JP2021063401A - 床材用基材及び床材の製造方法 - Google Patents

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聖充 中嶋
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Abstract

【課題】入手が容易な基材で床材を製造することができる。【解決手段】矩形板状の第1基材10と、第1基材10の表面部に積層される、矩形状の第2基材11と、第2基材11の表面部に第1基材10と平面視で略全面が重なるように積層される、第1基材10と略同一寸法形状の第3基材12とを備え、第2基材11は、その短手方向の長さが第3基材12の短手方向の長さよりも短く形成され、平面視で第3基材12の短手方向の一方側の端部、及び長手方向の一方側の端部から突出する。【選択図】図1

Description

本発明は、床材用基材及び床材の製造方法に関する。
従来から、床に適した合板として、9mm厚、945mm×1840mmサイズの針葉樹からなるフロア用合板が知られている。このフロア用合板をギャングソーによって、313mm×1840mmサイズの合板に3分割している。そして、この313mmm×1840mmサイズの合板は、その表層部に、313mm×1840mmサイズのMDF(中密度繊維板)からなる表面材が接着剤で接着され、プレス複合し、さらにその上に、化粧材を接着している。
その後、長手方向一側面と短手方向一側面とに雄実を形成するとともに、長手方向他側面と短手方向他側面とに雌実を形成する床材としている(例えば、特許文献1)。
特開2018−53558号公報
上述したフロア用合板を用いた床材は、実を形成することによって、雄実部分を除く表面部の短手方向の長さは303mm程度となる。
近年、フロア用合板よりも、更に安価で流通量が多い普通合板を使用することが検討されつつある。この普通合板は様々な厚み、サイズのものが存在するが、上述したフロア用合板と近いサイズのものとしては、910mm×1820mmサイズのものが流通している。この普通用合板を均等に3分割した場合、切断刃によって短手方向の長さは、301mm〜302mmになり、実を形成すると更に短くなるので、この普通合板をフロア用合板の代わりにそのまま使用することはできなかった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、入手が容易な基材で製造することが可能な床材用基材及び床材の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る床材用基材は、矩形板状の第1基材と、第1基材の表面部に積層される矩形状の第2基材と、第2基材の表面部に第1基材と平面視で略全面が重なるように積層される第1基材と略同一寸法形状の第3基材とを備え、第2基材は、その短手方向の長さが第3基材の短手方向の長さよりも短く形成され、平面視で第3基材の短手方向の一方側の端部、及び長手方向の一方側の端部から突出する。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る床材の製造方法は、矩形状の木質合板を長手方向に沿って切断して、第1基材と、短手方向の長さが第1基材の短手方向の長さより短い第2基材と、第1基材と略同一寸法形状の第3基材とを形成し、第2基材が平面視で第1基材の短手方向の一方側の端部、及び長手方向の一方側の端部から突出するように、第1基材の表面部に取り付けられ、平面視で第1基材と重なるように、第2基材の表面部に第3基材を取り付け、第3基材の表面部に中間材を積層し、中間材の表面部に化粧材を積層する。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る他の床材の製造方法は、矩形状の木質合板を長手方向に沿って切断して、第1基材と、短手方向の長さが第1基材の短手方向の長さより短い第2基材と、第1基材と略同一寸法形状の第3基材と、短手方向の長さが第2基材の短手方向の長さより短い第4基材とを形成し、第2基材が第1基材の短手方向の一方側の端部、及び長手方向の一方側の端部から突出するように、第1基材の表面部に取り付けられ、第4基材が第2基材の短手方向の他方側、かつ、第2基材と平行に、第1基材の表面部に積層され、平面視で第1基材と重なるように、第2基材の表面部及び第4基材の表面部に第3基材を取り付け、第3基材の表面部に中間材を積層し、中間材の表面部に化粧材を積層する。
