JPH07145296A - 変性されたエラストマーポリプロピレン - Google Patents

変性されたエラストマーポリプロピレン

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JPH07145296A
JPH07145296A JP6172823A JP17282394A JPH07145296A JP H07145296 A JPH07145296 A JP H07145296A JP 6172823 A JP6172823 A JP 6172823A JP 17282394 A JP17282394 A JP 17282394A JP H07145296 A JPH07145296 A JP H07145296A
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ipp
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JP6172823A
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Dirk Leistner
デイルク・ライストナー
Manfred Raetzsch
マンフレート・レッチユ
Achim Dr Hesse
アヒム・ヘッセ
Norbert Hafner
ノルベルト・ハーフナー
Markus Gahleitner
マルクス・ガーライトナー
Klaus Bernreitner
クラウス・ベルンライトナー
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DANUBIA PETROCHEM POLYMERE
P C D PORIMERE GmbH
PCD Polymere GmbH
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DANUBIA PETROCHEM POLYMERE
P C D PORIMERE GmbH
PCD Polymere GmbH
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 グラフトによって変性されたエラストマーポ
リプロピレンおよびそれとグラフトによって変性された
アイソタクチックポリプロピレンとのブレンド。 【効果】 これはブレンドおよび金属複合体のための相
溶性化剤または定着剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグラフトによって変性さ
れたエラストマーポリプロピレン、それと、グラフトに
よって変性されたアイソタクチックポリプロピレンとの
ブレンド、およびそれの、相溶性化剤(compart
iblizer)または定着剤(adhesion p
romotors)としての用途に関する。
【0002】
【従来技術】例えばヨーロッパ特許出願公開第280,
454号明細書、同第317,358号明細書、国際特
許出願公開第91/5008号明細書、米国特許第3,
868,433号明細書、同第4,260,690号明
細書および国際特許出願公開第93/6175号明細書
には、アイソタクチックポリプロピレン(IPP)をグ
ラフトモノマー、例えばスチレン、無水マレイン酸(M
AA)、アクリル酸およびそれらの誘導体で化学的に変
性できることが開示されている。これらのグラフト反応
は原料のPPよりも一般に高い極性を持つPPグラフト
コポリマーをもたらす。これらの生成物は、例えば金属
をポリオレフィン、例えばポリエチレン、PPおよびP
Pコポリマーで被覆する場合に定着剤としてまたはポリ
オレフィンと、ポリオレフィンの混和しないポリマー、
例えばポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、
ポリスチレン、ポリアクリレートおよびポリウレタンと
のブレンドの場合に相溶性化剤として使用される。両方
の用途分野において、定着剤または相溶性化剤はポリオ
レフィンと金属またはブレンド相手成分との間の中間層
に存在しそして化学的−および/または物理的結合(例
えば共晶)によって材料間の接合をもたらす。他の熱可
塑性樹脂、例えばポリアミド6(PA6)を含むPPブ
レンドの場合には、機械的性質、例えば衝撃強度、強さ
および剛性(弾性率)は決定的に、相間の境界層の構造
によって決まる。例えば、MAA−グラフトスチレン−
エチレン/ブチレン−スチレン−三元ブロックコポリマ
ー(SEBS)を基礎とする相溶性化剤を含有するPP
/PA6ブレンドは比較的に大きな強靱性を有している
(衝撃強度、落槍試験)。同様な挙動を相溶性化剤とし
てMAA−グラフトエチレン/プロピレン−ゴム(EP
R)の使用下のPPとPA6とのブレンドも示す。しか
しながら上記の相溶性化剤、例えばSEBSのタイプの
それは、共重合を溶液状態で実施しそして次に官能性モ
ノマーでのグラフト反応を必要とするので、合成が煩雑
で多大な費用が掛かるという欠点がある。
【0003】グラフトされたエチレン/プロピレン−ゴ
ムは、グラフト反応がEPR中のエチレン成分の部分的
な架橋を伴うので、流動性が悪いという欠点を有してい
