JP2000025013A - 四面複合積層材の製造方法 - Google Patents
四面複合積層材の製造方法Info
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- JP2000025013A JP2000025013A JP10211772A JP21177298A JP2000025013A JP 2000025013 A JP2000025013 A JP 2000025013A JP 10211772 A JP10211772 A JP 10211772A JP 21177298 A JP21177298 A JP 21177298A JP 2000025013 A JP2000025013 A JP 2000025013A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 この発明は、表面化粧加工処理あるいはモー
ルディング加工処理などが施される用材または部材の基
材あるいは心材として利用される、四面複合積層材の提
供。 【構成】 針葉樹、広葉樹あるいは両樹種混合の原料に
よる普通合板または構造用合板等を基材として用い、夫
々の基材の表裏面に硬質繊維板（ハードボード）または
中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（ファイバーボ
ード）を積層接着して積層材を設け、その積層材を、所
定の幅に縦挽きし、縦挽きされた縦挽き積層材の両側面
に、その側面幅に適合して切断した硬質繊維板（ハード
ボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板
（ファイバーボード）の側面幅貼り材を積層接着あるい
は、天然木の突板材またはロータリー・スライス単板な
どの縁貼り材を縁貼りしてなる。
ルディング加工処理などが施される用材または部材の基
材あるいは心材として利用される、四面複合積層材の提
供。 【構成】 針葉樹、広葉樹あるいは両樹種混合の原料に
よる普通合板または構造用合板等を基材として用い、夫
々の基材の表裏面に硬質繊維板（ハードボード）または
中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（ファイバーボ
ード）を積層接着して積層材を設け、その積層材を、所
定の幅に縦挽きし、縦挽きされた縦挽き積層材の両側面
に、その側面幅に適合して切断した硬質繊維板（ハード
ボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板
（ファイバーボード）の側面幅貼り材を積層接着あるい
は、天然木の突板材またはロータリー・スライス単板な
どの縁貼り材を縁貼りしてなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築用材である
造作材、建具材、室内ドア、クロゼットドアおよび家具
・木工材、あるいは弱電、音響、ＯＡ機器などに付属す
るキャビネット類、ラック類、あるいは広告用ディスプ
レーボード、パチンコ・スロットマシン遊戯台などにお
いて、表面化粧加工処理あるいはモールディング加工処
理などが施される用材または部材の基材あるいは心材と
して利用される、四面複合積層材に関する。
造作材、建具材、室内ドア、クロゼットドアおよび家具
・木工材、あるいは弱電、音響、ＯＡ機器などに付属す
るキャビネット類、ラック類、あるいは広告用ディスプ
レーボード、パチンコ・スロットマシン遊戯台などにお
いて、表面化粧加工処理あるいはモールディング加工処
理などが施される用材または部材の基材あるいは心材と
して利用される、四面複合積層材に関する。
【０００２】従来、合板あるいは単板積層材による基材
の表裏面に木質繊維板を接着してなる積層材は、表面が
平滑で化粧性が良好であることから、塩化ビニールシー
ト、突板、化粧紙などの表面貼り加工などの２次加工処
理が施され、建築用、家具用材などに利用されてきた。
の表裏面に木質繊維板を接着してなる積層材は、表面が
平滑で化粧性が良好であることから、塩化ビニールシー
ト、突板、化粧紙などの表面貼り加工などの２次加工処
理が施され、建築用、家具用材などに利用されてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基材に
用いられる木質材は湿気などの吸水による繊維方向に対
して垂直の方向の膨脹率が大きく、寸法安定性に欠ける
上、木質繊維板が接着されていない両側面の２次加工処
理においては、仕上り面に凹凸現象が生じ易いものであ
った。
用いられる木質材は湿気などの吸水による繊維方向に対
して垂直の方向の膨脹率が大きく、寸法安定性に欠ける
上、木質繊維板が接着されていない両側面の２次加工処
理においては、仕上り面に凹凸現象が生じ易いものであ
った。
【０００４】特に、針葉樹を原料とする合板あるいは単
板積層材を基材に用いた積層材においては、節、抜け
節、木理の凹凸などが存在するため、従来の積層材の側
面での２次加工処理では、表面性が悪く、仕上り面に不
