JP5073086B2 - 表層材及び建築材 - Google Patents

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本発明は、天然木材を有効利用した表層材及びそれを用いた建築材に関するものである。
従来、建築用木材としては、断面の詳細部分図として図9(a)に示すような無垢材、図9(b)に示すような集成材、図9(c)に示すように、基材50に3mm以下程度の厚い単板(挽き板)51を積層した厚単板材、図9(d)に示すように、基材50に0.25mm〜1mm程度の薄い突板52を合板53に接着して積層した薄突化粧合板、図9(e)に示すように、基材50に印刷シート54を合板53に接着して積層したシート貼板材等が利用されている。
一方、利用価値の低い低質広葉樹の削片を利用して水回りの内装パネル等に使用出来る耐水性を有する反りのない安価な復合板材として、圧縮成板の両面に単板を接着した復合板材が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平09−207272号公報
しかしながら、前述の従来例において、図9(a)に示すような天然木材から切り出された無垢材は、天然木目で意匠性も良く、表面が傷ついても削って補修が出来るので本来の意匠性を維持することが出来る反面、天然木材から少しずつしか取れず、しかも木目が揃え難いため捨てる部分が多くなるため大量に生産することが出来ず、高価であるためコスト高になる。また乾燥によりひび割れが生じ易く床暖房の床材等には不向きであるという問題がある。
また、図9(b)に示すような天然木材から切り出された端材を接着して集成した集成材は、表面が傷ついても削って補修が出来るので本来の意匠性を維持することが出来るものの表面に継ぎ目が露出するため、その点で意匠性に劣り、継目のない幅広のデザインが出来ないという意匠上の制限がある。また集成材の色が揃い難く、無垢材ほどではないもののコスト高になるという問題がある。
また、図9(c)に示すような厚単板材は、無垢材と同程度の天然感を呈する意匠性に優れ、反りも生じ難いが、材の構成が単一材であるので乾燥によりひび割れが生じ易い上、単板(挽き板)51が厚い分だけコスト高になるという問題がある。
また、図9(d)に示すような薄突化粧合板は、比較的量産出来、木目が揃うという点では意匠性に優れ、デザインも応用幅が広く、乾燥によるひび割れが生じ難いため床暖房の床材等に適するが、突板52は非常に薄いので表面に保護コーティングしないと傷付き易く、表面が傷つくと裏の合板53が露出し易いため意匠性に劣るという問題がある。
また、図9(e)に示すようなシート貼板材は、色柄が安定し、コストも安いが天然感がないという点では意匠性に劣り、また、数年後に交換の際には同一柄の印刷シート54は生産されていない場合が多く、総張り替えを余儀なくされるという問題がある。
また、特許文献1の復合板材も図9(c)に示すような厚単板材と同様に材の構成によっては乾燥によりひび割れが生じ易い上、両表面の単板が厚い分だけコスト高になるという問題がある。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、無垢材の天然感を呈する意匠性の良さを天然木材から効率良く切り出し、無垢材を切り出した残りで従来ならば捨てている端材も有効に使い切ることが出来、しかも本来の無垢材の天然感を呈する意匠性の良さと同等の効果を発揮出来る表層材及びそれを用いた建築材を提供することが出来、例えば、板の表面、或いは出来上がった床を見たとき、図9(a)に示す板と意匠的にも性能的(強さ、硬さ、掘り込み等)にも区別出来ない程度で且つ図9(a)に示す板よりも意匠的にも性能的にも良い表層材及びそれを用いた建築材を提供せんとするものである。
前記目的を達成するための本発明に係る表層材は、1枚からなる第1の薄無垢板材と、前記第1の薄無垢板材と同じ樹種からなるとともに、複数の集成片が集成されてなり、上面に前記第1の薄無垢板材が接着された第2の薄無垢板材とを有し、前記第1の薄無垢板材は、丸太の心材部から採取され、前記第2の薄無垢板材を構成する複数の集成片は、前記第1の薄無垢板材が採取された後の丸太の端材から採取されたことを特徴とする。
ここで、同じ樹種とは、色、硬さ等の木質性能が略同一である樹種を利用するものであり、例えば、同一産地から伐採された同一名称の木材が適用出来る。
