JPH0714780Y2 - 保冷コンテナ - Google Patents

保冷コンテナ

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JPH0714780Y2
JPH0714780Y2 JP1987004049U JP404987U JPH0714780Y2 JP H0714780 Y2 JPH0714780 Y2 JP H0714780Y2 JP 1987004049 U JP1987004049 U JP 1987004049U JP 404987 U JP404987 U JP 404987U JP H0714780 Y2 JPH0714780 Y2 JP H0714780Y2
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storage chamber
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cold heat
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cold
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JP1987004049U
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JPS63113869U (ja
Inventor
利明 村松
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昭和アルミニウム株式会社
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、食品等の比較的短時間の保冷に用いる保冷
コンテナ、特にドライアイス等の蓄冷材を冷熱源として
食品等を均冷状態に保持して配送するのに用いられる例
えばコールドロールボックスパレットと称されるような
保冷コンテナに関する。
従来の技術 従来、この種の保冷コンテナとして、例えば、第3図に
示すように、コンテナ本体(10)の内部を仕切壁(20)
で仕切り、上部にドライアイス等の冷熱源を収納する冷
熱源収納室(A)が設けられると共に、その下部に食品
等の被保冷物を収納する貯蔵室(B)が設けられてな
り、これら両室(A)(B)がヒートパイプ(H)によ
り熱的に接続されてなるものが知られている。
この種のコンテナは、コンテナ本体(1)の前面開口部
に開閉扉(40)が取付けられた貯蔵室(B)を完全に遮
蔽するようになされていると共に、コンテナ本体(1)
内に冷熱源収納室(A)の開口部(60)が設けられ、こ
の開口部(60)に上記開閉扉(40)とは別の独立した開
閉扉(30)が取付けられている。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、このような保冷コンテナにあっては、冷
熱源収納室(A)内にドライアイス等の冷熱源を収納す
るためには、先ず貯蔵室(B)の開閉扉(40)を開け、
次いで冷熱源収納室(A)の開閉扉(40)を開けなけれ
ばならない。このため、冷熱源を収納、補給する度毎に
貯蔵室(B)内に外部の熱が侵入して室温の上昇を招
き、適切な品温管理が困難であるという難があった。
また、冷熱源としては、上述のようにドライアイスを用
いるのが一般的であるが、この場合、冷熱源収納室
(A)の開閉扉(30)を開けた際に、あるいは該扉(3
0)の隙間からドライアイスの気化ガスである炭酸ガス
が貯蔵室(B)内に侵入し、生鮮食品等の被保冷物の品
質を損うことがあった。
この考案は、上述のような問題点を解消すべくなされた
ものであって、冷熱源の収納、補給の際に貯蔵室の室温
の上昇を招くことなく品温管理を適切に行なうことがで
き、しかも冷熱源としてドライアイスを用いた場合にも
その炭酸ガスにより被保冷物の品質を損わしめることの
ない保冷コンテナを提供しようとするものである。
問題点を解決する為の手段 而して、この考案にかかる保冷コンテナは、コンテナ本
体(1)内に冷熱源収納室(A)と貯蔵室(B)とを備
え、かつこれら両室(A)(B)を熱的に接続するヒー
トパイプ(H)が装備されると共に、前記両室がコンテ
ナ本体(1)にそれぞれ別々に設けられた開口部(6)
(7)を介して外部と直接連通され、各開口部(6)
(7)に別々の開閉扉(3)(4)が取付けられた保冷
コンテナにおいて、 前記冷熱源収納室(A)と貯蔵室(B)とが断熱性の仕
切壁(2)により気密的に仕切られると共に、冷熱源収
納室(A)の底面がコンテナ本体(1)の後面側に向か
って下方傾斜状に設定され、 前記ヒートパイプ(H)は、1つの垂直壁部(P1)と、
該壁部(P1)の上端から屈曲して連続しやや昇り勾配に
設定された上面壁部(P2)とよりなる側面視略逆L字状
に屈曲形成された金属製のロールボンドパネル(P)に
網目状ないしは格子状の回路を構成する態様で一体的に
設けられたもので、前記垂直壁部(P1)が貯蔵室(B)
の後壁内側面に配設されると共に、上記上面壁部(P2)
が冷熱源収納室(A)の傾斜底面に配設される一方、 冷熱源収納室(A)の開口部(6)がコンテナ本体
(1)の後面側に形成され、かつ貯蔵室(B)の開口部
(7)がコンテナ本体(1)の前面側に形成されてなる
ことを特徴とするものである。
実施例 以下、この考案を第1図および第2図に示す実施例に基