都合が生じるものであった。
板積層材を基材に用いた積層材においては、節、抜け
節、木理の凹凸などが存在するため、従来の積層材の側
面での２次加工処理では、表面性が悪く、仕上り面に不
都合が生じるものであった。
【０００５】さらに、パーティクルボードなどの木質削
片板を基材に用いた積層材においては、吸湿、吸水によ
る寸法変化または側面部に粗い木材小片が現出するなど
の不都合が生じるものであった。
片板を基材に用いた積層材においては、吸湿、吸水によ
る寸法変化または側面部に粗い木材小片が現出するなど
の不都合が生じるものであった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】針葉樹、広葉樹あるいは
両樹種混合の原料による普通合板または構造用合板を基
材として用い、あるいは単板積層材（ＬＶＬ）を基材と
して用い、あるいはパーティクルボードまたは配向性ス
ラントボード（ＯＳＢ）などの木質削片板を基材として
用い、夫々の基材の表裏面に硬質繊維板（ハードボー
ド）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（フ
ァイバーボード）を積層接着して積層材を設け、その積
層材を、所定の幅に縦挽きし、縦挽きされた縦挽き積層
材の両側面に、その側面幅に適合して切断した硬質繊維
板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの
木質繊維板（ファイバーボード）の側面幅貼り材を積層
接着あるいは、天然木の突板材またはロータリー・スラ
イス単板などの縁貼り材を縁貼りしてなる四面複合積層
材の製造方法にある。
両樹種混合の原料による普通合板または構造用合板を基
材として用い、あるいは単板積層材（ＬＶＬ）を基材と
して用い、あるいはパーティクルボードまたは配向性ス
ラントボード（ＯＳＢ）などの木質削片板を基材として
用い、夫々の基材の表裏面に硬質繊維板（ハードボー
ド）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（フ
ァイバーボード）を積層接着して積層材を設け、その積
層材を、所定の幅に縦挽きし、縦挽きされた縦挽き積層
材の両側面に、その側面幅に適合して切断した硬質繊維
板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの
木質繊維板（ファイバーボード）の側面幅貼り材を積層
接着あるいは、天然木の突板材またはロータリー・スラ
イス単板などの縁貼り材を縁貼りしてなる四面複合積層
材の製造方法にある。
【０００７】合板、単板積層材あるいは木質削片板を基
材として用い、その基材の表裏面に硬質繊維板（ハード
ボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板
（ファイバーボード）を積層接着してなる積層材の製造
工程における基材の厚さは、積層される硬質繊維板（ハ
ードボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊
維板の厚さに応じて設定してもよいものである。
材として用い、その基材の表裏面に硬質繊維板（ハード
ボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板
（ファイバーボード）を積層接着してなる積層材の製造
工程における基材の厚さは、積層される硬質繊維板（ハ
ードボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊
維板の厚さに応じて設定してもよいものである。
【０００８】積層材の製造工程における縦挽き幅は、縦
挽き後の積層接着あるいは縁貼りに用いられる硬質繊維
板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの
木質繊維板の厚さに応じて設定してもよいものである。
挽き後の積層接着あるいは縁貼りに用いられる硬質繊維
板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの
木質繊維板の厚さに応じて設定してもよいものである。
【０００９】積層接着工程における基材の長さは、硬質
繊維板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）な
どの木質繊維板の長さに合わせて設定され、長さの満た
ない基材は、フィンガージョイント、スカーフジョイン
トまたは合いじゃくりなどの適宜手段で縦継ぎされ、こ
れら基材の表裏面に硬質繊維板（ハードボード）または
中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（ファイバーボ
ード）を積層接着してもよいものである。
繊維板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）な
どの木質繊維板の長さに合わせて設定され、長さの満た
ない基材は、フィンガージョイント、スカーフジョイン
トまたは合いじゃくりなどの適宜手段で縦継ぎされ、こ