また、本発明に係る建築材は、前記表層材の前記第2の薄無垢板材下地基材上に接着されたことを特徴とする。
ここで、下地基材とは、合板、パーティクルボード、ハードボード(硬質繊維板)、MDF(Medium Density Fiberboard;中質繊維板)、インシュレーションボート(軟質繊維板)、或いは合成樹脂等が適用出来る。
MDFは木材チップを蒸煮・解繊して繊維状レベルまで細かくし、空気流により成形した木材繊維に合成樹脂の接着剤を塗布し、熱圧縮して成型加工した密度が0.35g/cm〜0.8g/cm程度の木質材で、木材の持つ節、割れ、腐れ等の欠点が除去され構造が均一で木目がなく、反り等もなく幅や長さ方向の狂いも少なく、加工性に優れていて曲面加工、彫刻等の仕上がりには向いているためコストを低く抑えることが出来る。
一方、パーティクルボードは木材を小片に砕いて接着剤で高温圧縮成型したもので、MDFと同じ性質を持つが断熱、遮音性に優れ、建築材のなかでも構造材、内装下地、家具材等に適用出来る。 本来、MDFやパーティクルボードは製材、合板等の廃材を利用して木材の代わりに製造されるようになったもので、木材よりもコストが安く、加工性に優れていることから、家具等をはじめ建築材に多用されている。
本発明に係る表層材によれば、丸太から1枚からなる第1の薄無垢板材を採取した後の残りの端材を有効利用して集成することで第2の薄無垢板材を製造し、該第1の薄無垢板材と、複の集成片が集成されてなる第2の薄無垢板材とを積層して表層材を構成したことにより、天然の無垢板材からなる表層材の全体の厚さを厚くすることが出来るので、天然感を呈する意匠性の良さに加えて溝加工等のデザイン加工の自由度が増し、溝加工等により下地が露呈しないので意匠性に優れる。また、オイル等の含浸タイプの塗装仕上げが可能となり、木質感を損なわない自然な意匠性を呈する表層材とすることが容易に出来る。
また、天然の丸太から出る端材の有効利用により第2の薄無垢板材を製造することで、限りある天然の丸太から無駄なく効率的に表層材を製造することが出来、自然環境の保護にも寄与し、コストを低減することが出来る。
また、本発明に係る建築材によれば、前記表層材の第2の薄無垢板材を下地基材上に接着したことにより、下地基材上に天然感を呈する表層材を装飾することが出来、表層材は第1、第2の薄無垢板材が積層された構成により天然の木目を有する無垢板材からなる表層材の全体の厚さが厚く、天然感を呈する意匠性の良さに加えて、表層材が無着色であったり淡い色、明るい色であっても下地基材が透けて見えることもないので下地基材の色に影響を受け難く、仕上げが容易である上、溝加工等のデザイン加工の自由度が増し、溝加工等によっても下地基材が露呈しないので意匠性に優れる。
(a),(b)は本発明に係る表層材を接着した建築材の第1実施形態の構成を示す斜視図及び断面図である。 本発明に係る表層材を備えた建築材の第1実施形態の構成を示す分解斜視図である。 (a),(b)は本発明に係る表層材を接着した建築材の第2実施形態の構成を示す斜視図及び断面図である。 本発明に係る表層材を備えた建築材の第2実施形態の構成を示す分解斜視図である。 (a),(b)は本発明に係る表層材を接着した建築材の第3実施形態の構成を示す斜視図及び断面図である。 本発明に係る表層材を備えた建築材の第3実施形態の構成を示す分解斜視図である。 (a),(b)は本発明に係る表層材と従来の表層材とで溝加工した様子を比較する模式図である。 天然の丸太から第1の薄無垢板材と第2の薄無垢板材を採取する部位の一例を示す図である。 従来例を説明する断面図である。
図により本発明に係る表層材及びそれを備えた建築材の一実施形態を具体的に説明する。図1(a),(b)は本発明に係る表層材を接着した建築材の第1実施形態の構成を示す斜視図及び断面図、図2は本発明に係る表層材を備えた建築材の第1実施形態の構成を示す分解斜視図、図3(a),(b)は本発明に係る表層材を接着した建築材の第2実施形態の構成を示す斜視図及び断面図、図4は本発明に係る表層材を備えた建築材の第2実施形態の構成を示す分解斜視図、図5(a),(b)は本発明に係る表層材を接着した建築材の第3実施形態の構成を示す斜視図及び断面図、図6は本発明に係る表層材を備えた建築材の第3実施形態の構成を示す分解斜視図、図7(a),(b)は本発明に係る表層材と従来の表層材とで溝加工した様子を比較する模式図、図8は天然の丸太から第1の薄無垢板材と第2の薄無垢板材を採取する部位の一例を示す図である。
