ばれる。
これらの支持体は、その厚さが5〜75μmの範囲にあ
ることが望ましい。
本発明の結合剤は、第二磁性層は重合度350以上の塩
化ビニル共重合体である必要があり、第二磁性層は第一
磁性層より少なくとも20以上重合度の大きい塩化ビニ
ル共重合体を使用する必要がある。好ましくは、第一磁
性層は第二磁性層より少なくとも50以上重合度の大き
い塩化ビニル共重合体を使用することであり、さらに好
ましくは、100以上重合度の大きい塩化ビニル共重合
体を使用することである。
第一磁性層(下層)に含まれる重合度の高い塩化ビニル
共重合体は、磁性層の強度を高めるが、あまり重合度が
高いと強磁性粉末の分散性が低下するので、重合度は5
00以下が好ましい。一方、第二磁性層の重合度の低い
塩化ビニル共重合体は、強磁性粉末の分散性に優れてい
るため、得られた磁性層の磁気特性、表面平滑性に優れ
ており、電磁変換特性、特に短波長域の電磁変換特性に
優れている。第二磁性層の重合度の低い塩化ビニル共重
合体の重合度は好ましくは350以下、特に好ましくは
300以下である。
特開昭63−261529号公報では結合剤の重合度を
高く、分子量を大きくすることにより、耐久性向上を図
ったが、本発明では第二磁性層に柔軟性を有するポリウ
レタン樹脂を用い、かつ水酸基、エポキシ基、−C00
飄−305M、  035M。
POsThb 、OPOsMz (ここでMは水素、ア
ルカリ金属、アンモニウムを示す。)より選ばれた少な
くとも1種の磁性基を有する塩化ビニル共重合体及び/
又はポリウレタン樹脂よりなる結合剤を用いることによ
って結合剤と強磁性粉末の結合力を高め、結合剤混合物
と強磁性粉末による磁性層塗膜の強度向上を図ることが
できる。
本発明の第二磁性層に用いられる塩化ビニル共重合体と
しては、塩化ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール
共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル・アクリル酸共重合
体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
・アクリロニトリル共重合体、が挙げられる。
又、ポリウレタン樹脂とはポリエステルポリウレタン、
ポリエーテルポリウレタン、ポリカーボネートポリウレ
タンが挙げられる。これら塩化ビニル共重合体及び/又
はポリウレタン樹脂は水酸基、エポキシ基、−COOM
、 −3OIM、 −os、u。
POsMt 、  OPOsMt (ここでMは水素、
アルカリ金属、アンモニウムを示す。)より選ばれた少
なくとも1種の極性基を有することが必要である。
アルカリ金属としてはNa、Kが好ましい。これらの極
性基の量は0.05重量%〜5重量%含むことが好まし
い。
前記塩化ビニル共重合体はガラス転移温度(Tg)は4
0℃〜100℃が好ましく、50℃〜80℃が特に好ま
しい。
前記ポリウレタン樹脂は分子量が1万〜100万が好ま
しく、2万〜50万が特に好ましい。又ポリウレタン樹
脂のTgは一50℃〜50℃が好ましく、−20’C〜
30℃が特に好ましい。
また硬化剤を使用する場合は、通常はポリイソシアネー
ト化合物が用いられる。ポリイソシアネート化合物は、
通常ポリウレタン系樹脂等の硬化剤成分として使用され
ているもののなかから選択される。ポリイソシアネート
化合物の例としては、トリレンジインシアネートとトリ
メチロールプロパン1モルとの反応生成物(例、デスモ
ジュールL−75(バイエル社製))、キシリレンジイ
ソシアネートあるいはへキサメチレンジイソシアネート
などのジイソシアネート3モルとトリメチロールプロパ
ン1モルとの反応生成物、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート3モルのビューレット付加化合物、トリレンジイソ
シアネート5モルのイソシアヌレート化合物、トリレン
ジイソシアネート3モルとへキサメチレンジイソシアネ
ート2モルのイソシアヌレート付加化合物、イソホロシ
ジイソシアネートおよびシフエチルメタンジイソシアネ
ートのポリマーを挙げることができる。
また、電子線照射による硬化処理を行なう場合には、反
応二重結合を有する化合物(例、ウレタンアクリレート