本発明に係る床材用基材及び床材の製造方法は、入手が容易な基材で床材を製造することができる。
実施の形態1に係る床材の斜視図である。 実施の形態1に係る床材用基材の平面図である。 実施の形態1に係る床材の側面図である。 実施の形態1に係る床材の接合構造を示す説明図である。 実施の形態1に係る床材の製造方法を示す説明図である。 実施の形態2に係る床材の斜視図である。 実施の形態2に係る床材の側面図である。 実施の形態2に係る床材の製造方法を示す説明図である。
以下、本実施の形態に係る床材用基材及び床材の製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施の形態で説明する構成は本発明の一例にすぎない。本発明は、以下の実施の形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る床材1の斜視図である。図1に示すように、実施の形態1に係る床材1は、床材用基材2と、中間材3と、化粧材4とを備えている。
実施の形態1に係る床材用基材2は、矩形板状の第1基材10と、第1基材10の表面部に積層される、矩形状の第2基材11と、第2基材11の表面部に第1基材10と平面視で略全面が重なるように積層される、第1基材10と略同一寸法形状の第3基材12とを備えている。
本明細書では、第3基材12側を表面側、第1基材10側を裏面側とし、第1基材10、第2基材11、第3基材12の順に積層することで床材用基材2が構成されている。第1基材10及び第2基材11間と、第2基材11及び第3基材12間は、それぞれ接着剤を介して接合されていることが好ましい。
第1基材10、第2基材11、第3基材12は、スギ、ヒノキ、カラマツ、トドマツなどの節の多い矩形状の針葉樹や、ラワンやシナなどの広葉樹などからなる普通合板が長手方向に沿って、複数に分割されることによって形成されている。実施の形態1では、例えば、長手方向の寸法が1820mm、短手方向の寸法が910mm、厚さ寸法が3mmである針葉樹からなる普通合板が長手方向に沿って3分割されて、そのうちの2つで略同一形状の第1基材10と第3基材12とを形成し、残りの1つで短手方向の寸法が第1基材
10及び第3基材12の短手方向の寸法よりも短い第2基材11を形成している。
ここで、実施の形態1では、第1基材10と第3基材11との短手方向の寸法はそれぞれ303mmである。また、本実施の形態で略同一寸法形状とは、第1基材10と第3基材11の寸法が0mm〜2mm程度だけ異なる場合も含まれる。つまり第3基材12が表面から視認されるので、木質床材として規定された303mmに対して、第1基材10は裏面なので第3基材12よりも若干小さい301mmというように2mm程度異なっていても略同一寸法形状である。
また、実施の形態1では、第2基材11の短手方向の寸法は300mm程度となるが、必ずしもこれに限らず切断刃によって298〜302mm程度になる。
第1基材10は、図1に示すように、短手方向の一方側の端部である第1側端部100と、短手方向の他方側の端部である第2側端部101と、長手方向の一方側の端部である第3側端部102と、長手方向の他方側の端部である第4側端部(図不示)とを有する。
第2基材11は、短手方向の一方側の端部である第1側端部110と、短手方向の他方側の端部である第2側端部111と、長手方向の一方側の端部である第3側端部112と、長手方向の他方側の端部である第4側端部113とを有する。
第3基材12は、短手方向の一方側の端部である第1側端部120と、短手方向の他方側の端部である第2側端部121と、長手方向の一方側の端部である第3側端部122と、長手方向の他方側の端部である第4側端部123とを有する。
ここで、第2基材11は、平面視で第3基材12の短手方向の一方側の端部(第1側端部)120、及び長手方向の一方側の端部(第3側端部)122から突出している。
