JPH064787Y2 - 木製浴槽 - Google Patents
木製浴槽Info
- Publication number
- JPH064787Y2 JPH064787Y2 JP1986186271U JP18627186U JPH064787Y2 JP H064787 Y2 JPH064787 Y2 JP H064787Y2 JP 1986186271 U JP1986186271 U JP 1986186271U JP 18627186 U JP18627186 U JP 18627186U JP H064787 Y2 JPH064787 Y2 JP H064787Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bathtub
- laminated
- plate
- wooden
- waterproof sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、積層材よりなる木製の浴槽に関するものであ
る。
る。
（従来の技術） 従来の木製浴槽は、例えば実公昭５１−１８０９７号公
報に開示されるように、木材板を枠組みして側板を構成
し、その下部に木材板を連設して底板を構成してなるも
のである。そして、このような木製浴槽は、温かい肌触
りを有し、外観も木目があり視覚的に良好なものである
ため、使用感に優れている。また、上記木材板として
は、通常、複数枚の単板を積層接着してなる積層板が用
いられている。
報に開示されるように、木材板を枠組みして側板を構成
し、その下部に木材板を連設して底板を構成してなるも
のである。そして、このような木製浴槽は、温かい肌触
りを有し、外観も木目があり視覚的に良好なものである
ため、使用感に優れている。また、上記木材板として
は、通常、複数枚の単板を積層接着してなる積層板が用
いられている。
（考案が解決しようとする課題） ところで、上記従来の木製浴槽においては、浴槽内面に
アクリル樹脂やウレタン樹脂等の塗料を塗装して仕上げ
をしており、完全防水のために５〜６回重ね塗りを行っ
ている。
アクリル樹脂やウレタン樹脂等の塗料を塗装して仕上げ
をしており、完全防水のために５〜６回重ね塗りを行っ
ている。
しかし、このことは、塗装仕上げに手間がかかるととも
に、重ね塗り塗装により木製浴槽としての木質感や肌触
り感が損われるという欠点がある。また、塗膜に傷がつ
くと、その傷から水が木材板内部に浸透する恐れがある
ので、防水対策としても不十分なものであった。
に、重ね塗り塗装により木製浴槽としての木質感や肌触
り感が損われるという欠点がある。また、塗膜に傷がつ
くと、その傷から水が木材板内部に浸透する恐れがある
ので、防水対策としても不十分なものであった。
本考案はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、従来の重ね塗り塗装に代えて適宜手
段を用いて、木製浴槽としての木質感や肌触り感を損う
ことなく、木材板内部への水の浸透を有効に防止し得る
ようにするものである。
的とするところは、従来の重ね塗り塗装に代えて適宜手
段を用いて、木製浴槽としての木質感や肌触り感を損う
ことなく、木材板内部への水の浸透を有効に防止し得る
ようにするものである。
（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本考案の解決手段は、浴槽本
体が複数枚の単板を積層接着してなる積層板によって構
成された木製の浴槽を前提とする。
体が複数枚の単板を積層接着してなる積層板によって構
成された木製の浴槽を前提とする。
そして、上記積層板の浴槽内面寄りの単板間に防水性シ
ート状物を挿入する構成としたものである。
ート状物を挿入する構成としたものである。
（作用） 上記の構成により、本考案では、浴槽本体を構成する積
層板の浴槽内面寄りの単板間に防水性シート状物が挿入
されていることによって、従来の如く積層板の浴槽内面
に塗料を何回も重ね塗りしなくても積層板内部への水の
浸透を防止することができる。しかも、このような防水
効果は、積層板の浴槽内面での外傷により損われること
はなく、永続的に発揮できる。
層板の浴槽内面寄りの単板間に防水性シート状物が挿入
されていることによって、従来の如く積層板の浴槽内面
に塗料を何回も重ね塗りしなくても積層板内部への水の
浸透を防止することができる。しかも、このような防水
効果は、積層板の浴槽内面での外傷により損われること
はなく、永続的に発揮できる。
（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第１図および第２図は本考案の一実施例に係る木製浴槽
を示し、１は浴槽本体であって、該浴槽本体１は、前後
左右の４枚の側板２，２，…と１枚の底板３とを箱状に
組立ててなる。上記底板３は、その周縁部が各側板２の
内面下端部に設けられた横方向の凹溝４に嵌合して接合
されているとともに、隣接する側板２，２同士は、一つ
の側板２の端部付近に設けられた縦方向の凹溝（図示せ
ず）に他の側板２の端部が嵌合して接合されている。
