JP2006233638A - 木質床材及びその敷設方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】隙間のない見栄えの良い床仕上げが簡単に行える木質床材、および木質床材の敷設方法を提供する。
【解決手段】モジュール巾に形成されて長矩形板状をなし、かつ長辺の一方に雄実2、他方にこの雄実2と嵌合しうる雌実3が設けられるとともに表面に化粧層を有する標準木質床材5と、敷設方向を反転する際に使用される役物木質床材6とを含んで構成され、前記役物木質床材6は、標準木質床材5と同じ化粧層を有する同厚の長矩形板状をなし、両側の長辺は双方共に雄実2又は雌実3が形成されたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の床仕上げ材として連続して敷設される板状の木質床材、及びこの木質床材の敷設方法に関する。
合板など木質基板aの表面に化粧層bを積層した木質板材は、材質感、クッション性、断熱性など優れた特性を有することから、住宅、店舗、事務所など建築物の床仕上材として汎用されている。そして、これら木質床材は、図8に示すように長矩形板状をなし、かつ両側の長辺に雄実d、雌実eが各々設けられる。そして床スラブ、床パネルなどにより形成された床下地fの上に一端部側から、これら複数の木質床材を平行に並べて配置するとともに一方の木質床材の雄実dと、隣接する相方の木質床材の雌実eとを嵌合させて実矧ぎを形成しつつ床下地fに接着、釘止めすることにより、隙間無く連続一体化した床仕上げ面を形成している(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−331994号公報
ところでプランニング、建築構造上の制約などから、図9に示すように、アイランドキッチン、階段スペース、食器棚、書棚、飾り棚、クローゼットその他の収納家具、耐力間仕切壁等が一方端部から中央に向けてのびた状態で配置されると、木質床材により床仕上げされない非敷設領域hが前記端部から突出して形成される。
このような場合に前記木質床材は、図9に示されるように、図面上右側に位置する非敷設領域hを挟み分離された第1、第2の分離床領域f1、f2に分け、各々の端部側から順次敷設される。しかしながら、製造上不可避な木質床材の巾寸法における微小な寸法誤差、或いは、前記実矧ぎ部分における雄実dと雄実dとの嵌合強さの微妙な差異の累積によって、前記非敷設領域hの先端側においては、第1、第2の分離床領域f1、f2における各々の仕上げ面の終端位置にズレを生み、例えば図9に示すように、第1の分離床領域f1側が少し短く終端して隙間sが生じる。そのため、床仕上げの見栄えを低下させるとともに、この隙間sにゴミが溜まるという問題がある。
更には、前記隙間sを防止するためは、敷設作業において第1、第2の分離床領域f1、f2の木質床材を正確に位置合わせすることが必要となり、その結果敷設途中に双方の位置計測を繰り返すなど作業性が低下するとともに熟練が要求される。
本発明は、両側の長辺に双方共雄実又は雌実が形成された役物木質床材を採用することを基本とし、隙間のない見栄えの良い床仕上げが簡単に行える木質床材、および木質床材の敷設方法の提供を課題としている。
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、モジュール巾に形成されて長矩形板状をなし、かつ長辺の一方に雄実、他方にこの雄実と嵌合しうる雌実が設けられるとともに表面に化粧層を有する標準木質床材と、敷設方向を反転する際に使用される役物木質床材とを含んで構成され、前記役物木質床材は、標準木質床材と同じ化粧層を有する同厚の長矩形板状をなし、両側の長辺は双方共に雄実又は雌実が形成されたことを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記標準木質床材の化粧層は、長辺方向にのびるとともに等間隔で形成された化粧目地を有し、前記役物木質床材は、前記化粧目地の目地巾と略同巾に形成され、また請求項3に係る発明においては、前記役物木質床材と同巾に形成され、かつ長辺の一方に雄実、他方にこの雄実と嵌合しうる雌実が設けられる細巾木質床材を含むことを特徴とする。