第2基材11は、接着剤などにより第1基材10の表面部に取り付けられる。また、第2基材11は、第1基材10の表面部に圧着、加熱により固着されるようにしてもよく、特に限定されることはない。
また、第3基材12は、接着剤などにより第2基材11の表面部に取り付けられる。また、第3基材12は、第2基材11の表面部に圧着、加熱により固着されるようにしてもよく、特に限定されることはない。
図2は、実施の形態1に係る床材用基材2の平面図である。図2に示すように、第2基材11は、第3基材12の長手方向において平面視で重ならない第1突出部114と、短手方向において平面視で重ならない第2突出部115とを有する。
第1突出部114は、第3基材12の第1側端部120、及び第2基材11の第1側端部110との間の第2基材11のことである。また、第2突出部115は、第3基材12の第3側端部122、及び第2基材11の第3側端部112との間の第2基材11のことである。
第1突出部114及び第2突出部115は、平面視L字状で一体となるように露見している。
第3基材12の第1側端部120と、第2基材11の第1側端部110との間の寸法をaとし、第3基材12の第2側端部121と、第2基材11の第2側端部111の間の寸法をcとすると、aとcの寸法は、隣合う床材用基材2同士を接合させた際にaの部分が
隣合う床材用基材2のcの部分に隠れて露見できないよう、a≦cであるのが望ましい。これは、a>cであれば、隣合う床材1を接合させた際にaの部分が露見することとなり目隙となるからである。
同様に、第2基材11の第3側端部112と第3基材12の第3側端部122との間の寸法をbとし、第2基材11の第4側端部113と第3基材12の第4側端部123との間の寸法をdとすると、bとdの寸法は、隣合う床材用基材2同士を接合させた際にbの部分が隣合う床材用基材2のdの部分に隠れて露見できないよう、b≦dであるのが望ましい。これは、b>dであれば、隣合う床材1を接合させた際にbの部分が露見することとなり目隙となるからである。
図3は、実施の形態1に係る床材1を示す側面図である。図4は、実施の形態1に係る複数の床材1の接合構造を示す説明図である。図2及び図3に示すように、床材用基材2には、第1凹部130と第2凹部131とで構成された凹部13を有している。
図2及び図3に示すように、第1凹部130は、第1基材10の表面部と、第2基材11の第2側端部111と、第3基材12の裏面部とで形成されている空間であり、第2凹部131は、第1基材10の表面部と、第2基材11の第4側端部113と、第3基材12の裏面部とによって形成されている空間である。
こうした構造をとることによって、第1凹部130及び第2凹部131が雌実となるので、基材を切削することなく、床材1の雌実を形成することができる。
複数の床材用基材2を接合する場合、床材用基材2の第1凹部130に隣接する床材用基材2の第1突出部114が収容され、床材用基材2の第2凹部131に隣接する床材用基材2の第2突出部115が収容されて、複数の床材用基材2が接合される。
こうした構造をとることによって、合板を切削することなく、容易に雄実と雌実を形成することができるとともに、複数の床材1を容易に連結することができる。
図3に示すように、中間材3は、第3基材12の表面部に全面的に重なるように積層されている。中間材3の材質としては、例えば、MDF(Medium Density Fiberboard;中密度繊維板)が用いられる。中間材3の短手方向の寸法及び長手方向の寸法は、第3基材12と略同じであることが好ましい。例えば、本実施の形態の床材1では、中間材3は、長手方向の寸法が1820mmで、短手方向の寸法が303mmであることが好ましい。また、中間材3の厚さ方向の寸法は、2.7mmであることが好ましい。
化粧材4は、中間材3の表面部に全面的に重なるように接着剤などで取り付けられ、床材1の表面(化粧面)を構成する。化粧材4は、ナラ、オーク、チェリー、ブナなどの木材を薄くスライスした突板で形成される。なお、化粧材4は突板に限らず、木目模様を印刷した樹脂製または紙製のシートでもよい。また、化粧材4の寸法は、第3基材12の短手方向及び長手方向の寸法と略同じになるように形成されることが好ましい。