れら基材の表裏面に硬質繊維板（ハードボード）または
中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（ファイバーボ
ード）を積層接着してもよいものである。
【００１０】合板、単板積層材あるいは木質削片板によ
る基材表裏面に硬質繊維板（ハードボード）または中質
繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板が積層接着された積
層材を、所定の幅に縦挽きし、硬質繊維板（ハードボー
ド）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板を積
層接着あるいは天然木の突板材またはロータリー・スラ
イス単板などの縁貼り材を縁貼りしてなる四面積層材の
製造工程において、縁貼り用木質繊維板の幅は、縦挽き
された積層材の厚さと同一厚に仕上げられる厚みに設定
してもよいものである。
る基材表裏面に硬質繊維板（ハードボード）または中質
繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板が積層接着された積
層材を、所定の幅に縦挽きし、硬質繊維板（ハードボー
ド）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板を積
層接着あるいは天然木の突板材またはロータリー・スラ
イス単板などの縁貼り材を縁貼りしてなる四面積層材の
製造工程において、縁貼り用木質繊維板の幅は、縦挽き
された積層材の厚さと同一厚に仕上げられる厚みに設定
してもよいものである。
【００１１】四面複合積層材の最終用途に応じて積層接
着あるいは縁貼り用木質繊維板の厚さは設定され、側面
部にモールディング加工あるいは面取加工を施す場合等
の最終用途に応じて硬質繊維板（ハードボード）または
中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板の厚さを増すこ
とを可能としてもよいものである。
着あるいは縁貼り用木質繊維板の厚さは設定され、側面
部にモールディング加工あるいは面取加工を施す場合等
の最終用途に応じて硬質繊維板（ハードボード）または
中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板の厚さを増すこ
とを可能としてもよいものである。
【００１２】
【発明の実施の態様】針葉樹、広葉樹あるいは両樹種混
合の原料による普通合板または構造用合板を基材として
用い、夫々の基材の表裏面に硬質繊維板（ハードボー
ド）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（フ
ァイバーボード）を積層接着して積層材を設け、その積
層材を、所定の幅に縦挽きし、縦挽きされた縦挽き積層
材の両側面に、その側面幅に適合して切断した硬質繊維
板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの
木質繊維板（ファイバーボード）の側面幅貼り材を積層
接着あるいは縁貼りしてなる四面複合積層材の製造方
法。
合の原料による普通合板または構造用合板を基材として
用い、夫々の基材の表裏面に硬質繊維板（ハードボー
ド）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（フ
ァイバーボード）を積層接着して積層材を設け、その積
層材を、所定の幅に縦挽きし、縦挽きされた縦挽き積層
材の両側面に、その側面幅に適合して切断した硬質繊維
板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの
木質繊維板（ファイバーボード）の側面幅貼り材を積層
接着あるいは縁貼りしてなる四面複合積層材の製造方
法。
【００１３】
【実施例】以下、この発明の四面複合積層材の製造方法
について、実施の一例である図面により説明すると、図
１〜図５は、針葉樹の原料による７層の針葉樹合板１を
製造し、これを基材２として用いる場合の製造方法を示
し、その基材２の表裏面に中質繊維板（ＭＤＦ）３、３
を積層接着して積層材４を製造し、その積層材４を所定
の幅に縦挽きし、縦挽きされた縦挽き積層材５を製造
し、この縦挽き積層材５の両側面に、その側面幅に適合
して切断した中質繊維板（ＭＤＦ）側面幅貼り材６、６
を積層接着して第１実施例の四面複合積層材７を製造す
るものである。
について、実施の一例である図面により説明すると、図
１〜図５は、針葉樹の原料による７層の針葉樹合板１を
製造し、これを基材２として用いる場合の製造方法を示
し、その基材２の表裏面に中質繊維板（ＭＤＦ）３、３
を積層接着して積層材４を製造し、その積層材４を所定
の幅に縦挽きし、縦挽きされた縦挽き積層材５を製造
し、この縦挽き積層材５の両側面に、その側面幅に適合
して切断した中質繊維板（ＭＤＦ）側面幅貼り材６、６
を積層接着して第１実施例の四面複合積層材７を製造す
るものである。
【００１４】前記実施例の針葉樹合板１は、針葉樹の原