請求項4は、非敷設領域を挟んで互いに離れて位置する第1の分離床領域、及び第2の分離床領域と、前記非敷設領域の終端位置から第1の分離床領域、第2の分離床領域の双方に連続してのびる連続床領域とからなる床全体に、木質床材を敷設する床施工方法であって、モジュール巾に形成されて長矩形板状をなすとともに長辺の一方に雄実、他方にこの雄実と嵌合しうる雌実が設けられ、かつ長辺方向にのびるとともに等間隔で形成された化粧目地を有する化粧層を設けた標準木質床材を連続して敷設することにより第1の分離床領域を仕上げる第1の分離床領域仕上げ工程と、前記第1の分離床領域仕上げ工程において敷設された先端の標準木質床材に連続して、前記化粧目地の目地巾と略同巾に形成され細巾木質床材を敷設し、更にこの細巾木質床材から第2の分離床領域の領域に向って一列に連続させて、前記細巾木質床材と同巾で、かつ両側の長辺は双方共に雄実又は雌実が形成された役物木質床材を敷設する役物敷設工程と、前記第2の分離床領域の領域において、前記役物木質床材を始点として標準木質床材を連続して敷設する第2の分離床領域仕上げ工程と、前記連続床領域領域において、前記一列に並ぶ細巾木質床材及び役物木質床材を始点として標準木質床材を連続して敷設する連続床領域仕上げ工程とを含むことを特徴とする。
請求項1に係る発明は、両側の長辺に双方共雄実又は雌実が形成された役物木質床材を採用するため、アイランドキッチン、階段スペース、間仕切収納など部屋中央に向け突出する出張り部を有するため、床面に非敷設領域ができる場合において、非敷設領域に沿って奥側から木質床材を敷設しても、役物木質床材により、非敷設領域を囲んで方向を反転して連続的に敷設できるため、隙間を生じることなく、簡単に床仕上げできる。
請求項2に係る発明のように構成すると、役物木質床材は、標準木質床材の化粧目地とともに一体の目地模様を形成するため外観を向上でき、また請求項3に記載の細巾木質床材は、巾狭に形成されるため、実矧ぎの納まり上から釘固定が出来なくても、浮上りが抑制され、見栄えに優れる。
請求項4の発明は、第1の分離床領域仕上げ工程、役物敷設工程、第2の分離床領域仕上げ工程、及び連続床領域仕上げ工程とを含むため、アイランドキッチン、階段スペース、間仕切収納など部屋中央に向け突出する出張り部を有し、この出張り部のために生じる非敷設領域を囲んだ床面の仕上げにおいて、役物敷設工程によって敷設する方向を転換することができる。そのため、先に敷設した床材を基準にして、順次敷設するだけで前記非敷設領域を囲んだ床面全体を隙間無く施工でき、見栄えに優れた床仕上げができる。しかも、非敷設領域両側の第1、第2の分離床領域における標準木質床材の割り付けを計算するなどの煩雑な工程が不要なため、施工性に優れ、しかも熟練を必要としない。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1に示すように、木質床材1は、床下地上に複数枚を並列状に敷設して床仕上げ面を構成するため使用される標準木質床材5と、前記標準木質床材5より細巾で、標準木質床材5の敷設方向を反転する際に使用される役物木質床材6とを含み構成される。また本形態では、更に前記役物木質床材6と同巾に形成されて、役物木質床材6に対し長手方向に連続して敷設される細巾木質床材7が含まれる。
前記標準木質床材5は、長矩形板状をなし、図3に示すように、ベース層21とこのベース層21の上に積層される化粧層4とからなる。前記ベース層21は、単一層によって構成することもあるが、奇数プライを繊維方向を交互に配した積層体で構成すると、曲げ強度、反りなど縦横の方向性を相殺して安定した品質を得ることができる点で好ましい。前記標準木質床材5は長手方向が例えば1000〜3000mm程度、本形態では1818mm、巾方向が例えば150〜600mm程度、本形態では303mmに形成される。また厚さは、例えば6〜20mm程度、本形態では12mmである。