なお、実施の形態1では、長手方向の寸法が1820mmの普通合板を使用しているが、1820mmよりも長い場合でも適用できる。この場合は、1820mmになるように切断して使用すればよい。
また、実施の形態1では、厚さ寸法が3mmの普通合板を使用しているが、2.7mmや3.5mmでも良い。これらの場合、中間材3と化粧材4の厚みを適宜調整して床材1
全体の厚さを12mmとすればよい。なお、床材1全体の厚さは必ずしも12mmに限らず15mmや18mmでも良く、これらの場合、第1基材10と第2基材11と第3基材12とを加えた厚みに中間材3と化粧材4との厚みを加えて15mmや18mmになるように調整すれば良い。
(実施の形態1の床材1の製造方法)
図5に示すように、実施の形態1に係る床材1の製造方法は、次のような手順となっている。
図5(a)及び(b)に示すように、まず、長手方向の寸法が1820mm、短手方向の寸法が910mm、厚さ寸法が3mmである木質合板を長手方向に沿ってギャングソーなどにより3分割し、第1基材10と、短手方向の長さが第1基材10の短手方向の長さより短い第2基材11と、第1基材10と略同一寸法形状の第3基材12とを形成する。
第1基材10及び第3基材12の短手方向の寸法は、303mm程度となっている。また、第2基材11の短手方向の寸法は、300mm程度となっている。木質合板は、例えば、針葉樹などからなる普通合板である。
次に、図5(c)及び(d)に示すように、第2基材11が平面視で第1基材10の短手方向の一方側の端部(第1側端部)100、及び長手方向の一方側の端部(第3側端部)102から突出するように、第1基材10の表面部に第2基材11が接着剤などで接着される。
次に、第3基材12は、平面視で第1基材10と全面的に重なるように、第2基材11の表面部に接着剤などで接着される。
なお、第1基材10の表面部には、第2基材11を取り付けるための基準線が記入されてあってもよい。この場合、基準線は、第1基材10の表面部の長手方向及び短手方向にL字状に記入され、この基準線は、第1基材10に第2基材11を取り付けた際に、図2に示すように、a≦c、b≦dになることが好ましい。
こうした構造をとることによって、隣合う床材1を接合させた際にaやcの部分が露見せず目隙とならないからである。
また、床材1の各a、b、c、d(図2参照)の寸法が略同じになることが好ましい。この場合、隣接する床材1同士間の隙間がなくなるので、床材1の接合強度を高めることができる。
次に、第3基材12の表面部に、中間材3を接着剤などで取り付ける。
次に、中間材3の表面部に、化粧材4を接着剤などで取り付ける。
なお、床材1全体の厚さを15mmまたは18mmにする場合は、その厚さに応じた厚さ寸法の普通合板で第1基材10と第2基材11と第3基材12とを形成してもよく、特に限定されることはない。
また、基材は必ずしも普通合板によって形成されている必要はなく、例えば、短手方向の寸法が910mm、長手方向の寸法が1820mm、厚さ方向の寸法が5.0mmの構造用合板から第1基材10、第2基材11、第3基材12を形成し、中間材3及び化粧材4の厚みを調整して床材1全体の厚さを18mmとしてもよい。
また、第2基材11は、第3基材12の第2側端部121、第4側端部123から突出して、第3基材12の裏面部に取り付けられてもよい。
また、普通合板は、短手方向の寸法が1220mmのものを用いても良い。この場合、普通合板を4分割して基材を形成する。例えば、短手方向の寸法が303mmの基材を3つ形成して、短手方向の寸法が300mmの基材を1つ形成してもよい。なお、4分割した基材のうち短手方向の寸法が303mmの基材2つと短手方向の寸法が300mmの基材を用いて床材1を形成し、残りの短手方向の寸法が303mmの基材は、他で普通合板を4分割したうちの基材と合わせて別の床材1を形成してもよい。