る。同じことがグラフトされたEPDMについても言え
る。
【0004】グラフトされたアイソタクチックポリプロ
ピレンを基礎とする相溶性化剤または定着剤は特に、熱
可塑性樹脂の多くの用途分野、例えば輸送機関および機
械構造物において、使用されるブレンドの機械的性質、
特に強靱さが不十分な高さでないという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】それ故に本発明の課題
は、ポリオレフィンのための相溶性化剤または定着剤と
して作用しそして特にポリオレフィンと非オレフィン性
熱可塑性樹脂とのブレンドにおいて、改善された機械的
性質、特に増加した強靱性および低い脆性をもたらす物
質を見出すことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明に従っ
て、エラストマーポリプロピレン(ELPP)のグラフ
トコポリマーまたはそれとアイソタクチック−ポリプロ
ピレン(IPP)のグラフトポリマーとのブレンドを定
着剤または相溶性化剤として使用した場合に達成され
る。 従って本発明は、エチレン性不飽和グラフトモノ
マーで変性されたエラストマーポリプロピレン(ELP
P)およびそれと、エチレン性不飽和グラフトモノマー
で変性されたアイソタクチック−ポリプロピレン(IP
P)とのブレンドに関する。
【0007】グラフト反応で使用されるエラストマーポ
リプロピレンは特に、米国特許第4,335,225号
明細書、同第4,522,982号明細書および同第
5,188,768号明細書に開示されているものであ
る。これらはホモポリマーおよびコポリマーの両方を意
味するべきである。これらは実質的に鎖構造において立
体規則性ブロック配列を有しそして例えばポリマー鎖中
に交互に配列されているアイソタクチック−およびアタ
クチックプロピレン序列のブロックより成る。ポリマー
鎖中への追加的コモノマーの組入れも可能である。プロ
ピレン単位に加えて、コポリマーは分子中に他のオレフ
ィン単位、例えばエチレン、ブチレン、ペンテンまたは
ヘキセン単位を含有していてもよい。これらは、例えば
米国特許第4,335,225号明細書に従って、有機
Ti、ZrまたはHf化合物と金属酸化物、例えばAl
2 3 、TiO2 、SiO2 またはMgOとの反応によ
って得られる特殊の触媒を用いて重合することによって
製造される。更に、崩壊させるのに使用されるエラスト
マーポリプロピレンは、例えば米国特許第4,522,
982号明細書と同様にメタロセン触媒をアルミノキサ
ンと組合せて用いることによって製造することもできる
し、または米国特許第5,118,768号明細書と同
様にマグネシウム−アルコキシドと四価チタンの塩化物
とを基礎とする触媒を用いて特別な電子供与体の存在下
に製造することができる。
【0008】本発明によれば、エラストマーポリプロピ
レン(ELPP)は単独でまたは他の特別のアイソタク
チックポリプロピレン(IPP)との混合物としてグラ
フトできる。あらゆる公知のポリプロピレンのホモポリ
マーまたは他のオレフィンとのコポリマーを、別のポリ
プロピレンとして使用することができる。しかしながら
いずれの場合にもELPPおよびIPPを別々にグラフ
トすることが可能でありそしてこのように変性されたポ
リプロピレンを混合することも可能である。このブレン
ドはエラストマーポリプロピレンと0〜80重量% 、好
ましくは0.5〜50重量% の他の、特にアイソタクチ
ックのポリプロピレンとより成るのが有利である。
【0009】本発明のグラフトされたポリプロピレン
は、ポリマー鎖の上に1以上の化学的に結合した(グラ
フトした)官能基および/または官能基を持つかまたは
持たないモノマー構成単位より成るポリマー鎖を有して
いる。この目的のためには、ELPPまたはIPPは、
不飽和のモノ−および/またはジカルボン酸、それの酸
無水物、それらと脂肪族アルコールおよび炭素原子数1
〜10のジアルコールおよびグリシジルエーテルとのエ
ステル、ビニルアルコールのエステル、およびビニル芳
香族化合物またはこれらのモノマーの混合物、およびこ
れらのモノマーと炭素原子数2〜10のオレフィンとの
混合物でグラフトされていてもよい。
【0010】エチレン系不飽和脂肪族−または−芳香族
カルボン酸またはそれらの誘導体より成る群から、マレ
イン酸、アクリル酸、メタクリル酸またはそれらの誘導
体より成る群から、およびビニル芳香族化合物の群から
選択されるグラフトモノマーが特に有利である。例えば
エステル、酸無水物、酸ハロゲン化物、アミド類、イミ
ド類またはオキサゾリン類が可能な誘導体である。
【0011】それ故に例えばELPP、IPPまたはE
LPPとIPPとのブレンドを溶液状態または溶融状態
で、遊離基グラフト共重合によってアクリル酸またはそ
れの誘導体、例えばメチルメタクリレート、ブチルアク
リレート、第三ブチルアクリレート、グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレートまたは2−ヒドロキ
シエチルアクリレートと、またはマレイン酸またはそれ
の誘導体、例えば無水マレイン酸(MAA)、またはマ
レイン酸とメタノール、エタノール、ブタノールおよび
