JP2516001Y2 - 木質化粧板 - Google Patents
木質化粧板Info
- Publication number
- JP2516001Y2 JP2516001Y2 JP1986003694U JP369486U JP2516001Y2 JP 2516001 Y2 JP2516001 Y2 JP 2516001Y2 JP 1986003694 U JP1986003694 U JP 1986003694U JP 369486 U JP369486 U JP 369486U JP 2516001 Y2 JP2516001 Y2 JP 2516001Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- veneer
- wood
- base material
- decorative
- softwood
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Floor Finish (AREA)
- Finished Plywoods (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、床材，壁材等住宅の内装に用いられる木
質化粧板に関するものである。
質化粧板に関するものである。
（従来の技術） 従来の床材，壁材等の木質懸想板はラワン、カポール
等の南洋材の丸太から得られた優良な単板によって構成
された合板を基材とし、その表面を美麗な化粧単板によ
り、被覆することによって用いられているのが一般的で
ある。しかしながら、近年の南洋材原木や枯渇や、産出
国の資源ナショナリズム等により、優良な南洋材合板の
製造が困難な状況にある。
等の南洋材の丸太から得られた優良な単板によって構成
された合板を基材とし、その表面を美麗な化粧単板によ
り、被覆することによって用いられているのが一般的で
ある。しかしながら、近年の南洋材原木や枯渇や、産出
国の資源ナショナリズム等により、優良な南洋材合板の
製造が困難な状況にある。
また、合板用に使用される南洋材は、一般に淡赤色〜
暗赤褐色をしており、表面の化粧単板として例えば針葉
樹材等の淡黄白色の材を用いた場合には、基材合板と化
粧単板との間に非常に大きな違和感があり高級感が出な
い。
暗赤褐色をしており、表面の化粧単板として例えば針葉
樹材等の淡黄白色の材を用いた場合には、基材合板と化
粧単板との間に非常に大きな違和感があり高級感が出な
い。
更に、これら南洋産広葉樹は、針葉樹に比べ一般に高
比重であり、材が固いため各種木工用刃物による加工性
が悪いという問題点があった。
比重であり、材が固いため各種木工用刃物による加工性
が悪いという問題点があった。
これらの対策として、比較的入手が容易で材色も薄く
加工も容易なカラマツ，ベイマツ等の針葉樹材から得ら
れた単板によって構成された単板積層材を基材として使
用することが検討されているが、通常の針葉樹単板は生
節や、死節が欠落して生じた抜節等の単板欠損部分等の
欠点（５）が散在しているため、これらの単板によって
構成された単板積層材を基材として1mm程度以下の比較
的薄い化粧単板を接着すると、これら欠点部分が表面か
ら透視できたり、微妙な凹凸（６）を生じ、良好な化粧
面が得られないという欠点を有している。また、たとえ
無欠点の単板を用いて構成された単板積層材を基材とし
て使用しても、針葉樹材特有の軟質な春材部と硬質な夏
材部とによる木目模様を有しているため、この模様が化
粧面に浮き出て、いずれにせよ良好な化粧面を得ること
が出来ないという問題点を有している。
加工も容易なカラマツ，ベイマツ等の針葉樹材から得ら
れた単板によって構成された単板積層材を基材として使
用することが検討されているが、通常の針葉樹単板は生
節や、死節が欠落して生じた抜節等の単板欠損部分等の
欠点（５）が散在しているため、これらの単板によって
構成された単板積層材を基材として1mm程度以下の比較
的薄い化粧単板を接着すると、これら欠点部分が表面か
ら透視できたり、微妙な凹凸（６）を生じ、良好な化粧
面が得られないという欠点を有している。また、たとえ
無欠点の単板を用いて構成された単板積層材を基材とし
て使用しても、針葉樹材特有の軟質な春材部と硬質な夏
材部とによる木目模様を有しているため、この模様が化
粧面に浮き出て、いずれにせよ良好な化粧面を得ること
が出来ないという問題点を有している。
（考案が解決しようという問題点） そこでこの考案は、各種の欠点を有する針葉樹単板を
形成する際に、表面単板を南洋材単板とすることによ
り、針葉樹単板の欠点を防止し、安価で高級感があり、
加工性に優れた化粧板を得ようとするものである。
形成する際に、表面単板を南洋材単板とすることによ
り、針葉樹単板の欠点を防止し、安価で高級感があり、
加工性に優れた化粧板を得ようとするものである。
（問題点を解決するための手段） 以下、この考案の一実施例を図面に従って説明する
と、第１図に示すように、木質単板積層材からなる基材
と該基材の表面に化粧単板を接着した木質化粧板におい
て、該基材の第一層を無欠点の南洋材単板（３）を使用
し、他の層には針葉樹単板（４）を用いるものより構成
される。
と、第１図に示すように、木質単板積層材からなる基材
と該基材の表面に化粧単板を接着した木質化粧板におい
て、該基材の第一層を無欠点の南洋材単板（３）を使用
し、他の層には針葉樹単板（４）を用いるものより構成
される。
これら基材の表面には化粧単板（１）を接着するもの
である。
である。
ここで南洋材の無欠点単板（３）の厚みが薄すぎると、
真下の針葉樹単板（４）の欠点（５）を完全に防止しき
れず、高価な化粧単板の厚みを厚くしなければならずコ
スト高になる。
真下の針葉樹単板（４）の欠点（５）を完全に防止しき
れず、高価な化粧単板の厚みを厚くしなければならずコ
スト高になる。
また、南洋材単板（３）の厚みが厚すぎると、断面に
南洋材の層が明瞭に出現し、見苦しくなるため、その厚
みは１〜2mm程度が望ましい。また、化粧単板（１）に
基材に積層する針葉樹単板（４）の色とほぼ同色の単板
を使用した場合には、より一層一体感を高め高級感を出
すことが可能である。
南洋材の層が明瞭に出現し、見苦しくなるため、その厚
みは１〜2mm程度が望ましい。また、化粧単板（１）に
基材に積層する針葉樹単板（４）の色とほぼ同色の単板
を使用した場合には、より一層一体感を高め高級感を出
すことが可能である。
尚、ここで使用する南洋材単板は、基材製造時に針葉
樹単板と一体的に形成しても、また、予め針葉樹単板の
みの単板積層材を製造しておき、化粧単板の接着と同時
に南洋材単板の接着を行っても良い。
樹単板と一体的に形成しても、また、予め針葉樹単板の
みの単板積層材を製造しておき、化粧単板の接着と同時