また、長手方向の寸法が1820mm、短手方向の寸法が1220mm、厚さ寸法が2.5mmの普通合板で床材1を形成してもよい。この場合、普通合板を長手方向に沿って4分割し、第1基材10と、第1基材10と略同一寸法形状の第3基材12及び第5基材とを形成し、短手方向の寸法が第1基材10の短手方向の寸法よりも短い第2基材11とを形成してもよい。この場合、第5基材の表面部に平面視で略全面的に重なるように第1基材10が取り付けられる。そして、第1基材10の短手方向の一方側の端部(第1側端部)100、及び長手方向の一方側の端部(第3側端部)102から突出するように、第1基材10の表面部に取り付けられ、平面視で第1基材10と重なるように、第2基材11の表面部に第3基材12を取り付けてもよい。そして、中間材3と化粧材4の厚みを適宜調整して床材1全体の厚さを12mmとすればよい。こうした構造をとることによって、厚みが薄い普通合板であっても、床材の製造に用いることが可能である。また、隣合う床材1を接合させた際に、隣合う床材1同士の隙間が目立つことを抑制することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の基本的な構成は、実施の形態1と略同じである。よって、同一箇所には同一符号を付して説明を省略し、異なる箇所のみの説明を行う。
図6は、実施の形態2に係る床材用基材2を示す斜視図である。図6に示すように、第1基材10の表面部には、第2基材11の短手方向の他方側(第2側端部)111、かつ、第2基材11と平行に、第2基材11の長手方向と略同一寸法の第4基材14が積層されている。
第4基材14は、接着剤により第1基材10の表面部に取り付けられる。また、第4基材14は、第1基材10の表面部に圧着、加熱により固着されるようにしてもよく、特に限定されることはない。
第1基材10、第2基材11、第3基材12、第4基材14は、普通合板が長手方向に沿って複数に分割されることによって形成されている。実施の形態2では、長手方向の寸法が1820mm、短手方向の寸法が910mm、厚さ寸法が3mmである針葉樹からなる普通合板が長手方向に沿って4分割されて、第1基材10と第2基材11と第3基材12と第4基材14とを形成している。
第4基材14は、その短手方向の寸法が第2基材11の短手方向の寸法よりも短く形成される。実施の形態2では第2基材11の短手方向の寸法は200mm程度となるが、必ずしもこれに限らず切断刃によって198mm〜202mm程度になる。また、第4基材14の短手方向の寸法は、98mm程度となるが、必ずしもこれに限らず切断刃によって96mm〜100mm程度となる。
第4基材14は、平面視で第3基材12の第3側端部122から突出し、第3基材12の長手方向において平面視で重ならない第3突出部144とを有する。
また、第4基材14は、図6に示すように、短手方向の一方側の端部である第1側端部140と、短手方向の他方側の端部である第2側端部141と、長手方向の一方側の端部である第3側端部142と、長手方向の他方側の端部である第4側端部(不図示)とを有する。
第3突出部144は、第3基材12の第3側端部122と第4基材14の第3側端部142との間の第4基材14のことである。第3基材12の第3側端部122と第4基材14の第3側端部142との間の寸法(第3突出部144の突出寸法)をeとした場合に、第2突出部115の寸法bと寸法eは、略同じであることが好ましい。
図7は、実施の形態2に係る床材1を示す側面図である。図7に示すように、床材用基材2は、第1基材10、第3基材12と、第4基材14とで形成された空間である凹部13を形成している。第1基材10及び第3基材12の短手方向の他方側(第2側端部)101、121と第4基材14とで形成される凹部13が、平面視で第3基材12の短手方向から突出する第2基材11の突出寸法以上の深さ寸法となっている。
凹部13は、第1凹部130と第2凹部131(図2参照)とで構成されている。
図7に示すように、第1凹部130は、第1基材10の表面部と、第3基材12の裏面部と、第4基材14の第2側端部141とで形成される空間である。第2凹部131は、第1基材10の表面部と、第2基材11の第4側端部113と、第3基材12の裏面部と、第4基材14の第4側端部とで形成される空間である。第3基材12の第2側端部121と第4基材14の第2側端部141との間の寸法をfとし、第3基材12の第4側端部123と第2基材11の第4側端部113及び第4基材14の第4側端部との間の寸法をg(図不示)とする。
