JPS63315203A

JPS63315203A - パ−ティクルボ−ド及びその製造方法

Info

Publication number: JPS63315203A
Application number: JP15300887A
Authority: JP
Inventors: Akira Mochizuki; 明望月
Original assignee: Noda Plywood Mfg Co Ltd
Current assignee: Noda Plywood Mfg Co Ltd
Priority date: 1987-06-18
Filing date: 1987-06-18
Publication date: 1988-12-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明はパーティクルボード及びその製造方法に関し、
特に害虫忌避効果を有する新規なパーティクルボード及
びその製造方法に関する。

〈従来技術〉従来のパーティクルボードは、一般に、木削片を混合装
置に投入して接着剤の添加・塗布を行い、得られた木削
片をフォーミング装置に風送して任意厚の木削片マット
とした後、圧締接着して製造されるものである。

このようにして得られたパーティクルボードは、床、壁
、天井等の内装板の下地材として用いられたり、その表
面に柄模様印刷、着色塗装、化粧シー１〜貼り、突板貼
り、エンボス模様加工等の任意化粧を施して床材、壁材
、天井材、家具用材等として用いられる。或いはまた、
小幅に裁断し、溝加工、モールティング加工、■カット
折曲げ加工等の任意加工を施し、若しくはその表面に任
意化粧を施して、幅木、別線、開口枠等の造作材として
も用いられている。

一方、従来から家屋の床材として、合板、繊維板、パー
ティクルボード等を床下地材として用い、その」二にカ
ーペラｌ〜やジュータン等を敷設したものが汎用されて
きたが、カーペットやジュータンが一般に生活害虫、特
にダニ類の温床となり、子供のぜん息の発生原因となる
等社会問題となった。

そのため、近年木質系床材が見直され、広範囲て使用さ
れるに至っている。この木質系床材として、例えば、上
記したように、適宜表面加工若しくは化粧を施したパー
ティクルボードも用いられている。

このような木質系床材において、床下からの湿気による
かびの発生を防止するためにその裏面側に防かび剤を塗
布したり、ヒラタキクイムシ、キクイムシ等の林業害虫
による被害を防止するためにその裏面側に防虫剤を塗布
する工夫がなされている。

〈発明が解決しようとする問題点〉しかしながら、従来の木質系床材は、上述したような林
業害虫に対する考慮は一部においてなされていたものの
、ダニ類、ノミ、ゴキブリ、蚊等の生活害虫に対しては
何等処理されていないものであった。

これら生活害虫に対する防虫剤は種々開発され市販され
ている。防虫剤（害虫忌避剤）は一般に虫よけスプレー
として用いられ、この防虫剤を床材表面に散布して害虫
忌避効果をもならずことかできるが、その有効成分が直
ちに大気中に揮発放散されてしまい、所期の害虫忌避効
果を長期間に亙って持続させることができないという欠
点を有していた。また、このような防虫スプレーは、子
供等が誤って多量に体内に吸引してしまう危険もあり、
安全性の観点からも問題がある。

また、捕虫器を用いて害虫を捕ることは、事後処理が面
倒であり且つ多大な不快怒を伴うのみならず、台所用家
具等の隅や奥等の事後処理が困難な箇所に取り残された
害虫の死骸が新たなかびの発生源となったり、害虫を更
に繁殖させる等の問題を呈していた。

く問題点を解決するための手段〉従って本発明は上記従来技術における問題点を解決する
ために創案されたものであって、木削片に害虫忌避剤が
含浸されて成ることを特徴とするパーティクルボードで
ある。

また本発明はかかるパーティクルボードを製造する方法
をも提供するものであって、即ち、木削片に害虫忌避剤
を含浸すると共に接着剤を塗布し、得られた処理木削片
をフォーミングして木削片マットとし、該木削片マット
を圧締接着することを特徴とするパーティクルボードの
製造方法である。

木材チップを解繊して得られる木削片に害虫忌避〈発明
の構成の説明〉本発明によるパーティクルボードは木削片に害虫忌避剤
が含浸されて成ることを特徴とし、これは下記の工程を
経て製造される。

なお、本発明においては、フレークボード、ウェハーボ
ード、ストランドボード、リファイナーを用いて製造さ
れる微小片パーティクルボード等のいずれの種類のパー
ティクルボードをも使用することができる。

まず、針葉樹材、広葉樹材等の木材をチッパ−、フレー
カ−等の切削装置に投入し、任意形状の木削片を得る。

この木削片に害虫忌避剤を含浸せしめるには、例えば次
のようにして行う。

（イ）木削片を混合装置に投入し、この混合装置におい
て、害虫忌避剤を添加混合して木削片に該忌避剤を塗布
含浸せしめた後、接着剤を添加混合する。かくして害虫
忌避剤と接着剤が塗布含浸せしめられた処理木削片を得
る。

（ロ）木削片を第１の混合装置に投入して害虫忌避剤を
添加混合し、木削片に該忌避剤を塗布含浸せしめた後、
これを第２の混合装置に投入して接着剤を添加混合し、
該接着剤を塗布含浸せしめる。かくして処理木削片を得
る。

（ハ）木削片を混合装置に風送する工程においてダクト
内にて浮遊する木削片に害虫忌避剤を散布し、次いで混
合装置において接着剤を添加混合して、処理木削片を得
る。

（ニ）木削片をフォーミング装置に風送する工程におい
てダクト内にて浮遊する木削片にまず害虫忌避剤を、次
いで接着剤を散布して、処理木削片を得る。

（ホ）微小片パーティクルボードの場合に、リファイナ
ーにおいて害虫忌避剤と接着剤とを塗布含浸せしめ、或
いはりファイナ−にて害虫忌避剤を塗布含浸された微小
木削片に対しその後の風送工程若しくは混合装置におい
て接着剤を散布若しくは添加混合して、処理木削片を得
る。

