JPH0711926Y2 - 害虫忌避化粧板 - Google Patents

害虫忌避化粧板

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JPH0711926Y2
JPH0711926Y2 JP1992008612U JP861292U JPH0711926Y2 JP H0711926 Y2 JPH0711926 Y2 JP H0711926Y2 JP 1992008612 U JP1992008612 U JP 1992008612U JP 861292 U JP861292 U JP 861292U JP H0711926 Y2 JPH0711926 Y2 JP H0711926Y2
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JP
Japan
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veneer
pest repellent
bonding
mixed
laminated
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JP1992008612U
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JPH04107003U (ja
Inventor
明 望月
Original Assignee
株式会社ノダ
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Publication date
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  • Manufacture Of Wood Veneers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、液状、粉末状あるいは
顆粒状の害虫忌避剤を混入した貼着用接着剤で基板と化
粧シートを接着した化粧板に関する。
【0002】
【従来技術およびその課題】従来の化粧板、例えば合
板、繊維板、パーティクルボード、石膏板、パルプ、セ
メント板、木片セメント板、ケイカル板などの基板に化
粧紙、人工突板単板、突板単板などを接着剤を介して接
着している。しかし従来のこの種の化粧板は何等薬剤処
理はなされていない。
【0003】ところで、一般生活の中でゴキブリを中心
として、蚊、ブヨ、アブ、ダニ、ノミ、ナンキンムシな
どの生活害虫は不衛生であるばかりでなく、人を咬む、
刺すなどし、はれたり、かゆくなったりするなど環境衛
生上好ましくなく生活者に不快感を与えるものであっ
た。
【0004】また、そのいずれの生活害虫に対して、ハ
タキ、殺中剤の散布による殺虫、捕虫器で捕獲、殺虫な
どを行なっている。しかし、殺虫後の事後の処理に手間
を必要とし不快感を行なうものであった。
【0005】更に、家具、荷物などの隅部、奥部または
内部など事後の処理ができないところで死んだ生活害虫
の死骸が新たにかびを発生したり、生活害虫のエサとな
り繁殖するなど問題点を有していた。
【0006】最近、家具の床上に敷設したカーペット、
ジュータンなどがダニの温床となり該ダニまたダニの死
骸、フンを原因とするゼンソクの発生が大きな社会問題
となっている。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本考案は上記した問題
点を解決するため鋭意工夫を重ねた結果、本考案に至っ
たものである。
【0008】すなわち本考案は、複数枚の素材単板1
a,1b,1c,1dを液状、粉末状あるいは顆粒状の
害虫忌避剤が混入された接合接着剤2a,2b,2c,
2dを介して積層した集成フリッチ3a,3b,3c,
3dをその積層した積層面と交差する方向5a,5b,
5c,5dに切削し、表裏面に接合接着剤層を現出した
人工突板単板を、液状、粉末状あるいは顆粒状の害虫忌
避剤が混入された貼着用接着剤7を介して基板6上に接
着したことを特徴とする害虫忌避化粧板である。
【0009】本考案はこのような構成をとることによっ
て前記接合接着剤および貼着用接着剤中に混入される液
状、粉末状あるいは顆粒状の害虫忌避剤が化粧板に生活
害虫を寄せつかせないように機能するものである。
【0010】
【実施例の説明】以下に、本考案の実施例を説明する。
【0011】丸太あるいは挽材ブロックをロータリーレ
ースあるいはスライサーなどの切削装置を用いて切削し
て、任意厚みの素材単板1a,1b,1c,1dを得
る。樹種としては、広葉樹、針葉樹などいずれのもので
もよく、得られた素材単板はその樹種、色合い厚みを任
意組合せ用いる。
【0012】また、素材単板1a,1b,1c,1dは
繊維方向と平行方向あるいは直交方向に木口を接合した
接合単板を用いてもよい。
【0013】素材単板にスプレッダー、スプレー、フロ
ーコーターなどの塗布装置を用いて害虫忌避剤を混入し
た接合接着剤2a,2b,2c,2dを塗布する。
【0014】接合接着剤2a,2b,2c,2d中に混
入する害虫忌避剤は液状、粉末状あるいは顆粒状のもの
を添加する。
【0015】接合接着剤2a,2b,2c,2dを塗布
された素材単板1a,1b,1c,1dは複数枚をその
繊維方向が平行となるように積層し積層体とする。この
積層体をターンバックル、コールドプレス、ホットプレ
スを用い冷圧あるいは熱圧により圧締接着を行ない集成
フリッチ3a,3b,3c,3dを得る。
【0016】また、圧締接着は高周波加熱プレスまたは
ターンバックル締めしたものを高周波加熱接着してもよ
い。また、集成フリッチ3a,3b,3c,3dは厚締
接着の際、圧締盤を平形盤また任意湾曲面を有する湾曲
盤を用いて形成される。
【0017】集成フリッチ3a,3b,3c,3dはス
ライサーによりその積層面と交差する方向5a,5b,
5c,5dに切削して人工突板単板4a,4b,4c,
4dを得る。
【0018】(1)平形盤にて得られた集成フリッチ: イ 図1、図2のように積層面に対し任意角度で交差す