等)を使用することができる。
塩化ビニル系共重合体のような硬度の高い樹脂とポリウ
レタン系樹脂のような柔軟製を有する樹脂とを組合わせ
て使用する場合、前者と後者との配合重量比は通常は9
:1〜5:5の範囲内(好ましくは9:1〜6:4)と
する。そして、硬化剤を使用する場合には、通常、上記
樹脂成分と硬化剤との配合重量比は、9:l〜5:5(
好ましくは9:1〜6:4)の範囲内に設定される。
一般に、強磁性粉末として、強磁性金属微粉末のような
硬度の低いものを使用する場合には、γ−Fe、O,な
どの硬度の高いものを用いる場合よりも多量の結合剤を
使用する。そして、この場合、通常は、ポリウレタン系
樹脂のように柔軟性を有する樹脂の使用量を増加させる
こうしたポリウレタン系樹脂の使用量の増加によって結
合剤が軟化する傾向があるので、通常はポリイソシアネ
ート化合物のような硬化剤を増量して結合剤の硬度を維
持する方法が利用されてい結合剤成分として、ポリウレ
タン系樹脂を使用し硬化剤としてポリイソシアネート化
合物を使用する場合、ポリウレタン系樹脂とポリイソシ
アネート化合物の配合重量比は、通常l:0゜8〜l:
2(好ましくは1:l〜l:1.5)の範囲内に設定さ
れる。このようにすることにより硬度の低い強磁性金属
微粉末を使用した場合にも、ポリウレタン系樹脂を使用
することに伴なう結合剤の軟化を有効に防止することが
できるようになる。
樹脂成分と硬化剤との合計の重量は、強磁性粉末100
重量部に対して、通常5〜40重量部、特に10〜20
重量部の範囲内にあることが好ましい。
第一磁性層に用いる結合剤の樹脂成分の例としては塩化
ビニル共重合体としては塩化ビニル共重合体、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル・ビ
ニルアルコール共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル・ア
クリル酸共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル・アクリロニトリル共重合体が用いられ
る。第二磁性層に用いられるような極性基はあってもな
くてもよい。組合わせて使用できる樹脂成分の例として
は、ニトロセルロース樹脂などのセルロース誘導体、ア
クリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブ
チラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウ
レタン系樹脂(例、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポ
リエーテルポリウレタン系樹脂、ポリカーボネートポリ
ウレタン樹脂)を挙げることができる。これらは、単独
でも組み合わせでも使用することができる。この中でポ
リウレタン樹脂が特に好ましい。第一磁性層と第二磁性
層の結合剤は同一種類の骨格の結合剤を用いた方が相溶
性があり好ましい。
本発明で用いる強磁性粉末の例としては、γ−FeOx
  (x =1.33〜1.50)のような金属酸化物
系の強磁性粉末、コバルト等の他の成分を含有する7−
FeOx (x=1. 33〜1.50)のような異種
金属・金属酸化物系の強磁性粉末、および鉄・コバルト
あるいはニッケルなどの強磁性金属を含む強磁性金属微
粉末を挙げることができる。
金属酸化物系の強磁性粉末の比表面積は25rd/g以
上、特に30d1g以上であることが好ましい。また、
下層の強度を高めるため第一磁性層の強磁性粉末は第二
磁性層の強磁性粉末の比表面積より小さいことが好まし
い。しかし、小さすぎると下層の表面平滑性がそこなわ
れるため25耐/g以上であることが好ましい。
強磁性金属微粉末を使用する場合には、鉄、コバルトあ
るいはニッケルを含む強磁性金属微粉末であって、その
比表面積が42%/g以上、特に45rrr/g以上の
強磁性金属微粉末であることが好ましい。
この強磁性金属微粉末の例としては、強磁性金属微粉末
中の金属分が75重量%以上であり、そして金属分の8
0重量%以上が少なくとも一種類の強磁性金属あるいは
合金(例、Fe、Co。
Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Co−Ni。
Co−N1−Fi)であり、該金属分の20重量%以下
の範囲内で他の成分(例、Az、Si、S。
Sc、Ti、V%Cr%Mn1CuSZn1Y。
Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、5d1B、Ba。
Ta、W% Re、AuSHg、Pd1PSLasCe
、、Pr、Nds Te、Bi)を含むことのある合金
を挙げることができる。また、上記強磁性金属分が少量
の水、水酸化物または酸化物を含むものなどであっても
よい。
これらの強磁性粉末の製法は既に公知であり、本発明で
用いる強磁性粉末についても公知の方法に従って製造す
ることができる。
強磁性粉末の形状に特に制限はないが、通常は針状、粒
状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが使用さ
れる。特に針状の強磁性粉末を使用することが好ましい
上記の樹脂成分、硬化剤および強磁性粉末を、通常磁性
塗料の調製の際に使用されている溶剤(例、メチルエチ
ルケトン、ジオキサン、シクロヘキサノン、酢酸エチル
)と共に混線分散して磁性塗料とする。混線分散は通常
の方法に従って行なうことができる。
なお、磁性塗料中は、上記成分以外に、研磨材(例、α
 AJ! Ox 、Crt Os ) 、帯電防止剤(
例、カーボンブラック)、潤滑剤(例、脂肪酸、脂肪酸
エステル、シリコーンオイル)、分散剤など通常使用さ
れている添加剤あるいは充填材(剤)を含むものであっ
てもよいことは勿論である。
磁性層の塗設は、以上の材料により調製した磁性塗料を
非磁性支持体上に塗布する、通常の方法に従って行なう
ことができる。たとえば、先ず第一磁性層用の樹脂成分
および強磁性粉末並びに所望により配合される研磨材お
よび硬化剤などの磁性層形成成分を溶剤と共に混線分散
して磁性塗料を調製する。そして第二磁性層用について
も同様に行なう。この磁性塗料を非磁性支持体上に塗布
する方法を利用して、先ず第一磁性層を形成させ、次い
でその上に第二磁性層を形成させる。
塗布の方法は、エクストルージョンを用いる方法などの
公知の塗布方法を利用して行なうことができる。同時又
は逐次湿潤塗布(Wet on Wet方式)%式% 磁性塗料の塗布層は、得られた磁気記録媒体の磁性層の
厚さが通常0.5〜lOμmの範囲内となるように塗布
される。
第二磁性層の厚さは0.Olから1.5μが好ましく、
特に0. 1から1. 0μが特に好ましい。
本発明で用いる非磁性支持体の磁性塗料が塗布されてい
ない面にバック層(バッキング層)が設けられていても
よい。通常バック層は、非磁性支持体の磁性塗料が塗布
されていない面に、研磨材、帯電防止剤などの粒状成分
と結合剤とが有機溶剤に分散してなるバック層形成塗料
を塗布して設けられた層である。
なお、非磁性支持体の磁性塗料およびバック層形成塗料
の塗設面に接着剤層が付設されていてもよい。
通常、塗布された磁性塗料の塗布層は、磁性塗料の塗布
層中に含まれる強磁性粉末を配向させる処理、すなわち
磁場配向処理を施した後、乾燥される。
このようにして乾燥された後、塗布層に表面平滑化処理
を施す。表面平滑化処理には、たとえばスーパーカレン
ダロールなどが利用される。表面平滑化処理を行なうこ
とにより、乾燥時の溶剤の蒸発によって生じた空孔が減
少し磁性層中の強磁性粉末の充填率が向上するので、電
磁変換特性の高い磁気記録媒体を得ることができる。ま
た必要によりバルクサーモ処理を行い硬化剤の硬化を促
進させる。
このようにして硬化処理された積層体を次に所望の形状
に裁断する。
裁断はスリッターなどの通常の裁断機などを使用して通
常の条件で行なうことができる。
(発明の効果) 本発明は第一磁性層に比較的重合度の高い塩化ビニル共
重合体を用いることによって磁性層を乾燥する際の収縮
によるヒビ割れが防止できる。第一磁性層は第二磁性層
に比べてかなり厚い層であるため、この層でヒビ割れが
発生すると全層に影響し、テープエンド検出等の光検出
の誤動作等を生ずるが、本発明ではこのようなヒビ割れ
を生じない。このようなヒビ割れの生ずる原因は明らか
ではないが、第一磁性層の分散性、配向性が強すぎると
長手方向に対しては破断エネルギーが大きいが、巾方向