料による７層の合板について説明したが、樹種について
は、広葉樹の単種を原料としたものでも、また広葉樹と
針葉樹を混合した原料によるものでもよいものである。
また積層の段数についても、７層に限定するものではな
い。
料による７層の合板について説明したが、樹種について
は、広葉樹の単種を原料としたものでも、また広葉樹と
針葉樹を混合した原料によるものでもよいものである。
また積層の段数についても、７層に限定するものではな
い。
【００１５】前記針葉樹合板１または広葉樹あるいは両
樹種混合の原料による合板により製造した基材の表裏面
には、硬質繊維板（ハードボード）を積層接着して積層
材（図示ない）を製造し、その積層材を、前記中質繊維
板（ＭＤＦ）３、３を積層接着するのと同様に、所定の
幅に縦挽きし、縦挽きされた縦挽き積層材を製造し、こ
の縦挽き積層材の両側面に、その側面幅に適合して切断
した硬質繊維板（ハードボード）側面幅貼り材を積層接
着してもよく、また天然木の突板材またはロータリー・
スライス単板などの縁貼り材を縁貼りしてもよい。
樹種混合の原料による合板により製造した基材の表裏面
には、硬質繊維板（ハードボード）を積層接着して積層
材（図示ない）を製造し、その積層材を、前記中質繊維
板（ＭＤＦ）３、３を積層接着するのと同様に、所定の
幅に縦挽きし、縦挽きされた縦挽き積層材を製造し、こ
の縦挽き積層材の両側面に、その側面幅に適合して切断
した硬質繊維板（ハードボード）側面幅貼り材を積層接
着してもよく、また天然木の突板材またはロータリー・
スライス単板などの縁貼り材を縁貼りしてもよい。
【００１６】前記針葉樹合板１または広葉樹あるいは両
樹種混合の原料による合板の代わりに、単板積層材（Ｌ
ＶＬ）を基材として用い、あるいはパーティクルボード
またはスラントボードなどの木質削片板を基材として用
いてもよいものである。
樹種混合の原料による合板の代わりに、単板積層材（Ｌ
ＶＬ）を基材として用い、あるいはパーティクルボード
またはスラントボードなどの木質削片板を基材として用
いてもよいものである。
【００１７】単板積層材（ＬＶＬ）を基材として用い、
あるいはパーティクルボードまたはスラントボードなど
の木質削片板を基材として用いた実施例においても、針
葉樹合板１を基材２に構成した場合と同様に、その基材
の表裏面に硬質繊維板（ハードボード）または中質繊維
板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（ファイバーボード）を
積層接着して積層材を製造し、その積層材を所定の幅に
縦挽きし、縦挽きされた縦挽き積層材を製造し、この縦
挽き積層材の両側面に、その側面幅に適合して切断した
硬質繊維板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤ
Ｆ）などの木質繊維板（ファイバーボード）側面幅貼り
材を積層接着してもよいものである。
あるいはパーティクルボードまたはスラントボードなど
の木質削片板を基材として用いた実施例においても、針
葉樹合板１を基材２に構成した場合と同様に、その基材
の表裏面に硬質繊維板（ハードボード）または中質繊維
板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（ファイバーボード）を
積層接着して積層材を製造し、その積層材を所定の幅に
縦挽きし、縦挽きされた縦挽き積層材を製造し、この縦
挽き積層材の両側面に、その側面幅に適合して切断した
硬質繊維板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤ
Ｆ）などの木質繊維板（ファイバーボード）側面幅貼り
材を積層接着してもよいものである。
【００１８】前記実施例の説明で合板、単板積層材ある
いは木質削片板を基材として用い、その基材の表裏面に
硬質繊維板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤ
Ｆ）などの木質繊維板（ファイバーボード）を積層接着
してなる積層材の製造工程における基材の厚さは、積層
される硬質繊維板（ハードボード）または中質繊維板
（ＭＤＦ）などの木質繊維板（ファイバーボード）の厚
さに応じて設定されるものである。
いは木質削片板を基材として用い、その基材の表裏面に
硬質繊維板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤ
Ｆ）などの木質繊維板（ファイバーボード）を積層接着
してなる積層材の製造工程における基材の厚さは、積層
される硬質繊維板（ハードボード）または中質繊維板
（ＭＤＦ）などの木質繊維板（ファイバーボード）の厚
さに応じて設定されるものである。
【００１９】前記実施例の積層材の製造工程における縦
挽き幅は、縦挽き後の積層接着あるいは縁貼りに用いら
れる硬質繊維板（ハードボード）または中質繊維板（Ｍ
ＤＦ）などの木質繊維板（ファイバーボード）木質繊維
板の厚さに応じて設定されるものである。
挽き幅は、縦挽き後の積層接着あるいは縁貼りに用いら
れる硬質繊維板（ハードボード）または中質繊維板（Ｍ