づいて説明する。
図示実施例の保冷コンテナは、コンテナ本体(1)の内
部が仕切壁(2)により上部後方の冷熱源収納室(A)
とその下部の貯蔵室(B)とに気密的に仕切られ、これ
ら両室(A)(B)がヒートパイプ(H)により熱的に
接続されてなるもので、前記本体(1)の下端に取付け
られたキャスター(9)により移動自在となされてい
る。
前記コンテナ本体(1)は、内装壁板(1a)と外装壁板
(1b)との間に発泡ポリウレタン合成樹脂等の断熱材
(1c)を充填した断熱性を有する周壁で構成されてい
る。このコンテナ本体(1)の前面は開放されており、
その開口面に上記本体(1)と同様な構成を有する断熱
性の開閉扉(4)が取付けられている。
また、この本体(1)内の後部上方には、コンテナ本体
(1)の後方側に向かって下方に傾斜された底壁部(2
a)とその前端から連続して上方に屈曲された垂直壁部
(2b)とからなる側面視略L字状の断熱性の仕切壁
(2)が固着されている。而して、この仕切壁(2)に
より前記本体(1)内が仕切られ、ドライアイス等の冷
熱源(D)を収納するための冷熱源収納室(A)と、そ
の下方に食品等の被保冷物(C)を収納するための貯蔵
室(B)とが相互に気密状態となるように形成されてい
る。
そして、これら両室(A)(B)はヒートパイプ(H)
により熱的に接続されている。このヒートパイプ(H)
は、蒸発部を構成する1つの垂直壁部(P1)と、該壁部
(P1)の上端から屈曲して連続したやや昇り勾配の凝縮
部を構成する上面壁部(P2)とよりなる側面視略逆L字
状に屈曲形成された熱伝導性に優れた平板状のアルミニ
ウム製のロールボンドパネル(P)に一体的に設けられ
てなるものである。このパネル(P)には、垂直壁部
(P1)から上面壁部(P2)に連続した網目状ないしは格
子状の回路に形成された中空部(5)が形成され、該中
空部(5)内に減圧下に作動液を封入してヒートパイプ
(H)を形成している。
このパネル(P)は、その垂直壁部(P1)が貯蔵室
(B)の後壁内側面に配設されると共に、上面壁部(P
2)が冷熱源収納室(A)の底壁上面に配設されてい
る。
前記冷熱源収納室(A))は、コンテナ本体(1)の後
面壁上部に形成された開口部(6)を介して外部と直接
連通されており、この開口部(6)には断熱性の開閉扉
(3)が開閉自在に取付けられている。
前記冷熱源収納室(A)および貯蔵室(B)の各開口部
(6)(7)周縁に当接される、各開閉扉(3)(4)
の当接面にはそれぞれパッキン(8)が固着されてこれ
ら開閉扉(3)(4)を閉じることによって前記両室
(A)(B)がそれぞれ密封状態となるようになってい
る。
この保冷コンテナは、使用に際して、第1図および第2
図に示すように、冷熱源収納室(A)内にドライアイス
等の冷熱源(D)を収納すると共に、貯蔵室(B)内に
食品等の被保冷物(C)を収納する。
すると、冷熱源(D)により伝達された冷熱はヒートパ
イプ(H)を介して急速に貯蔵室(B)内に移送され該
室(B)内が、急速かつ均一に冷却される。なお、前述
のように仕切壁(2)底壁部(2a)が傾斜状に設定され
ると共に、該壁部(2a)上にヒートパイプパネル(P)
の上面壁部(P2)が配設されているから、冷熱源(D)
の出し入れを容易に行なうことができるのみならず、ヒ
ートパイプ(H)の凝縮部内で凝縮された作動液の還流
がスムースに行なわれ、もってヒートパイプ(H)が良
好に作動される。従って、上記傾斜角度は少なくとも3
度以上に設定することが望ましい。
冷熱源(D)の冷熱源収納室(A)内への収納は、コン
テナ本体(1)の後部上方に設けられた開閉扉(3)を
開閉することにより行なわれ、また被保冷物(C)の貯
蔵室(B)への出し入れはコンテナ本体(1)の前面側
に設けられた開閉扉(4)を開閉することにより行なわ
れるものである。
このように両室(A)(B)は、それぞれ別々の開閉扉
(A)(B)を有するから、冷熱源(D)を補給するに
際し、貯蔵室(B)の開閉扉(4)を開閉する必要はな
く、その開閉により貯蔵室(B)に熱が侵入して室温が
上昇することもない。かつまた、両室(A)(B)は、
互いに気密的に仕切られているから、冷熱源(D)とし
てドライアイスを用いた場合でも、その気化ガスである
炭酸ガスの貯蔵室(B)内への侵入が確実に防止され
る。
上記実施例のようにヒートパイプパネル化したもので構
成することにより、製造上及び外観デザイン上有利なも
のとなし得る。
考案の効果 この考案に係る保冷コンテナは、上述のように、冷熱源
収納室と貯蔵室とを備え、かつこれら両室がヒートパイ
プにより熱的に接続されているから、冷熱源収納室内に
収納された冷熱源よりの冷熱は、前記ヒートパイプを介
して貯蔵室内に急速に移送されて該貯蔵室内が効率良く
冷却されるのはもとより、両室が気密的に仕切られてい
るから、冷熱源としてドライアイスを用いた場合でも、
その気化ガスである炭酸ガスが貯蔵室内に侵入して生鮮
食品等の品質を損うというような不都合を回避しうる。
また冷熱源収納室の底面がコンテナ本体の後面側に向か
って下方傾斜状に設定され、かつ前記ヒートパイプは、
1つの垂直壁部と、該壁部の上端から屈曲して連続しや
や昇り勾配に設定された上面壁部とよりなる側面視略逆
L字状に屈曲形成された金属製のロールボンドパネルに
網目状ないしは格子状の回路を構成する態様で一体的に
設けられたもので、前記垂直壁部が貯蔵室の後壁内側面
