JPH0420040Y2 - - Google Patents

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JPH0420040Y2
JPH0420040Y2 JP1984156868U JP15686884U JPH0420040Y2 JP H0420040 Y2 JPH0420040 Y2 JP H0420040Y2 JP 1984156868 U JP1984156868 U JP 1984156868U JP 15686884 U JP15686884 U JP 15686884U JP H0420040 Y2 JPH0420040 Y2 JP H0420040Y2
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sheet
decorative
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resin
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  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、フロアー用マツトまたはテーブルク
ロス等と同様に机上に敷いて使用できる化粧板シ
ートに関するものである。
〔従来の技術〕
ニレ、ナラ、クヌギなどの銘木や雅趣ある柾目
や板目を有するスギ、マツなどの木を薄くスライ
スしたツキ板(化粧単板)を、合板やパーチクル
ボードなどの台板上に貼着して、あたかも銘木な
どの板であるかの如く見せる化粧板は既に知られ
ている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このような従来の化粧板は、従来の建材の常
識によつて作られているため、板の厚さも10mm前
後とかなり厚く、また重さもかなりのものとなつ
ている。このような化粧板は従来の和風家屋に使
用して有利であるが、最近のマンシヨンなどコン
クリート床面を有し、しかも天井があまり高くな
い部屋の内装の場合には、充分に床の高さを高く
とれないため、コンクリート床面に直接張設する
とかまたはコンクリート床面からあまり距離をあ
けずに床板を貼らなければならないため、必ずし
も好ましい結果を与えていない。
上記のようなコンクリート家屋では、コンクリ
ートからの湿気や、また室内の温・湿度の変化に
よつてコンクリート面に結露する水分などの影響
を受けない床材を用いなければならないという問
題を有する。
また一方、生活様式の多様化から、フロアーの
模様などを変えたい場合もある。このほか、台
所、ダイニングキツチンなどの床面では、食物の
汁などが滲み込んで変色するなどのことから、安
易に床面を取り替えたい場合もある。
さらに、床材として、特に台所や食堂等の床面
に使用する場合には、ゴキブリ、ダニ、ノミ、シ
ラミ等の害虫がはいまわるのを防止する必要があ
る。普通、殺虫剤溶液などを床面に向けて噴霧す
る方法が採られるが、この方法では、殺虫作用等
が長期間持続しない。また、固形の殺虫剤等を床
の隅などに置く方法もあるが、その存在が容易に
目視により認められ、見た目がいたつて悪い。
本考案は上記従来の問題点および要望を解決せ
んとするもので、コンクリート床面上に直接張設
しても水分などの影響を受けないなどのほか、現
在張設されているフロアーボードの表面にマツト
などと同様に敷いて使用でき、しかも、意匠的効
果を損ねることなく、殺虫、防虫、害虫忌避等の
効果を長期間持続することができる化粧板シート
を提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の化粧板シートは、厚さ1〜5mmの軟質
ないし半硬質のポリ塩化ビニルシートの少くとも
一面に、場合により和紙、不織布などの繊維質シ
ートを介在させて、厚さ0.15〜0.6mmの化粧単板
を貼合わせてなる化粧板シートであつて、さらに
防虫剤、殺虫剤および害虫忌避剤からなる群より
選択された少なくとも一種の薬剤を含有してなる
ことを特徴とするものである。
本考案で使用するポリ塩化ビニル(PVC)シ
ートとしては、通常の軟質または半硬質のものが
使用できる。PVCは、新しいものでもよいが、
通常のPVCの成形の際に生ずる屑からの再生シ
ートが安価であることから好ましい。
PVCシートの厚さとしては、化粧板シートを
フロアー用として用いるときは1〜5mmの厚さの
ものが好ましく、またテーブルクロス、デスクマ
ツトとして使用するためには1〜3mm程度の厚さ
のものが用いられる。
PVCシートは、常法によつて通常用いられる
顔料、フイラー等を加えて、適当な色に着色する
とよく、また必要ならば木粉などを加えてもよ
い。好ましくは比重1.8程度のシートとするとよ
い。PVCシートの柔軟性、硬度としてはフロア
ーボードと同様に用いるときは半硬質でやや厚目
とするとよく、またマツトとして用いるには床表