図1〜図6において、1は表層材であり、天然木材で長手方向に1枚からなる第1の薄無垢板材2と、同じく天然木材で第1の薄無垢板材2と同じ樹種からなり且つ第1の薄無垢板材2の長手方向において複数の集成片が集成された第2の薄無垢板材3とを有しており、第2の薄無垢板材3上に第1の薄無垢板材2を接着して一体的に構成されている。
ここで、同じ樹種とは、木目、色、硬さ等の木質性能が略同一である樹種を利用するものであり、例えば、同一産地から伐採された同一名称の木材が適用出来る。
第2の薄無垢板材3は1層でも良いが、複数層で構成すればより好ましい。それぞれの層は複数の集成片が集成されてなり、該第2の薄無垢板材3のそれぞれの層は、複数の薄無垢板材が異なる密度で集成されてなる。例えば、図6に示すように、第2の薄無垢板材3の第1の薄無垢板材2に接着される最上層4の各集成片の集成密度は、それよりも下位層5の各集成片の集成密度よりも小さくなるように構成することが出来る。
また、例えば、図2、図4及び図6に示すように、第1の薄無垢板材2に接着される第2の薄無垢板材3の最上層4は第1の薄無垢板材2と同色または近似色の端材が集成されたものを選定し、下層5は濃淡色が混在して集成されたものを選定することが出来る。
また、第1の薄無垢板材2の木目方向と、第2の薄無垢板材3の第1の薄無垢板材2に接着される最上層4の木目方向とを同方向に配置することが出来る。
第1の薄無垢板材2の層厚は、0.6mm以上、且つ2mm以下が好ましく、更に好ましくは1mm以上、且つ2mm以下である。また、第2の薄無垢板材3の各層厚は、それぞれ0.6mm以上、且つ5mm以下が好ましい。また、第1の薄無垢板材2の層厚よりも第2の薄無垢板材3の層厚が大きくなるよう構成すればコスト面で有利である。
また、第1の薄無垢板材2は、図5及び図6に示すように、短手方向(幅方向)において複数の集成片を集成した形態とすることも出来る。
7は建築材であり、表層材1の第2の薄無垢板材3の最下層5を下地基材6上に接着したものである。下地基材6としては、合板、パーティクルボード、ハードボード(硬質繊維板)、MDF(Medium Density Fiberboard;中質繊維板)、インシュレーションボート(軟質繊維板)、或いは合成樹脂等が適用出来る。また、建築材7としては、フローリング等の床材、カウンター、笠木、建具枠、窓枠、巾木、腰壁等の種々の建築材料に適用することが出来、その他、家具や机、テーブル、画材等の種々の木質製品に適用することも可能である。
図1及び図2に示す第2の薄無垢板材3は、その木目方向が第1の薄無垢板材2の木目方向に沿って配置された一例であり、図3及び図4に示す第2の薄無垢板材3は、最上層4の木目方向が第1の薄無垢板材2の木目方向と交差する方向(クロス方向)に配置され、下位層5の木目方向が第1の薄無垢板材2の木目方向に沿って配置された一例である。このように第2の薄無垢板材3の上下層を互いにクロス方向に交互に配置することにより伸縮防止性能や乾燥によるひび割れ防止性能を向上することが出来る。
図5及び図6は下地基材6の短手方向(幅方向)に表層材1の第1の薄無垢板材2を複数並べて接着された一例であるが、下地基材6の長手方向(長さ方向)及び/または短手方向(幅方向)に図1〜図6の表層材1を複数並べて接着することも出来る。
図7(a)は表層材1の第1の薄無垢板材2から第2の薄無垢板材3の最上層4に至る深さまでの範囲で溝加工をした場合の溝壁面の様子を示す図であり、図7(b)は図9(d)に示した従来の薄突板材の突板52から合板53に至る深さまでの範囲で溝加工をした場合の溝壁面の様子を示す図である。
図7(b)に示すように、図9(d)に示した従来の薄突化粧合板では突板52と色合いも異なり、木目のない合板53が露出して溝壁面の意匠性が著しく低下するが、図7(a)に示すように、本発明に係る表層材1の場合、第1の薄無垢板材2と、第2の薄無垢板材3の最上層4とは色合いが同色或いは近似色で共に天然木材で木目を揃えることも出来るので溝壁面も天然感を呈する意匠性の良さを維持することが出来る。