ＤＦ）などの木質繊維板（ファイバーボード）木質繊維
板の厚さに応じて設定されるものである。
【００２０】前記実施例の積層接着工程における基材の
長さは、木質繊維板の長さに合わせて設定され、長さの
満たない基材は、フィンガージョイント、スカーフジョ
イントまたは合いじゃくりなどの適宜手段で縦継ぎさ
れ、これら基材の表裏面に硬質繊維板（ハードボード）
または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（ファイ
バーボード）を積層接着するものである。
長さは、木質繊維板の長さに合わせて設定され、長さの
満たない基材は、フィンガージョイント、スカーフジョ
イントまたは合いじゃくりなどの適宜手段で縦継ぎさ
れ、これら基材の表裏面に硬質繊維板（ハードボード）
または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（ファイ
バーボード）を積層接着するものである。
【００２１】前記実施例の合板、単板積層材あるいは木
質削片板による基材表裏面に木質繊維板が積層接着され
た積層材を、所定の幅に縦挽きし、木質繊維板を積層接
着あるいは縁貼りしてなる四面積層材の製造工程におい
て、縁貼り用木質繊維板の幅は、縦挽きされた積層材の
厚さと同一厚に仕上げられる厚みに設定するものであ
る。
質削片板による基材表裏面に木質繊維板が積層接着され
た積層材を、所定の幅に縦挽きし、木質繊維板を積層接
着あるいは縁貼りしてなる四面積層材の製造工程におい
て、縁貼り用木質繊維板の幅は、縦挽きされた積層材の
厚さと同一厚に仕上げられる厚みに設定するものであ
る。
【００２２】前記実施例の四面複合積層材の最終用途に
応じて積層接着あるいは縁貼り用木質繊維板の厚さを設
定し、側面部にモールディング加工あるいは面取加工を
施す場合等の最終用途に応じて木質繊維板の厚さを増す
ことが可能とするものである。
応じて積層接着あるいは縁貼り用木質繊維板の厚さを設
定し、側面部にモールディング加工あるいは面取加工を
施す場合等の最終用途に応じて木質繊維板の厚さを増す
ことが可能とするものである。
【００２３】
【発明の効果】この発明の四面複合積層材は、以上のよ
うになるから、積層材の表裏面のみならず、積層材の両
側面に木質繊維板を積層接着あるいは縁貼りを施すもの
であり、外層部の全ての面に木質繊維板か配されること
になり、内層部の基材と外層部の木質繊維板の欠点が相
補われ、かつ長所が組み合わせられるため、物理的性能
および寸法安定性が向上し、外層部表面全てに高い平滑
性が得られる。この結果、塩化ビニールシート、突板、
化粧紙などの化粧シートによる表面貼り加工、表面転写
加工、表面印刷加工、表面塗装加工、表面エンボス加工
などの表面加工処理を容易にすることができ、良好な仕
上り面を得ることができる。
うになるから、積層材の表裏面のみならず、積層材の両
側面に木質繊維板を積層接着あるいは縁貼りを施すもの
であり、外層部の全ての面に木質繊維板か配されること
になり、内層部の基材と外層部の木質繊維板の欠点が相
補われ、かつ長所が組み合わせられるため、物理的性能
および寸法安定性が向上し、外層部表面全てに高い平滑
性が得られる。この結果、塩化ビニールシート、突板、
化粧紙などの化粧シートによる表面貼り加工、表面転写
加工、表面印刷加工、表面塗装加工、表面エンボス加工
などの表面加工処理を容易にすることができ、良好な仕
上り面を得ることができる。
【００２４】さらに、この発明による四面複合積層材で
は、表面加工処理の前工程におけるモールディング加工
あるいは面取加工を施すことが容易であり、平滑で良好
な仕上り結果をうることができる。
は、表面加工処理の前工程におけるモールディング加工
あるいは面取加工を施すことが容易であり、平滑で良好
な仕上り結果をうることができる。
【００２５】従来技術による積層材の問題点の一つし
て、寸法安定性に欠けるとの指摘がなされているが、こ
の中で積層材の長さ方向および幅方向に対する反り、曲
りが発生し、利用分野において精度への信頼性が欠けて
いた問題がこの発明による四面複合積層材に解消される
のである。
て、寸法安定性に欠けるとの指摘がなされているが、こ
の中で積層材の長さ方向および幅方向に対する反り、曲
りが発生し、利用分野において精度への信頼性が欠けて
いた問題がこの発明による四面複合積層材に解消される
のである。
【００２６】従来の積層材の基材として用いられる単板
積層材は、通常、荷重作用方向、使用条件の水平方向
（平使い）を用いるが、この発明による四面積層材にお
いては、単板積層材を使用条件の垂直方向（縦使い）に
用いることが初めて確実になったのである。
積層材は、通常、荷重作用方向、使用条件の水平方向
（平使い）を用いるが、この発明による四面積層材にお
いては、単板積層材を使用条件の垂直方向（縦使い）に
用いることが初めて確実になったのである。
【００２７】この発明による四面複合積層材において、
単板積層材の縦使いによる問題点である積層材の長さ方
向および幅方向に対する反り、曲りの発生を防ぎ、長さ