る方向5aで切削することによって単板の繊維方向と平
行方向の接合接着剤層が現出する人工突板単板4aが得
られる。
【0019】ロ 図3、図4に示すように積層面に対し
直交する方向5bで切削することによって、小幅の単板
と接合接着剤層とが平行して現出する人工突板単板4b
が得られる。該人工突板単板4aは柾目模様の木目を有
する意匠を呈する。
【0020】(2)湾曲盤にて得られた集成フリッチ: イ 図5、図6に示すように積層面に対し水平方向5c
で切削することによって、幅の異なる単板と接合接着剤
層とが平行して現出する人工突板単板4cが得られる。
【0021】ロ 第7、8図に示すように積層面に対し
水平方向を除く任意角度に交差する方向5dで切削する
ことによって単板の繊維方向に山型状の接合接着剤層が
現出する人工突板単板4cが得られる。該人工突板単板
4dは板目模様の木目を有する意匠を呈する。
【0022】このようにして得た人工突板単板4a,4
b,4c,4dを図9のように合板、繊維板、パーティ
クルボード、石膏板、パルプセメント板、木片セメント
板、ケイカル板などの基板6上に貼着用接着剤7を介し
て接着される。この際貼着用接着剤は、液状、粉末状あ
るいは顆粒状の害虫忌避剤が混入された貼着用接着剤を
用いる。
【0023】上記のように基板6に化粧突板単板4を貼
着して得た化粧板は表面に現出した接合接着剤に液状、
粉末状あるいは顆粒状の害虫忌避剤が混入されるため、
該害虫忌避剤が接合接着剤層から短期間に大量に大気中
に発散され、使用初期に強い害虫忌避効果が発揮され
る。
【0024】さらに、貼着用接着剤に液状、粉末状ある
いは顆粒状の害虫忌避剤を混入したものを用いるため、
表面に現出した人工突板単板の接合接着剤層からの害虫
忌避剤の発散に比べ、貼着用接着剤は人工突板単板を介
した下面に位置するため、害虫忌避剤の発散速度が遅
く、長期間に渡る害虫忌避剤の発散が行なわれ、経時的
には、まず接合用接着剤層からの害虫忌避剤の発散が行
なわれ、次いで、貼着用接着剤層からの害虫忌避剤の発
散という順の2段階の発散が行なわれる。
【0025】本考案で用いる害虫忌避剤としては化1で
示されるトリアミド系害虫忌避剤が好ましい。
【化1】
【0026】また、
【化1】で示されるトリアミド系害虫忌避剤の例として
は、大和化学工業株式会社製、商品名“アニンセンC−
EM”“アニンセンC−140”吉富製薬株式会社製、
商品名“レッパーDET”などが挙げられる。
【0027】以上の如くして害虫忌避剤が混入された接
合接着剤層が表面に現出する人工突板単板を、害虫忌避
剤が混入された貼着用接着剤を介して基板に接着した化
粧板が得られ、該化粧板には生活害虫が寄りつかなくな
る。
【0028】
【考案の効果】本考案による素材単板を接合接着剤を介
して積層して集成フリッチを得る際に、液状、粉末状あ
るいは顆粒状の害虫忌避剤を混入した接合接着剤を用い
ることにより、この集成フリッチを切削して得られる人
工突板単板の表裏面に接合接着剤層が現出し、接合接着
剤層から害虫忌避剤が短期間に大量に大気中に発散され
るとともに、該化粧単板を基板に貼着する貼着用接着剤
に液状、粉末状あるいは顆粒状の害虫忌避剤が混入され
たものを用いることにより、貼着用接着剤から害虫忌避
剤が長期間に渡り徐々に発散されるため、本考案の化粧
板を用いて施工された室内、家具はもちろん天井裏、床
下、壁内での生活害虫に対する忌避効果を発揮するとと
もに、その忌避効果は初期に強い効果を発揮しその後も
長期間に渡り持続するものであり快適な環境下での生活
を営むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層面の方向で斜め下方に向けて集成フリッチ
を切削したときの斜視図、
【図2】図1による切削で得られた人工突板の平面図、
【図3】積層面に直角に集成フリッチを切削したときの
斜視図、
【図4】図3による切削で得られた人工突板の平面図、
【図5】湾曲面盤で得られた集成フリッチの積層面に直
角に切削した場合の斜視図、
【図6】図5による切削で得られた人工突板の平面図、
【図7】湾曲面壁で得られた集成フリッチの積層面の方
向で、斜め下方に向けて切削したときの斜視図、
【図8】図7による切削で得られた人工突板の平面図、
【図9】本考案化粧板の断面図、
【化1】トリアミド系害虫忌避剤の構造式、
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d:集成単板、 2a,2b,2c,2d:接合用接着剤、 3a,3b,3c,3d:集成フリッチ、 4,4a,4b,4c,4d:人工突板単板、 5a,5b,5c,5d:切削方向、 6:基板、 7:貼着用接着剤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の素材単板1a,1b,1c,1
    dを液状、粉末状あるいは顆粒状の害虫忌避剤が混入さ
    れた接合接着剤2a,2b,2c,2dを介して積層し
    た集成フリッチ3a,3b,3c,3dをその積層した
    積層面と交差する方向5a,5b,5c,5dに切削
    し、表裏面に接合接着剤層を現出した人工突板単板を、
    液状、粉末状あるいは顆粒状の害虫忌避剤が混入された
    貼着用接着剤7を介して基板6上に接着したことを特徴
    とする害虫忌避化粧板。
JP1992008612U 1992-01-10 1992-01-10 害虫忌避化粧板 Expired - Lifetime JPH0711926Y2 (ja)

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JPH04107003U JPH04107003U (ja) 1992-09-16
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JPH04107003U (ja) 1992-09-16

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