に南洋材単板の接着を行っても良い。
更に、単板積層材を構成する各単板の繊維方向が、概
ね平行になるように構成しておけば、ほぼ無垢材と同様
の外観と加工性を付与することが出来る。一方、反り，
狂い等の発生が懸念される場合は、単板積層材を構成す
る単板の一部を他の単板の繊維方向と概ね直交するよう
に構成しておくことによって防止出来る。
ね平行になるように構成しておけば、ほぼ無垢材と同様
の外観と加工性を付与することが出来る。一方、反り，
狂い等の発生が懸念される場合は、単板積層材を構成す
る単板の一部を他の単板の繊維方向と概ね直交するよう
に構成しておくことによって防止出来る。
こうして得られた化粧板は、必要に応じ施工性を高め
るための実加工や表面の保護のための塗装等を行ってお
くことが望ましい。
るための実加工や表面の保護のための塗装等を行ってお
くことが望ましい。
（考案の効果） この考案によると、南洋材から得られた優良な単板を
表面単板とすることにより、その他の層を、入手しやす
く、材色も薄く、加工性にも優れている反面、生節や抜
節や春材と夏材の硬軟差という欠点を有する針葉樹単板
によって構成された単板積層材を基材として使用して
も、針葉樹単板の欠点が、比較的薄い化粧単板を使用し
た場合でも化粧面に現れることを防止出来るという効果
を奏する。
表面単板とすることにより、その他の層を、入手しやす
く、材色も薄く、加工性にも優れている反面、生節や抜
節や春材と夏材の硬軟差という欠点を有する針葉樹単板
によって構成された単板積層材を基材として使用して
も、針葉樹単板の欠点が、比較的薄い化粧単板を使用し
た場合でも化粧面に現れることを防止出来るという効果
を奏する。
第１図は、この考案の一実施例を示す断面図、第２図
は、従来例を示す断面図である。 １……化粧単板、２……化粧板、３……南洋材単板、４
……針葉樹単板、５……針葉樹単板の各種欠点、６……
化粧面の凹凸
は、従来例を示す断面図である。 １……化粧単板、２……化粧板、３……南洋材単板、４
……針葉樹単板、５……針葉樹単板の各種欠点、６……
化粧面の凹凸
Claims (4)
- 【請求項１】木質単板積層材からなる基材と該基材の表
面に化粧単板を接着した木質化粧板において、該基材の
第一層を無欠点の南洋材単板を用い、他の層には針葉樹
単板を用いることを特徴とする木質化粧板。 - 【請求項２】基材を構成する木質単板積層材のそれぞれ
単板の繊維方向がすべて概ね平行になるように構成した
ことを特徴とする請求項１記載の木質化粧板。 - 【請求項３】基材を構成する木質単板積層材において、
単板の一部が他の単板と直交するよう構成されたことを
特徴とする請求項１記載の木質化粧板。 - 【請求項４】化粧単板が、基材を構成する針葉樹単板と
ほぼ同色の単板を使用することを特徴とする請求項１記
載の木質化粧板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986003694U JP2516001Y2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 木質化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986003694U JP2516001Y2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 木質化粧板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62115419U JPS62115419U (ja) | 1987-07-22 |
| JP2516001Y2 true JP2516001Y2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=30783686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986003694U Expired - Lifetime JP2516001Y2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 木質化粧板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2516001Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019031104A (ja) * | 2018-11-19 | 2019-02-28 | ニチハ株式会社 | 木質ボード及び化粧合板の製造方法 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2530952B2 (ja) * | 1991-08-28 | 1996-09-04 | 永大産業株式会社 | 複合板の製造方法及び複合板 |
| JP4965541B2 (ja) * | 2008-10-24 | 2012-07-04 | 住友林業株式会社 | 単板積層材 |
| CA3019340C (en) * | 2016-09-30 | 2021-08-03 | Daiken Corporation | Wood laminate material and method for manufacturing same |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS529911Y2 (ja) * | 1972-01-14 | 1977-03-02 | ||
| JPS4983373U (ja) * | 1972-11-16 | 1974-07-18 | ||
| JPS5244425Y2 (ja) * | 1973-10-09 | 1977-10-08 | ||
| JPS5231336U (ja) * | 1975-08-25 | 1977-03-04 | ||
| JPS58183816U (ja) * | 1982-06-02 | 1983-12-07 | 熱田 美憲 | 目空し張り用壁板 |
-
1986
- 1986-01-13 JP JP1986003694U patent/JP2516001Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019031104A (ja) * | 2018-11-19 | 2019-02-28 | ニチハ株式会社 | 木質ボード及び化粧合板の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62115419U (ja) | 1987-07-22 |
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