JP6878249B2 - パネル材及びパネル材製造方法 - Google Patents
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Description
また、強度を保持しながらも軽量で反りにくいパネル材を、安定して高品質に、かつ、能率的に製造可能なパネル材製造方法の提供を目的とする。
順次、重ね合わせたパネル材に於て、上記芯材は、防水処理されると共に三角波型として
交互に折り曲げられた多数の帯状紙材を有し、かつ、上記芯材は、隣り合う該帯状紙材同
士の三角波の位相が相違して相互に固着された状態で多数の上記帯状紙材によって形成さ
れた多数の直方体状空間部を有し、さらに、上記第1板材と上記芯材と上記第2板材とを重ね合わせて成るパネル中間体の端縁を、横断面W字状に切削加工して、上記第2板材側へ向くように上記第1板材の端縁に形成された第1傾斜面と、上記第1板材側へ向くように上記第2板材の端縁に形成された第2傾斜面とに、横断面扁平台形状のベニヤ板製の帯板材が施蓋状に直接固着されているものである。
交互に折り曲げて配設すると共に、隣り合う上記帯状紙材同士の三角波の位相を相違させ
て相互に固着して、多数の上記帯状紙材をもって形成した多数の直方体状空間部を有する
芯材を作製する芯材作製工程と、ベニヤ板製の第1板材と、上記芯材と、ベニヤ板製の第
2板材とを、重ね合わせて接着する重ね合わせ工程と、上記重ね合わせ工程後に、上記第1板材と上記芯材と上記第2板材とを重ね合わせて成るパネル中間体の端縁を、横断面W字状に切削加工して、上記第1板材の端縁に上記第2板材側へ向くように第1傾斜面を形成すると共に、上記第2板材の端縁に上記第1板材側へ向くように第2傾斜面を形成する端縁加工工程と、上記第1板材の上記第1傾斜面と、上記第2板材の上記第2傾斜面とに、横断面扁平台形状のベニヤ板製の帯板材を直接接着するパネル端面形成工程と、を備えた方法である。
また、上記端縁加工工程は、上記第1板材の端縁を第1傾斜面用工具で切削加工して上
記第1傾斜面を形成すると共に、上記第2板材の端縁を上記第1傾斜面用工具とは別の第
2傾斜面用工具で切削加工して上記第2傾斜面を形成する方法である。
また、本発明のパネル材製造方法によれば、十分な強度を保持しながらも軽量で、棚板や床パネル、間仕切壁やドア等、様々なものに用いることが可能な使い勝手の良い(汎用性に優れた)パネル材を得ることができる。温度や湿度の変化による影響を受けにくく、反りや歪みを生じにくい(変形しにくい)高品質のパネル材を、容易かつ能率的に製造できる。特に、積載物の変更やレイアウト変更の多い商品棚の棚板として好適なパネル材を得ることができる。
本発明に係るパネル材は、図1に示すように、ベニヤ板製の第1板材1と、芯材3と、ベニヤ板製の第2板材2とを、順次、重ね合わせている。
帯状紙材30は、防水処理(耐水処理)が施されている。言い換えると、撥水性(非吸水性)を有している。防水処理によって、温度や湿度変化による反り(変形)や強度の低下を防止している。
そして、多数の帯状紙材30,30を、パネル材長手方向(縦方向)Nに並設している。図示省略するが、多数の紙状帯材30,30をパネル材幅方向(横方向)Wに並設したり、パネル材の斜め方向に並設することも自由である。
また、帯状紙材30の帯幅寸法Eは、8mm以上50mm以下とするのが好ましい。8mm未満であると十分な強度が得られなくなる虞がある。また、50mmを超えても十分な強度が得られなくなる虞がある。
隣り合う帯状紙材30,30同士は、接着剤にて相互に固着され、隣り合う帯状紙材30,30によって囲まれる直方体状空間部31を形成している。
つまり、芯材3は、多数(複数)の帯状紙材30,30によって形成された多数(複数)の直方体状空間部31を有している。
第2長辺壁部32Bは、第1帯状紙材30Aとは別の隣り合う帯状紙材30(第4の帯状紙材30D)の第4長辺壁部32Dと相互に接着されている。
第1長辺壁部32Aと第3長辺壁部32Cの接着部位と、第2長辺壁部32Bと第4長辺壁部32Dの接着部位とは、各長辺壁部32A,32B,32C,32Dの約半分が(紙材長手方向に)重なって固着している二重壁構造である。
このような二重壁状接着部位Zを形成することで、紙材帯幅方向(パネル材厚さ方向T)の力に対して十分な強度を発揮できる。
帯板材5は、第1傾斜面11に面状に当接(密着)する第1斜面51と、第2傾斜面21に面状に当接(密着)する第2斜面52と、を有している。
先ず、芯材3を作製する芯材作製工程を行う。
芯材作製工程は、防水処理された多数の帯状紙材30を、交互に折り曲げて三角波型に配設すると共に、隣り合う帯状紙材30,30同士の三角波の位相を相違させて相互に固着し、多数の帯状紙材30,30をもって形成された多数の直方体状空間部31を有する芯材3を作製する。
重ね合わせ工程において、芯材3の直方体状空間部31を、第1板材1の裏面(内面)と第2板材2の裏面(内面)とで閉じて、直方体状の空室を形成する。なお、第1板材1と芯材3と第2板材2とが、パネル材厚さ方向Tに重ね合わされて固着されたものをパネル中間体8と呼ぶ場合がある。