ヘキサノールとのモノ−およびジエステルと反応させ、
酸−、酸無水物−、エステル−、ヒドロキシエステル−
およびグリシジルエーテル変性したELPPまたはIP
Pを得る。ELPPおよびIPPおよびビニルアルコー
ルの誘導体、特に脂肪族カルボン酸、例えばビニルアセ
テートとのエステルのグラフトコポリマーの製造も可能
である。他の群には、ビニル芳香族化合物、例えばスチ
レンのグラフト生成物が含まれる。ELPPまたはIP
Pをあらゆる組成のグラフトモノマーの混合物、例えば
異なるアクリル酸誘導体の混合物、アクリル酸誘導体と
マレイン酸誘導体との混合物、アクリル酸誘導体とビニ
ルアルコール誘導体との混合物、一方がアクリル酸誘導
体および/またはマレイン酸誘導体および/またはビニ
ルアルコール誘導体でそしてもう一方がビニル芳香族化
合物、例えばスチレンとの混合物、および/または炭素
原子数2〜10のα−オレフィンと反応させ、ELPP
グラフトコポリマーまたはELPP/IPPグラフトコ
ポリマーをもたらすことも可能である。
【0012】グラフト度──即ち、グラフトポリプロピ
レン中のグラフトモノマーの含有量──は約0.1〜3
0重量% 、殊に0.5〜重量% 、特に0.5〜5重量%
が好ましい。
【0013】本発明のELPP−またはELPP/IP
Pグラフトコポリマーは例えばIPPについてはヨーロ
ッパ特許出願公開第0,280,454号明細書、同第
0,317,358号明細書、国際特許出願91/50
08号、米国特許第3,868,433号明細書、同第
4,260,690号明細書およびドイツ特許出願公開
第4,131,908号明細書に記載されている通り、
遊離基グラフト共重合法によって、ELPPまたはEL
PPとIPPとのブレンドをエチレン系不飽和グラフト
モノマーとグラフト反応させることによって製造でき
る。グラフト反応は例えば溶液状態で、好ましくは芳香
族炭化水素に溶解した溶液状態で、50〜200℃、好
ましくは80〜150℃の温度で実施するかまたは溶融
状態で、好ましくは押出機で170〜300℃、好まし
くは200〜250℃の温度で実施する。この場合、ポ
リマー中で遊離基開始剤、例えば過酸化物またはアゾ化
合物によっておよび/または高エネルギー照射、例えば
ガンマー線または電子線を照射することによって遊離基
を形成して開始するのが有利である。
【0014】本発明は本発明の変性されたELPPまた
はそれと変性されたIPPとのブレンドをポリオレフィ
ン、特にポリオレフィンと非オレフィン性熱可塑性樹脂
とのブレンドにおいて相溶性化剤または定着剤として用
いることまたはポリオレフィン/金属−複合体での定着
剤として用いることにも関する。本発明のELPP−ま
たはELPP/IPPグラフトコポリマーは、特に一方
がポリエチレン、IPPまたはそれとエチレンおよび他
のα−オレフィンとのコポリマーで、もう一方が非オレ
フィン性熱可塑性樹脂、例えばポリアミド、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアクリレー
トおよびポリウレタンより成る群から選択されたものと
のブレンドにおいて相溶性化剤として使用することがで
きる。
【0015】更に本発明は、本発明のELPPおよび/
またはELPP/IPPグラフトコポリマーを相溶性化
剤として含有する、ポリオレフィンと非オレフィン性熱
可塑性樹脂とのブレンドにも関する。本発明のこのブレ
ンドは、相溶性化剤としてグラフトIPPを含有する同
じ組成のブレンドよりも良好な機械的性質、例えば高い
強靱性値(二重Vノッチ付衝撃強度、落槍試験)および
より低い脆性値を示す。また本発明のブレンドは慣用の
添加物、例えば加工−および長期間安定剤、核剤、補強
剤およびフィラー、例えばタルク、チョークまたはカオ
リンを含有していてもよい。例えば、本発明のブレンド
は2〜50重量% 、好ましくは10〜40重量% のタル
クまたは1〜40重量% の補強繊維、例えばガラス繊維
または炭素繊維を含有しているのが有利である。
【0016】本発明のブレンドは約0.1〜30重量%
の本発明の相溶性化剤を含有している。好ましくは1〜
15重量% 、特に好ましくは2〜10重量% の相溶性化
剤を使用する。ポリオレフィンと非オレフィン性熱可塑
性樹脂との混合比は考えられる混合範囲全体に亘ってお
り、約5〜95重量% 、好ましくは30〜80重量%の
ポリオレフィンと5〜95重量% 、好ましくは20〜7
0重量% のオレフィン性熱可塑性樹脂である。このブレ
ンドは例えばフィルムまたは成形体の押出成形または射
出成形で使用される。
【0017】特殊のブレンドのための本発明の相溶性化
剤の特に有利な組合せを以下に例示的に掲載する: a)IPPおよびそれのコポリマーとポリアミド、例え
ばPA6、PA6.6、およびそれと芳香族構成単位と
のコポリマー、例えばフタル酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、p−、o−およびm−フェニレンジアミン、芳
香族アミノカルボン酸、例えばp−、o−およびm−ア
ミノ安息香酸、および1つ以上の芳香族環を持つ他の芳
香族ジカルボン酸、ジアミンおよびアミノカルボン酸と