方向の真直性を得ることができ、特に、精度および物理
的性能が要求される利用分野に供給することができる。
単板積層材の縦使いによる問題点である積層材の長さ方
向および幅方向に対する反り、曲りの発生を防ぎ、長さ
方向の真直性を得ることができ、特に、精度および物理
的性能が要求される利用分野に供給することができる。
【図１】この発明の四面複合積層材の製造方法の第１の
実施例を示すもので、針葉樹合板を基材に、その表裏面
に中質繊維板（ＭＤＦ）を対面させた状態を説明する斜
視図である。
実施例を示すもので、針葉樹合板を基材に、その表裏面
に中質繊維板（ＭＤＦ）を対面させた状態を説明する斜
視図である。
【図２】同じく、針葉樹合板を基材にの表裏面に中質繊
維板（ＭＤＦ）を積層接着して積層材を製造した状態を
説明する斜視図である。
維板（ＭＤＦ）を積層接着して積層材を製造した状態を
説明する斜視図である。
【図３】同じく、積層材を所定の幅に縦挽きし、縦挽き
積層材を製造する状態を説明する斜視図である。
積層材を製造する状態を説明する斜視図である。
【図４】同じく、縦挽き積層材の両側面に、中質繊維板
（ＭＤＦ）側面幅貼り材を積層接着する状態を説明する
斜視図である。
（ＭＤＦ）側面幅貼り材を積層接着する状態を説明する
斜視図である。
【図５】この発明の第１実施例の製造方法により製造し
た四面複合積層材の斜視図である。
た四面複合積層材の斜視図である。
【図６】この発明の第１実施例の製造方法により製造し
た四面複合積層材の拡大横断面図である。
た四面複合積層材の拡大横断面図である。
１ 針葉樹合板 ２ 基材 ３ 中質繊維板（ＭＤＦ） ４ 積層材 ５ 縦挽き積層材 ６ 中質繊維板（ＭＤＦ）側面幅貼り材 ７ 第１実施例の四面複合積層材
フロントページの続き Ｆターム(参考） 2B250 AA11 AA13 AA21 AA25 BA03 BA05 CA02 CA04 DA04 EA01 EA13 FA01 FA13 FA28 FA31 GA03 GA07 HA01 4F100 AP02A AP03B AP03C AP10A BA03 BA07 BA10B BA10C BA13 DB02 DB03 DB15 EH012 EJ323 GB08 GB48 JK15 JL01 JL04
Claims (6)
- 【請求項１】 針葉樹、広葉樹あるいは両樹種混合の原
料による普通合板または構造用合板を基材として用い、
あるいは単板積層材（ＬＶＬ）を基材として用い、ある
いはパーティクルボードまたは配向性スラントボード
（ＯＳＢ）などの木質削片板を基材として用い、夫々の
基材の表裏面に硬質繊維板（ハードボード）または中質
繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（ファイバーボー
ド）を積層接着して積層材を設け、その積層材を、所定
の幅に縦挽きし、縦挽きされた縦挽き積層材の両側面
に、その側面幅に適合して切断した硬質繊維板（ハード
ボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板
（ファイバーボード）の側面幅貼り材を積層接着あるい
は、天然木の突板材またはロータリー・スライス単板な
どの縁貼り材を縁貼りしてなる四面複合積層材の製造方
法。 - 【請求項２】 合板、単板積層材あるいは木質削片板を
基材として用い、その基材の表裏面に硬質繊維板（ハー
ドボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維
板（ファイバーボード）を積層接着してなる積層材の製
造工程における基材の厚さは、積層される硬質繊維板
（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木
質繊維板の厚さに応じて設定される請求項１の四面複合
積層材の製造方法。 - 【請求項３】 積層材の製造工程における縦挽き幅は、
縦挽き後の積層接着あるいは縁貼りに用いられる硬質繊
維板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）など
の木質繊維板の厚さに応じて設定される請求項１または
請求項２の四面複合積層材の製造方法。 - 【請求項４】 積層接着工程における基材の長さは、硬
質繊維板（ハードボード）または中質繊維板（ＭＤＦ）
などの木質繊維板の長さに合わせて設定され、長さの満
たない基材は、フィンガージョイント、スカーフジョイ
ントまたは合いじゃくりなどの適宜手段で縦継ぎされ、
これら基材の表裏面に硬質繊維板（ハードボード）また
は中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板（ファイバー
ボード）を積層接着する請求項１、請求項２または請求
項３の四面複合積層材の製造方法。 - 【請求項５】 合板、単板積層材あるいは木質削片板に
よる基材表裏面に硬質繊維板（ハードボード）または中
質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板が積層接着された