前記ベース層21は、単一層で構成される時には、杉、松、樅、ラワン、サクラ等の木材、パーティクルボード、ハードボード、MDF(中密度繊維板)、インシュレーションボード等の木質ボードの他、集成材などを用いる。他方積層体で構成される時は、ラワン合板、スギ合板、米マツ合板等各種合板、LVL(単板積層材)、OSB( 配向性ストランドボード)などを用いる。また、底面にウレンタンフォーム、ポリエチレンフォームなどから成るクッション層、或いはオレフィン系樹脂などから成る遮音層を積層したものを用いると、遮音性能が向上するため上階の床仕上げ材として好適に使用できる。
前記化粧層4は、ベース層21の上面略全体を覆って形成される。化粧層4は、例えば、ナラ、サクラ、チーク、ケヤキ、トチ、セン、カバ、ブナ等の原木を例えば0.2〜1.0mm程度の厚さにスライスした突板を、メラミン・ユリア共縮合接着剤、フェノール系接着剤、アミノ系接着剤、ユリア系接着剤などを用いてベース層21に接着し、さらにその上に塗装皮膜、保護フィルムなどでカバーして形成される。又化粧層4は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢ビ樹脂(EVA)などのオレフィン系樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂その他の化粧シート材をベース層21に貼着して形成することもできる。この他、前記ベース層21に化粧紙を接着した上に、不飽和ポリエステル樹脂を塗布して化粧層4を形成することもでき、或いはベース層21の表面に直接、ポリエステル塗料、ポリウレタン塗料、アミノアルキド塗料、アクリル塗料等を塗装して形成することもよい。
また、前記化粧層4には、図1に示すように、従来の板張りの外観を模して前記長手方向にのびるとともに等間隔に並んだ一対の化粧目地12、12が形成される。更にこの化粧目地12、12の間には、これに直角に交差してのびる横目地22が設けられる。
更に前記標準木質床材5には、図1、3に示すように、その一方の長辺に略全長に亘る雄実2が突設される。この雄実2は、標準木質床材5の前記長手方向に沿って同一形状の縦断面が直線的に連続した凸条をなす。更に本形態の雄実2は、縦断面が木口面23から外方に突出した略矩形状をなすとともに先端面が円弧状に形成され、かつ前記木口面23の略中央高さ位置に配されている。また本形態では、標準木質床材5の一方の短辺にも、前記標準木質床材5の長辺に形成された雄実2に連続する雄実2が形成されている。この雄実2は、前記木口面23からの突出寸法が例えば4〜15mm程度の大きさを有し、前記ベース層21の木口面23の加工の際、電動回転切削具により形成される。
前記雌実3は、直線的に連続した溝状をなし、標準木質床材5の他方の長辺に略全長に亘り凹設される。本形態では、標準木質床材5の他方の短辺に、前記標準木質床材5の長辺に形成された雌実3に連続した雌実3が形成されている。この雌実3は、複数の木質床材1を連続敷設して床仕上げをする際に、隣接する木質床材1の向き合う雄実2と嵌合して実矧ぎを形成するものである。従って、雌実3は前記雄実2と密に嵌合しうる大きさ、位置に形成される。
このように構成された標準木質床材5は、図2、3に示されるように、床下地24上に複数枚が並列に隙間無く配置され、このとき先に雄実2の基部に斜め方向に打ち込んだ釘25により固定された標準木質床材5の前記雄実2と、これに向き合う相方の標準木質床材5の雌実3とを嵌合するこることにより実矧ぎが形成される。そしてこの実矧ぎによる接合を一方の端から順次繰り返すことにより標準木質床材5を連続的に敷設して床仕上げ面を形成する。本形態では、図2に示すように、標準木質床材5を長辺方向に偏位寸法位置ずれさせて雁行状に敷設する場合が例示される。なお標準木質床材5の短辺相互も同様の実矧ぎを形成して連続する。
前記役物木質床材6は、前記標準木質床材5と同様に、ベース層21と化粧層4とからなり、標準木質床材5と同厚の長矩形板状をなす。本形態の役物木質床材6は、図1に示すように、標準木質床材5よりも細巾に形成され、具体的には、前記標準木質床材5の化粧目地12の目地巾Wと略同巾に形成されている。即ち前記標準木質床材5は、前記の如く一対の化粧目地12、12によって、巾方向に三等分されるため、本形態の役物木質床材6は、標準木質床材5に対して略1/3の巾に形成される。なお役物木質床材6は、標準木質床材5と同巾に形成してもよい。