のコポリマーとのブレンドのための、MAA−グラフト
されたELPP、MAAとスチレンで共グラフトしたE
LPPおよびアクリル酸でグラフトしたELPP、 b)IPPおよびそれのコポリマーとポリエステル、例
えばポリアルキレン−テレフタレート、例えばポリエチ
レン−テレフタレート(PET)またはポリブチレン−
テレフタレート(PBT)とのコポリマー、およびそれ
と追加的コモノマー、例えばp−ヒドロキシ安息香酸、
イソフタル酸および/または追加的脂肪族ジオールおよ
びジフェノールとのコポリマーとのブレンド並びに完全
芳香族ポリエステルとのブレンドのための、MAA−グ
ラフトされたELPP c)IPPおよびそれのコポリマーと熱可塑性ポリウレ
タンとのブレンドのための、MAA−グラフトされたE
LPP d) IPPおよびそれのコポリマーとポリエステル、
例えばポリアルキレン−テレフタレート(PET、PB
T)およびそれと例えばbの所に記載した追加的コモノ
マーとのコポリマーとのブレンド、並びに完全芳香族ポ
リエステルとのブレンドのための、グリシジルメタクリ
レートでおよびグリシジルアクリレートでグラフトされ
たELPP e)IPPおよびそれのコポリマーとポリエステル、例
えばポリアルキレン−テレフタレート(PET、PB
T)とのコポリマーおよびそれと例えばbの所に記載し
た追加的コモノマーとのコポリマーとのブレンド並びに
完全芳香族ポリエステルとのブレンドのための、アクリ
ル酸誘導体、例えばメチルメタクリレート、ブチルアク
リレート、アクリル酸のヒドロキシエステル、アクリル
酸、アクリル−およびメタクリル酸のオキサゾリ誘導体
との別のELPP−グラフトコポリマー f)IPPおよびそれのコポリマーとポリエステル、例
えばポリアルキレン−テレフタレート(PET、PB
T)およびそれと例えばbの所に記載した追加的コモノ
マーとのコポリマーとのブレンド並びに完全芳香族ポリ
エステルとのブレンドのための、ビニル酢酸でグラフト
したELPP g)IPPおよびそれのコポリマーとポリカーボネート
とのブレンドのための、グリシジルメタクリレートおよ
びグリシジルアクリレートがグラフトしたELPP h)IPPおよびそれのコポリマーとポリスチレンおよ
びそのコポリマーとのブレンドのための、スチレンでグ
ラフトしたELPP i)IPPおよびそれのコポリマーとポリカーボネート
およびそれのコポリマーとのブレンドのための、スチレ
ングラフトしたELPP j)IPPおよびそれのコポリマーとポリアクリレート
およびポリメチルメタクリレートとのブレンドのため
の、グリシジルメタクリレートおよびグリシジルアクリ
レートでグラフトしたELPPおよび、アクリル酸誘導
体、例えばメチルメタクリレート、ブチルアクリレー
ト、アクリル酸のヒドロキシエステル、アクリル酸でグ
ラフトした別のELPPグラフトコポリマー k)IPPおよびそれのコポリマーとポリアミドとのブ
レンドのための、50〜99.5重量% のMAAグラフ
トしたELPPと0.5〜50重量% のグラフトしたI
PPのブレンド
【0018】
【実施例】I.弾性ポリプロピレンの製造 実施例A: a)触媒の製造 44.22g の灰褐色のテトラネオフィル−ジルコニウ
ム(TNZ:Tm=66℃、Du Pont)を、保護
ガス雰囲気のフラスコ中で、非常に純粋な窒素の雰囲気
で、20℃で酸素を除くためにCu触媒(BASF社の
触媒R3−11、70℃)によってそして水および極性
不純物を除くために4または10Aの分子フルイによっ
て精製した620mLのn−ヘキサンに溶解する。大部
分の不溶性残留物が沈降した15分後に、得られる懸濁
液を−40℃に冷却された攪拌機付きガラス製フラスコ
中にガラス製フリットを通して濾過する(150℃以上
に加熱しそして純粋な窒素(2ppmよりも少ない
2 )でフラッシュ洗浄する)。濾過の終了後(期間:
約140分)に、TNZをできるだけ定量的に沈澱させ
るために、フラスコを更に15分、攪拌下に−40℃に
維持する。TNZが沈降した後に、上澄み溶液をカート
リッジ−フィルターによってN2 過圧のもとで濾過し
て、不活性ガスでフラッシュ洗浄された冷却された別の
フラスコに入れる。残留するTNZを別の350mLの
n−ヘキサンに約5〜10℃で15分に亘って溶解しそ
して−34℃に冷却した後に再び沈澱させる。
【0019】TNZ沈澱物が沈澱した後に、溶液を再び
2 過圧によってガラス製カートリッジ−フィルターを
通して濾過し、不活性ガスでフラッシュ洗浄された冷却
された、最初の母液の入ったフラスコに導入する。次に
TNZを、液体窒素で冷却された中間冷却トラップを通
して油圧式真空ポンプ(1・10-2mbarより低い)
で乾燥する。精製されたTNZは68℃の融点を有しそ
して白色からクリーム色に着色した。集めた母液を約2
00mLに蒸発濃縮しそして未だ溶解しているTNZを
−40℃に冷却することによって沈澱させる。カートリ
ッジ−フィルターを通して更に加圧濾過した後に、TN
Zを再び100mLのヘキサンに溶解し、再び−40℃
で沈澱させ、濾過しそして減圧乾燥によって上記のよう
に乾燥する。この精製法での全収率は82.2% であ
る。全ての操作は非常に純粋な窒素の雰囲気で実施す
る。
