JPH07132506A - 害虫忌避処理建築用板およびその製造方法 - Google Patents

害虫忌避処理建築用板およびその製造方法

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JPH07132506A
JPH07132506A JP22287393A JP22287393A JPH07132506A JP H07132506 A JPH07132506 A JP H07132506A JP 22287393 A JP22287393 A JP 22287393A JP 22287393 A JP22287393 A JP 22287393A JP H07132506 A JPH07132506 A JP H07132506A
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JP
Japan
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pest repellent
paper
substrate
repellent
impregnated
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JP22287393A
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English (en)
Inventor
Akira Mochizuki
明 望月
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Noda Corp
Original Assignee
Noda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来床構造として合板上にカーペットを敷詰め
て、床面からの放熱を防止していたが、カーペットには
ダニが繁殖する事実が突き止められたため、最近はカー
ペットを用いることがなく、合板などの木質系床材のみ
で床材を形成することが多い。しかしながら、木質系床
材においては生活害虫例えば、蚊、ノミ、ダニ類、ゴキ
ブリ、などの忌避効果がなく自由に徘徊するため細菌を
媒介し、非衛生的であるという問題点を残している。本
発明は上記従来の床材およびその他の建築用板の問題点
を解決することを目的とする。 【構成】基板1表面に化粧紙4を貼着した建築用板にお
いて、表面の化粧紙に害虫忌避剤mを塗布含浸したこと
を特徴とする害虫忌避処理建築用板およびその製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は害虫忌避処理建築用板に
関するものである。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】従来床
構造として合板上にカーペットを敷詰めて、床面からの
放熱を防止していたが、カーペットにはダニが繁殖する
事実が突き止められたため、最近はカーペットを用いる
ことがなく、合板などの木質系床材のみで床材を形成す
ることが多い。
【0003】しかしながら、木質系床材においては生活
害虫例えば、蚊、ノミ、ダニ類、ゴキブリ、などの忌避
効果がなく自由に徘徊するため細菌を媒介し、非衛生的
であるという問題点を残している。
【0004】
【課題を解決するための手段とその作用】本発明は上記
従来の床材およびその他の建築用板の問題点を解決する
ことを目的とする。すなわち、本発明は、基板表面に化
粧紙を貼着した建築用板において、表面の化粧紙に害虫
忌避剤を塗布含浸したことを特徴とする害虫忌避処理建
築用板である。
【0005】また、害虫忌避剤を塗布含浸してなる薄紙
を基板に貼着した後、薄紙上に印刷することを特徴とす
る害虫忌避処理建築用板の製造方法である。本発明の建
築用板は基板表面に貼着した化粧紙に害虫忌避剤を塗布
含浸することにより、生活害虫が近寄ることを防止する
ようにしたものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1において、1は基板であり、合板、木質繊維板、木削
片板などが用いられる。4は基板1の表面に貼着された
化粧紙であり、該化粧紙4には害虫忌避剤mが含浸され
てなる。
【0007】このような害虫忌避処理建築用板の製造方
法としては、基板1の表面に必要に応じて目止め処理、
シーラー処理、サンディング処理等の下地処理を施した
後、塗装装置を用いて酢酸ビニル樹脂、尿素樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル樹脂等の樹脂接着剤に添加剤として、
増量剤、着色剤、浸透剤、消泡剤等を必要に応じて添加
混合された接着剤を塗布する。
【0008】一方、薄葉紙、クラフト紙、不織布等より
なる薄紙に塗装装置を用いて害虫忌避剤を塗布し、薄紙
内に含浸した後、乾燥装置を用いて乾燥し害虫忌避剤を
塗布含浸された薄紙を得る。次いで、接着剤を塗布され
た基板1の表面に害虫忌避剤を塗布含浸された薄紙を載
置し、次にラミネーター装置、プレス装置を用い、薄紙
を貼着する。薄紙が貼着された基板1を印刷装置に投入
し、任意着色塗装、任意柄模様印刷、などの表面保護塗
層2を施す。このようにして基板1の表面に害虫忌避剤
mが塗布含浸された化粧紙4を貼着した害虫忌避処理建
築用板が得られる。図1において3は基板1の表面の裏
面保護塗層である。
【0009】また、害虫忌避剤mが塗布含浸された化粧
紙4は、予め任意着色塗装、任意柄模様印刷を施された
化粧紙を接着剤を介して基板1に貼着した後、該化粧紙
4表面に害虫忌避剤を塗布含浸し乾燥させ、さらに表面
塗装を施すことによって得ることもできる。