この役物木質床材6の両側の長辺には、双方共雄実2、又は雌実3が形成される。これら役物木質床材6の雄実2、雌実3は、前記標準木質床材5に形成されたものと同形かつ同大をなし、本形態では、両側の長辺に雄実2を設けた役物木質床材6が例示される。
また前記細巾木質床材7は、図1に示すように、前記役物木質床材6と同巾の長矩形板状をなす。そしてこの細巾木質床材7には、標準木質床材5と同様、一方の長辺に雄実2が突設され、かつ他方の長辺に雌実3が凹設される。
図4に示されるように、建築設計内容、構造上の制約などから、例えばアイランドキッチン、階段スペース、食器棚、書棚、飾り棚、クローゼットその他の収納家具、耐力間仕切壁等が壁面から屋内空間に張り出して配置される場合、床仕上げされない非敷設領域Hを囲む略コ字状の床面に対して、前記の如く構成された木質床材1を使用して、床仕上げを行う。この場合、図4(A)に示すように、先ず前記非敷設領域Hにより分離された(図4(A)において非敷設領域Hの下に表われる)一方の領域である第1の分離床領域9において、(図面において右側に位置する)一端部から連続して標準木質床材5が敷設される。そして図4(B)に示すように、この第1の分離床領域9の先端乃至非敷設領域Hの先端に連続して、前記細巾木質床材7が敷設され、この細巾木質床材7に対して、長手方向に直線状に連続させて、前記役物木質床材6が敷設される。
更に図4(C)に示すように、前記非敷設領域Hにより分離された(図4(C)において非敷設領域Hの上に表われる)他方の領域である第2の分離床領域10においては、前記役物木質床材6の側から実矧ぎを形成しつつ標準木質床材5が連続的に敷設される。他方非敷設領域Hの反対側に拡がる連続床領域11おいては、一直線状に並ぶ細巾木質床材7及び役物木質床材6から連続して実矧ぎを形成しつつ標準木質床材5が敷設される。
本発明の木質床材1を用いると、このような構成で床仕上げできるため、、図5(B)に示すように、前記第2の分離床領域10において、役物木質床材6から第2の分離床領域10側に向けて突出する雄実2に対し、雄実2、雌実3の側を反転した標準木質床材5の雌実3を嵌合することにより実矧ぎを形成して、連続した床仕上げを形成できる。即ち図4(C)に示すように、前記非敷設領域Hを囲んで敷設の方向を反転させて連続した実矧ぎを形成しつつ隙間のない床仕上げが形成されるため、見栄えに優れ、また第1、第2の分離床領域9、10に各々敷設される標準木質床材5の位置を合わせて施工する必要がなく、従って習熟を要求されることなく効率的な作業が可能となる。
更に本形態では、役物木質床材6及び細巾木質床材7は、標準木質床材5の化粧目地12の目地巾と略同巾に形成されるため、仕上がった床面には、同間隔に連続した目地模様が形成され、その結果床面全体の統一性が維持された高度な意匠性が得られる。しかも、前記役物木質床材6、細巾木質床材7は、比較的小巾に形成されるため、実矧ぎの納まりなどの関係から、釘25による固定が出来ない場合であっても、実矧ぎを介して接合される両側の標準木質床材5により支持されて浮上りが防止され、外観を損ねることがない。
次に前記木質床材1の敷設方法を、工程順序に従い詳説する。本発明は、叙上のように、設計上、或いは構造上の理由から、例えばアイランドキッチン、階段スペース、食器棚、書棚、飾り棚、クローゼットその他の収納家具、耐力間仕切壁等の張り出し部が設けられ、これにより、仕上げ材の非敷設領域Hができる床面の仕上げに用いられる。即ち図4(C)に示すように、前記非敷設領域Hを挟んで位置する第1の分離床領域9及び第2の分離床領域10と、前記非敷設領域Hの終端位置から、第1の分離床領域9及び第2の分離床領域10に連続してのびる連続床領域11とからなり、非敷設領域Hを囲んで略コ字状をなす床面全体に木質床材を敷設する床仕上げに好適に用いられるものである。そして本発明の敷設方法は、第1の分離床領域仕上げ工程と、役物敷設工程と、第2の分離床領域仕上げ工程と、連続床領域仕上げ工程とを含み構成される。