【0020】266.7g の状態調整したAl2
3 〔DEGUSSA社のアルミナ(Almina)C、N2 流中
で約800〜1000℃で状態調整しそして50% の相
対湿度および23℃で16時間保存した後に更に窒素流
中で400℃で乾燥して約1mmol/g(アルミナ
C)の最適な表面水酸基濃度を得る〕を、不活性ガスで
フラッシュ洗浄した6Lの四つ首フラスコ中に秤入れ、
そしてBASF触媒R3−11および4または10A分
子ふるいによって精製した5035mLのn−ヘキサン
を添加する。この懸濁物を300回転/分で約1時間攪
拌する。上記のように製造したTNZ33.23g (後
処理した母液から生成物を含まない)を次いで465m
Lのn−ヘキサン(上記の通り精製されている)に20
℃で溶解しそしてこのTNZ溶液をできるだけ速やかに
連続的攪拌下に、50分に亘ってAl23 懸濁物に滴
加し、TNZ溶液の二三mLの滴加後に、懸濁液の粘度
の本質的な低下が生じる。TNZ溶液の添加後に、回転
速度を約120回転/分に下げそして攪拌を光の遮蔽下
に更に12.5時間、継続する。濾過を促進させるため
に、得られる固体の触媒を1時間放置しそしてこの溶液
をガラス製フリットを通して加圧濾過によって最終的に
分離する(期間:3時間)。次にこの固体触媒を、重量
が292g に一定になるまで(期間:約5時間)、攪拌
下に1×10-2mbarより低い減圧下に乾燥する(液
体窒素で冷却される二つの中間冷却トラップを備えた油
拡散ポンプ)。全ての操作を非常に純粋な窒素の雰囲気
で実施する。得られるTNZ/Al2 3 触媒はベージ
ュ色〜淡い褐色でありそして約1mmの直径を有する小
球状を形成する傾向がある。Zr含有量は1.66重量
% である。
【0021】b)重合 壁面に接近回転する表面研磨された攪拌機、サーモスタ
ットジャケットおよび温度測定、速度測定およびトルク
測定手段を備えた0.1mbarで160℃に一貫して
加熱されている20Lの二重ジャケット反応器に、プロ
ピレンでのフラッシュ洗浄/減圧のサイクルを三回行っ
た後に、7.3kgのプロピレンを25℃で導入する。
a)に従って製造される触媒10.02g を液状プロピ
レン300mL(約20℃)と一緒に導入しそして回転
速度を2分後に260回転/分に減速する。その後に、
プロピレン温度を約10分の間に60℃に高めそしてこ
の温度を触媒の添加から120分の間、維持する。次に
攪拌速度を200回転/分に減速しそして約50℃に予
備加熱した1880g のアセトンを反応器に3分の間に
過圧の窒素圧によって導入する。攪拌速度を約2分の間
に400回転/分に早めそして次に100回転/分に減
速した後に、未消費のプロピレンを20分の間に60〜
46℃でフラッシュ蒸発する。残留するELPP(エラ
ストマーポリプロピレン)/アセトン−スラリーは攪拌
でき、反応器の1インチのベース出口を通し放出でき
る。
【0022】ELPPの濾過および50℃での窒素流中
での簡素の後に、148.1℃の融点(Tm)〔Du
Pontの示差走査熱量測定器910/20(Ther
mal Analyst 2100)を用いて測定;8
9ppmの残量Zr含有量および0.49重量% のAl
2 3 含有量に相当する〕を有する1.88kgの小粉
末状の脆弱で非粘着性のELPPが得られる。このEL
PPは0.01g /10分より小さいMFI(メルトフ
ローインデックス、ISO1133/DIN53735
に従う、230℃/2.16 kg )を有する。
【0023】実施例B 0℃以下に冷却した後に、実施例Aに従って得られる弾
性ポリプロピレンを破砕ミル中で3mmより小さい粒度
に粉砕する。その後にポリプロピレンの量を基準として
0.2重量% のビス(2−(1,1−ジメチルエチル)
ペルオキシイソプロピル)ベンゼン〔Perkadox
14SFI、Akzo社〕を混入し、この混合物を1
8mmのブラベンダー(Brabender)一軸スク
リュー式押出機で190℃で溶融しそして1kg/時の
押出速度でサーキュラーダイから押し出し、3mmの直
径の押出成形物を得る。押出機中滞留時間は約1分であ
る。水浴中で固化した後に、押出成形物を顆粒化する。
このエラストマーポリプロピレンは25g /10分のM
FI値に減退する。MFIはISO1133/DIN5
3735に従って2.16kg/230℃で測定する。
【0024】II.相溶性化剤の製造: 実施例1 オイルバスによって加熱されておりそして還流冷却器、
窒素導入管、気密化された攪拌機および滴加ロートを備
えている2Lの攪拌機付き容器中で、実施例Aに従うエ
ラストマーPP50g (MFI:0.01より少ない)
を1250mLのキシレン(異性体混合物)中に窒素流
中で攪拌下に120℃で溶解しそして次に60g の無水
マレイン酸(MAA)と混合する。100mLのキシレ
ンに溶解した40g のベンゾイルペルオキシドを、60
分に亘って130℃で溶液に滴加する。この溶液を更に
60分攪拌しそして80℃に冷却した後に、2.5Lの
アセトンに添加する。沈澱するグラフトコポリマーを吸
引濾過し、2.5Lのアセトンで洗浄し、吸引濾過によ
って再度濾過しそして減圧状態で80℃で8時間乾燥す
る。
【0025】IRスペクトロスコピーによって測定され