得られた処理木削片は、ダクト内を風送してフォーミン
グ装置に投入し、任意厚の連続マット状に成形する。

次いで、得られたマット状木削片を仮圧締し、必要に応
じて定寸法に仮裁断して、仮圧締ボードを成形する。

仮圧締ボードは、次いで圧締装置に挿入し、熱圧或いは
冷圧によってパーティクルボードとする。

連続圧締の場合は、この後、定寸法に裁断する。

本発明に用いる害虫忌避剤としては、本発明者による実
験の結果、下記構造より成るトルアミド系害虫忌避剤が
最適であることが判明した。

例えば、化学名Ｎ、Ｎ−ジエチル＝ｍ−）ルアミドであ
って、商品名アニンセンＣ−ＥＭ、アニンセンＣ−１４
０（いずれも大和化学工業株式会社）及び商品名レッパ
ーＤＥＴ　（吉富製薬株式会社）等の製品が、本発明に
おける害虫忌避剤として適切に用いられる。

上記工程によって製造される本発明のパーティクルボー
ドは、床、壁、天井等の下地材として、或いはその表面
に模様印刷、化粧シート貼り、突板貼り等任意化粧を施
した化粧パーティクルボードとして、用いられる。

天井の下地材、或いは化粧を施して天井材として用いれ
ば、生活害虫が外部から天井裏に、また天井裏から室内
に侵入することを有効に防止することができ、更に天井
裏での生活害虫の発生・繁殖をも防止することができる
。

また、生活害虫の外部から縁の下への侵入、縁の下から
室内への侵入、及び縁の下での発生・繁殖を防止するに
は、本発明のパーティクルボードを床下地材として、或
いは化粧床材として用いればよい。

本発明のパーティクルボードを壁面の下地材または壁材
として用いることにより、生活害虫が外壁材と内壁材の
間に侵入し、壁間から室内に侵入し、或いは壁間での発
生及び繁殖を防止することができる。

これらの複合的効果として、部屋の天井、床、壁の全て
に、本発明によって害虫忌避剤が含浸されたパーティク
ルボードを用いて施工することによって、該部屋の室内
は生活害虫の侵入、発生及び繁殖から完全に隔離遮断さ
れ、部屋内ひいては家全体の清潔さを保持することがで
きる。

特に台所のようにゴキブリ等の生活害虫が集まりやすい
箇所においては、その部屋全部の内装をかかる本発明の
パーティクルボードを用いて施工することが好ましい。

応接室や客間等の部屋においては床材に本発明のパーテ
ィクルボートを用いれば、概ね満足すべき害虫忌避効果
が得られるであろう。

また、本発明のパーティクルボードは、幅木、廻り縁、
開口枠のような造作部材に用いることによっても、生活
害虫の室内への侵入を有効に防止することができる。更
に、キッチン家具等の板材として用いれば、隅部暗所を
移動する習性を持つゴキブリに対して特に有効な忌避効
果を持なぜることができる。

〈発明の効果〉本発明によれば、内部に均一に害虫忌避剤が含浸されて
成るパーティクルボードが得られ、これを床、壁、天井
等に用いて施工することにより、ノミ、ダニ、ゴキブリ
等の生活害虫に対する忌避効果を得ることがてき、清潔
環境下ての生活を送ることがてきる。パーティクルボー
ド内部に含浸された該忌避剤は大気中に徐々に揮発拡散
されるので、安全性が高く、且つ忌避効果を長期間持続
することができる。また、本発明によるバーディクルホ
ードは、基本的に既存の製造設備を用いて製造すること
がてきるため、容易且つ経済的である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）木削片に害虫忌避剤が含浸されて成ることを特徴
とするパーティクルボード。
（２）上記害虫忌避剤が下記構造より成るトルアミド系
害虫忌避剤であることを特徴とする、特許請求の範囲第
１項記載のパーティクルボード。 ▲数式、化学式、表等があります▼（但しＲ＿１、Ｒ＿
２：Ｈ、ＣＨ＿３、Ｃ＿２Ｈ＿５、Ｃ＿３Ｈ＿７、Ｃ＿
４Ｈ＿９、Ｃ＿５Ｈ＿１＿１、Ｃ＿６Ｈ＿１＿３、Ｃ＿
７Ｈ＿１＿５、Ｃ＿８Ｈ＿１＿７、Ｃ＿９Ｈ＿１＿９、
Ｃ＿１＿０Ｈ＿２＿１）
（３）木削片に害虫忌避剤を含浸すると共に接着剤を塗
布し、得られた処理木削片をフォーミングして木削片マ
ットとし、該木削片マットを圧締接着することを特徴と
する、パーティクルボードの製造方法。
（４）上記害虫忌避剤が下記構造より成るトルアミド系
害虫忌避剤であることを特徴とする、特許請求の範囲第
３項に記載のパーティクルボードの製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼（但しＲ＿１、Ｒ＿
２：Ｈ、ＣＨ＿３、Ｃ＿２Ｈ＿５、Ｃ＿３Ｈ＿７、Ｃ＿
４Ｈ＿９、Ｃ＿５Ｈ＿１＿１、Ｃ＿６Ｈ＿１＿３、Ｃ＿
７Ｈ＿１＿５、Ｃ＿８Ｈ＿１＿７、Ｃ＿９Ｈ＿１＿９、
Ｃ＿１＿０Ｈ＿２＿１）