【0010】また、予め任意着色塗装、任意柄模様印刷
を施す際、そのインキ、塗装中に害虫忌避剤mを添加し
塗布含浸しても、あるいは、化粧紙4を貼着後、表面保
護塗装を施す塗料中に害虫忌避剤を添加し塗布含浸して
もよい。また、予め任意着色塗装、任意柄模様印刷を施
された化粧紙4に、害虫忌避剤を塗布含浸した後、基板
1に貼着し、さらに表面保護塗装を施してもよい。
【0011】また、化粧紙4に害虫忌避剤mを塗布含浸
した後、さらに、表面保護塗装を施した後、基板1に貼
着しても良く、上記したいずれの方法を用いてもよい。
また、基板の裏面には必要に応じて害虫忌避剤を塗布含
浸しても良く、また、その木口部、木口実部等にも害虫
忌避剤を塗布含浸してもよい。
【0012】本発明害虫忌避処理建築用板は、床材、壁
材、天井材など内装材の外に任意加工し棒状の幅木、回
り縁のような造作材にも用いられる。例えば、合板の表
面をサンディング、目止め処理、シーラー等の下地処理
を施した後、基板表面に酢酸ビニル系接着剤を塗布し
た。その表面に予め害虫忌避剤として大和化学工業株式
会社の製品である商品名「アニンセンC−EM(有効成
分N,N−ジエチル−m−トルイミド)」を塗布含浸し
た薄葉紙を載置し、ラミネーター装置を用いて薄葉紙を
貼着した。次いで薄紙の貼着された基板を印刷装置に投
入し、柄模様を印刷することにより、本発明の害虫忌避
処理建築用板を得た。また、幅木に加工された棒状部材
の表面に先と同じようにして害虫忌避処理化粧紙を貼着
してもよい。
【0013】以上のようにして害虫忌避処理建築用板が
得られ該害虫忌避建築用板は、表面に化粧紙に害虫忌避
剤を塗布含浸され生活害虫は近寄らなくなる。しかしな
がら、その使用する対象が床材、壁材、天井材に用いる
場合により害虫忌避処理は以下のように行なうのが好ま
しい。すなわち、天井材に用いるときは、天井裏に生活
害虫の侵入発生が考えられるので、天井材裏面にも塗布
するのが有利と考えられる。また、床材としては縁の下
からの生活害虫の侵入、発生が考えられ、床材の表面お
よび裏面に塗布するのが有利である。また、壁材に用い
る場合でも、外装材と壁材の間に生活害虫の侵入、発
生、繁殖が考えれるので、壁材裏面に塗布するのが望ま
しい。
【0014】さらに、床材、壁材、天井材の木口面に害
虫忌避剤を塗布することにより、これらの間隙を通って
室内に侵入する微小の生活害虫、たとえばノミ、ダニな
どに対して有効である。木口面に実部のある場合は実部
に塗布すれば、その形成する経路がジグザグとなり、よ
り一層の生活害虫を近づけない効果を発揮できる。さら
に、一つの部屋を全体的にみれば、天井材、床材、壁材
のすべてに害虫忌避剤を施すことにより、室内は完全に
生活害虫の侵入発生の防止ができ、室内の清潔さを保持
することが可能となる。
【0015】特に、台所、風呂場などでは、部屋の内装
材すべてに害虫忌避処理をすることが好ましい。ただ、
一般の応接室、客間などでは、床材および壁材の表面の
みに害虫忌避処理をすることでその目的が達せられる。
【0016】さらに幅木、回り縁のような造作材に用い
ることにより、生活害虫の室内への侵入をより効果的に
防止することができる。生活害虫、特にゴキブリは隅部
を移動する習性があるためである。また、本発明の害虫
忌避処理建築用板を家具の板材として用いる場合、特に
食器用戸棚、食品用戸棚に用いた場合、清潔さを保つ意
味において効果的である。
【0017】なお、害虫忌避剤の一例として、大和化学
工業株式会社の製品である商品名「アニンセンC−E
M」、「アニンセンC−140」、吉富製薬の製品であ
る商品名「ペッパーDET」などを挙げることができ
る。因に上記害虫忌避剤の「アニンセンC−EM」、
「アニンセンC−140」および「ペッパーDET」の
化合物名はN,N−ジエチル−m−トルイミドである。
【0018】
【発明の効果】
a.基板表面に化粧紙を貼着した建築用板の、表面の化
粧紙に害虫忌避剤を塗布含浸することにより建築用板を
使用した場所への生活害虫の侵入、発生を防止すること
ができ、清潔環境下で生活を送ることができる。
【0019】b.基板表面に貼着された化粧紙に害虫忌
避剤を塗布含浸するため、生活害虫が直接触れる最表面
の化粧紙に害虫忌避剤が存在することとなり、優れた害
虫忌避効果を有するものである。
【0020】c.害虫忌避剤を用いたので、殺虫剤と異
なり、安全性が高い。また、通常の塗装工程により簡単
に害虫忌避効果を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明建築用板の斜視図。
【符号の説明】
1:基板、2:表面保護塗層、3:裏面保護塗層、4:
化粧紙、m:害虫忌避剤。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面に化粧紙を貼着した建築用板に
    おいて、表面の化粧紙に害虫忌避剤を塗布含浸したこと
    を特徴とする害虫忌避処理建築用板。
  2. 【請求項2】 害虫忌避剤を塗布含浸してなる薄紙を基
    板に貼着した後、薄紙上に印刷することを特徴とする害
    虫忌避処理建築用板の製造方法。
JP22287393A 1993-07-16 1993-07-16 害虫忌避処理建築用板およびその製造方法 Pending JPH07132506A (ja)

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JP22287393A JPH07132506A (ja) 1993-07-16 1993-07-16 害虫忌避処理建築用板およびその製造方法

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