を示し、１は浴槽本体であって、該浴槽本体１は、前後
左右の４枚の側板２，２，…と１枚の底板３とを箱状に
組立ててなる。上記底板３は、その周縁部が各側板２の
内面下端部に設けられた横方向の凹溝４に嵌合して接合
されているとともに、隣接する側板２，２同士は、一つ
の側板２の端部付近に設けられた縦方向の凹溝（図示せ
ず）に他の側板２の端部が嵌合して接合されている。
また、上記側板２および底板３は、第３図に詳示するよ
うに、複数枚（ｎ枚）の単板５a1，５a2，…，５anを積
層接着してなる積層板５によって構成されている。上記
複数枚の単板５a1，５a2，…５anのうち、浴槽内面寄り
の第１層目の単板５a1は、高価な木の香りを漂せるため
に檜等の化粧単板からなり、他の単板５a2，５a3，…，
５anは、通常の合板または単板積層材（ＬＶＬ）を構成
する単板からなる。
うに、複数枚（ｎ枚）の単板５a1，５a2，…，５anを積
層接着してなる積層板５によって構成されている。上記
複数枚の単板５a1，５a2，…５anのうち、浴槽内面寄り
の第１層目の単板５a1は、高価な木の香りを漂せるため
に檜等の化粧単板からなり、他の単板５a2，５a3，…，
５anは、通常の合板または単板積層材（ＬＶＬ）を構成
する単板からなる。
そして、本考案の特徴として、上記積層板５には、浴槽
内面寄りの第１層目の単板５a1と第２層目の単板５a2と
の間に防水性シート状物６が挿入されており、該シート
状物６は、合成紙（例えば無機質充填物とポリエチレン
樹脂またはポリプロピレン樹脂とを付加した合成紙）や
塩化ビニルシート等防水性に優れたものであり、その厚
みは０．１〜０．５mm程度である。尚、防水性シート状
物６の挿入は、積層板５の製造時に単板５a1，５a2間に
配設し、該両単板５a1，５a2およびシート状物６の双方
に耐水性接着剤（エポキシ系、水性高分子・イソシアネ
ート系等の接着剤）を塗布してなされる。また、７は浴
槽本体１の上部周辺に設けられた枠組みした框であり、
浴槽本体１と同様の積層板または単一の木材によって構
成されている。
内面寄りの第１層目の単板５a1と第２層目の単板５a2と
の間に防水性シート状物６が挿入されており、該シート
状物６は、合成紙（例えば無機質充填物とポリエチレン
樹脂またはポリプロピレン樹脂とを付加した合成紙）や
塩化ビニルシート等防水性に優れたものであり、その厚
みは０．１〜０．５mm程度である。尚、防水性シート状
物６の挿入は、積層板５の製造時に単板５a1，５a2間に
配設し、該両単板５a1，５a2およびシート状物６の双方
に耐水性接着剤（エポキシ系、水性高分子・イソシアネ
ート系等の接着剤）を塗布してなされる。また、７は浴
槽本体１の上部周辺に設けられた枠組みした框であり、
浴槽本体１と同様の積層板または単一の木材によって構
成されている。
したがって、上記実施例においては、浴槽本体１を構成
する積層板５における浴槽内面寄りの第１層目の単板５
a1と第２層目の単板５a2との間に防水性シート状物６が
挿入されているため、従来の如く積層板５の浴槽内面
（第１層目の木材単板５a1の表面）に塗料を何回も重ね
塗りしない場合でも、上記防水性シート状物６により水
分の積層板５内部への浸透を防止することができる。し
かも、このような防水効果は、防水性シート状物６が積
層板５の単板５a1，５a2間にあり、外的要因により防水
性シート状物６自体に傷が付くことがないので、永続的
に発揮することができる。このため、水分により積層板
５が伸縮することはほとんどなく、浴槽の寸法安定性を
高めることができるとともに、積層板５内部での吸水に
よる変色や腐朽を防止することができ、耐久性の向上を
図ることができる。
する積層板５における浴槽内面寄りの第１層目の単板５
a1と第２層目の単板５a2との間に防水性シート状物６が
挿入されているため、従来の如く積層板５の浴槽内面
（第１層目の木材単板５a1の表面）に塗料を何回も重ね
塗りしない場合でも、上記防水性シート状物６により水
分の積層板５内部への浸透を防止することができる。し
かも、このような防水効果は、防水性シート状物６が積
層板５の単板５a1，５a2間にあり、外的要因により防水
性シート状物６自体に傷が付くことがないので、永続的
に発揮することができる。このため、水分により積層板
５が伸縮することはほとんどなく、浴槽の寸法安定性を
高めることができるとともに、積層板５内部での吸水に
よる変色や腐朽を防止することができ、耐久性の向上を
図ることができる。
また、塗料の塗装回数および塗布量が少なくと済むの
で、その作業の簡略化およびコストダウン化を図ること
ができるとともに、木質材特有の温かい肌触り感や木目
等による木質感を良好に維持することができる。特に、
上記実施例では、積層板５の浴槽内面寄りの第１層目の
単板５a1として、それ自体強い耐水性を有する檜等の化
粧単板が用いられているので、無塗装の素地のままの状
態でも十分に使用することができる。
で、その作業の簡略化およびコストダウン化を図ること
ができるとともに、木質材特有の温かい肌触り感や木目
等による木質感を良好に維持することができる。特に、
上記実施例では、積層板５の浴槽内面寄りの第１層目の