面に密着できるように軟質PVCがよい。
デスクマツト、テーブルクロスとして使用する
ときは、或る程度の柔軟性が必要であることから
軟質でかつ薄手のものがよい。
PVCシートに貼合わせるツキ板(化粧単板)
としては、フロアー用としては板目、柾目などの
木目のものが主として使用されるが、デスクマツ
トなどの場合には、ニレ、ナラ、クヌギなどの銘
木の化粧単板が好ましい。
化粧単板としては、銘木の小さなフリツチを互
いに接着して作つた集成木材からスライスした合
成単板を用いてもよい。
また、本シートの耐久性、耐水性および寸法安
定性等を向上させるためには、化粧単板は、好ま
しくは、アクリル樹脂等、下記に述べるような合
成樹脂液もしくは油性塗布剤を塗布もしくは含浸
してなるものとする。あるいは、化粧単板は、そ
の表面に、ポリエステルフイルム、PVCフイル
ム等の合成樹脂フイルムを被覆(オーバーレイ)
してなるものがより好ましい。
PVCシートへの化粧単板の貼合わせは接着剤
を用いて通常行うが、化粧単板に含浸させた熱可
塑性樹脂などを利用して熱接着してもよい。また
PVCシートの押出成形と同時に貼合わせるよう
にしてもよい。
また、貼合わせは、ツキ板とPVCシートとの
間に介在させる和紙、不織布などの繊維質シート
に熱接着性樹脂を含浸指させておき、この熱接着
性樹脂を利用して熱接着するようにしてもよい。
熱接着によるときは、単板とPVCシートの貼り
合わせを円滑かつ迅速に行なうことができ、かつ
化粧板シート表面の仕上がり具合も大変良好であ
るという利点がある。
繊維質シートとしては、和紙、不織布などのほ
かに厚さ0.03mm位の薄葉紙から厚さ2mm位のクラ
フト紙や模造紙を使用することができる。
PVCシートとして白色、または木材と同じよ
うな色に着色したシートを使用するときは、繊維
質シートを省略してもよい。
PVCシートが半硬質または軟質の如く、可塑
剤を含むときは、少くとも繊維質シートとPVC
シートとの接着面には可塑剤の移行を阻止するよ
うな接着剤を用いて貼合わせを行うとよい。
また本考案による化粧板シートは、さらに、害
虫防除のための薬剤、即ち防虫剤、殺虫剤および
害虫忌避剤を、単独でまたは複数種の組合せで、
例えばPVCシート中にまたは接着剤層中に、含
有してなる。これにより、特に台所用、食堂用に
使用したとき、ゴキブリ、ダニ、ノミなどの害虫
がフロアーをはいまわるのを防止することができ
る。特に、殺虫剤等をフロアー表面に噴霧した場
合と比較して、殺虫効果等をより長期間にわたつ
て持続できるという点で優れている。しかも、殺
虫剤それ自体がシート外観上見えないので、意匠
性も優れている。なお、防虫剤、殺虫剤および害
虫忌避剤の種類は特に限定されず、従来のこの種
の製品を一般に使用できる。
化粧単板は、樹脂加工しないものでもよいが、
通常は樹脂を含浸または塗布したものを用いると
よい。塗布または含浸する樹脂としては、アクリ
ル樹脂、エポキシ樹脂、フエノール樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ウレタン樹脂、アミノ系樹脂などが
好ましいが、塩化ビニル系樹脂を用いてもよい。
また、樹脂の代りに、油脂または油性塗料を用い
てもよい。
〔作用〕
本考案の化粧板シートは、種々の硬さのものが
容易に得られ、しかも安価なPVCシートに化粧
単板を貼り合わせているため、施工時の作業が容
易であり、また適度の弾性および柔軟性をも有す
るため従来のフロアー面上に敷いてマツトとして
使用することもできる。また更に、貼合わせに使
用する接着剤に殺虫剤、防虫剤、害虫忌避剤を加
えておくか、またはこれら薬剤をPVCシートに
含有させておくことによつて害虫を防除すること
もできる。特に薬剤をPVCに含有させたときに
は、多量に含有させることができ、徐々に放出さ
せることができるので効果を持続させることがで
きる。
〔実施例〕
以下本考案を実施例により説明する。
第1図は本考案の典型的な例を示す断面模式図
で、1はPVCシート、2は化粧単板を示す。
第1図の構成でフロアーボードとして使用する
ときには、例えはPVCシート1としては再生
PVCを用い、フイラーとしてタルクおよびウオ
レストナイト系のものを含有させた比重1.8、厚
さ3mmの半硬質シートを用いるとよい。PVCシ
ートの色は特に限定されないが淡い灰色ないし淡
黄色、もしくは薄茶色かベージユ色が化粧単板の
木目を目立たせるのでよい。化粧単板2として
は、厚目のものがよく厚さ0.3〜0.6mmりものが好
ましい。化粧単板にはアクリル樹脂を含浸させる
か表面塗布するとよい。
第1図の構成でフロアーマツトとするときは、
上記PVCに可塑剤を配合して軟質PVCシートと
し、厚さ1〜2mmのものを用いるとよい。化粧単
板は0.2mm程度のものを用い、樹脂を含浸させる。
含浸用樹脂には必要ならば着色剤例えば染料、透
明顔料などを加えてよい。
第2図は、繊維質シート3を介して化粧単板2