aとfの寸法は、隣合う床材用基材2同士を接合させた際にaの部分が隣合う床材用基材2のfの部分に隠れて露見できないよう、a≦fであるのが望ましい。これは、a>fであれば、隣合う床材1を接合させた際にaの部分が露見することとなり目隙となるからである。
aとfの寸法がa≦fであれば、第2基材11は、第2基材11の第2側端部111と、第4基材14の第1側端部140との間に数mm程度の隙間を設けて、第1基材10の表面部に積層されることが好ましいが、隙間がなくてもよい。
図6及び図7に示すように、同様に、bとeとgの寸法は、隣合う床材用基材2同士を接合させた際にbとeの部分が隣合う床材用基材2のgの部分に隠れて露見できないよう、b≦g、かつ、e≦gであるのが望ましい。これは、b>g、もしくは、e>gであれば、隣合う床材1を接合させた際にbまたはeの部分が露見することとなり目隙となるからである。
こうした構造をとることによって、木質合板を切削するようなアイジャクリ加工をする必要がないので、床材1を容易に製造できるとともに、木材の廃棄コストを削減することができる。
なお、第2基材11と第4基材14との間に鉄心を配置することで、基材の反りを抑制することができる。また、第2基材11と第4基材14との間に温水配管を配置することによって、床を温めることができる。
(実施の形態2の床材1の製造方法)
以下に示した実施の形態2に係る床材1の製造方法は、次のような手順となっている。
図8は、実施の形態2に係る床材の製造方法を示す説明図である。図8(a)及び(b)に示すように、まず、長手方向の寸法が1820mm、短手方向の寸法が910mm、厚さ寸法が3mmである矩形状の木質合板を長手方向に沿ってギャングソーにより複数に切断する。実施の形態2では、木質合板を4分割して、第1基材10と、短手方向の長さが第1基材10の短手方向の長さより短い第2基材11と、第1基材10と略同一寸法形状の第3基材12と、短手方向の長さが第2基材11の短手方向の長さより短い第4基材14とを形成する。
第1基材10及び第3基材12の短手方向の寸法は、303mm程度となっている。また、第2基材11の短手方向の寸法は200mm程度で、第4基材14の短手方向の寸法は、98mm程度となっている。木質合板は、例えば、針葉樹などからなる普通合板である。
図8(c)及び(d)に示すように、次に、第2基材11が第1基材10の短手方向の一方側の端部(第1側端部)100、及び長手方向の一方側の端部(第3側端部)102から突出するように、第1基材10の表面部に第2基材11を接着剤などで接着する。
次に、第4基材14が第2基材11の短手方向の他方側(第2側端部)111、かつ、第2基材11と平行に、第1基材10の表面部に接着剤などで取り付けられる。
次に、平面視で第1基材10と重なるように、第2基材11の表面部及び第4基材14の表面部に第3基材12を接着剤などで取り付ける。
次に、第3基材12の表面部に、中間材3を接着剤などで取り付ける。
次に、中間材3の表面部に、化粧材4を接着剤などで取り付ける。
こうした構造をとることによって、基材を切削する必要がなく、基材を積層するだけで、雄実と雌実を形成できる。
また、入手が容易な材料で床材を製造することができる。
なお、床材1全体の厚さを15mmまたは18mmにする場合は、その厚さ寸法に応じた厚さ寸法の普通合板で、第1基材10と第2基材11と第3基材12と第4基材14とを形成してもよく、特に限定されることはない。
また、基材は必ずしも普通合板によって形成されている必要はなく、例えば、短手方向の寸法が910mm、長手方向の寸法が1820mm、厚さ方向の寸法が5.0mmの構造用合板から第1基材10、第2基材11、第3基材12、第4基材14を形成し、中間材3及び化粧材4の厚みを調整して床材1全体の厚さを18mmとしてもよい。
また、第2基材11は、第3基材12の第2側端部121、第4側端部123から突出して、第3基材12の裏面部に取り付けられてもよい。この場合、第4基材14は、第3基材12の第4側端部123から突出して第3基材12の裏面部に取り付けられる。