に対しては破断エネルギーが小さく、ヒビ割れを生ずる
ものと思われる。本発明では適度な重合度の塩化ビニル
共重合体を用いることによりこのような問題は生じない
。又第二磁性層は塩化ビニル共重合体の重合度を小さく
すること及び極性基を導入することによって分散性を向
上し、又重合度を小さくしたことによる耐久性の問題は
極性基含有結合剤と強磁性粉末との強固な結合により強
い磁性塗膜を形成することにより達成できるものである
(実施例) 次に実施例と比較例を示し、本発明を更に具体的に説明
する。各側において、r部1は特に指定しない限り「重
量部1を意味する。
〔実施例1〕 !二廻性雁里重斜 Co −7Fe  Ox   x=1.4[Hc:60
00e、cysニア4  emu/gSBET比表面積
:30耐/g) 100部 5部 3部 1部 カーボンブラック(−次粒径20mμ)ステアリン酸(
工業用) ブチルステアレート(工業用) ポリイソシアネート(日本ポリウレ タン■製コロネー)L−75) メチルエチルケトン シクロヘキサノン !二亘性!里重■ Co −7Fe  Ox  x= (1,4)(Hcニ
ア500e、 (7Sニア3 emu/gSBET比表
面積: 40%/g)      l O0部5部 150部 150部 ステアリン酸(工業用) 3部 一ブチルステアレート(工業用)      1部カー
ボンブラック(−次粒径70mμ)  1部α−Alt
0.          5部ポリイソシアネート(日
本ポリウレ タン■製コロネー)L−75)      5部酢酸ブ
チル            200部メチルエチルケ
トン        too部上記二つの塗料のそれぞ
れについて、ポリイソシアネートを除(各成分をサンド
ミルを用いて混線分散させた。混線分散終了後、除いた
ポリイソシアネートをボールミル中に添加し、20分間
混合した。得られた分散液を1μmの平均孔径を有する
フィルターを用いて濾過し、第一磁性層形成用および第
二磁性層形成用の磁性塗料をそれぞれ調製した。
得られた第一磁性層用塗料を、乾燥後の厚さが3.4μ
mになるように、厚さ15μmのポリエチレンテレフタ
レート支持体を100m7分の速度で走行させてから、
支持体の表面にエクストル−ジョンコーターを用いて塗
布した。その後、第二磁性層用塗料を乾燥後の厚さが0
.6μmになるようにエクストルージョンコーターを用
いて塗布し、第一、第二磁性層が湿潤状態にあるうち直
流電磁石により配向させ、乾燥後スーパーカレンダー処
理を行い、1/2インチ幅にスリットし、ビデオテープ
を製造した。
以上の実施例と比較例で得られたビデオテープについて
、その物性を次のように測定した。そして、その結果を
第1表に示す。
測定方法 l)ヒビ割れ 磁性層の表面を顕微鏡で100倍に拡大して有無を目視
で確認した。
2)ビデオ出力 4MHzの出力で比較例2をOdBとした時の相対値で
ある。
3)YS/N 輝度信号のS/N比、視感補正値である。
比較例2をOdBとした時の相対値である。
4)誤動作 VTRのフォトセンサーによる誤動作の有無を確認した
5)スチル耐久性 スチルモードでビデオ出力が6dB劣化するまでの時間
である。
6)ヘッド汚れ 120分長0録画をし、再生を10回繰り返し行った後
のヘッドの汚れを顕微鏡で観察した。
注:2〜6は市販のVH3型ビデオデツキにて測定した
結合剤の種類 A、塩化ビニル自酢酸ビニル舎ビニルアルコール共重合
体   組成比90:5:5   Tg 70℃B、塩
化ビニル・酢酸ビニル・無水マレイン酸共重合体   
 組成比94:5:l   ’rg 70℃C6塩化ビ
ニル共重合体。
D、塩化ビニル共重合体 PO,H,基0.3重量%  Tg 75℃E、#1化
ビニル共重合体 08OsNa基0.6重量% Tg 75℃F、ポリエ
ステルポリウレタン樹脂 クリスボり7209  大日本インキ■製Mw=1,0
00,000 、Mn =39.000 7g −30
℃G、ポリカーボネートポリウレタン樹脂M w = 
50.000、 Mn=15,000  Tg 10℃
H,ポリエステルポリウレタン樹脂 U R8600東洋紡■製 M w = 58.000、 Mn =15,000 
7g 20℃!、ポリエステルポリウレタン樹脂 PO樹脂型O,2重量% M w = 50.000、 Mn=15.000 7