端縁加工工程において、パネル中間体8を、水平面状の作業台に、水平状に固定する。そして、図4(b)に示すように、第2傾斜面用工具62を、第2板材2の端縁2dに沿って走行させて第2傾斜面21を形成しつつ、図4(c)に示すように、第1傾斜面用工具61を、第2傾斜面用工具62を追いかけるように、第1板材1の端縁1dに沿って走行させて、第1傾斜面11を形成する。
なお、図示省略するが、第1傾斜面用工具61(以下、第1工具61と呼ぶ場合もある)を先に走行させ(先行させ)て、第1傾斜面11を形成しつつ、第2傾斜面用工具62(以下、第2工具62と呼ぶ場合もある)を後追い走行させて、第2傾斜面21を形成するも良い。
また、第1傾斜面11と第2傾斜面21を1つの工具で同時加工しないことで、第1傾斜面11の切削条件と、第2傾斜面21の切削条件とを、個別に調整でき、第1傾斜面11と第2傾斜面21とを、夫々、高精度に仕上げることができる。
帯板材5の第1斜面51と第1板材1の第1傾斜面11を面状に当接させて接着すると共に、帯板材5の第2斜面52と第2板材2の第2傾斜面21を面状に当接させて接着して、パネル中間体8の端縁8dに帯板材5を施蓋状に接着する。
パネル中間体8の第1・第2傾斜面11,21と、帯板材5の第1・第2斜面51,52と、による斜面同士の接着により、パネル中間体8と帯板材5の結合の境界は、表て側から見て(外観で)、完成したパネル材においてパネル平面とパネル端面が接する稜線部となり、境界が目立たず、美観に優れる。特に、第1・第2傾斜面11,21が上述の加工方法によって高精度に形成されると共に、小さく単純な形状の帯板材5には高精度寸法に第1・第2斜面51,52が形成され、相互に正確・高精度に一致した接着が行われる結果、上記稜線部(境界)が、一枚板の稜線のように見える。
帯板材作製工程は、横断面扁平矩形状の帯板素材の内面側の(帯板素材長手方向に沿った)端縁を、面取り状に切削加工すると共に、帯板素材の内面側の他端縁を面取り状に切削加工して、横断面扁平台形形状の帯板材5を作製する。
1d 端縁
2 第2板材
2d 端縁
3 芯材
5 帯板材
11 第1傾斜面
21 第2傾斜面
30 帯状紙材
31 直方体状空間部
61 第1傾斜面用工具
62 第2傾斜面用工具
Claims (3)
- ベニヤ板製の第1板材(1)と、芯材(3)と、ベニヤ板製の第2板材(2)とを、順次、重ね合わせたパネル材に於て、
上記芯材(3)は、防水処理されると共に三角波型として交互に折り曲げられた多数の帯状紙材(30)(30)を有し、かつ、上記芯材(3)は、隣り合う該帯状紙材(30)(30)同士の三角波の位相が相違して相互に固着された状態で多数の上記帯状紙材(30)(30)によって形成された多数の直方体状空間部(31)を有し、
さらに、上記第1板材(1)と上記芯材(3)と上記第2板材(2)とを重ね合わせて成るパネル中間体(8)の端縁(8d)を、横断面W字状に切削加工して、上記第2板材(2)側へ向くように上記第1板材(1)の端縁(1d)に形成された第1傾斜面(11)と、上記第1板材(1)側へ向くように上記第2板材(2)の端縁(2d)に形成された第2傾斜面(21)とに、横断面扁平台形状のベニヤ板製の帯板材(5)が施蓋状に直接固着されていることを特徴とするパネル材。 - 防水処理された多数の帯状紙材(30)(30)を三角波型として交互に折り曲げて配設すると共に、隣り合う上記帯状紙材(30)(30)同士の三角波の位相を相違させて相互に固着して、多数の上記帯状紙材(30)(30)をもって形成した多数の直方体状空間部(31)を有する芯材(3)を作製する芯材作製工程と、
ベニヤ板製の第1板材(1)と、上記芯材(3)と、ベニヤ板製の第2板材(2)とを、重ね合わせて接着する重ね合わせ工程と、
上記重ね合わせ工程後に、上記第1板材(1)と上記芯材(3)と上記第2板材(2)とを重ね合わせて成るパネル中間体(8)の端縁(8d)を、横断面W字状に切削加工して、上記第1板材(1)の端縁(1d)に上記第2板材(2)側へ向くように第1傾斜面(11)を形成すると共に、上記第2板材(2)の端縁(2d)に上記第1板材(1)側へ向くように第2傾斜面(21)を形成する端縁加工工程と、
上記第1板材(1)の上記第1傾斜面(11)と、上記第2板材(2)の上記第2傾斜面(21)とに、横断面扁平台形状のベニヤ板製の帯板材(5)を直接接着するパネル端面形成工程と、を備えたことを特徴とするパネル材製造方法。 - 上記端縁加工工程は、上記第1板材(1)の端縁(1d)を第1傾斜面用工具(61)で切削加工して上記第1傾斜面(11)を形成すると共に、上記第2板材(2)の端縁(2d)を上記第1傾斜面用工具(61)とは別の第2傾斜面用工具(62)で切削加工して上記第2傾斜面(21)を形成する請求項2記載のパネル材製造方法。
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JP2019085799A JP2019085799A (ja) | 2019-06-06 |
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