るMAAグラフト度は全量を基準として1.2重量% で
ある。比較例VI: 相溶性化剤を実施例1と同様に製造する
が、ELPPの代わりに、100g のアイソタクチック
PP(IPP、Daplen B粉末、反応器生成物、
PCDポリマー、MFI:0.01より小さい)を12
50mLのキシレンに溶解したものを60g のMAAお
よび40g のベンゾイルペルオキシドと反応させる点が
相違する。IRスペクトロスコピーによって測定される
MAAグラフト度は全量を基準として1.3重量% であ
る。
【0026】実施例2 25のMFIを有し、650mLのキシレンに溶解した
実施例Bに従う100g のエラストマーポリプロピレン
を、実施例1の所に記載した操作と同様にして40g の
MAAおよび20g のベンゾイルペルオキシドと反応さ
せる。MAAグラフト度は全量を基準として2.9重量
% である。
【0027】比較例V2:28のMFIを有し、650
mLのキシレンに溶解したアイソタクチックポリプロピ
レン(Daplen RT551、PCD Polym
er)100g を、実施例1と同様に60g のMAAお
よび40g のベンゾイルペルオキシドと反応させる。M
AAグラフト度は全量を基準として2.7重量% であ
る。
【0028】実施例3 25のMFIを有し、650mLのキシレンに溶解した
実施例Bに従う100g のエラストマーポリプロピレン
を、実施例1の所に記載した操作と同様に、40g のグ
リシジルメタクリレート(GMA、製造元:Fluka
Chemie)および20g のベンゾイルペルオキシ
ドと反応させる。IRスペクトロスコピーによって測定
されるGMAグラフト度は全量を基準として1.9重量
% である。
【0029】比較例V3:28のMFIを有し、750
mLのキシレンに溶解したアイソタクチックポリプロピ
レン(Daplen RT551、PCD Polym
er)100g を、実施例1と同様に、40g のGMA
および20g のベンゾイルペルオキシドと反応させる。
IRスペクトロスコピーによって測定されるGMAグラ
フト度は全量を基準として2.0重量% である。
【0030】実施例4 25のMFIを有し、650mLのキシレンに溶解した
実施例Bに従う100g のエラストマーポリプロピレン
を、実施例1の所に記載した操作と同様に、40g のス
チレンおよび20g のベンゾイルペルオキシドと反応さ
せる。重量分析で測定されるスチレン−グラフト度は全
量を基準として10.4重量% である。
【0031】比較例V4:28のMFIを有し、650
mLのキシレンに溶解したアイソタクチックポリプロピ
レン(Daplen RT551、PCD Polym
er)100g を、実施例1と同様に、50g のスチレ
ンおよび20g のベンゾイルペルオキシドと反応させ
る。重量分析で測定されるスチレン−グラフト度は全量
を基準として9.8重量% である。
【0032】III .ブレンドの製造 実施例5 相溶性化剤(CO)として実施例1のELPPグラフト
コポリマーを用いたポリプロピレン/ポリアミド6−ブ
レンド、ブレンド組成IPP/PA6/CO=60/3
5/5重量% 。
【0033】3000g のIPP(Daplen BE
50、PCD Polymer、MFI:0.3)、1
750g のポリアミド6〔SH3、製造元:Leuna
Werke AG社、DIN53727に従う粘度
数:140cm3 /g (96%濃度硫酸に溶解測定)〕
および実施例1に従う250g のELPPグラフトコポ
リマーの混合物を、ベルストルフ(Berstorf
f)ZE25二軸スクリュー式押出機(L/D=49.
5)中で255℃の溶融温度で5kg/時の押出速度で
押し出し、水浴で急冷しそして顆粒化する。80℃で減
圧下に乾燥した(8時間)後に、ブレンド顆粒を260
℃の溶融温度および40℃の型温度で射出成形して、1
50×80×2mmのシートを得る。このシートから次
に試験体を切取り、70℃、60% の相対湿度で10日
間状態調整する。以下の機械的性質の試験を実施する:
50×10×2mmの試験体を用いて23℃でDIN5
3,457(1987)に従う曲げ弾性率、50×6×
2mmの試験体を23℃で用いてDIN53,753
(1987)に従う二重Vノッチ付曲げ衝撃強度、15
0×80×2mmのシートを23℃で用いてのDIN5
3,443、2部(1984)に従う針入度試験での損
失エネルギー(Wmax )および総針入エネルギー(Wt
ot)を測定する。これらの機械的性質を表1に掲載す
る。
【0034】比較例V5 実施例5に記載したのと同じ条件および混合比にて、I
PP/PA6−ブレンドを本発明によらず且つ比較例V
1に記載したようにMAAグラフトしたIPPを用いて
製造する:3000g のIPP(60重量% )、175
0g のPA6(35重量% )および250g のMAAグ
ラフトしたIPP(比較例V1による:5重量% )。測
定した機械的性質を表1に掲載する。
【0035】実施例6 実施例5に記載したのと同じ条件にて、75/20/5
重量% の混合比(IPP/PA6/CO)を持つIPP
/PA6−ブレンドを、相溶性化剤として実施例1に記
載のMAA−グラフトしたELPPを用いて製造する:
3750g のIPP(75重量% )、1000g のPA
6(20重量% )および250g (5重量% )の実施例
1に従うELPPグラフトコポリマー。
【0036】このブレンドの機械的性質を表1に示す。比較例V6 実施例6に記載したのと同じ条件のもとで、75/20
/5重量% の混合比(IPP/PA6/CO)を持つI
PP/PA6−ブレンドを、相溶性化剤として比較例V
1に記載のMAA−グラフトIPPを用いて製造する:
3750g (75重量% )のIPP、1000g (20
重量% )のPA6および250g (5重量% )の比較例
V1に従うIPPグラフトコポリマー。
【0037】このブレンドの機械的性質を表1に掲載す
る。実施例7 相溶性化剤として実施例2のELPPグラフトコポリマ
ーを用いたIPP/ポリアミド6−ブレンド、ブレンド
組成(IPP/PA6/CO)=45/50/5。
【0038】18g (45重量% )のIPP(Dapl
en BE50、PCD Polynere、MFI:
0.3)、20g (50重量% )のポリアミド6〔SH
3、製造元:Leuna Werke AG社、DIN
53727に従う粘度数:150cm3 /g (96% 濃
度硫酸に溶解測定)〕および2g (5重量% )の実施例
2のELPPグラフトコポリマーより成る混合物を、2
60℃の室内温度でニーダーの運転(60回転/分)下
に、電気的に加熱可能な50mLの混練室を持つブラベ
ンダー・プラスチコーダー(Brabender Pl
asticorder)に導入しそして5分間、混練し
そして次に混練室から取り出す。このブレンドを260
℃で加工して、200×80×2mmの圧縮成形シート
を得、これから曲げ弾性率を測定するために50×10
×2mmの試験用棒状物を切り取る。曲げ弾性率を表1
に示す。
【0039】比較例V7 実施例7に記載したのと同じ条件のもとで、IPP/P
A6−ブレンドを、相溶性化剤として比較例V2に記載
のIPPグラフトコポリマーを用いて製造する。ブレン
ド組成(IPP/PA6/CO)=45/50/5であ
り、18g (45重量% )のIPP(MFI:0.
3)、20g (50重量% )のポリアミド6および比較
例V2の2g (5重量% )のIPPグラフトコポリマ
ー。
【0040】曲げ弾性率を表1に示す。実施例8 :相溶性化剤として実施例3のELPPグラフ
トコポリマーを用いたIPP/ポリエチレン−テレフタ
レート−ブレンド(PET)。
【0041】18g (45重量% )のIPP、20g
(50重量% )のPET(Polyclean F、製
造元:Hoechst、分子量60,000)および実
施例3の2g (5重量% )のELPPグラフトコポリマ
ーより成るブレンドを実施例7と同様に製造する。
【0042】曲げ弾性率を表1に示す。比較例V8 実施例8に記載したのと同じ条件のもとで、IPP/ポ
リエチレンテレフタエート−ブレンドを相溶性化剤とし
て比較例V3のIPPグラフトコポリマーを用いて製造
する。
【0043】ブレンド組成(IPP/PET/CO)=
45/50/5:即ち、18g (45重量% )のIPP
(MFI:0.3)、20g (50重量% )のPETお
よび2g (5重量% )の比較例V3のIPPグラフトコ
ポリマー。
【0044】曲げ弾性率を表1に示す。実施例9 :相溶性化剤として実施例3のELPPグラフ
トコポリマーを用いたIPP/ポリカーボネート−ブレ
ンド(PC)を製造する。
【0045】18g (45重量% )のIPP、20g
(50重量% )のPC(LexanPK 1340、製
造元:General Electric、MVP(I
SO1133に従う溶融流量、300℃/1.2k
g):6mL/10分〕および2g (5重量% )の実施
例3のELPPグラフトコポリマーより成るブレンドを
実施例7と同様に製造する。曲げ弾性率を表1に示す。
【0046】比較例V9 実施例9に記載したのと同じ条件のもとで、IPP/ポ
リカーボネート−ブレンドを相溶性化剤として比較例V
3のIPPグラフトコポリマーを用いて製造する。ブレ
ンド組成(IPP/PC/CO)=45/50/5:即
ち、18g (45重量% )のIPP(MFI:0.
3)、20g (50重量% )のPCおよび2g (5重量
% )の比較例V3のIPPグラフトコポリマー。
【0047】曲げ弾性率を表1に示す。実施例10 :相溶性化剤として実施例4のELPPグラ
フトコポリマーを用いたIPP/ポリスチレン−ブレン
ド(PS)を製造する。
【0048】18g (45重量% )のIPP、20g
(50重量% )のPS(PSH 165、製造元:BA
SF、ISO 1628/2(1984)に従う粘度
数:119mL/g)および2g (5重量% )の実施例
4のELPPグラフトコポリマーより成るブレンドを実
施例7と同様に製造する。曲げ弾性率を表1に示す。
【0049】比較例V10 実施例10に記載したのと同じ条件のもとで、IPP/
ポリスチレン−ブレンドを相溶性化剤として比較例V4
のIPPグラフトコポリマーを用いて製造する。ブレン
ド組成(IPP/PC/CO)=45/50/5:即
ち、18g (45重量% )のIPP(MFI:0.