g  O℃J、フェノキシ樹脂 第1表より明らかなように、第一磁性層(下層)、第二
磁性層(上層)ともに塩化ビニル系共重合体の重合度が
同じ程度で低いサンプルN11L6はヒビ割れが発生す
るため、ビデオ出力が高いがS/Nは良化せず、誤動作
やヘッド汚れが発生する。また、重合度が高いサンプル
Na7は電磁変換特性の改善がない。
第一磁性層の塩化ビニル系共重合体の重合度が低く、第
二磁性層の重合度が高いサンプルNα8では、電磁変換
特性の改善が少なく、磁性層のヒビ割れが発生するため
、誤動作やヘッド汚れが発生する。
サンプルNαl〜5に示した様に、第一磁性層に重合度
の高い塩化ビニル系共重合体を使用し、第二磁性層に低
いものを使用することにより、電磁変換特性、走行性、
耐久性に良好な磁気記録媒体が得られた。
Nα9からNa13.17からは上下層の塩化ビニル系
共重合体とポリウレタン樹脂の種類、量を変えても本願
の発明の効果は達成できることがわかる。
Na14からは、他の第3成分の結合剤を加えても本発
明の効果が変わらないことがわかる。
Nα15はポリウレタン樹脂が併用されてないため磁性
層の表面性が悪く、電磁変換特性が低い。
また磁性層が硬く、支持体から脱落するため好ましくな
い。
Nα16は塩化ビニル系共重合体が使用されてないため
スチル耐久性が全くな(、また磁性層の粘着があるので
好ましくない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 非磁性支持体の表面に第一磁性層及び第二磁性層をこの
    順に設けてなる磁気記録媒体において、前記第一磁性層
    及び第二磁性層に含まれる結合剤が少なくとも塩化ビニ
    ル系樹脂とポリウレタン樹脂であり、前記第一磁性層に
    含まれる塩化ビニル系樹脂の重合度が350以上であっ
    て、かつ第二磁性層に含まれる塩化ビニル系樹脂の重合
    度より20以上大きく、第二磁性層に含まれる塩化ビニ
    ル系樹脂及び/又はポリウレタン樹脂は水酸基、エポキ
    シ基、−COOM、−SO_3M、−OSO_3M、−
    PO_3M_2、−OPO_3M_2(ここでMは水素
    、アルカリ金属、アンモニウムを示す。)より選ばれた
    少なくとも1種の極性基を有することを特徴とする磁気
    記録媒体。
JP20995189A 1989-08-14 1989-08-14 磁気記録媒体 Pending JPH03141018A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5491029A (en) * 1993-10-07 1996-02-13 Minnesota Mining And Manufacturing Company Magnetic recording medium having a binder composition comprising phosphonated polyurethane and a vinyl chloride copolymer with ammonium functionalities
US5501903A (en) * 1994-07-29 1996-03-26 Minnesota Mining And Manufacturing Company Magnetic recording medium having a binder system including a non halogenated vinyl polymer and a polyurethane polymer each with specified pendant groups
US5674604A (en) * 1995-03-31 1997-10-07 Minnesota Mining And Manufacturing Company Magnetic recording medium comprising magnetic particles, binder, and a non halogenated vinyl oligomer dispersant

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