[変形例]
また、第2基材11は、第3基材12の第1側端部110からのみ突出し、第3基材12の第3側端部122及び第4側端部123から突出しないように第2基材11の裏面部
に取り付けられてもよい。また、第2基材11は、第3基材12の第3側端部122からのみ突出し、第3基材12の第1側端部120及び第2側端部121から突出しないように第3基材12の裏面部に取り付けられてもよく、特に限定されることはない。
また、床材1は、第1突出部114と第2突出部115に接着剤を塗布して、隣接する床材1に接合されてもよい。
また、中間材3と第3基材12との間に防音シートを取り付けることで、防音性を向上させてもよい。
また、床材1の劣化を抑制するために、化粧材4の表面に防水性のある塗料を塗装してあってもよい。

1 床材
2 床材用基材
3 中間材
4 化粧材
10 第1基材
100 第1側端部
101 第2側端部
102 第3側端部
11 第2基材
110 第1側端部
111 第2側端部
112 第3側端部
113 第4側端部
114 第1突出部
115 第2突出部
12 第3基材
120 第1側端部
121 第2側端部
122 第3側端部
123 第4側端部
13 凹部
130 第1凹部
131 第2凹部
14 第4基材
140 第1側端部
141 第2側端部
142 第3側端部

Claims (5)

  1. 矩形板状の第1基材と、
    前記第1基材の表面部に積層される、矩形状の第2基材と、
    前記第2基材の表面部に前記第1基材と平面視で略全面が重なるように積層される、前記第1基材と略同一寸法形状の第3基材と、を備え、
    前記第2基材は、その短手方向の長さが前記第3基材の短手方向の長さよりも短く形成され、平面視で前記第3基材の短手方向の一方側の端部、及び長手方向の一方側の端部から突出する、
    床材用基材。
  2. 前記第1基材の表面部には、前記第2基材の短手方向の他方側、かつ、前記第2基材と平行に、前記第2基材の長手方向と略同一寸法の第4基材が積層され、
    前記第1基材及び前記第3基材の短手方向の他方側と前記第4基材とで形成される凹部が、平面視で前記第3基材の短手方向から突出する前記第2基材の突出寸法以上の深さ寸法となっている、
    請求項1に記載の床材用基材。
  3. 前記第4基材の短手方向の寸法は、前記第3基材の短手方向の寸法よりも短い寸法である、
    請求項2に記載の床材用基材。
  4. 矩形状の木質合板を長手方向に沿って切断して、第1基材と、短手方向の長さが前記第1基材の短手方向の長さより短い第2基材と、前記第1基材と略同一寸法形状の第3基材とを形成し、
    前記第2基材が平面視で前記第1基材の短手方向の一方側の端部、及び長手方向の一方側の端部から突出するように、前記第1基材の表面部に取り付けられ、
    平面視で前記第1基材と重なるように、前記第2基材の表面部に前記第3基材を取り付け、
    前記第3基材の表面部に中間材を積層し、
    前記中間材の表面部に化粧材を積層する、
    床材の製造方法。
  5. 矩形状の木質合板を長手方向に沿って切断して、第1基材と、短手方向の長さが前記第1基材の短手方向の長さより短い第2基材と、前記第1基材と略同一寸法形状の第3基材と、短手方向の長さが前記第2基材の短手方向の長さより短い第4基材とを形成し、
    前記第2基材が前記第1基材の短手方向の一方側の端部、及び長手方向の一方側の端部から突出するように、前記第1基材の表面部に取り付けられ、
    前記第4基材が前記第2基材の短手方向の他方側、かつ、前記第2基材と平行に、前記第1基材の表面部に積層され、
    平面視で前記第1基材と重なるように、前記第2基材の表面部及び前記第4基材の表面部に前記第3基材を取り付け、
    前記第3基材の表面部に中間材を積層し、
    前記中間材の表面部に化粧材を積層する、
    床材の製造方法。
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