本発明の敷設方法は、先ず前記第1の分離床領域仕上げ工程を行う。この工程では、図4(A)に示すように、前記第1の分離床領域9端部の壁際から、前記した標準木質床材5を連続して敷設する。各標準木質床材5は、図3に示すように、雄実2の基部から床下地24に向けて打ち込んだ釘25により固着するとともに、この雄実2に隣接する標準木質床材5の雌実3を嵌合して実矧ぎを形成しつつ、前記非敷設領域Hの先端部に並ぶ範囲まで連続的に敷設する。釘による固定に加え、接着剤を用いて標準木質床材5を床下地24に接着し、或いは実矧ぎ部に接着剤を充填することにより、嵌合する雄実2、雌実3相互を固着すると、固定強度が向上する点で好ましい。
これに続いて役物敷設工程では、図4(B)に示すように、前記工程で第1の分離床領域9に敷設された標準木質床材5の先端側乃至前記非敷設領域Hの先端側に、前記した細巾木質床材7を連続して敷設する。このとき図5(A)に示すように、細巾木質床材7の雌実3を標準木質床材5の雄実2に嵌合することにより実矧ぎを形成して敷設する。なお、前記非敷設領域Hの先端と細巾木質床材7との間に隙間を生じる場合には、現場合わせにより適宜巾に加工したスペーサー(図示せず)を隙間に介装すると、外観を向上できる点で好ましい。
更に前記細巾木質床材7に対し直線的に連続させ、かつ前記第2の分離床領域10の縁部に沿って前記役物木質床材6を敷設する。本形態の役物木質床材6は、両方の長辺に雄実2が形成されるため、図5(B)に示すように、役物木質床材6から第2の分離床領域10及び前記連続床領域11の双方に向け雄実2が突出する。
次の第2の分離床領域仕上げ工程では、図4(C)、図5(B)に示すように、標準木質床材5を、前記第1の分離床領域9に敷設した標準木質床材5とは逆向きに、雌実3を役物木質床材6に向けて敷設する。即ち前記役物木質床材6の第2の分離床領域10側に向く雄実2に、標準木質床材5の雌実3を嵌合することにより実矧ぎを形成しつつ床下地24に固着する。これに続けて、第2の分離床領域10の奥(図4(C)において右側)へ向って標準木質床材5を隙間無く敷設して第2の分離床領域10の床仕上げを行う。このように、第2の分離床領域仕上げ工程においては、前記役物木質床材6を基準として床仕上げするため、役物木質床材6と標準木質床材5との間に隙間を生じることはなく、見栄えに優れた床面仕上げができる。しかも第2の分離床領域仕上げ工程では、既に敷設された第1の分離床領域9の標準木質床材5と位置合わせする必要がない為、施工能率を向上でき、熟練を必要とすることなく簡単に作業できる。なお、第2の分離床領域10に最後に敷設する標準木質床材5の壁際端部に隙間が生じた場合は、巾木等の見切り材を用いて隙間を覆うことにより簡単に納めることができる。
次の連続床領域仕上げ工程では、図4(C)、図5(A)(B)に示すように、既に直線状に敷設された細巾木質床材7及び役物木質床材6を基準として、連続床領域11の床仕上げを行なう。即ち細巾木質床材7及び役物木質床材6の連続床領域11側に向く雄実2に、標準木質床材5の雌実3を嵌合することにより実矧ぎを形成しつつ床下地24に固着する。これに続けて、連続床領域11の先(図(C)上で左側)へ向って標準木質床材5を隙間無く敷設して連続床領域11の床仕上げを行う。従って連続床領域11において、細巾木質床材7及び役物木質床材6から全巾の範囲を連続して床仕上げするため、標準木質床材5を隙間無く連続させて整然とした床仕上げを容易に行なえる。このように第1の分離床領域仕上げ工程、役物敷設工程、第2の分離床領域仕上げ工程、及び連続床領域仕上げ工程によって床仕上げすることにより、出張り部により非敷設領域Hを有する床面であっても、先に敷設した木質床材を基準として、実矧ぎを形成しつつ連続して順次木質床材を敷設するだけで非敷設領域Hを含む床面全体を隙間無く施工できる。従って習熟を要することなく、しかも外観の優れた床仕上げを容易に行なえる。