3)、20g (50重量% )のPCおよび2g(5重量%
)の比較例V4のIPPグラフトコポリマー。
【0050】曲げ弾性率を表1に示す。表1に掲載した
測定値から、公知の相溶性化剤が使用されたときより
も、本発明の相溶性化剤が使用された時に、ブレンドが
非常に低い脆性(低い弾性率)を有しそして更に良好な
強靱性(落槍試験および二重−Vノッチ付き衝撃強度)
を示すことが実証される。
【0051】 表1:ブレンドの性質 例 ブレンド 下記例の 曲げ弾性率 落槍試験2) 二重Vノッチ 相溶性化 (MPa) 1) 付き衝撃強度3) 剤 (縦) (横) Wmax Wtot (縦) (横) ──────────────────────────────────── 5 PP/PA 1 985 1010 6 9 44.6 9 V5 PP/PA V1 1405 1289 5.3 7.8 22.7 2.4 6 PP/PA 1 1134 1082 22 23 48.1 5.2 V6 PP/PA V1 1298 1276 2.2 3.6 32.8 4.7 7 PP/PA 2 1552 V7 PP/PA V2 2061 8 PP/PET 3 1795 V8 PP/PET V3 2277 9 PP/PC 3 1442 V9 PP/PC V3 1580 10 PP/PS 4 1683 V10 PP/PS V4 1953 ──────────────────────────────────── 1) DIN53,457(1987)に従う曲げ弾性
率 (縦) :加工方向に沿った試験 (横) :加工方向に対して横切る方向での試験 2) DIN53,443(1984)、第2部に従う
落槍試験 Wmax :極大の力でのエネルギー Wtot :全エネルギー 3) DIN53,753(1981)に従う二重V形
ノッチ付き衝撃強度 PP: ポリプロピレン PA: ポリアミド PET: ポリエチレンテレフタレート PC: ポリカーボネート PS: ポリスチレン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マンフレート・レッチユ オーストリア国、4202キルヒシユラーク、 エベン、154 (72)発明者 アヒム・ヘッセ オーストリア国、01067 ドレスデン、ロ ーゼンストラーセ、31 (72)発明者 ノルベルト・ハーフナー オーストリア国、4020リンツ、ハウプトプ ラッツ、15 (72)発明者 マルクス・ガーライトナー オーストリア国、4501ノイホーフエン、デ ルンドルフアーベルク、2 (72)発明者 クラウス・ベルンライトナー オーストリア国、4020リンツ、ツオイベル タールストラーセ、1

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン性不飽和グラフトモノマーで変
    性されたエラストマーポリプロピレン(ELPP)、お
    よびそれと、エチレン性不飽和グラフトモノマーで変性
    されたアイソタクチック−ポリプロピレン(IPP)と
    のブレンド。
  2. 【請求項2】 グラフトモノマーがエチレン性不飽和の
    脂肪族−または芳香族カルボン酸またはそれの誘導体よ
    り成る群に属する、請求項1に記載の変性ELPPおよ
    びそれのブレンド。
  3. 【請求項3】 グラフトポリマーモノマーがマレイン酸
    またはそれの誘導体、アクリル酸またはそれの誘導体ま
    たはメタクリル酸またはそれの誘導体より成る群に属す
    る、請求項1に記載の変性ELPPおよびそれのブレン
    ド。
  4. 【請求項4】 グラフトポリマーモノマーがビニル芳香
    族化合物およびビニルアルコールのエステルより成る群
    に属する、請求項1に記載の変性ELPPおよびそれの
    ブレンド。
  5. 【請求項5】 グラフトモノマーの含有量(グラフト
    度)が0.1〜30重量% 、好ましくは0.5〜10重
    量% 、特に好ましくは0.5〜5重量% である、請求項
    1に記載の変性ELPPおよびそれのブレンド。
  6. 【請求項6】 0〜80重量% 、好ましくは0.5〜5
    0重量% の変性IPPを含有する請求項1に記載の変性
    ELPPおよびそれのブレンド。
  7. 【請求項7】 エラストマーポリプロピレン(ELP
    P)またはそれとアイソタクチック−ポリプロピレン
    (IPP)とのブレンドを変性する方法において、EL
    PPまたはELPPとIPPとのブレンドをエチレン性
    不飽和グラフトモノマーでグラフトすることを特徴とす
    る、上記方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の変性ELPPおよびそ
    れと変性IPPとのブレンドより成る、ポリオレフィン
    と非オレフィン性熱可塑性樹脂とのブレンドのための相
    溶性化剤。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の変性ELPPおよびそ
    れと、変性IPPとのブレンドより成る、ポリオレフィ
    ンと金属との複合体または積層体における定着剤。
  10. 【請求項10】 ポリオレフィンと非オレフィン性熱可
    塑性樹脂とのブレンドにおいて、相溶性化剤として請求
    項1に記載の変性ELPPおよびそれと、変性IPPと
    のブレンドを含有することを特徴とする、上記ブレン
    ド。
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