に配設されると共に、上記上面壁部が冷熱源収納室の傾
斜底面に配設されているので、その上面壁部の回路内で
凝縮された作動液の垂直壁部の回路内への還流がスムー
スに行われ、もってヒートパイプが良好に作動される。
しかも、冷熱源収納室の開口部がコンテナ本体の後面側
に形成されているので、冷熱源収納室の開口部の面積を
大きくとることができ、従って冷熱源の出し入れを行い
やすいものとすることができる。
また、ヒートパイプが金属製のロールボンドパネルに網
目状ないしは格子状の回路を構成する態様で一体的に設
けられたものであることより、製造上及び外観デザイン
上有利であるばかりか、冷熱源収納室内での冷熱の吸
収、貯蔵室内での冷熱の放出が、それぞれ上面壁部及び
垂直壁部のほぼ全面に亘って効率よく行われ、ひいては
保冷、急冷効果に優れたものとなる。
また、冷熱源収納室の開口部と貯蔵室の開口部とがそれ
ぞれコンテナ本体の後面側と前面側とに別れて形成され
ているので、冷熱源の収納、補給に際し、貯蔵室の開閉
扉を開閉することなく、冷熱源収納室の開閉扉のみを開
閉すれば良い。従って、その度毎に貯蔵室が開放されて
熱が侵入し、該室温の上昇を招くという不都合を回避し
え、貯蔵室内に収納した食品等の被保冷物の品温管理を
適切になしうる。しかも、冷熱源としてドライアイスを
用いた場合において冷熱源収納室の扉を開いた状態で貯
蔵室の扉を開閉したとしても、ドライアイスの気化ガス
である炭酸ガスが貯蔵室内に侵入して生鮮食品等の品質
を損うというような不都合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の実施例を示すものであ
り、第1図は開閉扉を開いた状態を示す一部切欠き全体
斜視図、第2図は縦断面図、第3図は従来例を示す第1
図に対応する一部切欠き全体斜視図である。 (1)…コンテナ本体、(2)…仕切壁、(3)(4)
…開閉扉、(6)(7)…開口部、(A)…冷熱源収納
室、(B)…貯蔵室、(H)…ヒートパイプ、(P)…
平板状パネル、(P1)…垂直壁部、(P2)…上面壁部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンテナ本体(1)内に冷熱源収納室
    (A)と貯蔵室(B)とを備え、かつこれら両室(A)
    (B)を熱的に接続するヒートパイプ(H)が装備され
    ると共に、前記両室がコンテナ本体(1)にそれぞれ別
    々に設けられた開口部(6)(7)を介して外部と直接
    連通され、各開口部(6)(7)に別々の開閉扉(3)
    (4)が取付けられた保冷コンテナにおいて、 前記冷熱源収納室(A)と貯蔵室(B)とが断熱性の仕
    切壁(2)により気密的に仕切られると共に、冷熱源収
    納室(A)の底面がコンテナ本体(1)の後面側に向か
    って下方傾斜状に設定され、 前記ヒートパイプ(H)は、1つの垂直壁部(P1)と、
    該壁部(P1)の上端から屈曲して連続しやや昇り勾配に
    設定された上面壁部(P2)とよりなる側面視略逆L字状
    に屈曲形成された金属製のロールボンドパネル(P)に
    網目状ないしは格子状の回路を構成する態様で一体的に
    設けられたもので、前記垂直壁部(P1)が貯蔵室(B)
    の後壁内側面に配設されると共に、上記上面壁部(P2)
    が冷熱源収納室(A)の傾斜底面に配設される一方、 冷熱源収納室(A)の開口部(6)がコンテナ本体
    (1)の後面側に形成され、かつ貯蔵室(B)の開口部
    (7)がコンテナ本体(1)の前面側に形成されてなる
    ことを特徴とする保冷コンテナ。
JP1987004049U 1987-01-13 1987-01-13 保冷コンテナ Expired - Lifetime JPH0714780Y2 (ja)

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JP1987004049U JPH0714780Y2 (ja) 1987-01-13 1987-01-13 保冷コンテナ

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Publication Number Publication Date
JPS63113869U JPS63113869U (ja) 1988-07-22
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ID=30784364

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JP1987004049U Expired - Lifetime JPH0714780Y2 (ja) 1987-01-13 1987-01-13 保冷コンテナ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60155875U (ja) * 1984-03-21 1985-10-17 日本炭酸株式会社 冷蔵庫

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JPS63113869U (ja) 1988-07-22

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