図8は天然の丸太8から第1の薄無垢板材2と第2の薄無垢板材3を採取する部位の一例を示す図である。天然の丸太8は採取する部位によって木目の方向が異なり、きれいな木目が採れる部位は少ない。また同一の丸太8でも部位によって色合いが異なる。従って、色合いが均一で木目もきれいで長手方向に1枚からなる第1の薄無垢板材2を採取出来る部位aは希少である。
第1の薄無垢板材2を採取した残りは第2の薄無垢板材3を集成する端材を採取する部位b,cとなる。第2の薄無垢板材3は複数層で構成することが出来、木目がきれいでなく、色合いが均一でなく細切れになる端材部位cから採取した集成片を集成した薄無垢板材5は第2の薄無垢板材3の下位層に配置することで天然の丸太8を無駄なく有効利用することが出来る。
上記構成によれば、天然の丸太8から長手方向に1枚からなる第1の薄無垢板材2を採取した後の残りの端材を有効利用して集成することで第2の薄無垢板材3を製造し、該第1の薄無垢板材2と、長手方向において複数の集成片が集成された第2の薄無垢板材3とを積層して表層材1を構成したことにより、天然の無垢板材からなる表層材1の全体の厚さを厚くすることが出来るので、天然感を呈する意匠性の良さに加えて溝加工等のデザイン加工の自由度が増し、溝加工等により下地基材6が露呈しないので意匠性に優れる。また、オイル等の含浸タイプの塗装仕上げが可能となり、木質感を損なわない自然な意匠性を呈する表層材1とすることが容易に出来る。
また、天然の丸太8から出る端材の有効利用により第2の薄無垢板材3を製造することで、限りある天然の丸太8から無駄なく効率的に表層材1を製造することが出来、自然環境の保護にも寄与し、コストを低減することが出来る。
また、長手方向において複数の集成片が集成された第2の薄無垢板材3上に第1の薄無垢板材2を接着した構造であるため木目の方向を縦横方向にすることが出来るので、この場合は縦横方向への伸縮を制御して反り難く、乾燥してもひび割れ難い表層材1とすることが出来る。また、木目方向が同じ方向であっても、第2の薄無垢板材3である第2層が第1の薄無垢板材2である第1層よりも細分化されているので、それらを複合したものは単層のみの場合より伸縮を抑えることが出来、反りやひび割れに対し丈夫な構成に出来る。
第1の薄無垢板材2が短手方向において複数の集成片を集成して構成されたことにより幅広の建築材7を得ることが出来、また幅広のデザインを施すことも出来る。
また、複数の集成片が集成された第2の薄無垢板材3を複数層とした場合には、天然の木目を有する無垢板材からなる表層材1の全体の厚さを更に厚くすることが出来るので、天然感を呈する意匠性の良さに加えて溝加工等のデザイン加工の自由度が更に増し、深い溝加工等であっても下地基材6が露呈しないので更に意匠性に優れる。また、オイル等の含浸タイプの塗装仕上げが可能となり、木質感を損なわない自然な意匠性を呈する表層材1とすることが容易に出来る。
また、天然の丸太8から出る端材の有効利用により複数層の第2の薄無垢板材3を製造することで、限りある天然の丸太8から無駄なく効率的に表層材1を製造することが出来、より小さな端材や第1の薄無垢板材2の木目や色合いとの差異が大きい端材を下位層に配置して端材の有効利用と意匠性の良さを両立することが出来、これにより自然環境の保護にも寄与し、更なるコスト低減を行なうことが出来る。
また、複数の集成片が集成された第2の薄無垢板材3を複数層とし、該第2の薄無垢板材3上に第1の薄無垢板材2を接着した構造であるため第2の薄無垢板材3である第2層のうち1つの層の木目方向を第1の薄無垢板材2である第1層の木目方向と違わせ易いので縦横方向への伸縮を更に制御して更に反り難く、乾燥しても更にひび割れ難い表層材1とすることが出来る。
また、第2の薄無垢板材3のそれぞれの層が複数の薄無垢板材が異なる密度で集成されたことにより、より小さな端材や第1の薄無垢板材2の木目や色合いとの差異が大きい端材を有効利用することが出来、縦横方向への伸縮を更に制御して更に反り難く、乾燥しても更にひび割れ難い表層材1とすることが出来る。
また、第2の薄無垢板材3の第1の薄無垢板材2に接着される最上層4の各集成片の集成密度が、下層5の各集成片の集成密よりも小さいため、より小さな端材や第1の薄無垢板材2の木目や色合いとの差異が大きい端材を下位層に配置して小さな端材を有効利用することが出来る。
また、第2の薄無垢板材3の最上層4を、第1の薄無垢板材2と同色または近似色としたことで、溝加工した場合でも溝壁面の色合いが変わらず積層した表層材1であることが目立ち難いため天然感を呈する意匠性を維持出来る。