積層材を、所定の幅に縦挽きし、硬質繊維板（ハードボ
ード）または中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板を
積層接着あるいは天然木の突板材またはロータリー・ス
ライス単板などの縁貼り材を縁貼りしてなる四面積層材
の製造工程において、縁貼り用木質繊維板の幅は、縦挽
きされた積層材の厚さと同一厚に仕上げられる厚みに設
定される請求項１、請求項２、請求項３または請求項４
の四面複合積層材の製造方法。 - 【請求項６】 四面複合積層材の最終用途に応じて積層
接着あるいは縁貼り用木質繊維板の厚さは設定され、側
面部にモールディング加工あるいは面取加工を施す場合
等の最終用途に応じて硬質繊維板（ハードボード）また
は中質繊維板（ＭＤＦ）などの木質繊維板の厚さを増す
ことが可能である請求項１、請求項２、請求項３、請求
項４または請求項５の四面複合積層材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10211772A JP2000025013A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 四面複合積層材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10211772A JP2000025013A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 四面複合積層材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000025013A true JP2000025013A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16611345
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10211772A Pending JP2000025013A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 四面複合積層材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000025013A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003020738A (ja) * | 2001-07-06 | 2003-01-24 | Sumitomo Forestry Crest Co Ltd | 通気用胴縁及び該通気用胴縁の製造方法 |
| KR101114146B1 (ko) * | 2009-07-24 | 2012-02-20 | 나현주 | 패키지용 보드 및 이의 제조방법 |
| JP2012040793A (ja) * | 2010-08-20 | 2012-03-01 | Kutoku Corporation:Kk | 木質複合材 |
| KR20200091434A (ko) * | 2017-12-06 | 2020-07-30 | 마데카-마데이라 드 카사리아스 에스.에이. | 팔레트 블록, 팔레트 블록을 포함하는 팔레트, 및 팔레트를 획득하기 위한 방법 |
-
1998
- 1998-07-10 JP JP10211772A patent/JP2000025013A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003020738A (ja) * | 2001-07-06 | 2003-01-24 | Sumitomo Forestry Crest Co Ltd | 通気用胴縁及び該通気用胴縁の製造方法 |
| KR101114146B1 (ko) * | 2009-07-24 | 2012-02-20 | 나현주 | 패키지용 보드 및 이의 제조방법 |
| JP2012040793A (ja) * | 2010-08-20 | 2012-03-01 | Kutoku Corporation:Kk | 木質複合材 |
| KR20200091434A (ko) * | 2017-12-06 | 2020-07-30 | 마데카-마데이라 드 카사리아스 에스.에이. | 팔레트 블록, 팔레트 블록을 포함하는 팔레트, 및 팔레트를 획득하기 위한 방법 |
| JP2021513489A (ja) * | 2017-12-06 | 2021-05-27 | マデカ−マデイラ デ カシャリアス，エス．アー． | パレットブロック、それを含むパレット、およびそれらを得るためのプロセス |
| KR102559695B1 (ko) * | 2017-12-06 | 2023-07-25 | 마데카-마데이라 드 카사리아스 에스.에이. | 팔레트 블록, 팔레트 블록을 포함하는 팔레트, 및 팔레트를 획득하기 위한 방법 |
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