図6、図7は、木質床材1の他の実施形態を例示している。以下異なる内容について説明し、それ以外は図中に表れた主要な構成に同じ符号を付すのみとする。本形態では、雌実3の下部を延長した取付片26を設け、他方雄実2の下部には、前記取付片26が挿入できるように段状に切り欠いた凹部27が形成される。そして、前記取付片26から床下地24に向けて釘25を打ち込み、かつ前記釘25で固定された雌実3に相方の雄実2を嵌合して実矧ぎを形成することにより木質床材1が連続して敷設されるように構成されている。本形態では、木質床材1の木口面から外にのびる取付片26に釘打ちして固着作業を行なうため、誤って木質床材1を傷つけることもなく、簡単に迅速に作業しうる点で好ましい。
そして、本形態の役物木質床材6は、図7(B)に示すように、両側の長辺に雌実3が形成され、第2の分離床領域10及び連続床領域11に敷設される標準木質床材5の雄実2と各々嵌合して実矧ぎを形成することにより連続した見栄えに優れた床仕上げ面を形成できるものである。
尚、叙上の説明は本発明の実施の形態を例示したものである。従って本発明の技術的範囲はこれに何ら限定されるものではなく、前記した実施の形態の他にも、各種の変形例が含まれる。
本発明の一実施の形態を例示する平面図である。 その敷設状態を説明する平面図である。 その要部断面図である。 (A)は第1の分離床領域仕上げ工程を説明する平面図であり、(B)は役物敷設工程を説明する平面図であり、(C)は第2の分離床領域仕上げ工程及び連続床領域仕上げ工程を説明する平面図である。 (A)は図4(C)のA−A断面図であり、(B)はB−B断面図である。 他の実施形態の敷設状態を説明する要部断面図である。 (A)、(B)は各々異なる箇所の敷設状態を説明する断面図である。 従来例の敷設状態を説明する斜視図である。 その敷設作業を説明する平面図である。
符号の説明
1 木質床材
2 雄実
3 雌実
4 化粧層
5 標準木質床材
6 役物木質床材
7 細巾木質床材
9 第1の分離床領域
10 第2の分離床領域
11 連続床領域
12 化粧目地
H 非敷設領域

Claims (4)

  1. モジュール巾に形成されて長矩形板状をなし、かつ長辺の一方に雄実、他方にこの雄実と嵌合しうる雌実が設けられるとともに表面に化粧層を有する標準木質床材と、敷設方向を反転する際に使用される役物木質床材とを含んで構成され、
    前記役物木質床材は、標準木質床材と同じ化粧層を有する同厚の長矩形板状をなし、両側の長辺は双方共に雄実又は雌実が形成されたことを特徴とする木質床材。
  2. 前記標準木質床材の化粧層は、長辺方向にのびるとともに等間隔で形成された化粧目地を有し、
    前記役物木質床材は、前記化粧目地の目地巾と略同巾に形成されたことを特徴とする請求項1記載の木質床材。
  3. 前記役物木質床材と同巾に形成され、かつ長辺の一方に雄実、他方にこの雄実と嵌合しうる雌実が設けられる細巾木質床材を含むことを特徴とする請求項2記載の木質床材。
  4. 非敷設領域を挟んで互いに離れて位置する第1の分離床領域、及び第2の分離床領域と、前記非敷設領域の終端位置から第1の分離床領域、第2の分離床領域の双方に連続してのびる連続床領域とからなる床全体に、木質床材を敷設する床施工方法であって、
    モジュール巾に形成されて長矩形板状をなすとともに長辺の一方に雄実、他方にこの雄実と嵌合しうる雌実が設けられ、かつ長辺方向にのびるとともに等間隔で形成された化粧目地を有する化粧層を設けた標準木質床材を連続して敷設することにより第1の分離床領域を仕上げる第1の分離床領域仕上げ工程と、
    前記第1の分離床領域仕上げ工程において敷設された先端の標準木質床材に連続して、前記化粧目地の目地巾と略同巾に形成され細巾木質床材を敷設し、更にこの細巾木質床材から第2の分離床領域の領域に向って一列に連続させて、前記細巾木質床材と同巾で、かつ両側の長辺は双方共に雄実又は雌実が形成された役物木質床材を敷設する役物敷設工程と、
    前記第2の分離床領域の領域において、前記役物木質床材を始点として標準木質床材を連続して敷設する第2の分離床領域仕上げ工程と、
    前記連続床領域領域において、前記一列に並ぶ細巾木質床材及び役物木質床材を始点として標準木質床材を連続して敷設する連続床領域仕上げ工程とを含むことを特徴とする木質床材の敷設方法。
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