単板５a1として、それ自体強い耐水性を有する檜等の化
粧単板が用いられているので、無塗装の素地のままの状
態でも十分に使用することができる。
尚、上記実施例では、積層板５において、浴槽内面寄り
の第１層目の単板５a1と第２層目の単板５a2との間に防
水性シート状物６を挿入したが、これに代えて第２層目
の単板５a2と第３層目の単板５a3との間に防水性シート
状物６を挿入したり、あるいは両方の単板間に各々防水
性シート状物６を挿入したりしてもよいのは勿論であ
る。
の第１層目の単板５a1と第２層目の単板５a2との間に防
水性シート状物６を挿入したが、これに代えて第２層目
の単板５a2と第３層目の単板５a3との間に防水性シート
状物６を挿入したり、あるいは両方の単板間に各々防水
性シート状物６を挿入したりしてもよいのは勿論であ
る。
また、上記実施例では、本考案を、浴槽本体１が４枚の
側板２，２，…と１枚の底板３とにより箱状に組立てて
なる場合に適用したが、第４図に示す如く浴槽本体１の
相対向する側板２，２と底板３とが一枚の積層板５によ
り連続して形成された場合にも適用できる。
側板２，２，…と１枚の底板３とにより箱状に組立てて
なる場合に適用したが、第４図に示す如く浴槽本体１の
相対向する側板２，２と底板３とが一枚の積層板５によ
り連続して形成された場合にも適用できる。
（考案の効果） 以上の如く、本考案の木製浴槽によれば、浴槽本体を構
成する積層板の浴槽内面寄りの単板間に防水性シート状
物が挿入されていることによって、積層板の浴槽内面に
塗料を何回も重ね塗りすることなく、積層板内部への水
の浸透を確実にかつ永続的に防止することができるの
で、耐久性の向上を図ることができるとともに、木質感
や肌触り感を良好に維持でき、また塗装仕上げの簡略化
およびコストダウン化にも寄与できるものである。
成する積層板の浴槽内面寄りの単板間に防水性シート状
物が挿入されていることによって、積層板の浴槽内面に
塗料を何回も重ね塗りすることなく、積層板内部への水
の浸透を確実にかつ永続的に防止することができるの
で、耐久性の向上を図ることができるとともに、木質感
や肌触り感を良好に維持でき、また塗装仕上げの簡略化
およびコストダウン化にも寄与できるものである。
図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は木製浴槽
の斜視図、第２図は第１図のII-II線における断面図、
第３図は積層板の拡大断面図であり、第４図は変形例を
示す第１図相当図である。 １……浴槽本体、５……積層板、６……防水性シート状
物。
の斜視図、第２図は第１図のII-II線における断面図、
第３図は積層板の拡大断面図であり、第４図は変形例を
示す第１図相当図である。 １……浴槽本体、５……積層板、６……防水性シート状
物。
Claims (1)
- 【請求項１】浴槽本体が複数枚の単板を積層接着してな
る積層板によって構成され、該積層板の浴槽内面寄りの
単板間に防水性シート状物が挿入されていることを特徴
とする木製浴槽。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986186271U JPH064787Y2 (ja) | 1986-12-03 | 1986-12-03 | 木製浴槽 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986186271U JPH064787Y2 (ja) | 1986-12-03 | 1986-12-03 | 木製浴槽 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6391093U JPS6391093U (ja) | 1988-06-13 |
| JPH064787Y2 true JPH064787Y2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=31135678
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986186271U Expired - Lifetime JPH064787Y2 (ja) | 1986-12-03 | 1986-12-03 | 木製浴槽 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH064787Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60199422A (ja) * | 1984-03-23 | 1985-10-08 | アミノ鉄工株式会社 | 浴槽 |
-
1986
- 1986-12-03 JP JP1986186271U patent/JPH064787Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6391093U (ja) | 1988-06-13 |
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