また、第1の薄無垢板材2の木目方向と、第2の薄無垢板材3の第1の薄無垢板材2に接着される最上層4の木目方向とが同方向に配置されたことで、第1、第2の薄無垢板材2,3の木目方向が揃うため、溝加工した場合でも溝壁面の木目方向が変わらず積層した表層材1であることが目立ち難いため天然感を呈する意匠性を維持出来る。
第1の薄無垢板材2である第1層から第2の薄無垢板材3である第2層が透けて見えても木目方向が同じなので両者が接着されたものか否かが外観上分かり難いので、第1の薄無垢板材2である第1層を薄く出来、従って第2の薄無垢板材3である第2層を厚い表層材に出来るので、効率良く厚い表層材1が得られ、しかも、外観上は1枚板のように見えるため意匠性に優れる。
また、第2の薄無垢板材3の下層5が、濃淡色が混在して集成された場合には、第2の薄無垢板材3の最上層4を、第1の薄無垢板材2と同色または近似色として、溝加工した場合でも溝壁面の色合いが変わらず積層した表層材1であることが目立ち難いため天然感を呈する意匠性を維持しつつ、下層5は、濃淡色を混在して集成することにより端材の有効利用が出来、自然環境の保護にも寄与し、コストを低減することが出来る。更に薄無垢板材の各集成片の大きさも下位層の各集成片を小さくすれば端材のより有効活用が可能である。
また、第1の薄無垢板材2の層厚を、0.6mm以上、且つ2mm以下に設定した場合には、天然の丸太8から天然感を呈する第1の薄無垢板材2をより多く採取することが出来る。また、第2の薄無垢板材3の各層厚を、それぞれ0.6mm以上、且つ5mm以下に設定した場合には、天然の丸太8から第1の薄無垢板材2を採取した後の残りの端材から第2の薄無垢板材3をより多く採取することが出来、それ等を積層することにより限りある天然の丸太8から無駄なく効率的に表層材1を製造することが出来、積層することにより天然の木目を有する無垢板材からなる表層材1の全体の厚さを厚くすることが出来るので、天然感を呈する意匠性の良さに加えて、下地基材6が透けて見えることがなく、溝加工等のデザイン加工の自由度が増し、溝加工等によっても下地基材6が露呈しないので意匠性に優れる。また、オイル等の含浸タイプの塗装仕上げが可能となり、木質感を損なわない自然な意匠性を呈する表層材1とすることが容易に出来る。
また、表層材1の第2の薄無垢板材3を下地基材6上に接着したことにより、下地基材6上に天然感を呈する表層材1を装飾することが出来、表層材1は第1、第2の薄無垢板材2,3が積層された構成により天然の木目を有する無垢板材からなる表層材1の全体の厚さが厚く、天然感を呈する意匠性の良さに加えて、表層材1が無着色であったり淡い色、明るい色であっても下地基材6が透けて見えることもないので下地基材6の色に影響を受け難く、仕上げが容易である上、溝加工等のデザイン加工の自由度が増し、溝加工等によっても下地基材6が露呈しないので意匠性に優れる。
また、下地基材6の長手方向及び/または短手方向に表層材1を複数並べて接着したことで、大面積の下地基材6に天然感を呈する大面積の表層材1を装飾することが出来る。
本発明の活用例として、天然木材を有効利用した表層材及びそれを用いたフローリング等の床材、カウンター、笠木、建具枠、窓枠、巾木、腰壁等の種々の建築材料に適用することが出来、その他、家具や机、テーブル、画材等の種々の木質製品に広く適用出来る。
1…表層材
2…第1の薄無垢板材
3…第2の薄無垢板材
4…第2の薄無垢板材の最上層
5…第2の薄無垢板材の下位層
6…下地基材
7…建築材
8…丸太

Claims (2)

  1. 枚からなる第1の薄無垢板材と、
    前記第1の薄無垢板材と同じ樹種からなるとともに、複数の集成片が集成されてなり、上面に前記第1の薄無垢板材が接着された第2の薄無垢板材と、
    を有し、
    前記第1の薄無垢板材は、丸太の心材部から採取され
    前記第2の薄無垢板材を構成する複数の集成片は、前記第1の薄無垢板材が採取された後の丸太の端材から採取されたことを特徴とする表層材。
  2. 請求項1に記載の表層材の前記第2の薄無垢板材下地基材上に接着されたことを特徴とする建築材。
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