をPVCシート1に貼合わせたものの例である。
第2図の構成のシートは、第1図のものと同様
にフロアーボード、フロアーマツトとして使用で
きるほか、デスクマツト、テーブルクロスなどと
しても使用できる。
繊維質シートと化粧単板、PVCシートとの貼
合わせは、エチレン−酢酸ビニル系樹脂の接着剤
が安価で、しかも共重合の度合により耐溶剤性、
耐水性が得られるので好ましい。繊維質シートを
用いるため、水性エマルジヨン系接着剤が使用で
きる。
フロアーボード、マツトとして使用するとき、
繊維質シートは前者の場合厚紙でもよいが、厚手
の不織布が好ましい。デスクマツト、テーブルク
ロスなどのときは薄葉紙が好ましい。接着剤はエ
ポキシ樹脂やアクリル樹脂系のものを用いてもよ
い。デスクマツト等の用途では、PVCは新しい
樹脂を用い、透明な軟質シートとすることもでき
る。厚さは1mm程度が好ましい。
デスクマツト、テーブルクロスなどに用いると
きは、第3図または第5図に示すように両面に化
粧単板2,2を貼合わせたものとすることができ
る。第3図は化粧単板2とPVCシート1との間
に繊維質シート3を介在させて例であり、第5図
はPVCシート1に直接化粧単板を貼合わせた例
である。これらの場合は、PVCシート1は軟質
で1mm厚程度のものがよい。化粧単板2の表面に
はアクリル樹脂などをコートするとよいが、また
透明プラスチツクシートをラミネートしてもよ
い。
第4図は合成化粧単板を用いた例で、多数の銘
木の小片を互いに接合して所定の大きさにしたも
のからスライスした化粧単板2′を用いた例であ
る。合成化粧単板2′とPVCシート1との貼合わ
せのためには、繊維質シート3を用いるとよい。
PVCシート1として厚さ5mm程度の半硬質板を
使用し、厚さ2mm位の不織布などの繊維質シート
3を介して、塩化ビニル−酢酸ビニル系樹脂接着
剤で貼合わせてフロアータイルなどとするとよ
い。この化粧板シートは表面に樹脂を塗布する
か、ポリエステルフイルム、PVCフイルムなど
のプラスチツクフイルムをオーバーレイすると、
更に耐水性、耐久性を付与できる。また、第4図
の構成で、PVCシート1として厚さ1〜3mmの
軟質PVCシートを用いたときは、大きさ自由の
例えば3尺×6尺寸法のフロアーマツトとして、
従来の床面の上に敷いて使用できる。同様にデス
クマツトとして使用できる。フロアーマツトとし
て使用するときは、PVCシート1の裏面を粗面
ないし凹凸面仕上げとしてもよいし、更に発泡プ
ラスチツクシートを貼合わせて滑り止めとしても
よい。
〔考案の効果〕
本考案は、従来化粧単板を貼合わせる台板とし
て使用されていないPVCシートを使用し、この
PVCシートに化粧単板を積層しているため、水
分やコンクリートからのアルカリ分などにも侵さ
れることなく、マンシヨンなどの床材として使用
できる。また、軟質や半硬質のPVCシートを用
いたときには、すでに張設されている床面上に敷
いて使用するフロアーマツトとしても使用できる
ほか、PVCシートの片面または両面に貼つてデ
スクマツトとしても使用できる。
さらに、本考案によれば、化粧板シートについ
て、殺虫、防虫、害虫忌避等の効果を長期間持続
することができ、しかも、シート外観の意匠を損
ねることが無いという効果も得られる。
なお、フロアーマツトとして使用するときは、
台所、食堂、居間などに限らず、自動車やボート
などの床面にも使用できるなど多くの利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は本考案の各実施
例の断面模式図、第4図は本考案の他の実施例の
斜視図、第5図は本考案の更に他の実施例の断面
模式図を示す。 図中、1……PVCシート、2……化粧単板、
3……繊維質シート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 厚さ1〜5mmの軟質もしくは半硬質のポリ塩
    化ビニルシートの少くとも一面に、場合により
    和紙、不織布等の繊維質シートを介在させて、
    厚さ0.15〜0.6mmの化粧単板を貼合わせてなる
    化粧板シートであつて、さらに防虫剤、殺虫剤
    および害虫忌避剤からなる群より選択された少
    なくとも一種の薬剤を含有してなることを特徴
    とするフロアボード、フロアーマツトまたはテ
    ーブルクロス等に使用できる化粧板シート。 (2) 化粧単板は、合成樹脂液もしくは油性塗布剤
    を塗布もしくは含浸してなるか、または合成樹
    脂フイルムを単板表面に被覆してなるものであ
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の化粧板シート。
JP1984156868U 1984-10-17 1984-10-17 Expired JPH0420040Y2 (ja)

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